JP2010057143A - 印刷装置および印刷制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】読取位置ずれを許容しつつ転送タイミング信号を生成する方式を採用した読取部を備えた印刷装置について、読取中断後の画像乱れが悪化しにくくする。
【解決手段】読取対象を走査して所定の読取タイミングで読取データを取得する読取部と、前記読取タイミングにおける走査位置が、目標位置の手前側へ所定距離ずれた所定位置よりも先となるように前記読取タイミングを調整する調整手段と、前記読取データのバッファの残量不足時に前記走査を中断して前記残量不足を解消し、前記中断時における走査位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる走査再開手段と、前記読取部の取得した読取データに基づいて印刷する印刷部と、を印刷装置に備えさせる。
【選択図】図7
【解決手段】読取対象を走査して所定の読取タイミングで読取データを取得する読取部と、前記読取タイミングにおける走査位置が、目標位置の手前側へ所定距離ずれた所定位置よりも先となるように前記読取タイミングを調整する調整手段と、前記読取データのバッファの残量不足時に前記走査を中断して前記残量不足を解消し、前記中断時における走査位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる走査再開手段と、前記読取部の取得した読取データに基づいて印刷する印刷部と、を印刷装置に備えさせる。
【選択図】図7
Description
本発明は、印刷装置および印刷制御方法に関する。
フラットベッド方式のスキャナ等のようにキャリッジを走査して読取対象の画像データを取得する読取装置においては、キャリッジをモータで走査方向に駆動しつつ、走査方向の解像度に応じて1ラインの画像データが蓄積されたタイミングで転送タイミング信号を入力し、キャリッジの撮像手段に蓄積された画像データをメモリに転送させてやる必要がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−28170号公報
特開2008−76597号公報
前述した転送タイミング信号の生成方式として、ポジショントリガ方式がある。
ポジショントリガ方式とは、モータ回転速度のムラを考慮して1ピッチ(1ライン)で約15%のマージンを予め与えて転送タイミング信号を生成する方式である。転送タイミング信号とは、イメージセンサで光電変換された電気信号の、バッファへの転送を指示する信号である。この方式によれば、モータ回転速度に変動があっても画像の転送時間は確保されることになり、転送時間不足による画像データの欠損が発生しにくい。しかしながら、ポジショントリガ方式では、1ライン毎に約15%のマージンに相当する時間を毎回余分に消費しており、画像読取に要する時間を余分にかかるというデメリットがあった。
ポジショントリガ方式とは、モータ回転速度のムラを考慮して1ピッチ(1ライン)で約15%のマージンを予め与えて転送タイミング信号を生成する方式である。転送タイミング信号とは、イメージセンサで光電変換された電気信号の、バッファへの転送を指示する信号である。この方式によれば、モータ回転速度に変動があっても画像の転送時間は確保されることになり、転送時間不足による画像データの欠損が発生しにくい。しかしながら、ポジショントリガ方式では、1ライン毎に約15%のマージンに相当する時間を毎回余分に消費しており、画像読取に要する時間を余分にかかるというデメリットがあった。
また、前述のバッファが残量不足になったり、バッファから外部機器へのデータ転送が間に合わなかったりすると、読取走査を中断する必要が生じる。読取走査中断後の読取再開においては、読取再開位置に誤差が生じることがあり、ポジショントリガ方式のポジションずれで許容されたずれと相俟ってずれが拡大し、画像乱れが許容し難い程度に悪化することがあるという課題があった。
本発明は前記課題に鑑みて為されたものであり、読取位置ずれを許容しつつ転送タイミング信号を生成する方式を採用した読取部を備えた印刷装置について、読取中断後の画像乱れが悪化しにくい印刷装置および該印刷装置の印刷制御方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1にかかる印刷装置では、読取対象を走査して所定の読取タイミングで読取データを取得する読取部と、前記読取タイミングにおける前記読取部の位置が、目標位置から前記読取部の読取走査方向と反対の方向側に所定距離ずれた所定位置よりも前記読取走査方向側に位置するように前記読取タイミングを調整する調整手段と、前記読取データのバッファの記憶容量が不足した場合に前記走査を中断し、前記走査が中断された位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる走査再開手段と、前記読取部の取得した読取データに基づいて印刷する印刷部と、を備える構成としてある。
前記調整手段の調整の結果、前記読取タイミングにおける走査位置と目標位置との関係が、[目標位置]−[走査位置]≦[所定量]、となる。各読取タイミングにおいては、各読取タイミングに対応する目標位置から手前側所定量よりも進行方向側に走査位置が必ずあるように調整され、読取データの不連続が発生しにくくしている。さらに、読取中断後の読取再開時に目標位置と走査位置の間の何れかの位置から走査を再開するため、読取中断後の走査においては、中断前の位置ずれが完全ではないにせよ幾分か解消することになる。なお、前記所定量は、目標位置と走査位置との間の位置ズレとして許容可能な量であり、所定量以下の位置ずれであれば読取データの読取不連続は目立たないようにすることが好ましい。
