JP3919062B2 - 車両用ハブユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等車両におけるディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、車両用ハブユニットは、自動車等の車両の駆動輪側に用いるタイプと、従動輪側に用いるタイプとに大別される。
【0003】
ここで、駆動輪タイプのハブユニット構造としては、例えば、本発明の実施形態1に係る図1で示すように、ハブホイール1の外周に複列転がり軸受2を取り付けると共にハブホイール1の内周に等速ジョイント3を取り付けた構造になっている。一方、従動輪タイプのハブユニット構造としては、例えば、本発明の実施形態2に係る図3で示すように、ハブホイール1の外周に複列転がり軸受2を取り付けた構造になっている
通常、このようなハブホイール1の外周面には、自動車におけるディスクブレーキ装置のディスクロータ4や車輪を取り付けるための径方向外向きのフランジ11が設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、複列転がり軸受2や等速ジョイント3の部位で発熱するために、それらの内部の潤滑剤が熱劣化しやすくなるために、冷却対策が望まれている。
【0005】
特に、駆動輪タイプの場合、複列転がり軸受2のみでなく等速ジョイント3からも発熱するために、相互に影響し合って昇温しやすくなっており、両者の潤滑剤が予想以上に早く熱劣化して、複列転がり軸受2や等速ジョイント3の寿命が短くなりやすい。このように、いずれのタイプの場合であっても等速ジョイントや複列転がり軸受の発熱自体は回避できないものであり、この発熱を如何にして外部に速やかに逃がして潤滑剤の熱劣化を抑制するか、が課題になっている。
【0006】
このような事情に鑑み、本発明は、車両用ハブユニットにおいて、放熱性を高め、発熱要素に使用される潤滑剤の熱劣化を抑制することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明第1の車両用ハブユニットは、ハブホイールの外周に複列転がり軸受が配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、前記ハブホイールの内周にそのフランジ側に開口する中空部が設けられ、この中空部の内周面に径方向内方側に向けて突出した板状の複数の放熱用凸部が一体に設けられている、ことを特徴としている。
【0008】
本発明第2の車両用ハブユニットは、ハブホイールの外周に複列転がり軸受が配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、前記ハブホイールの内周にそのフランジ側に開口する中空部が設けられ、この中空部の内周に対して嵌合装着される放熱キャップを備え、この放熱キャップは、有底円筒形状に形成され、底面の円周上数箇所に板状の切り起こし片が設けられている、ことを特徴としている。
【0009】
本発明第3の車両用ハブユニットは、ハブホイールの外周に複列転がり軸受が、また、ハブホイールの内周に等速ジョイントがそれぞれ配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、前記等速ジョイントの外輪が、内周面に傾動案内要素を収納する椀形部と、この椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有し、前記円筒軸部の内周に径方向内方側に向けて突出した板状の複数の放熱用凸部が一体に設けられている、ことを特徴としている。
【0010】
本発明第4の車両用ハブユニットは、ハブホイールの外周に複列転がり軸受が、また、ハブホイールの内周に等速ジョイントがそれぞれ配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、前記等速ジョイントの外輪が、内周面に傾動案内要素を収納する椀形部と、この椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有し、前記円筒軸部の内周に放熱キャップを備え、この放熱キャップは、有底円筒形状に形成され、底面の円周上数箇所に板状の切り起こし片が設けられている、ことを特徴としている。
【0011】
