JP3920703B2 - 落下防止機能付き道路用透光型遮音壁 - Google Patents
落下防止機能付き道路用透光型遮音壁 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として高速道路に沿ってその路肩及び中央分離帯に構築される遮音壁の技術分野に属し、更に言えば、外界への視界が開けるように透光型遮音パネルを使用していると共に、該透光型遮音パネルは一例として日本道路公団の設計要領の落下物防止柵の基準を満たす程度のいわゆる落下防止機能付きである道路用透光型遮音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の道路事情として、車両の積み荷や車両等から投棄されたビン類、缶類、ゴミ類を受け止めて道路外へ落下することを防止する、いわゆる落下防止機能付き遮音壁が強く要請されている。そのため道路に沿って要所に落下物防止柵が使用されていることは周知である。しかし、既存の落下物防止柵はいわゆる金網構造であり、遮音効果は全くない。
【0003】
ところで、道路を走行する車両側から見た視界を広げる透光型遮音パネルを使用した道路用透光型遮音壁も、例えば特開平10−237829号公報、特開2000−265421号公報などに記載されて公知に属し、既に広く実施されている。
【0004】
しかし、既往の遮音パネルは、透光板に投棄物がぶつかると、その衝撃力によって透光板が周辺枠から抜け外れる心配があり、投棄物を受け止める落下防止機能の具備が必要と考えられている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
道路用遮音壁に要求される落下防止機能としては、例えば日本道路公団の設計要領(昭和55年4月)の落下物防止柵基準である「路面より3mの高さに重量300Kgの積み荷が時速60Kmで防止柵へπ/12rad(15°)の角度で水平に衝突したものとする」基準をクリヤーする性能が要求される。
【0006】
透光板としてポリカーボネート等の合成樹脂板を使用した場合は、透明なガラス板と違って、前記程度の物体が衝突しても弾力性があるので割れることはないが、衝撃力によって透光板が周辺枠から抜け外れてその物体(積み荷等)が落ちる心配が大きい。
【0007】
そこで本発明の目的は、透光型遮音壁としての性能を損なうことなく、落下物防止柵と同程度の落下防止機能を兼ね備えた道路用透光型遮音壁を提供することである。
【0008】
本発明の次の目的は、支柱に対して遮音パネルを取り付ける構造が簡便であり、取り付け作業の容易性と確実性を実現し、また、形態のコンパクト化及び機能的完成度を高めた道路用透光型遮音壁を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明に係る落下防止機能付き道路用透光型遮音壁は、
道路に沿って一定の間隔で建てられた複数の支柱と、前記支柱間へ取り付けられた透光型遮音パネルとから成る透光型遮音壁において、
前記透光型遮音パネルは、合成樹脂製の透光板と、該透光板の左右の縦辺に配置した縦枠材、及び上下の横辺に配置した横枠材、並びに透光板を縦枠材、横枠材へ固定した押縁とで構成され、透光板の各周辺部は縦枠材及び横枠材に必要十分に深い挟み代で固定・支持されていること、
前記縦枠材は、前記支柱の前面へ当てがわれる基板部と、前記基板部の内側縁部から背面方向へ略直角に屈曲され前記支柱の側面部に沿って延びる側辺部とからなり、前記基板部の前面側に、透光板の縦辺を挿入でき、且つ前記押縁の透光板押さえ側端部を止める受け溝部、及び押縁の他端を止める支持溝部が形成されていること、
前記遮音パネルは、前記縦枠材の基板部を貫通させたボルトにより前記支柱の前面部へ固定されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
縦枠材及び横枠材による透光板の挟み代は、少なくとも30mm以上を確保した適宜の大きさとされることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、支柱は、H形支柱又は中空の角形支柱であることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
透光板の上辺とこれを支持する横枠材とは複数箇所をネジ止めされており、同上辺を固定する押縁の透光板押さえ側端部には、前記ネジの頭を逃げるU形状の切り欠きが形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
