JP5302633B2 - 貯湯式ヒートポンプ給湯器及びヒートポンプ通電方法 - Google Patents

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本発明は、ヒートポンプにおける熱交換により貯湯タンク内の水温を高温として給湯する貯湯式ヒートポンプ給湯器およびその貯湯式ヒートポンプ給湯器におけるヒートポンプ通電方法に関するものである。
図1は、一般的な貯湯式ヒートポンプ給湯器を示す構成図である。
図において、1は給湯器本体であり、給湯器本体1の内部には、所定の貯水量(たとえば370リットル)の貯湯タンク2があり、貯湯タンク2には、貯湯タンク2の下部に接続された給水配管3と、給水配管3に設けられた減圧弁4が接続されている。また、貯湯タンク2の下部側面に取り付けられ、貯湯タンク2内の給水水温を検出する水温センサ5を備えている。貯湯タンク2の上部と接続された給湯配管6には、逃し弁7が取り付けられている。また、貯湯タンク2の上端部位置に取り付けられた上部サーミスタ8と、貯湯タンク2の上端部から50リットル、100リットル、180リットル、240リットル、300リットルの位置にそれぞれ取り付けられ、その位置の水温によって残湯量を検出する第1〜第5残湯サーミスタ8a〜8eと、を備えている。満タン状態の湯量をAとし、上部サーミスタ8及び第1〜第5残湯サーミスタ8a〜8eで検出された加熱の必要がない高温湯の湯量を残湯量Zとすると、(A−Z)が加熱の必要な最大量である。
ヒートポンプ加熱機本体10のヒートポンプサイクルで発生した熱を貯湯タンク2内の水に置換するため、冷水管12と温水管13とにより貯湯タンク2内の水をヒートポンプ加熱機本体10との間で循環させる循環ポンプ11が配設されている。貯湯タンク2の下部に接続された冷水管12から水を取り出し、ヒートポンプ加熱機本体10で加熱された温水を温水管13を通して貯湯タンク2の上部より貯湯する。14はヒートポンプ加熱機本体10の冷水管12に取り付けられ、貯湯タンク2の全量を沸き上げた場合に、ヒートポンプ加熱機本体10の加熱動作を停止するための温度を検出する加熱動作停止温度センサである。15はヒートポンプ加熱機本体10のケース外側に取り付けられ外気温度を検出する外気温度センサである。16は貯湯タンク2内の水の沸き上げ、ヒートポンプ加熱機本体10の運転開始・停止の制御を行う制御部であり、水温センサ5と加熱動作停止温度センサ14と上部サーミスタ8及び第1〜第5残湯サーミスタ8a〜8eとリモコン17とからの入力値に基づいて、ヒートポンプ加熱機本体10の加熱動作開始・停止および循環ポンプ11の運転を制御する。また、制御部16には外気温度センサ15で検知した外気温度に対して最も長い除霜運転時間を記憶する記憶部を備えている。
ヒートポンプ加熱機本体(以下、単にヒートポンプともいう)10のヒートポンプサイクルは圧縮機18、給湯用熱交換器19、膨張弁20、室外熱交換器21を順次冷媒配管により接続して構成されている。ここで、室外熱交換器21に吸熱させるための送風ファン22が設けてあり、また、給湯用熱交換器19は圧縮機18より吐出された高温高圧のガス冷媒と給湯用の水とを熱交換するもので、冷媒が流れる冷媒通路23と給湯用の水が流れる給湯用水通路24とを有する。また、25は貯湯タンク2に戻すお湯の温度を検出する沸き上げ温度センサである。
このような構成の貯湯式ヒートポンプ給湯器における制御部16は従来、記憶部に記憶された除霜運転時間を考慮してヒートポンプ通電開始時刻(沸き上げ開始時刻)を早めに設定するようにしていた。このことは例えば(特許文献1)に記載されている。
特開2007−78200号公報
しかしながら、上記従来の貯湯式ヒートポンプ給湯器の制御部では、貯湯式ヒートポンプ給湯器への給水温度(気温)の変化や貯湯タンクの目標設定温度の変化やヒートポンプの加熱能力の経年変化などの影響は考慮されておらず、このため不足加熱熱量が発生して、貯湯タンク内の水温を十分な高温まで高めることができないという問題点を生じていた。
このため、上述したような種々の外部条件や内部条件の変化に対しても十分に対応することができる貯湯式ヒートポンプ給湯器が要望されていた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、種々の外部条件や内部条件が変化しても、適性に対応することができる貯湯式ヒートポンプ給湯器を提供することを目的とする。
本発明の貯湯式ヒートポンプ給湯器は、ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた不足加熱熱量に基づいて必要沸き上げ時間を算出して沸き上げ開始時刻を決定し、決定した沸き上げ開始時刻からヒートポンプの通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を算出して過去の実績として記憶する制御部を備えたものである。
これにより、あらかじめ不足加熱熱量を想定して算出した必要沸き上げ時間に基づいて適性な沸き上げ開始時刻を設定することができると共に、この不足加熱熱量を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される不足加熱熱量が実績に基づいて変更されることにより、記憶不足加熱熱量を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
また、本発明の貯湯式ヒートポンプ給湯器は、ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた加熱能力を補正する単位時間能力補正値に基づいて必要沸き上げ時間を算出して沸き上げ開始時刻を決定し、決定した沸き上げ開始時刻からヒートポンプの通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値を算出して過去の実績として記憶する制御部を備えたものである。
これにより、あらかじめ単位時間能力補正値を想定して算出した単位時間能力修正値に基づいて必要沸き上げ時間すなわち沸き上げ開始時刻を適正に設定することができると共に、この単位時間能力補正値を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される単位時間能力補正値が実績に基づいて変更されることにより、記憶単位時間能力補正値を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第1の発明は、ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた不足加熱熱量に基づいて必要沸き上げ時間を算出して沸き上げ開始時刻を決定し、決定した沸き上げ開始時刻からヒートポンプの通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を算出して過去の実績として記憶する制御部を備えたことにより、あらかじめ不足加熱熱量を想定して算出した必要沸き上げ時間に基づいて適性な沸き上げ開始時刻を設定することができると共に、この不足加熱熱量を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される不足加熱熱量が実績に基づいて変更されることにより、記憶不足加熱熱量を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
