JP3918672B2 - 遠隔監視制御システムの端末器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負荷を遠方から監視制御する遠隔監視制御システムの端末器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図24に示すように、伝送ユニット41に2線式の信号線Lsを介して複数個の端末器42,43を接続し、端末器(以下では、操作端末器という)42に設けたスイッチSWの操作に応じて端末器(以下では、制御端末器という)43に設けたリレーRyを介して負荷Lを制御するようにした遠隔監視制御システムが提供されている。操作端末器42および制御端末器43にはそれぞれアドレスが設定され、スイッチSWの操作による監視データが操作端末器42に入力されると伝送ユニット41に監視データが伝送され、伝送ユニット41では監視データを受け取ると、アドレスによって操作端末器42との対応関係が設定された制御端末器43に対して監視データに対応した制御データを伝送し、制御端末器43を介して負荷Lを制御する。伝送ユニット41、操作端末器42、制御端末器43はいずれもマイクロプロセッサを主構成としている。
【0003】
伝送ユニット41は信号線Lsに対して、図25(a)(b)のような形式の伝送信号Vsを送出する。すなわち、伝送信号Vsは、信号送出開始を示すスタートパルス信号SY、信号モードを示すモードデータ信号MD、操作端末器42や制御端末器43を各別に呼び出すためのアドレスデータを伝送するアドレスデータ信号AD、負荷を制御するための制御データを伝送する制御データ信号CD、伝送エラーを検出するためのチェックサムデータ信号CS、操作端末器42や制御端末器43からの返送信号を受信するタイムスロットである信号返送期間WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている。
【0004】
各操作端末器42および各制御端末器43では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsのアドレスデータがそれぞれに設定されているアドレスデータに一致すると、伝送信号Vsから制御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して監視データを電流モードの信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返送する。
【0005】
また、伝送ユニット41は、常時は伝送信号Vsに含まれるアドレスデータをサイクリックに変化させて操作端末器42および制御端末器43を順次アクセスする常時ポーリングを行う常時ポーリング手段が設けられる。常時ポーリングの際には、伝送信号Vsに含まれるアドレスデータが一致した操作端末器42または制御端末器43では、伝送信号Vsに含まれる制御データを取り込むことになる。一方、伝送ユニット41には、いずれかの操作端末器42から発生した図25(c)のような割込信号Viを受信したときに割込信号を発生した操作端末器42を検出した後、その操作端末器42にアクセスして監視データを返送させる割込ポーリング手段も設けられている。
【0006】
すなわち、伝送ユニット41では、常時は常時ポーリング手段によってアドレスデータをサイクリックに変更した伝送信号Vsを信号線Lsに送出しており、操作端末器42から発生した割込信号Viを伝送信号Vsのスタートパルス信号SYに同期して検出すると、割込ポーリング手段によって伝送ユニット41からモードデータ信号MDを割込ポーリングモードとした伝送信号Vsを送出する。割込信号Viを発生した操作端末器42は、割込ポーリングモードの伝送信号Vsのアドレスデータの上位ビットが一致していると、その伝送信号Vsの信号返送期間WTに同期して操作端末器42に設定されているアドレスデータの下位ビットを返信データとして返送する。このようにして伝送ユニット41では割込信号Viを発生した操作端末器42のアドレスを獲得し、獲得したアドレスを用いて操作端末器42をアクセスすることによって、操作端末器42に接続されたスイッチSWの操作状態に対応した操作データを返信データとして受け取る。また、伝送ユニット41における割込ポーリング手段では、割込信号Viを発生した操作端末器42から下位アドレスが返送されなければ、上位アドレスを変更して割込ポーリングモードの伝送信号Vsを再送する。
【0007】
このようにして、割込信号Viを発生した操作端末器42のアドレスを伝送ユニット41が獲得すると、伝送ユニット41では操作端末器42に対して監視データの返送を要求する伝送信号Vsを送出し、操作端末器42はスイッチSWの操作に対応した監視データを伝送ユニット41に返送する。監視データを受け取った伝送ユニット41は、アドレスの対応関係によって操作端末器42に予め対応付けられている制御端末器43に対する制御データを生成し、この制御データを含む伝送信号Vsを信号線Lsに送出して制御端末器43を通して負荷Lを制御する。ここで、操作端末器42と制御端末器43とのアドレスは、端末器を単位として設定されるチャンネルと、スイッチSWおよび負荷Lの回路を識別する負荷番号とからなり、現状の製品ではチャンネルは64チャンネル、負荷番号は各チャンネルに対して4回路ずつ設定可能になっている。つまり、各操作端末器42および各制御端末器43にチャンネルが設定され、各操作端末器42には最大で4個のスイッチSWが接続可能であり、各制御端末器43には最大で4個の負荷Lが接続可能になっている。したがって、合計256回路の負荷Lが制御可能である。ここに、スイッチSWと負荷Lとの回路とは、アドレスの対応関係によって関係付けられたスイッチSWと負荷Lとの組を意味し、スイッチSWの操作に対応して制御される負荷Lが1つの回路を構成する。
【0008】