本発明の選択的な一側面として、前記読取部は、前記読取タイミングにおける目標位置と走査位置の間の位置ずれを前記所定距離までは前記読取タイミングで読取データを取得する構成としてもよい。読取部を駆動するモータ等の駆動手段は、駆動速度にむらがあるものの平均的には読取タイミングにおいて目標位置から所定範囲にあるはずである。そこで、前記読取タイミングにおける走査位置の位置ずれとして前記目標位置から前後所定距離の範囲を許容し、ずれたままの走査位置で読取データを取得する。よって、駆動手段における駆動速度の変動を吸収しつつ、読取転送速度の損失を最小限に止めつつ、読取不連続を低減可能となる。
本発明の選択的な一側面として、 前記走査再開手段は、前記読取データのバッファの記憶容量が不足した場合に前記走査を中断し、前記走査が中断された前記読取部の位置よりも前記読取走査方向側に前記読取部を移動させてから前記読取走査方向への移動を再開させ、前記走査が中断された位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる構成としてもよい。読取部の走査を一定速度で行うには、該一定速度まで加速するための予備加速範囲(助走距離)が必要である。そこで、読取中断後は、いったん読取部を後退させてから走査の進行方向へ移動させ前記一定速度まで加速し、前記中断時における走査位置と目標位置との間の何れかの位置において前記一定速度になるように調整する。よって、読取不連続が発生しにくくなる。
なお、前述した読取タイミングは、走査方向の解像度と読取部の駆動手段の駆動速度とに応じて所定時間おきに設定されており、設定された所定数の読取タイミングの中で読取対象の全域を走査しなければならないという事情がある。つまり、走査位置が目標位置よりも遅れると、読取対象の全域を走査できなくなるため、読取タイミングを遅らせて読取対象の全域を走査可能となるように調整するのである。
上述した印刷装置は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は、前記印刷装置から印刷部を除いた読取装置、前記印刷装置を備える印刷システム、上述した装置の構成に対応した工程を有する制御方法、上述した装置の構成に対応した機能をコンピュータに実現させるプログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。これら印刷システム、印刷制御方法、印刷制御プログラム、該プログラムを記録した媒体、の発明も、上述した作用、効果を奏する。むろん、請求項2〜5に記載した構成も、前記システムや前記方法や前記プログラムや前記記録媒体に適用可能である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)複合機の構成:
(2)読取部の制御回路構成:
(3)印刷処理:
(4)読取制御処理:
(5)まとめ:
(1)複合機の構成:
(2)読取部の制御回路構成:
(3)印刷処理:
(4)読取制御処理:
(5)まとめ:
(1)複合機の構成:
図1は、本実施形態に係る印刷装置としての複合機100の外観斜視図である。同図において、複合機100は、略矩形の筐体45で装置全体を覆われており、筐体45の上部に蓋46が開閉自在に取付けられている。蓋46を開けると、透明なガラス製の原稿載置台21が現れる。原稿載置台21の内側には長手方向に延びる案内部22が設けられている。案内部22には、キャリッジ23が係合されており、配向方向を維持しつつ案内部22に沿って移動可能になっている。キャリッジ23は案内部の延びる方向と直交する方向に配向された棒状の部材であり、キャリッジ23の上面には複数の撮像手段23aが取付けられている。従って、原稿載置台に載置された原稿から反射する光を受光しつつキャリッジ23を案内部22に沿って移動すると、原稿面の画像情報を得ることができる。
図1は、本実施形態に係る印刷装置としての複合機100の外観斜視図である。同図において、複合機100は、略矩形の筐体45で装置全体を覆われており、筐体45の上部に蓋46が開閉自在に取付けられている。蓋46を開けると、透明なガラス製の原稿載置台21が現れる。原稿載置台21の内側には長手方向に延びる案内部22が設けられている。案内部22には、キャリッジ23が係合されており、配向方向を維持しつつ案内部22に沿って移動可能になっている。キャリッジ23は案内部の延びる方向と直交する方向に配向された棒状の部材であり、キャリッジ23の上面には複数の撮像手段23aが取付けられている。従って、原稿載置台に載置された原稿から反射する光を受光しつつキャリッジ23を案内部22に沿って移動すると、原稿面の画像情報を得ることができる。
図2は、複合機100のブロック構成図である。同図において、複合機100は、印刷部10と読取部20とこれらを制御する制御部30とが一体化されており、印刷機能とスキャナ機能とコピー機能とを実現する、いわゆる複合型の印刷装置である。すなわち、複合機100は、制御部30の制御に従って、接続されたコンピュータに読取部20で読取った画像データを出力したり、接続されたコンピュータ等から入力された画像データに基づく印刷を印刷部10で実行したり、読取部20で読取った画像データを直接或いはコンピュータを介して印刷部10へ送って印刷させることによりコピー機能を実現したりする。複合機100は、コンピュータのI/Fに接続されたインターフェース(I/F)45を備えており、印刷部10への印刷データの入力や読取部20の読取データの出力等がこのI/F40を介して行われる。