縦枠材の基板部の前面の外側縁寄り位置に、支柱に向かって基板部を貫通させたボルトの頭を隠し剛性を高める中空のボックス部が形成されており、該ボックス部の内側縁寄りの側面部と基板部との間に透光板の縦辺の挿入が可能で、且つ押縁の透光板押さえ側端部が止まる受け溝部が形成されており、更に押縁の他端を止める支持溝部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
押縁の他端を止める支持溝部は、他端を挿入した押縁を回転させて透光板押さえ側端部を受け溝部へ止めて透光板を固定できるように深さ方向に湾曲形状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載した発明は、請求項1又は5に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
基板部の横幅寸法は、支柱の前面部の幅寸の約1/2の大きさであり、同基板部の内端側から背面方向に延びる側辺部の先端に、角形支柱の側面に向かって曲げられたリップ部が形成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明に係る落下防止機能付き道路用透光型遮音壁の実施形態を説明する。
【0017】
図1に示した透光型遮音パネル1は、透明なポリカーボネートのような合成樹脂板による透光板4の左右の縦辺及び上下の横辺に、図2〜図4に断面構造を示した縦枠材2と横枠材3を配置して略正方形状に組み立て、透光板4の四辺を押縁5で固定した構成である。大きさの一例を示すと、縦×横がおよそ2m×2mぐらいである。縦枠材2の上下方向には、支柱7A又は7Bへの取り付け用としてボルト孔6が等間隔に3個ずつ(但し、個数はこの限りではない。)設けられている。
【0018】
縦枠材2の横断面形状と構造は、図3、図4と図5に示したように、H形支柱7A又は中空の角形支柱7B(請求項3に記載した発明)の前面7aへ当接される厚肉の基板部2aと、前記基板部2aの内側縁部から背面方向へ略直角に屈曲され、一例として図4の角形支柱7Bの側面に沿ってほぼ平行に延ばされた薄板状の側辺部2bとを主要部として構成されている(請求項1に記載した発明)。
【0019】
図示した実施例の場合は更に、基板部2aの前面の外側縁寄り位置に、支柱7A又は7Bに向かって基盤部2aの前記ボルト孔6を貫通させたボルト8の頭8aを隠すと共に当該基盤部2aの剛性を高める中空のほぼ角管形状をなし全体として薄肉構造の中空のボックス部2cを備えている。そして、前記中空のボックス部2cの内側縁寄りの側面部と基板部前面との間に、前記透光板4の縦辺の挿入が可能で、しかも前記押縁5の一端部5aを止めることが可能なコ字形状の受け溝部10が形成されている。更に、前記押縁5の他端部5bが止まる支持溝部11が深さ方向に湾曲形状の溝として形成されている(請求項5に記載した発明)。この支持溝部11は、前記他端5bを挿入した押縁5を矢印m−nのように回転させて、前記透光板押さえ側端部5aを前記受け溝部10へ止めて透光板4を固定できるように深さ方向に湾曲形状に形成されている(請求項6に記載した発明)。
【0020】
縦枠材2の前記側辺部2bの先端には、一例として図4の角形支柱7Bの側面に向かって曲げたリップ部2dが形成されている(請求項7に記載した発明)。このリップ部2dは、角形支柱7Bの側面と側辺部2bとの間に生ずる隙間の目隠し効果を意図している。
【0021】
上記構成の縦枠材2は、アルミニウムの押し出し又は引き抜き成形品として製作されている。押縁5も、アルミニウムの押し出し(又は引き抜き)成形品として製作されている。
【0022】
透光板4の横辺を支持する横枠材3も、図2及び図6に示したように、基本的には上記縦枠材2と同じような構成であり、剛性を高めるほぼ角管形状をなす中空のボックス部3a、3bを主要部として構成されている。これら二つの中空ボックス部3aと3bの間に、前記透光板4の横辺の挿入が可能で、しかも前記押縁5の透光板押さえ側端部5aを止めることが可能なコ字形状の受け溝部10が形成されている。更に、前記押縁5の他端部5bを止める支持溝部11が形成されている(請求項5に記載した発明)。この支持溝部11も勿論、他端部5bを挿入した押縁5を回転させて、前記透光板押さえ側端部5aを前記受け溝部10へ止めて透光板4を固定できるように深さ方向に湾曲形状に形成されている(請求項6に記載した発明)。
【0023】
上下の横縦枠材3も、アルミニウムの押し出し又は引き抜き成形品として製作されている。
【0024】
なお、上辺の横枠材2に限っては、透光板4との一体的結合を図るため、図1中に符号12で示した複数箇所が透光板4とネジ止めされている。透光板4の万が一の脱落、落下を未然に防止するためである。
