JP3919586B2 - 警報装置及び警報器の取付け方法 - Google Patents

警報装置及び警報器の取付け方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉部を有する箱状体と、前記開閉部が開いた場合に警報を出力する警報器とを備える警報装置、及び箱状体への警報器の取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータプログラム及びデータを記録したCD−ROM、FD、メモリ等の記録媒体、内容を知られたくないデータが記録された書類等を収納ケースに保管する場合、これらのものを収納ケースに収めた後、南京錠、可変ダイヤル式の鍵等が取付けられることがある。
また、前述のような鍵を取付ける代わりに剥がしたことを視認することが可能な特殊なシールを収納ケースの開閉部分に貼付ける場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、収納ケースに鍵を取付けている場合であっても、何者かが合鍵を用いるか、又はダイヤル合わせを行うことによって、収納ケースが開けられる可能性があるため、収納ケースに収められている記録媒体、書類等に記録されているデータがコピーされる虞があり、また記録されているデータが改竄される虞がある。また、データのコピー、改竄を行った後、再度、元の収納ケースに記録媒体、書類を収めて鍵を取付けた場合、外見上、データのコピー、改竄がされる前と同じ状態であるため、暫くの間、前述のようなことが行われたことに気づかないことが多く、収納ケースを開けたことを確実に報知することができる警報装置が求められていた。
【0004】
また、前述のような特殊なシールは、適切な溶剤により剥がすことが可能であるため、収納ケースに収められている記録媒体、書類等に記録されているデータがコピー又は改竄された後、再度、前記シールを貼付けた場合、前述と同様に、外見上、データのコピー、改竄がされる前と同じ状態であるため、暫くの間、データのコピー又は改竄がされたことに気づかないことが多く、収納ケースを開けたことを確実に報知することができる警報装置が求められていた。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、箱状体の開閉部が開かないように導体を巻回し、スイッチの操作部を前記箱状体に当接させて警報器の2つの筐体を前記箱状体に取付けてあり、スイッチ及び導体の導通状態を検出して、その検出結果に基づき警報を出力する構成とすることにより、保護対象物を箱状体の中に収納している場合、警報が出力されることなく箱状体の開閉部を開けて前記保護対象物を取出すことを困難にし、保護対象物を保護することができる警報装置、及び警報器の取付け方法を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、2つの筐体を接続する導体の短絡を検出する短絡検出手段を備え、該短絡検出手段が前記導体の短絡を検出した場合、警報を出力する構成とすることにより、警報が出力されることなく保護すべき対象物を箱状体から取出すことを困難にし、前記対象物を保護することが可能な警報装置を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、スイッチ又は導体の導通状態に基づき発光する発光素子を備えることにより、警報装置の取付け状態を確実に報知することができ、対象物を保護することができる警報装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る警報装置は、保護対象物を収納する収納部及び該収納部に対して開閉可能に取付けてある開閉部を備える箱状体と、前記開閉部が開いた場合に警報を出力すべくなしてある警報器とを備える警報装置において、前記警報器は、2つの筐体と、各筐体に対して開設した開孔部から進退自在に設けてあるピン形状の操作部と、各操作部を前記筐体の外側へ付勢する弾性体を備えてなるスイッチと、両筐体に接続してあり、前記スイッチの一方の開閉状態を一方の筐体から他方の筐体へ伝える導体とを備え、前記筐体の少なくとも一方に、前記スイッチ及び前記導体の導通の有無を検出する導通検出手段と、該導通検出手段の検出結果に基づき警報を出力する警報出力手段とを備え、前記開閉部が開かないように前記導体を前記箱状体に巻回すると共に、前記操作部を前記箱状体に当接させて2つの筐体を前記箱状体に取付けるようにしてあることを特徴とする。
