JP3918815B2 - ディジタルイコライザ - Google Patents
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Description
このようなパラメトリック・イコライザは、もともと、アナログフィルタで実現されていた。しかし、最近では、アナログフィルタがディジタルフィルタに置き換えられるようになっている。
ディジタルフィルタは、非線形歪みがなく、また、特性が安定している。しかし、フィルタの構成方法がアナログフィルタの場合とは異なることから、同様な制御特性にならない。その結果、ディジタルイコライザを通したオーディオ信号の音質は、従来のアナログイコライザとは異なったものとなる。
そこで、最近では、往時のアナログイコライザをディジタルイコライザで再現する試みがなされている。
図4(a)において、41は直列乗算型ディジタルイコライザである。入力xnに対し、4個のバンドパスフィルタが縦続接続されている。各バンドパスフィルタの伝達関数をBQ1(z)〜BQ4(z)としたとき、全体としての伝達関数Htotal(z)は図示の通りである。
しかし、このイコライザは、例えば、2つのバンドパスフィルタの中心周波数を近接させてブースト(boost)(中心周波数においてピークとなる特性)した場合に、2つのピーク間の谷間が浅くなり、ピークの分離性が低くなる傾向がある。従って、パラメトリック・イコライザに必要な、ピーク間に深い谷間を持った鋭いピーク特性を得るのが困難である。
各バンドパスフィルタ43a,43bの伝達関数をBPF1(z),BPF2(z)としたとき、全体としての伝達関数Htotal(z)は図示の通りである。
このフィルタ構成では、ブースト特性のときはよいが、カット(cut)(中心周波数においてディップとなる特性)のときは、2つのバンドパスフィルタの中心周波数が近接するにつれて、ディップ間の分離性が悪化し、本来あるべき特性、即ち各中心周波数でそれぞれ明確なディップ特性を得ることができない。
図4(c)において、44は並列加算帰還型ディジタルイコライザ(カット特性)であって、図示の例では、入力xnに対し、フィードバックパスにある2個のバンドパスフィルタ45a,45bの出力が、加算器7および減算器3によって減算される。
各バンドパスフィルタの伝達関数をBPF1(z),BPF2(z)としたとき、全体としての伝達関数Htotal(z)は図示の通りである。
そのため、特許文献1においては、ローパスフィルタのフィードバックループ内に、伝達関数(z-1)を挿入することが開示されている。しかし、周波数特性が変化してしまう。
特許文献1においては、元々、伝達関数内にある伝達関数(z-1)(1サンプル遅延)を通る信号点からフィードバックをかけるように構成を変換することも開示されている。しかし、必ずしも等価な構成に変換できるとは限らない。
まず、フィードバックパスにIIRフィルタ52を有した帰還型ディジタルフィルタ51において、ディレイ・フリー・ループを解消する手法について説明する。
この手法は、本出願人が、先願である特願2003-190276号の明細書で説明したものである。
本願の発明では、この手法を応用してディジタルイコライザを構成している。
減算器3は、入力xnからIIRフィルタ52の出力を減算してynを出力する。
図示のIIRフィルタ52は、BiQuadフィルタである。その伝達関数の一般式は、伝達関数(z-1)の2次多項式の比として表される。加算器24に、直接入力パス、フィードフォワードパスの出力、および、フィードバックパスの出力が加算される。
フィードフォワードパスは、出力ynを入力し、伝達関数がz-1であるディレイ手段22,23の縦続接続構成と、その1,2段目の出力に、係数b1,b2を乗算して加算器24に出力する係数乗算器54,55を有している。
