JP2009272868A - 原稿読み取り装置および原稿読み取り方法 - Google Patents

原稿読み取り装置および原稿読み取り方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、原稿送り装置を備える原稿読み取り装置について、読み取りにかかる時間を短縮化することを目的とする。
【解決手段】原稿読み取り装置は、原稿送りをおこなう原稿送り部と、原稿送り部により送られる原稿を読み取る読取部と、読取部により読み取られた原稿の画像データをバッファリングするバッファと、バッファのバッファリング状態に応じて、原稿送り部の原稿を送る速さを変化させる制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿読み取り装置および原稿読み取り方法に関する。
従来から、原稿読み取り装置について、読み取った画像データのバッファへの書き込みと、処理のための読み出しを同時におこなって動作時間の短縮を図る技術が知られている(特許文献1)。
特開2004−128895号公報
しかし、原稿送り装置を備える原稿読み取り装置では、読み取りにかかる動作時間を短縮させるため、原稿送りの速さを速くすると、バッファへの書き込み速さが、読み出し速さより速くなり、バッファがデータで一杯な状態、いわゆるバッファフル状態になることがあった。
本発明は、上記した従来の課題の少なくとも一部を解決するためになされた発明であり、原稿送り装置を備える原稿読み取り装置について、読み取りにかかる時間を短縮化することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために本願発明は以下の態様を採る。
本発明の第1の態様は、原稿読み取り装置を提供する。本発明の第1の態様に係る原稿読み取り装置は、原稿送りをおこなう原稿送り部と、前記原稿送り部により送られる原稿を読み取る読取部と、前記読取部により読み取られた原稿の画像データをバッファリングするバッファと、前記バッファのバッファリング状態に応じて、前記原稿送り部の原稿を送る速さを変化させる制御部と、を備える。
本発明の第1の態様に係る原稿読み取り装置によれば、バッファのバッファリング状態に応じて原稿を送る速さを変化させることができるため、読み取りにかかる時間を短縮化することができる。
本発明の第1の態様に係る原稿読み取り装置において、前記制御部は、前記原稿送り部の原稿を送る速さの変化に応じて、読み取り位置を変えて読み取りをおこなうように前記読取部を制御してもよい。この場合、読み取り位置を変えて読み取りをおこなうことにより原稿送りの速さを変化させることができる。
本発明の第1の態様に係る原稿読み取り装置において、前記制御部は、前記バッファがバッファフル状態ではない場合には、第1の速さで原稿を送るように前記原稿送り部を制御し、前記バッファがバッファフル状態の場合には、前記第1の速さより遅い第2の速さで原稿を送るように前記原稿送り部を制御してもよい。この場合、バッファがバッファフル状態ではない場合に、第1の速さで原稿送りをおこなうことができるため、読み取りにかかる時間を短縮化することができる。
本発明の第1の態様に係る原稿読み取り装置において、前記制御部は、送られる原稿の速さが一定の場合には、原稿の読み取りをおこなうように前記読取部を制御し、送られる原稿の速さが変化している場合には、読み取りをおこなわず、送られる原稿と同じ方向に移動するように前記読取部を制御してもよい。この場合、送られる原稿の速さが変化している場合に読み取りをおこなわないため、より正確に読み取りおこなうことができる。
本発明の第1の態様に係る原稿読み取り装置において、前記制御部は、前記第1の速さで送られる原稿を第1の読取位置で読み取るように前記読取部を制御し、送られる原稿の速さが変化している間に、読み取りを中止して第2の読取位置に移動し、前記第2の読取位置において、前記第2の速さで送られる原稿の読み取りを中止した位置から読み取りを再開するように前記読取部を制御してもよい。この場合、第1の速さで原稿送りをおこなうことができるため、読み取りにかかる時間を短縮化することができるほか、送られる原稿の速さが変化している場合に読み取りをおこなわず、第2の速さで送られる際に読み取りを中止した位置から読み取りを再開するため、より正確に読み取りおこなうことができる。
本発明の第1の態様に係る原稿読み取り装置において、前記第1の読取位置から前記第2の読取位置までの距離は、送られる原稿の速さが変化している間に原稿が移動した距離と等しくてもよい。この場合、読み取りを中止した位置から読み取りをおこなうことができるため、より正確に読み取りおこなうことができる。
