JP2578961B2 - 貯湯式電気温水器 - Google Patents

貯湯式電気温水器

Info

Publication number
JP2578961B2
JP2578961B2 JP31804488A JP31804488A JP2578961B2 JP 2578961 B2 JP2578961 B2 JP 2578961B2 JP 31804488 A JP31804488 A JP 31804488A JP 31804488 A JP31804488 A JP 31804488A JP 2578961 B2 JP2578961 B2 JP 2578961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
hot water
remaining hot
amount
water amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31804488A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02166346A (ja
Inventor
純一 西村
兼英 肝付
義博 宮石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU HENATSUKI KK
Original Assignee
KYUSHU HENATSUKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU HENATSUKI KK filed Critical KYUSHU HENATSUKI KK
Priority to JP31804488A priority Critical patent/JP2578961B2/ja
Publication of JPH02166346A publication Critical patent/JPH02166346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2578961B2 publication Critical patent/JP2578961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は深夜電力を利用する貯湯式電気温水器に関
し、特に使用湯量を設定せずに、自動的に使用状態に応
じた適切な沸き上げ温度を選択する貯湯式電気温水器に
関するものである。
[従来技術] 貯湯式電気温水器の沸き上げ温度を決定する方法は、
大きく分けると使用湯量を設定して間接的に沸き上げ温
度を決定する方法(使用湯量設定法)と、使用湯量は設
定せずに沸き上げ温度だけを決定する方法(沸き上げ温
度設定法)とに大別される。最近は使用湯量を設定可能
にし、ヒータへの通電時間(熱カロリー)を変えること
により、間接的に沸き上げ温度を制御する使用湯量設定
法が広く用いられている。しかしながら、最近一部の需
要者から使用湯量設定法を用いた温水器は、温度変動幅
が大きく、使い難いという意見が出てきている。そのた
め、最近では沸き上げ温度設定法を用いて自動制御を行
うことが要望され始めている。
沸き上げ温度設定法を用いて制御を行う場合には、実
際にタンクに残っている残湯量から使用状況を推測し
て、適切な沸き上げ温度を毎日決定し、決定した沸き上
げ温度に基づいて通電時間を制御することになる。実際
の制御方法としては、使用湯量設定法で一般的に採用さ
れているような係数修正方式を採用することが考えられ
る。係数修正方式とは、基準値に使用状況に応じて選択
した修正係数を掛けて最適な沸き上げ温度または通電時
間を得ようとする方式である。
また沸き上げ温度設定法を用いて制御を行う場合にも
生活パターンを考慮して制御を行うことが当然要求され
る。一般的な使用湯量設定法では、生活パターンを考慮
して制御するときに、過去の残湯量を記憶し、残湯量が
連続して一定日数の間(例えば5日間)所定量以上ある
場合には、修正係数を変更して通電時間を短くし、また
1日でも残湯量が下限量以下になると修正係数を変更し
て通電時間を長くする制御方式を用いている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、毎日の残湯量の温度は一定ではないた
め、同じ残湯量であっても使用量が同じになるとは限ら
ない。そのため沸き上げ温度設定法を用いて制御を行う
場合に、修正係数方式を採用して単純に実際の残湯量だ
けで修正係数を選択すると、残湯の温度が高い時にはさ
ほど問題はないものの、残湯の温度が低い場合には深夜
電力終了時刻までに所望の温度まで沸き上げることがで
きない事態も発生する。また沸き上げ温度の修正係数を
基準値に掛けて沸き上げ温度を修正する場合、適切な沸
き上げ温度を得ることができる係数を決めることが非常
に難しいという問題がある。
また沸き上げ温度設定法を用いるときに生活パターン