また、本発明の第2の発明は、ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた加熱能力を補正する単位時間能力補正値に基づいて必要沸き上げ時間を算出して沸き上げ開始時刻を決定し、決定した沸き上げ開始時刻からヒートポンプの通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値を算出して過去の実績として記憶する制御部を備えたことにより、あらかじめ単位時間能力補正値を想定して算出した単位時間能力修正値に基づいて必要沸き上げ時間すなわち沸き上げ開始時刻を適正に設定することができると共に、この単位時間能力補正値を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される単位時間能力補正値が実績に基づいて変更されることにより、記憶単位時間能力補正値を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第3の発明は、第1の発明において、制御部は、複数nの不足加熱熱量を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、複数nの不足加熱熱量をリセットする初期化手段と、貯湯タンクの目標設定温度と給水温度と残湯量の算出データと貯湯タンクの満タン貯湯量と加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力手段と、複数nの不足加熱熱量のうちの最大不足加熱熱量を検索する最大不足加熱熱量検索手段と、最大不足加熱熱量と運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出手段と、必要沸き上げ時間に基づいて沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出手段と、算出した沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定手段と、開始時刻到達判定手段において算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときはヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始手段と、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止手段と、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度と運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した不足加熱熱量を過去の実績値として記憶部に記憶する不足加熱熱量算出記憶手段とを有することにより、第1の発明の作用に加え、あらかじめ不足加熱熱量を想定して算出した必要沸き上げ時間に基づいて適性な沸き上げ開始時刻を沸上げ開始時刻算出手段において設定することができると共に、この不足加熱熱量を実績に基づいて経験値として不足加熱熱量算出記憶手段により記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される不足加熱熱量が実績に基づいて不足加熱熱量算出記憶手段において変更されることにより、過去の実績としての記憶不足加熱熱量を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第4の発明は、第3の発明において、制御部は、記憶する不足加熱熱量に番号を付ける不足加熱熱量番号算出手段を備え、不足加熱熱量算出記憶手段は、複数nの不足加熱熱量を番号の順に繰り返し更新することにより、第3の発明の作用に加え、過去の実績としての不足加熱熱量データが多数(たとえば10個とか20個)になっても、確実に記憶し、また更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度をさらに適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温をさらに正確に目標設定温度とすることができる。また、直近の複数nの不足加熱熱量データを過去の実績として更新しながら記憶することにより、季節の変化などの影響を受け難く、適正な補正を行って確実かつ効率的に必要量の沸き上げを完了させることができ、信頼性に優れる。
本発明の第5の発明は、第2の発明において、制御部は、複数nの単位時間能力補正値を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、複数nの単位時間能力補正値をリセットする初期化手段と、貯湯タンクの目標設定温度と給水温度と残湯量の算出データと貯湯タンクの満タン貯湯量と加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力手段と、複数nの単位時間能力補正値のうちの最大単位時間能力補正値を検索する最大単位時間能力補正値検索手段と、最大単位時間能力補正値と運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出手段と、必要沸き上げ時間に基づいて沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出手段と、算出した沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定手段と、開始時刻到達判定手段において算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときはヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始手段と、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止手段と、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値を深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度と運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した単位時間能力補正値を過去の実績値として記憶部に記憶する単位時間能力補正値算出記憶手段とを有することにより、第2の発明の作用に加え、あらかじめ単位時間能力補正値を想定して算出した単位時間能力修正値に基づいて必要沸き上げ時間すなわち沸き上げ開始時刻を必要沸上げ時間算出手段および沸上げ開始時刻算出手段において適正に設定することができると共に、この単位時間能力補正値を実績に基づいて経験値として単位時間能力補正値算出記憶手段により記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される単位時間能力補正値が実績に基づいて変更されることにより、記憶単位時間能力補正値を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第6の発明は、第5の発明において、制御部は、記憶する単位時間能力補正値に番号を付ける単位時間能力補正値番号算出手段を備え、単位時間能力補正値算出記憶手段は、複数nの単位時間能力補正値を番号の順に繰り返し更新することにより、第5の発明の作用に加え、過去の実績としての単位時間能力補正値が多数(たとえば10個とか20個)になっても、確実に記憶し、また更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度をさらに適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温をさらに正確に目標設定温度とすることができる。また、直近の複数nの不足加熱熱量データを過去の実績として更新しながら記憶することにより、季節の変化などの影響を受け難く、適正な補正を行って確実かつ効率的に必要量の沸き上げを完了させることができ、信頼性に優れる。
