JP2003159907A - ハブユニット - Google Patents

ハブユニット

Info

Publication number
JP2003159907A
JP2003159907A JP2001361303A JP2001361303A JP2003159907A JP 2003159907 A JP2003159907 A JP 2003159907A JP 2001361303 A JP2001361303 A JP 2001361303A JP 2001361303 A JP2001361303 A JP 2001361303A JP 2003159907 A JP2003159907 A JP 2003159907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
inner ring
spline
shaft portion
hub wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001361303A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadanobu Kumagai
忠信 熊谷
Hideki Akita
秀樹 秋田
Hirobumi Kuwabara
寛文 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP2001361303A priority Critical patent/JP2003159907A/ja
Publication of JP2003159907A publication Critical patent/JP2003159907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】シールを行う部材の脱落の虞がなく、スプライ
ン結合部位の水等の進入を防止することができ、ひいて
は高い信頼性を得ることができるハブユニットを提供す
る。 【解決手段】ハブユニット11はハブホイール12と、
ハブホイール12を懸架装置に対して回転自在に支持す
る軸受14とを備える。ドライブシャフト34の動力を
ハブに伝達する等速自在継手13を備える。ハブホイー
ル12には第1内輪20を備え、等速自在継手13には
第2内輪22を備える。第2内輪22に形成された軸部
30が第1内輪20に形成された連結孔29に嵌合さ
れ、かつスプライン結合されている。軸部30の軸端が
第1内輪20にかしめ着されている。このようなハブユ
ニット11において、スプライン結合された軸部30及
び連結孔29内周面間には、接着剤40が充填されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両本体側の懸架
装置に対して駆動輪を回転自在に支持するためのハブユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などの車両において、
車両本体側の懸架装置に対して等速自在継手を備えたハ
ブユニットを介して駆動輪(車輪)を回転自在に支持し
ている。
【0003】この種のハブユニットとしては、特開平1
1−62951号公報に開示されている図5に示すもの
が知られている。ハブユニット100は、ハブホイール
101と、等速自在継手102と、複列転がり軸受(以
下、単に軸受という)103とを備えている。
【0004】ハブホイール101は、外端部に外向きの
フランジ104が形成され、同フランジ104の外面に
車輪(図示省略)が取り付けられる。前記等速自在継手
102は、外輪105の外端部に軸部106が形成さ
れ、この軸部106の外周がハブホイール101の嵌合
孔113内周面にスプライン結合されている。すなわ
ち、軸部106の外周及び嵌合孔113内周面には、そ
れぞれスプライン溝101a,106aが形成され、両
スプライン溝101a,160a同士が互いに係合され
ている。
【0005】軸部106の軸方向外端に形成されたかし
め用円筒部107は、ハブホイール101の軸方向外端
面に径方向外向きに屈曲変形されてカシメ部108を形
成している。
【0006】軸受103は、二列の軌道溝を有する外輪
109と、二列で配設される複数の球110(転動体)
と、ハブホイール101の内端を第1内輪、等速自在継
手102の外輪105を第2内輪とする構成とされてい
る。そして、カシメ部108から前記第1内輪及び第2
内輪が押し付けられることにより、前記球110に対し
て所要の予圧(圧縮応力)が付与され、かつ抜け止めさ
れている。このカシメ部108により、軸力を確保する
ようにしている。前記外輪109は車両本体側の懸架装
置(図示しない)に取付固定されている。
【0007】又、ハブホイール101の外端部には車輪
挿入案内用の円筒部111が形成され、円筒部111の
開口には蓋体112が嵌着されている。前記カシメ部1
08にて、ハブホイール101と等速自在継手102の
外輪105とを連結する場合、径方向外向きに屈曲変形
されたカシメ部108とハブホイール101との間に微
小な間隙が存在する。このため、前記蓋体112によ
り、ハブホイール101の嵌合孔113内周面に雨水等
が入り込むことを防止し、スプライン溝101a,10
6aが錆びることを防止している。
【0008】前記ハブユニット100では、等速自在継
手102における外輪105の軸部106外周がハブホ