を考慮して制御を行なう場合に、使用湯量設定法で用い
られている前述の制御方式を採用すると次のような問題
が生じる。
過去一定日数(例えば5日間)連続して残湯量が所定
量以上ある場合に修正係数を変更して沸き上げ温度を変
えると、沸き上げ温度変更以後も使用量が少なくて残湯
量に大きな変化がない場合には、毎日沸き上げ温度の修
正が行われるため、温度が比較的早く下がる。このよう
に毎日沸上がり温度の修正が行なわれると、沸き上がり
温度はかなり低い温度まで下がるが、ある程度温度が下
がると使用湯量は同じであっても、残湯量は大幅に減少
するようになる。そして残湯量が所定レベル以下になれ
ば、沸き上げ温度を上げるように修正係数は変更される
ことになる。しかしながら温度を上げる場合の修正係数
は、残湯の温度の変動を考慮せず定められるため、必要
な温度まで沸き上げ温度を高くすることができず、使い
勝手が極端に悪くなるという問題がある。残湯の温度を
考慮して修正係数を変えることも考えられるが、修正係
数の定め方が通常の場合よりも更に難しくなり、適切な
修正係数を選択することが容易ではないという問題があ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するために、検出手段とし
て、貯湯タンク内への給水温度Twを検出する給水温度検
出手段S4と、貯湯タンク1内の残湯温度Thを検出する残
湯温度検出手段(S1〜S3)と、貯湯タンク内の残湯量Va
を検出する残湯量検出手段(S1〜S3)とを用いる。なお
残湯温度検出手段と残湯量検出手段とを一つの手段で構
成することもできる。そして毎日の残湯温度に違いがあ
っても、正確な使用湯量を算定するために、給水温度T
w,残湯温度Th及び残湯量Vaに基づいて残湯量Vaを一定の
温度の定温度残湯量Vbに換算する残湯量換算用演算手段
4を用いる。また、使用状況に応じて適切な沸き上がり
温度を定めるために、クリアされるまで定温度残湯量Vb
が連続して下限量より多い所定量以上になった日数又は
毎日の定温度残湯量Vbを記憶する定温度残湯量記憶手段
5と、前日の沸き上げ温度T1を記憶する沸き上げ温度記
憶手段9と、定温度残湯量Vbと前日の沸き上げ温度T1と
定温度残湯量記憶手段5の記憶データとに基づいて当日
の沸き上げ温度T2を決定する沸き上げ温度決定手段11と
を用いる。
本発明において、沸き上げ温度決定手段11は、予め定
めた温度ランクを記憶する温度ランク記憶手段8を含
む。そして沸き上げ温度決定手段11は、定温度残湯量Vb
が下限量以下の場合には、温度ランク記憶手段8に記憶
した温度ランクに従い沸き上げ温度T2を前記前日の沸き
上げ温度T1よりも所定ランク上げ、定温度残湯量Vbが下
限量より多い場合には沸き上げ温度T2を前日の沸き上げ
温度T1と同じとする。また、定温度残湯量記憶手段5に
記憶された記憶データから前記定温度残湯量Vbが所定量
以上ある日が連続して一定日数続いたことを判定した場
合には、予め設定した温度ランクに従い残湯量に応じて
沸き上げ温度T2を前日の沸き上げ温度T1よりも所定ラン
ク下げる。そして定温度残湯量Vbが所定量未満になるか
または所定量以上になった日数が一定日数になると定温
度残湯量記憶手段をクリアする。
沸き上げ温度決定手段11で決定した沸き上げ温度T2に
より発熱体2を制御するために、沸き上げ温度T2と給水
温度Twとに基づいて発熱体への所要通電時間を演算する
通電時間演算手段12と、通電時間演算手段12により求め
た所要通電時間が深夜電力終了時刻に得られるように発
熱体への通電開始時間を制御するタイマ装置13とを用い
る。
[発明の作用] 上記のように構成すると、前日の湯の使用量が多く、
残湯量換算用演算手段4で換算した定温度残湯量Vbが下
限量(例えば50)以下になると、予め設定した温度ラ
ンクに従い沸き上げ温度T2を前日の沸き上げ温度T1より
もランク上げして大量に使用した場合の温度低下による
湯量不足を補償する。また定温度残湯量Vbが下限量より
多く所定量より少ない場合には、使用量に大きな変動が
ないものとして、沸き上げ温度T2を前日の沸き上げ温度
T1と同じにする。
また、定温度残湯量記憶手段5に記憶された記憶デー
タから定温度残湯量Vbが所定量以上ある日が連続して一
定日数(例えば7日間)続いたことを判定した場合に
は、予め設定した温度ランクに従い残湯量に応じて沸き
上げ温度T2を前日の沸き上げ温度T1より所定ランク下げ
る。なお基準となる前述の所定量を、例えば100,150
のように数段階に分けてもよいのは勿論であり、段階
別に沸き上げ温度T1の上げ幅及び下げ幅を変えることも
任意である。定温度残湯量Vbが所定量以上ある日が連続
して一定日数(例えば7日間)続いて温度ランクが下が
るか、または定温度残湯量Vbが下限量より多く所定量よ
り少ない場合に沸き上げ温度T2を前日の沸き上げ温度T1
と同じにしたとき、または定温度残湯量Vbが下限量以下