【0009】
第2発明に係る警報装置は、第1発明に係る警報装置において、前記導体の短絡を検出する短絡検出手段を少なくとも一方の筐体に備え、前記短絡検出手段が前記導体の短絡を検出した場合、警報を出力すべくなしてあることを特徴とする。
【0010】
第3発明に係る警報装置は、第1発明又は第2発明の警報装置において、前記スイッチ又は前記導体の導通状態に基づき発光する発光素子を少なくとも一方の筐体に備えることを特徴とする。
【0011】
第4発明に係る警報装置は、第1発明乃至第3発明の何れかの警報装置において、前記導体を前記箱状体の周囲に巻回してあることを特徴とする。
【0012】
第5発明に係る警報器の取付け方法は、保護対象物を収納する収納部及び該収納部に対して開閉可能に取付けてある開閉部を備える箱状体への警報器の取付け方法において、前記警報器は、2つの筐体と、各筐体に開設した開孔部から進退自在に設けてあるピン形状の操作部と、各操作部を前記筐体の外側へ付勢する弾性体を備えてなるスイッチと、両筐体に接続してあり、前記スイッチの一方の開閉状態を一方の筐体から他方の筐体へ伝える導体とを備え、前記筐体の少なくとも一方に、前記スイッチ及び前記導体の導通の有無を検出する導通検出手段と、該導通検出手段の検出結果に基づき警報を出力する警報出力手段とを備え、保護対象物を前記収納部に収納した状態で前記開閉部が開かないように前記導体を前記箱状体に巻回すると共に、前記操作部を前記箱状体に当接させて2つの筐体を前記箱状体に取付けることを特徴とする。
【0013】
第1発明及び第5発明にあっては、箱状体の開閉部が開かないように導体を巻回し、スイッチの操作部を前記箱状体に当接させて2つの筐体を前記箱状体に取付けてあり、スイッチ及び導体の導通状態を検出して、その検出結果に基づき警報を出力するようにしている。このため、収納ケースに収納された記録媒体、書類等の保護対象物を取出すために、本発明の警報装置を収納ケースから取外そうとして、無理に筐体を引き剥がした場合にも、両筐体を接続する導体を切断した場合にも警報が出力されるため、警報が出力されることなく、収納ケースをこじ開けて、保護対象物を取出すことは困難であり、保護対象物を確実に保護することが可能である。
【0014】
第2発明にあっては、2つの筐体を接続する導体の短絡を検出する短絡検出手段を備えており、該短絡検出手段が前記導体の短絡を検出した場合、警報を出力するようにしている。したがって、導体が短絡した場合にも警報は出力され、対象物を保護する効果を高めることができる。
【0015】
第3発明にあっては、各筐体を接続する導体又はスイッチの導通状態に基づき発光する発光素子を備えている。従って、各筐体の取付け状態、及び導体の導通状態を目視により確認することができ、盗難防止の効果を高めることができる。
【0016】
第4発明にあっては、収納ケース等の箱状体に導体を巻回させ、各スイッチを当接させた後、夫々の筐体を収納ケースに取付けてあるため、警報が出力されることなく、収納ケースをこじ開けて、内包物を取出すことは困難であり、収納ケースの内包物を確実に保護することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る警報装置を示す斜視図である。図中Tは、保護すべき対象物を収納する収納ケース(箱状体)であり、収納ケースTには、直方体の2つの筐体10,20及び導体(不図示)を被覆してなるケーブル30を備える警報器が取付けられている。ここで、保護すべき対象物とは、例えば、重要なデータ、人に見られたくないデータが記録された書類、又はCD−ROM、FD、メモリ等の記録媒体等である。
【0018】
収納ケースTは、板状の蓋である開閉部T1と直方体状の容器である収納部T2とを備えており、開閉部T1の一端側は、例えば蝶番(不図示)により、収納部T2の一端に開閉可能に取付けられている。
【0019】