フィードバックパスは、加算器24の出力y'nを入力し、伝達関数がz-1であるディレイ手段26,28の縦続接続構成と、その1,2段目の出力に、係数a1,a2を乗算して加算器24に出力する係数乗算器27,29を有している。
係数乗算器21は、加算器24の出力y'nに係数βを乗算してIIRフィルタ52の出力としている。
すなわち、出力ynを求めるには出力y'nを求める必要がある。しかし、出力y'nを求めるには、出力ynの値を得ていなければならないから、単純には出力を得られない。
そこで、図5(a)に示したブロック構成から、図5(b),図5(c),図6(a)〜図6(d)までの等価変換を行うことにより、最終的に、ディレイ・フリー・ループのないディジタルフィルタ51を構成している。
図中、同一の部分には同じ符号を付して説明を省略している。
その結果、係数乗算器53は、係数乗算器53a,53bに2分割され、加算器24は、加算器24a,24b,24cに分化される。従って、ディレイ・フリー・ループは、係数乗算器53a,加算器24b,係数乗算器21および減算器3により構成される。
図5(c)は、図5(b)を単に書き直したブロック構成図である。
図6(b)は、図6(a)において、係数乗算器21の出力を、係数乗算器53bからの寄与分と、加算器24aからの寄与分とに分離したものである。
その結果、係数乗算器21は係数乗算器21a,21bに2分割され、減算器3に加算器24bが接続される。
減算器3は、入力xnから係数乗算器21bの出力を減算する。加算器24bは、減算器3の出力から、出力ynを係数乗算器53a,21aで乗算した信号を減算して、出力ynを出力する。
その結果、フィードバックループは、係数がb0の係数乗算器53aと係数がβの係数乗算器21aと加算器24bのみとなる。
すなわち、係数乗算器4において、減算器3の出力に、係数1/(1+b0・β)を乗算すれば出力ynとなる。
上述した変換の結果、図5(a)に示したディジタルフィルタ51は、図6(d)に示した、ディレイ・フリー・ループの解消されたディジタルフィルタ51となる。上述した等価変換により、同一の周波数特性が得られる。
IIRフィルタ56において、直接入力パスは、出力ynを入力し、係数b0を乗算して加算器24cに出力する係数乗算器53aを有している。
フィードフォワードパスは、出力ynを入力し、ディレイ手段22,23の縦続接続構成と、1,2段目の出力に、それぞれ係数b1,b2を乗算して加算器24aに出力する係数乗算器54,55を有している。
フィードバックパスは、加算器24aの出力y'nと上述した係数乗算器53aの出力とを加算する加算器24cと、ディレイ手段26,28の縦続接続構成と、ディレイ手段の1,2段目の出力に、それぞれ、係数a1,a2を乗算して加算器24aに出力する係数乗算器27,29を有している。
係数乗算器21bは、加算器24aの出力y'nに係数βを乗算してIIRフィルタ56の出力としている。
従って、カット用フィルタのディレイ・フリー・ループが解消され、アナログイコライザの特性と同様の制御特性を有するディジタルイコライザが実現される。
上述した1または複数のブースト用フィルタの具体例として、それぞれ、係数が乗算された直接入力から、フィードフォワードパスの係数乗算出力とフィードバックパスの係数乗算出力が減算器で減算される構成を用いている。
上述した1または複数のカット用フィルタの具体例として、それぞれ、上述した1または複数のブースト用フィルタと対応し、対応するものを前提構成として、係数乗算された直接入力を、減算器に入力する代わりに減算器の出力と加算してフィードバックパスに入力するように変更した構成を用いている。
従って、カット用フィルタのディレイ・フリー・ループが解消され、アナログイコライザの特性と同様の制御特性を有するディジタルイコライザが実現される。
ブースト用とカット用とでフィルタが共通コアフィルタで共通化されているので、請求項1に記載のディジタルイコライザに比べて、ブロック構成が小さくなる。その結果、ディジタルイコライザをプログラムで実現する場合に、計算ステップ数が少なくなる。
