JP3919327B2 - 立体模様織物の製織方法及び織物機械 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は,2ビーム方式を用いた製織方法の中,特に織前において一方のビームの経糸に張力をかけて立体模様を有する織物を製織する方法,及びそれに用いる織物機械に関する。
【0002】
【従来技術】
布地,着物地等の織物には,その表面に凹凸を設け,立体的に模様を施したものがある。
このような立体模様としては,例えば,製織の際に玉状にした花糸を織込んだり(特開昭62−104940号),絵緯の緯入れを行うこと(特開平2−14042号)によって形成されるものがある。また,織りあがった後に織物に対してエンボス加工を施すことによって形成するものも知られている。
なお,平面的な模様としては,例えば,「よろけ織」のように筬打ち運動を工夫すること(特開昭61−289152号)によって形成されるものが知られている。
【0003】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の花糸の織込み,絵緯の緯入れといった製織方法においては,花糸を玉状にしたり,絵緯を作製すると共に,これらの織込み作業も必要である。しかし,これらの作業は煩雑である。そのため,生産効率の向上を妨げている。
【0004】
また,例えば,織物に対して裏側から凸部を有するロールによって加圧すると共に,表側から該凸部に対応した凹部を有するロールによって加圧する等のエンボス加工を用いた製織方法においては,上記凸部と凹部とを嵌め合わせる必要がある。そのため,立体模様の形状によっては両者の嵌合が困難となる場合があるそれ故,形成できる立体模様が制限されてしまう。
【0005】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,簡単な方法で,生産効率良く,任意の立体模様を有する織物を製織することができる,立体模様織物の製織方法,及び織物機械を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】
請求項1の発明は,多数の地経糸と多数の柄出経糸とを織前に供給して立体模様を有する織物を製織する方法であって,
上記多数の地経糸は常時一定の張力を付与して上記織前に供給し,一方上記多数の柄出経糸は間欠的にその張力を変化させて上記織前に供給するに当たって張力変動機を用い,
該張力変動機は,回転ローラであり,該回転ローラはその表面に,上記織前へ移動していく上記柄出経糸に対して,間欠的に大きな張力を付与するための突出部を有しており,
該突出部は,上記回転ローラの表面にロープを巻回することにより形成してあることを特徴とする立体模様織物の製織方法にある。
【0007】
本発明において最も注目すべきことは,経糸を織前に供給するにあたって,地経糸には一定の張力をかけ,柄出経糸には間欠的に変化させた張力を付与することである。
【0008】
なお,上記地経糸に付与する張力は,通常の無地の織物を製織する時に経糸に対して付与する張力と同等である。一方,上記柄出経糸に付与する張力は,上記地経糸に付与する張力を1とした場合,0.8〜1.2の範囲内で変化させることが好ましい。
0.8未満の場合には,織物の強度が低下しキズになりやすく,一方,1.2を超える場合には,織物にできる部分的な縮みが大きくなりすぎるおそれがある。
【0009】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明においては,上記多数の地経糸には,常時一定の張力を付与して織物を製織し,上記地経糸によって上記織物の基本となる生地を形成する。そのため,上記柄出経糸には上記のごとく張力変化を付与することが可能となる。
【0010】
また,上記多数の柄出経糸には,例えば上記地経糸に付与した張力より高い張力と,上記地経糸に付与した張力より低い張力とを,間欠的に付与して織物を製織することが可能となる。
なお,上記多数の柄出経糸には,上記地経糸に付与した張力より高い方,又は低い方のみで変動させることもできる。
そして,上記のごとく,製織を行った場合には,該織物に織込まれる上記柄出経糸には,これに直交錯する緯糸に対して,きつく織込まれる部分と,緩くだぶついて織込まれる部分とが生じる。
【0011】