本発明の第7の発明は、ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器におけるヒートポンプ通電方法において、過去の実績として記憶しておいた不足加熱熱量に基づいて必要沸き上げ時間を算出して沸き上げ開始時刻を決定し、決定した沸き上げ開始時刻からヒートポンプの通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を算出して過去の実績として記憶することにより、あらかじめ不足加熱熱量を想定して算出した必要沸き上げ時間に基づいて適性な沸き上げ開始時刻を設定することができると共に、この不足加熱熱量を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される不足加熱熱量が実績に基づいて変更されることにより、記憶不足加熱熱量を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第8の発明は、ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器におけるヒートポンプ通電方法おいて、過去の実績として記憶しておいた加熱能力を補正する単位時間能力補正値に基づいて必要沸き上げ時間を算出して沸き上げ開始時刻を決定し、決定した沸き上げ開始時刻からヒートポンプの通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値を算出して過去の実績として記憶することにより、あらかじめ単位時間能力補正値を想定して算出した単位時間能力修正値に基づいて必要沸き上げ時間すなわち沸き上げ開始時刻を適正に設定することができると共に、この単位時間能力補正値を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される単位時間能力補正値が実績に基づいて変更されることにより、記憶単位時間能力補正値を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第9の発明は、第7の発明において、複数nの不足加熱熱量を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、複数nの不足加熱熱量をリセットする初期化ステップと、貯湯タンクの目標設定温度と給水温度と残湯量の算出データと貯湯タンクの満タン貯湯量と加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力ステップと、複数nの不足加熱熱量のうちの最大不足加熱熱量を検索する最大不足加熱熱量検索ステップと、最大不足加熱熱量と運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出ステップと、必要沸き上げ時間に基づいて沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出ステップと、算出した沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定ステップと、開始時刻到達判定ステップにおいて算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときはヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始ステップと、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止ステップと、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度と運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した不足加熱熱量を過去の実績値として記憶部に記憶する不足加熱熱量算出記憶ステップとを有することにより、第7の発明の作用に加え、あらかじめ不足加熱熱量を想定して算出した必要沸き上げ時間に基づいて適性な沸き上げ開始時刻を沸上げ開始時刻算出ステップにおいて設定することができると共に、この不足加熱熱量を実績に基づいて経験値として不足加熱熱量算出記憶ステップにおいて記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される不足加熱熱量が実績に基づいて不足加熱熱量算出記憶ステップにおいて変更されることにより、過去の実績としての記憶不足加熱熱量を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第10の発明は、第9の発明において、記憶する不足加熱熱量に番号を付ける不足加熱熱量番号算出記憶ステップを備え、不足加熱熱量算出記憶ステップにおいて、複数nの不足加熱熱量を番号の順に繰り返し更新することにより、第9の発明の作用に加え、過去の実績としての不足加熱熱量データが多数(たとえば10個とか20個)になっても、確実に記憶し、また更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度をさらに適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温をさらに正確に目標設定温度とすることができる。また、不足加熱熱量番号算出記憶ステップで直近の複数nの不足加熱熱量データを過去の実績として更新しながら記憶することにより、季節の変化などの影響を受け難く、適正な補正を行って確実かつ効率的に必要量の沸き上げを完了させることができ、信頼性に優れる。
本発明の第11の発明は、第8の発明において、複数nの単位時間能力補正値を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、複数nの単位時間能力補正値をリセットする初期化ステップと、貯湯タンクの目標設定温度と給水温度と残湯量の算出データと貯湯タンクの満タン貯湯量と加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力ステップと、複数nの単位時間能力補正値のうちの最大単位時間能力補正値を検索する最大単位時間能力補正値検索ステップと、最大単位時間能力補正値と運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出ステップと、必要沸き上げ時間に基づいて沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出ステップと、算出した沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定ステップと、開始時刻到達判定ステップにおいて算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときはヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始ステップと、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止ステップと、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値を深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度と運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した単位時間能力補正値を過去の実績値として記憶部に記憶する単位時間能力補正値算出記憶ステップとを有することにより、第8の発明の作用に加え、あらかじめ単位時間能力補正値を想定して算出した単位時間能力修正値に基づいて必要沸き上げ時間すなわち沸き上げ開始時刻を必要沸上げ時間算出ステップおよび沸上げ開始時刻算出ステップにおいて適正に設定することができると共に、この単位時間能力補正値を実績に基づいて経験値として単位時間能力補正値算出記憶ステップにおいて記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される単位時間能力補正値が実績に基づいて変更されることにより、記憶単位時間能力補正値を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができる。
