JP3915564B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯装置に関するもので、特に、温水を生成する加熱器として蒸気圧縮式冷凍機(ヒートエアポンプサイクル)を採用したものに適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば特開2000−346447号公報に記載の給湯装置では、ヒートポンプ式の加熱器により水を加熱して加熱された水を貯湯タンクに保温貯蔵するとともに、出湯時には、貯湯タンクに蓄えられた温水を供給している。
【0003】
ところで、加熱器と貯湯タンクとは配管で繋がれているが、配管内を水が流れるときに、水の熱が配管及び大気中に放熱されるので、通常、予め設計段階で配管を流れる際に発生する熱損失量(放熱量)を見込んで給湯装置を製造している。
【0004】
しかし、熱損失量は、季節や配管長さ等の給湯装置が設置される環境によって大きく変化するので、一定量の熱損失量を予め設計段階で見込むといった手段では、例えば見込み量が実際の熱損失量より小さいときには給湯能力が不足し、逆に、見込み量が実際の熱損失量より大きいときには給湯装置の消費エネルギが増大してしまう。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、給湯装置を効率よく運転することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、給湯用の水を加熱する加熱器(10)と、加熱器(10)にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク(21)と、加熱器(10)と貯湯タンク(21)とを繋ぐ水配管(18)内に水が流れるときに、この水から放熱される熱量を検出する放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)と、少なくとも放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)が検出した放熱量に基づいて、加熱器(10)にて加熱されて貯湯タンク(21)に流入する水の温度を制御する制御手段(16)とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、熱損失量を把握しながら水を加熱することができるので、給湯能力が不足する、又は給湯装置の消費エネルギが増大してしまうといったことを未然に防止しながら所定温度の温水を得ることができ。したがって、給湯装置が設置される環境や季節に大きく影響されることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、給湯用の水を加熱する加熱器(10)と、加熱器(10)にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク(21)と、加熱器(10)と貯湯タンク(21)とを繋ぐ水配管(18)内に水が流れるときに、この水から放熱される熱量を検出する放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)と、少なくとも放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)が検出した放熱量、及び貯湯タンク(21)を流出して加熱器(10)に流入する水の温度に基づいて加熱器(10)を停止させる制御手段(16)とを備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、熱損失量を把握しながら水を加熱することができるので、給湯能力が不足する、又は給湯装置の消費エネルギが増大してしまうといったことを未然に防止しながら所定温度の温水を得ることができ。したがって、給湯装置が設置される環境に大きく影響されることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0010】
なお、請求項3に記載の発明では、放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)は、加熱器(10)にて加熱されて貯湯タンク(21)に流入する水の温度と貯湯タンク(21)内の上部に溜まった水の温度との差に基づいて放熱量を検出することを特徴とするものである。
【0011】
請求項4に記載の発明では、放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)は、所定間隔毎に放熱量を検出して放熱量を更新することを特徴とする。
【0012】
これにより、熱損失量をより正確に把握することができるので、給湯装置が設置される環境や季節に大きく影響されることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0013】
請求項5に記載の発明では、外気温温度、加熱器(10)にて加熱されて貯湯タンク(21)に流入する水の目標温度(T7t)、及び目標とする給湯温度(Tt)のうち少なくとも1つに基づいて放熱量を補正することを特徴とする。
【0014】
これにより、給湯装置をより一層効率よく運転することができる。
【0015】
請求項6に記載の発明では、給湯用の水を加熱する加熱器(10)と、加熱器(10)にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク(21)と、加熱器(10)と貯湯タンク(21)とを繋ぐ水配管(18)内に水が流れるときに、この水から放熱される熱量に相当するパラメータを設定するための設定手段(30)と、少なくとも設定手段(30)の設定値に基づいて、加熱器(10)にて加熱されて貯湯タンク(21)に流入する水の温度を制御する制御手段(16)とを備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、給湯装置の製造原価上昇を抑制しつつ、季節や設置環境の影響を受けることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0019】
