JP3131624U - 透光型遮音壁 - Google Patents
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Abstract
【課題】
近年、透光型遮音壁は、ポリカーボネート樹脂板やメタアクリル樹脂板などのプラスチックス製のものやガラス板を使用して、道路を走行する車窓から展望性のよい視界が広がるような遮音壁が多く採用されている。その中でもメタアクリル樹脂板は耐候性も良く、汚れにくいが、割れやすいのが最大の欠点である。そこで、車両の衝突事故などで破損して、破片が周辺に飛散、落下することを防止する金属製網体の構造を、斜め格子状に構成することで、従来よりもドライバーの視界が広がることになり、遮音壁による閉塞感をなくし、精神的な安定感を取戻し、安全運転に寄与するための理想的な透光型遮音壁を提案する。
【解決手段】
メタアクリル樹脂板やガラス板の割れを防止する配合や、複合素材ではなく、裏側に高強度で視界の広がる網を構成することで、大きな投資もなく理想的な透光型遮音壁を提供する。
【選択図】図1
近年、透光型遮音壁は、ポリカーボネート樹脂板やメタアクリル樹脂板などのプラスチックス製のものやガラス板を使用して、道路を走行する車窓から展望性のよい視界が広がるような遮音壁が多く採用されている。その中でもメタアクリル樹脂板は耐候性も良く、汚れにくいが、割れやすいのが最大の欠点である。そこで、車両の衝突事故などで破損して、破片が周辺に飛散、落下することを防止する金属製網体の構造を、斜め格子状に構成することで、従来よりもドライバーの視界が広がることになり、遮音壁による閉塞感をなくし、精神的な安定感を取戻し、安全運転に寄与するための理想的な透光型遮音壁を提案する。
【解決手段】
メタアクリル樹脂板やガラス板の割れを防止する配合や、複合素材ではなく、裏側に高強度で視界の広がる網を構成することで、大きな投資もなく理想的な透光型遮音壁を提供する。
【選択図】図1
Description
本考案は、主として高速道路や一般道の中央分離帯や外側部に沿って、騒音防止のために設置される遮音壁で、特に、車両の衝突事故などにより透光板の合成樹脂やガラスが周辺に飛散、落下して二次災害が発生することを未然に防止する透光型遮音壁の構造に関するものである。
近年、透光型遮音壁は、ポリカーボネート樹脂板やメタアクリル樹脂板等のプラスチックス製のものやガラス板を使用して、道路を走行する車窓から景色が良く見える遮音壁が多く採用されている。
これらの透光型遮音壁は、車両の衝突事故等で破損して、透光板の破片が飛散、落下することを防止するための方策が、従来から種々提案されている。
特許文献1には、車両の衝突事故などによる火災で透光板が延焼した際に、燃えて溶け落ちた合成樹脂が一般居住区域(民地側)へ飛散、落下して二次災害が発生することを未然に防止する防音壁構造を提供する。とあり。その解決手段として、透光板の音源側とは反対側位置に金属製網体が配置されている。金属製網体の下部は網目を細かく形成され、中間部分または上部は網目を粗く形成されている。とあり、溶接金網の網目を部分で変えたものが提案されている。
しかしながら、このような網では縦横の格子状の特に、横線が車両の走行時において、消えることなく、いつも線となって見えるという欠点がある。あわせて格子を細かくすると視界展望性が阻害される。
特許文献2には、透光板の上下に吸音材を配置しているが、背の比較的低い遮音壁では多少意味があっても、背の高い遮音壁では、視界展望性が悪くなって中途半端なものとなるし、背面側に弾性支持具を介して防護ネットを取付けているが、遮音壁にかかる衝撃強度はまちまちで、弾性支持具が弱いと弾性は良くても強い衝撃に対しては防護にならないし、強くすると弾性支持具の意味が無いのである。また、ネットが視界を遮る工夫について述べられていない。
特許文献3には、金網の周縁部に固着されたフレームと金網の結合を強固にして、金網が脱落することがないようにしたコンクリート等の剥落防止用ネットを提供することにあり、フレームと金属板で金網を挟持し、この挟持部を更に折り返して、折り返し部を形成するとあり、この発明人による考案を本考案の透光型遮音壁に採用した。
特開2004−250975
実公平07−15854
実用新案第3068973号
特許文献1、2では、透光板が破損した場合の破片の落下防止には有効であるが、普通の線材を縦、横の格子状に網を構成しただけでは、車両の走行時、ドライバーの視線からは網の横線は消えることなく、視界を遮ることとなってしまうのである。