本発明は、上記以外の種々の態様で、実現可能であり、例えば、スキャナ、複写機、ファクシミリ等のほかに、原稿読み取り装置を備えた複合機などの形態で実現することが可能である。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な態様で実施し得る。例えば、原稿読み取り方法等の態様で実現することも可能である。
以下、本発明に係る原稿読み取り装置を備える複合機について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例
A1.複合機の構成:
図1は、第1実施例に係る複合機の外観構成を例示した説明図である。本実施例にかかる複合機10は、紙などの印刷媒体Pにインク滴を噴射して画像や文字を印刷するインクジェット式プリンタとしての機能を備えるほか、スキャナやコピーなどの各種機能を備える。複合機10は、蓋部120と本体部110とからなり、蓋部120は、原稿送り部220と、トレイ221とを備える。また、本体部110は、原稿台130と、通信コネクタ140と、カードスロット150と、ディスプレイ160と、操作パネル170と、を備える。
複合機10は、トレイ221に載置された原稿を原稿送り部220により原稿送りをおこない読み取るほか、原稿台130に載置された原稿の読み取りをおこなう。また、複合機10は、読み取った原稿の画像データによる印刷をおこなう。通信コネクタ140は、パーソナルコンピュータ20などの外部機器とデータをやり取り可能に接続するインタフェースである。カードスロット150は、フラッシュメモリや小型ハードディスクなどの記憶媒体を内蔵するメモリカード30とデータをやり取り可能に接続するインタフェースである。ディスプレイ160は、ユーザに向けて文字や画像を表示する。操作パネル170は、読み取りや印刷についてのユーザからの指示入力を受け付ける。
図2は、第1実施例に係る複合機の内部構成を例示した説明図である。複合機10は、内部に、スキャナ部200と制御部300と印刷機構部400とを備える。
スキャナ部200は、原稿送りをおこなう原稿送り部220と、原稿を読み取る読取部210からなる。原稿送り部220は、ADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)であり、図示しない給紙ローラおよび排紙ローラにより原稿Mを搬送する搬送路222と、搬送路222上に設けられ、原稿Mを折り返すように搬送する搬送ローラ223と、搬送ローラ223を駆動するADF駆動モータ224と、搬送ローラ223の下側に設けられ、搬送ローラ223と原稿台130とが対向するように設けられた開口部225とを備える。原稿送り部220は、トレイ221に載置された原稿Mを一枚ずつ搬送路222により搬送し、搬送ローラ223上で原稿Mを折り返す際に開口部225から後述するキャリッジ230に原稿Mを晒し、読み取らせた後、搬送路222からトレイ221下に排出する。
読取部210は、原稿台130と、キャリッジ230と、ガイド軸240と、キャリッジ駆動モータ250と、プーリ251と、ベルト252とを備える。キャリッジ230は、光源装置231と、ミラー232と、レンズ233と、イメージセンサ234とを含む。光源装置231は、基板上に複数の白色LEDが配置された構成を有し、搬送ローラ223上で折り返される原稿M、および、原稿台130に載置される原稿Mに光を照射する。光源装置から出力されて原稿Mで反射した反射光は、ミラー232およびレンズ233を介してイメージセンサ234の受光素子に照射される。イメージセンサ234は、受光量に応じた電圧値を出力する半導体素子であり、一般的に、入射光を電荷に変換する受光素子と、受光素子において発生した電荷を転送するための素子を備える。イメージセンサ234としては、例えば、転送回路に電荷結合素子(CCD)を用いたCCDセンサ、相補形金属酸化膜半導体(CMOS)を用いたCMOSセンサを用いることができる。イメージセンサ234は、主走査方向および副走査方向に複数の受光素子が配列されており、各受光素子に対しては、例えば、主走査方向のライン毎のR、G、Bのカラーフィルタが装着されている。キャリッジ230は、ガイド軸240に摺動可能に取り付けられている。キャリッジ230は、キャリッジ駆動モータ250とプーリ251との間に架設されたベルト252がキャリッジ駆動モータ250によって駆動されるのに伴って、ガイド軸240の軸方向に往復動する。ガイド軸240は原稿送り部220により原稿送りされる原稿Mの搬送方向に沿って配置される。
