JP3917861B2 - 封筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開封が容易且つ確実に行える封筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、封筒(或いは封書)を受け取った受取人は、ハサミやカッター或いはペーパーナイフ等の切断具を用いて開封していたが、ハサミ等の切断具を使用せずに開封するために、封筒の外周部にミシン目を施すとともに、その端部につまみ部を形成した封筒が種々開示されている(例えば、実開平04−19436号公報、実開平06−35139号公報、実用新案登第3011338号公報、特開平10−181749号公報等)。なお、これらミシン目が設けられていない一般の封筒においては、開口部を折り返えして塞ぐ開口側舌片の外周側端部を指で挟んで開封しようとすると、開口側舌片が切り残されて開封できず、ハサミ等の切断具を使用せざるを得なくなる場合が通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の封筒は、いずれも封筒の外周部にミシン目が形成されていることから、発送の途中でミシン目から切断されて内容物が露出する危険を有するばかりか、受取人に目立つようにミシン目が封筒の外周部に施されているために、見栄えが悪く、封筒としての外観上も好ましいものとは言えなかった。また、郵送の途中で剥がれたり切断されたり、大きなミシン目から雨水等の水が侵入して内容物を汚す危険も有していた。
また、郵便局での郵便の処理は、ほとんどが機械化されているが、封筒の外周部にミシン目が施されていると、ミシン目の大きさやピッチ間隔等にもよるが、ミシン目が機械に引っかかったりなどして機械処理ができなくなったり、紙ヅマリが生じて機械の故障となるおそれを有していた。
【0004】
このため、「機械処理困難な郵便物の形状等に関する研究会」が発足して、機械処理可能な郵便物の形状等に関する基準、設定方法の研究が行われ、「械処理可能な郵便物(第1種・第2種郵便物)に関するガイドライン」が設定されているほどである。例えば、一条のミシン目を郵便物の両面に設けるものについては(郵便物の重量が25g以下の場合)、ミシン目を設ける位置がいずれか一方の短辺に設けるようにされ、また、ミシン目の歯と止めの長さが、歯2mm以下止め1mm以下のピッチとするようにされ、さらに、ミシン目にストレスがかかるような段差がないよう内容物に留意することが記載されている。また、郵便物の重量が25g超50g以下の場合、料額印面から遠い方の短辺一カ所に限るとされ、ジッパータイプでは、裏面の下方の短辺に限るとされている。
【0005】
なお、封筒に内容物を封入する場合は、開口側舌片の側の開口部から封入し、開封するときも開口側舌片の側の開口部から開封することが一般的である。しかしながら、従来のミシン目付きの封筒等は、ミシン目が施される開口側舌片の側の開口部から封入するために、封入の際にミシン目が損傷したり、開口側舌片を接着剤等で接着する際にその接着が良好に接着されない場合が生じていた。
【0006】
そこで、本発明の第1の目的は、ミシン目が施され容易にかつ確実に開封できるが、外部からはミシン目を認識することがない封筒を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の封筒は、封筒の表側の中央シートと、封筒の裏側の裏面シートと、中央シートの外周に折り返し線を介して折り返される少なくとも一つの外周舌片とを備え、上記外周舌片は、その長手方向おいて折り返し線に沿って開封用のミシン目が形成されて折り返され、この折り返された外周舌片の上に、裏面シートが開封用のミシン目を覆うように重ね合わされて、ミシン目の上方側の糊しろ部を介して接着され、開封時には、開封用のミシン目が切られてもミシン目から折り返し線までの外周舌片の部分は折り返され状態で残るものであり、前記裏面シートのミシン目が形成された外周舌片と対応する側の外周端部は、前記外周舌片の折り返し線よりも内側になる部分を有することにより段差が形成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
この発明によれば、ミシン目が形成された外周舌片上に重ね合わせ用舌片が重ね合わされることから、外部からは開封用のミシン目は隠れているので、外観上はミシン目がない従来一般の封筒と認識される。そして、封筒を受け取った受取人は、外周舌片の所定箇所と重ね合わせ用舌片の所定箇所とを指で挟んで左右に引っ張るようにすると、外周舌片の長手方向に形成されている開封用のミシン目に沿って切り取られ、容易にかつ確実に開封することができる。したがって、発送等の途中で容易に開封されたり、雨水等が侵入して内容物を濡らすような危険もない。また、従来の封筒の外周部にミシン目が形成された封筒のように、ミシン目が郵便局(発送局)の機械処理に支障を来すような事態を防止することができる。また、重ね合わせ用舌片の外周端部は、外周舌片の折り返し線よりも内側になる部分を有することから、この部分により生じる外周舌片と重ね合わせ用舌片との境から手で容易にかつ確実に開封することができる。さらに、開封用のミシン目M1が切り取られると、図18に示すように、外周舌片3が内側に撓んだような状態になるので、内容物Sの落下を防止することにもなる。また、図17に示すように、内容物Sが封筒F1の四周側面いっぱいに及ぶようなものでも、開封用のミシン目M1が形成された外周舌片3の下側に入るので、開封側8のぎりぎりの位置まで入れることが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を添付の図面を参照して詳細に述べる。