上述のようなスイッチSWと負荷Lとの対応関係は、伝送ユニット41のメモリに設けた関係データ記憶部に設定される。すなわち、施工時には、各操作端末器42および各制御端末器43へのアドレスの設定が終了した後、スイッチSWと負荷Lとの対応関係を関係データ記憶部に設定することによって、スイッチSWの操作に対して所望の負荷Lを制御することが可能になる。ここで、個別制御におけるスイッチSWと負荷Lとの対応関係は同アドレスが対応するようにしてあり、操作端末器42および制御端末器43にアドレスを設定すればスイッチSWと負荷Lとの対応関係は自動的に設定されるようになっている。ただし、操作端末器42と制御端末器43とは端末器種別のデータによって区別される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制御端末器43としては上述したリレーRyを内蔵するものが提供されており、この種の制御端末器43にはたとえば図26に示す構成のものがある。リレーRyは4個の負荷番号にそれぞれ対応付けられ、負荷Lの4回路を個別にオンオフできるようにしてある。また、図示する制御端末器43は、施工時における結線状態ないしは負荷Lの動作を確認するために、押釦スイッチからなるオンスイッチSWaおよびオフスイッチSWbを備えている。オンスイッチSWaを押操作すれば4回路のリレーRyを一括してオンにすることができ、オフスイッチSWbを押操作すれば4回路のリレーRyを一括してオフにすることができる。したがって、オンスイッチSWaおよびオフスイッチSWbを操作して負荷Lのオンオフを行えば負荷Lの異常の有無を確認することができる。ここに、オンスイッチSWaの操作によりリレーRyが動作したときに点灯する確認灯PL〜PL4と、伝送信号の受信時およびオンスイッチSWaの操作時に点灯する受信灯PLaと、異常の発生時およびオフスイッチSWbの操作時に点灯する異常報知灯PLbとが設けられている。また、信号線Lsは信号端子T1に接続される。
【0010】
上述したオンスイッチSWaは4回路の負荷Lを一括してオンするものであるから、オンスイッチSWaの操作時に動作しない負荷Lがあれば、結線忘れあるいは負荷Lの異常と判断することができるものの、負荷Lの誤結線および負荷Lの異常の有無を回路別に確認することはできない。とくに、内蔵したリレーRyと負荷Lとの間で誤結線があると、負荷LをスイッチSWに正しく対応付けることができないから、誤結線の有無を確認することは施工時において重要な作業である。
【0011】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、オンスイッチおよびオフスイッチを用いて負荷の異常や結線忘れだけではなく、リレーと負荷との誤結線の有無も確認可能とした遠隔監視制御システムの端末器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、それぞれアドレスを備える複数台の端末器が信号線に接続されるとともに、信号線に接続された伝送ユニットと前記各端末器との間で時分割多重伝送方式により伝送信号が授受され、伝送ユニットにおいてアドレスの対応関係を設定した関係データを用いていずれかの端末器に接続したスイッチの操作に対応させて他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いる端末器であって、複数個のアドレスが設定可能であるアドレス設定部と、各アドレスにそれぞれ対応付けた負荷をオンオフする複数個のリレーと、伝送信号によらずにリレーのオンとオフとを各別に指示するオンスイッチおよびオフスイッチと、オンスイッチの1回の操作毎に全リレーをオンにする状態と各リレーをそれぞれオンにする状態とを順に選択しオフスイッチの操作により全リレーをオフにする状態を選択する信号処理部とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、天井の内部空間に配置される器体と、器体に設けられ天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具と、前記負荷を接続する負荷線と電源を接続する電源線と前記信号線との適所を結束する結束具を保持し器体に一体に取り付けられた保持板とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記アドレスが前記各端末器に個別に設定するチャンネルと各端末器に設けた各リレーに対応付ける負荷番号とからなり、前記アドレス設定部は前記遠隔監視制御システムに許容されたチャンネル数に一致する個数のデジタル値を設定可能とするビット数のディップスイッチからなるチャンネル設定部を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記アドレスが前記各端末器に個別に設定するチャンネルと各端末器に設けた各リレーに対応付ける負荷番号とからなり、前記アドレス設定部は、書換可能な不揮発性のメモリからなるアドレス記憶部と、別に設けたアドレス設定器からのワイヤレス信号を受けてアドレス記憶部にチャンネルおよび負荷番号を設定するワイヤレス受信部とからなることを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、天井の内部空間に配置される器体と、前記器体とは別体であって器体とは有線で接続されるとともに前記ワイヤレス受信部を備えた子器体とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、天井の内部空間に配置される直方体状の器体と、器体の一面に取着され天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具とを備え、器体の前記一面における各辺の近傍にはそれぞれ取付具を着脱可能に取着する取付具結合部が形成され、4個の取付具結合部のうち器体の前記一面における縦横のいずれかの方向に並ぶ2個の取付具結合部に取付具が選択的に取着されることを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、外部電線を差し込む電線挿入口が器体に開口するとともに、電線挿入口を開閉する扉体が器体に設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、2系統の電源を各別に接続する2系統の電源端子を備え、電源の各系統別に負荷が接続されることを特徴とする。
【0020】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、天井の内部空間に配置される直方体状の器体と、器体に設けられ天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具とを備え、接続可能な外部電線を差し込むすべての電線挿入口が器体の一面に開口することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態における制御端末器の外観は基本的には図26に示した従来構成と同様である。ただし、オンスイッチSWaの操作時の動作が従来構成とは異なり、またオンスイッチSWaおよびオフスイッチSWbの操作部は図3に示すように、チャンネル設定スイッチ11a,11bの操作部の側方に配置されている。また、オンスイッチSWaおよびオフスイッチSWbの近傍には、それぞれ受信灯PLaおよび異常報知灯PLbが配置されている。さらに、オンスイッチSWaとオフスイッチSWbとは上下に配置され、オフスイッチSWbの下方には負荷回路のオンオフを示す確認灯PL1〜PL4が配置される。図3に示すように、チャンネル設定スイッチ11a,11bを設けた面の下部には外部電線である被覆電線について芯線の適正な露出長を示したゲージ12a,12bも設けられる。