本発明第5の車両用はハブユニットは、内周面に複列の転がり軸受用の軌道面が形成され車体側に固定される軸受の外輪と、外周面にブレーキディスクロータが取り付けられるフランジと前記外輪の一方の軌道面と対向する軌道面が形成されたハブホイールと、内周面に傾動案内要素を収納し外周面に前記外輪の他方の軌道面と対向する軌道面が形成された椀形部と、椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有した等速ジョイントの外輪と、前記軸受の外輪の複列の軌道面とハブホイールの軌道面と等速ジョイントの外輪の軌道面との間にそれぞれ配置された複数の転動体としての玉と、を備えた車両用ハブユニットにおいて、前記円筒軸部の内周に径方向内方側に向けて突出した板状の複数の放熱用凸部が一体に設けられている、ことを特徴としている。
【0012】
本発明第6の車両用ハブユニットは、内周面に複列の転がり軸受用の軌道面が形成され車体側に固定される軸受の外輪と、外周面にブレーキディスクロータが取り付けられるフランジと前記外輪の一方の軌道面と対向する軌道面が形成されたハブホイールと、内周面に傾動案内要素を収納し外周面に前記外輪の他方の軌道面と対向する軌道面が形成された椀形部と、椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有した等速ジョイントの外輪と、前記軸受の外輪の複列の軌道面とハブホイールの軌道面と等速ジョイントの外輪の軌道面との間にそれぞれ配置された複数の転動体としての玉と、を備えた車両用ハブユニットにおいて、前記円筒軸部の内周に放熱キャップを備え、この放熱キャップは、有底円筒形状に形成され、底面の円周上数箇所に板状の切り起こし片が設けられている、ことを特徴としている。
【0013】
本発明の第7の車両用ハブユニットは、請求項2、4または6に記載の車両用ハブユニットにおいて、前記放熱キャップが、熱伝導性に優れた材料で構成される、ことを特徴としている。
【0014】
以上、要するに、本発明では、発熱要素の内周部位に表面積を拡大するための放熱用凸部を設けることにより、熱の発散性を高めて、発熱要素の温度上昇を抑制させるようにしている。
【0015】
これにより、発熱要素に使用される潤滑剤の熱劣化が長期にわたって抑制されることになるので、発熱要素の耐久性が延びることになる。
【0016】
ところで、第7の構成のように、放熱キャップを熱伝導性の優れた材質とすれば、より好ましい結果となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0018】
図1および図2に本発明の実施形態1を示している。図1は、車両用ハブユニットを示す断面図、図2は図1の(2)−(2)線断面の矢視図である。
【0019】
図例の車両用ハブユニットは、自動車などの駆動輪側に使用されるタイプであって、少なくともハブホイール1と、複列転がり軸受2と、等速ジョイント3とを含む構成になっている。
【0020】
ここで、ハブホイール1は、中空構造となっており、その外周面の軸方向中間部には径方向外向きのフランジ11が形成されると共に中空部内周面の所要領域にはメススプラインが形成され、外周面の内端部には複列転がり軸受2における片方列の玉22群の軌道面12が形成された構成となっている。また、上記フランジ11の円周数箇所には、ディスクブレーキ装置のディスクロータ4および車輪(図示省略)を固定するためのボルト13が貫通状態で装着されている。なお、符号5はブレーキパッドである。
【0021】
複列転がり軸受2は、二列の軌道溝を有する単一の外輪21と、二列で配設される転動体としての複数の玉22と、二つの冠形保持器23とから構成されており、本来必要な2つの内輪については、ハブホイール1の外周面および等速ジョイント3の外周面を利用する構成になっている。なお、外輪21には、車体6などにボルト止めされる径方向外向きのフランジ24が形成されている。
【0022】
等速ジョイント3は、周知のツェッパタイプ(バーフィールド型)等速ジョイントと呼ばれるものとされ、外輪31、内輪32、玉33および保持器34などから構成されている。なお、上記外輪31は、内輪32、玉33および保持器34などが収納配設される椀形部35と、この椀形部35の小径側に一体に連接される円筒軸部36とから構成されている。そして、椀形部35の外周面には、複列転がり軸受2における片方列の玉22群の軌道面37が設けられており、また、円筒軸部36の外周面における所要領域には、ハブホイール1のメススプラインにスプライン嵌合されるオススプラインが形成されている。さらに、内輪32には、シャフト7の一端側がスプライン嵌合されるとともに止め輪などで抜け止め固定されており、このシャフト7の他端側が、図示しない別の等速ジョイントを介して車両のデファレンシャル装置に取り付けられる。