イール101の嵌合孔113内周面にスプライン結合さ
れている。この結果、カシメ部108にはハブホイール
101の外端を第1内輪とし、等速自在継手102の外
輪105を第2内輪とした構成においては、両者同士を
結合するための力が加わるのみとなる。すなわち、スプ
ライン結合しているため、第1内輪、第2内輪同士の間
で伝達するトルクに基づく力がカシメ部108に加わる
ことはない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に、従来のハブユニット100では、蓋体112によ
り、ハブホイール101の嵌合孔113内周面に雨水等
が入り込むことを防止し、スプライン溝101a,10
6aが錆びることを防止している。
【0010】しかし、蓋体112は、何らかの外力が加
わった際には、脱落しやすい問題がある。従って、蓋体
112が脱落してしまうと、ハブホイール101の嵌合
孔113内周面に雨水等が入り込み、スプライン溝10
1a,106aが錆びてしまう問題がある。
【0011】又、蓋体112と円筒部111の開口間に
は、何らかのシールド剤等のシールド手段を施す必要が
あり、蓋体以外にも他のシールドのための部品(部材)
点数が多くなる問題がある。
【0012】本発明は、前述した問題を解決するために
なされたものであって、その目的は、シールを行う部材
の脱落の虞がなく、スプライン結合部位の水等の進入を
防止することができ、ひいては高い信頼性を得ることが
できるハブユニットを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、駆動輪ホイールに連結さ
れるハブホイールと、前記ハブホイールの外周面に配設
され、ハブホイールを車体側支持部材に対して回転自在
に支持する車軸軸受と、ドライブシャフトの動力をハブ
ホイールに伝達する等速自在継手とを備え、前記ハブホ
イールと前記等速自在継手の外輪とは、一方に形成され
た軸部が他方に形成された嵌合孔に嵌合され、かつスプ
ライン結合されているハブユニットにおいて、前記スプ
ライン結合された軸部及び嵌合孔内周面間には、シール
材を配置したことを特徴とするハブユニットを要旨とす
るものである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1において、前
記ハブホイールには、前記車軸軸受の内輪となる第1部
材を含み、前記等速自在継手には、同等速自在継手の外
輪となるとともに、前記車軸軸受の内輪となる第2部材
を含み、前記第1部材と第2部材とは、一方に形成され
た軸部が他方に形成された嵌合孔に嵌合され、かつスプ
ライン結合されているとともに、前記軸部の軸端が他方
の部材にかしめ着されていることを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
のいずれかにおいて、前記シール材は、スプライン結合
された軸部と嵌合孔内周面とを接着する接着剤であるこ
とを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、請求項1又は請求項2
のいずれかにおいて、前記シール材はガスケットである
ことを特徴とする。請求項5の発明は、請求項2乃至請
求項4のうちいずれか1項において、前記第1部材に前
記嵌合孔が形成され、第2部材に前記軸部が形成されて
いることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図1〜図3を参照して説明する。ハブユニット11
は、ハブホイール12と、等速自在継手13と、複列転
がり軸受(以下、単に軸受という)14とを備えてい
る。
【0018】ハブホイール12は外端部に、外向きフラ
ンジ15を備えている。フランジ15の周方向に沿って
複数のボルト挿通孔16が形成され、同ボルト挿通孔1
6に図示しないボルトが貫通して取着される。そして、
同ボルトにより、フランジの外面(図1において、左側
面)に図示しない車輪ホイールが取付けされる。
【0019】前記車輪ホイールは駆動輪ホイールに相当
し、フランジ15は第1部材に相当する。軸受14は、
外輪17、転動体としての複数の玉18、冠型保持器1
9、ハブホイール12の内端外周を軸受14の内輪とし
た第1内輪20、等速自在継手13の外輪21の一部を
軸受14の内輪とした第2内輪22を備えている。
【0020】外輪17はその内周面に周方向に沿って突
出部23が形成されており、その突出部23の軸線O方
向両側面は断面円弧状をなす軌道面24,25が周方向
に延びるように形成されている。外輪17の外周面に
は、取付フランジ26が形成され、同取付フランジ26
の周方向には数箇所(図1では1個のみ図示)にボルト
挿通孔27が形成されている。同ボルト挿通孔27に図
示しないボルトを挿入し、そのボルトで図示しない車両
本体の懸架装置に対して外輪17が固定される。
【0021】前記懸架装置は車体側支持部材に相当す
る。第1内輪20の外周面には円弧状をなす軌道面28
が周方向に延びるように形成されている。又、ハブホイ
ール12の中央には軸線O方向両側面を貫通する連結孔
29が形成されている。前記第1内輪20は第1部材に
相当し、連結孔29は、嵌合孔に相当する。
【0022】等速自在継手13は、公知の構成であっ
て、外輪21、外輪21の内端から突設された有底円筒
状の軸部30、内輪31、トルク伝達ボール32、保持