なお、請求項8に記載の発明では、加熱器(10)は、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプユニットであることを特徴とするものである。
【0020】
これにより、加熱器(10)によって効率良く水を沸き上げることができるとともに、この高温に沸き上げた水を効率よく貯湯タンク(21)に貯めることができる。
【0021】
また、請求項9に記載の発明では、冷媒として、二酸化炭素を用いたことを特徴とするものである。
【0022】
これにより、
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る給湯装置の模式図である。この給湯装置は、概略、給湯用の水を加熱する加熱器をなすヒートポンプユニット10と、少なくとも、ヒートポンプユニット10にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク21を有する貯湯ユニット20とからなるものである。
【0024】
ここで、ヒートポンプユニット10は、周知のごとく、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機であり、圧縮機11、水と冷媒とを熱交換する水冷媒熱交換器12、キャピラリーチューブや膨脹弁等の減圧器13、冷媒を蒸発させて室外空気から吸熱する蒸発器14、余剰冷媒を蓄えるとともに圧縮機11に気相冷媒を供給するアキュムレータ等の気液分離器15、及び蒸発器14に外気を送風する送風機14a等からなるものである。
【0025】
なお、本実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いるとともに、高圧側の冷媒圧力、つまり水冷媒熱交換器12内の圧力を冷媒の臨界圧力以上まで加圧して冷媒の吐出温度を90℃以上まで上げている。
【0026】
ヒートポンプユニット制御装置16は、水冷媒熱交換器12から流出する水の温度を検出する出水温度センサ16a、水冷媒熱交換器12に流入する水の温度を検出する入水温度センサ16b、及び貯湯ユニット制御装置22からの信号に基づいて、圧縮機11、送風機14a及びポンプ17を制御する。
【0027】
なお、ポンプ17は、貯湯タンク21と水冷媒熱交換器12とを繋ぐ水配管18に設けられて、貯湯タンク21と水冷媒熱交換器12との間で水を循環させるものであり、このポンプ17、圧縮機11及び送風機14aは電動式のもである。
【0028】
また、貯湯ユニット20は、貯湯タンク21に加えて、貯湯タンク21の外表面に貼り付けられて貯湯タンク21内の温水温度を検出する第1〜3タンク内温水温度センサ22a〜22c、並びに第1〜3タンク内温水温度センサ22a〜22cの検出温度及びユーザが設定した給湯温度等に基づいて必要熱量、つまり目標とするタンク内温水温度(以下、目標温度Ttと呼ぶ。)等を演算する貯湯ユニット制御装置22等からなるものである。
【0029】
なお、第1〜3タンク内温水温度センサ22a〜22cは、貯湯タンク21上方側から第1タンク内温水温度センサ22a、第2タンク内温水温度センサ22b、第3タンク内温水温度センサ22cの順に設けられている。
【0030】
次に、本実施形態に係る給湯装置の特徴的作動及びその効果を述べる。
【0031】
図2は給湯装置を設置した時から最初の一週間(起動回数換算で、5〜15回程度)の間で実行される初期運転モードを示すフローチャートであり、図3は初期運転モードが終了し後に実行される通常運転モードを示すフローチャートである。以下、各モードについて述べる。
【0032】
1.初期運転モード(図2参照)
水冷媒熱交換器12から流出する水の目標温度(以下、沸き上げ目標温度と呼ぶ。)T7tを読み込み(S100)、沸き上げ温度(出水温度センサ16aの検出温度)T7が沸き上げ目標温度となるようにポンプ17、圧縮機11及び送風機14aを制御する(S100)。なお、この沸き上げ目標温度T7tは、工場出荷時に予め設定された温度である。
【0033】
次に、貯湯タンク内温水温度(第1タンク内温水温度センサ22aの検出温度)T9aの温度上昇率が所定値以下となったとき、又はヒートポンプユニット10が起動してから所定時間(例えば、1時間)が経過するまで、つまり貯湯タンク内温水温度が安定するまで、沸き上げ温度及び貯湯タンク21内の温水温度を検出し続ける(S110〜S130)。
【0034】
そして、貯湯タンク内温水温度T9aが安定したときに、沸き上げ温度T7と貯湯タンク内温水温度T9aとの温度差θを算出し、この温度差θを水配管18で発生する熱損失量に関するパラメータとして、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置に記憶する(S140)。つまり、本実施形態では、S100〜S140及び後述するS200〜S240までが、「特許請求の範囲」に記載された放熱量検出手段に該当する。
【0035】
なお、初期運転モード時においては、温度差θとして固定値を用いてもよい。
【0036】
次に、給水温度(入水温度センサ16bの検出温度)T8を検出するとともに、給水温度T8が貯湯タンク内温水温度T9a−(温度差θ+α)以上となるまでヒートポンプユニット10を稼動し続ける(S150、S160)。なお、補正項αは、任意の0以上の数である。
【0037】
2.通常運転モード(図3参照)
ユーザが設定した目標温度Ttと温度差θとを和を沸き上げ目標温度T7tとして(S200)、沸き上げ温度T7が沸き上げ目標温度となるようにポンプ17、圧縮機11及び送風機14aを制御する。
【0038】