本考案の目的は、斜め格子状に構成された金属製網体を配置することで、車両の走行時、ドライバーの視線からは網構造の線が見えなくなり、遮音壁による閉塞感が少なく、精神的な安定感を取戻し、安全運転に寄与することを目的とする。
通常、遮音壁は、透けて見えない吸音型遮音壁と透けて見える透光型遮音壁とを共用させて設置されることが多いが、ドライバーおよび乗客の視界となる部分である遮音壁の下1メートルから3メートルのみ透光型遮音壁1を設置することが多い。
透光型遮音壁1の支柱8のスパンは、通常1メートルから4メートルぐらいで構成されるが、最も多く設置されているスパンは、2メートルである。高さは設置される場所によってまちまちであるが、通常1メートルから10メートルぐらいの高さで設置されている。
請求項1では、複数の支柱間に透光板が取付けられてなる遮音壁の構造において、透光板の車道音源側とは反対側の背面部に、斜め格子状に構成された金属製網体が配置されていることを特徴とする透光型遮音壁。とした。
透光型遮音壁の背面部に、斜め格子状をした金属製網体を組付けてなるパネルを構成するようにしたのである。斜め格子状をした金属製網体は、車両が走行している時、車窓からは斜めの線材は、コマ送りの原理で殆ど見えなくなってしまうのである。
透光型遮音壁1の車道音源側とは反対側に構成する斜め格子状網体5は、ステンレス板やメッキ鋼板製のエキスパンドメタルが材料のロスも少なく、最もコストパフォーマンスに優れたものとなるが、溶接金網で斜め格子状の網体5を構成してもなんら差し支えは無い。エキスパンドメタルを製作するのに使用される板材の厚みは、0.5ミリメートルから3.2ミリメートルぐらいの板材が使用される。厚みの選定については、使用される網体パネル3の大きさ、要求される強度によって決定され、通常は1ミリメートルから2.3ミリメートルぐらいの板材が使用される。網目の大きさは、ストランドを1ミリメートルから3ミリメートルぐらい、短目方向の中心間距離は、10ミリメートルから50ミリメートルぐらい、長目方向の中心間距離は、20ミリメートルから100ミリメートルぐらいが良い。
請求項2では、請求項1の透光型遮音壁において、金属製網体の二辺および、または、四辺の端部をコの字型の金属製枠材で挟持し、その金属製枠材の少なくとも二辺が金属製網体と共に、折り曲げ加工されてなることを特徴とする網体パネルで構成されている透光型遮音壁。とした。
透光型遮音壁1の透光板2には、メタアクリル樹脂が多く採用されている。このメタアクリル樹脂板の厚みは、5ミリメートルから15ミリメートルのものが使用されるが、最近では、強度の面から厚み10ミリメートルから15ミリメートルの板が多く使用される。この樹脂は、耐候性に優れ、汚れにくいという長所がある反面、衝撃性が弱いという特性を持っている。
このことは、遮音壁として使用した時、車両の衝突時に透光板2が周辺に飛散し、二次災害が起こるのを防止する必要がある。従って、必要最小限の部材で透光板2が飛散するのを防止するよう考案したのである。
そこで、請求項2のように、コの字型に折り曲げた金属製枠体4で斜め格子状網体5の端部を挟持するのであるが、コの字型をした枠体4でより強固な網体パネル3にするために、コの字型枠材4を更にL字型に折り曲げ加工して、L字型曲げ枠材6にするのである。もっと強度を上げるためには、コの字型枠材4をZ字型に折り曲げ加工して、Z字型曲げ枠材7にすると良い。
斜め格子状網体5を網体パネル3に構成するための枠体は、ステンレス板、メッキ鋼板を使用して、コの字型に折り曲げた枠体4で斜め格子状網体5の端部を挟持するのであるが、このコの字型枠体4の板材の厚みは1ミリメートルから3.2ミリメートルのものが使用される。パネルの高さが1メートルでスパンが2メートルの時は、1.6ミリメートルから2.3ミリメートルぐらいの厚みの板材が使用される。
斜め格子状網体5の構成は、片方が鉛直で、もう一方は斜めに交差した格子状の金属製網体であっても良い。
このようにして製作された金属製網体パネル3は、透光板2と共に、図1のようにH形鋼の支柱8に取付けられるが、この時、透光板2と網体パネル3を一体にした透光型遮音壁1にして、H形鋼の支柱8の溝部に挿入して取付けても良い。更に道路側から取付け、取外しができる構造にするのが良い。
上記、解決手段による考案の効果を説明すると、請求項1では、透光型遮音壁1が車両の接触などによって破損した場合のために、車道音源側とは反対側に金属製網体のパネル3を構成するのであるが、この時、斜め格子状に金属製網体5を構成することで、コマ送りの原理で走行時、ドライバーの視線から網体パネル3の斜め格子の線が見えなくなる。特に高速で車両を走行させると、その効果は顕著である。このことが本考案の最大の特徴である。