本発明の第12の発明は、第11の発明において、記憶する単位時間能力補正値に番号を付ける単位時間能力補正値番号算出記憶ステップを備え、単位時間能力補正値算出記憶ステップにおいては、複数nの単位時間能力補正値を番号の順に繰り返し更新することにより、第11の発明の作用に加え、過去の実績としての単位時間能力補正値が多数(たとえば10個とか20個)になっても、確実に記憶し、また更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度をさらに適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温をさらに正確に目標設定温度とすることができる。また、単位時間能力補正値算出記憶ステップで直近の複数nの不足加熱熱量データを過去の実績として更新しながら記憶することにより、季節の変化などの影響を受け難く、適正な補正を行って確実かつ効率的に必要量の沸き上げを完了させることができ、信頼性に優れる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る貯湯式ヒートポンプ給湯器は、従来同様、図1に示す構成である。本貯湯式ヒートポンプ給湯器が従来の貯湯式ヒートポンプ給湯器と異なるところは、制御部16の動作である。
このように構成された貯湯式ヒートポンプ給湯器について、その動作を図2、図3を用いて説明する。
図2は、制御部16の機能実現手段を示す機能ブロック図である。
図2において、1611は複数nの不足加熱熱量をリセットする初期化手段、1612は沸き上げ目標貯湯量の目標設定温度と給水温度と残湯量の算出データと沸き上げ目標貯湯量と加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力手段、1613は複数nの不足加熱熱量のうちの最大不足加熱熱量を検索する最大不足加熱熱量検索手段、1614は最大不足加熱熱量と運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出手段、1615は必要沸き上げ時間に基づいて沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出手段、1616は算出した沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定手段、1617は開始時刻到達判定手段1616において算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときはヒートポンプ加熱機本体10の通電を開始するヒートポンプ通電開始手段、1618はヒートポンプ加熱機本体10の通電を続行するか否かを判定する通電非通電判定手段、1619は深夜時間帯終了時刻または沸き上げ目標貯湯量の沸き上げ完了時刻にヒートポンプ加熱機本体10の通電を停止するヒートポンプ通電停止手段、1620は深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度と運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した不足加熱熱量を過去の実績値として後述の記憶部1622に記憶する不足加熱熱量算出記憶手段、1621は記憶する不足加熱熱量に番号を付けることにより複数nの不足加熱熱量を番号の順に繰り返し更新する不足加熱熱量番号算出手段、1622は複数nの不足加熱熱量を過去の実績値として記憶する記憶部である。ここで、深夜時間帯とは例えば午後11時または午前0時から午前6時または午前7時までで、深夜時間帯終了時刻とは例えば午前6時または午前7時である。
このように構成された制御部16の動作について、図3を用いて説明する。図3は制御部16の動作を示すフローチャートである。
図3において、まず初期化手段1611は、不足加熱熱量の記憶番号を示すjを「1」にセットし(j=1)(S1)、複数n個の不足加熱熱量(H1、H2、・・・、Hn)をゼロにリセットする(S2)(初期化ステップ)。次に、入力手段1612は、沸き上げ目標貯湯量の目標設定温度TSと給水温度TWと残湯量Zと沸き上げ目標貯湯量ZCと加熱能力の基準を示す基準単位時間能力Wとを運転条件データとして入力する(S3、入力ステップ)。残湯量Zは上部サーミスタ8及び第1〜第5残湯サーミスタ8a〜8eで検出された貯湯タンク内の水温の分布によって求められた、加熱の必要がない高温域の湯量を表している。尚、残湯量として認識する時の残湯温度TZを何℃にするかは、適宜、選択することができる。よって、満タン貯湯量Aから残湯量Zを引いた値(A−Z)が、深夜時間帯において加熱される貯湯タンク2内の最大水量である。しかし、個々の家庭の家族構成や季節などによって、使用される湯量や目標設定温度は異なり、必ずしも(A−Z)の全てを加熱する必要はない。そこで、過去の使用湯量の実績から、沸き上げ目標貯湯量ZCを設定すると、深夜時間帯において加熱される貯湯タンク2内の水量は(ZC−Z)である(但し、ZC≦A)。
次に、最大不足加熱熱量検索手段1613は、複数nの不足加熱熱量のうちの最大不足加熱熱量Hm(使用開始時点(初期状態)では記憶部に不足加熱熱量が記憶されていないのでゼロである)を検索する(S4、最大不足加熱熱量検索ステップ)。次に、必要沸き上げ時間算出手段1614は、最大不足加熱熱量Hmと運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間THを(数1)により算出する(S5、必要沸上げ時間算出ステップ)。
Figure 0005302633
次に、沸き上げ開始時刻算出手段1615は、算出した必要沸き上げ時間THに基づいて沸き上げ開始時刻THSを(数2)により算出する(S6、沸上げ開始時刻算出ステップ)。
Figure 0005302633
次に、開始時刻到達判定手段1616は、図示しないタイマにより、沸き上げ開始時刻THSに到達したか否かを判定する(S7、開始時刻到達判定ステップ)。沸き上げ開始時刻THSに到達したと判定したときは次にヒートポンプ通電開始手段1617は、ヒートポンプ加熱機本体10の通電を開始する(S8、ヒートポンプ通電開始ステップ)。算出した沸き上げ開始時刻THSに到達していないと判定したときはステップS3へ戻る。次に、通電非通電判定手段1618は、加熱動作停止温度センサ14で検出した貯湯タンク温度(停止温度ともいう)が加熱動作停止温度(たとえば80℃)以上か否かを判定し(S9)、また深夜時間帯終了時刻に到達したか否かを判定する(S14)(通電非通電判定ステップ)。貯湯タンク温度(停止温度)が加熱動作停止温度以上(すなわち沸き上げ完了時刻に到達した)か又は貯湯タンク温度(停止温度)は加熱動作停止温度より低いが深夜時間帯終了時刻に到達したと判定したときは次のステップへ移行するが、貯湯タンク温度が加熱動作停止温度よりも低くかつ深夜時間帯終了時刻に到達していないときはステップS9へ戻って加熱を続ける。次に、通電非通電判定手段1618がヒートポンプ加熱機本体10の通電を続行しないと判定したときはヒートポンプ通電停止手段1619は、ヒートポンプ加熱機本体10の通電を停止する(S10、ヒートポンプ通電停止ステップ)。