なお、以下の説明において、印刷部10としてインクジェット式プリンタを例に取って説明するが、無論、レーザ式プリンタ、熱昇華式プリンタ、等様々なものが採用可能である。また、以下の説明において、読取部20としてラインセンサ(1次元センサ)を走査して面情報を取得するスキャナを例に取り説明するが、点センサ(0次元センサ)を走査して線情報や面情報を取得するスキャナや、面センサ(2次元センサ)を走査して面情報を取得するスキャナであってもよい。
筐体45の前面上部には、表示部41と操作入力部42とが配置される。表示部41は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)で構成することができる。表示部41には、複合機100の設定画面や動作内容(印刷、読取、コピー等)や動作状況等が表示される。操作入力部42は、例えばボタンやダイヤルやスライダ等で構成することが出来る。ユーザは、操作入力部42を操作することにより、複合機100の設定画面を呼び出して設定入力を行ったり、動作選択画面を呼び出して動作内容を指示したりすることが出来る。
筐体45の前面下部には、印刷用紙を供給する給紙部43と印刷用紙を排出する排紙口44とが設けられており、給紙部43は複数の印刷用紙をストックすると共に、制御部30の要求に応じて複合機100内部の印刷部10に印刷用紙を一枚ずつ供給し、印刷部10が印刷した用紙は排紙口44から複合機100の外部に排出される。
《読取部》
図3は、読取部20の詳細な構成を示す図である。読取部20において、キャリッジ23が移動可能な走査空間Sは、上が開口した平らな浅底の箱形状に対して該箱形状の上面を透明なガラス板(原稿載置台21)で閉塞して形成される。走査空間Sは、A4原稿等のように縦横比が異なる原稿を効率よく走査するために、縦が長く横に短く形成される。読取部20は、このように形成された走査空間に、概略、キャリッジ23と、キャリッジ移動手段24と、キャリッジ移動量検出手段26と、FFC(Flexible Flat Cable)27と、を備えている。
図3は、読取部20の詳細な構成を示す図である。読取部20において、キャリッジ23が移動可能な走査空間Sは、上が開口した平らな浅底の箱形状に対して該箱形状の上面を透明なガラス板(原稿載置台21)で閉塞して形成される。走査空間Sは、A4原稿等のように縦横比が異なる原稿を効率よく走査するために、縦が長く横に短く形成される。読取部20は、このように形成された走査空間に、概略、キャリッジ23と、キャリッジ移動手段24と、キャリッジ移動量検出手段26と、FFC(Flexible Flat Cable)27と、を備えている。
キャリッジ移動手段24は、キャリッジ23の配向方向を保ちつつ走査空間Sの走査方向において一端から他端までキャリッジ23を搬送する。具体的には、キャリッジ移動手段24は、例えば、直流モータ(DCモータ)24e、該DCモータ24eの出力軸に接合されたウォームギア24d、ウォームギア24dとかみ合って所定の回転比で回転する平歯車24f、走査区間Sの一端に配置されて平歯車24fに接合されたプーリ24c、走査区間Sの他端に配置されたプーリ24a、プーリ24cとプーリ24aの間に張設されたタイミングベルト24b、走査空間Sの左右略中央を走査方向の一方から他方へと延びたガイドレール(案内部)22、で構成できる。なおDCモータ24eの代わりにステッピングモータを用いてもよい。
キャリッジ23は、案内部22に対し、長手方向をガイドレール22と略垂直方向に配向させつつ摺動可能に固定され、さらにガイドレール22と並行して配置されるタイミングベルト24bに固定されている。DCモータ24eが駆動されると、ウォームギア24d、平歯車24f、プーリ24cを介してタイミングベルトが周回し、キャリッジ23は、プーリ24a,24cに対して周回するタイミングベルトの周回量に応じてレールと係合しながら走査空間Sを移動する。
キャリッジ23に取付けられる撮像手段23aとしては、例えば、光学縮小方式や密着センサ(Contact Image Sensor)方式が採用できる。光学縮小方式であれば、光源(白色光ランプ等)の光束を原稿面に照射し、原稿面から反射した光を鏡やレンズで反射・集約してレンズで縮小した光を撮像素子(CCD(Charge Coupled Devices)等)に導いて受光量に応じた電気信号に変換する。密着センサ方式であれば、RGB各色の光源(LED等)の光を順に切換えて原稿に照射し、反射光を撮像素子(例えば、LED,レンズ,センサが一体化して同じ長さの棒状にまとめて密着しているロッドレンズアレイ等)で順次受光して受光量に応じた電気信号に変換する。
キャリッジ移動量検出手段26は、走査空間Sにおけるキャリッジ23の移動量を検出する。より具体的には、キャリッジ移動量検出手段26は、例えば、円盤26aと該円盤面を挟んで発光部と受光部が対向配置されたフォトインタラプタ26bとを備えるロータリーエンコーダで構成できる。
円盤26aは、中心がDCモータ24eの出力軸に接合されており、円周方向に所定間隔でスリットが刻まれている。円盤26aは、DCモータ24eの回転と共に回転し、スリット部分ではフォトインタラプタの発光部の光を通過させ、スリット以外の部分では遮光する。すなわちフォトインタラプタの受光部は、DCモータ24eの回転数に応じた数のパルス光を受光し、パルス光に対応した電気信号を生成する。なお、フォトインタラプタを2組用意し、円盤26aに対して所定角ずらして配置すると、DCモータ24eの回転方向が検出できるようになるし、2組のフォトインタラプタの利用によって円盤26aの回転量の計測精度が向上する。