そのため,上記柄出経糸において高張力をかけられた部分は,上記地経糸からなる織物の生地よりもきつく織込まれるので,この部分の織物の表面は表裏ともに平らになる。しかし,上記柄出経糸において低張力をかけられた部分は,上記織物の生地よりも緩くだぶついて織込まれるので,この部分の織物の表面は表裏ともに他の部分よりも突出した状態となる。それ故,上記織物の表面に凹凸を設け,立体模様を付与することができる。
【0012】
本発明の製織方法によれば,柄出経糸に張力変化を付与することにより,従来のごとく,花糸を玉状にしたり,絵緯を作製することのない簡単な方法で,織物に立体模様を施すことができる。また,その作業を省略することができるので,生産効率を向上させることができる。
また,織りあがる段階で,織物に立体模様を形成していくので,上記従来のごとく,織物を加圧状態で凸部と凹部との間に挟み込む必要がない。そのため,上記凸部と凹部とを嵌め合わせる必要もなく,両者の嵌合による制限がない。それ故,任意の立体模様を有する織物を製織することができる。
【0013】
なお,上記地経糸を用いることなく,柄出経糸だけで織物を製織すると,上記柄出経糸に過剰な張力が付与され,上記柄出経糸が切れて上記織物にキズが生じることがある。また,逆に,上記柄出経糸に張力が充分付与されず,上記柄出経糸が弛んでシャトルが通らないといった問題を生じることがある。
しかし,本発明においては,上記地経糸に常時一定の張力を付与してこれを生地用として用い,上記柄出経糸のみを張力変動させている。そのため,上記の問題はない。
【0014】
次に,請求項3の発明は,多数の地経糸と多数の柄出経糸とを織前に供給して立体模様を有する織物を製織する織物機械であって,
該織物機械は,上記多数の地経糸に常時一定の張力を付与するバックレストと,上記多数の柄出経糸に間欠的にその張力変化を付与する張力変動機とを有し,
該張力変動機は,回転ローラであり,該回転ローラはその表面に,上記織前へ移動していく上記柄出経糸に対して,間欠的に大きな張力を付与するための突出部を有しており,
該突出部は,上記回転ローラの表面にロープを巻回することにより形成してあることを特徴とする織物機械にある。
【0015】
本発明において最も注目すべきことは,地経糸に常時一定の張力を付与するバックレストと,柄出経糸に間欠的にその張力変化を付与する張力変動機とを有することである。
【0016】
次に,上記織物機械においては,上記多数の地経糸は上記バックレストを経由して上記織前に供給される。また,該多数の地経糸に対して上記バックレストが付与する張力は常時一定である。一方上記多数の柄出経糸は上記張力変動機を経由して上記織前に供給される。また,該多数の柄出経糸に対して上記張力変動機が付与する張力は,間欠的に変動する。
そのため,上記織物機械を用いることによって,上記製織方法を行うことができ,容易に立体模様織物を製織することができる。
【0017】
なお,上記バックレストとしては,例えば棒状の一定の直径を有する円筒体,曲率面を有するガイド板等を用いることができる。
【0018】
次に,上記張力変動機は,回転ローラであり,該回転ローラはその表面に,上記織前へ移動していく上記柄出経糸に対して,間欠的に大きな張力を付与するための突出部を有している。これにより,上記回転ローラを回転させることによって,上記柄出経糸が上記回転ローラの突出部に張架される場合には,上記柄出経糸に付与される張力は高くなる。一方上記柄出経糸が上記回転ローラ自体の外周面に張架される場合には,上記柄出経糸に付与される張力は低くなる。そのため,容易に上記柄出経糸に付与する張力を変動させることができる。
【0019】
また,上記回転ローラを回転させることによって,織りあがる織物の全面にわたって連続的に立体模様を形成することができる。
また,上記突出部の配置は自在であるため,織物に対して任意の立体模様を形成することができる。
また,上記突出部の高さによって,上記多数の柄出経糸に付与する張力の大きさが決まり,上記織物の表面に形成される立体模様の凹凸の高さが決定される。そのため,上記立体模様の凹凸の高さに応じた質感を有する織物を製織することができる。
【0020】
また,例えば,中空の円筒体であり,その外周面に突出部を設けているカートリッジを作製し,上記突出部の配置を様々に変えたカートリッジを予め複数個用意すること等によって,立体模様の柄を交換することがより容易となる。
【0021】
次に,上記突出部は,上記回転ローラの表面にロープを巻回することにより形成してある。これにより,上記突出部の形成,及びその配置変更が容易である。そのため,上記ロープの巻回状態を変更することによって,立体模様を容易,かつ自在に変更することができる。なお,上記ロープは,上記回転ローラに巻回するための柔軟性と,上記柄出経糸に張力を付与するための堅さとを有することが好ましい。このようなロープとしては,例えば,合成樹脂繊維を縄状に束ねたロープ,ゴムベルト,ゴムホース等を用いることができる。
