JP3915639B2 - 画像入出力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像の読み取りと画像の印刷とが可能な画像入出力装置として、画像読み取り装置としてのイメージスキャナとプリンタとを一体化した複合機が知られている。また、そうした複合機のうち、給紙口が原稿カバーの揺動軸線の下方に形成されているものが知られている。
【0003】
図13は給紙口が原稿カバーの揺動軸線の下方に形成されている複合機の一例を示す模式図である。図示する例の複合機3は原稿台211を有する筐体203、原稿台211を被覆する原稿カバー293、給紙口296、用紙台295、画像読み取り部201、印刷部202などを備える。原稿カバー293はヒンジ297で筐体203に連結されており、ヒンジ297の図13において紙面に垂直な揺動軸線298周りに揺動する。筐体203は概ね箱形であり、側壁部は4つの壁部で構成されている。ヒンジ297は4つの壁部のうちの一つの壁部の上側の角部に形成されており、図示するように給紙口296はヒンジ297が設けられている壁部に設けられている。すなわち、給紙口296は揺動軸線298の下方に形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、給紙口296が原稿カバー293の揺動軸線298の下方に形成されていると、原稿カバー293の上に置かれたクリップなどの異物204が原稿カバー293を開いたとき用紙台295又は印刷媒体としての用紙292の上に落ち、傾斜する用紙台295に沿って降下して給紙口296に入ってしまうという問題があり、それにより複合機3が故障してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は上記問題を解決するために創作されたものであって、原稿カバーの上に載せられている異物が給紙口に入ることを防止できる画像入出力装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像入出力装置は、原稿を載置するための原稿台を有する筐体と、前記筐体に揺動自在に連結され前記原稿台を被覆する原稿カバーと、前記筐体に収容され、前記原稿台に載置された原稿を走査して画像データを作成する画像読み取り部と、前記筐体に収容され印刷媒体に画像を印刷する印刷部と、前記筐体の前記原稿カバーの揺動軸線の下方に形成され前記印刷部に印刷媒体を供給するための給紙口と、前記筐体の前記給紙口の近傍に設けられ前記印刷媒体を保持する用紙台と、前記用紙台の前記給紙口の近傍の上方を覆い給紙口側端部又はその近傍を軸に揺動可能な異物避けカバーであって、前記原稿カバーが開かれることによって前記原稿カバーの上に載せられている異物が落下してくる範囲を覆う異物避けカバーと、を備えることを特徴とする。この画像入出力装置によると、上に異物が置かれた状態で原稿カバーが開かれたとき、異物は異物避けカバーの上に落ちる。よってこの画像入出力装置によると、原稿カバーを開いたとき原稿カバーの上に載せられている異物が給紙口に入ることを防止できる。
【0007】
請求項に記載の画像入出力装置は、異物避けカバーが筐体又は用紙台に脱着可能に係止されていることを特徴とする。この画像入出力装置によると、画像入出力装置の搬送時に異物避けカバーを取り外すことで異物避けカバーの破損を防止できる。
【0008】
請求項5に記載の画像入出力装置は、前記異物避けカバーは、前記用紙台上端よりも下側に上端があることを特徴とする。この画像入出力装置によると、用紙台との間に空間が広がるように異物避けカバーを揺動させることで用紙台への印刷媒体の補給を容易にできる。
【0009】
請求項6に記載の画像入出力装置は、前記異物避けカバーを揺動可能に係止するスキャナユニット部が前記筐体に備えられていることを特徴とする。
【0010】
請求項7に記載の画像入出力装置は、前記異物避けカバーは、前記原稿カバーから所定以上の強さの力が作用すると外れるように前記筐体又は前記用紙台に係止されていることを特徴とする。この画像入出力装置によると、原稿カバーから所定の力が作用すると外れるため、原稿カバーからの力により異物避けカバーが破損することを防止できる。
【0011】
請求項に記載の画像入出力装置は、異物避けカバーが透明又は半透明であることを特徴とする。この画像入出力装置によると、例えば用紙台が保持する印刷媒体のサイズが異物避けカバーより小さくても、用紙台に印刷媒体が保持されていることを容易に確認できる。
【0012】
請求項に記載の画像入出力装置は、異物避けカバーが印刷媒体のサイズを確認するためのマークを有することを特徴とする。この画像入出力装置によると、用紙台に載置されている印刷媒体のサイズを容易に確認できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
(第一実施例)
