JP3917509B2 - 非線形歪補償装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムの送信機に用いられる増幅器の入出力特性が非線形の場合に発生する信号の非線形歪を補償するために用いられる非線形歪補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な無線通信システムの送信機においては、送信する信号を増幅器で電気的に増幅してからアンテナを経由して空中へ電波を送出する。従って、増幅器は送信機には欠かせない。
【0003】
一方、無線通信システムの省電力化を図るために、送信機の増幅器についても効率を改善し無駄な電力消費を抑制することが望まれている。
しかし、高効率の増幅器の入出力特性には非線形成分が含まれるのが一般的である。すなわち、増幅器の信号入力電力が比較的大きくなると、増幅器から出力される信号に非線形成分が現れる。この非線形成分は非線形歪と呼ばれている。
【0004】
非線形性を含む増幅器の入出力特性は、例えば図4に示すようになる。非線形歪の量が増えると、無線通信の品質が劣化し、結果として通信できなくなるおそれがある。
増幅器の入力電力に対する出力の電力特性をAM−AM特性と言い、入力電力に対する出力の位相特性をAM−PM特性を言う。これら2つの特性において、特に入力電力が比較的高い領域において非線形歪が発生する場合が多い。そこで、このような非線形歪を低減するための技術開発が行われている。
【0005】
非線形歪を補償する方法としては、従来よりトランジスタ等を利用してアナログ的に歪を補償する方法が存在する。また、比較的簡単に実現が可能なディジタル信号を利用した非線形歪補償方法も考案されている。
ディジタル信号を利用する方法では、増幅器で信号が歪むことを承知した上でその逆の特性を有する非線形歪を予めディジタル信号処理により与える。このディジタル信号処理により、増幅器が非線形特性を有する場合でも、増幅器から出力される信号には結果的に非線形成分が現れなくなる。この方法は、ディジタルプレディストーション方法と呼ばれている。
【0006】
しかしながら、増幅器の非線形歪特性は温度条件や経年条件といった環境条件により変動するのが一般的であるため、ディジタルプレディストーションの処理で用いる歪補償係数が常時、定数であるとみなして歪補償を行うと効果的な補償ができない場合がある。
さらに、一般的には生産上の個体差によっても歪特性に違いが生じるため、同じ型番の増幅器であっても共通の同じ歪補償係数を用いて歪補償を行うと効果的な補償ができない場合がある。
【0007】
しかし、最適な歪補償係数を見つけるために全ての増幅器について各々の入出力特性を測定すると生産上の効率が悪くなるので、実際には同じ歪補償係数を利用せざるを得ないのが実情である。
但し、実際の増幅器の入出力特性に適合する係数とは異なる歪補償係数を利用して歪補償を行うと、逆効果になり歪みが増える場合も考えられるので、歪補償係数を更新することは装置の運用上必要である。
【0008】
無線通信システムの送信機の増幅器においてディジタル信号を利用して非線形歪を補償するための従来技術としては、非特許文献1及び非特許文献2の技術が知られている。
従来の非線形歪補償装置について、図7を参照して説明する。この非線形歪補償装置は、歪補償部51,直交変調部52,増幅器53,分配部54,電力計算部55,参照テーブル56,直交復調部57及び係数更新部58を備えている。
【0009】
参照テーブル56は、歪補償係数を保持している。電力計算部55は、入力された直交ベースバンド信号の電力を計算する。参照テーブル56は、電力計算部55が計算した電力に対応した歪補償係数を取り出して歪補償部51に与える。歪補償部51は、入力される直交ベースバンド信号と参照テーブル56から入力された歪補償係数との複素積を計算して補償を行う。その計算結果が歪補償部51から出力される。
【0010】
歪補償部51から出力される信号は、直交変調部52で直交変調された後、増幅器53で所定のレベルまで増幅される。増幅器53から出力される変調信号は送信されるが、その信号電力の一部分は分配部54で分配されて直交復調部57に入力される。
直交復調部57は、分配部54から入力される変調信号を復調する。係数更新部58は、直交復調部57で復調された信号と、歪補償部51の入力に印加された直交ベースバンド信号との誤差を計算し、この誤差を減らすように参照テーブル56に登録されている歪補償係数の値を更新する。
【非特許文献1】
「移動体通信信号送信系非線形歪補償方式(Matsushita Technical Journal, Vol.44, No.6 Dec. 1998)」
【非特許文献2】
「多値変調に適用したプレディストーション方式に関する一検討(2002秋ソサイエティ大会,B−5−144,電子通信情報学会)」
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、図3に示す(A)のように、補償対象の増幅器のAM−AM特性が経時的にあるいは環境条件により変化した場合を想定する。図7に示す従来の非線形歪補償装置の場合には、誤差の発生を検出すると図3に示す(B)のように信号レベルのある1点についてのみ、歪補償係数が更新される。
【0012】