【0022】
次に,請求項2,4の発明のように,上記ロープは,螺旋状又はクロス状に巻回することができる。上記ロープを上記回転ロールに対して螺旋状に巻回する場合には,織りあがる織物の全面にわたって連続的に,斜め方向にストライプ状の立体模様を形成することができる(図4参照)。また,クロス状に巻回する場合には,織りあがる織物の全面にわたって連続的に,斜め方向にクロスストライプ状の立体模様を形成することができる(図6参照)。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本発明の実施形態例にかかる立体模様織物の製織方法,及び織物機械について,図1〜図4を用いて説明する。
本例の織物機械は,図1〜図4に示すごとく,多数の地経糸72と多数の柄出経糸73とを織前75に供給して立体模様Lを有する織物76を製織する織物機械1であって,該織物機械1は,上記多数の地経糸72に常時一定の張力を付与するバックレスト2と,上記多数の柄出経糸73に間欠的にその張力変化を付与する張力変動機を有する。
【0026】
本例においては,図2に示すごとく,上記張力変動機は回転ローラ3であり,該回転ローラ3はその表面に,上記織前75へ移動していく上記柄出経糸73に対して,間欠的に大きな張力を付与するための突出部を有している。該突出部は上記回転ローラ2の表面にロープ31を巻回することにより形成してある。
上記ロープ31は上記回転ローラ3に巻回するための柔軟性と,上記柄出経糸73に張力を付与するための堅さとを有し,上記回転ローラ3に螺旋状に巻回してある。上記ロープ31は,本例では合成樹脂製の繊維を縄状に束ねたものを用いた。また,上記ロープ31は上記回転ローラ3に釘(図示略)によって固定されている。
なお,上記回転ローラ3の直径は14cmであり,上記ロープ31の直径は2cmである。
【0027】
以下,順を追って詳説する。
上記バックレスト2は,図1に示すごとく,棒状の一定の直径を有する円筒体であり,織前75と地経糸供給ローラ26との間に配設されている。該バックレスト2によって,多数の地経糸72は上記織前75と地経糸供給ローラ26との間に張設されている。
【0028】
同様に,上記回転ローラ3は,図1に示すごとく,上記織前75と柄出経糸供給ローラ36との間に配設されている。該回転ローラ3によって,多数の柄出経糸73は上記織前75と柄出経糸供給ローラ36との間に張設されている。
【0029】
また,ブレストビーム6は,図1に示すごとく,上記織前75とクロスローラ66との間に配設されている。該クロスローラ66によって,織りあがった織物76は上記織前75とクロスローラ66との間に張設されている。
なお,該ブレストビーム6とクロスローラ66との間に,サーフェースローラ,ガイドローラ等を配設して張設することもできる。
また,ヘルド51,リード52は,上記2つの経糸供給ローラとクロスローラ66との間に配設されている。上記多数の地経糸72,柄出経糸73が上記ヘルド51を挿通して上記織前75に供給されている。
【0030】
なお,図示してないないが,上記地経糸72と柄出経糸73との横方向の配置は任意である。例えば地経糸72と柄出経糸73とを1本ずつ交互に配置することもできるし,2本ずつ交互に配置することもできる。また,互いに同じ本数でなくても良い。
【0031】
本例の立体模様織物の織物機械1においては,図1に示すごとく,上記多数の地経糸72は上記バックレスト2を経由して上記織前75に供給される。このとき,上記バックレスト2は一定の直径を有する円筒体である。そのため,上記バックレスト2の外周面に張架された1本の地経糸72に付与される張力は,上記バックレスト2が回転しても常時一定である。また,このことは,上記バックレスト2に張架された全ての地経糸72について同様である。それ故,該多数の地経糸72に対して上記バックレスト2が付与する張力は常時一定である。
【0032】
一方,図2に示すごとく,上記多数の柄出経糸73は上記回転ローラ3を経由して上記織前75に供給される。このとき,上記回転ローラ3の外周面にはロープ31が巻回されている。