図1は、本発明の第一実施例に係る複合機1の側面図であり、図11は複合機1を示す模式図である。複合機1は、画像読み取り装置としての所謂フラットベッド型のイメージスキャナとインクジェットプリンタとが一体化された画像入出力装置である。第一実施例の複合機1は筐体がスキャナユニット92とプリンタユニット93とに分かれており、スキャナユニット92はプリンタユニット93に図示しないヒンジにより揺動自在に連結されている。以後の説明において筐体とはスキャナユニット92及びプリンタユニット93の両方のことを指すものとする。尚、第一実施例では一体化されるプリンタとしてインクジェットプリンタを例に説明するが、プリンタはレーザープリンタやドットインパクトプリンタなどであってもよい。
【0015】
原稿カバー95は2つのヒンジ27(図4参照)によりスキャナユニット92に連結され、図11において紙面に垂直な揺動軸線98周りを揺動する。
用紙台99は、給紙口96の下に設けられ、筐体から斜め上方に突出するよう設けられている。用紙台99は給紙口96から供給する印刷媒体としての印刷用紙91を傾斜させて保持し、保持されている印刷用紙91は所定の給紙機構によって一枚づつ給紙口96から印刷部102に搬送されて供給される。
【0016】
図2は複合機1の構成を示す模式図であり、図3は複合機1を示すブロック図である。以下、図2及び図3に基づいて複合機1の構成を説明する。
原稿台11は、概ね矩形のガラス板等の透明板で構成され、その盤面12に画像が記録された用紙、写真、印刷文書等の原稿Mが載置される。
【0017】
画像読み取り部101(図11参照)は、リニアイメージセンサ41、光学系20、第一主走査駆動部51、第一副走査駆動部52、処理部60、AFE部61及びアナログ信号処理部62などを備え、スキャナユニット92に収容されている。
【0018】
リニアイメージセンサ41は、RGB各色の受光素子が図2において紙面垂直方向に直線状に並ぶ姿勢でキャリッジ30に搭載されている。リニアイメージセンサ41はRGB各色について各1列の受光素子が配列されているものでもよいし、2列以上の受光素子が配列されているものでもよい。リニアイメージセンサ41は、光学系20により入力される走査線上の光学像を走査し、その光学像の濃淡に相関する電気信号を出力する。リニアイメージセンサ41は、可視光、赤外光、紫外光等、所定の波長領域の光を光電変換して得られる電荷をフォトダイオード等の受光素子に一定時間蓄積し、受光素子ごとの受光量に応じた電気信号をCCD(Charge Coupled Device)、MOSトランジスタスイッチ等を用いて出力する。
【0019】
光学系20は、光源21、ミラー22及びレンズ23などで構成され、キャリッジ30に搭載されている。光源21は蛍光管ランプ等の管照明装置から構成され、原稿Mの走査線近傍を照射する。ミラー22及びレンズ23は照射された原稿Mの走査線上の反射光像をリニアイメージセンサ41に結像させる。これにより原稿Mの走査線上の光学像をリニアイメージセンサ41に入力する。尚、光源21の位置を変えて原稿の透過光像をリニアイメージセンサ41に結像させるようにしてもよい。
【0020】
第一主走査駆動部51は、リニアイメージセンサ41を駆動するために必要な駆動パルスをリニアイメージセンサ41に出力する駆動回路である。第一主走査駆動部51は、例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネレータ等から構成される。
【0021】
第一副走査駆動部52は、走査線の長手方向軸に垂直に架設されキャリッジ30を摺動可能に保持する摺動軸13、キャリッジモータ54、駆動ベルト53、駆動回路などを備えている。キャリッジモータ54がキャリッジ30を駆動ベルト53で牽引することでリニアイメージセンサ41と原稿Mとが走査線に垂直な方向W(副走査方向)に相対移動するため、二次元画像の走査が可能となる。
【0022】
処理部60は、AFE(Analog Front End)部61及びディジタル画像処理部62を備える。
AFE部61は、アナログ信号処理部、A/D変換器等から構成される。アナログ信号処理部は、リニアイメージセンサ41から出力された電気信号に対して増幅、雑音低減処理等のアナログ信号処理を施して出力する。A/D変換器は、アナログ信号処理部から出力された電気信号を所定ビット長のディジタル表現の出力信号に量子化して出力する。
【0023】
ディジタル画像処理部62は、AFE部61から出力された出力信号に対し、ガンマ補正、画素補間法による欠陥画素の補間、シェーディング補正、画像信号の鮮鋭化等の処理を行って画像データを作成する。尚、ディジタル画像処理部62で施す上記各種の処理は、制御部70で実行するコンピュータプログラムによる処理に置き換えてもよい。
【0024】
印刷部102(図11参照)は、印刷ヘッド84、ヘッド駆動部83、第二主走査駆動部81及び第二副走査駆動部82などを備え、プリンタユニット93に収容されている。
【0025】