【0022】
本実施形態に用いる制御端末器について概略構成を図4に示す。従来構成として説明したように制御端末器は信号線に接続されるから、信号線に接続するための信号端子T1が設けられ、信号端子T1には電圧モードの伝送信号を受信し電流モードの返送信号を送信するための伝送回路21が接続され、伝送回路21はマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と略称する)からなる信号処理部20に接続される。信号処理部20は伝送回路21を通して受信した伝送信号の内容に応じてリレーRyのオンオフを制御する。リレーRyの接点は商用電源のような電源を接続する電源端子T2と、照明負荷のような負荷を接続する負荷端子T3との間に挿入され、リレーRyの接点がオンになると負荷に給電されるようにしてある。電源は基本的には電源端子T1から供給され、内蔵した電源回路22により使用の直流電源が得られるようにしてある。上述したオンスイッチSWaおよびオフスイッチSWb、チャンネル設定スイッチ11a,11b、受信灯PLa、異常報知灯PLb、確認灯PL1〜PL4も信号処理部20に接続され、図4においてはチャンネル設定スイッチ11a,11bを一括してアドレス設定部11として記述している。つまり、アドレス設定部11は、2個のロータリスイッチからなるチャンネル設定スイッチ11a,11bを備え、チャンネル設定スイッチ11a,11bによって制御端末器のチャンネルが設定可能になっている。本実施形態では負荷番号は固定的に設定されており、1〜4番の負荷番号が利用可能になっている。また、図4では受信灯PLa、異常報知灯PLb、確認灯PL1〜PL4は一括して表示部23として表してある。
【0023】
本実施形態の信号処理部20では、オンスイッチSWaおよびオフスイッチSWbの押操作により図1の動作を行う。すなわち、オンスイッチSWaを1回操作するたびに(S1,S3,S6,S9,S12,S15)、すべての負荷番号に対応するリレーRyがオンになる状態(S2)、負荷番号1のリレーRyがオンになる状態(S5)、負荷番号2のリレーRyがオンになる状態(S8)、負荷番号3のリレーRyがオンになる状態(S11)、負荷番号4のリレーRyがオンになる状態(S14)をサイクリックに繰り返す。ただし、オンスイッチSWaを1回押操作した後に5分間以内にオンスイッチSWaを再度押操作しなければ(S3,S7,S10,S13)、すべてのリレーRyがオンになる状態(S2)に復帰する。また、どのリレーRyがオンであるときであってもオフスイッチSWbを押操作すれば(S16,S17,S18,S19,S20)、すべてのリレーRyがオフになる(S21)。オンスイッチSWaが操作されたことは受信灯PLaの点灯により確認でき、オフスイッチSWbが操作されたことは異常報知灯PLbの点灯により確認できるようにしてある。
【0024】
したがって、各負荷回路(つまり、各リレーRy)のオンオフを示す確認灯PL1〜PL4は、オンスイッチSWaの押操作毎に図2に示すように変化する。図中「ON」は確認灯PL1〜PL4の点灯、「OFF」は消灯を示す。要するに、オンスイッチSWaを押操作すれば、まずすべての確認灯PL1〜PL4が点灯し、オンスイッチSWaの次の押操作で確認灯PL1のみが点灯し、以下、オンスイッチSWaの押操作毎に確認灯PL2のみの点灯、確認灯PL3のみの点灯、確認灯PL4のみの点灯と順次変化し、確認灯PL4のみが点灯している状態でオンスイッチSWaを押操作すれば、すべての確認灯PL1〜PL4が点灯するのである。
【0025】
実際に負荷の動作を試験するには、電源および負荷を接続した状態において、オンスイッチSWaを押操作する。どのリレーRyがオンであるかは、確認灯PL1〜PL4の点灯状態により知ることができるから、確認灯PL1〜PL4の点灯状態と負荷の動作状態とを比較することによって、所望の負荷が所望の負荷番号に対応付けられているか否かを容易に確認することができる。つまり、オンスイッチSWaを操作してすべてのリレーRyをオンにすれば負荷の異常の有無ないし結線忘れの有無を確認でき、オンスイッチSWaを操作して各リレーRyを個別にオンにすれば負荷の誤結線の有無を確認することができる。
【0026】
ところで、制御端末器の器体10は、図5および図6に示すように、直方体状であって、天井の内部空間に配置するために、図8のように、天井内において天井構造材Caに天井材Cbを結合する吊下具Ccに結合される取付具13を備える。天井構造材Caは一般にはコンクリート天井を意味し、天井材Cbは枠状に組んだ天井野縁に天井パネルを載置した構造のいわゆるシステム天井を意味している。この種のシステム天井では、上端を天井構造材Caに固定した吊りボルトを吊下具Ccに用い、吊りボルトの下端に天井野縁を吊下する構成が採用されている。したがって、器体10を吊下具Ccに結合することによって天井の内部空間(天井構造材Caと天井材Cbとの間の空間)に器体10を固定することができる。取付具13の構造については後述する。
【0027】
ところで、上述した信号端子T1、電源端子T2、負荷端子T3のうち信号端子T1はねじ付き端子であり、電源端子T2および負荷端子T3には速結端子を用いている。速結端子は、周知のように、器体10に開口する電線挿入口14から差し込まれた外部電線を板ばねのばね力を用いて外部電線の接続および抜け止めを行って外部電線を鎖錠するように構成されている。信号端子T1、電源端子T2、負荷端子T3はそれぞれ1組ずつではなく、信号端子T1は伝送ユニットからの信号線を接続するほか送り配線を可能とするために3組設けられ、電源端子T2も電源からの電源線を接続するほか送り配線を可能とするために2組設けられ、負荷端子T3は4個の負荷への負荷線をそれぞれ接続可能とするために4組設けられている。ここに、図8に示すように、信号線Ls、電源線Lp、負荷線Ldのような外部電線は適宜に結束して配線することが望ましいが、図8のように外部電線同士を結束するための結束具(いわゆる、インシュロック)15を適宜に用いたのでは、外部電線の結束位置や結束具15の個数が施工者によって異なり、結束による張力止めの効果にばらつきが生じる。
【0028】