図中、図5,図6と同様な部分には同じ符号を付している。
図1(a)に示すように、本発明の第1の実施の形態のディジタルイコライザは、カット用並列加算型フィルタ1およびブースト用並列加算型フィルタ2が縦続接続されたものである。
カット用並列加算型フィルタ1は、この出力wnを入力とする複数のカット用バンドパスフィルタBPFcut5a〜BPFcut5dと、これらの出力に係数を乗算する複数のカット用係数乗算器6a〜6dと、これらの出力を加算するカット用並列加算器7と、この出力をディジタルイコライザの入力xnから減算するカット用減算器3と、この出力に補正係数を乗算し、カット用並列加算型フィルタ1の出力wnとする補正係数乗算器4を有している。
一方、ブースト用並列加算型フィルタ2は、上述したカット用並列加算型フィルタ1の出力wnを入力する複数のブースト用バンドパスフィルタBPF9a〜BPF9dと、これらの出力に係数を乗算する複数のブースト用係数乗算器10a〜10dと、これらの出力を加算するブースト用並列加算器11と、上述したカット用並列加算型フィルタ1の出力wnとこのブースト用並列加算器11の出力とを加算して、ディジタルイコライザの出力ynとするブースト用加算器8を有している。
入力wnに係数βを乗算する係数乗算器21の出力(直接入力)からフィードフォワードパスの出力とフィードバックパスの出力とが減算器24cで減算される。
図示の例では、フィードフォワードパスは、係数乗算器21の出力を入力し、伝達関数がz-1であるディレイ手段22,23の縦続接続構成を有する。
図示の例では、2段目の出力を減算器24cに減算出力し(係数乗算器が挿入されているとみなせば、その係数が1である)、1段目の出力は減算器24cに出力していない(係数乗算器が挿入されているとみなせば、その係数が0である)。
一方、フィードバックパスは、減算器24cの出力である、このブースト用バンドパスフィルタ2の出力w1nを入力し、伝達関数がz-1であるディレイ手段26,28の縦続接続構成を有し、この縦続接続構成における各段の出力に、それぞれ、係数を乗算して減算器24cに減算出力する係数乗算器27,29を有している。
複数のカット用バンドパスフィルタBPFcut5a〜5dは、それぞれ、複数のブースト用バンドパスフィルタBPF9a〜9dと対応し、対応するものを前提構成とする。
ブースト用バンドパスフィルタBPF9a〜9dにおいて存在していた、ディレイ手段を含んでいないディレイ・フリー・ループを構成していたフィードバックパスは、ディレイ手段を含んでいるフィードバックパスに変更される。すなわち、入力wnに係数βを乗算する係数乗算器21の出力である直接入力は、フィードフォワードパスと、加算器25に出力される。
フィードフォワードパスは、上述した直接出力を入力する。フィードバックパスは、加算器25において、減算器24cの出力であるこのカット用バンドパスフィルタ1の出力w2nと上述した直接入力の出力とを加算した信号を入力する。フィードフォワードパスの出力とフィードバックパスの出力とが減算器24cに減算出力される。
図示のフィードフォワードパスは、伝達関数がz-1であるディレイ手段22,23の縦続接続構成を有し、この2段目のみを減算器24cに減算出力している。
図示のフィードバックパスは、加算器25の出力を入力し、伝達関数がz-1であるディレイ手段25,28の縦続接続構成を有し、この1,2段目の出力に、それぞれ、係数b1,b2を乗算して減算器24cに減算出力する係数乗算器27,29を有している。
パラメトリック・ディジタルイコライザとして使用する場合、ブースト用とカット用のバンドパスフィルタBPFcut5aとBPF9a、BPFcut5bとBPF9b、BPFcut5cとBPF9c、BPFcut5dとBPF9dとは、ペアとなっている。すなわち、同じ特定の中心周波数fa〜fdにおいて、同じQ値(バンド幅)Qa〜Qdで、ブーストからカットまでのゲインを段階的に可変できるように、ディレイ・フリー・ループを解消する構成を除いては同一機能素子の構成で、各機能素子が同一パラメータ値になっている。