【0010】
(第1の実施の形態)
本実施の形態は、図1及び図2に示すように、紙製の封筒F1(長形3号とか長形4号とも呼ばれる)に本発明を適用したもので、この封筒F1は、一方側(図中右側)が内容物Sが入れられる開口部8を塞ぐ開口側舌片15が設けられ、その反対側(図中左側)に封止側舌片16が形成されている。開口側舌片15も封止側舌片16も封筒F1の外周に折り返して設けられ接着剤等を介して接着されるようになっている。この封筒F1の開口部8は、開口側舌片15の側である。なお、図1及び図2は封筒F1の背面側1bを示す図である。また、開封位置には、その目印としての矢印符号が記入されている。そして、この封筒のF1の開口部8には、この開口部8に沿って開封用のミシン目M1が形成されている。この開封用のミシン目M1は、開口側舌片15による開封を補助するためのもので、折り返される開口側舌片15に隠れる封筒F1の外表面に形成されている。本実施の形態の開封用のミシン目M1は、直線状のもので、その両端部M1a,M1bは、封筒F1の外周部の折り目部にまで達しているが、外周部の近くにまで及べば、折り目部にまで達していなくとも良く、又開口部8に達するようにコ字状に屈曲させるようにしても良い(図3、図4、図5参照)。本実施の形態のミシン目M1は、その両端部M1a,M1bも含め直線状のものであり、その両端部M1a,M1bは、ほぼ台形形状の開口側舌片15に隠れない部分を有するが、これは、開口側舌片15がほぼ台形形状を呈するからであり、開口側舌片15の左右両端部が封筒F2の幅に対応する四角形状のものである場合は、ミシン目M1の両端部M1a,M1bも完全に隠れるようになる。このように、一部分が開口側舌片15に隠れない部分を有するものも、本発明に含まれる。
【0011】
また、開封用のミシン目M1の近傍位置には、開口側舌片15を封筒F1の外表面に接着する封止用の接着部10Aが所定間隔をおいて設けられている。この封止用の接着部10Aは、通常は開口側舌片15の封筒F1の外表面に接着させるためのものであるが、本実施の形態では更に開封用のミシン目M1からの開封を容易且つ綺麗に行うための役割を有する。すなわち、封止用の接着部10Aが所定間隔をおいて設けられているために、開口側舌片15の外周側端部15aを指で挟んで開封させると、全面塗布の場合よりも、開口側舌片15は封止用の接着部10Aを介してミシン目M1の部分を引っ張る役割を有し、容易に開封される。本実施の形態の封止用の接着部10Aは、開封用のミシン目M1の内側(図面上は上方側)に設けられているが、開封用のミシン目M1の近傍位置であればよく、開封用のミシン目M1を跨ぐように設けられていても良い。なお、封止用の接着部10Aには、接着剤の他、両面テープが貼着されるものであってもよく、また、剥離し易いようにするシール加工が施されるものであっても良い。ここで、シール加工とは、近年のはがきに見られるもので、ヒートシール層Hが設けられて圧着され、開封が容易で外側からはセロファンの紙面のように認識されるものである(図12参照)。そして、本実施の形態では、図12に示すように、開口側舌片15と、この開口側舌片15を封筒F1aの外表面に接着する部分に上記シール加工による圧着が施される封筒F1aとして構成しても良い。このようなシール加工による圧着が施される場合は、後述する図13に示す封入方法が好適である。なお、各実施の形態では、封止用の接着部10Aの位置は開口側舌片15の側に設けられているが、この位置に対応する封筒F1の背面側(封筒の開口部側の外表面)1bであっても良い。
【0012】
次に、本実施の形態の封筒F1を実際に使用する場合には、図1に示すように、封筒F1の開口部8から内容物Sを封入し、接着部3に接着剤や両面テープ等を塗布して封をする。なお、封入の仕方は、従来からある通常の封筒の封入の仕方と同じである。他方、この封筒(封書)F1を受け取った者は、開口側舌片15の外周側端部15aを指で挟んで開封する。なお、開封の仕方も、従来からある通常の封筒の開封の仕方と同じである。この折り返された開口側舌片15を展開するようにすると、開封用のミシン目M1の近傍の封止用の接着部10Aの位置には接着剤や両面テープ等が配されているために、開封用のミシン目M1の部分を引っ張るようになり、その結果、開封用のミシン目M1に沿って綺麗に確実に開封されることとなる。すなわち、図1中矢印部分から剥離しようとすると、開封用のミシン目M1の部分に沿って剥離する力(上記引っ張るような力)が働き、ぱらぱらとリズミカルに綺麗に開封用のミシン目M1に沿って開封される。そして、開封用のミシン目M1の両端部M1a,M1bまで切り取られた後は、封筒F1の外周部の折り目部に沿って開封される。この場合、接着剤等が塗布されていない開口側舌片15の外周側端部15aの何れの箇所から行っても同じように綺麗に開封され、必ずしも図1中矢印部分から剥離しなければならないというものではない。ここで、開封用のミシン目M1の内側にのみ接着剤等が塗布されている場合は、その片側の部分を引っ張るようになり、更にミシン目M1に沿って綺麗に確実に開封されることとなる。なお、このように開封用のミシン目M1に沿って開封された後の開口側舌片15には、図2に示すように、上記開封用のミシン目M1の痕跡が残る。