本実施形態においては、2組のフォトインタラプタを用いた例を採用して説明する。後述の読取制御処理においては、1つ目のフォトインタラプタにより取得される電気信号をA相、2つ目のフォトインタラプタにより取得される電気信号をB相として説明する。キャリッジに搭載した撮像手段23aで取得した読取映像信号は、FFC(Flexible Flat Cable)27を介して制御部30へ伝送される。
《印刷部》
図4は、印刷部10の詳細な構成を示す図である。印刷部10は、概略、色インクを吐出する印刷ヘッドユニット11と、印刷ヘッドユニット11を印刷用紙の紙送り方向と直行する主走査方向に往復動させるキャリッジユニット12と、印刷用紙を紙送り方向である副走査方向に搬送する紙送りユニット13と、制御部30の制御に従って各ユニット11〜13を駆動するユニット制御回路14と、を備えている。
図4は、印刷部10の詳細な構成を示す図である。印刷部10は、概略、色インクを吐出する印刷ヘッドユニット11と、印刷ヘッドユニット11を印刷用紙の紙送り方向と直行する主走査方向に往復動させるキャリッジユニット12と、印刷用紙を紙送り方向である副走査方向に搬送する紙送りユニット13と、制御部30の制御に従って各ユニット11〜13を駆動するユニット制御回路14と、を備えている。
印刷部10がコンピュータから印刷データを受信すると、制御部30が各ユニット(印刷ヘッドユニット、キャリッジユニット、紙送りユニット)を制御して印刷データに基づく印刷を行わせる。印刷ヘッドユニット11は、複数のノズルから成る印刷ヘッド11aを備える。印刷ヘッドユニット11は、ユニット制御回路14から印刷データに対応する印加電圧データを入力されて、ピエゾ素子への印加電圧パターンを生成し、ピエゾ素子を駆動して各ノズルのインクチャンバーを圧縮・伸張し、ノズルからインク滴を吐出させる。
キャリッジユニット12は、モータにより印刷ヘッドユニット11を主走査方向に往復動させるものである。このキャリッジユニット12は、ユニット制御回路14の制御により、印刷ヘッド11aから吐出される色インクのドットが印刷用紙上における主走査方向の所定位置に付着されるように吐出タイミングと同期して往復動する。
紙送りユニット13は、紙を副走査方向に搬送するものである。この紙送りユニット13は搬送ローラを備えており、印刷ヘッドユニットの往復動にタイミングを合わせて所定量の紙送りを行う。
紙送りユニット13は、紙を副走査方向に搬送するものである。この紙送りユニット13は搬送ローラを備えており、印刷ヘッドユニットの往復動にタイミングを合わせて所定量の紙送りを行う。
《制御部》
制御部30は、CPU31やROM32やRAM33を備えており、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に適宜展開しつつRAM33をワークエリアとしてCPU31で演算処理を実行し、制御プログラムに従って、読取部20や印刷部10を制御し、複合機100にスキャナ機能とプリンタ機能とコピー機能とを実現させる。
制御部30は、CPU31やROM32やRAM33を備えており、ROM32に格納された制御プログラムをRAM33に適宜展開しつつRAM33をワークエリアとしてCPU31で演算処理を実行し、制御プログラムに従って、読取部20や印刷部10を制御し、複合機100にスキャナ機能とプリンタ機能とコピー機能とを実現させる。
(2)読取部の制御回路構成:
図5は、制御回路25のブロック構成図である。同図に示すように、制御回路25は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)25aと、供給される交流電流を直流電流に変換する整流回路25b等を備える。
図5は、制御回路25のブロック構成図である。同図に示すように、制御回路25は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)25aと、供給される交流電流を直流電流に変換する整流回路25b等を備える。
制御回路25は、制御部30で実行される制御プログラムの制御に従って、以下の機能を実現する。すなわち、キャリッジ移動量検出手段26の出力する移動量データやRAM33の出力するバッファフル信号等に基づいてDCモータ24eの回転数(回転速度)や回転方向を制御する信号を生成するモータ制御機能、撮像手段23aに対してLEDの点灯および撮像素子による受光電荷の蓄積を指示する撮像指示信号を生成する撮像指示機能、撮像手段23aに対し撮像素子に蓄積された受光電荷に相当する電圧信号を色毎にRAM32の所定の領域(バッファ)への転送を指示する転送タイミング信号を生成する転送タイミング指示機能、FFC27を介して撮像手段から転送された電圧信号を階調値(画像データ)に変換する画像信号処理機能、を実現する。
また、制御回路25は、整流回路25bから出力される直流電流をDCモータ24eに供給すると共に、DCモータ24eに印加する駆動電流を制御することにより、DCモータ24eの回転速度を制御する。無論、制御回路25で実現される機能は、制御部30にて実現されてもよいし、外部コンピュータにて実行される制御プログラムで実現されても構わない
(3)印刷処理:
図6は制御部30の制御に従って印刷部10にて実行される印刷処理のフローチャートである。印刷部においては、前記読取部にて取得された読取データに基づく印刷処理や、I/F40を介してコンピュータ等から入力された印刷データに基づく印刷処理が実行される。