そのため,上記回転ローラ3を回転させることによって,1本の柄出経糸73が上記回転ローラ3のロープ31に張架される場合(図中左方)には,該柄出経糸73に付与される張力は高くなる。一方上記柄出経糸73が上記回転ローラ3自体の外周面に張架される場合(図中右方)には,上記柄出経糸73に付与される張力は低くなる。
【0033】
なお,図2中には,上記回転ローラ3に張架された多数の柄出経糸73の中,2本の柄出経糸73だけを描いている。
【0034】
また,上記ロープ31の位置は,上記回転ローラ3の回転によって順次横方向にずれていくので,上記ロープ31を有する回転ローラ3に張架された全ての柄出経糸73について,同様のことがいえる。
それ故,上記多数の柄出経糸73に対して上記回転ローラ3が付与する張力は,間欠的に変動する。
【0035】
これにより,図3に示すごとく,上記織物76に織込まれる上記柄出経糸73には,これに直交錯する緯糸74に対して,きつく織込まれる部分と,緩くだぶついて織込まれる部分とが生じる。
【0036】
そのため,上記柄出経糸73において高張力をかけられた部分fは,上記地経糸72からなる織物76の生地よりもきつく織込まれるので,この部分の織物の表面は表裏ともに平らになる。しかし,上記柄出経糸73において低張力をかけられた部分uは,上記織物76の生地よりも緩くだぶついて織込まれるので,この部分の織物76の表面は表裏ともに他の部分よりも突出した状態となる。
【0037】
それ故,図4に示すごとく,上記織物76の表面に,2〜4mmの凹凸を有する,立体模様Lを施すことができる。なお,該立体模様Lは,上記低張力をかけられた部分uの柄出経糸73によって形成されている。
また,上記ロープ31を上記回転ロール3に対して螺旋状に巻回するので,織りあがる織物76の全面にわたって連続的に,斜め方向にストライプ状の立体模様Lを形成することができる。
【0038】
また,上記ロープ31の太さや堅さによって,上記多数の柄出経糸73に付与する張力の大きさが決まり,上記織物76の表面に形成される立体模様Lの凹凸の高さが決定される。そのため,上記立体模様Lの凹凸の高さに応じた質感を有する織物76を製織することができる。即ち,上記立体模様Lの凹凸の高さを高くする場合には,柔らかくて肌触りの良い織物76を製織することができ,上記立体模様Lの凹凸の高さを低くする場合には,硬い質感の織物76を製織することができる。
【0039】
また,上記釘(図示略)を外して,上記ロープ31の巻回状態を変更することによって,立体模様Lを容易,かつ自在に変更することができる(実施形態例2〜4参照)。
【0040】
本例の立体模様の製織方法によれば,柄出経糸73に張力変化を付与することにより,従来のごとく,花糸を玉状にしたり,絵緯を作製することのない簡単な方法で,織物76に立体模様Lを施すことができる。また,その作業を省略することができるので,生産効率を向上させることができる。
【0041】
また,織りあがる段階で,織物76に立体模様を形成していくので,上記従来のごとく,織物76を加圧状態で凸部と凹部との間に挟み込む必要がない。そのため,上記凸部と凹部とを嵌め合わせる必要もなく,両者の嵌合による制限がない。それ故,任意の立体模様Lを有する織物を製織することができる。
【0042】
実施形態例2
本例は,図5に示すごとく,上記ロープ31をクロス状に巻回したものである。その他は,実施形態例1と同様である。
本例においては,図6に示すごとく,織りあがる織物76の全面にわたって連続的に,斜め方向にクロスストライプ状の立体模様Lを形成することができる。
その他は実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0043】
実施形態例3
本例は,図7に示すごとく,上記ロープ31をジグザク状に配設したものである。その他は,実施形態例1と同様である。
本例においては,図8に示すごとく,織りあがる織物76の全面にわたって連続的に,横方向にジグザグ状の立体模様Lを形成することができる。
その他は実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0044】
実施形態例4
本例は,図9に示すごとく,上記ロープ31を不連続な横方向のストライプ状に配設したものである。その他は,実施形態例1と同様である。
本例においては,図10に示すごとく,織りあがる織物76の全面にわたって連続的に,不連続な横方向のストライプ状の立体模様Lを形成することができる。なお,本例では,個々の立体模様Lが斜め方向に並んでいるが,上下方向に整列させることもできる。