印刷機構部400は、印刷キャリッジ410と、ヘッドユニット411と、印刷キャリッジ駆動モータ420と、プーリ421と、ベルト422と、ガイド軸430と、搬送部440とを備える。ヘッドユニット411は、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロ(Y)の各色のインク毎に計4個の噴射ヘッドを備える。噴射ヘッドの各々は、図示しないピエゾ素子の電圧調整によってインクを噴射する。本実施例では、複合機10は、4色のインクにより印刷をおこなうとしているが、使用する色の種類や色の数ついては上記と異なっていてもよい。印刷キャリッジ410は、ヘッドユニット411を保持する。印刷キャリッジ410は、ガイド軸430に摺動可能に取り付けられている。印刷キャリッジ410は、印刷キャリッジ駆動モータ420とプーリ421との間に架設されたベルト422が印刷キャリッジ駆動モータ420によって駆動されるのに伴って、印刷媒体Pの上方で、主走査方向に往復移動する。搬送部440は、印刷キャリッジ410が移動する主走査方向に交差する副走査方向に、印刷媒体Pを搬送する。
図3は、第1実施例に係る複合機の構成を示すブロック図である。制御部300は、ROM、RAM、CPUからなる汎用コンピュータ、および、AFE(Analog Front End)や画像処理チップなどの専用処理回路(図示省略)を含み、複合機10の全体の制御を司る。図3に示すように制御部300は、汎用コンピュータおよび専用処理回路により実現される機能ブロックとして、読取制御部310と、画像生成部320と、移動制御部330と、画像処理部340と、印刷制御部350と、転送部360とを含んでいる。制御部300は、他に、ユーザからの操作を受け付ける入力部やディスプレイに文字や画像を表示させる表示制御部など各種機能を含んでいるが、これらについては省略する。
読取制御部310は、スキャナ部200のイメージセンサ234を制御する。また、光源装置231の白色LEDの点灯および消灯について制御する。
画像生成部320は、イメージセンサ234から出力される電気信号を受け付ける。画像処理部340は、受け付けた電気信号に対して、ノイズ除去、増幅、A/D変換、デジタル画像処理などを施して、デジタル画像データを生成する。
移動制御部330は、スキャナ部200のADF駆動モータ224およびキャリッジ駆動モータ250を駆動することにより、搬送ローラ223の回転およびキャリッジ230の往復動を制御する。移動制御部330は、駆動信号を供給して、ADF駆動モータ224およびキャリッジ駆動モータ250を駆動する。ADF駆動モータ224およびキャリッジ駆動モータ250は、周知のステッピング・モータであり、例えば、2相PM(permanent magnet)型など構造を有する。
画像処理部340は、画像生成部320により生成されたデジタル画像データについて、色成分(RGB値)を印刷に応じた色成分(CMYK値)に補正する色変換処理、階調値をドットの記録密度で表現するためのハーフトーン処理、画像データをヘッドユニット411の走査(パス)毎に分割するパス分解処理、および、ヘッドユニット411に転送する順にデータを並び替えるデータ並び替え処理をおこない印刷データを生成する。
印刷制御部350は、印刷機構部400のヘッドユニット411と、印刷キャリッジ駆動モータ420および搬送部440を制御して印刷データに基づき印刷をおこなう。
転送部360は、画像生成部320により生成されたデジタル画像データを通信コネクタ140もしくはカードスロット150を介してパーソナルコンピュータ20およびメモリカード30に転送をおこなう。
複合機10は、揮発性、不揮発性の記憶素子からなるメモリ500を備える。メモリ500は、画像生成部320が生成したデジタル画像データが格納されるラインバッファ510と、画像処理部340により、色変換処理、ハーフトーン処理、パス分解処理、データ並び替え処理等の処理が施された各段階の画像データが格納される中間バッファ520と、画像処理部340により生成された印刷データが格納されるイメージバッファ530を含む。
A2.複合機のコピー動作:
本発明にかかる複合機10の特徴を説明するため、複合機10によるADFを用いた原稿のコピー動作について説明する。図4は、第1実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのフローチャートである。図5は、第1実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのタイミングチャートである。図6は、ラインバッファのデータ格納状態を模式的に示した説明図である。図7は、原稿読み取り時におけるキャリッジの動作を説明する説明図である。本発明に係る複合機10は、原稿送り部220において2通りの速さ(第1の速さV1、および、第2の速さV2:V1>V2)で原稿送りをおこなう。以降の説明において、原稿送り部220が第1の速さV1で原稿を送る状態を「加減速モード」、第2の速さV2で原稿を送る状態を「自起動モード」と呼ぶ。