【0025】
ネジ止めの詳細構造を図6に示した。受け溝部10へ挿入した透光板4の上側横辺は、横枠材3の中空ボックス部3bの溝壁前面部へ当てがいビス12で直接ネジ止めして強固に固定されている。一方、押縁5の透光板押さえ側端部5aには、前記ビス12の頭を避けて円滑な止着操作が出来るように、ビス頭の直径よりも少し大きい幅寸のU字形状をなす切り欠き13が、ビス12の配置と等しい位置に同数だけ設けられている(請求項4に記載した発明)。
【0026】
上記したとおり、透光板4は、その左右の縦辺及び上下の横辺に縦枠材2及び横枠材3を配置し、それぞれの受け溝部10へ挿入した後、押縁5の他端部5bを各支持溝部11へ差し込んで回転させ、透光板押さえ側端部5aを前記の受け溝部10へ止める操作により、各縦枠材2及び横枠材3と強固に固定・支持されており、もって落下防止機能付き道路用透光型遮音パネル1が組み立てられている。
【0027】
即ち、本発明の場合には、縦枠材2および横枠材3の受け溝部10による透光板4の各周辺部の固定・支持が、前記落下防止機能付きとしての性能を獲得する手段として、一例として上記日本道路公団の設計要領(昭和55年4月)の落下物防止柵基準である「路面より3mの高さに重量300Kgの積み荷が時速60Kmで防止柵へπ/12rad(15°)の角度で水平に衝突したものとする」基準をクリヤーするのに必要十分に深い挟み代Lで固定・支持した構成とされている。
【0028】
本発明者らは、前記基準と同一の運動エネルギとなるよう設定した試験荷重による衝撃試験を繰り返し行なった結果、厚さ8mmのポリカーボネート樹脂製の透光板4の挟み代Lを、30mm以上で、縦枠材2および横枠材3の受け溝部10による透光板4の固定・支持に適切な寸法の範囲内、具体的には40mm乃至50mm程度に設計して実施する限り、透光板4が前記の試験荷重の衝撃で枠材から抜け外れるようなことは決してなく、部材の飛散もなく、落下物防止柵基準に合格することを確認した(請求項2に記載した発明)。前記挟み代Lに関しては、図5に詳示したように、実質的に透光板押さえ側端部5aで押さえ付けられ、例えば縦枠材2の基板部2aと当たって高速を受けている長さ範囲を指している。
【0029】
上記構成の落下防止機能付き道路用透光型遮音パネル1を使用した道路用透光型遮音壁は、図3又は図4に例示したように、H形支柱7A又は中空の角形支柱7Bの前面へ縦枠材2の基板部2aを当てがい、予め設けてあるボルト孔6へ通したボルト8へ裏側からナット9をねじ込み締め付けて強固に取り付けた構成とされている。前記ボルト8を通すため、中空ボックス2cには、予め通孔20がボルト孔6と対応する位置に設けられている。図5中の符号14は摩擦材を示す。また、図2中の符号15は上側の横枠材3へ取り付けたリングボルトで、同符号16は前記リングボルト15の環体へ通した飛散防止ワイヤーである。
【0030】
なお、上記したようにH形支柱7A又は中空の角形支柱7Bの前面へ当てがいボルト止めする縦枠材2の基板部2aの幅寸は、図3及び図4で明らかな通り、支柱の前面部の幅寸の約1/2の大きさに形成されている(請求項7に記載した発明)。支柱の間隔の誤差、或いは透光型遮音パネル1の製作誤差を許容するためである。
【0031】
【本発明が奏する効果】
請求項1〜7に記載した発明に係る落下防止機能付き道路用透光型遮音壁は、透光型遮音壁としての性能、即ち視界を広げる機能を損なうことなく、落下物防止柵と同程度の落下防止機能を兼ね備えているので、落下物防止柵を併設する必要が無く、道路管理に高い実効性をあらしめる。
【0032】
また、本発明の道路用透光型遮音壁は、縦枠材および横枠材の受け溝部による透光板の固定・支持を必要十分に深い挟み代Lとして構成した落下防止機能付き透光型遮音パネルの縦枠材を支柱に対してボルト止めするだけの構造なので、取り付け構造の簡素化と容易性、確実性を実現できた。
【0033】
更に道路用透光型遮音壁としての形態のコンパクト化及び機能的完成度を高めた効果も奏する。
【0034】
その他、透光型遮音パネルを構成する透光板は、縦枠材及び横枠材へ押縁で固定する構造が簡単で、その作業性も良いし、固定の作用効果にも優れている。したがって、遮音パネルが破損した場合の取り替え作業その他のメンテナンスにも便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る落下防止機能付き透光型遮音壁を構成する透光型遮音パネルを示した正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う形に切断した断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う形に切断し支柱への取り付け構造を示した道路用透光型遮音壁の断面図である。