収納ケースTに警報器を取付ける場合、収納ケースTの周囲にケーブル30を掛け回した後に交差させ、夫々の筐体10,20が有する操作部12,22(図2参照)が突出している面を収納ケースTに当接し、両面粘着テープ、接着剤等の取付材50によって固定する(図1(a))。すなわち、収納ケースTは、開閉部T1を開けるときに開閉部T1と収納部T2とが離隔する部位Sを有するが、その離隔する部位Sに交叉するようにケーブル30を配して、警報器が取付けられているため、警報器が収納ケースTに取付けられている場合は、開閉部T1が開けられることが阻止される。
なお、夫々の筐体10,20は、その周縁部分において熱硬化性樹脂、樹脂系接着剤等の樹脂により肉盛固着されることが望ましい。
【0020】
ケーブル30を交差させる際に、2つの筐体10,20を互いに逆の方向に引っ張り、警報器のケーブル30と収納ケースTとの間に間隙が生じていない状態で夫々の筐体10,20を収納ケースTに固定するほうが望ましい。また、ケーブル30自体も収納ケースTに接着剤、粘着テープ等の取付材50により固定させるほうが望ましい。
【0021】
警報器の筐体10,20を収納ケースTに取付けている状態では、スイッチ11,21(図4参照)の操作部12,22は、夫々筐体10,20の内部へ押し込められている。この状態では、後述するようにスイッチ11,21は共に開路状態にあり、警報は出力されない。
【0022】
しかしながら、何者かが収納ケースTに収納された書類、記録媒体等を取出そうとして、2つの筐体10,20のうち何れか一方を収納ケースTから取外した場合、ケーブル30の導体を短絡させた場合、又はケーブル30の導体を切断させた場合、筐体20の内部に備えるIC27(図4参照)がそれらを検出して、警報音又は発光による警報を出力する。すなわち、IC27は、夫々の筐体10,20が有するスイッチ11,21の導通の有無、及びケーブル30が備える導体の導通の有無を検出する導通検出手段、並びに前記導体の短絡を検出する短絡検出手段を備えており、それらの検出結果に基づき警報が出力される。
【0023】
また、取付けるべき収納ケースTの大きさに比べてケーブル30の長さが長い場合、図1(b)に示した如く、一つの方向にケーブル30を周回させて筐体10,20を固定させるだけでなく、それと交叉する方向にもケーブル30を周回させて筐体10,20を固定させることができる。この場合、筐体10,20を固定させたまま、ケーブル30を周回させた部分を収納ケースTの一端側へずらしてゆき、取外すことが困難となるため、対象物を保護する効果を高めることができる。
【0024】
収納ケースTは、前述のような形態である必要は必ずしもなく、スライド式の開閉部を有する箱状体、観音開きの開閉部を有する箱状体等を用いることができる。また、本実施の形態で説明したように開閉部T1と収納部T2とが一体になっている必要は必ずしもなく、底部の一部又は全部に切欠部を持つ箱状体と、その切欠部の面積より大きな板状部材とから構成されるものであっても良い。
【0025】
図2は警報器の外観斜視図であり、図3は筐体10の分解斜視図である。筐体10は、スイッチ11を内部に備えており、該筐体10には、3芯の信号線を被覆してなるケーブル30を介してスイッチ21を備える筐体20が接続されている。
【0026】
筐体10は、一対の正面側箱部材10a及び背面側箱部材10bを超音波接合することによって形成してある。筐体10の内部には、プリント配線したプリント基板及びスイッチ11を備えている。また、正面側箱部材10aの上端近傍には、スイッチ11の操作部12を挿通させる円形の第1開孔部1aが開設してある。
【0027】
筐体20は、筐体10と同様に、一対の正面側箱部材20a及び背面側箱部材20bを超音波接合することによって形成してある。筐体20の内部には、プリント配線した基板、発光素子であるLED29、及びボタン電池が格納されており、該ボタン電池は警報出力手段であるブザー23を内蔵する円形のカバー部材4に内嵌してある。
【0028】
正面側箱部材20aの上端近傍には、スイッチ21の操作部22を挿通させる円形の第1開孔部2a、及びスライドボタン24を操作するための矩形の第2開孔部2bが開設してある。また、正面側箱部材20aの略中央には、前述したカバー部材4を内嵌する円形の第3開孔部2cが開設してあり、正面側箱部材20aの下側近傍には、警報音を出力させる出力窓2dが設けてある。更に、背面側箱部材20bの上側近傍には、LED29の発光を出力させる出力窓2eを設けている。