制御部300は、複合機10の電源がオンされると図4に示す原稿の読み取り動作を開始する。制御部300は、はじめに初期化処理を実行する(ステップS101)。初期化処理は、加減速モード、自起動モードのそれぞれについておこなわれる。具体的には、制御部300は、イメージセンサ234における全ての有効画素によって出力される信号値を読み出し、RGB各色の信号値の最大値を求め、加減速モード、自起動モードのそれぞれにおいて、求めた最大値が所定の信号レベル(最大信号レベル)を超えないようにし、また、RGB各色の信号値が所定の信号レベル範囲に収まるようにするための調整をおこなう。また、キャリッジ230のホームポジション(走査開始位置)についての補正等をおこなう。
制御部300は、ユーザからのコピー要求を検出するまで待機する(ステップS102:NO)。具体的には、制御部300は、ユーザにより操作パネル170を介してコピーのためのボタン操作を検出するまで、次の処理を実行せずに待機する。制御部300は、ユーザからコピー要求を受け付けると(ステップS102:YES)、加減速モードによる原稿の読み取りを実行するため、キャリッジ230を第1読取位置に移動させる(ステップS103)。具体的には、制御部300は、図5の時刻t0からt1の間に、加減速モードでのシェーディング設定をおこなうとともに、キャリッジ駆動モータ250を駆動させ、キャリッジ230を第1読取位置に移動させる。
制御部300は、原稿送り部220の原稿送り速さを加速させる(ステップS104)。図5に示すように、時刻t1においてADF駆動モータ224を駆動させ、搬送ローラ223による原稿送り速さがV1となるように加速する。制御部300は、原稿の搬送速さがV1となると(時刻t2)、V1で一定となるようにADF駆動モータ224を制御する。
制御部300は、原稿の読み取りを開始する(ステップS105)。具体的には、時刻t2から時刻t3において、制御部300は、原稿送り部220によりV1の速さで送られる原稿Mに白色LEDを点灯または消灯させ、イメージセンサ234から出力される電気信号から、デジタル画像データを生成し、図6(a)に示すように、ラインバッファ510の記憶領域のうち、データが格納されていない空白領域に書き込み位置wpを移動させながら書き込み速さVwpで書き込みをおこなう。書き込み速さVwpは、原稿送り部220により送られる原稿の速さV1に基づき定められ、原稿送り速さが速くなるほど、生成されるデジタル画像データの単位時間当たりの生成量が多くなるため、ラインバッファ510への書き込み速さは速くなる。
制御部300は、書き込みと並行して、デジタル画像データが書き込まれた書込領域からデータの読み出しをおこなう。読み出しは、図6(b)に示すように、書込領域からの読み出し位置cpを移動させながら、読み出し速さVcpによりデジタル画像データの読み出しをおこなう。制御部300は、読み出したデジタル画像データに色変換処理等の画像処理をおこない、中間バッファ520に格納する。さらに、中間バッファに格納された画像データについて、パス分解処理、および、データ並び替え処理をおこない印刷データを生成し、イメージバッファ530を介して生成した印刷データをヘッドユニット411へ転送することにより原稿Mの画像の印刷を実行する。
ここで、制御部300は、図6(c)に示すように、デジタル画像データの書き込みによりラインバッファ510の空白領域が無くなると、印刷のために読み出しをおこなった領域である読出済領域に新たに生成したデジタル画像データを書き込む。加減速モードにおいて、生成されるデジタル画像データのラインバッファ510への書き込み速さVwpは、読み出し速さVcpより速いため、書き込みを継続していくと読出済領域は次第に減少し、図6(d)に示すように途中で読出済領域はなくなる。読出済領域がなくなると、新たにデジタル画像データを書き込めなくなる状態が発生する。本実施例ではこの状態をバッファフル状態と呼ぶ。
図4に戻り、制御部300は、原稿Mの読み取りの継続によりラインバッファ510がバッファフル状態になる前に(ステップS110:NO)、原稿Mの読み取りが完了すると(ステップS131:YES)、読み取りを中止し(ステップS132)、原稿送り部220の原稿送りを停止(V1→0)させて(ステップS133)、処理が終了する。