図6は制御部30の制御に従って印刷部10にて実行される印刷処理のフローチャートである。印刷部においては、前記読取部にて取得された読取データに基づく印刷処理や、I/F40を介してコンピュータ等から入力された印刷データに基づく印刷処理が実行される。
処理が開始されると、S200では、制御部が、I/F40を介して接続されたコンピュータもしくは読取部20から画像データDataを取得する。画像データDataはR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各要素色を階調表現して各画素の色を規定したドットマトリクス状のデータであり、sRGB規格に従った表色系を採用している。むろん、YCbCr表色系を採用したJPEG画像データやCMYK表色系を採用した画像データ等、種々のデータも採用可能である。また、コンピュータに限らず、複合機100に対して接続されたデジタルスチルカメラ(不図示)やメモリカード等から画像データを入力してもよい。なお、S200では、必要に応じて画像データDataに対し、印刷部の出力解像度に合わせた所定の解像度変換処理を行う。
S210では、画像データDataの表色系を印刷部が使用するインク色の表色系に色変換する。具体的には、制御部は、ROM32等に予め保存された不図示の色変換ルックアップテーブル(LUT)を参照して、画像データDataの各画素のRGBデータを、CMYK毎の階調値(CMYKデータ)に変換する。色変換LUTは、sRGB色空間における所定の参照点(RGBデータ)に対して、CMYKデータを一義的に対応付けて記録したテーブルであり、色変換LUTを参照して適宜補間演算等を行うことにより、任意のRGBデータをCMYKデータに変換することが可能である。色変換前後のCMYKの各値は、本実施形態では256階調で表現されるものとする。
S220では、CMYKデータに対して各ドットのCMYK階調値を変換してインク滴のドットの分布で表現するためのハーフトーン処理を実行する。その結果、CMYKデータの各画素について各インク色のドットのオン/オフを規定したハーフトーンデータが得られる。
S230では、ハーフトーンデータを、印刷ヘッドのノズルを駆動するためのラスタデータに変換し印刷部10に逐次出力する。印刷部10においては印刷ヘッドにインク吐出デバイスとして図示しない吐出ノズルアレイが搭載されており、当該ノズルアレイでは副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、副走査方向に数ドット分間離れたデータが同時に使用される。そこで、主走査方向に並ぶヘッド駆動データのうち同時に使用されるべきものが印刷部10にて同時にバッファリングされるように順番に並べ替えるラスタライズを行う。ここで主走査方向とは印刷ヘッドが往復動する方向であり、紙送り方向が副走査方向である。ラスタライズ処理の後、画像の解像度などの所定の情報を付加した印刷データを生成し、I/F40を介して印刷部10に出力し、印刷を行わせる。
そして、ラスタデータを受け取ったユニット制御回路が、キャリッジを主走査方向に往復動させつつ、副走査方向に印刷用紙を所定量ずつ間欠移動させつつ印刷ヘッドユニットにインク吐出させて、印刷が実行され、一枚の印刷画像が完成する。
そして、ラスタデータを受け取ったユニット制御回路が、キャリッジを主走査方向に往復動させつつ、副走査方向に印刷用紙を所定量ずつ間欠移動させつつ印刷ヘッドユニットにインク吐出させて、印刷が実行され、一枚の印刷画像が完成する。
(4)読取制御処理:
図7は、制御部30の制御下で、原稿の走査を行う際に実行される読取制御処理のフローチャート、図8,9は規定転送タイミング時間Tと転送タイミング信号とエッジ数との関係を示したタイミングチャートである。読取制御処理は、ユーザが原稿を原稿載置台21に載置する等して、操作入力部42の操作ボタンを操作したりI/F40を介して接続されたコンピュータから読取走査指令が入力されたりすると開始される。ユーザが行う操作やコンピュータが入力する読取走査指令には、主走査方向(キャリッジの長手方向)と副走査方向(キャリッジの移動方向)の解像度、色数や階調数、走査範囲を指定する情報が含まれている。以下、図8,9を参照しつつ、図7に示す読取制御処理について説明する。
図7は、制御部30の制御下で、原稿の走査を行う際に実行される読取制御処理のフローチャート、図8,9は規定転送タイミング時間Tと転送タイミング信号とエッジ数との関係を示したタイミングチャートである。読取制御処理は、ユーザが原稿を原稿載置台21に載置する等して、操作入力部42の操作ボタンを操作したりI/F40を介して接続されたコンピュータから読取走査指令が入力されたりすると開始される。ユーザが行う操作やコンピュータが入力する読取走査指令には、主走査方向(キャリッジの長手方向)と副走査方向(キャリッジの移動方向)の解像度、色数や階調数、走査範囲を指定する情報が含まれている。以下、図8,9を参照しつつ、図7に示す読取制御処理について説明する。
読取走査指令が入力されると、読取制御に必要な各種設定情報(現在位置A、読取位置B、許容誤差C、位置ずれD、規定転送タイミング時間T等)を取得してRAM32等に記憶してから(S100)、原稿の読取走査をする。具体的には、制御部30が、DCモータ24eを制御してキャリッジ23を所定速度でキャリッジ移動方向へ移動させる。所定速度は、キャリッジ走査方向の解像度に応じた速度である。現在位置Aとは、現在のキャリッジ23位置を示す情報である。読取位置Bとは、キャリッジ走査方向における次の読取ラインの位置(目標位置)を示す情報である。規定転送タイミング時間Tとは、1ライン走査が完了する目標時間として予め定められた時間を示す情報である。なお、1ライン走査が完了する目標時間は、DCモータ24eの回転速度にムラが生じなかった場合に、1ライン走査に要する時間が適する。許容誤差Cとは、各ラインの走査を開始してから規定転送タイミング時間Tが経過するまでに、キャリッジ23の現在位置Aと読取位置Bとのずれとして許容される範囲を示す情報である。位置ずれDとは、各ラインの走査を開始してから規定転送タイミング時間Tが経過するまでに、キャリッジ23の現在位置Aと読取位置Bとの実際のずれを示す情報である。