次に、不足加熱熱量算出記憶手段1620は、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量Hxを深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度Txと運転条件データとに基づいて(数3)を用いて算出すると共に算出した不足加熱熱量Hxを過去の実績値として記憶部1622に記憶する(S11、不足加熱熱量算出記憶ステップ)。
次に、不足加熱熱量番号算出手段1621は、記憶番号jが最大値nに達したか否かを判定し(S12)、最大値nに達していないと判定したときは「1」を加算し(j=j+1)(S13)、最大値nに達したと判定したときは記憶番号jをゼロにリセットする(S15)(不足加熱熱量番号算出ステップ)。これらのステップに示すように、記憶する不足加熱熱量に記憶番号を付けることにより複数nの不足加熱熱量を番号の順に繰り返し更新することができる。
このように、ヒートポンプ10の加熱能力と貯湯タンク2への給水温度TWと貯湯タンク内の残湯量Z及び沸き上げ目標貯湯量ZCに基づき必要沸き上げ時間THを算出し、深夜時間帯終了時刻に沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻THSを制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた不足加熱熱量Hnに基づいて必要沸き上げ時間THを算出して沸き上げ開始時刻THSを決定し、決定した沸き上げ開始時刻THSからヒートポンプ10の通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプ10の通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量Hjを算出して過去の実績として記憶部1622に記憶する制御部16を備えたことにより、あらかじめ不足加熱熱量を想定して算出した必要沸き上げ時間THに基づいて適性な沸き上げ開始時刻THSを設定することができると共に、この不足加熱熱量Hjを実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される不足加熱熱量が実績に基づいて変更されることにより、記憶される不足加熱熱量を種々の外部条件(外気温度や給水温度TWなど)や内部条件(目標設定温度TSやヒートポンプ10の加熱能力など)に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンク2の水温を正確に目標設定温度TSとすることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る貯湯式ヒートポンプ給湯器は、従来同様、図1に示す構成である。本貯湯式ヒートポンプ給湯器が従来の貯湯式ヒートポンプ給湯器と異なるところは、制御部16の動作である。
このように構成された貯湯式ヒートポンプ給湯器について、その動作を図4、図5を用いて説明する。
図4は、制御部16の機能実現手段を示す機能ブロック図である。
図4において、1631は複数n個の単位時間能力補正値をリセットする初期化手段、1632は貯湯タンクの目標設定温度と給水温度と残湯量と沸き上げ目標貯湯量と加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力手段、1633は複数n個の単位時間能力補正値のうちの最大単位時間能力補正値を検索する最大単位時間能力補正値検索手段、1634は最大単位時間能力補正値と運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出手段、1635は必要沸き上げ時間に基づいて沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出手段、1636は必要沸上げ時間算出手段1634で算出した沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定手段、1637は開始時刻到達判定手段1636において算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときはヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始手段、1638はヒートポンプ加熱機本体10の通電を続行するか否かを判定する通電非通電判定手段、1639は深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止手段、1640は深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値を深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度と運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した単位時間能力補正値を過去の実績値として後述の記憶部1642に記憶する単位時間能力補正値算出記憶手段、1641は記憶する単位時間能力補正値に番号を付けることにより複数n個の単位時間能力補正値を番号の順に繰り返し更新する単位時間能力補正値番号算出手段、1642は複数n個の単位時間能力補正値を過去の実績値として記憶する記憶部である。
このように構成された制御部16の動作について、図5を用いて説明する。図5は制御部16の動作を示すフローチャートである。
図5において、まず初期化手段1631は、単位時間能力補正値の記憶番号を示すjを「1」にセットし(j=1)(S21)、複数n個の単位時間能力補正値(W1、W2、・・・、Wn)をゼロにリセットする(S22)(初期化ステップ)。次に、入力手段1632は、残湯量の目標設定温度TSと給水温度TWと残湯量Zと沸き上げ目標貯湯量ZCと加熱能力の基準を示す基準単位時間能力Wとを運転条件データとして入力する(S23、入力ステップ)。残湯量Zは上部サーミスタ8及び第1〜第5残湯サーミスタ8a〜8eで検出された貯湯タンク内の水温の分布によって求められた、加熱の必要がない高温域の湯量を表している。深夜時間帯において加熱される貯湯タンク2内の水量は(ZC−Z)である(但し、ZC≦A)。
次に、最大単位時間能力補正値検索手段1633は、複数n個の単位時間能力補正値のうちの最大単位時間能力補正値(現今ではすべての単位時間能力補正値がゼロであるからゼロである)を検索する(S24、最大単位時間能力補正値検索ステップ)。次に、必要沸き上げ時間算出手段1634は、最大単位時間能力補正値と運転条件データとに基づいて必要沸き上げ時間TMを(数4)により算出する(S25、必要沸上げ時間算出ステップ)。
Figure 0005302633
次に、沸き上げ開始時刻算出手段1635は、算出した必要沸き上げ時間TMに基づいて沸き上げ開始時刻TMSを(数5)により算出する(S26、沸上げ開始時刻算出ステップ)。
Figure 0005302633