【0023】
そして、上記ハブホイール1の外周面に複列転がり軸受2を取り付けると共にハブホイール1の内周面に等速ジョイント3を取り付けた状態で、等速ジョイント3の外輪31における円筒軸部36の外端部を径方向外向きに屈曲してハブホイール1の外端面に対してかしめつける(かしめ部38)ことにより、ハブホイール1と等速ジョイント3の外輪31とで複列転がり軸受2を軸方向から挟持する形態にして、複列転がり軸受2に対して所要の予圧(圧縮応力)を付与するようになっている。
【0024】
このような車両用ハブユニットでは、シャフト7の回転動力が、等速ジョイント3を介してハブホイール1に取り付けられてある車輪(図示省略)に対して伝達される。
【0025】
この実施形態1では、等速ジョイント3の円筒軸部36の内周面の円周数ヶ所に、放熱用凸部8が冷間鍛造などによって一体的に形成されていることに特徴がある。
【0026】
このように、等速ジョイント3の外輪31における円筒軸部36に対して放熱用凸部8を設けていれば、表面積が増加するので、放熱作用が向上する。そのため、等速ジョイント3から発生される熱は、ハブホイール1に伝達されて、このハブホイール1の放熱用凸部8から外部に発散されることになる。また、複列転がり軸受2から発生される熱についても、前記同様に、ハブホイール1に対して伝達され、このハブホイール1の放熱用凸部8から外部に発散されることになる。これにより、複列転がり軸受2ならびに等速ジョイント3に使用されている潤滑剤の熱劣化が抑制されることになるので、複列転がり軸受2ならびに等速ジョイント3が長期にわたって安定的に潤滑されることになり、それらの寿命向上に貢献できるようになる。
【0027】
図3および図4に本発明の実施形態2を示している。図3は、車両用ハブユニットを示す断面図、図4は、図3の(4)−(4)線断面の矢視図である。
【0028】
この実施形態2では、上記実施形態1のように等速ジョイント3の円筒軸部36に対して放熱用凸部8を一体に形成するのではなく、円筒軸部36に対して別体の放熱キャップ9を圧入により嵌合装着するようにしている。
【0029】
具体的に、放熱キャップ9は、図3で示すように、例えばステンレス鋼材などをプレス加工によって有底円筒形に形成されたものであり、その底面の円周数ヶ所に複数の切り起こし片91が設けられている。この切り起こし片91を設けることにより、同数の開口92が設けられている。
【0030】
この場合、上記実施形態1と同様、等速ジョイント3の円筒軸部36の内周面に装着した放熱キャップ9でもって等速ジョイント3から発生する熱と複列転がり軸受2から発生する熱とが外部に発散されることになり、それらの温度上昇が抑制されることになる。したがって、複列転がり軸受2ならびに等速ジョイント3に使用される潤滑剤の熱劣化が抑制され、それらの寿命向上に貢献できるようになる。
【0031】
なお、放熱キャップ9は、等速ジョイント3の外輪31における円筒軸部36の内周を加工するのではなく、プレス加工により容易に得られる別部品であるから、コスト面で有利となる。しかも、放熱キャップ9が着脱可能なものであるから、取替が容易にできるという利便性がある。
【0032】
図5は、本発明の実施形態3に係る車両用ハブユニットの断面図である。この実施形態3では、自動車の従動輪側に用いられるタイプの車両用ハブユニットを発明の適用対象としている。
【0033】
すなわち、ここでの車両用ハブユニットは、ハブホイール1と、複列転がり軸受2とで構成されたものであり、上記実施形態1に示した等速ジョイント3を備えていない。
【0034】
この実施形態3のハブホイール1と複列転がり軸受2は、上記実施形態1で説明したものと基本的に同じ構成であるが、細部において若干相違している。すなわち、ハブホイール1は中実構造とされていて、その軸部の外周面に複列転がり軸受2の一方の内輪となる軌道面を形成したような構造となっており、複列転がり軸受2は単一の内輪25を備えている。
【0035】