ステップS100を終了すると、規定転送タイミング時間Tが経過したか否か判断する(S102)。規定転送タイミング時間Tの経過は、例えばモータ制御の割込み信号を利用して行うことができる。モータ制御の割込み制御(PID制御)が所定時間t0秒(例えば60μs)毎に行われるので、カウンタNを設定し、割込み制御が行われる度にカウンタNをカウントアップして割込み制御の回数を計数し、NがT/t0以上であるか否かを判断することにより、規定転送タイミング時間Tの経過が判断できる。規定転送タイミング時間Tが経過するとステップS104に進み、規定転送タイミング時間が経過するまではNのカウントアップを継続しつつステップS102を繰り返す。無論、クロック信号等、他の一定時間置きに発生する信号を利用して規定転送タイミング時間Tの経過を判断しても構わない。
カラー読取動作の場合は、1ラインでR,G,Bの各信号を順に撮像するので、この撮像のタイミングに合わせて、規定転送タイミング時間T(例えば図8,9では、3.75ms)の中でR信号の転送タイミング信号とG信号の転送タイミング信号とB信号の転送タイミング信号とを、一定の時間間隔t(例えば図8,9では、1.25ms)毎に順に生成する。転送タイミング信号を入力された撮像手段23aは、時間間隔tで読取データを取得して転送し、転送された読取データはRAM33の所定の格納領域に一時的に格納される。格納されたデータは、単位量毎(例えば、数ライン分のデータ毎、原稿1枚分のデータ毎、格納領域に記憶可能な最大データ毎、等)にコンピュータ等へ出力されることになる。
規定転送タイミング時間Tが経過すると、キャリッジ23の現在位置を確認し、現在位置AとしてRAM32等に記憶する(S104)。キャリッジ23の現在位置は、キャリッジ移動量検出手段26の出力するパルス信号における立ち上がりおよび立下り(エッジ)数をカウントすることにより検出できる。DCモータ24eは、1回転中でもその回転速度に変動があり、変動無く理想的に回転した場合には規定転送タイミング時間Tで所定エッジ数nがカウントされるが、一般には図8に示すように、規定転送タイミング時間Tの間にn−1個のエッジしかカウントされなかったり、図9に示すように、n+1のエッジがカウントされていたりする。そこで規定転送タイミング時間Tの経過時のエッジ数を現在位置Aとして取得し、読取位置Bに対するずれが許容誤差の範囲内であるか否かを判断するために現在位置を取得するのである。
ここでバッファフル信号を受付けたことを示すバッファフルフラグの有無を確認する処理を行う(S106)。バッファフルフラグがオフの場合はステップS108に進み、バッファフルフラグがオンの場合はステップS126に進む。なお、S106からS126に進む場合については後述することにし、まずは、S106からS108へ進む処理について説明を行う。
ステップS106でバッファフルフラグ無しと判断した場合は、現在位置Aが読取位置Bに対し、許容誤差C(例えば2エッジ)の範囲内にあるか否かを判断する(S108)。すなわち[読取位置B]−[現在位置A]≦[許容誤差C]であるか否かを判断する。例えば、図8に示すように、DCモータ24eの回転速度が遅く、現在位置Aが読取位置Bよりも2エッジ以上手前である場合は、現在位置Aを更新しつつキャリッジ23の現在位置Aが読取位置Bから許容誤差Cの範囲内に入るまで待機する。無論、この間、割込み制御信号に基づくNのカウントアップや規定転送タイミング時間Tの経過判断等を繰り返し実行していてもよい。現在位置Aが読取位置Bから許容誤差Cの範囲内に入るとステップS112に進む。無論、図9のように、DCモータ24eの回転速度が速く、現在位置Aが読取位置Bよりも進んでいる場合もあるが、このような場合にはモータ速度を遅くなるように制御して、図8のようにモータの回転速度が遅くなるように制御する。
現在位置Aが許容誤差Cの範囲内に入ると、転送タイミング信号を生成する(S110)。前述したように、[読取位置B]−[現在位置A]≦[許容誤差C]のモータ回転遅れは解消されているので、ここでは、[現在位置A]−[読取位置B]<[許容誤差C]については規定転送タイミング時間Tに合わせて転送タイミング信号を生成する。一方、[読取位置B]−[現在位置A]≧[許容誤差C]の場合は、所定の時間間隔で転送タイミング信号を生成する。DCモータ24eの回転速度が速い場合に走査位置に合わせて転送タイミング信号を生成すると、撮像手段23aの撮像時間が不足したり、読取データの転送時間が不足したりして、読取データの不連続を招くからである。なお、S110で生成される転送タイミング信号は、カラー読取の場合は直前に撮像されたB信号の転送タイミング信号であり、モノクロ読取の場合は、直前に撮像された信号の転送タイミング信号となる。
転送タイミング信号を生成すると、現在の位置ずれを把握して位置ずれDとしてRAM33等に記憶する(S112)。この位置ずれDは、後述するS126の処理において利用する。位置ずれを記憶した後、1ライン分のエッジ数を読取位置に加えて新たな読取位置Bとする(S114)。