器33を備えている。そして、内輪31に対してドライ
ブシャフト34がスプライン結合される(図1では、説
明の便宜上、ドライブシャフト34は内輪31に対して
接続前の状態を示している)。ドライブシャフト34の
他端は、図示しない他の等速自在継手を介してディファ
レンシャル装置に連結される。
【0023】又、外輪21の軸部30寄り側には、断面
円弧状の軌道面41が周方向に延びるように形成されて
いる。外輪21は、第2部材に相当する。
【0024】軸部30は第1内輪20の連結孔29に挿
入され、その軸部30と第1内輪20はスプライン結合
により一体回転可能に連結されている。すなわち、図2
に示すように軸部30の外周面には、軸方向に延びたス
プライン溝35が周方向に所定数、互いに等間隔に形成
されている。各スプライン溝35の溝形状は周方向の溝
幅が一定となるように設定されている。又、連結孔29
内周面には、図2に示すように軸方向に延びたスプライ
ン溝36が周方向に所定数、互いに等間隔に形成されて
いる。そして、スプライン溝35間に形成された突条3
5aがスプライン溝36に対して、及びスプライン溝3
6間に形成された突条36aがスプライン溝35に係入
されることにより、スプライン結合されている。
【0025】両突条35a,36aがスプライン溝3
6,35の面に当接することにより、軸部30と第1内
輪20間にはガタが無いようにされている。又、スプラ
イン溝35,36と突条36a,35a間に形成された
空隙には、シール材としての接着剤40が充填されてい
る。接着剤40により軸部30とハブホイール12とは
一体となるように接着されるとともに、外部からの水や
油等の異物の浸入を防止する。
【0026】なお、接着剤はシール材に相当し、シール
材とは接着剤(例えば後述した材料)だけでなく、従来
から用いられているシール性を有するシール剤(例えば
後述した材料)とを含む。
【0027】前記複数の玉18は軌道面24,28に当
接する列と、軌道面25,41に当接する列とに区分さ
れる。外輪17、第1内輪20、第2内輪22、及び玉
18にて構成された軸受14は、本実施形態ではアンギ
ュラ玉軸受とされている。
【0028】外輪17において、軸線O方向両端開口部
にはシール42,43がそれぞれ装着されている。その
シール42,43により、外輪17、第1内輪20、及
び第2内輪22とがなす空間に充填したグリスの漏洩及
び外部からの水や異物の浸入を防ぐように構成されてい
る。
【0029】軸部30の先端部(軸端)は第1内輪20
(ハブホイール12)の拡径した内周面部分に対してか
しめ着されている。以下、軸部30における第1内輪2
0に対してかしめられた先端部をカシメ部30aとい
う。カシメ部30aから第1内輪20が押しつけられて
いることにより、所要の予圧が軸受14に付与され、か
つ、軸部30の連結孔29からの抜け防止が図られてい
る。
【0030】このかしめは、前記接着剤40を軸部30
のスプライン溝35、突条35a及び連結孔29のスプ
ライン溝36及び突条36aに予め塗布し、軸部30と
連結孔29とをスプライン結合した後に行われる。
【0031】等速自在継手13の外輪21の内周面に
は、3つのトラック溝44を備えており、そのトラック
溝44には3つの転動部材としてのトルク伝達ボール3
2が転動自在にそれぞれ配置されている。トラック溝4
4、トルク伝達ボール32は3つに限らず、6つ、8つ
等いくつであってもよい。
【0032】なお、図1において、トラック溝44及び
トルク伝達ボール32はそれぞれ1つのみ図示してい
る。前記各トルク伝達ボール32は保持器33により保
持されている。保持器33内には外周面に3つのトラッ
ク溝45を有する内輪31が配置されている(図1にお
いて、トラック溝45は1つのみ図示)。
【0033】前記各トラック溝45には前記各トルク伝
達ボール32が転動自在にそれぞれ配置されている。内
輪31には挿入孔46が形成されており、その挿入孔4
6にはドライブシャフト34が圧入状態でスプライン結
合されている。
【0034】上記のように構成されたハブユニット11
によれば、以下のような効果を得ることができる。 (1)本実施形態のハブユニット11は、ハブホイール
12と、ハブホイール12の外周面に配設され、ハブホ
イール12を図示しない懸架装置(車体側支持部材)に
対して回転自在に支持する軸受14(車軸軸受)とを備
えている。さらに、ドライブシャフト34の動力をハブ
に伝達する等速自在継手13を備えている。又、ハブホ
イール12には、軸受14の内輪となる第1内輪20
(第1部材)を備え、等速自在継手13には、軸受14
の内輪となる第2内輪22(第2部材)を備えている。
【0035】そして、第2内輪22に形成された軸部3
0が第1内輪20に形成された連結孔29(嵌合孔)に
嵌合され、かつスプライン結合されている。さらに、軸
部30の軸端が第1内輪20にかしめ着されている。こ
のようなハブユニット11において、スプライン結合さ
れた軸部30及び連結孔29内周面間には、接着剤40
(シール材)を充填した。
【0036】この結果、シール材としての接着剤40に
より、カシメ部30aから、連結孔29内のスプライン
結合部分に水、油等の異物の浸入を防止できる。この結
果、スプライン結合部分に水による錆等が生ずることが
ない。
【0037】水の浸入が防止できるため、錆が発生せ
ず、錆の発生によってスプライン結合した部材間にガタ