次に、貯湯タンク内温水温度T9aの温度上昇率が所定値以下となったとき、又はヒートポンプユニット10が起動してから所定時間が経過するまで、つまり貯湯タンク内温水温度が安定するまで、沸き上げ温度及び貯湯タンク21内の温水温度を検出し続ける(S210〜S230)。
【0039】
そして、貯湯タンク内温水温度T9aが安定したときに、目標温度Ttと貯湯タンク内温水温度T9aとの温度差θ1を算出し、この温度差θ1の絶対値が所定値を超えた場合には温度差θを補正し、その補正した温度差θをフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置に更新記憶する(S240)。
【0040】
具体的には、目標温度Ttが貯湯タンク内温水温度T9aより大きい場合には、温度差θを小さくするように補正し、逆に、目標温度Ttが貯湯タンク内温水温度T9aより小さい場合には、温度差θを大きくするように補正する。
【0041】
次に、温度差θが更新された場合には更新された温度差θを用い、温度差θが更新されなかった場合には現状の温度差θを用いて沸き上げ目標温度T7tを更新し、沸き上げ温度T7が更新された沸き上げ目標温度となるようにポンプ17、圧縮機11及び送風機14aを制御する(S250)。
【0042】
そして、給水温度T8を検出するとともに、給水温度T8が貯湯タンク内温水温度T9a−(温度差θ+α)以上となるまでヒートポンプユニット10を稼動し続ける(S260、S270)。
【0043】
以上に述べたように、本実施形態では、実測した温度差θを水配管18で発生する熱損失量に関するパラメータとして、沸き上げ目標温度T7tを決定して水を加熱するので、熱損失量を正確に把握しながら目標温度Ttの温水を得ることができる。
【0044】
したがって、給湯能力が不足する、又は給湯装置の消費電力が増大してしまうといったことを未然に防止しながら目標温度Ttの温水を得ることができるので、給湯装置が設置される環境に大きく影響されることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0045】
また、ヒートポンプユニット10の停止時においても、S250〜S270に示されるように、水配管18での熱損失量を考慮してヒートポンプユニット10を制御するので、更に給湯装置を効率よく運転することができる。
【0046】
なお、温度差θの更新は、1回のヒートポンプ運転開始からヒートポンプ運転終了までの間は更新せず、次回運転時から更新してもよい。
【0047】
また、温度差θを更新しながら給湯装置を運転するするので、季節の変化の影響を受けることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0048】
また、給湯装置を設置した後、少なくとも1回は、温度差θを給湯装置自らが検出するので、仮に、貯湯タンク内温水温度T9aが安定するまでヒートポンプユニット10を連続稼動させることができなくても、給湯能力が不足する、又は給湯装置の消費電力が増大してしまうといった問題を最小限に止めることができる。
【0049】
(第2実施形態)
第1実施形態では、S250〜S270に示されるように、ヒートポンプユニット10稼働時に温度差θを測定することにより温度差θを更新するものであり、温度差θの更新が行われない限り、沸き上げ目標温度T7tや外気温度が変化しても温度差θは一定値のままである。
【0050】
そこで、本実施形態では、目標温度Tt基づいて温度差θを補正するようにして、給湯装置をより一層効率よく運転することができるようしたものである。
【0051】
つまり、本実施形態は、θ=θ1+f(Tt)として温度差θを補正するようしたものである。ここで、θ1は、S150〜S170又はS250〜S270にて決定された温度差θであり、df(Tt)/dTt≧0となるように設定されている。
【0052】
なお、この例では、温度差θの補正項、つまりf(Tt)を目標温度Ttに基づいて決定したが、目標温度Tt、外気温度Ta及び沸き上げ目標温度T7のうち少なくとも1つに基づいて温度差θを補正してもよい。
【0053】
つまり、例えばθ=θ1+f(Tt,T7,Ta)としたとき、∂f(Tt,T7,Ta)/∂Ta≦0、∂f(Tt,T7,Ta)/∂T7≧0、∂f(Tt,T7,Ta)/∂Tt≧0等としてもよい。なお、沸き上げ目標温度T7をパラメータとするときは、収束判定を行う必要がある。
【0054】
(第3実施形態)
本実施形態は、図4に示すように、水配管18のうち貯湯ユニット20内の部分に出水温度センサ16aを設置したものである。
【0055】
これにより、出水温度センサ16aは水配管18での熱損失(放熱量)を含んだ水温を検出することとなるので、本実施形態では、初期運転モード及び上記実施形態におけるS250〜S270(温度差θの更新)を廃止して、給湯装置の制御を簡素なものとしながら、季節や設置環境の影響を受けることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0056】
(第4実施形態)
第1、2実施形態では、水配管18で発生する熱損失(放熱量)のパラメータをなす温度差θを給湯装置が自ら自動的に検出したが、本実施形態は、図5に示すように、水配管18で発生する熱損失(放熱量)のパラメータをなす温度差θを、給湯装置を設置する設置業者又はユーザが直接入力することができる入力装置30を設け、給湯装置が自ら温度差θを自動的に検出することなく、入力装置30にて入力された値を温度差θとして給湯装置を制御するものである。
【0057】
これにより、給湯装置の製造原価上昇を抑制しつつ、季節や設置環境の影響を受けることなく、給湯装置を効率よく運転することができる。
【0058】
なお、入力装置30は、ヒートポンプユニット制御装置16又は貯湯ユニット制御装置22の制御基板上に設けられたディップスイッチや給湯装置リモートコントロール装置等に設けられている。