読取位置Bを更新した後、カラー読取かモノクロ読取かを判断し(S116)、カラー読取の場合は、R信号の転送タイミング信号とG信号の転送タイミング信号とをt秒(例えば1.25ms)置きに生成し(S118)、ステップS120に進む。モノクロ読取の場合は、そのままステップS120に進む。制御部30は、キャリッジ23を走査させつつ転送タイミング信号が入力されたタイミングで、読取データの転送と次の色信号の撮像とを撮像手段23aに実行させる。
《バッファフル》
ところで、高解像度での読取を行った場合、バッファ容量が小さい場合、バッファから他の記憶領域への転送速度が遅い場合等には、読取途中で記憶領域が不足したり、格納されたデータのコンピュータ等への転送が間に合わなかったりして、バッファ残量不足が発生することがある。バッファ残量不足が発生した場合には、RAM32からバッファ残量不足を示すバッファフル信号が出力される。バッファフル信号が出力されると、制御部30はこれを検出する(S120)。バッファフル信号を検出しない場合はステップS122に進む。
ところで、高解像度での読取を行った場合、バッファ容量が小さい場合、バッファから他の記憶領域への転送速度が遅い場合等には、読取途中で記憶領域が不足したり、格納されたデータのコンピュータ等への転送が間に合わなかったりして、バッファ残量不足が発生することがある。バッファ残量不足が発生した場合には、RAM32からバッファ残量不足を示すバッファフル信号が出力される。バッファフル信号が出力されると、制御部30はこれを検出する(S120)。バッファフル信号を検出しない場合はステップS122に進む。
バッファフル信号を検出すると、制御部30はバッファフルフラグを立て(S122)、原稿の読取走査を一時中断させてステップS124に進む。すなわち、撮像手段23aからの読取データの取得を一時停止し、DCモータ24eを停止してキャリッジ23の移動を停止させる。そして、制御部30は、RAM33の画像データが所定量よりも少なくなるまで、RAM33の画像データをコンピュータ等(他の記憶領域)へ出力(転送)させる。そして、RAM33の読取データが所定量より少なくなってバッファ残量不足が解消すると読取再開する。RAM33の容量が回復するまでの間に、制御部30は、DCモータ24eを制御して、前記読取中断位置よりも1ライン分以上手前側にキャリッジ32を移動させ、読取再開されると読取中断位置に向けてキャリッジ23の移動を開始させる。
そして、読取解像度に基づいて、全ラインの読取り完了したか否かを判断し(S124)、読取完了している場合は処理を終了し、読取未完了の場合はステップS100からの処理を繰り返す。ステップS124を終了してS100に戻ったとき、バッファフル信号検出後であれば、キャリッジ23は読取中断位置へ向けて移動中である。従って、ステップS100〜S104の処理の後、ステップS106の判断処理を行うと、バッファフルフラグが検出されてステップS126へ進むことになる。
ステップS126においては、読取中断位置へ向けて移動中のキャリッジにどのタイミングで読取再開させるかを判断する。読取再開は、ステップS104で取得される現在位置Aが、読取位置Bから位置ずれDを減じた位置に達したか否か、すなわち[読取位置B]−[位置ずれD]≦[現在位置A]であるか否かの判断に基づいて実行される。現在位置Aが、[読取位置B]から[位置ずれD]を差し引いた位置に達するまでは、現在位置Aを更新しつつステップS126の判断を繰り返す。無論、この間も、割込み制御信号に基づくNのカウントアップや規定転送タイミング時間Tの経過判断等を繰り返し実行していてもよい。現在位置Aが[読取位置B]−[位置ずれD]に達すると、バッファフルフラグをオフにした上で(S128)、ステップS110に進み、転送タイミング信号を生成することになる。このように、位置ずれDを考慮して、読取位置Bに近い位置から読取再開されるため、読取位置Bに対して現在位置Aがずれた状態を許容しつつ転送タイミング信号を生成する方式を採用した場合であっても、読取中断後の読取開始位置のずれが拡大しにくいのみならず、読取中断後の位置ずれDは読取中断前に比べて小さくなっており、画像の不連続が発生しにくい読取りが可能になる。
(5)まとめ:
以上説明したように、本実施形態にかかる複合機100としての印刷装置によれば、読取対象を走査して所定の読取タイミングで読取データを取得する読取部と、前記読取タイミングにおける走査位置が、目標位置の手前側へ所定距離ずれた所定位置よりも先となるように前記読取タイミングを調整する調整手段と、前記読取データのバッファの残量不足時に前記走査を中断して前記残量不足を解消し、前記中断時における走査位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる走査再開手段と、前記読取部の取得した読取データに基づいて印刷する印刷部と、を備えさせたことにより、読取位置ずれを許容しつつ転送タイミング信号を生成する方式を採用した読取部を備えた印刷装置について、読取中断後の画像乱れが悪化しにくくなる。
以上説明したように、本実施形態にかかる複合機100としての印刷装置によれば、読取対象を走査して所定の読取タイミングで読取データを取得する読取部と、前記読取タイミングにおける走査位置が、目標位置の手前側へ所定距離ずれた所定位置よりも先となるように前記読取タイミングを調整する調整手段と、前記読取データのバッファの残量不足時に前記走査を中断して前記残量不足を解消し、前記中断時における走査位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる走査再開手段と、前記読取部の取得した読取データに基づいて印刷する印刷部と、を備えさせたことにより、読取位置ずれを許容しつつ転送タイミング信号を生成する方式を採用した読取部を備えた印刷装置について、読取中断後の画像乱れが悪化しにくくなる。