が生ずることがなく、従って、繰り返し荷重による摩耗
を防止することができる。
【0038】又、接着剤40は、スプライン結合してい
る部材間に充填されており、かつ、カシメ部30aにて
覆われるため脱落することがない。 (2) 本実施形態では、シール材として、接着剤40
を使用した。
【0039】この結果、接着剤40により、等速自在継
手13の外輪21における軸部30と、連結孔29を備
えたハブホイール12とがスプライン結合のみならず、
接着剤によってより強力に一体化される。このため、両
者にガタが生ずることがない。
【0040】なお、前記接着剤として好ましい材料は、
エポキシ系、フェノール系、尿素樹脂系、ユリア樹脂
系、メラミン系、イソシアネート系、ポリウレタン系、
ポリ酢酸ビニル系、ポリビニルアルコール系、アクリル
系、イミド系、シリコーン系、シアノアクリレート系、
ゴム系、ポリエステル系、ポリアミド系、スチレン系、
ポリエチレン系、ポリプロピレン系、セルロース系、イ
ソブチレン系、ビニルエーテル系である。硬化形態とし
ては、1液、2液の常温硬化、加熱硬化、ホットメルト
型がある。ただし、接着剤の材料、硬化形態はこれらの
材料に制限されるものではなく、水の浸入を防止でき、
かつ、ガタ防止できる材料であればよい。
【0041】なお、スプライン結合している部材間のガ
タによる摩耗防止のため、スプライン結合している部材
の圧入代(突条35a,36aの圧入代)を多くする
と、軸受14が変形し、この変形により、寿命が低下
し、異音が発生する問題がある。しかし、本実施形態で
は、接着剤40にてスプライン結合している部材を互い
に接着するため、圧入代を多くする必要がない。この結
果、圧入代を多くすることによる軸受14の変形がなく
なるため、寿命が低下することなく、又、異音の発生を
防止することができる。
【0042】又、接着剤によりガタ防止が図られるた
め、スプライン結合している部材間に繰り返し荷重が働
くことがなく、その結果、摩耗の防止ができる。この結
果、スプライン結合している部材の保護ができ、ハブユ
ニットの信頼性を高めることができる。
【0043】(3) 本実施形態では、第1内輪20
(第1部材)に連結孔29(嵌合孔)を形成し、第2内
輪22(第2部材)に軸部30を形成した。この結果、
第1内輪20の連結孔29に対して、第2内輪22を軸
部30にてスプライン結合しているハブユニット11に
おいて、上記(1)及び(2)の作用効果を実現でき
る。
【0044】なお、本発明の実施形態は前記実施形態に
限定するものではなく、下記のように具体化してもよ
い。 (1) 前記実施形態では、第1内輪20(第1部材)
に連結孔29(嵌合孔)を形成し、第2内輪22(第2
部材)に軸部30を形成した。
【0045】この代わりに、図4に示すように、第1内
輪20の内端に有底円筒状の軸部30を形成し、第2内
輪22に連結孔29(嵌合孔)を形成し、同軸部30と
連結孔29内へ嵌合する際に、互いにスプライン結合す
るようにしてもよい。そして、スプライン結合している
部材間に対して同様に接着剤40をシール材として充填
し、両部材間を接着かつ、スプライン結合してもよい。
【0046】なお、図1乃至図3と同一又は相当する部
材については、同一符号を付している。図5では、説明
の便宜上、ドライブシャフト34は内輪31に対して接
続前の状態を示している。
【0047】このように構成しても、前記実施形態と同
様に(1)及び(2)の作用効果を実現できる。 (2) 前記各実施形態では、シール材として接着剤を
使用したが、シール材として不乾性シール剤を使用して
もよい、不乾性シール剤としては、例えば、FIPG
(Form in Place Gasket:現場形成ガスケット)を挙げ
ることができる。このようにしても、前記実施形態の
(1)と同様の効果を奏することができる。
【0048】他にシリコーン系、ポリウレタン系、ポリ
サルファイド系、ゴム系、等のシール材も使用可能であ
る。もちろん、シール材の材料はこれらに制限されるも
のではない。
【0049】(3) 図1乃至図3の実施形態では、か
しめする以前に、すなわち、スプライン結合する前に接
着剤を塗布した。この代わりに、カシメ部30aを形成
した後、すなわち、かしめした後に、カシメ部30aか
ら塗布して、カシメ部30aの隙間を介してスプライン
結合した部位の空隙間に接着剤を充填してもよい。
【0050】(4) 図1乃至図3の実施形態では、か
しめにより、ハブホイールと等速自在継手を一体結合し
ているが、これに限定されるものではない。例えば、ハ
ブホイールの嵌合孔から突出した外輪の軸部にナットを
螺合する形式、スナップリングにより抜け止めする形式
等どのような形式でもよい。
【0051】(5) 図1乃至図3の実施形態では、軸
受の内輪軌道をそれぞれハブホイール側と外輪側とに形
成しているが、これに限定されるものではない。例え
ば、ハブホイール側のみ、又は外輪側のみに内輪軌道を
形成した形式、別途内輪部材をハブホイール又は/及び
外輪に嵌合した形式、ハブホイール又は外輪側の内輪の
み別途内輪部材を嵌合した形式等どのような形式でもよ
い。
【0052】次に、上記実施形態及び他の実施形態から
把握できる技術的思想について以下に記載する。 (イ) 前記第2部材に前記嵌合孔が形成され、第1部
材に前記軸部が形成されていることを特徴とする請求項