【図4】図1のIII−III線に沿う形に切断し支柱への取り付け構造の異なる実施例を示した道路用透光型遮音壁の断面図である。
【図5】図3の縦枠材を拡大して示した断面図である。
【図6】透光板の上側横辺を横枠材へ固定・支持する構造を示した斜視図である。
【符号の説明】
7A H形支柱
7B 角形支柱
1 透光型遮音パネル
2 縦枠材
3 横枠材
5 押縁
L 挟み代
2a 基板部
2b 側辺部
5a 透光板押さえ側端部
10 受け溝部
5b 他端
11 支持溝部
2c 中空のボックス部
8 ボルト
12 ネジ
13 切り欠き
2c ボックス部
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として高速道路に沿ってその路肩及び中央分離帯に構築される遮音壁の技術分野に属し、更に言えば、外界への視界が開けるように透光型遮音パネルを使用していると共に、該透光型遮音パネルは一例として日本道路公団の設計要領の落下物防止柵の基準を満たす程度のいわゆる落下防止機能付きである道路用透光型遮音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の道路事情として、車両の積み荷や車両等から投棄されたビン類、缶類、ゴミ類を受け止めて道路外へ落下することを防止する、いわゆる落下防止機能付き遮音壁が強く要請されている。そのため道路に沿って要所に落下物防止柵が使用されていることは周知である。しかし、既存の落下物防止柵はいわゆる金網構造であり、遮音効果は全くない。
【0003】
ところで、道路を走行する車両側から見た視界を広げる透光型遮音パネルを使用した道路用透光型遮音壁も、例えば特開平10−237829号公報、特開2000−265421号公報などに記載されて公知に属し、既に広く実施されている。
【0004】
しかし、既往の遮音パネルは、透光板に投棄物がぶつかると、その衝撃力によって透光板が周辺枠から抜け外れる心配があり、投棄物を受け止める落下防止機能の具備が必要と考えられている。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
道路用遮音壁に要求される落下防止機能としては、例えば日本道路公団の設計要領(昭和55年4月)の落下物防止柵基準である「路面より3mの高さに重量300Kgの積み荷が時速60Kmで防止柵へπ/12rad(15°)の角度で水平に衝突したものとする」基準をクリヤーする性能が要求される。
【0006】
透光板としてポリカーボネート等の合成樹脂板を使用した場合は、透明なガラス板と違って、前記程度の物体が衝突しても弾力性があるので割れることはないが、衝撃力によって透光板が周辺枠から抜け外れてその物体(積み荷等)が落ちる心配が大きい。
【0007】
そこで本発明の目的は、透光型遮音壁としての性能を損なうことなく、落下物防止柵と同程度の落下防止機能を兼ね備えた道路用透光型遮音壁を提供することである。
【0008】
本発明の次の目的は、支柱に対して遮音パネルを取り付ける構造が簡便であり、取り付け作業の容易性と確実性を実現し、また、形態のコンパクト化及び機能的完成度を高めた道路用透光型遮音壁を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明に係る落下防止機能付き道路用透光型遮音壁は、
道路に沿って一定の間隔で建てられた複数の支柱と、前記支柱間へ取り付けられた透光型遮音パネルとから成る透光型遮音壁において、
前記透光型遮音パネルは、合成樹脂製の透光板と、該透光板の左右の縦辺に配置した縦枠材、及び上下の横辺に配置した横枠材、並びに透光板を縦枠材、横枠材へ固定した押縁とで構成され、透光板の各周辺部は縦枠材及び横枠材に必要十分に深い挟み代で固定・支持されていること、
前記縦枠材は、前記支柱の前面へ当てがわれる基板部と、前記基板部の内側縁部から背面方向へ略直角に屈曲され前記支柱の側面部に沿って延びる側辺部とからなり、前記基板部の前面側に、透光板の縦辺を挿入でき、且つ前記押縁の透光板押さえ側端部を止める受け溝部、及び押縁の他端を止める支持溝部が形成されていること、
前記遮音パネルは、前記縦枠材の基板部を貫通させたボルトにより前記支柱の前面部へ固定されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