【0029】
また、図2に示した如く、操作部22は、正面側箱部材20aの第1開孔部2aを挿通して正面側箱部材20aから適宜長さだけ突出しており、スライドボタン24は、正面側箱部材20aの第2開孔部2bに内嵌し、正面側箱部材20aから突出しない寸法になしてある。これによって、筐体20を盗難を保護すべき対象物が収納された収納ケースTに取付けた場合に、正面側箱部材20aと収納ケースTとの間に間隙が生じることが防止される。
【0030】
スイッチ21は、直方体のケース25の正面中央に進退自在に突設した円柱状の操作部22と、該操作部22をケース25の外側へ付勢するコイルバネ(不図示)とからなる。操作部22から適宜距離を隔てた位置にスライドボタン24が、筐体20の長手方向に摺動自在に設けてある。ケース25の裏面には、操作部22に対応する1対の電極、及びスライドボタン24に対応する1対の電極の一方が設けてあり、また、操作部22に対応する他方の電極がケース25の裏面に延設してある。そして、各電極は、基板26に設けてある4つの接点の夫々に当接するようになしてある。
【0031】
基板26の正面側には、スイッチ21の開閉状態(導通の有無)、並びに前述のケーブル30の導通状態及び短絡状態に基づいてブザー23による警報音の出力を制御するIC27を備えると共に、ブザー23による警報音を解除するため、所定周波数の信号を受信する共振器28を実装している。また、基板26の背面側には、スイッチ21の開閉状態、並びに前述のケーブル30の導通状態及び短絡状態に基づいて発光するLED29を備えており、LED29と対向する位置に設けた出力窓2eを背面側箱部材20bに設けている。
【0032】
図4は、警報器の内部構成を説明するブロック図である。前述したように、筐体10はスイッチ11を備えており、該スイッチ11の一方の端子は、適宜の長さ(例えば、30cm)を有する3芯のケーブル30のうち共通線30bの一端に接続され、スイッチ11の他方の端子は、短絡検出線30cの一端に接続されている。また、スイッチ11と共通線30bとの接続節点には、断線検出線30aの一端に接続されている。
【0033】
断線検出線30aの他端は、筐体20の内部にて接地されており、共通線30bの他端は、抵抗器R1を介して、筐体20の内部に設けたIC27の検出入力端子27aに接続されている。短絡検出線30cの他端は、トランジスタQ1及び抵抗器R2を介して、IC27の検出入力端子27bに接続されている。また、筐体20はスイッチ21を備えており、該スイッチ21の一方の端子は接地され、他方の端子はトランジスタQ1とスイッチ11との間に有する節点に接続されている。また、トランジスタQ1のゲートは、スライドボタン24と抵抗器R3との間の共通接続節点に接続されており、該共通接続節点には、コンデンサC1が接続されている。
IC27には、所定周波数の信号を受信する共振器28が接続されている他、警報音を出力するブザー23、及びLED29が接続されている。
【0034】
スライドボタン24をオンにして、トランジスタQ1のゲートに電圧を加えて、警報装置を作動させた後、盗難を防止すべき対象物に筐体10及び筐体20を取付けた場合、すなわち、スイッチ11,21の操作部12,22が各筐体10,20の内部に押し込められた場合、各スイッチ11,21は開路状態であり、検出入力端子27aは接地され、検出入力端子27bは開放されている。例えば、2つの検出入力端子27a,27bの基準電位をハイレベルとし、IC27は、2つの検出入力端子27a,27bの排他的論理和をとり、その結果がローレベルである場合には、ブザー23及びLED29に駆動命令を発し、排他的論理和がハイレベルである場合には、ブザー23及びLED29には駆動命令を発しないようにしている。
【0035】
このため、通常の取付け状態では、検出入力端子27aの電位のみがローレベルとなり、排他的論理和の結果がハイレベルとなるため、IC27がブザー23及びLED29に駆動命令を発することはなく、ブザー23により警報音が出力されることもなく、またLED29が発光することもない。
【0036】