そして、ハブホイール1における軸部の内端部を、径方向外向きに屈曲変形させて複列転がり軸受2の内輪25の端面に対してかしめつける(かしめ部15)ことにより、ハブホイール1に対して複列転がり軸受2を一体化するようになっている。
【0036】
この実施形態3では、上記前提構成において、複列転がり軸受2からの発熱を発散させるために、ハブホイール1における外端部の中空部14の内周に、上記実施形態1と同様に、放熱用凸部8が冷間鍛造などによって一体的に形成されていることに特徴がある。
【0037】
この場合、複列転がり軸受2から発生する熱がハブホイール1に伝達され、このハブホイール1の放熱用凸部8によって外部に発散されることになり、複列転がり軸受2の温度上昇を抑制できるようになる。したがって、複列転がり軸受2に使用される潤滑剤の熱劣化が抑制されるので、複列転がり軸受2が長期にわたって安定的に潤滑されることになって、その寿命向上に貢献できるようになる。
【0038】
図6は、本発明の実施形態4に係る車両用ハブユニットの断面図である。この実施形態4に係る車両用ハブユニットは、上記実施形態3と同様、自動車の従動輪側に使用されるタイプであって、上記実施形態2と同様の技術思想が適用されている。
【0039】
具体的に、ハブホイール1の中空部14内に、放熱キャップ9が圧入により嵌合装着されている。
【0040】
この場合、上記実施形態3と同様に、複列転がり軸受2から発生する熱がハブホイール1に伝達され、このハブホイール1に装着してある放熱キャップ9によって外部に発散されることになり、複列転がり軸受2の温度上昇を抑制できるようになる。その他、放熱キャップ9の交換に関するメインテナンス性などは上記実施形態2と同様である。
【0041】
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられる。
【0042】
(1)上記実施形態1ないし4において、放熱用凸部8や放熱キャップ9の切り起こし片91を、長手方向(軸方向)にひねってプロペラ形状にすることができる。この場合、ハブホイール1や等速ジョイント3の外輪31の回転に伴い風を起こすファン機能を発揮するようになるので、放熱性がさらに向上する。この放熱用凸部8や放熱キャップ9の切り起こし片91の数や形状は、いろいろ考えられ、特に限定されない。
【0043】
(2)上記実施形態2,4において、放熱キャップ9を熱伝導性の優れた材料(例えば銅あるいは銅合金等)で形成することができる。この場合、複列転がり軸受2や等速ジョイント3から発生する熱がより効率良く発散されることになり、より好ましい結果をもたらす。
【0044】
【発明の効果】
請求項1ないし7の発明では、動作に伴い発生する熱を効率よく発散させるように工夫しているから、複列転がり軸受や等速ジョイントなどの発熱要素に熱がこもらずに済み、全体の温度上昇が抑制されることになる。これにより、複列転がり軸受や等速ジョイントに使用される潤滑剤の熱劣化が抑制され、その潤滑能力が安定することになって複列転がり軸受や等速ジョイントの寿命向上に貢献できるようになり、信頼性の高い車両用ハブユニットを提供できる結果となる。
【0045】
特に、請求項2,4,6の発明では、放熱キャップをハブユニットの構成要素と別体の部品としているから、ハブユニット構成要素を加工する場合に比べてコスト面で有利となり、また、交換などのメインテナンス性も向上する。
【0046】
また、請求項7の発明では、請求項2,4,6における別体の放熱キャップを熱伝導性の優れた材料で形成しているから、放熱性がさらに増すようになるなど、複列転がり軸受や等速ジョイントの寿命向上により大きく貢献できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る車両用ハブユニットを示す断面図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】本発明の実施形態2に係る車両用ハブユニットを示す断面図
【図4】図3の(4)−(4)線断面の矢視図
【図5】本発明の実施形態3に係る車両用ハブユニットを示す断面図
【図6】本発明の実施形態4に係る車両用ハブユニットを示す断面図
【符号の説明】
1 ハブホイール
2 複列転がり軸受
3 等速ジョイント
4 ディスクロータ
8 放熱用凸部
9 放熱キャップ
31 等速ジョイントの外輪
36 外輪の円筒軸部

Claims (7)