縦枠材及び横枠材による透光板の挟み代は、少なくとも30mm以上を確保した適宜の大きさとされることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、支柱は、H形支柱又は中空の角形支柱であることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
透光板の上辺とこれを支持する横枠材とは複数箇所をネジ止めされており、同上辺を固定する押縁の透光板押さえ側端部には、前記ネジの頭を逃げるU形状の切り欠きが形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
縦枠材の基板部の前面の外側縁寄り位置に、支柱に向かって基板部を貫通させたボルトの頭を隠し剛性を高める中空のボックス部が形成されており、該ボックス部の内側縁寄りの側面部と基板部との間に透光板の縦辺の挿入が可能で、且つ押縁の透光板押さえ側端部が止まる受け溝部が形成されており、更に押縁の他端を止める支持溝部が形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載した発明は、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
押縁の他端を止める支持溝部は、他端を挿入した押縁を回転させて透光板押さえ側端部を受け溝部へ止めて透光板を固定できるように深さ方向に湾曲形状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載した発明は、請求項1又は5に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁において、
基板部の横幅寸法は、支柱の前面部の幅寸の約1/2の大きさであり、同基板部の内端側から背面方向に延びる側辺部の先端に、角形支柱の側面に向かって曲げられたリップ部が形成されていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明に係る落下防止機能付き道路用透光型遮音壁の実施形態を説明する。
【0017】
図1に示した透光型遮音パネル1は、透明なポリカーボネートのような合成樹脂板による透光板4の左右の縦辺及び上下の横辺に、図2〜図4に断面構造を示した縦枠材2と横枠材3を配置して略正方形状に組み立て、透光板4の四辺を押縁5で固定した構成である。大きさの一例を示すと、縦×横がおよそ2m×2mぐらいである。縦枠材2の上下方向には、支柱7A又は7Bへの取り付け用としてボルト孔6が等間隔に3個ずつ(但し、個数はこの限りではない。)設けられている。
【0018】
縦枠材2の横断面形状と構造は、図3、図4と図5に示したように、H形支柱7A又は中空の角形支柱7B(請求項3に記載した発明)の前面7aへ当接される厚肉の基板部2aと、前記基板部2aの内側縁部から背面方向へ略直角に屈曲され、一例として図4の角形支柱7Bの側面に沿ってほぼ平行に延ばされた薄板状の側辺部2bとを主要部として構成されている(請求項1に記載した発明)。
【0019】
図示した実施例の場合は更に、基板部2aの前面の外側縁寄り位置に、支柱7A又は7Bに向かって基盤部2aの前記ボルト孔6を貫通させたボルト8の頭8aを隠すと共に当該基盤部2aの剛性を高める中空のほぼ角管形状をなし全体として薄肉構造の中空のボックス部2cを備えている。そして、前記中空のボックス部2cの内側縁寄りの側面部と基板部前面との間に、前記透光板4の縦辺の挿入が可能で、しかも前記押縁5の一端部5aを止めることが可能なコ字形状の受け溝部10が形成されている。更に、前記押縁5の他端部5bが止まる支持溝部11が深さ方向に湾曲形状の溝として形成されている(請求項5に記載した発明)。この支持溝部11は、前記他端5bを挿入した押縁5を矢印m−nのように回転させて、前記透光板押さえ側端部5aを前記受け溝部10へ止めて透光板4を固定できるように深さ方向に湾曲形状に形成されている(請求項6に記載した発明)。
【0020】
縦枠材2の前記側辺部2bの先端には、一例として図4の角形支柱7Bの側面に向かって曲げたリップ部2dが形成されている(請求項7に記載した発明)。このリップ部2dは、角形支柱7Bの側面と側辺部2bとの間に生ずる隙間の目隠し効果を意図している。
【0021】
上記構成の縦枠材2は、アルミニウムの押し出し又は引き抜き成形品として製作されている。押縁5も、アルミニウムの押し出し(又は引き抜き)成形品として製作されている。
【0022】