【0013】
本実施の形態では、封筒F1のミシン目M1は、外観上は開口側舌片15に隠れることから、外観上はミシン目M1が形成されない通常の封筒であると認識されるとともに、雨水等の水が侵入するような危険もない。したがって、ミシン目M1が施される部分に雨水等の侵入を防止するための防水加工を施すような必要はない。さらに、通常の封筒とは、封止用の接着部10Aの範囲を除くと、ミシン目M1の有無しか相違がないために、製造も極めて容易であり、従来の通常の封筒用紙にも即座に適用可能である。なお、本実施の形態の封筒F1の開封の仕方は、ミシン目が施されていない通常の封筒と同様であり、開封用のミシン目M1は開口側舌片15により覆われるので、封筒F1その事態を脆弱なものとすることもない。すなわち、郵送等の途中で極端に折り曲げられても開封用のミシン目M1が切り取られるようなこともない。
ここで、封止側舌片16の側にも開口側舌片15と同じように、封止側舌片16に隠れるように開封用のミシン目M1を形成することは実施に応じ任意である。この場合は、封筒(或いは封書)を受け取った受取人が誤って封止側舌片16の側から開封しようとしても、開口側舌片15と同じように、開封用のミシン目M1に沿って開封されることとなる。この場合は、封止側舌片16の側が上記開口側舌片15と同じ役割を果たすことから、つまり封止側舌片16の側が開封位置であるから、この場合も本発明の範囲に含まれる。
【0014】
次に、本実施の形態の応用例を説明すると、この封筒F1aのミシン目M1は、図3に示すように、開口部8に達するようにコ字状に屈曲され形成されている。すなわち、開封用のミシン目M1の両端部M1a,M1bは、直角状に屈曲されて各々開口部8に達するように形成されている。ここで、直角状部分のミシン目M1は、その切り取り幅が大きく形成されていることが好ましい。開封の際に、この直角状部分のミシン目M1,M1a,M1bに沿って無理なくスムーズに開封させるためである。このようにミシン目M1の両端部M1a,M1bが直角状に屈曲されて形成されていることにより、ほぼ台形形状の開口側舌片15であっても、ミシン目M1の両端部M1a,M1bがすべてほぼ台形形状の開口側舌片15に隠れるようになる。
【0015】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、図4に示すように、紙製の封筒(長形3号とか長形4号とも呼ばれる)F2に本発明を適用したもので、この封筒F2は、一方側(図中上側)に内容物Sが入れられる開口部8を塞ぐ開口側舌片15が設けられ、その反対側(図中下側)に封止側舌片16が設けられている。この封筒F2の開口部8は、開口側舌片15の側である。ただし、ミシン目M1は形成されておらず、折り返えされた開口側舌片15の基端部側が封止される封止用の接着部10Aが所定間隔をおいて設けられいる。すなわち、開口側舌片15の基端部側の長手方向に糊等の接着剤が塗布されて、封筒の外表面に所定間隔をおいて接着されている。このような接着のパターンとしては、糊等の接着剤を散点状に塗布したり一部分塗布したり、間隔を変えたりするなどして種々のものが考えられる。
【0016】
開口側舌片15の外周側端部15aには、拡開防止用の接着部10Bが設けられた部分と設け設けられていない部分がある。拡開防止用の接着部10Bが設けられた部分は、開口側舌片15が郵送等の途中で剥離することがないようにするために、ところどころに(所定間隔をおいて)設けられている。他方、拡開防止用の接着部10Bが設けられない分は、指でこの外周側端部15aを挟み易くして開封を容易にするため設けられている。後者の拡開防止用の接着部10Bが設けられない部分は、開口側舌片15の外周側端部15aに複数設けて、これらの部分から開封するようになっている。また、具体的に図示しないが、拡開防止用の接着部10Bには、接着剤を散点状に塗布したり、又は、封止用の接着部10Aと拡開防止用の接着部10Bの区別無く、これら封止用の接着部10Aと拡開防止用の接着部10Bの範囲に、接着剤を散点状に塗布したりすることも、接着剤の塗布による引っ張り力が分散されたりして、パラパラとリズミカルに綺麗に開封できる等の利点がある。この利点によって、結婚式の案内状など綺麗に保管したいものに良好である。
【0017】
したがって、本実施の形態では、上記第1の実施の形態のような開封用のミシン目M1は形成されていないが、開口側舌片15の基端部側が封止される封止用の接着部10Bが所定間隔をおいて設けられていることから、一種のミシン目M1のような働きをすることとなる。すなわち、封筒F2を受け取った受取人は、開口側舌片15の外周側端部15aを指で挟んで開封すると、上記所定間隔を接着されているところから切り取られ(剥離され)、ミシン目M1と同じように容易にかつ確実に開封することができる。
【0018】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、図5及び図6に示すように、紙製の封筒F3に本発明を適用したもので、この封筒F3は、一方側(図中上側)に内容物Sが入れられる開口部8を塞ぐ開口側舌片15が設けられ、その反対側(図中下側)に封止側舌片16が設けられている。この封筒のF3の開口部8は、開口側舌片15の側である。そして、本実施の形態の開封用のミシン目M1は、上記開口部8に沿うような直線状のもので、その両端部M1a,M1bは、封筒F3の外周部の折り目部にまで達しせず、コ字状に屈曲されている。