しかしながら、環境条件などの変化に対応して増幅器の特性が変わる場合には、図3に示す(A)のように低レベルから高レベルまでの全体に渡って特性が変化するのが一般的である。
従って、誤差の検出結果を反映するように、図3に示す(B)のように1点で歪補償係数を更新した場合であっても、歪補償部51に入力される信号のレベルが変化すると、まだ更新されていない歪補償係数を用いて歪補償を行うことになり、正しく歪補償することができない。
【0013】
本発明は、環境条件の変化なとに伴って増幅器の特性が全体的に変化した場合であっても、正しく歪補償することが可能な非線形歪補償装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、無線通信システムの送信機に用いられる増幅器の入出力特性における非線形歪を補償するための非線形歪補償装置において、入力される直交ベースバンド信号から信号の電力を計算する電力計算部と、前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な振幅データ出力部と、前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な位相データ出力部と、入力される前記直交ベースバンド信号を前記振幅データ出力部の振幅データ及び前記位相データ出力部の位相データを用いて処理し信号に歪みを発生させる歪補償部と、前記歪補償部が出力する信号を直交変調して前記増幅器に与える直交変調部と、前記増幅器から出力される信号の一部を取り出して復調する直交復調部と、前記直交復調部で復調された信号と入力される前記直交ベースバンド信号との誤差を算出する誤差計算部と、前記誤差計算部で算出された誤差の振幅に関する移動平均を計算する振幅平均算出部と、前記誤差計算部で算出された誤差の位相に関する移動平均を計算する位相平均算出部と、前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データで構成されるデータ群を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する振幅補償データ保持部と、前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データで構成されるデータ群を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する位相補償データ保持部と、前記振幅補償データ保持部に保持されている複数種類の特性パターンのデータに基づいて、振幅に関する閾値を作成する振幅閾値作成部と、前記位相補償データ保持部に保持されている複数種類の特性パターンのデータに基づいて、位相に関する閾値を作成する位相閾値作成部と、前記振幅閾値作成部の作成した閾値と、前記振幅平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記振幅データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する振幅判定制御部と、前記位相閾値作成部の作成した閾値と、前記位相平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記位相データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する位相判定制御部とを設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項1においては、現在の増幅器の特性パターン(入出力特性)を補償するのに必要な振幅及び位相の1種類のパターンがそれぞれ振幅データ出力部及び位相データ出力部に保持されている。従って、電力計算部が計算した信号レベルに対応するデータを振幅データ出力部及び位相データ出力部から取り出して歪補償部で利用することにより、増幅器の非線形パターンと逆特性の補償を増幅器の前で行い、増幅器から出力される信号の歪みを打ち消すことができる。
【0016】
また、増幅器の特性パターンは経時変化や温度などの環境条件の変化に伴って変化することが予想される。このような予想に基づいて、変化後の増幅器の特性パターンを補償するために必要な振幅及び位相の複数種類のパターンが、それぞれ振幅補償データ保持部及び位相補償データ保持部に用意されている。
例えば、0年経過後,1年経過後,2年経過後,・・・などに対応して、あるいは環境温度の0度,5度,10度,15度,・・・などに対応してそれぞれ予想される複数種類のAM−AM特性及びAM−PM特性を補償するための複数パターンのデータ群をそれぞれ振幅補償データ保持部及び位相補償データ保持部に用意しておけばよい。
【0017】
実際の増幅器の特性パターンに変化が発生すると、誤差計算部で算出された誤差が増大する。その場合、振幅誤差の移動平均と振幅閾値作成部から出力される閾値との比較結果に基づいて、振幅判定制御部は振幅データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する。すなわち、振幅補償データ保持部が保持している複数種類のパターンの中から現在の条件に適している特定パターンの振幅データを振幅データ出力部に転送してパターン全体の書き換えを行う。