次に、開始時刻到達判定手段1636は、図示しないタイマにより、沸き上げ開始時刻TMSに到達したか否かを判定する(S27、開始時刻到達判定ステップ)。沸き上げ開始時刻TMSに到達したと判定したときは次にヒートポンプ通電開始手段1637は、ヒートポンプ加熱機本体10の通電を開始する(S28、ヒートポンプ通電開始ステップ)。算出した沸き上げ開始時刻TMSに到達していないと判定したときはステップS23へ戻る。次に、通電非通電判定手段1638は、加熱動作停止温度センサ14で検出した貯湯タンク温度(停止温度ともいう)が加熱動作停止温度(たとえば80℃)以上か否かを判定し(S29)、また深夜時間帯終了時刻に到達したか否かを判定する(S34)(通電非通電判定ステップ)。貯湯タンク温度(停止温度)が加熱動作停止温度以上(すなわち沸き上げ完了時刻に到達した)か又は貯湯タンク温度(停止温度)は加熱動作停止温度より低いが深夜時間帯終了時刻に到達したと判定したときは次のステップへ移行するが、貯湯タンク温度が加熱動作停止温度よりも低くかつ深夜時間帯終了時刻に到達していないときはステップS29へ戻って加熱を続ける。次に、通電非通電判定手段1638がヒートポンプ加熱機本体10の通電を続行しないと判定したときはヒートポンプ通電停止手段1639は、ヒートポンプ加熱機本体10の通電を停止する(S30)(ヒートポンプ通電停止ステップ)。
次に、単位時間能力補正値算出記憶手段1640は、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値を深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における貯湯タンクの温度と運転条件データとに基づいて(数6)を用いて算出すると共に算出した不足加熱熱量を過去の実績値として記憶部1642に記憶する(S31、単位時間能力補正値算出記憶ステップ)。
次に、単位時間能力補正値番号算出手段1641は、記憶番号jが最大値nに達したか否かを判定し(S32)、最大値nに達していないと判定したときは「1」を加算し(j=j+1)(S33)、最大値nに達したと判定したときは記憶番号jをゼロにリセットする(S35)(単位時間能力補正値番号算出ステップ)。これらのステップに示すように、記憶する単位時間能力補正値に記憶番号を付けることにより、複数n個の単位時間能力補正値を番号の順に繰り返し更新することができ、単位時間能力補正値の精度を徐々に高めていくことができる。
このように、あらかじめ単位時間能力補正値Wnの最大値Wmを想定して算出した単位時間能力修正値(W−Wm)に基づいて必要沸き上げ時間TMすなわち沸き上げ開始時刻TMSを必要沸上げ時間算出手段1634および沸上げ開始時刻算出手段1635において適正に設定することができると共に、この単位時間能力補正値を実績に基づいて経験値として単位時間能力補正値算出記憶手段1640により記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度を十分な高温にすることができる。また、記憶される単位時間能力補正値が実績に基づいて変更されることにより、記憶される単位時間能力補正値を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件(外気温度や給水温度TWなど)や内部条件(目標設定温度TSやヒートポンプ加熱機本体10の能力など)の影響を排除して貯湯タンク2の水温を正確に目標設定温度とすることができる。さらに、単位時間能力補正値算出記憶手段1640は、単位時間能力補正値番号算出手段1641において記憶番号jを順次に変更し、この変更を繰り返すことにより、過去の実績としての単位時間能力補正値が多数(たとえば10個とか20個)になっても、確実に記憶し、また更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度をさらに適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンク2の水温をさらに正確に目標設定温度とすることができる。
なお、実施の形態1、2では、沸き上げ対象の湯量(沸き上げ目標貯湯量ZC)に供給すべき熱量を求める際に、残湯量Zの持っている熱量(残湯温度TZ)を無視し、(ZC−Z)(TS−TW)として計算したが、別の方法として、沸き上げ目標貯湯量ZCに対して供給すべき熱量QC=ZC(TS−TW)から残湯量Zの熱量QZ=Z(TZ−TW)を引いてQC−QZ=ZC(TS−TW)−Z(TZ−TW)としてもよい。これにより、より効率的な加熱と正確な補正が期待できる。
以上のように、本発明に係る貯湯式ヒートポンプ給湯器は、ヒートポンプの加熱能力(正確にはヒートポンプ加熱機本体10の加熱能力)と貯湯タンク2への給水温度TWと貯湯タンク2内の残湯量Z及び沸き上げ目標貯湯量ZCに基づき必要沸き上げ時間THを算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻THSを制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた不足加熱熱量に基づいて必要沸き上げ時間THを算出して沸き上げ開始時刻THSを決定し、決定した沸き上げ開始時刻THSからヒートポンプ10の通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプ10の通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量Hを算出して過去の実績として記憶部1622に記憶する制御部16を備えたことにより、あらかじめ最大不足加熱熱量を想定して算出した必要沸き上げ時間THに基づいて適性な沸き上げ開始時刻THSを設定することができると共に、この不足加熱熱量を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度を十分な高温にすることができ、また、記憶される不足加熱熱量が実績に基づいて変更されることにより、記憶不足加熱熱量を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンク2の水温を正確に目標設定温度とすることができるので、深夜電力の有効利用を図ることができ、また、早朝であっても直ちに適温の給湯を受けることができ、さらに、電力需要の適正化を図ることができる。
また、ヒートポンプ10の加熱能力と貯湯タンク2への給水温度TWと貯湯タンク2内の残湯量Z及び沸き上げ目標貯湯量ZCに基づき必要沸き上げ時間TMを算出し、深夜時間帯終了時刻に沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻TMSを制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた加熱能力を補正する単位時間能力補正値Wに基づいて必要沸き上げ時間TMを算出して沸き上げ開始時刻TMSを決定し、決定した沸き上げ開始時刻TMSからヒートポンプ10の通電を開始し、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻にヒートポンプ10の通電を停止したときの深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻における単位時間能力補正値Wxを算出して過去の実績として記憶部1642に記憶する制御部16を備えたことにより、あらかじめ最大単位時間能力補正値Wmを想定して算出した単位時間能力修正値(W−Wm)に基づいて必要沸き上げ時間TMすなわち沸き上げ開始時刻TMSを適正に設定することができると共に、この単位時間能力補正値を実績に基づいて経験値として記憶することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンク2の温度を十分な高温にすることができ、また、記憶される単位時間能力補正値が実績に基づいて変更されることにより、記憶単位時間能力補正値を種々の外部条件や内部条件に基づいて更新することができるので、深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻において貯湯タンクの温度を適性なものに徐々に近付けることができ、種々の外部条件や内部条件の影響を排除して貯湯タンクの水温を正確に目標設定温度とすることができるので、深夜電力の有効利用を図ることができ、また、早朝であっても直ちに適温の給湯を受けることができ、さらに、電力需要の適正化を図ることができる。