【0019】
開口側舌片15の外周側端部15aには、拡開防止用の接着部10Bが設けられた部分と設け設けられていない部分がある。拡開防止用の接着部10Bが設けられた部分は、開口側舌片15が郵送等の途中で剥離することがないようにするために、ところどころに(所定間隔をおいて)設けられている。他方、拡開防止用の接着部10Bが設けられない分は、指でこの外周側端部15aを挟み易くして開封を容易にするため設けられている。後者の拡開防止用の接着部10Bが設けられない部分は、開口側舌片15の外周側端部15aに複数設けて、これらの部分から開封するようになっている。また、具体的に図示しないが、拡開防止用の接着部10Bには、接着剤を散点状に塗布したり、又は、封止用の接着部10Aと拡開防止用の接着部10Bの区別無く、これら封止用の接着部10Aと拡開防止用の接着部10Bの範囲に、接着剤を散点状に塗布したりすることも、接着剤の塗布による引っ張り力が分散されたりして、パラパラとリズミカルに綺麗に開封できる等の利点がある。この利点によって、結婚式の案内状など綺麗に保管したいものに良好である。
【0020】
したがって、本実施の形態によれば、開口側舌片15の外周側端部15aの拡開防止用の接着部10Bが設けられない部分を指で挟んで開封すると、開封用のミシン目M1の近傍の封止用の接着部10Aの位置には接着剤や両面テープ等が配されているために、一条のミシン目M1の部分を引っ張るようになり、その結果、一条のミシン目M1に沿って綺麗に確実に開封されることとなる。ここで、一条のミシン目M1の両端部M1a,M1bは、コ字状に屈曲されて開封される。この場合、図5中の矢印の何れの位置からでも確実に綺麗に開封されることとなる。なお、上記拡開防止用の接着部10Bや上記散点状の接着剤の塗布方法については、上記第1及び第2の実施の形態や後述する第4の実施の形態にも設けたり、使用したりしても良い。
【0021】
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、図7及び図8に示すように、いわゆる洋封筒F4に本発明を適用したもので、この封筒F4は、一方側(図中上側)が内容物Sが入れられるほぼ三角形状の開口側舌片15が形成され、その反対側(図中下側)に対照的なほぼ三角形状の封止側舌片16が形成されている。この封筒F4の開口部8もほぼ三角形状を呈している。
封筒F4の開口部8には、この開口部8に沿って開封用のミシン目M1が形成されている。すなわち、この封筒F4の背面側1bの開口部8に沿ってほぼ三角形状の一条のミシン目M1が形成されている。本実施の形態の封止用の接着部10Aは、一条のミシン目M1の近傍位置であればよく、一条のミシン目M1を跨ぐものや、一条のミシン目M1の内側でも良い。なお、上記開口側舌片15の中央の頂点部分15bの部分は、封止用の接着部10Aが設けられていない。
【0022】
したがって、本実施の形態においては、封筒F4を受け取った受取人は、上記開口側舌片15のほぼ三角形状の頂点部分15b(矢印参照)を指で挟んで開封しようとすると、開口側舌片15は封止用の接着部10Aを介してミシン目M1の部分を引っ張るので、このミシン目M1に沿ってパラパラと左右に開くように綺麗に切り取られ、従来のように開口側舌片15が切り残されるようなことがなくなる。なお、本実施の形態の封筒F4も第1の実施の形態の封筒F1も、紙製のものであるが、フィルム状の封筒でも、住所や氏名又は名称部分のみに透明フィルムが貼着された封筒にも適用可能である。
【0023】
ところで、封書を大量に発行する場合は、これを代行業者等に委託する場合があり(個人の場合も含む)、このような場合は、代行業者等は専用の封筒を購入したり製造したものを使用することが多い。このような場合は、上記各実施の形態の封筒F1,F3,F4は、次のように使用すると、代行業者等が行う内容物Sの封入作業も、受取人が開封する場合の便宜が図られる。まず、第1の実施の形態の場合には、図9に示すように、上記開口側舌片15を接着剤等を介して封止しておき、反対側(図9中下側)の封止側舌片16の部分を糊付けする前に、内容物Sを封入するようにする。内容物Sを封入した後は、封止側舌片16の部分を完全に糊付けする。次に、第3の実施の形態の場合には、図10に示すように、上記開口側舌片15を接着剤等を介して封止しておき、反対側(図10中下側)の封止側舌片16の部分を糊付けする前に、内容物Sを封入するようにする。内容物Sを封入した後は、封止側舌片16の部分を完全に糊付けする。さらに、第4の実施の形態の場合には、図11に示すように、上記開口側舌片15を、接着剤等を介して封止しておき、封止側舌片16の部分を糊付けする前に、内容物Sを封入するようにする。この場合の封止側舌片16の糊付けする部分は、ほぼ三角形状の頂点部分16bを除いた部分とし、頂点部分16bは、内容物Sを封入した後、対応する開口側舌片15の頂点部分15bに差し込むようにする。このように逆側(図11中下側)から内容物Sを封入するようにすると、代行業者等が多量の封書を発行する場合の封入の際に、ミシン目M1が損傷したり、開口側舌片15の接着が接着に行われない等の不都合がなくなる。その結果、封入作業を容易且つ正確に行え、その作業の一掃の便宜が図られるとともに、完全な内容物Sの封入状態で封筒(或いは封書)を発送することができる。