【0018】
また、位相誤差の移動平均と位相閾値作成部から出力される閾値との比較結果に基づいて、位相判定制御部は位相データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する。すなわち、位相補償データ保持部が保持している複数種類のパターンの中から現在の条件に適している特定パターンの位相データを位相データ出力部に転送してパターン全体の書き換えを行う。
【0019】
従って、例えば図3に示す(A)のように増幅器の特性が変化した場合には、図3に示す(C)のように特性パターンの全体に渡って補償特性を切り替えることができる。
請求項2は、無線通信システムの送信機に用いられる増幅器の入出力特性における非線形歪を補償するための非線形歪補償装置において、入力される直交ベースバンド信号から信号の電力を計算する電力計算部と、前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な振幅データ出力部と、前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な位相データ出力部と、入力される前記直交ベースバンド信号を前記振幅データ出力部の振幅データ及び前記位相データ出力部の位相データを用いて処理し信号に歪みを発生させる歪補償部と、前記歪補償部が出力する信号を直交変調して前記増幅器に与える直交変調部と、前記増幅器から出力される信号の一部を取り出して復調する直交復調部と、前記直交復調部で復調された信号と入力される前記直交ベースバンド信号との誤差を算出する誤差計算部と、前記誤差計算部で算出された誤差の振幅に関する移動平均を計算する振幅平均算出部と、前記誤差計算部で算出された誤差の位相に関する移動平均を計算する位相平均算出部と、前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データを算出するための近似式を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する振幅補償式保持部と、前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データを算出するための近似式を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する位相補償式保持部と、前記振幅補償式保持部に保持されている複数種類の特性パターンの近似式に基づいて、振幅に関する閾値を作成する振幅閾値作成部と、前記位相補償式保持部に保持されている複数種類の特性パターンの近似式に基づいて、位相に関する閾値を作成する位相閾値作成部と、前記振幅閾値作成部の作成した閾値と、前記振幅平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記振幅データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する振幅判定制御部と、前記位相閾値作成部の作成した閾値と、前記位相平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記位相データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する位相判定制御部とを設けたことを特徴とする。
【0020】
請求項2においては、請求項1と同様に増幅器の特性が変化した場合には、図3に示す(C)のように特性パターンの全体に渡って補償特性を切り替えることができる。
振幅補償式保持部及び位相補償式保持部は、データではなく必要なデータを求めるために必要な複数種類の近似式をそれぞれ保持している。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の非線形歪補償装置の1つの実施の形態について、図1,図5及び図6を参照しながら説明する。この形態は請求項1に対応する。
図1はこの形態の非線形歪補償装置の構成を示すブロック図である。図5は振幅補償データ保持部が保持するデータの例を示す模式図である。図6は位相補償データ保持部が保持するデータの例を示す模式図である。
【0022】
この形態では、請求項1の増幅器,電力計算部,振幅データ出力部,位相データ出力部,歪補償部,直交変調部,直交復調部,誤差計算部,振幅平均算出部,位相平均算出部,振幅補償データ保持部,位相補償データ保持部,振幅閾値作成部,位相閾値作成部,振幅判定制御部及び位相判定制御部は、それぞれ増幅器33,電力計算部34,振幅データ部11,位相データ部21,歪補償部31,直交変調部32,直交復調部36,誤差計算部37,振幅平均算出部14,位相平均計算部24,振幅補償データ保持部12,位相補償データ保持部22,振幅閾値作成部15,位相閾値作成部25,振幅判定制御部13及び位相判定制御部23に対応する。
【0023】
図1に示す非線形歪補償装置は、無線通信システムの送信機に用いることを想定して構成してあり、入力には直交ベースバンド信号10が印加される。この直交ベースバンド信号10を増幅するために増幅器33が備わっている。また、直交ベースバンド信号10は、増幅器33に入力される前に直交変調部32によって変調され変調信号になる。
【0024】