加算器24aは減算器24cに置き換えて表現している。
バンドパスフィルタとして使用するために、係数の一部が簡略化される。すなわち、図6(d)における係数乗算器53aの係数b0を1に、係数乗算器27の係数b1を0に、係数乗算器29の係数b2を1(ただし、減算器24を図6のように加算器とみなすと、係数b2は-1となる)としている。係数乗算器21の位置は、出力側から入力側に移している。
また、ブースト用バンドパスフィルタBPF9a〜BPF9dとしては、フィードフォワード用なのでディレイ・フリー・ループが生じない。そのため、構成が簡単でかつ基本構成である、図5(a)に示したIIRフィルタ52と同様のIIRフィルタを用いている。同様に、係数の一部が簡略化できるので、図5(a)にいて、係数b0を1に、係数b1を0に、係数b2を1にしている。
係数乗算器6a〜6dは、カット動作の時にゲイン制御用に機能し、ブースト動作の時はゲインを0にしてカット用バンドパスフィルタBPFcut5a〜BPFcut5dの出力を0にするようにしている。
一方、係数乗算器10a〜10dは、ブースト動作のときにゲイン制御用に機能し、カット動作のときはゲインを0にしてブースト用バンドパスフィルタBPF9a〜BPF9dの出力を0にするようにしている。
また、ある中心周波数fa〜fdのペアとなる、カット用バンドパスフィルタBPFcut5a〜5dとブースト用バンドパスフィルタBPF9a〜9dのいずれも使用しない(カットおよびブーストの非動作)ときは、係数乗算器6a,10aの両方を0に設定する。
しかし、図1に示したように、カット用バンドパスフィルタBPFcut5a〜5dが並列接続された構成でも、同様にディレイ・フリー・ループが解消される。
図1に示した実施の形態においては、BiQuadフィルタを図4に示したような縦続接続したディジタルイコライザに比べ、プログラムのステップ数が相当量、多くなると見積もられる。そのため、ステップ数を少なくして、ディジタル信号処理装置(DSP)の処理負担を軽減することが望まれる。
そのため、図1(b)に示したカット用バンドパスフィルタと、図1(c)に示したブースト用バンドパスフィルタとの共通コア部をBPFcoreとして取り出すような等価変換を行い、フィルタ演算部の共用化を図ることによって、計算ステップ数を少なくすることができる。各BPFcoreをカット用バンドパスフィルタとして使うか、ブースト用バンドパスフィルタとして使うかは、BPFcoreの外部で制御する。
入力の処理は後回しにし、カット用バンドパスフィルタ5a〜5dと、ブースト用バンドパスフィルタ9a〜9dとに共通した処理を先に行うことにより、計算ステップ数を少なくできる。
図2(a)は、図1(c)に示したカット用バンドパスフィルタBPFcut5a〜5dから共通コア部BPFcoreを抽出した構成図である。
図2(b)、図2(c)は、共通コア部BPFcoreを用いたカット用バンドパスフィルタ兼ブースト用バンドパスフィルタの第1,第2の例の構成図である。
図2(a)は、減算器24cの出力端SUoの出力が、ブースト用バンドパスフィルタの出力w2nとなる。減算器24cへの直接入力は、減算器24cの出力を入力する加算器25で等価的に行われる。
図示の例においては、フィードフォワード部は、入力端FFiから信号を入力し、伝達関数がz-1であるディレイ手段22,23の縦続接続構成を有し、2段目の出力を減算器24cに出力する。
フィードバックパスは、入力端FBiから信号を入力し、ディレイ手段25,28の縦続接続構成を有し、この縦続接続構成における1,2段目の出力に係数を乗算して減算器24cに減算出力する係数乗算器27,29を有する。
図2(c)に示すように、出力端子を共通化することもできる。この場合、切り替えスイッチ32と加算器33を設ける。