印刷ヘッド84はキャリッジ86に設けられ、インクを吐出するノズル84a、ピエゾ素子84b、インク通路84cなどを備える。ピエゾ素子84bはインクを導くインク通路84cの側壁に接する位置に設けられ、駆動電圧が印加されると急速に伸長してインク通路84cの側壁を変形させる。インク通路84cの体積はピエゾ素子84bの伸張に応じて収縮し、その収縮分に相当するインクがノズル84aから高速に吐出される。これにより印刷ヘッド84は記録媒体としての印刷用紙91にドットを記録する。
【0026】
ヘッド駆動部83は、制御部70から出力された印刷信号に基づいて駆動電圧をピエゾ素子84bに印加する回路である。
第二主走査駆動部81は、プラテン85の軸と平行に架設されキャリッジ86を摺動可能に保持する摺動軸90、キャリッジモータ87、駆動ベルト88、駆動回路などを備える。キャリッジモータ87がキャリッジ86を駆動ベルト88で牽引することで印刷ヘッド84が摺動軸90(主走査方向軸)の軸方向(主走査方向X)に往復移動する。
【0027】
第二副走査駆動部82は、紙送りモータ89、紙送りモータ89の回転をプラテン85と図示しない用紙搬送ローラとに伝達する歯車列、駆動回路などを備える。紙送りモータ89がプラテン85と用紙搬送ローラとを回転させることで、主走査方向軸に交差する図2において紙面に垂直な方向(副走査方向)に印刷用紙91が移動する。
【0028】
制御部70は、CPU71、ROM72及びRAM73を備えている。CPU71はROM72に記憶されたコンピュータプログラムを実行して複合機1の各部を制御する。ROM72はCPU71に各部を制御する処理を実行させるプログラム、各種のデータなどを記憶しているメモリであり、RAM73はプログラム、各種のデータなどを一時的に記憶するメモリである。
【0029】
次に、給紙口、異物避けカバー及び貯留部について説明する。
図4は用紙台99の給紙口の近傍の上方周辺を示す模式図であり、図5は異物避けカバー94を概ね直立姿勢としたときの給紙口96周辺を示す模式図である。図6は異物避けカバー94を概ね直立姿勢としたときの複合機1の側面図である。尚、図4においては後述する係止軸や軸受け部を省略している。
【0030】
図5に示すように給紙口96は、印刷部102が印刷可能な最大サイズの原稿が通過できる大きさでプリンタユニット93の側壁部に開口している。印刷部102が画像を印刷する印刷用紙91は給紙口96から供給される。図4に示すように、給紙口96(図5参照)が形成されている側壁部の上側にはスキャナユニット92に原稿カバー95を連結する2つのヒンジ97が設けられており、従って給紙口96は原稿カバー95の揺動軸線98の下方に形成されている。
【0031】
図5に示すように、異物避けカバー94はカバー板94aと、カバー板94aと一体成形されカバー板の左右にカバー板に垂直に設けられる支持板94bと、カバー板94aの給紙口側の縁に形成されプリンタユニット93の軸受け部93aにはめるための係止軸94cなどから構成されている。図5に示すように係止軸94cはプリンタユニット93の貯留部93bに設けられた軸受け部93aにはめられ、これにより異物避けカバー94は係止軸94cを中心に自在に揺動される。図4に示すように異物避けカバー94は支持板94bが用紙台99に当接することでプリンタユニット93と用紙台99とに係止され、支持板94bが用紙台99に当接するとき異物避けカバー94は図1に示すように給紙口側の縁から反給紙口側の縁にいくにつれて上にいくよう傾斜する姿勢となる。すなわち、給紙口側の端部から反給紙口側の端部に向かって上方に傾斜する姿勢となる。異物避けカバー94がこの姿勢になるとき用紙台99の給紙口96の近傍の上方は異物避けカバー94によって覆われる。ここで用紙台99の給紙口96の近傍とは、用紙台99において原稿カバー95から異物が落下してくる範囲に相当する。尚、第一実施例の異物避けカバー94は給紙口96の近傍の上方のみを覆うが、用紙台99全体の上方を覆うようにしてもよい。
【0032】
異物避けカバー94は半透明部材で形成されている。これによりユーザは異物避けカバー94を通して用紙台99の原稿を確認することができ、例えば用紙台99に保持されている印刷用紙91のサイズが小さい場合であっても、ユーザは異物避けカバー94を直立姿勢にしたりあるいは外したりすることなく印刷用紙91が保持されていることを確認することができる。
【0033】
図7は、異物避けカバー94を示す図である。尚、図7では係止軸などを省略している。図示するように異物避けカバー94には印刷用紙91のサイズに応じたマーク941が設けられている。ユーザは原稿台11に保持されている印刷用紙91の端の位置が、複数あるマーク941の内のどのマーク941の位置にあるかによって印刷用紙91のサイズを容易に確認することができる。
【0034】
図5に示すように、貯留部93bは異物避けカバー94の給紙口側の縁に沿ってプリンタユニット93に溝状に設けられている。前述のように異物避けカバー94の係止軸94cは貯留部93bの軸受け部93aにはめられており、従って貯留部93bは異物避けカバー94の給紙口側の端部の近傍に設けられていることになる。貯留部93bは異物避けカバー94に沿って降下する異物を貯留する。