図1に示す非線形歪補償装置においては、増幅器33の入出力特性における非線形歪を補償するために、振幅データ部11,振幅補償データ保持部12,振幅判定制御部13,振幅平均算出部14,振幅閾値作成部15,振幅閾値比較部16,位相データ部21,位相補償データ保持部22,位相判定制御部23,位相平均計算部24,位相閾値作成部25,位相閾値比較部26,歪補償部31,電力計算部34,分配部35,直交復調部36及び誤差計算部37を設けてある。
【0025】
電力計算部34は、入力される直交ベースバンド信号10の電力を計算する。電力計算部34で計算された電力の値は、振幅データ部11,位相データ部21,振幅平均算出部14及び位相平均計算部24に印加される。
振幅データ部11は、増幅器33の非線形のAM−AM特性を線形に補償するために必要な補償パターンのデータ群を保持している。すなわち、増幅器33におけるAM−AM特性と逆のパターンで、各々の入力レベル(振幅)と関連付けられた振幅補償値のデータ群が振幅データ部11に保持されている。振幅データ部11は、電力計算部34から入力される電力値(入力の振幅レベル)に対応する1点の振幅補償値のデータを歪補償部31に出力する。また、振幅データ部11が保持しているデータは書き換え可能になっている。
【0026】
位相データ部21は、増幅器33の非線形のAM−PM特性を線形に補償するために必要な補償パターンのデータ群を保持している。すなわち、増幅器33におけるAM−PM特性と逆のパターンで、各々の入力レベル(振幅)と関連付けられた位相補償値のデータ群が位相データ部21に保持されている。位相データ部21は、電力計算部34から入力される電力値(入力の振幅レベル)に対応する1点の位相補償値のデータを歪補償部31に出力する。また、位相データ部21が保持しているデータは書き換え可能になっている。
【0027】
歪補償部31は、振幅データ部11及び位相データ部21から入力される振幅補償値及び位相補償値と直交ベースバンド信号10との乗算を実施し、その結果を出力する。これにより、歪補償部31から出力される信号には、増幅器33で発生する非線形歪とは逆の非線形歪が現れる。
従って、振幅データ部11及び位相データ部21から入力される振幅補償値及び位相補償値が適切であれば、歪補償部31で発生する非線形歪と増幅器33で発生する非線形歪とが相殺されることになり、増幅器33の出力に現れる信号から非線形歪が除去される。
【0028】
歪補償部31から出力される信号は、直交変調部32で直交変調され、増幅器33に入力される。増幅器33は、直交変調部32から入力された変調信号を必要なレベルまで増幅する。増幅された変調信号は、分配部35を通って出力され、無線信号として送信される。
また、増幅器33で増幅された変調信号の一部は、分配部35で分配されて直交復調部36の入力に印加される。直交復調部36は、入力された変調信号を直交復調してベースバンド信号を再生する。
【0029】
誤差計算部37は、直交ベースバンド信号10と出力からフィードバックされ直交復調部36で復調されたベースバンド信号との誤差を計算する。もしも、歪補償部31における補償が適切であれば、誤差計算部37で検出される誤差は0になるが、振幅データ部11及び位相データ部21から入力される振幅補償値及び位相補償値が適切でないと誤差が発生する。
【0030】
例えば、振幅データ部11の振幅補償値及び位相データ部21の位相補償値を実際の増幅器33の入出力特性に合わせて決定した場合であっても、経時変化や温度などの環境条件の変化によって増幅器33の入出力特性が変化すると正しい補償ができなくなり、誤差計算部37が誤差を検出する。
【0031】
このような予め想定される増幅器33のAM−AM特性及びAM−PM特性の変化に対応するように、振幅補償データ保持部12及び位相補償データ保持部22にはそれぞれの条件に対応する複数種類のパターンデータを振幅補償データ及び位相補償データとして予め登録してある。
すなわち、振幅補償データ保持部12には、図5に示すように種類の異なる複数のパターンデータPA(1),PA(2),PA(3),・・・が登録してあり、位相補償データ保持部22には図6に示すように、種類の異なる複数のパターンデータPP(1),PP(2),PP(3),・・・が登録してある。
【0032】
各々のパターンデータPAは、振幅データ部11が保持しているデータ群と同様に、増幅器33におけるAM−AM特性と逆のパターンで、各々の入力レベル(振幅)と関連付けられた振幅補償値のデータ群によって構成されている。
また、各々のパターンデータPPは、位相データ部21が保持しているデータ群と同様に、増幅器33におけるAM−PM特性と逆のパターンで、各々の入力レベル(振幅)と関連付けられた位相補償値のデータ群によって構成されている。
【0033】
例えば、経時変化に応じた増幅器33の特性変化を想定してパターンデータPAを構成する場合には、例えば1年後のAM−AM特性,2年後のAM−AM特性,3年後のAM−AM特性,4年後のAM−AM特性,・・・に対応付けたパターンデータPA(1),PA(2),PA(3),PA(4),・・・を振幅補償データ保持部12に保持し、1年後のAM−PM特性,2年後のAM−PM特性,3年後のAM−PM特性,4年後のAM−PM特性,・・・に対応付けたパターンデータPP(1),PP(2),PP(3),PP(4),・・・を位相補償データ保持部22に保持することが考えられる。