そこで、本実施形態では図5および図6に示すように、結束具15を取り付けた保持板16を器体10に結合している。保持板16は器体10の裏面(図5における下面)に当接するとともに、保持板16に設けた透孔16aに挿通される固定ねじ(図示せず)を用いて器体10に固定される。保持板16は器体10の裏面に当接する長方形状の主板16bにおける長手方向の両端縁に連続する断面L字状の固定片16cを備え、さらに主板16bの幅方向の両端縁に器体10の側面に当接する位置規制片16dを備える。したがって、位置規制片16dにより器体10に対する保持板16の位置を規制した状態で、固定ねじを用いて器体10に保持板16を結合することができる。各固定片16cには複数個(図示例では4個)ずつの取付孔16eが形成され、結束具15に設けた差込部15aを取付孔16eに差し込むことによって、結束具15が保持板16に取り付けられる。結束具15は合成樹脂成形品であって、上述した差込部15aが外周面に突設されロック孔(図示せず)が貫設されたロック体15bと、ロック体15bに一端部が連続し他端部がロック体15bのロック孔に挿通される結束バンド15cとを備える。結束バンド15cの表面には凹凸が形成されており、ロック体15bには結束バンド15cの凹凸に係合するロック爪(図示せず)が設けられている。したがって、図7のように結束バンド15cをロック体15bのロック孔に挿通するとロック爪が結束バンド15cの凹凸に係合し、結束バンド15cがロック体15bから抜けなくなるのである。差込部15aは合成樹脂成形品の弾性を利用したばね片を備え、差込部15aを透孔16eに押し込むと透孔16eの裏面側でばね片が拡開して抜け止めされる。このように、結束具15は保持板16に容易に取り付けることができる。また、器体10に保持板16が結合され、保持板16に結束具15が結合されているから、器体10に対する結束具15の位置が固定され、結果的に結束具15で外部電線を結束することによって、外部電線が単に結束されるだけではなく、外部電線の張力止めも可能になる。しかも、器体10に対して結束具15の位置が決まっているから張力止めの効果も施工者によらず安定することになる。その上、結束具15が器体10に結合されることになるから、結束具15を紛失するおそれがなくなる。
【0029】
ところで、上述した取付具13は、図12に示すように、器体10から突出する取付板13aと、取付板13aとの間に吊下具Ccを挟持する挟み板13bと、取付板13aと挟み板13bとを結合する結合ねじ13cとにより構成される。取付板13aには2個の通し孔13dが形成され、一方の通し孔13dには挟み板13bに設けた差込片13eが挿入され、他方の通し孔13dには挟み板13bに螺合する結合ねじ13cが挿通される。したがって、取付板13aの一方の通し孔13dに挟み板13bの差込片13eを挿入し、取付板13aと挟み板13bとの間に吊下具Ccを挟んだ状態で、取付板13aの他方の通し孔13dを通して挟み板13bに螺合させた結合ねじ13cを締め付ければ、取付板13aと挟み板13bとの間で吊下具Ccを挟持して器体10を吊下具Ccに固定することができるのである。
【0030】
一般に取付板13aは図11のように器体10とは別体であって、器体10の裏面の2箇所に設けた取付凹所10aに一部を嵌着した形で器体10に取り付けられる。各取付凹所10aの底面にはそれぞれ2個のダボ10bが突設され、取付板13aに設けたダボ孔13fにダボ10bを挿入するとともに、取付板13aに設けたねじ孔13gに器体10を通して組立ねじ17(図15参照)を螺合させることによって、取付板13aが器体10に固定される。つまり、取付凹所10aとダボ10bとにより取付具結合部が形成される。なお、図11においては、器体10を構成する部材として、取付凹所10aを形成したボディ1と、チャンネル設定スイッチ11a,11b(図3参照)などを設けたカバー2とを分離した状態で示してあり、組立ねじ17はカバー2およびボディ1を通して取付板13aのねじ孔13gに螺合する。つまり、組立ねじ17はボディ1とカバー2とを結合して器体10を組み立てるとともに、取付板13aを器体10に取り付ける機能を有する。
【0031】
図11に示した構成では、取付具結合部としての取付凹所10aおよびダボ10bは、器体10の裏面の各辺のうち2辺の近傍にのみ設けられ、取付板13aは器体10の2箇所にのみ取付可能になっている。つまり、電源線Lpないし負荷線Ld(図8参照)を吊下具Ccの長手方向に直交する方向にしか引き回すことができない構成になっている。電源線Lpないし負荷線Ldは吊下具Ccの長手方向に沿う方向に引き回すほうが都合のよい場合もあるが、図11に示した構成では、このような使用形態で用いることができないという問題を有している。
【0032】
そこで、本実施形態では、図9に示すように、取付凹所10aおよびダボ10bを器体10の裏面の各辺の近傍にそれぞれ設けることによって、4個の取付具結合部を形成している。取付具13を構成する取付板13aは縦横いずれかの方向に並ぶ2個の取付具結合部に選択的に取り付けられる。図11に示した位置関係とするように縦位置で取付板13aを取り付けることにより、吊下具Ccの長手方向に直交する方向に電源線Lpおよび負荷線Ldを引き回すことができるのはもちろんのこと、横位置で取付板13aを取り付ければ図10に示すように、取付板13aは電線挿入口14が開口する器体10の側面に対して突出し、結果的に、電源線Lpおよび負荷線Ldを吊下具Ccの長手方向に沿うように引き回すことが可能になる。要するに、負荷と器体10との配置関係に応じた電源線Lpおよび負荷線Ldの引き回しが可能になるように、吊下具Ccに対する器体10の向きを調節することが可能になるのである。
【0033】
電源線Lpが接続される電源端子T2は上述のように2個設けられて送り配線が可能になっており、負荷線Ldが接続される負荷端子T3は4個の負荷番号の負荷に対応するように4個設けられている。電源端子T2と負荷端子T3とは、一般には図14に示す接続関係で接続される。つまり、2個の電源端子T2の間は送り配線を行うために直結され、各負荷端子T3と電源端子T2との間には、各負荷番号に対応したリレーRyの接点rがそれぞれ挿入される。この構成ではすべての負荷に対して1種類の電源からのみ電源が供給されることになる。
【0034】
一方、最近では商用電源のほかに発電設備を備えて自家発電を行うこともあり、負荷の種類に応じて商用電源と自家発電による電源との2系統の電源を使い分ける場合がある。このように2系統の電源に対応しようとすれば、図14に示した構成では2台の制御端末器が必要であって、仮に自家発電を必要とする負荷が2種類であるとすれば、2個の負荷端子T3は余剰になり、結果的にチャンネルと負荷番号との組であるアドレスのうち2個のアドレスは未使用ながらも商用電源を電源とする負荷に割り当てることができず、限られた個数のアドレスを効率よく利用することができないという問題が生じる。