図3(a)は、図2(b)に示した等価変換により、図1に示した実施の形態の構成を簡略化したものである。
図3(b)は複数個の共通コア部BPFcore31a〜31dの内部構成であって、乗算係数は独立して制御されるが、構成自体は、図2に示したBPFcore31と同じものである。
図1,図2と同様な部分には同じ符号を用いているが、バンドパスフィルタ31a〜31dと組になるので、組を区別するためにa〜dの添字を付している。
複数の係数乗算器21a〜21dは、補正係数乗算器4の出力wnを入力し、係数を乗算して、複数の加算器25a〜25dおよび共通コア部BPFcore31a〜31dのフィードフォワードパスに出力する。
複数の加算器25a〜25dは、複数の共通コア部BPFcore31a〜31dの減算器24cの出力と複数の係数乗算器21a〜21dの出力とを加算して、複数の共通コア部BPFcore31a〜31dのフィードバックパスおよび複数のブースト用係数乗算器10a〜10dに出力する。
複数のブースト用係数乗算器10a〜10dは、複数の加算器25a〜25dの出力にブースト用係数を乗算し、複数入力加算器11を介してブースト用加算器8に加算出力されることにより、補正係数乗算器4の出力wnに加算されて出力ynとなる。
複数のカット用係数乗算器〜6dは、ブースト動作時にゲインが0にされ、複数のブースト用係数乗算器10a〜10dは、カット動作時にゲインを0にされる。ある中心周波数fa〜fdにおいてカットまたはブースト特性を制御しないときは、その係数乗算器6a,10aの両方のゲインを0にする。
ブースト動作時とカット動作時との構成の相違によるゲイン差は、補正係数乗算器4により補正される。
(1)各部遅延の内容を0に初期化し、各係数を供給設定する。
(2)入力信号xnに対応して、図3(a)の回路に従った信号処理演算を行う。
(3)出力サンプルynを出力する。
以後、サンプリングタイムごとに(2)〜(3)が繰り返される。
図1に示したカット用バンドパスフィルタBPFcut5a〜5dおよびブースト用バンドパスフィルタBPF9a〜9d、図2,図3に示した共通コア部BPFcore31a〜31dは、2次IIRフィルタの標準形である、2次のbiQuad型フィルタを前提とした構成を用いた。しかし、1次でも3次以上でもよい。フィードフォワードパスの1,2段目の出力に対する乗算係数を、それぞれ、0,1に固定したが、所望の特性が得られるように任意に乗算係数の値を決めればよい。
また、回路構成の任意の信号路に非線形手段を挿入することにより、種々の歪みを加えることができる。
Claims (2)
- カット用フィルタとカット用係数乗算器が縦続接続されたフィードバックパス、あるいは、複数のカット用フィルタにそれぞれカット用係数乗算器が縦続接続されたものが並列加算されたフィードバックパスを有し、入力から前記フィードバックパスの出力をカット用減算器により減算し、該カット用減算器に補正係数乗算器を後置し、該カット用減算器の出力に補正係数を乗算して出力とする、カット用フィードバック型フィルタと、
ブースト用フィルタに係数を乗算するブースト用係数乗算器が縦続接続されたフィードフォワードパス、あるいは、複数のブースト用フィルタに係数を乗算するブースト用係数乗算器が縦続接続されたものが並列加算されたフィードフォワードパスを有し、入力と前記フィードフォワードパスの出力とをブースト用加算器により加算して出力とする、ブースト用フィードフォワード型フィルタとが縦続接続され、
前記1または複数のカット用係数乗算器はそれぞれカットの非動作時にゲインが0にされ、前記1または複数のブースト用係数乗算器はそれぞれブーストの非動作時にゲインが0にされるディジタルイコライザであって、
1または複数の前記カット用フィルタは、それぞれ、カット用フィルタ内係数乗算器、カット用フィルタ内加算器、カット用フィルタ内フィードフォワードパス、カット用フィルタ内フィードバックパス、及び、カット用フィルタ内減算器を有し、