【0034】
振幅平均算出部14及び位相平均計算部24は、それぞれ誤差計算部37が検出した振幅誤差及び位相誤差の移動平均値を計算する。増幅器33における特性の変化を検出するために必要な移動平均値を求める必要があるので、移動平均の平均化の期間については例えば数秒〜数時間程度の範囲で適切に決定される。
また、電力計算部34の計算した入力電力値が振幅平均算出部14及び位相平均計算部24に入力されるので、この入力電力値に対応付けて、入力電力値毎に振幅誤差及び位相誤差の移動平均値を求める。
【0035】
振幅平均算出部14が算出した振幅誤差の移動平均値は振幅閾値比較部16の入力に印加され、位相平均計算部24が算出した位相誤差の移動平均値は位相閾値比較部26の入力に印加される。
ところで、増幅器33のAM−AM特性が変化した場合には、振幅補償データ保持部12が保持している複数のパターンデータPA(1),PA(2),PA(3),・・・の中から最適な1組のパターンデータを選択し、そのパターンデータを振幅データ部11に書き込む必要がある。
【0036】
同様に、増幅器33のAM−PM特性が変化した場合には、位相補償データ保持部22が保持している複数のパターンデータPP(1),PP(2),PP(3),・・・の中から最適な1組のパターンデータを選択し、そのパターンデータを位相データ部21に書き込む必要がある。
このような選択を可能にするために、この例では振幅補償データ保持部12が保持している複数のパターンデータPAについては、予め予想される変化の順番に従って、例えば1年後のAM−AM特性,2年後のAM−AM特性,3年後のAM−AM特性,4年後のAM−AM特性,・・・のように順番にパターンデータPA(1),PA(2),PA(3),PA(4),・・・を並べて配置してある。
【0037】
また、位相補償データ保持部22が保持している複数のパターンデータPPについても、予め予想される変化の順番に従って、例えば1年後のAM−PM特性,2年後のAM−PM特性,3年後のAM−PM特性,4年後のAM−PM特性,・・・のように順番にパターンデータPP(1),PP(2),PP(3),PP(4),・・・を並べて配置してある。
【0038】
振幅閾値作成部15は、振幅補償データ保持部12が保持している複数のパターンデータPAに基づいて、振幅データ部11のデータを書き換えるための基準となる閾値を作成する。また、位相閾値作成部25は、位相補償データ保持部22が保持している複数のパターンデータPPに基づいて、位相データ部21のデータを書き換えるための基準となる閾値を作成する。
【0039】
例えば、振幅データ部11に書き込まれている振幅補償データが振幅補償データ保持部12上のパターンデータPA(1)である時には、パターンデータPA(1)及びそれと隣接するパターンデータPA(2)との差分を入力レベル毎に計算することにより、入力レベル毎に閾値を生成することができる。
また、位相データ部21に書き込まれている位相補償データが位相補償データ保持部22上のパターンデータPP(2)である時には、パターンデータPP(2)及びそれと隣接するパターンデータPP(3)との差分を入力レベル毎に計算することにより、入力レベル毎に閾値を生成することができる。
【0040】
振幅閾値比較部16は、振幅平均算出部14が算出した振幅誤差の移動平均と、振幅閾値作成部15が作成した閾値との大小関係を比較する。また、位相閾値比較部26は位相平均計算部24が算出した位相誤差の移動平均と位相閾値作成部25が作成した閾値との大小関係を比較する。
振幅判定制御部13は、振幅閾値比較部16の比較結果に基づいて振幅データ部11が保持しているデータの書き換えが必要か否かを識別する。すなわち、振幅平均算出部14の算出した振幅誤差の移動平均が振幅閾値作成部15の作成した閾値の範囲内であれば現在振幅データ部11が使用しているデータが最適であるとみなし、閾値の範囲を逸脱した場合には振幅データ部11のデータの書き換えが必要とみなす。
【0041】
振幅判定制御部13によって書き換えが必要と判断された場合には、振幅データ部11は必要な1組のパターンデータ(現在使用しているパターンデータと隣接する次のパターンデータ)を振幅補償データ保持部12から読み込み、自ら保持しているデータを書き換える。
同様に、位相判定制御部23は、位相閾値比較部26の比較結果に基づいて位相データ部21が保持しているデータの書き換えが必要か否かを識別する。すなわち、位相平均計算部24の算出した位相誤差の移動平均が位相閾値作成部25の作成した閾値の範囲内であれば現在位相データ部21が使用しているデータが最適であるとみなし、閾値の範囲を逸脱した場合には位相データ部21のデータの書き換えが必要とみなす。
【0042】
位相判定制御部23によって書き換えが必要と判断された場合には、位相データ部21は必要な1組のパターンデータ(現在使用しているパターンデータと隣接する次のパターンデータ)を位相補償データ保持部22から読み込み、自ら保持しているデータを書き換える。