一般的な貯湯式ヒートポンプ給湯器を示す構成図 本発明の実施の形態1に係る制御部を示す機能ブロック図 図2の制御部の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2に係る制御部を示す機能ブロック図 図4の制御部の動作を示すフローチャート
符号の説明
1 給湯器本体
2 貯湯タンク
3 給水配管
4 減圧弁
5 水温センサ
6 給湯配管
7 逃し弁
8 上部サーミスタ
8a 第1残湯サーミスタ
8b 第2残湯サーミスタ
8c 第3残湯サーミスタ
8d 第4残湯サーミスタ
8e 第5残湯サーミスタ
10 ヒートポンプ加熱機本体(ヒートポンプ)
11 循環ポンプ
12 冷水管
13 温水管
14 加熱動作停止温度センサ
15 外気温度センサ
16 制御部
17 リモコン
18 圧縮機
19 給湯用熱交換器
20 膨張弁
21 室外熱交換器
22 送風ファン
23 冷媒通路
24 給湯用水通路
25 沸き上げ湯温センサ
1611、1631 初期化手段
1612、1632 入力手段
1613 最大不足加熱熱量検索手段
1614、1634 必要沸上げ時間算出手段
1615、1635 沸上げ開始時刻算出手段
1616、1636 開始時刻到達判定手段
1617、1637 ヒートポンプ通電開始手段
1618、1638 通電非通電判定手段
1619、1639 ヒートポンプ通電停止手段
1620 不足加熱熱量算出記憶手段
1621 不足加熱熱量番号算出手段
1622、1642 記憶部
1633 最大単位時間能力補正値検索手段
1640 単位時間能力補正値算出記憶手段
1641 単位時間能力補正値番号算出手段

Claims (12)

  1. ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と前記貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた不足加熱熱量に基づいて前記必要沸き上げ時間を算出して前記沸き上げ開始時刻を決定し、決定した前記沸き上げ開始時刻から前記ヒートポンプの通電を開始し、前記深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止したときの前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を算出して過去の実績として記憶する制御部を備えたことを特徴とする貯湯式ヒートポンプ給湯器。
  2. ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と前記貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器において、過去の実績として記憶しておいた前記加熱能力を補正する単位時間能力補正値に基づいて前記必要沸き上げ時間を算出して前記沸き上げ開始時刻を決定し、決定した前記沸き上げ開始時刻から前記ヒートポンプの通電を開始し、前記深夜時間帯終了時刻または沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止したときの前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記単位時間能力補正値を算出して過去の実績として記憶する制御部を備えたことを特徴とする貯湯式ヒートポンプ給湯器。
  3. 前記制御部は、複数nの前記不足加熱熱量を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、前記複数nの不足加熱熱量をリセットする初期化手段と、前記貯湯タンクの目標設定温度と前記給水温度と前記残湯量の算出データと前記貯湯タンクの満タン貯湯量と前記加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力手段と、前記複数nの不足加熱熱量のうちの最大不足加熱熱量を検索する最大不足加熱熱量検索手段と、前記最大不足加熱熱量と前記運転条件データとに基づいて前記必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出手段と、前記必要沸き上げ時間に基づいて前記沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出手段と、算出した前記沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定手段と、前記開始時刻到達判定手段において前記算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときは前記ヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始手段と、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止手段と、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記不足加熱熱量を前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記貯湯タンクの温度と前記運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した前記不足加熱熱量を前記過去の実績値として前記記憶部に記憶する不足加熱熱量算出記憶手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯器。
  4. 前記制御部は、記憶する前記不足加熱熱量に番号を付ける不足加熱熱量番号算出手段を備え、前記不足加熱熱量算出記憶手段は、前記複数nの不足加熱熱量を前記番号の順に繰り返し更新することを特徴とする請求項3に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯器。
  5. 前記制御部は、複数nの前記単位時間能力補正値を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、前記複数nの単位時間能力補正値をリセットする初期化手段と、前記貯湯タンクの目標設定温度と前記給水温度と前記残湯量の算出データと前記貯湯タンクの満タン貯湯量と前記加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力手段と、前記複数nの単位時間能力補正値のうちの最大単位時間能力補正値を検索する最大単位時間能力補正値検索手段と、前記最大単位時間能力補正値と前記運転条件データとに基づいて前記必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出手段と、前記必要沸き上げ時間に基づいて前記沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出手段と、算出した前記沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定手段と、前記開始時刻到達判定手段において前記算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときは前記ヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始手段と、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止手段と、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記単位時間能力補正値を前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記貯湯タンクの温度と前記運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した前記単位時間能力補正値を前記過去の実績値として前記記憶部に記憶する単位時間能力補正値算出記憶手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯器。