【0024】
次に、上述した図12に示すシール加工が施されて圧着されている封筒F5についても、上記と同様に封入する。すなわち、この封筒F5を受け取った者は、この開口部8から容易に開封可能になっている。上記シール加工による圧着は、もとの状態に戻らないことが多いからである。そこで、このような封筒F5を使用する方法としては、図13に示すように、封止側舌片16の側の開口部から内容物Sを入れて封入すると、封入の際にミシン目M1が損傷したり、開口側舌片15の接着が接着に行われない等の不都合がなく、完全な内容物Sの封入状態で封筒(或いは封書)F5を発送することができる。
【0025】
(第5の実施の形態)
本実施の形態は、図14に示すように、大型の封筒F6に本発明を適用したもので、この一方側(図中上側)が内容物Sが入れられる開口側舌片4が形成され、その反対側(図中下側)が内容物の量に応じて拡開される折り畳み部17が形成されている。すなわち、この大型の封筒F6は、「封筒形状の容器」という表現の方が適切かもしれないが、この大型の封筒F5は、書類を大量に入れられるように所定の厚みを有し、所定幅が折り畳み部17の折り畳みにより調整可能になっている。そして、開口側舌片15は、ガムテープGや両面テープで接着されて、折り返し線18から折り曲げられるものである(図中矢印方向)。このような折り返しは、内容物Sが底部にのみ収まるものである場合は、幾重にも折り返され、ガムテープG(或いは両面テープ等)で境目を跨いで接着される。このような容器F6は、郵便小包や宅配便の容器等に使用される一種の封筒である。そして、この封筒F6の開口部8には、この開口部8に沿って開封用のミシン目M1が形成されている。その他の構成は、第1の実施の形態乃至第4の実施の形態と同様である。したがって、本実施の形態においても、上記各実施の形態と同様、この封筒F6を受け取った受取人は、ガムテープGの端部を指で挟んで開封しようとすると、開口側舌片15は封止用の接着部10Aを介してミシン目M1の部分を引っ張られて綺麗に切り取られる。本実施の形態からも明らかなように、本発明は、開口部8を折り返えして塞ぐ開口側舌片15が設けられた容器にも広く適用することが可能である。
【0026】
(第6の実施の形態)
本実施の形態は、図15及び図16に示すように、紙製の封筒F7であり(長形3号とか長形4号とも呼ばれる)、展開された折り畳み封筒用紙T1の状態において、中央シート2と、中央シート2の外周に折り返される外周舌片3,4,5と、これらのうちの外周舌片3,4に重ね合わされる重ね合わせ用舌片6とを備えている。
中央シート2は、郵便番号欄が印刷されるとともに、宛先が表示される長方形状のもので、その四周側面に、各折り返し線7a,7b,7c,7dを介して外周舌片3,4,5と重ね合わせ用舌片6とが各々配されて、各折り返し線7a,7b,7c,7dを境にして折り返しやすくなっている。本実施の形態の外周舌片3,4,5には、各々糊付け等により接着される糊しろ部9がその長手方向に形成されている。他方、重ね合わせ用舌片6には、封止用の接着部10Aが形成されていない。なお、糊しろ部9には、その全面に両面テープや他の接着剤が塗布されるものでも良い。
【0027】
中央シート2の上方の外周舌片3は、その長手方向に沿って開封用のミシン目M1が形成されるとともに、このミシン目M1を介して上方側には、糊付け等により接着される糊しろ部9がその長手方向に形成され、下方側には、拡開防止用の接着部10Bが所定間隔をおいて設けられている。開封用のミシン目M1は、外周舌片3の長手方向の全域に形成されていることで、開封の容易化に資するが、例えば、外周舌片3の長手方向の中央位置の一部に形成されて、開封の初期段階の開封の容易化を図り、後はその勢いで長手方向の両端部まで切り取るような構成でも良い。中央シート2の下方の外周舌片4と、左側の外周舌片5とは、従来一般のものと何ら異ならない。拡開防止用の接着部10Bの間隔は、
任意に設定する。
【0028】
重ね合わせ用舌片6は、封筒F7の裏面側に折り返えされる裏面シートであり、中央シート2とほぼ同じ大きさの長方形状を呈している。この重ね合わせ用舌片6の左右側面の一方(図15中の上方側6a:外周端部)が開封する際の開口部8となる。この重ね合わせ用舌片6の外周端部(上方側)6aは、外周舌片3の折り返し線7aよりも内側になる部分を形成するために、緩やかな円弧形状に形成されている。なお、外周端部(上方側)6aに更に指が掛かり易くする親指大の凹凸部を形成しても良い。また、その中央位置を示す矢印と「OPEN」の文字が施されている。したがって、重ね合わせ用舌片6と外周舌片3との境が段差となり、指で挟み易くなっている。ここで、この重ね合わせ用舌片6は、中央シート2の外周に折り返される外周舌片3,4,5の一種であり、反対に、外周舌片3,4,5は、中央シート2の外周に折り返される重ね合わせ用舌片6の一種である。本実施の形態の封筒F7は、開封用のミシン目M1と拡開防止用の接着部10Bを除けば、従来の封筒と何ら異ならない。したがって、従来の封筒を使用して容易に製造することが可能である。