【0035】
そこで、本実施形態では、図13に示すように、電源端子T2を2個追加して4個の電源端子T2を設け、各2個ずつの電源端子T2を別系統の電源に接続してある。また、各系統の電源端子T2にはそれぞれリレーRyの接点rを介して2個ずつの負荷端子T3を接続してある。各系統の2個ずつの電源端子T2のうちの1個は送り配線用に用いる。
【0036】
図13に示す接続関係を採用することによって、別系統の電源に接続する負荷を用いる場合には、1台の制御端末器で各系統別に2個ずつの負荷に対応することが可能になり、2台の制御端末器を用いる場合に比較するとアドレスの無駄をなくすとともに、2台の制御端末器を用いることによるコスト増を防止できる。
【0037】
(実施形態2)
実施形態1では、ロータリスイッチからなる2個のチャンネル設定スイッチ11a,11bを用いてチャンネルを設定する構成を採用している。これは、チャンネルを10進数で設定可能とするためであって、10の位と1の位とに対応するロータリスイッチを個別に設けているのである。現状の製品ではチャンネルは0〜63の64個の範囲で設定可能であるが、上述のように2個のチャンネルスイッチ11a,11bを用いると、64〜69という値も設定可能になる。つまり、実際には使用できないチャンネルであっても数値を設定することが可能になるという問題が生じる。
【0038】
そこで、本実施形態では、図15に示すように、チャンネル設定スイッチ11cとして6ビットのディップスイッチを用いている。この構成によって、遠隔監視制御システムにおいて許容されたチャンネル数に一致する個数のデジタル値が設定可能になるのであって、実際には使用できない範囲のチャンネルを誤設定する可能性がなくなる。つまり、6ビットのディップスイッチを用いて設定可能な範囲のデジタル値は「000000」〜「111111」の63個であって、64個のチャンネルしか設定されないから、許容されていない範囲のチャンネルを誤設定することがない。
【0039】
チャンネル設定スイッチ11cとともに器体10の前面に設けるオンスイッチSWa、オフスイッチSWb、受信灯PLa、異常報知灯PLb、確認灯PL1〜PL4については、図15に示す例では配置が異なるが、実施形態1と同様の機能とすればよい。また、器体10の前面には、チャンネル設定スイッチ11c、オンスイッチSWa、オフスイッチSWb、受信灯PLa、異常報知灯PLb、確認灯PL1〜PL4、信号端子T1を覆うことができる扉板18が設けられる。扉板18は一側縁が器体10に枢着されている。また、扉板18を閉じた状態で器体10と扉板18との間には隙間が形成され、信号端子T1に接続した信号線Lsを隙間から外部に引き出せるようにしてある。ここに、信号端子T1としては1組のねじ付き端子と2組の速結端子とを備える。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0040】
(実施形態3)
実施形態2ではアドレス設定スイッチ11cとしてディップスイッチを用いており、一般に遠隔監視制御システムではデジタル技術を用いているから、遠隔監視制御システムに設定可能なチャンネルの個数は(2のべき乗)個になり、適数個のディップスイッチによってチャンネル数に一致する個数のデジタル値を設定することが可能になる。もっとも、実施形態2に示した構成であっても1台の制御端末器に設定可能なチャンネルは1個であり、また、当該チャンネルに対応する負荷番号は当該制御端末器に自動的に割り当てられる。一方、1台の制御端末器を用いて異なるチャンネルの負荷を制御することが必要になることがある。
【0041】
そこで、本実施形態では、図17に示すように、アドレス設定部11が不揮発性のメモリであるEEPROMからなるアドレス記憶部24と、アドレス記憶部24にアドレスを書き込むために制御用端末器とは別に設けたアドレス設定器(図示せず)との間でワイヤレス信号を送受するワイヤレス送受信部25とによって構成してある。ワイヤレス送受信部25は、赤外線を媒体とするワイヤレス信号を受信するワイヤレス受信部として機能するだけではなく、アドレス設定器に対してワイヤレス信号を送信する機能も備える。つまり、ワイヤレス送受信部25は、発光ダイオードからなるワイヤレス送信部と、フォトトランジスタからなるワイヤレス受信部とを備える。信号処理部20では、ワイヤレス送受信部25を通して受信したワイヤレス信号が、アドレス設定器からのワイヤレス信号であることを示す規定の要件を満たしていれば、ワイヤレス信号からアドレスの情報を抽出してアドレス記憶部24に格納するのである。器体10の前面であってワイヤレス送受信部25に対応する部位には、図16のように透光窓19aが形成され、透光窓19aの近傍には各負荷端子T3に対応付けたアドレスを記入するための4個の升目を有したアドレス記入部19bが設けられている。さらに、透光窓19aの近傍にはワイヤレス信号の受信時に点灯する受信表示灯19cも配置される。
【0042】
ここに、ワイヤレス信号によって伝送されるアドレスは、チャンネルと負荷番号との組であって、1台の制御端末器には基本的には1チャンネルを割り当てるが、アドレス設定器において特定の操作を行うことによって(この操作を「アドレスクリア」と呼んでいる)、1台の制御端末器で制御可能な4個の負荷に対して、異なるチャンネルを割り当てることが可能になっている。つまり、アドレスクリアを行えば、アドレス設定器の通常の操作によって制御端末器に割り当てられるチャンネルとは別に任意のアドレスを負荷に割り当てることが可能になる。
【0043】
いま、1台の制御端末器に対して通常の設定操作で「43」というチャンネルを設定したとすれば、当該制御端末器により制御可能な4個の負荷に対応するアドレス(チャンネル−負荷番号の組)は、「43−1」、「43−2」、「43−3」、「43−4」になるが、たとえば、「43−4」というアドレスを設定する代わりにアドレスクリアを行えば、当該負荷に任意のアドレスを対応付けることが可能になり、たとえば「24−1」というアドレスを対応付けることが可能になる。また、この場合には「43−4」のアドレスは当該制御端末器において使用していないから、他の制御端末器において使用することが可能になる。
【0044】
上述のように本実施形態の構成を採用することにより、1台の制御端末器において制御可能な複数個の負荷に異なるチャンネルを持つアドレスを割り当てることが可能になり、操作端末器に設けたスイッチと負荷との対応付けの自由度が高くなる。また、アドレス記憶部24には任意にアドレスを設定することが可能であるが、アドレス設定器において使用可能な範囲のアドレスを制限することができ、結果的に許容されていないアドレスが設定されるのを防止することができる。他の構成は実施形態2と同様である。