【0059】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、第1〜3タンク内温水温度センサ22a〜22cを貯湯タンク21外表面に設置したが、本発明はこれに限定されるものではなく、貯湯タンク21内に第1〜3タンク内温水温度センサ22a〜22cを設置してもよい。
【0060】
また、上述の実施形態では、ヒートポンプユニット10の冷媒を二酸化炭素としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばフロンや炭化水素、窒素等を用いてもよい。但し、フロンを冷媒とした場合には、高圧側の圧力は冷媒の臨界圧力未満となる。
【0061】
また、上述の実施形態では、加熱器としてヒートポンプユニットを採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シーズヒータや燃焼器等を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給湯装置の模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る給湯装置の制御フローを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態に係る給湯装置の制御フローを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第3実施形態に係る給湯装置の模式図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る給湯装置の模式図である。
【符号の説明】
10…ヒートポンプユニット、11…圧縮機、12…水冷媒熱交換器、
13…減圧器、14…蒸発器、15…アキュムレータ、
16…ヒートポンプユニット制御装置、16a…出水温度センサ、
16b…入水温度センサ、17…ポンプ、18…水配管、
20…貯湯ユニット、21…貯湯タンク、22…貯湯ユニット制御装置、
22a〜22c…タンク内温水温度センサ。

Claims (8)

  1. 給湯用の水を加熱する加熱器(10)と、
    前記加熱器(10)にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク(21)と、
    前記加熱器(10)と前記貯湯タンク(21)とを繋ぐ水配管(18)内に水が流れるときに、この水から放熱される熱量を検出する放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)と、
    少なくとも前記放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)が検出した放熱量に基づいて、前記加熱器(10)にて加熱されて前記貯湯タンク(21)に流入する水の温度を制御する制御手段(16)とを備えることを特徴とする給湯装置。
  2. 給湯用の水を加熱する加熱器(10)と、
    前記加熱器(10)にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク(21)と、
    前記加熱器(10)と前記貯湯タンク(21)とを繋ぐ水配管(18)内に水が流れるときに、この水から放熱される熱量を検出する放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)と、
    少なくとも前記放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)が検出した放熱量、及び前記貯湯タンク(21)を流出して前記加熱器(10)に流入する水の温度に基づいて前記加熱器(10)を停止させる制御手段(16)とを備えることを特徴とする給湯装置。
  3. 前記放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)は、前記加熱器(10)にて加熱されて前記貯湯タンク(21)に流入する水の温度と前記貯湯タンク(21)内の上部に溜まった水の温度との差に基づいて前記放熱量を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯装置。
  4. 前記放熱量検出手段(S100〜S140、S200〜S240)は、所定間隔毎に前記放熱量を検出して前記放熱量を更新することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の給湯装置。
  5. 外気温温度、前記加熱器(10)にて加熱されて前記貯湯タンク(21)に流入する水の目標温度(T7t)、及び目標とする給湯温度(Tt)のうち少なくとも1つにに基づいて前記放熱量を補正することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の給湯装置。
  6. 給湯用の水を加熱する加熱器(10)と、
    前記加熱器(10)にて加熱された水を保温貯蔵する貯湯タンク(21)と、
    前記加熱器(10)と前記貯湯タンク(21)とを繋ぐ水配管(18)内に水が流れるときに、この水から放熱される熱量に相当するパラメータを設定するための設定手段(30)と、
    少なくとも前記設定手段(30)の設定値に基づいて、前記加熱器(10)にて加熱されて前記貯湯タンク(21)に流入する水の温度を制御する制御手段(16)とを備えることを特徴とする給湯装置。
  7. 前記加熱器(10)は、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となるヒートポンプユニットであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の給湯装置。
  8. 冷媒として、二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項7に記載の給湯装置。
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