ここで、本明細書中のミシン目M1,M2,M3とは、チケットや入場券の半券切断部分等に施される細かな周知のミシン目であるが、切り取りが容易な大きな切り込みのミシン目(「ジッパー式のミシン目」、「蛇腹状のミシン目」とも呼ばれる)ものであっても良い。このような細かなミシン目としても、ミシン目から外れるようなことがない。なお、本明細書中において、ミシン目とは、上記各ミシン目の他、切り込みが連続したもの等、周知のミシン目を広く含まれるものとする。また、後述する第4の実施の形態のように、所定間隔をおいて糊付けしたような場合も含まれる。すなわち、本実施の形態では、外周舌片5とその上の重ね合わせ用舌片とを所定間隔をおいて糊付け等で接着したような場合も、所定間隔の切り込みとなるため、このような場合も含まれる。本実施の形態のミシン目M1は、開封用のミシン目であるが、二条以上の複数のミシン目M1とすることは実施に応じ任意である。
【0029】
したがって、上記展開状態の折り畳み封筒用紙K1を折り畳んで封筒F7にする場合は、まず、図15から図16の順序に示すように、外周舌片3,4を折り返し線7a,7cを介して裏側に折り畳み、これらの上に重ね合わせ用舌片6を重ね合わせ接着させる。次に、外周舌片5を折り返し線7bを介して重ね合わせ用舌片6の上に重ね合わせ接着させる。このように折り畳み成形すると、本実施の形態の封筒F7が容易に製造される。ここで、重ね合わせ用舌片6には開封用の矢印が付されているので、折り畳み順序の目安ともなる。そして、本実施の形態の封筒F7によれば、内容物Sを端部まで入れることができる点等は、従来の封筒と何ら異ならない。すなわち、図17に示すように、内容物Sが封筒F7の四周側面いっぱいに及ぶようなものでも、開封用のミシン目M1が形成された外周舌片3の下側に入るので、開封側8のぎりぎりの位置まで入れることが可能である。したがって、内容物Sが保険証書や契約書関係や使用明細書等の大きなもであっても、従来の封筒と同様に封入できる。
【0030】
このような構成の本実施の形態の封筒F7を実際に使用する場合には、折り畳み成形した図16の状態で内容物Sを入れて封入する。すなわち、外周舌片5を糊しろ部9を使用して折り返し接着させる。そして、封書を受け取った者は、重ね合わせ用舌片6の矢印が付された外周端部6aを片方の手の指で挟み、外周舌片3の外周端部を他方の手の指で挟み、軽く左右に開くようにするか、又は、外周舌片3と重ね合わせ用舌片6との間にボールペン等の筆記具を差し込んで移動させる等すると、又は、外周舌片3と重ね合わせ用舌片6との間にボールペン等の筆記具を差し込んで移動させる等すると、ミシン目M1に沿って綺麗に切り取られ、図18に示すように、封筒F7が開封される。したがって、郵便用の封筒を受け取った者は、受け取ったときは、ミシン目M1の箇所は外部から認識できないが、矢印を目安にして、ハサミ等の切断具を使用しなくとも軽い力で容易に綺麗に開封することができる。また、開封された後も、開封用のミシン目M1の箇所は外部からは見えないために、外部からは切り取られた箇所が認識できない(開封された)封筒F7として保管等されることとなる。さらに、開封用のミシン目M1が切り取られると、図18に示すように、外周舌片3が内側に撓んだような状態になるので、内容物Sの落下を防止することにもなる。なお、本実施の形態の封筒F7は、送り主(発送側)等も従来の封筒と何ら異なることなく使用可能である。
【0031】
本実施の形態によれば、ミシン目M1が形成された外周舌片3上に重ね合わせ用舌片6が重ね合わされ接着されていることから、外部からはミシン目M1は隠れて見えることがない。したがって、発送等の途中で容易に開封されたり、雨水等が侵入して内容物を濡らすような危険もない。また、従来の封筒のように外周部にミシン目が形成されたものとは異なり、郵便局(発送局)の機械処理に支障を来すような事態を防止することができる。すなわち、「械処理可能な郵便物(第1種・第2種郵便物)に関するガイドライン」の要望を満たすことになる。さらに、上述したようにミシン目がない従来一般の折り畳み封筒用紙にミシン目M1を形成して、折り畳む順序を注意するだけで容易に製造することが可能である。なお、従来の一般の折り畳み封筒用紙の折り畳み状態でも本実施の形態の封筒F7を製造することが可能である。
【0032】
次に、本実施の形態の応用例を説明すると、図19及び図20に示すように、郵便番号欄が印刷される側とは反対側(図中下側)が開封側8とされるもので、上記外周舌片4の長手方向に沿って開封用のミシン目M1が形成されている。また、重ね合わせ用舌片6の下方側(外周端部)6bは、中央シート2の開封側(折り返し線7c)よりも内側になるように緩やかな円弧形状に形成されるとともに、その中央位置を示す矢印が施されている。なお、重ね合わせ用舌片6の上方側6aも、中央シート2の開封側よりも内側になるように緩やかな円弧形状に形成されているが、この応用例では、開封側とはならないために、中央シート2の開封側とちょうど重なり合うものでも良い。
したがって、この応用例によれば、第1の実施の形態と同じように、重ね合わせ用舌片6の矢印が付された開口側6bを片方の手の指で挟み、外周舌片4の外周端部を他方の手の指で挟み、軽く左右に開くようにすると、ミシン目M1に沿って綺麗に切り取られ、封筒F7が開封される。
【0033】
(第7の実施の形態)