制御部300は、原稿Mの読み取りを継続し(ステップS131:NO)、途中でラインバッファ510がバッファフル状態となった場合(ステップS110:YES)、自起動モードに切り替えるため、図5の時刻t3において、原稿Mの読み取りを中止する(ステップS111)。また、制御部300は、ADF駆動モータ224を制御して、時刻t3からt4にかけて、原稿送り速さをV1からV2に減速させる(ステップS112)。制御部300は、原稿送り速さの減速中に、自起動モードでのシェーディング設定をおこなう。
原稿送りの減速と並行して、キャリッジ230を第2読取位置に移動させる(ステップS115)。具体的には、図7(a)に示すように、キャリッジ230は、自起動モードにより原稿Mの読み取り開始位置spから読み取り位置rpまで読み込んだ後、読み取りを中止し、図7(b)に示すように、原稿送り速さの減速時に、原稿送り方向に移動する。そして、図7(c)に示すように、原稿送り速さがV2となり定速となった時点(時刻t4)において、読み取り位置rpが移動している位置まで移動する。この位置が第2読取位置となる。第1読取位置と第2読取位置との間の距離Lは、図5における斜線部分であり、概ねL=(V1+V2)×(t4−t3)/2となる。キャリッジ230は、第2読取位置において原稿Mの読み取り位置rpから読み取りを再開する(ステップS121)。
制御部300は、時刻t4からt5の間、原稿Mの読み取りを継続する(ステップS125:NO)。自起動モードにおいて、生成されるデジタル画像データのラインバッファ510への書き込み速さVwpは、読み出し速さVcpと等しいか遅いため、書き込みを継続しても読出済領域は減少せず、バッファフル状態になることなく書き込みを継続することができる。
時刻t5において原稿Mの読み取り終了位置epまで読み取りが完了すると(ステップS125:YES)、読み取りを中止し(ステップS127)、原稿送り部220の原稿送りを停止(V2→0)させて(ステップS128)、処理が終了する。
以上説明した第1実施例に係る複合機10によれば、ラインバッファ510の記憶領域状態に応じて原稿送りの速さを変化させることができるため、ラインバッファ510がバッファフル状態となることを抑制でき、読み取りにかかる時間を短縮化することができる。具体的には、原稿の読み取りにかかる時間を短縮させるためには、原稿送りの速さを速くする必要がある。しかし、原稿送りを速くするに伴い書き込み速さが速くなると、ラインバッファ510はバッファフル状態となりやすいため、原稿送り速さはバッファフル状態とならない速さとする必要があった。しかし、本発明では、書き込み速度が読み出し速度より速い場合や、これに近い速さで原稿送りをおこなっても、ラインバッファ510の記憶領域状態に応じて原稿送りの速さを変えてバッファフル状態となることを抑制できるため、読み取りにかかる時間を短縮させることができる。
第1実施例に係る複合機10によれば、原稿送りの速さの変化に応じて、キャリッジ230が読み取り位置を変えて読み取りをおこなうため、原稿送りの速さを変化させることができる。スキャナ部200は、定速で送られる原稿を読み取るために予め設定された蓄積時間によりキャリブレーションをおこなう。そのため、読み取る原稿の速度が変化すると読み取りができなくなることから、読み取り動作の途中で原稿送りの速さを変化させることは困難であった。しかし、本発明によれば、原稿の速さが変化しているときには読み取りを中止し、原稿の速さが一定となると、キャリッジ230を移動させることによって読み取りを中止した位置から読み取りを再開することができるため、読み取り動作の途中で原稿送りの速さを変化させることができる。
B.第2実施例
第2実施例では、第1実施例の加減速モードと自起動モードとの間に停止期間を備えた複合機10について説明する。第2実施例における複合機10の構成は第1実施例と同様である。
第1実施例と同様に、第2実施例における複合機10のADFを用いた原稿のコピー動作について説明する。図8は、第2実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのフローチャートである。図9は、第2実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのタイミングチャートである。ステップS101からステップS110までとステップS131からステップS133までは、第1実施例と同様のため、説明を省略する。また、タイミングチャートにおいても時刻t0〜t3までは第1実施例と同様である。