従って、増幅器33におけるAM−AM特性に現実に所定以上の変化が現れた場合には、振幅閾値比較部16において振幅誤差の移動平均が閾値を上回り、振幅判定制御部13の判定結果に基づいて振幅データ部11が振幅補償データ保持部12から最適な1組のパターンデータを読み込んで振幅データ部11の保持するデータを更新するので、増幅器33の特性変化の影響を含めてAM−AM特性を高精度で補償することができる。
【0043】
また、増幅器33におけるAM−PM特性に現実に所定以上の変化が現れた場合には、位相閾値比較部26において位相誤差の移動平均が閾値を上回り、位相判定制御部23の判定結果に基づいて位相データ部21が位相補償データ保持部22から最適な1組のパターンデータを読み込んで位相データ部21の保持するデータを更新するので、増幅器33の特性変化の影響を含めてAM−PM特性を高精度で補償することができる。
【0044】
例えば、図3に示す(A)のように増幅器のAM−AM特性が変化した場合には、図3に示す(C)のように入力レベルの全体に渡って一括して歪補償データを切り替えることができる。そのため、直交ベースバンド信号10の入力レベル(振幅)が変化した場合であっても、更新後の歪補償データを用いて高精度の補償を行うことができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
本発明の非線形歪補償装置の1つの実施の形態について、図2を参照しながら説明する。この形態は請求項2に対応する。図2はこの形態の非線形歪補償装置の構成を示すブロック図である。
この形態は、第1の実施の形態の変形例である。図2において、図1と対応する要素は同一の符号を付けて示してある。第1の実施の形態と同一の要素については、以下の説明を省略する。
【0046】
図2に示す非線形歪補償装置においては、図1の振幅補償データ保持部12,位相補償データ保持部22,振幅閾値作成部15及び位相閾値作成部25の代わりに、それぞれ振幅補償式保持部41,位相補償式保持部42,振幅閾値計算部43及び位相閾値計算部44が設けてある。
振幅補償式保持部41は、AM−AM特性を補償するためのパターンデータPAの特性曲線を近似する近似式のデータを保持している。また、複数のパターンデータに対応する複数の近似式を保持している。従って、前述の振幅補償データ保持部12と同様の機能を実現できる。
【0047】
位相補償式保持部42は、AM−PM特性を補償するためのパターンデータPPの特性曲線を近似する近似式のデータを保持している。また、複数のパターンデータに対応する複数の近似式を保持している。従って、前述の位相補償データ保持部22と同様の機能を実現できる。
振幅閾値計算部43は、振幅補償式保持部41が保持している複数の近似式に電力計算部34から出力される入力電力を代入して振幅の閾値を計算により求める。
【0048】
また、位相閾値計算部44は位相補償式保持部42が保持している複数の近似式に電力計算部34から出力される入力電力を代入して位相の閾値を計算により求める。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば増幅器のAM−AM特性やAM−PM特性が変化した場合には、特性上の1点だけでなく全体に渡って補償データを更新することができるので、入力信号のレベルが変化した場合でも高精度の歪補償を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の非線形歪補償装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第2の実施の形態の非線形歪補償装置の構成を示すブロック図である。
【図3】増幅器特性変化時の補償例を示すグラフである。
【図4】増幅器の非線形特性例を示すグラフである。
【図5】振幅補償データ保持部が保持するデータの例を示す模式図である。
【図6】位相補償データ保持部が保持するデータの例を示す模式図である。
【図7】従来の非線形歪補償装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 直交ベースバンド信号
11 振幅データ部
12 振幅補償データ保持部
13 振幅判定制御部
14 振幅平均算出部
15 振幅閾値作成部
16 振幅閾値比較部
21 位相データ部
22 位相補償データ保持部
23 位相判定制御部
24 位相平均計算部
25 位相閾値作成部
26 位相閾値比較部
31 歪補償部
32 直交変調部
33 増幅器
34 電力計算部
35 分配部
36 直交復調部
37 誤差計算部
41 振幅補償式保持部
42 位相補償式保持部
43 振幅閾値計算部
44 位相閾値計算部
51 歪補償部
52 直交変調部
53 増幅器
54 分配部
55 電力計算部
56 参照テーブル
57 直交復調部
58 係数更新部

Claims (2)

  1. 無線通信システムの送信機に用いられる増幅器の入出力特性における非線形歪を補償するための非線形歪補償装置において、
    入力される直交ベースバンド信号から信号の電力を計算する電力計算部と、
    前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な振幅データ出力部と、
    前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な位相データ出力部と、