透光板4の横辺を支持する横枠材3も、図2及び図6に示したように、基本的には上記縦枠材2と同じような構成であり、剛性を高めるほぼ角管形状をなす中空のボックス部3a、3bを主要部として構成されている。これら二つの中空ボックス部3aと3bの間に、前記透光板4の横辺の挿入が可能で、しかも前記押縁5の透光板押さえ側端部5aを止めることが可能なコ字形状の受け溝部10が形成されている。更に、前記押縁5の他端部5bを止める支持溝部11が形成されている(請求項5に記載した発明)。この支持溝部11も勿論、他端部5bを挿入した押縁5を回転させて、前記透光板押さえ側端部5aを前記受け溝部10へ止めて透光板4を固定できるように深さ方向に湾曲形状に形成されている(請求項6に記載した発明)。
【0023】
上下の横縦枠材3も、アルミニウムの押し出し又は引き抜き成形品として製作されている。
【0024】
なお、上辺の横枠材2に限っては、透光板4との一体的結合を図るため、図1中に符号12で示した複数箇所が透光板4とネジ止めされている。透光板4の万が一の脱落、落下を未然に防止するためである。
【0025】
ネジ止めの詳細構造を図6に示した。受け溝部10へ挿入した透光板4の上側横辺は、横枠材3の中空ボックス部3bの溝壁前面部へ当てがいビス12で直接ネジ止めして強固に固定されている。一方、押縁5の透光板押さえ側端部5aには、前記ビス12の頭を避けて円滑な止着操作が出来るように、ビス頭の直径よりも少し大きい幅寸のU字形状をなす切り欠き13が、ビス12の配置と等しい位置に同数だけ設けられている(請求項4に記載した発明)。
【0026】
上記したとおり、透光板4は、その左右の縦辺及び上下の横辺に縦枠材2及び横枠材3を配置し、それぞれの受け溝部10へ挿入した後、押縁5の他端部5bを各支持溝部11へ差し込んで回転させ、透光板押さえ側端部5aを前記の受け溝部10へ止める操作により、各縦枠材2及び横枠材3と強固に固定・支持されており、もって落下防止機能付き道路用透光型遮音パネル1が組み立てられている。
【0027】
即ち、本発明の場合には、縦枠材2および横枠材3の受け溝部10による透光板4の各周辺部の固定・支持が、前記落下防止機能付きとしての性能を獲得する手段として、一例として上記日本道路公団の設計要領(昭和55年4月)の落下物防止柵基準である「路面より3mの高さに重量300Kgの積み荷が時速60Kmで防止柵へπ/12rad(15°)の角度で水平に衝突したものとする」基準をクリヤーするのに必要十分に深い挟み代Lで固定・支持した構成とされている。
【0028】
本発明者らは、前記基準と同一の運動エネルギとなるよう設定した試験荷重による衝撃試験を繰り返し行なった結果、厚さ8mmのポリカーボネート樹脂製の透光板4の挟み代Lを、30mm以上で、縦枠材2および横枠材3の受け溝部10による透光板4の固定・支持に適切な寸法の範囲内、具体的には40mm乃至50mm程度に設計して実施する限り、透光板4が前記の試験荷重の衝撃で枠材から抜け外れるようなことは決してなく、部材の飛散もなく、落下物防止柵基準に合格することを確認した(請求項2に記載した発明)。前記挟み代Lに関しては、図5に詳示したように、実質的に透光板押さえ側端部5aで押さえ付けられ、例えば縦枠材2の基板部2aと当たって高速を受けている長さ範囲を指している。
【0029】
上記構成の落下防止機能付き道路用透光型遮音パネル1を使用した道路用透光型遮音壁は、図3又は図4に例示したように、H形支柱7A又は中空の角形支柱7Bの前面へ縦枠材2の基板部2aを当てがい、予め設けてあるボルト孔6へ通したボルト8へ裏側からナット9をねじ込み締め付けて強固に取り付けた構成とされている。前記ボルト8を通すため、中空ボックス2cには、予め通孔20がボルト孔6と対応する位置に設けられている。図5中の符号14は摩擦材を示す。また、図2中の符号15は上側の横枠材3へ取り付けたリングボルトで、同符号16は前記リングボルト15の環体へ通した飛散防止ワイヤーである。
【0030】
なお、上記したようにH形支柱7A又は中空の角形支柱7Bの前面へ当てがいボルト止めする縦枠材2の基板部2aの幅寸は、図3及び図4で明らかな通り、支柱の前面部の幅寸の約1/2の大きさに形成されている(請求項7に記載した発明)。支柱の間隔の誤差、或いは透光型遮音パネル1の製作誤差を許容するためである。
【0031】
【本発明が奏する効果】
請求項1〜7に記載した発明に係る落下防止機能付き道路用透光型遮音壁は、透光型遮音壁としての性能、即ち視界を広げる機能を損なうことなく、落下物防止柵と同程度の落下防止機能を兼ね備えているので、落下物防止柵を併設する必要が無く、道路管理に高い実効性をあらしめる。
【0032】
また、本発明の道路用透光型遮音壁は、縦枠材および横枠材の受け溝部による透光板の固定・支持を必要十分に深い挟み代Lとして構成した落下防止機能付き透光型遮音パネルの縦枠材を支柱に対してボルト止めするだけの構造なので、取り付け構造の簡素化と容易性、確実性を実現できた。