制御部300は、加減速モードでの原稿Mの読み取りを継続し、ラインバッファ510がバッファフル状態となった場合(ステップS110:YES)、図9に示す時刻t3において、原稿Mの読み取りを中止する(ステップS111)。その後、制御部300は、ADF駆動モータ224を制御して、時刻t3からt4にかけて、原稿送りを停止(V1→0)させる(ステップS113)。
原稿Mの読み取りを中止した後、時刻t3からt5の間に、制御部300は、キャリッジ230を第2読取位置に移動させる(ステップS115)。また、時刻t3からt5の間には、原稿Mの読み取りを中止しているため、制御部300は、デジタル画像データ生成、ラインバッファ510への書き込みをおこなわない。一方、制御部300は、印刷のための読み出しを継続するため、読み取り中止期間(時刻t3〜t5)の間にラインバッファ510の書込済領域が拡大する。制御部300は、書込済領域が所定の大きさに拡大するまで待機し(ステップS116:NO)、ラインバッファ510に新たに書き込みが可能と判断すると(ステップS116:YES)、図9の時刻t5において、ADF駆動モータ224を駆動させ、原稿送り速さがV2となるように加速する(ステップS117)。そして、時刻t5において、第2読取位置において、原稿Mの読み取り位置rpから読み取りを再開する(ステップS121)。制御部300は、読み取り中止期間(時刻t3〜t5)に自起動モードでのシェーディング設定をおこなう。
制御部300は、時刻t5からt6の間、原稿Mの読み取りの継続によりラインバッファ510がバッファフル状態になる前に(ステップS122:NO)、読み取りが完了すると(ステップS125:YES)、読み取りを中止し(ステップS127)、原稿送り部220の原稿送り速さを減速させ(ステップS128)処理が終了する。
制御部300は、読み取りを継続し(ステップS125:NO)、途中でラインバッファ510がバッファフル状態となった場合(ステップS122:YES)、読み取りを中止する(ステップS123)。制御部300は、ADF駆動モータ224を制御して、原稿送りを停止させる(ステップS124)。そして、制御部300は、ステップS116に戻り、デジタル画像データの書き込みを中止し、読み出しのみを継続することにより、ラインバッファ510の書込済領域が所定の大きさに拡大するまで待機する(ステップS116:NO)。
以上説明した第2実施例に係る複合機10によれば、自起動モードにおいてラインバッファ510がバッファフル状態となっても読み取りを停止させることにより、バッファフル状態を解消させ、読み取り動作を再開させることができる。具体的には、自起動モードにおいて、書き込み速さの設定や、読み出し速さの変化等により、ラインバッファ510がバッファフル状態となっても、一時的にラインバッファ510への書き込みを停止させ、読み出しのみをおこなうことにより、書込済領域を拡大させて書き込みを再開させることができるため、コピー動作をおこなうことができる。
C.変形例
本実施例では、ラインバッファ510に書き込まれたデジタル画像データは、印刷データを生成するために、読み出されるものとしたが、これに限らず、通信コネクタ140を介してパーソナルコンピュータ20にデジタル画像データを転送するために読み出すものとしても実現できる。また、カードスロット150を介してメモリカード30に転送するために読み出しをおこなうものとして実現してもよい。これらのことから、本発明の態様としては、プリンタや複写機にこだわらず、コピー機能を備えないスキャナ等においても実現できる。
本実施例に係る複合機10は、加減速モードと自起動モードの2つのモードを備えているが、これに限らず、この他に1以上のモードを備えてもよい。具体的には、加減速モードによりバッファフル状態となった後に、自起動モードより原稿送り速さの速い第3のモードで原稿送りをおこない、さらにその後に、自起動モードに切り替わるとしてもよい。これにより、段階的に原稿送り速さを変化させることができ、読み取りにかかる時間を短縮化することができる。
本実施例に係る複合機10は、加減速モードで原稿送りをおこなった後、バッファフル状態となると自起動モードにより原稿送りをおこなうが、再度、加減速モードに切り替えるものであってもよい。この場合、キャリッジ230は、第1、2読取位置のほかにも読取位置を備え、速度変化の度に原稿送り方向に移動をおこなうことで、原稿の読み取りをおこなうことができる。
また、上述の実施例では、本発明を複合機に適用した例について説明したが、上記以外の種々の態様で、実現可能であり、例えば、スキャナ、複写機、ファクシミリ等の形態で実現することが可能である。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な態様で実施し得る。例えば、原稿読み取り方法等の態様で実現することも可能である。