    入力される前記直交ベースバンド信号を前記振幅データ出力部の振幅データ及び前記位相データ出力部の位相データを用いて処理し信号に歪みを発生させる歪補償部と、
    前記歪補償部が出力する信号を直交変調して前記増幅器に与える直交変調部と、
    前記増幅器から出力される信号の一部を取り出して復調する直交復調部と、
    前記直交復調部で復調された信号と入力される前記直交ベースバンド信号との誤差を算出する誤差計算部と、
    前記誤差計算部で算出された誤差の振幅に関する移動平均を計算する振幅平均算出部と、
    前記誤差計算部で算出された誤差の位相に関する移動平均を計算する位相平均算出部と、
    前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データで構成されるデータ群を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する振幅補償データ保持部と、
    前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データで構成されるデータ群を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する位相補償データ保持部と、
    前記振幅補償データ保持部に保持されている複数種類の特性パターンのデータに基づいて、振幅に関する閾値を作成する振幅閾値作成部と、
    前記位相補償データ保持部に保持されている複数種類の特性パターンのデータに基づいて、位相に関する閾値を作成する位相閾値作成部と、
    前記振幅閾値作成部の作成した閾値と、前記振幅平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記振幅データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する振幅判定制御部と、
    前記位相閾値作成部の作成した閾値と、前記位相平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記位相データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する位相判定制御部と
    を設けたことを特徴とする非線形歪補償装置。
  2. 無線通信システムの送信機に用いられる増幅器の入出力特性における非線形歪を補償するための非線形歪補償装置において、
    入力される直交ベースバンド信号から信号の電力を計算する電力計算部と、
    前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な振幅データ出力部と、
    前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データを保持するとともに保持しているデータの書き換えが可能な位相データ出力部と、
    入力される前記直交ベースバンド信号を前記振幅データ出力部の振幅データ及び前記位相データ出力部の位相データを用いて処理し信号に歪みを発生させる歪補償部と、
    前記歪補償部が出力する信号を直交変調して前記増幅器に与える直交変調部と、
    前記増幅器から出力される信号の一部を取り出して復調する直交復調部と、
    前記直交復調部で復調された信号と入力される前記直交ベースバンド信号との誤差を算出する誤差計算部と、
    前記誤差計算部で算出された誤差の振幅に関する移動平均を計算する振幅平均算出部と、
    前記誤差計算部で算出された誤差の位相に関する移動平均を計算する位相平均算出部と、
    前記増幅器の非線形振幅特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の振幅データを算出するための近似式を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する振幅補償式保持部と、
    前記増幅器の非線形位相特性を補償するための各信号レベルに対応した複数の位相データを算出するための近似式を、予め用意された複数種類の特性パターンについてそれぞれ保持する位相補償式保持部と、
    前記振幅補償式保持部に保持されている複数種類の特性パターンの近似式に基づいて、振幅に関する閾値を作成する振幅閾値作成部と、
    前記位相補償式保持部に保持されている複数種類の特性パターンの近似式に基づいて、位相に関する閾値を作成する位相閾値作成部と、
    前記振幅閾値作成部の作成した閾値と、前記振幅平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記振幅データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する振幅判定制御部と、
    前記位相閾値作成部の作成した閾値と、前記位相平均算出部の出力する値とを比較した結果に基づいて、前記位相データ出力部に保持する複数データの書き換えを指示する位相判定制御部と
    を設けたことを特徴とする非線形歪補償装置。
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