前記カット用フィルタ内係数乗算器は、前記カット用フィードバック型フィルタの出力を入力し、係数を乗算して、前記カット用フィルタ内加算器と前記カット用フィルタ内フィードフォワードパスとに出力し、
前記カット用フィルタ内加算器は、前記カット用フィルタ内係数乗算器の出力と前記カット用フィルタ内減算器の出力とを加算し、前記カット用フィルタ内フィードバックパスに出力し、
前記カット用フィルタ内減算器は、前記カット用フィルタ内フィードフォワードパスの出力と前記カット用フィルタ内フィードバックパスの出力とを減算し、当該カット用フィルタの出力とするものであり、
1または複数の前記ブースト用フィルタは、それぞれ、ブースト用フィルタ内係数乗算器、ブースト用フィルタ内フィードフォワードパス、ブースト用フィルタ内フィードバックパス、及び、ブースト用フィルタ内減算器を有し、
前記ブースト用フィルタ内係数乗算器は、前記カット用フィードバック型フィルタの出力を入力し、係数を乗算して、前記ブースト用フィルタ内フィードフォワードパス及び前記ブースト用フィルタ内減算器に出力し、
前記ブースト用フィルタ内減算器は、前記ブースト用フィルタ内係数乗算器の出力から、前記ブースト用フィルタ内フィードフォワードパスの出力と前記ブースト用フィルタ内フィードバックパスの出力とを減算し、前記ブースト用フィルタ内フィードバックパスに出力とするとともに、当該ブースト用フィルタの出力とするものであり、
前記1または複数のカット用フィルタと前記1または複数のブースト用フィルタとが対応し、対応するカット用フィルタとブースト用フィルタとの間の関係として、
前記カット用フィルタ内係数乗算器と前記ブースト用フィルタ内係数乗算器の係数が等しく、
前記カット用フィルタ内フィードフォワードパスと前記ブースト用フィルタ内フィードフォワードパスの伝達関数が等しく、
前記カット用フィルタ内フィードバックパスと前記ブースト用フィルタ内フィードバックパスの伝達関数が等しい、
ことを特徴とするディジタルイコライザ。 - カット用減算器と補正係数乗算器とブースト用加算器が縦続接続され、カット用またはブースト用に用いられる1または複数の共通コアフィルタを有するディジタルイコライザであって、
前記1または複数の共通コアフィルタは、それぞれ、フィードフォワードパスの出力とフィードバックパスの出力とが減算器に減算入力されるものであり、
前記1または複数の共通コアフィルタにそれぞれ対応して設けられる、1または複数の係数乗算器、1または複数の加算器、1または複数のカット用係数乗算器、および、1または複数のブースト用係数乗算器を有し、
前記1または複数の係数乗算器は、前記補正係数乗算器の出力を入力し、それぞれの係数を乗算して前記1または複数の加算器および前記共通コアフィルタのフィードフォワードパスに出力するものであり、
前記1または複数の加算器は、前記1または複数の共通コアフィルタの減算器の出力と前記1または複数の係数乗算器の出力とをそれぞれ加算して、前記1または複数の共通コアフィルタのフィードバックパスおよび前記1または複数のブースト用係数乗算器に出力するものであり、
前記1または複数のカット用係数乗算器は、それぞれ、前記1または複数の共通コアフィルタの減算器の出力を入力してカット用係数を乗算し前記カット用減算器に減算出力するものであり、
前記1または複数のブースト用係数乗算器は、それぞれ、前記1または複数の加算器の出力にブースト用係数を乗算し前記ブースト用加算器に加算出力するものであり、
前記1または複数のカット用係数乗算器はそれぞれカットの非動作時にゲインが0にされ、前記1または複数のブースト用係数乗算器はそれぞれブーストの非動作時にゲインが0にされ、
前記補正係数乗算器は、前記ブースト動作時と前記カット動作時とのゲイン差を補正する、
ことを特徴とするディジタルイコライザ。
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