  6. 前記制御部は、記憶する前記単位時間能力補正値に番号を付ける単位時間能力補正値番号算出手段を備え、前記単位時間能力補正値算出記憶手段は、前記複数nの単位時間能力補正値を前記番号の順に繰り返し更新することを特徴とする請求項5に記載の貯湯式ヒートポンプ給湯器。
  7. ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と前記貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器におけるヒートポンプ通電方法において、過去の実績として記憶しておいた不足加熱熱量に基づいて前記必要沸き上げ時間を算出して前記沸き上げ開始時刻を決定し、決定した前記沸き上げ開始時刻から前記ヒートポンプの通電を開始し、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止したときの前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を算出して過去の実績として記憶することを特徴とするヒートポンプ通電方法。
  8. ヒートポンプの加熱能力と貯湯タンクへの給水温度と前記貯湯タンク内の残湯量と沸き上げ目標貯湯量に基づき必要沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯終了時刻までに沸き上げを完了させるように沸き上げ開始時刻を制御する貯湯式ヒートポンプ給湯器におけるヒートポンプ通電方法おいて、過去の実績として記憶しておいた前記加熱能力を補正する単位時間能力補正値に基づいて前記必要沸き上げ時間を算出して前記沸き上げ開始時刻を決定し、決定した前記沸き上げ開始時刻から前記ヒートポンプの通電を開始し、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止したときの前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記単位時間能力補正値を算出して過去の実績として記憶することを特徴とするヒートポンプ通電方法。
  9. 複数nの前記不足加熱熱量を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、前記複数nの前記不足加熱熱量をリセットする初期化ステップと、前記貯湯タンクの目標設定温度と前記給水温度と前記残湯量の算出データと前記貯湯タンクの満タン貯湯量と前記加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力ステップと、前記複数nの前記不足加熱熱量のうちの最大不足加熱熱量を検索する最大不足加熱熱量検索ステップと、前記最大不足加熱熱量と前記運転条件データとに基づいて前記必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出ステップと、前記必要沸き上げ時間に基づいて前記沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出ステップと、算出した前記沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定ステップと、前記開始時刻到達判定ステップにおいて前記算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときは前記ヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始ステップと、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止ステップと、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における不足加熱熱量を前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記貯湯タンクの温度と前記運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した前記不足加熱熱量を過去の実績値として前記記憶部に記憶する不足加熱熱量算出記憶ステップとを有することを特徴とする請求項7に記載のヒートポンプ通電方法。
  10. 記憶する前記不足加熱熱量に番号を付ける不足加熱熱量番号算出記憶ステップを備え、前記不足加熱熱量算出記憶ステップにおいて、前記複数nの不足加熱熱量を前記番号の順に繰り返し更新することを特徴とする請求項9に記載のヒートポンプ通電方法。
  11. 複数nの前記単位時間能力補正値を過去の実績値として記憶する記憶部を備え、前記複数nの単位時間能力補正値をリセットする初期化ステップと、前記貯湯タンクの目標設定温度と前記給水温度と前記残湯量の算出データと前記貯湯タンクの満タン貯湯量と前記加熱能力の基準を示す基準単位時間能力とを運転条件データとして入力する入力ステップと、前記複数nの単位時間能力補正値のうちの最大単位時間能力補正値を検索する最大単位時間能力補正値検索ステップと、前記最大単位時間能力補正値と前記運転条件データとに基づいて前記必要沸き上げ時間を算出する必要沸上げ時間算出ステップと、前記必要沸き上げ時間に基づいて前記沸き上げ開始時刻を算出する沸上げ開始時刻算出ステップと、算出した前記沸き上げ開始時刻に到達したか否かを判定する開始時刻到達判定ステップと、前記開始時刻到達判定ステップにおいて前記算出した沸き上げ開始時刻に到達したと判定したときは前記ヒートポンプの通電を開始するヒートポンプ通電開始ステップと、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻に前記ヒートポンプの通電を停止するヒートポンプ通電停止ステップと、前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記単位時間能力補正値を前記深夜時間帯終了時刻または前記沸き上げ完了時刻における前記貯湯タンクの温度と前記運転条件データとに基づいて算出すると共に算出した前記単位時間能力補正値を前記過去の実績値として前記記憶部に記憶する単位時間能力補正値算出記憶ステップとを有することを特徴とする請求項8に記載のヒートポンプ通電方法。
  12. 記憶する前記単位時間能力補正値に番号を付ける単位時間能力補正値番号算出記憶ステップを備え、前記単位時間能力補正値算出記憶ステップにおいては、前記複数nの単位時間能力補正値を前記番号の順に繰り返し更新することを特徴とする請求項11に記載のヒートポンプ通電方法。
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