筐体10が対象物から外れて、スイッチ11の操作部12が筐体10の外側へ突出した場合、スイッチ11は閉路状態となり、検出入力端子27a,27bの電位は共にローレベルとなる。従って、2つの検出入力端子27a,27bの排他的論理和はローレベルとなって、IC27はブザー23及びLED29に駆動命令を発し、ブザー23により警報音が出力するとともに、LED29を発光させる。
【0037】
一方、筐体20が対象物から外れた場合は、スイッチ21の操作部22が筐体20の外側へ突出するため、スイッチ21は閉路状態となり、検出入力端子27a,27bの電位は共にローレベルとなる。従って、2つの検出入力端子27a,27bの排他的論理和はローレベルとなり、IC27はブザー23及びLED29に駆動命令を発し、ブザー23により警報音が出力するとともに、LED29を発光させる。
【0038】
また、ケーブル30が切断された場合、断線検出線30aが切断されることによって検出入力端子27a,27bは共に開放されるため、2つの検出入力端子27a,27bの電位は共にハイレベルであり、その結果、排他的論理和がローレベルとなって、IC27はブザー23及びLED29に駆動命令を発し、ブザー23により警報音が出力するとともに、LED29を発光させる。
【0039】
また、ケーブル30の被覆が剥がされた後、短絡検出線30cと共通線30bが短絡された場合、検出入力端子27a,27bの電位は共にローレベルとなるため排他的論理和がローレベルとなり、IC27はブザー23及びLED29に駆動命令を発し、ブザー23により警報音が出力するとともに、LED29を発光させる。
【0040】
ブザー23及びLED29が駆動している最中に、共振器28が所定周期の信号を受信した場合、IC27は、ブザー23及びLED29に駆動停止命令を発し、ブザー23により警報音の出力、及びLED29の発光を停止させる。
【0041】
本実施の形態では、ケーブル30の両端は、各筐体10,20の内部にてスイッチ11又はIC27に接続されているが、ケーブル30の両端にピン形状の連結部を形成し、各筐体10,20の一側面に前記連結部を内嵌することができる嵌合部を設けることによって、着脱式にしてあってもよい。
【0042】
また、本実施の形態では、筐体20の内部にのみブザー23及びLED29を設けて警報を出力する構成としたが、筐体10及び筐体20の双方にブザー及びLED等を設ける構成であってもよい。この場合、筐体10が備えるスイッチ11、又は筐体20が備えるスイッチ21の何れかが閉路したときに、筐体10,20の双方から警報が出力されるため、収納ケースTに収められた書類、記録媒体等を保護する効果を高めることができる。
【0043】
実施の形態2.
本実施の形態では、筐体の取付け状態、導体の導通状態又は短絡状態を検出した場合、筐体内部に備えるブザー、LEDにより警報を出力すると共に、所定周波数のパルス信号を筐体の外部に発信し、発信された信号を受信した受信器、又は該受信器に接続された外部警報器でも警報が出力させることによって、遠隔地にいる者にも筐体の取付け状態等を報知するようにしている。
【0044】
図5は本実施の形態に係る警報装置の使用状態を説明する外観図である。本実施の形態でも警報装置は、前述と同様に、何らかのデータが記録された書類、記録媒体等の保護すべき対象物を収納した収納ケースT(箱状体)と、2つの筐体10,20及び両筐体10,20を接続する導体を被覆してなるケーブル30を備える警報器とを備えている。
警報器は、ケーブル30を掛け回した後に交差させ、夫々の筐体10,20が備える操作部(不図示)を突出させている面を収納ケースTに当接し、両面粘着テープ、接着剤等の取付け材50によって固定する。
【0045】
筐体20の内部には、筐体10,20の取付け状態、導体30の導通状態又は短絡状態を検出した場合、所定のパルス信号を生成する信号生成部210、該信号生成部210によって生成されたパルス信号を筐体20の外部に発信するアンテナ出力部220を備えている(図6参照)。
【0046】
警報器のアンテナ出力部220から発信されたパルス信号は、該パルス信号の到達許容範囲内に設置された受信器60によって受信される。パルス信号を受信した受信器60では、警報を出力させるための警報信号を生成して、ケーブル65を介して接続されている外部警報器70に送信する。警報信号を受信した外部警報器70は、警報出力手段であるブザー73及び発光素子であるLED74(図6参照)を駆動して警報を出力する。