【0045】
ところで、上述した構成例ではワイヤレス送受信部25に対応する透光窓19aが器体10の前面に設けられているから、器体10を天井の内部空間に配置したとすると、アドレス設定器との間でワイヤレス信号を送受することができない。そこで、図18に示すように、3組の信号端子T1のうちの1組に代えて子器接続端子T4を設け、子器接続端子T4にワイヤレス送受信部25と等価な機能を有した子器体3を接続可能にしてある。
【0046】
子器体3は、図19に示すように、JIS規格において規定されている連設用埋込型配線器具の1個モジュール寸法を有しており、通常の埋込型配線器具と同様の施工方法によって壁面などに取り付けることが可能になっている。すなわち、この種の配線器具のケース30は、壁面などに固定される取付枠の枠内に挿入される突台31が前面中央部に突設されるとともに、突台31の両側であって取付枠の周部に当接する肩部32を有し、取付枠に設けた保持孔に挿入される各一対の取付爪33が両肩部32からそれぞれ側方に突設されている。突台31の前面には、器体10の前面と同様に、ワイヤレス信号を透過させる透孔窓34aと、器体10に設けた負荷端子T3とアドレスとの対応関係を記入するための4個の升目を有したアドレス記入部34bと、ワイヤレス信号の受信時に点灯する受信確認灯34cとが設けられる。ケース30の内部には、ワイヤレス送受信部35となる発光ダイオード35aおよびフォトトランジスタ35bを実装した基板36が収納される。ケース30には、基板36とは別にねじ付き端子である接続端子T5を実装した基板37も収納され、接続端子T5の一部はケース30の後面に露出する。なお、図示していないが、基板36,37には発光ダイオード35aを駆動する回路およびフォトトランジスタ35bの出力を増幅する回路も搭載される。
【0047】
図18に示すように、接続端子T5は信号線Ltを介して子器接続端子T4に接続され、子器接続端子T4は器体10に内蔵したワイヤレス送受信部25と、子器体3に設けたワイヤレス送受信部3とを並列に接続する。したがって、器体10に設けたワイヤレス送受信部25と、子器体3に設けたワイヤレス送受信部35とのどちらでもワイヤレス信号を送受することができるのであって、子器体3を室内などに配置しておけば、器体10を天井の内部空間に配置しているにもかかわらず、子器体3を用いてアドレスの設定が可能になる。つまり、アドレスの設定時や変更時において作業員は天井の内部空間に入る必要がなく作業性が向上する。他の構成および動作は実施形態2と同様である。
【0048】
(実施形態4)
上述した各実施形態において、電源端子T2および負荷端子T3には速結端子を用いているから、器体10には電源線Lpや負荷線Ldを導入するための電線挿入口14が開口している。すべての電線挿入口14に電源線Lpないし負荷線Ldが接続されているときには、電線挿入口14が閉塞されるが、いずれかの電線挿入口14において電源線Lpないし負荷線Ldのような外部電線が接続されていない場合には、電線挿入口14が開放されたままになり、塵埃のような異物が器体10に侵入しやすくなる。このような異物が器体10の内部の充電部に付着すると、発熱したりトラッキングを生じたりするから、異物が器体10の内部に侵入しないように使用していない電線挿入口14を閉塞しておくことが必要である。そこで、図22に示すように、電線挿入口14に嵌着する防塵カバー4を設けることが考えられるが、防塵カバー4は器体10とは別部品であるから、器体10に付属品として添付した場合にはほとんどの場合には不要材として廃棄され、また廃棄される可能性を低減するために別途に販売すると使用者にとって注文作業が繁雑になる。
【0049】
そこで、本実施形態は、図20および図21に示すように、各電線挿入口14に扉体5を設けているのであって、扉体5はボディ1に設けたガイド溝1aの中にコイルばねからなる復帰ばね6とともに収納され、ガイド溝1aの中で電線挿入口14の開口面に沿ってスライド可能になっている。復帰ばね6は扉体5の両側部に対応するように配置され、電線挿入口14の開口面を閉塞する向きに扉体5を付勢する。扉体5には、電線挿入口14から突出するつまみ片5aが設けられており、つまみ片5aに外力を作用させて電線挿入口14を開くように扉体5をスライドさせることで外部電線を電線挿入口14に挿入することが可能になる。また、扉体5に外力が作用しなければ、復帰ばね6のばね力によって扉体5が移動し電線挿入口14が扉体5により閉塞される。
【0050】
上述のように、本実施形態では、扉体5を設けたことによって外部電線が挿入されていない電線挿入口14については扉体5で閉塞することができ、別部品の防塵カバー4を用いる場合に比較して廃棄部材が増加することがなく、また別部品を注文する必要がなく発注作業も容易になる。しかも、未使用の電線挿入口14を扉体5により閉塞しているから、未使用の電線挿入口14から器体10の中に塵埃のような異物が入ることを防止でき、異物の侵入による故障を防止することができる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0051】
(実施形態5)
上述した各実施形態では、器体10の側面(つまり、器体10の厚み方向の各面をそれぞれ前面と背面とするときに、前面と背面とを除く面)に電線挿入口14が開口する構成を採用したが、天井の内部空間における壁面などに沿って器体10を並設する場合には、隣接する器体10の電線挿入口14同士が対向したり、いずれかの電線挿入口10が壁面に対向したりするから、外部電線(電線線Lpおよび負荷線Ld)の引き回しが困難になる場合がある。そこで、本実施形態では、図23に示すように、器体10の一面に電線端子T2と負荷端子T3とに対応するすべての電線挿入口14を開口させた構成を採用している。電線挿入口14を開口させる面は器体10のどの一面でもよいが、面積の大きい面のほうが複数個の電線挿入口14を配置するのが容易であるから、器体10の前面の側部に電線挿入口14が開口する構成を採用している。
【0052】
本実施形態の構成によれば、天井の内部空間において複数の器体10を壁面などに沿って配列する場合に、電線挿入口14を設けた器体10の一面が隣接する器体10と対向しないように配置することによって、電線線Lpおよび負荷線Ldを引き回すスペースを確保しやすく結線作業が容易になる。しかも、隣接する器体10の間には電線線Lpおよび負荷線Ldを引き回すためのスペースが不要であるから、器体10の間の距離を小さくすることで省スペースに配置することが可能になる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0053】