  1. ハブホイールの外周に複列転がり軸受が配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、
    前記ハブホイールの内周にそのフランジ側に開口する中空部が設けられ、この中空部の内周面に径方向内方側に向けて突出した板状の複数の放熱用凸部が一体に設けられている、ことを特徴とする車両用ハブユニット。
  2. ハブホイールの外周に複列転がり軸受が配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、
    前記ハブホイールの内周にそのフランジ側に開口する中空部が設けられ、この中空部の内周に対して嵌合装着される放熱キャップを備え、
    この放熱キャップは、有底円筒形状に形成され、底面の円周上数箇所に板状の切り起こし片が設けられている、ことを特徴とする車両用ハブユニット。
  3. ハブホイールの外周に複列転がり軸受が、また、ハブホイールの内周に等速ジョイントがそれぞれ配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、
    前記等速ジョイントの外輪が、内周面に傾動案内要素を収納する椀形部と、この椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有し、
    前記円筒軸部の内周に径方向内方側に向けて突出した板状の複数の放熱用凸部が一体に設けられている、ことを特徴とする車両用ハブユニット。
  4. ハブホイールの外周に複列転がり軸受が、また、ハブホイールの内周に等速ジョイントがそれぞれ配設され、かつ、ハブホイールの外周面における外端部に一体形成される径方向外向きのフランジの外面にディスクブレーキ装置のディスクロータや車輪が取り付けられる車両用ハブユニットであって、
    前記等速ジョイントの外輪が、内周面に傾動案内要素を収納する椀形部と、この椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有し、
    前記円筒軸部の内周に放熱キャップを備え、
    この放熱キャップは、有底円筒形状に形成され、底面の円周上数箇所に板状の切り起こし片が設けられている、ことを特徴とする車両用ハブユニット。
  5. 内周面に複列の転がり軸受用の軌道面が形成され車体側に固定される軸受の外輪と、
    外周面にブレーキディスクロータが取り付けられるフランジと前記外輪の一方の軌道面と対向する軌道面が形成されたハブホイールと、
    内周面に傾動案内要素を収納し外周面に前記外輪の他方の軌道面と対向する軌道面が形成された椀形部と、椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有した等速ジョイントの外輪と、
    前記軸受の外輪の複列の軌道面とハブホイールの軌道面と等速ジョイントの外輪の軌道面との間にそれぞれ配置された複数の転動体としての玉と、を備えた車両用ハブユニットにおいて、
    前記円筒軸部の内周に径方向内方側に向けて突出した板状の複数の放熱用凸部が一体に設けられている、ことを特徴とする車両用ハブユニット。
  6. 内周面に複列の転がり軸受用の軌道面が形成され車体側に固定される軸受の外輪と、
    外周面にブレーキディスクロータが取り付けられるフランジと前記外輪の一方の軌道面と対向する軌道面が形成されたハブホイールと、
    内周面に傾動案内要素を収納し外周面に前記外輪の他方の軌道面と対向する軌道面が形 成された椀形部と、椀形部の小径部分に連接されかつ前記ハブホイールの内周に対してスプライン嵌合される円筒軸部とを有した等速ジョイントの外輪と、
    前記軸受の外輪の複列の軌道面とハブホイールの軌道面と等速ジョイントの外輪の軌道面との間にそれぞれ配置された複数の転動体としての玉と、を備えた車両用ハブユニットにおいて、
    前記円筒軸部の内周に放熱キャップを備え、
    この放熱キャップは、有底円筒形状に形成され、底面の円周上数箇所に板状の切り起こし片が設けられている、ことを特徴とする車両用ハブユニット。
  7. 請求項2、4または6に記載の車両用ハブユニットにおいて、
    前記放熱キャップが、熱伝導性に優れた材料で構成される、ことを特徴とする車両用ハブユニット。
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