1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のハブユニッ
ト。
【0053】この結果、第2部材の連結孔に対して、第
1部材の軸部をスプライン結合しているハブユニットに
おいて、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記
載の作用効果を実現できる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、シールを行う部材の脱落の虞がな
く、スプライン結合部位の水等の進入を防止することが
でき、ひいては高い信頼性を得ることができる効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるハブユニットの断面図。
【図2】同じくハブユニットのスプライン結合した部分
の要部横断面図。
【図3】同じくハブユニットのスプライン結合した部分
の縦断面図。
【図4】他の実施形態のハブユニットの断面図。
【図5】従来のハブユニットの断面図。
【符号の説明】 11…ハブユニット、12…ハブホイール 13…等速自在継手、14…軸受(車軸軸受) 17…外輪、20…第1内輪(第1部材) 21…外輪、22…第2内輪(第2部材) 29…連結孔(嵌合孔)、 30a…カシメ部、34…ドライブシャフト 35…スプライン溝、36…スプライン溝 40…接着剤(シール材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 寛文 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪ホイールに連結されるハブホイー
    ルと、 前記ハブホイールの外周面に配設され、ハブホイールを
    車体側支持部材に対して回転自在に支持する車軸軸受
    と、 ドライブシャフトの動力をハブホイールに伝達する等速
    自在継手とを備え、 前記ハブホイールと前記等速自在継手の外輪とは、一方
    に形成された軸部が他方に形成された嵌合孔に嵌合さ
    れ、かつスプライン結合されているハブユニットにおい
    て、 前記スプライン結合された軸部及び嵌合孔内周面間に
    は、シール材を配置したことを特徴とするハブユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記ハブホイールには、前記車軸軸受の
    内輪となる第1部材を含み、 前記等速自在継手には、同等速自在継手の外輪となると
    ともに、前記車軸軸受の内輪となる第2部材を含み、 前記第1部材と第2部材とは、一方に形成された軸部が
    他方に形成された嵌合孔に嵌合され、かつスプライン結
    合されているとともに、前記軸部の軸端が他方の部材に
    かしめ着されていることを特徴とする請求項1に記載の
    ハブユニット。
  3. 【請求項3】 前記シール材は、スプライン結合された
    軸部と嵌合孔内周面とを接着する接着剤であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のハブ
    ユニット。
  4. 【請求項4】 前記シール材はガスケットであることを
    特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のハ
    ブユニット。
  5. 【請求項5】 前記第1部材に前記嵌合孔が形成され、
    第2部材に前記軸部が形成されていることを特徴とする
    請求項2乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のハブ
    ユニット。
JP2001361303A 2001-11-27 2001-11-27 ハブユニット Pending JP2003159907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361303A JP2003159907A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 ハブユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001361303A JP2003159907A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 ハブユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003159907A true JP2003159907A (ja) 2003-06-03

Family

ID=19171992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001361303A Pending JP2003159907A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 ハブユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003159907A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100742027B1 (ko) * 2006-01-13 2007-07-23 주식회사 일진글로벌 허브가 일체화된 브레이크 디스크의 차축 결합 구조