【発明の効果】
請求項1の発明は、それぞれアドレスを備える複数台の端末器が信号線に接続されるとともに、信号線に接続された伝送ユニットと前記各端末器との間で時分割多重伝送方式により伝送信号が授受され、伝送ユニットにおいてアドレスの対応関係を設定した関係データを用いていずれかの端末器に接続したスイッチの操作に対応させて他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いる端末器であって、複数個のアドレスが設定可能であるアドレス設定部と、各アドレスにそれぞれ対応付けた負荷をオンオフする複数個のリレーと、伝送信号によらずにリレーのオンとオフとを各別に指示するオンスイッチおよびオフスイッチと、オンスイッチの1回の操作毎に全リレーをオンにする状態と各リレーをそれぞれオンにする状態とを順に選択しオフスイッチの操作により全リレーをオフにする状態を選択する信号処理部とを備えるものであり、オンスイッチを操作して全リレーをオンにすれば負荷の異常の有無ないし結線忘れの有無を確認でき、オンスイッチを操作して各リレーを個別にオンにすれば負荷の誤結線の有無を確認することができるのであって、結果的に負荷の異常の有無および負荷の結線忘れの有無だけではなく、リレーと負荷との間の誤結線の有無をも確認することが可能になる。
【0054】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、天井の内部空間に配置される器体と、器体に設けられ天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具と、前記負荷を接続する負荷線と電源を接続する電源線と前記信号線との適所を結束する結束具を保持し器体に一体に取り付けられた保持板とを備えるものであり、結束具は負荷線、電線源、信号線の結束に用いられるだけではなく、結束具が器体に一体に設けられていることによって負荷線、電源線、信号線の張力止めが可能になる。しかも、結束具は器体に結合されているから結束具を紛失することもない。
【0055】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記アドレスが前記各端末器に個別に設定するチャンネルと各端末器に設けた各リレーに対応付ける負荷番号とからなり、前記アドレス設定部は前記遠隔監視制御システムに許容されたチャンネル数に一致する個数のデジタル値を設定可能とするビット数のディップスイッチからなるチャンネル設定部を備えるものであり、ディップスイッチのビット数が遠隔監視制御システムに許容されたチャンネル数に一致する個数のデジタル値のみを設定可能にしているから、使用できない範囲のチャンネルを誤設定する可能性がなく、施工時における誤設定の可能性を低減することができる。
【0056】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記アドレスが前記各端末器に個別に設定するチャンネルと各端末器に設けた各リレーに対応付ける負荷番号とからなり、前記アドレス設定部は、書換可能な不揮発性のメモリからなるアドレス記憶部と、別に設けたアドレス設定器からのワイヤレス信号を受けてアドレス記憶部にチャンネルおよび負荷番号を設定するワイヤレス受信部とからなるものであり、チャンネルおよび負荷番号の設定範囲はアドレス設定器の仕様により決定されるから、使用できない範囲のアドレスの誤設定を防止することができ、しかもアドレスはメモリからなるアドレス記憶部に設定されるから、チャンネルと負荷番号との組であるアドレスを個別に扱うことが可能であって、たとえば、2台の端末器において同チャンネルを設定するとともに各端末器で異なる負荷番号を用いるようにすれば、離れて配置した負荷に同じチャンネルを与えることが可能になり、限られた個数のアドレスを有効に利用することができる。
【0057】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、天井の内部空間に配置される器体と、前記器体とは別体であって器体とは有線で接続されるとともに前記ワイヤレス受信部を備えた子器体とを備えるものであり、子器体を器体とは別に室内などに配置しておけば、器体が天井の内部空間に配置されているにもかかわらず、アドレスの設定作業を室内などから行うことができ、アドレスの設定時や変更時において作業員は天井の内部空間に入る必要がなく作業性が向上する。
【0058】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、天井の内部空間に配置される直方体状の器体と、器体の一面に取着され天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具とを備え、器体の前記一面における各辺の近傍にはそれぞれ取付具を着脱可能に取着する取付具結合部が形成され、4個の取付具結合部のうち器体の前記一面における縦横のいずれかの方向に並ぶ2個の取付具結合部に取付具が選択的に取着されるものであり、器体を縦位置と横位置とで使用可能になるから、負荷と器体との位置関係に応じた電線の引き回しが可能になるように器体の向きを調節することが可能になる。
【0059】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、外部電線を差し込む電線挿入口が器体に開口するとともに、電線挿入口を開閉する扉体が器体に設けられているものであり、外部電線を接続していない状態において電線挿入口を扉体によって閉塞しておくことができ、器体内に塵埃のような異物が入ることを防止でき、異物の侵入による故障を防止することができる。
【0060】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、2系統の電源を各別に接続する2系統の電源端子を備え、電源の各系統別に負荷が接続されるものであり、電源の系統別に負荷を接続可能としながらも1台の端末器で対応することが可能になり、2台の端末器を用いる場合に比較するとコスト増を防止できる。
【0061】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、天井の内部空間に配置される直方体状の器体と、器体に設けられ天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具とを備え、接続可能な外部電線を差し込むすべての電線挿入口が器体の一面に開口するものであり、天井の内部空間において複数の器体を壁面などに沿って配列する場合に、電線挿入口を設けた器体の一面が隣接する器体と対向しないように配置することによって、外部電線を引き回すスペースを確保しやすく結線作業が容易になるという利点がある。その上、隣接する器体間には外部電線を引き回すためのスペースが不要であるから、器体間の距離を小さくすることで省スペースに配置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す動作説明図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の要部正面図である。