本実施の形態は、図21及び図22に示すように、封筒F8の長辺方向から内容物Sを取り出す封筒F8であり、展開された状態の折り畳み封筒用紙K2としては、中央シート2の外周に外周舌片3,4,5と重ね合わせ用舌片6とを備える。そして、図中左側の外周舌片5の長手方向に沿って開封用のミシン目M2が形成される一方、重ね合わせ用舌片6の外周端部6cの長手方向の中央に開封用の矢印とOPENの文字が施されている。また、重ね合わせ用舌片6の外周端部6cが内側に緩やかな円弧形状に形成され、これにより外周舌片5の折り返し線7bよりも内側になる部分が形成され、外周舌片5の折り返し線7bとの境に段差が形成され、指で重ね合わせ用舌片6の外周端部6cを挟みやすいように形成されている。
【0034】
本実施の形態を折り畳み成形する場合は、図21から図22の順序で、外周舌片5を折り返し線7cを介して裏側に折り畳み、これらの上に重ね合わせ用舌片6を重ね合わせ接着させる。その後、重ね合わせ用舌片6の上に外周舌片4を重ね合わせ接着させる。なお、外周舌片4は、外周舌片5を折り返した後、重ね合わせて、その上に重ね合わせ用舌片6を重ね合わせ接着させることも可能である。したがって、本実施の形態においては、上記重ね合わせ用舌片6の外周端部6cを指で挟み、他方、上記外周舌片5の外周端部を指で挟み、軽く左右に開くようにすると、ミシン目M2に沿って綺麗に切り取られ、封筒F8が開封される。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0035】
ここで、本実施の形態と第1の実施の形態の応用例とを組み合わせた封筒とすることも可能である。すなわち、本実施の形態の下方の外周舌片4の長手方向にも沿って開封用のミシン目M2(第1の実施の形態の応用例の開封用のミシン目M1)を形成し、上記順序で折り畳むことにより、開封用のミシン目M1を図21中の外周舌片5のミシン目M2と共にL字状に形成し、上記順序で折り畳む。このように折り畳み成形した封筒は、開封する際、外周舌片5のミシン目M2と下方の外周舌片4の開封用のミシン目M1とが連続して、この封筒をL字状に開封し、内容物Sを取り出することが可能である。
【0036】
(第8の実施の形態)
本実施の形態は、図23及び図24に示すように、角形封筒F9に本発明を適用したもので、展開された状態の折り畳み封筒用紙K3としては、中央シート2の外周に外周舌片3,4,5と重ね合わせ用舌片6とを備える。そして、外周舌片5と重ね合わせ用舌片6とが封筒F9の裏面側中央で重ね合わされている。また、下方側の外周舌片4の長手方向に沿って開封用のミシン目M3が形成されている。そして、重ね合わせ用舌片6の外周舌片4と対応する側の外周端部6bは、折り返し線7cよりも内側になるように形成されている。同じように、外周舌片5の外周舌片4と対応する側の外周端部15bは、折り返し線7cよりも内側になるように形成されている。なお、本実施の形態は、外周舌片5と重ね合わせ用舌片6とが封筒F3の裏面側中央で重ね合わされるため、互いに位置が逆であっても良い。
本実施の形態を折り畳み成形する場合は、図24に示すように、まず、外周舌片4を折り返し線7cを介して裏側に折り畳み、次に、外周舌片5と重ね合わせ用舌片6とを封筒F8の裏面中央で重ね合わせ接着させる。このように折り畳み成形された本実施の形態の封筒F9は、第6及び第7の実施の形態と同様、上記外周舌片4の外周端部4aを指で挟むとともに、上記重ね合わされた外周舌片5と重ね合わせ用舌片6を指で挟み、他方、軽く左右に開くようにすると、ミシン目M3に沿って綺麗に切り取られ、封筒F9が開封される。その他の構成は、第6の実施の形態と同様である。
【0037】
(第9の実施の形態)
本実施の形態は、図25及び図26に示すように、紙製の封筒(長形3号とか長形4号とも呼ばれる)F10に本発明を適用したもので、展開された折り畳み封筒用紙K4の状態において、中央シート2と、中央シート2の外周に折り返される外周舌片3,4,5と、この外周舌片3,4,5に重ね合わされる重ね合わせ用舌片6とを備えている。そして、上記各実施の形態と同じように折り畳み成形されるものである。ただし、上記各実施の形態のようなミシン目M1,M2,M3は形成されておらず、折り返された外周舌片3の上に、重ね合わせ用舌片6が重ね合わされ、これら外周舌片3と重ね合わせ用舌片6との間が所定間隔をおいて接着されている。この接着されている部分を符号11として示す。すなわち、外周舌片3の長手方向に糊等の接着剤が塗布されて、外周舌片3と重ね合わせ用舌片6との間が所定間隔をおいて接着されている。外周舌片3と重ね合わせ用舌片6との接着のパターンとしては、糊等の接着剤を散点状に塗布したり一部分塗布したり、間隔を変えたりするなどして種々のものが考えられる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であり、説明を省略するが、外周舌片3と重ね合わせ用舌片6の拡開を防止する拡開防止用の接着部10Bが所定間隔をおいて更に設けられていても良い。
【0038】
したがって、本実施の形態では、上記各実施の形態のようなミシン目M1,M2,M3(第1の実施の形態では外周舌片3のミシン目M1)は形成されていないが、外周舌片3と重ね合わせ用舌片6との間が所定間隔をおいて接着されていることから、一種のミシン目M1,M2,M3のような働きをすることとなる。すなわち、封筒F4を受け取った受取人は、外周舌片3の所定箇所と重ね合わせ用舌片6の所定箇所とを指で挟んで左右に引っ張るようにするか、又は、外周舌片3と重ね合わせ用舌片6との間にボールペン等の筆記具を差し込んで移動させる等すると、上記接着されているところから切り取られ、容易にかつ確実に開封することができる。