【0035】
次に、貯留部93bが異物を貯留する流れを図11を例に説明する。例えばユーザが画像読み取り部101に原稿を読み取らせるとき、原稿台11に原稿を載置した後で、原稿を挟んで止めていたクリップ102を原稿カバー95の上に置いたとする。原稿を読み取らせた後でユーザは不注意により原稿カバー95をそのまま開けてしまったとする。このとき、クリップ102は原稿カバー95から落下する。落下したクリップ102は異物避けカバー94におち、異物避けカバー94に沿って降下し、貯留部93bに到達する。これにより貯留部93bはクリップ102を貯留する。
【0036】
以上説明した第一実施例の複合機1によると、上に異物が置かれた状態で原稿カバー95が開かれたとき、異物は異物避けカバー94の上に落ち、傾斜する異物避けカバー94に沿って降下して貯留部93bに貯留される。よってこの複合機1によると、原稿カバー95を開いたとき原稿カバー95の上に置かれた異物が給紙口96から複合機1に入ることを防止できる。従って異物による複合機1の故障を防止できる。
【0037】
尚、第一実施例では異物避けカバー94はプリンタユニット93と用紙台99とに係止されているが、プリンタユニット93のみに係止されてもよいし、スキャナユニット92と用紙台99とに係止されてもよいし、スキャナユニット92のみに係止されてもよい。
【0038】
また、第一実施例では貯留部93bをプリンタユニット93に設けているが、異物避けカバー94の給紙口側の端部に設けてもよいし、また、異物避けカバー94をスキャナユニット92に係止する場合はスキャナユニット92に設けてもよい。あるいは、プリンタユニット93と異物避けカバー94の給紙口側の端部とで貯留部93bを形成するようにしてもよい。同様にスキャナユニット92と異物避けカバー94の給紙口側の端部とで貯留部93bを形成するようにしてもよい。
【0039】
また、第一実施例では異物避けカバー94は半透明部材で形成されているが、透明部材で形成されてもよい。
【0040】
(第二実施例)
第二実施例は、原稿カバーから所定の力が作用すると外れる異物避けカバーを備えた画像入出力装置の例である。尚、第二実施例においては第一実施例と実質的に同一の部分については説明を省略する。
【0041】
図8は、本発明の第二実施例に係る複合機2を示す側面図である。複合機2は、画像読み取り装置としての所謂フラットベッド型のイメージスキャナとインクジェットプリンタとが一体化された画像入出力装置である。複合機2の異物避けカバー104はプリンタユニット105に係止されており、図示するように異物避けカバー104と用紙台106との間に空間がある。
【0042】
図9及び図10は、軸方向から見た係止軸107と軸受け部108とを拡大して示す図である。図示するように係止軸107には切り欠きA及びBが設けられている。
【0043】
切り欠きAは、図10に示すように異物避けカバー104が概ね直立姿勢となったとき概ね鉛直になるよう設けられている。図10において切り欠きAが直立姿勢になるようにした場合、係止軸107と軸受け部108との間には異物避けカバー104を右にずらすための隙間が生じ、係止軸107を右にずらして上に持ち上げることで異物避けカバー104を取り外すことができる。給紙口側の端部から反給紙口側の端部に向かって上方に傾斜するときは図9に示すように係止軸107と軸受け部108との間には右側にずらす隙間がなく、このため異物避けカバー104は軸受け部108の段差部112によって阻まれて取り外すことができない。すなわち、異物避けカバー104は概ね直立姿勢のときにのみ脱着可能に筐体に係止されている。
【0044】
切り欠きBは、図9に示すように給紙口側の端部から反給紙口側の端部に向かって上方に傾斜するとき上側の端部110が軸受け部108の段差部112近傍に位置するよう設けられている。この状態で図12に示すようにスキャナユニット111及び原稿カバー103を開くと原稿カバー103が異物避けカバー104に当接し、それによりユーザが原稿カバー103を開く力が異物避けカバー104に加わる。すなわち異物避けカバー104に原稿カバー103から所定の力が作用する。力が作用すると係止軸107は切り欠きBの上側の端部110が軸受け部108の段差部112を越えるまで回転する。一旦段差部112を越えると切り欠きBがあることによって係止軸107は段差部112に拘束されなくなるため軸受け部108から外れ、異物避けカバー104は筐体から外れる。
【0045】
以上説明した第二実施例の複合機2によると、異物避けカバー104は概ね直立姿勢のとき取り外すことができ、給紙口側の端部から反給紙口側の端部に向かって上方に傾斜する姿勢のときは取り外せない。従って異物避けカバー104が意図に反して外れてしまうことを防止できる。
【0046】