その他は実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0045】
参考例1
本例は,図11に示すごとく,上記張力変動機として,上記張力を変化させるための,複数の進退可能な進退具32を用いたものである。該進退具32は,それぞれ進退可能なシリンダ321を有する。その他は,実施形態例1と同様である。
【0046】
本例の織物機械においては,上記進退具32を上下させることによって,容易に上記柄出経糸73に付与する張力を変動させることができる。
図11に示すごとく,上記柄出経糸73が上方に位置する進退具32(図中左方)に張架される場合には,上記柄出経糸73に付与される張力は高くなる。一方,上記柄出経糸73が下方に位置する進退具32(図中右方)に張架される場合には,上記柄出経糸73に付与される張力は低くなる。
そのため,本例においても容易に上記多数の柄出経糸73に付与する張力を変動させることができる。
【0047】
また,上記シリンダー321を用いて進退具32の上下方向の移動量を調節することによって,上記多数の柄出経糸73に付与する張力の大きさ,また,それに伴って上記織物76の表面に形成される立体模様Lの凹凸の高さを調節することができる。そのため,上記立体模Lの凹凸の高さに応じて質感を様々に変化させて,織物76を製織することができる。
その他は,実施形態例1と同様である。
【0048】
【発明の効果】
上述のごとく,本発明によれば,簡単な方法で,生産効率良く,任意の立体模様を有する織物を製織することができる,立体模様織物の製織方法,及び織物機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態例1にかかる,立体模様織物の織物機械の構成を説明する側面図。
【図2】 実施形態例1にかかる,回転ローラと柄出経糸とを説明する斜視図。
【図3】 実施形態例1にかかる,立体模様織物の断面図。
【図4】 実施形態例1にかかる,立体模様織物の表面を説明する模式図。
【図5】 実施形態例2にかかる,回転ローラの斜視図。
【図6】 実施形態例2にかかる,立体模様織物の表面を説明する模式図。
【図7】 実施形態例3にかかる,回転ローラの斜視図。
【図8】 実施形態例3にかかる,立体模様織物の表面を説明する模式図。
【図9】 実施形態例4にかかる,回転ローラの斜視図。
【図10】 実施形態例4にかかる,立体模様織物の表面を説明する模式図。
【図11】 参考例1にかかる,進退具と柄出経糸とを説明する斜視図。
【符号の説明】
1...織物機械,
2...バックレスト,
26...地経糸供給ローラ,
3...回転ローラ(張力変動機),
31...ロープ,
32...進退具(張力変動機),
36...柄出経糸供給ローラ,
51...ヘルド,
52...リード,
6...ブレストビーム,
66...クロスローラ,
72...地経糸,
73...柄出経糸,
75...織前,
76...織物,
L...立体模様,
Claims (4)
- 多数の地経糸と多数の柄出経糸とを織前に供給して立体模様を有する織物を製織する方法であって,
上記多数の地経糸は常時一定の張力を付与して上記織前に供給し,一方上記多数の柄出経糸は間欠的にその張力を変化させて上記織前に供給するに当たって張力変動機を用い,
該張力変動機は,回転ローラであり,該回転ローラはその表面に,上記織前へ移動していく上記柄出経糸に対して,間欠的に大きな張力を付与するための突出部を有しており,
該突出部は,上記回転ローラの表面にロープを巻回することにより形成してあることを特徴とする立体模様織物の製織方法。 - 請求項1において,上記ロープは,螺旋状又はクロス状に巻回してあることを特徴とする立体模様織物の製織方法。
- 多数の地経糸と多数の柄出経糸とを織前に供給して立体模様を有する織物を製織する織物機械であって,
該織物機械は,上記多数の地経糸に常時一定の張力を付与するバックレストと,上記多数の柄出経糸に間欠的にその張力変化を付与する張力変動機とを有し,
該張力変動機は,回転ローラであり,該回転ローラはその表面に,上記織前へ移動していく上記柄出経糸に対して,間欠的に大きな張力を付与するための突出部を有しており,
該突出部は,上記回転ローラの表面にロープを巻回することにより形成してあることを特徴とする織物機械。 - 請求項3において,上記ロープは,螺旋状又はクロス状に巻回してあることを特徴とする織物機械。
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