なお、本発明は上述した実施形態や変形例に限られず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物、すなわち上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等にまで及ぶものとする。
10…印刷部、11…印刷ヘッドユニット、12…キャリッジユニット、13…紙送りユニット、14…ユニット制御回路、20…読取部、21…原稿載置台、22…案内部、23…キャリッジ、23a…撮像手段、24…キャリッジ移動手段、24a…プーリ、24b…タイミングベルト、24c…プーリ、24d…ウォームギア、24e…DCモータ、24f…平歯車、25…制御回路、25a…ASIC、25b…整流回路、26…キャリッジ移動量検出手段、26a…円盤、26b…フォトインタラプタ、27…FFC(Flexible Flat Cable)、30…制御部、31…CPU、40…I/F、41…表示部、42…操作入力部、43…給紙部、44…排紙部、45…筐体、46…蓋、100…複合機
Claims (5)
- 読取対象を走査して所定の読取タイミングで読取データを取得する読取部と、
前記読取タイミングにおける前記読取部の位置が、目標位置から前記読取部の読取走査方向と反対の方向側に所定距離ずれた所定位置よりも前記読取走査方向側に位置するように前記読取タイミングを調整する調整手段と、
前記読取データのバッファの記憶容量が不足した場合に前記走査を中断し、前記走査が中断された位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる走査再開手段と、
前記読取部の取得した読取データに基づいて印刷する印刷部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記読取部は、前記読取タイミングにおける目標位置と走査位置の間の位置ずれを前記所定距離までは前記読取タイミングで読取データを取得する請求項1記載の印刷装置。
- 前記走査再開手段は、前記読取データのバッファの記憶容量が不足した場合に前記走査を中断し、前記走査が中断された前記読取部の位置よりも前記読取走査方向側に前記読取部を移動させてから前記読取走査方向への移動を再開させ、前記走査が中断された位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
- 前記読取データの読取タイミングは、所定時間おきに設定される請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の印刷装置。
- 読取対象を走査して所定の読取タイミングで読取データを取得する読取部と、
前記読取部の取得した読取データに基づいて印刷する印刷部と、
を備えた印刷装置を制御する印刷制御方法であって、
前記読取タイミングにおける前記読取部の位置が、目標位置から前記読取部の読取走査方向と反対の方向側に所定距離ずれた所定位置よりも前記読取走査方向側に位置するように前記読取タイミングを調整する調整工程と、
前記読取データのバッファの記憶容量が不足した場合に前記走査を中断し、前記走査が中断された位置と目標位置との間の何れかの位置から前記読取部の走査を再開させる走査再開工程と、
を備えることを特徴とする印刷制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008222902A JP2010057143A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 印刷装置および印刷制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008222902A JP2010057143A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 印刷装置および印刷制御方法 |
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ID=42072531
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JP2008222902A Pending JP2010057143A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 印刷装置および印刷制御方法 |
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JP (1) | JP2010057143A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015133585A (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-23 | ブラザー工業株式会社 | 画像読取装置 |
-
2008
- 2008-08-29 JP JP2008222902A patent/JP2010057143A/ja active Pending
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