更に、第二実施例の複合機2によると、図12に示すように原稿カバー103から所定の力が作用すると、異物避けカバー104はプリンタユニット105から外れる。従って原稿カバー103から所定の力が作用しても異物避けカバー104が破損しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置を示す側面図である。
【図2】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置の構成を示す模式図である
【図3】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置の給紙口周辺を示す図であり、
【図5】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置の給紙口周辺を示す図である。
【図6】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置の複合機の側面図である。
【図7】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置の異物避けカバーを示す図である。
【図8】本発明の第二実施例に係る画像入出力装置を示す側面図である。
【図9】本発明の第二実施例に係る画像入出力装置の異物避けカバーの一部を揺動軸方向から見た図である。
【図10】本発明の第二実施例に係る画像入出力装置の異物避けカバーの一部を揺動軸方向から見た図である。
【図11】本発明の第一実施例に係る画像入出力装置を示す模式図である。
【図12】本発明の第二実施例に係る画像入出力装置のスキャナユニット及び原稿カバーを開いた様子を表す図である。
【図13】従来の画像読み取り装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 複合機(画像入出力装置)
2 複合機(画像入出力装置)
11 原稿台
91 印刷用紙(印刷媒体)
92、111 スキャナユニット(筐体)
93、105 プリンタユニット(筐体)
93b 貯留部
94、104 異物避けカバー
941 マーク
95、103 原稿カバー
96、109 給紙口
98 揺動軸線
99、106 用紙台
101 画像読み取り部
102 印刷部

Claims (9)

  1. 原稿を載置するための原稿台を有する筐体と、
    前記筐体に揺動自在に連結され前記原稿台を被覆する原稿カバーと、
    前記筐体に収容され、前記原稿台に載置された原稿を走査して画像データを作成する画像読み取り部と、
    前記筐体に収容され印刷媒体に画像を印刷する印刷部と、
    前記筐体の前記原稿カバーの揺動軸線の下方に形成され前記印刷部に印刷媒体を供給するための給紙口と、
    前記筐体の前記給紙口の近傍に設けられ前記印刷媒体を保持する用紙台と、
    前記用紙台の前記給紙口の近傍の上方を覆い給紙口側端部又はその近傍を軸に揺動可能な異物避けカバーであって、前記原稿カバーが開かれることによって前記原稿カバーの上に載せられている異物が落下してくる範囲を覆う異物避けカバーと、
    を備えることを特徴とする画像入出力装置。
  2. 前記異物避けカバーは、前記原稿カバーの揺動軸線の下方に設けられることを特徴とする請求項1に記載の画像入出力装置。
  3. 前記異物避けカバーの給紙口側端部又はその近傍に設けられ、前記異物避けカバーに沿って降下する異物を貯留する貯留部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像入出力装置。
  4. 前記異物避けカバーは、前記筐体又は前記用紙台に脱着可能に係止されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の画像入出力装置。
  5. 前記異物避けカバーは、前記用紙台上端よりも下側に上端があることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像入出力装置。
  6. 前記異物避けカバーを揺動可能に係止するスキャナユニット部が前記筐体に備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像入出力装置。
  7. 前記異物避けカバーは、前記原稿カバーから所定以上の強さの力が作用すると外れるように前記筐体又は前記用紙台に係止されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像入出力装置。
  8. 前記異物避けカバーは、透明又は半透明であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像入出力装置。
  9. 前記異物避けカバーは、前記印刷媒体のサイズを確認するためのマークを有することを特徴とする請求項に記載の画像入出力装置。
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