WO2009034979A1 (ja) * 2007-09-12 2009-03-19 Ntn Corporation 車輪用軸受装置およびアクスルモジュール
JP2009068582A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009067193A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009101784A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Ntn Corp アクスルモジュール
JP2009241614A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
WO2022163097A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 日立Astemo株式会社 シール部形成方法および装置の組立方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100742027B1 (ko) * 2006-01-13 2007-07-23 주식회사 일진글로벌 허브가 일체화된 브레이크 디스크의 차축 결합 구조
WO2009034979A1 (ja) * 2007-09-12 2009-03-19 Ntn Corporation 車輪用軸受装置およびアクスルモジュール
JP2009068582A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2009067193A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Ntn Corp 車輪用軸受装置
US8540582B2 (en) 2007-09-12 2013-09-24 Ntn Corporation Bearing device for wheel, and axle module
US9573418B2 (en) 2007-09-12 2017-02-21 Ntn Corporation Bearing device for wheel, and axle module
JP2009101784A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Ntn Corp アクスルモジュール
JP2009241614A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
WO2022163097A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 日立Astemo株式会社 シール部形成方法および装置の組立方法
JP7461517B2 (ja) 2021-01-29 2024-04-03 日立Astemo株式会社 装置の組立方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007055322A (ja) 車輪用軸受装置
WO2013161880A1 (ja) 車輪用軸受装置
WO2003040578A1 (fr) Dispositif de roulement pour soutenir un arbre de pignon
JPH1178408A (ja) 車輪用転がり軸受ユニット
JP2003097588A (ja) 自動車駆動輪ハブユニット
JP4649713B2 (ja) 車軸用軸受装置
JP2008002578A (ja) 駆動車輪用軸受ユニット
JP4338095B2 (ja) 駆動車輪用軸受ユニット
WO2005056309A1 (ja) 車輪用軸受およびそれを備えたセミフローティングタイプの車輪用軸受装置
JP3869197B2 (ja) 車両用軸受装置
JP2006248373A (ja) 車輪用軸受装置
JP5077909B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2003159907A (ja) ハブユニット
JP2001304285A (ja) 等速自在継手及びこれを用いた車輪用軸受装置
JP2007076465A (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP4034511B2 (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2002195280A (ja) 車軸用軸受装置
JP4090714B2 (ja) 車輪用軸受装置及びその製造方法
JP4000751B2 (ja) 車両用ハブユニット
JP2001150906A (ja) 車輪駆動用車軸ユニット
JP6239310B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2007162828A (ja) 車輪用軸受装置およびこれを備えたアクスルモジュール
JP2009234289A (ja) 駆動車輪用軸受装置
JP2007321903A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005319889A (ja) 駆動車輪用軸受装置