【0039】
以上、上記各実施の形態の説明では、紙製の封筒を用いて説明したが、表面側に透明フィルムが貼着される窓部を有し、住所・氏名が印刷された内容物を外部から認識される種類の封筒やその他の封筒にもその種類を問わず幅広く使用することが可能である。また、上記各実施の形態の説明では、いわゆる長形3号や長形4号の封筒やいわゆる角形封筒に適用した例で説明したが、本発明はあらゆる封筒に広く適用できることは勿論、同様な形態の紙製等の容器にも広く適用可能である。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の封筒を示す背面図である。
【図2】第1の実施の形態の封筒の開口側舌片を展開した状態を示す背面図である。
【図3】第1の実施の形態の応用例を示す背面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の封筒を示す背面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の封筒を示す背面図である。
【図6】第4の実施の形態の封筒の開口側舌片を展開した状態を示す背面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態の封筒を示す背面図である。
【図8】第5の実施の形態の封筒の開口側舌片を展開した状態を示す背面図である。
【図9】第1の実施の形態の封筒の応用例を示す背面図である。
【図10】第3の実施の形態の封筒の応用例を示す背面図である。
【図11】第4の実施の形態の封筒の応用例を示す背面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の応用例を示す背面図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態の応用例の封筒を使用して内容物を封入する状態を示す背面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態の封筒を示す背面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態の展開された折り畳み封筒用紙の状態を示す正面図である。
【図16】第6の実施の形態の折り畳み封筒用紙を折り畳み成形する順序を説明する背面図である。
【図17】第5の実施の形態の封筒の開封側の断面図である。
【図18】第5の実施の形態の封筒の開封した状態を示す斜視図である
【図19】本発明の第6の実施の形態の応用例の折り畳み封筒用紙の状態を示す正面図である。
【図20】上記応用例の折り畳み封筒用紙を折り畳み成形する順序を説明する背面図である。
【図21】本発明の第7の実施の形態の折り畳み封筒用紙の状態を示す正面図である。
【図22】第7の実施の形態の折り畳み封筒用紙を折り畳み成形する順序を説明する背面図である。
【図23】本発明の第8の実施の形態の折り畳み封筒用紙の状態を示す正面図である。
【図24】第8の実施の形態の折り畳み封筒用紙を折り畳み成形する順序を説明する背面図である。
【図25】本発明の第9の実施の形態の折り畳み封筒用紙の状態を示す正面図である。
【図26】第9の実施の形態の折り畳み封筒用紙を折り畳み成形する順序を説明する背面図である。
【符号の説明】
F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8,F9,F10 封筒、
2 中央シート
3,4,5 外周舌片、4a,5b 外周端部、
6 裏面シート、6a,6b,6c 外周端部、
7,7a,7b,7d 折り返し線、
8 開口部、
M1,M2,M3 ミシン目、
S 内容物、

Claims (5)

  1. 封筒の表側の中央シートと、封筒の裏側の裏面シートと、中央シートの外周に折り返し線を介して折り返される少なくとも一つの外周舌片とを備え、
    上記外周舌片は、その長手方向おいて折り返し線に沿って開封用のミシン目が形成されて折り返され、この折り返された外周舌片の上に、裏面シートが開封用のミシン目を覆うように重ね合わされて、ミシン目の上方側の糊しろ部を介して接着され、
    開封時には、開封用のミシン目が切られてもミシン目から折り返し線までの外周舌片の部分は折り返され状態で残るものであり、
    前記裏面シートのミシン目が形成された外周舌片と対応する側の外周端部は、前記外周舌片の折り返し線よりも内側になる部分を有することにより段差が形成されていることを特徴とする封筒。
  2. 前記ミシン目が形成された外周舌片側を短辺とし、前記表側中央シートの長辺部分には、内容物を封入するための開口側舌片を備えていることを特徴とする請求項1記載の封筒。
  3. 前記ミシン目が形成された外周舌片側を長辺とし、前記表側中央シートの短辺部分には、内容物を封入するための開口側舌片を備えていることを特徴とする請求項1記載の封筒。
  4. 前記裏面シートのミシン目が形成された外周舌片と対応する側の外周端部は、前記外周舌片の折り返し線よりも内側に緩やかな円弧形状として形成されていることを特徴とする請求項1記載の封筒。
  5. 前記裏面シートの外周端部に開封用の印が付されていることを特徴とする請求項1記載の封筒。
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