【図4】同上のブロック図である。
【図5】同上の分解斜視図である。
【図6】同上の斜視図である。
【図7】同上の要部斜視図である。
【図8】比較例の使用状態を示す正面図である。
【図9】本発明の実施形態1を示す外観斜視図である。
【図10】同上の背面側の分解斜視図である。
【図11】比較例を示す背面側の分解斜視図である。
【図12】本発明の実施形態1を示す要部分解斜視図である。
【図13】同上の内部結線を示す図である。
【図14】比較例の内部結線を示す図である。
【図15】本発明の実施形態2を示す正面図である。
【図16】本発明の実施形態3を示す正面図である。
【図17】同上のブロック図である。
【図18】同上の使用形態を示す正面図である。
【図19】同上に用いる子器体を示し、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は平面図、(e)は下面図である。
【図20】本発明の実施形態4を示す斜視図である。
【図21】同上の分解斜視図である。
【図22】比較例を示す要部斜視図である。
【図23】本発明の実施形態5を示す正面図である。
【図24】遠隔監視制御システムを示す概略構成図である。
【図25】同上の動作説明図である。
【図26】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
3 子器体
5 扉体
10 器体
10a 取付凹所
10b ダボ
11 アドレス設定部
11c チャンネル設定部
13 取付具
13a 取付板
14 電線挿入口
15 結束具
16 保持板
20 信号処理部
24 アドレス記憶部
25 ワイヤレス送受信部
35 ワイヤレス送受信部
41 伝送ユニット
42 操作端末器
43 制御端末器
Ca 天井構造材
Cb 天井材
Cc 吊下具
L 負荷
Ld 負荷線
Lp 電源線
Ls 信号線
Ry リレー
SW スイッチ
SWa オンスイッチ
SWb オフスイッチ

Claims (9)

  1. それぞれアドレスを備える複数台の端末器が信号線に接続されるとともに、信号線に接続された伝送ユニットと前記各端末器との間で時分割多重伝送方式により伝送信号が授受され、伝送ユニットにおいてアドレスの対応関係を設定した関係データを用いていずれかの端末器に接続したスイッチの操作に対応させて他の端末器により負荷を制御する遠隔監視制御システムに用いる端末器であって、複数個のアドレスが設定可能であるアドレス設定部と、各アドレスにそれぞれ対応付けた負荷をオンオフする複数個のリレーと、伝送信号によらずにリレーのオンとオフとを各別に指示するオンスイッチおよびオフスイッチと、オンスイッチの1回の操作毎に全リレーをオンにする状態と各リレーをそれぞれオンにする状態とを順に選択しオフスイッチの操作により全リレーをオフにする状態を選択する信号処理部とを備えることを特徴とする遠隔監視制御システムの端末器。
  2. 天井の内部空間に配置される器体と、器体に設けられ天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具と、前記負荷を接続する負荷線と電源を接続する電源線と前記信号線との適所を結束する結束具を保持し器体に一体に取り付けられた保持板とを備えることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  3. 前記アドレスが前記各端末器に個別に設定するチャンネルと各端末器に設けた各リレーに対応付ける負荷番号とからなり、前記アドレス設定部は前記遠隔監視制御システムに許容されたチャンネル数に一致する個数のデジタル値を設定可能とするビット数のディップスイッチからなるチャンネル設定部を備えることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  4. 前記アドレスが前記各端末器に個別に設定するチャンネルと各端末器に設けた各リレーに対応付ける負荷番号とからなり、前記アドレス設定部は、書換可能な不揮発性のメモリからなるアドレス記憶部と、別に設けたアドレス設定器からのワイヤレス信号を受けてアドレス記憶部にチャンネルおよび負荷番号を設定するワイヤレス受信部とからなることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  5. 天井の内部空間に配置される器体と、前記器体とは別体であって器体とは有線で接続されるとともに前記ワイヤレス受信部を備えた子器体とを備えることを特徴とする請求項4記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  6. 天井の内部空間に配置される直方体状の器体と、器体の一面に取着され天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具とを備え、器体の前記一面における各辺の近傍にはそれぞれ取付具を着脱可能に取着する取付具結合部が形成され、4個の取付具結合部のうち器体の前記一面における縦横のいずれかの方向に並ぶ2個の取付具結合部に取付具が選択的に取着されることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  7. 外部電線を差し込む電線挿入口が器体に開口するとともに、電線挿入口を開閉する扉体が器体に設けられていることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  8. 2系統の電源を各別に接続する2系統の電源端子を備え、電源の各系統別に負荷が接続されることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
  9. 天井の内部空間に配置される直方体状の器体と、器体に設けられ天井構造材に天井材を結合している吊下具に結合可能な取付具とを備え、接続可能な外部電線を差し込むすべての電線挿入口が器体の一面に開口することを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムの端末器。
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