第1実施例に係る複合機の外観構成を例示した説明図である。 第1実施例に係る複合機の内部構成を例示した説明図である。 第1実施例に係る複合機の構成を示すブロック図である。 第1実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのフローチャートである。 第1実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのタイミングチャートである。 ラインバッファのデータ格納状態を模式的に示した説明図である。 原稿読み取り時におけるキャリッジの動作を説明する説明図である。 第2実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのフローチャートである。 第2実施例に係る複合機の原稿読み取り動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
10…複合機
20…パーソナルコンピュータ
30…メモリカード
110…本体部
120…蓋部
130…原稿台
140…通信コネクタ
150…カードスロット
160…ディスプレイ
170…操作パネル
200…スキャナ部
210…読取部
220…原稿送り部
230…キャリッジ
250…キャリッジ駆動モータ
300…制御部
310…読取制御部
320…画像生成部
330…移動制御部
340…画像処理部
350…印刷制御部
360…転送部
400…印刷機構部
410…印刷キャリッジ
420…印刷キャリッジ駆動モータ
500…メモリ
510…ラインバッファ
520…中間バッファ
530…イメージバッファ

Claims (7)

  1. 原稿読み取り装置であって、
    原稿送りをおこなう原稿送り部と、
    前記原稿送り部により送られる原稿を読み取る読取部と、
    前記読取部により読み取られた原稿の画像データをバッファリングするバッファと、
    前記バッファのバッファリング状態に応じて、前記原稿送り部の原稿を送る速さを変化させる制御部と、を備える原稿読み取り装置。
  2. 請求項1に記載の原稿読み取り装置において、
    前記制御部は、前記原稿送り部の原稿を送る速さの変化に応じて、読み取り位置を変えて読み取りをおこなうように前記読取部を制御する原稿読み取り装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の原稿読み取り装置において、
    前記制御部は、前記バッファがバッファフル状態ではない場合には、第1の速さで原稿を送るように前記原稿送り部を制御し、前記バッファがバッファフル状態の場合には、前記第1の速さより遅い第2の速さで原稿を送るように前記原稿送り部を制御する原稿読み取り装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の原稿読み取り装置において、
    前記制御部は、送られる原稿の速さが一定の場合には、原稿の読み取りをおこなうように前記読取部を制御し、送られる原稿の速さが変化している場合には、読み取りをおこなわず、送られる原稿と同じ方向に移動するように前記読取部を制御する原稿読み取り装置。
  5. 請求項4に記載の原稿読み取り装置において、
    前記制御部は、前記第1の速さで送られる原稿を第1の読取位置で読み取るように前記読取部を制御し、送られる原稿の速さが変化している間に、読み取りを中止して第2の読取位置に移動し、前記第2の読取位置において、前記第2の速さで送られる原稿の読み取りを中止した位置から読み取りを再開するように前記読取部を制御する原稿読み取り装置。
  6. 請求項5に記載の原稿読み取り装置において、
    前記第1の読取位置から前記第2の読取位置までの距離は、送られる原稿の速さが変化している間に原稿が移動した距離と等しい原稿読み取り装置。
  7. 原稿読み取り方法であって、
    画像データのバッファリング状態に応じて、原稿送りの速さが変化する工程と、
    前記変化に応じて、原稿の読み取り位置を変えて読み取りをおこなう工程と、を備える原稿読み取り方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014072624A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
JP2016213907A (ja) * 2016-09-21 2016-12-15 キヤノン株式会社 原稿読取装置

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