【0033】
更に道路用透光型遮音壁としての形態のコンパクト化及び機能的完成度を高めた効果も奏する。
【0034】
その他、透光型遮音パネルを構成する透光板は、縦枠材及び横枠材へ押縁で固定する構造が簡単で、その作業性も良いし、固定の作用効果にも優れている。したがって、遮音パネルが破損した場合の取り替え作業その他のメンテナンスにも便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る落下防止機能付き透光型遮音壁を構成する透光型遮音パネルを示した正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う形に切断した断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う形に切断し支柱への取り付け構造を示した道路用透光型遮音壁の断面図である。
【図4】図1のIII−III線に沿う形に切断し支柱への取り付け構造の異なる実施例を示した道路用透光型遮音壁の断面図である。
【図5】図3の縦枠材を拡大して示した断面図である。
【図6】透光板の上側横辺を横枠材へ固定・支持する構造を示した斜視図である。
【符号の説明】
7A H形支柱
7B 角形支柱
1 透光型遮音パネル
2 縦枠材
3 横枠材
5 押縁
L 挟み代
2a 基板部
2b 側辺部
5a 透光板押さえ側端部
10 受け溝部
5b 他端
11 支持溝部
2c 中空のボックス部
8 ボルト
12 ネジ
13 切り欠き
2c ボックス部
Claims (7)
- 道路に沿って一定の間隔で建てられた複数の支柱と、前記支柱間へ取り付けられた透光型遮音パネルとから成る透光型遮音壁において、
前記透光型遮音パネルは、合成樹脂製の透光板と、該透光板の左右の縦辺に配置した縦枠材、及び上下の横辺に配置した横枠材、並びに透光板を縦枠材、横枠材へ固定した押縁とで構成され、透光板の各周辺部は縦枠材及び横枠材に必要十分に深い挟み代で固定・支持されていること、
前記縦枠材は、前記支柱の前面へ当てがわれる基板部と、前記基板部の内側縁部から背面方向へ略直角に屈曲され前記支柱の側面部に沿って延びる側辺部とからなり、前記基板部の前面側に、透光板の縦辺を挿入でき、且つ前記押縁の透光板押さえ側端部を止める受け溝部、及び押縁の他端を止める支持溝部が形成されていること、
前記遮音パネルは、前記縦枠材の基板部を貫通させたボルトにより前記支柱の前面部へ固定されていることを特徴とする、落下防止機能付き道路用透光型遮音壁。 - 縦枠材及び横枠材による透光板の挟み代は、少なくとも40mm以上を確保した適宜の大きさとされることを特徴とする、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁。
- 支柱は、H形支柱又は中空の角形支柱であることを特徴とする、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁。
- 透光板の上辺とこれを支持する横枠材とは複数箇所をネジ止めされており、同上辺を固定する押縁の透光板押さえ側端部には、前記ネジの頭を逃げるU形状の切り欠きが形成されていることを特徴とする、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁。
- 縦枠材の基板部の前面の外側縁寄り位置に、支柱に向かって基板部を貫通させたボルトの頭を隠し剛性を高める中空のボックス部が形成されており、該ボックス部の内側縁寄りの側面部と基板部との間に透光板の縦辺の挿入が可能で、且つ押縁の透光板押さえ側端部が止まる受け溝部が形成されており、更に押縁の他端を止める支持溝部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁。
- 押縁の他端を止める支持溝部は、他端を挿入した押縁を回転させて透光板押さえ側端部を受け溝部へ止めて透光板を固定できるように深さ方向に湾曲形状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁。
- 基板部の横幅寸法は、支柱の前面部の幅寸の約1/2の大きさであり、同基板部の内端側から背面方向に延びる側辺部の先端に、角形支柱の側面に向かって曲げられたリップ部が形成されていることを特徴とする、請求項1又は5に記載した落下防止機能付き道路用透光型遮音壁。
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