また、請求項2のように、斜め格子状の金属製網体5をコの字型の金属製枠材4で端部を挟持し、更にその挟持した端部を、L字型、Z字型などの形に折り曲げて網体の枠を構成すると、強固な網体パネル3となるのである。透光型遮音壁1に車両の接触や衝突などによって、メタアクリル樹脂やガラスなどの透光板2が破損したとき、この高強度の網体パネル3が飛散を防止するのである。
通常、遮音壁は、透けて見えない吸音型遮音壁と透けて見える透光型遮音壁とを共用させて設置されることが多く、ドライバーおよび乗客の視界となる部分である遮音壁の下部のみ透光型遮音壁1を設置することが多い。
透光型遮音壁1の支柱8のスパンは、2メートルで設置されているのが最も多く、高さは設置される場所によってまちまちである。
図2は、透光型遮音壁1を支柱8に取付けたときの部分断面図である。透光板2のメタアクリル樹脂板の厚みは、10ミリメートルのものが使用されている。
透光型遮音壁1の車道音源側とは反対側に構成する斜め格子状網体5は、ステンレス板製のエキスパンドメタルが材料のロスも少なく、最もコストパフォーマンスに優れたものとなる。エキスパンドメタルを製作するのに使用される板材の厚みは、1.6ミリメートルの板材が使用される。網目の大きさは、ストランドを1.5ミリメートル、短目方向の中心間距離を25ミリメートル、長目方向の中心間距離を50ミリメートルとした。
斜め格子状網体5を網体パネル3に構成するための枠体は、メッキ鋼板を使用して、コの字型に折り曲げて加工したコの字型枠体4で、斜め格子状網体5の端部を挟持するのであるが、このコの字型枠体4の板材の厚みは、1.6ミリメートルのものを使用する。
金属製の斜め格子状網体5をコの字型の金属製枠体4で端部を挟持し、更に、その挟持した端部をZ字型に折り曲げて、確実に斜め格子状網体5を掴み込んで離さない加工を施したのである。
1 透光型遮音壁
2 透光板
3 網体パネル
4 コの字型枠体
5 斜め格子状網体
6 L字型曲げ枠体
7 Z字型曲げ枠体
8 H形鋼支柱
2 透光板
3 網体パネル
4 コの字型枠体
5 斜め格子状網体
6 L字型曲げ枠体
7 Z字型曲げ枠体
8 H形鋼支柱
Claims (2)
- 複数の支柱間に透光板が取付けられてなる遮音壁の構造において、透光板の車道音源側とは反対側の背面部に、斜め格子状に構成された金属製網体が配置されていることを特徴とする透光型遮音壁。
- 請求項1の透光型遮音壁において、金属製網体の二辺および、または、四辺の端部にコの字型の金属製枠材で挟持し、その枠材の少なくとも二辺が金属製網体と共に、折り曲げ加工されてなることを特徴とする網体パネルで構成されている透光型遮音壁。
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JP2007001183U JP3131624U (ja) | 2007-02-26 | 2007-02-26 | 透光型遮音壁 |
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JP2007001183U JP3131624U (ja) | 2007-02-26 | 2007-02-26 | 透光型遮音壁 |
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JP3131624U true JP3131624U (ja) | 2007-05-17 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009091762A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Jfe Metal Products & Engineering Inc | 防音壁の改修方法 |
US11781441B2 (en) | 2021-12-30 | 2023-10-10 | Hamilton Sundstrand Corporation | Air cycle machine with separate compressor and turbine and fan and turbine |
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