【0047】
このように本実施の形態では、警報装置から離れた位置に設置した受信器60及び外部警報器70を利用して警報装置の取付け状態等を報知させることが可能である。
また、例えば、電話回線等の通信ネットワークを通じて受信器60で生成された警報信号を送信することも可能であり、送信された警報信号に基づいて警報を出力することによって、遠隔地にいる者に対して警報装置の取付け状態等を報知することも可能となる。
【0048】
図6は、図5に示した警報装置、受信器60、及び外部警報器70の内部構成を示すブロック図である。警報装置は、筐体20内部のIC27に信号生成部210が接続されており、該信号生成部210にアンテナ出力部220が接続されている点が図4に示した警報装置と異なる。
【0049】
前述したように、筐体10及び筐体20が収納ケースTに正常に取付けられている場合、検出入力端子27aの電位がローレベルとなり、検出入力端子27bの電位がハイレベルとなるため、それらの排他的論理和はハイレベルとなる。
【0050】
また、筐体10又は筐体20の何れか一方が収納ケースTから引き剥がされた場合、2つの検出入力端子27a,27bの電位が共にローレベルとなり、それらの排他的論理和がローレベルとなる。
【0051】
更に、ケーブル30が切断された場合、2つの検出入力端子27a,27bは共に開放されるため、検出入力端子27a,27bの電位は共にハイレベルであり、その結果、排他的論理和がローレベルとなる。
【0052】
更に、ケーブル30の被覆が剥がされた後、短絡検出線30cと共通線30bが短絡された場合、検出入力端子27a,27bの電位は共にローレベルとなるため、排他的論理和がローレベルとなる。
すなわち、IC27は、夫々の筐体10,20が有するスイッチ11,21の導通の有無、及びケーブル30が備える導体の導通の有無を検出する導通検出手段、並びに前記導体の短絡を検出する短絡検出手段を備えており、それらの検出結果に基づき警報が出力される。
【0053】
信号生成部210では、IC27が2つの検出入力端子27a,27bの排他的論理和をとり、その結果がローレベルである場合に、パルス信号を生成して、そのパルス信号をアンテナ出力部220に出力するようにしている。また、アンテナ出力部220にパルス信号が入力された場合、筐体20の外部に所定周波数の信号を発信する。
【0054】
受信器60は、ICを備える制御部61を有しており、制御部61にはアンテナ入力部62及び警報信号生成部63が接続されている。アンテナ入力部62に何らかの信号が入力された場合、制御部61は、その信号が筐体20のアンテナ出力部220から発信された信号であるか否かを信号の周波数に基づいて判断する。前記アンテナ出力部220からの信号であると判断した場合、警報信号生成部63に駆動命令を発して警報信号を生成させる。そして、生成された警報信号は、信号出力部64から出力される。
【0055】
受信器60の信号出力部64から出力された警報信号は、ケーブル65を通じて外部警報器70の信号入力部71に入力される。信号入力部71に警報信号が入力された場合、駆動部72は駆動命令を発して、ブザー73により警報音が出力するとともに、LED74を発光させる。
【0056】
【発明の効果】
以上、詳述したように、第1発明及び第5発明による場合は、箱状体の開閉部が開かないように導体を巻回し、スイッチの操作部を前記箱状体に当接させて2つの筐体を前記箱状体に取付けてあり、スイッチ及び導体の導通状態を検出して、その検出結果に基づき警報を出力するようにしている。このため、収納ケースに収納された記録媒体、書類等の保護対象物を取出するために、本発明の警報装置を収納ケースから取外そうとして、無理に筐体を引き剥がした場合にも、両筐体を接続する導体を切断した場合にも警報が出力されるため、警報が出力されることなく、収納ケースをこじ開けて、保護対象物を取出すことは困難であり、保護対象物を確実に保護することが可能である。
【0057】
第2発明による場合は、2つの筐体を接続する導体の短絡を検出する短絡検出手段を備えており、該短絡検出手段が前記導体の短絡を検出した場合、警報を出力するようにしている。したがって、導体が短絡した場合にも警報は出力され、対象物を保護する効果を高めることができる。
【0058】
第3発明による場合は、各筐体を接続する導体又はスイッチの導通状態に基づき発光する発光素子を備えている。従って、各筐体の取付け状態、及び導体の導通状態を目視により確認することができ、盗難防止の効果を高めることができる。
【0059】
第4発明による場合は、収納ケース等の箱状体に導体を巻回させ、各スイッチを当接させた後、夫々の筐体を収納ケースに取付けてあるため、警報が出力されることなく、収納ケースをこじ開けて、内包物を取出すことは困難であり、収納ケースの内包物を確実に保護することが可能である等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る警報装置を示す斜視図である。
【図2】警報器の外観斜視図である。
【図3】筐体の分解斜視図である。
【図4】警報器の内部構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る警報装置の使用状態を説明する外観図である。
【図6】図5に示した警報装置、受信器、及び外部警報器の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 筐体
11 スイッチ
12 操作部
20 筐体
21 スイッチ
22 操作部
23 ブザー
24 スライドボタン
25 ケース
26 基板
27 IC
28 共振器
29 LED
30 ケーブル
T 収納ケース

Claims (5)

  1. 保護対象物を収納する収納部及び該収納部に対して開閉可能に取付けてある開閉部を備える箱状体と、前記開閉部が開いた場合に警報を出力すべくなしてある警報器とを備える警報装置において、
    前記警報器は、2つの筐体と、各筐体に対して開設した開孔部から進退自在に設けてあるピン形状の操作部と、各操作部を前記筐体の外側へ付勢する弾性体を備えてなるスイッチと、両筐体に接続してあり、前記スイッチの一方の開閉状態を一方の筐体から他方の筐体へ伝える導体とを備え、前記筐体の少なくとも一方に、前記スイッチ及び前記導体の導通の有無を検出する導通検出手段と、該導通検出手段の検出結果に基づき警報を出力する警報出力手段とを備え、前記開閉部が開かないように前記導体を前記箱状体に巻回すると共に、前記操作部を前記箱状体に当接させて2つの筐体を前記箱状体に取付けるようにしてあることを特徴とする警報装置。
  2. 前記導体の短絡を検出する短絡検出手段を少なくとも一方の筐体に備え、前記短絡検出手段が前記導体の短絡を検出した場合、警報を出力すべくなしてあることを特徴とする請求項1に記載の警報装置。
  3. 前記スイッチ又は前記導体の導通状態に基づき発光する発光素子を少なくとも一方の筐体に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の警報装置。
  4. 前記導体を前記箱状体の周囲に巻回してあることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の警報装置。
  5. 保護対象物を収納する収納部及び該収納部に対して開閉可能に取付けてある開閉部を備える箱状体への警報器の取付け方法において、
    前記警報器は、2つの筐体と、各筐体に開設した開孔部から進退自在に設けてあるピン形状の操作部と、各操作部を前記筐体の外側へ付勢する弾性体を備えてなるスイッチと、両筐体に接続してあり、前記スイッチの一方の開閉状態を一方の筐体から他方の筐体へ伝える導体とを備え、前記筐体の少なくとも一方に、前記スイッチ及び前記導体の導通の有無を検出する導通検出手段と、該導通検出手段の検出結果に基づき警報を出力する警報出力手段とを備え、保護対象物を前記収納部に収納した状態で前記開閉部が開かないように前記導体を前記箱状体に巻回すると共に、前記操作部を前記箱状体に当接させて2つの筐体を前記箱状体に取付けることを特徴とする警報器の取付け方法。
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