になって沸き上げ温度T2を前日の沸き上げ温度T1よりも
所定ランク上げたときには、定温度残湯量記憶手段に記
憶された記憶データはリセットまたはクリアされる。し
たがってクリアされた日から再度定温度残湯量Vbが所定
量以上ある日が連続して一定日数続いたことが検出され
るまでは、温度ランクが下がることはない。従って本発
明によれば、連続して使用湯量が少なくなる場合でも、
温度ランクが毎日下がることはなく、少なくとも一定日
数(例えば通常の生活パターンである7日間)の間は温
度ランクは保持される。このようにすると、生活パター
ンを無視した不必要な沸き上げ温度の低下を防止するこ
とができる。
特に、本発明においては、定温度残湯量Vbが所定量以
上ある日が連続して一定日数続いたか否かを連続して判
断している。すなわち定温度残湯量Vbが下限量より多く
所定量未満になると、沸き上げ温度T2を前日の沸き上げ
温度T1と同じと決定するとともに定温度残湯量記憶手段
をクリアし、その翌日から再度定温度残湯量Vbが所定量
以上ある日が連続して一定日数続くか否かの判断を再開
する。そのため定温度残湯量Vbが所定量以上ある日が連
続して一定日数続いて温度ランクを下げることを決定す
るまでの期間が長くなることがない。特開昭60−207851
号公報に示された制御装置のように、単位日数(例えば
7日)分の残湯量を検出して、単位日数分の残湯量の最
小値が基準残湯量以上のときに沸き上げ温度を下方修正
する方式を採用すると、次の理由で沸き上げ温度を下げ
るまでの期間が長くなる。即ち、第1単位日数(7日)
を経過する間に残湯量の最小値が基準残湯量より少なく
なっても、第1単位日数が満了するまでは判断を行わ
ず、第1単位日数が満了すると次の第2単位日数(7日
間)の沸き上げ温度が決定される。そして第2単位日数
が満了するまでの間、残湯量の最小値が基準残湯量以上
あると、始めて沸き上げ温度を下げることが決定され
る。そのため第1単位日数の初日で残湯量の最小値が基
準残湯量より少なくなった場合でその後第2単位日数が
満了するまで残湯量が基準残湯量以上あると、第3単位
日数における沸き上げ温度の下方修正が行われる。即
ち、具体的には13日間経たなければ沸き上げ温度の下方
修正は行われない。またこの場合に、第2単位日数の最
終日に残湯量の最小値が基準残湯量より少なくなった場
合には、その間12日間連続して残湯量が基準残湯量以上
あっても、第3単位日数では沸き上げ温度の下方修正は
行われない。これに対して本発明によれば、単位日数と
いう概念を用いないので、一定日数(例えば7日)の間
連続して定温度残湯量Vbが所定量以上ある日が続けば、
沸き上げ温度の下方修正が行われる。そのため本発明に
よれば、温度ランクの下げることを決定するまでの期間
が長くなることがなく、湯の使用状態に応じて適確に下
方修正を行うことができる。
温度ランクは複数段階に分けられ、各段階間の温度差
はタンク容量、ヒータ容量、一般的な使用状況等に応じ
て定められる。基準値に係数を掛けて沸き上げ温度を変
える場合と比べて、温度ランクで沸き上げ温度を直接変
更すると、難しい修正係数の決定や複雑な演算をするこ
となく、比較的容易に対象となる電気温水器の条件に応
じた適切な温度を設定することができる。また温度ラン
ク方式を用いると、所望の温度上昇をランクの選択によ
り簡単に得ることができる。そのため、使用湯量が少な
い日が連続して長く続いて、沸き上げ温度が低くなり、
結果として定温度残湯量Vbが大幅に減少した時でも、適
切な沸き上げ温度(大きな温度上昇幅)をランクの選択
だけで決定することができ、適切な沸き上げ温度への復
帰を迅速に行なって短期間に余裕を取り戻すことができ
る。
[実施例] 以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明の貯湯式電気温水器の一例の概略構成
図を示している。第2図はマイクロコンピュータを用い
てこの実施例を実現する場合に用いるソフトウエアのフ
ローチャトの一部を示している。1は貯湯タンクであ
り、貯湯タンク1には実際の残湯量Vaと残湯温度Thとを
検出する温度センサS1〜S3が設けられている。温度セン
サS1〜S3は、公知の温度センサからなり、本実施例では
50,100及び150の残湯量との残湯の温度とを検出
する。また温水タンク1の下部には給水された水の水温
Twを検出する給水温度検出手段を構成する温度センサS4
が設けられている。2は通電制御装置3によって制御さ
れる電気ヒータ(発熱体)である。
残湯温度Thが異なれば、同じ残湯量Vaであっても貯湯
タンク1内の保有カロリーが異なってくるため、使用湯
量を知ることができず、適切な制御を行うことができな
い。そこで本実施例では温度センサS1〜S4によって検出
したデータ(残湯量Va,残湯温度Th,給水温度Tw)を、残
湯量換算用演算手段4に入力し、残湯量換算用演算手段
4によって実際の残湯量Vaを一定温度に換算した定温度
残湯量Vbに換算する。本実施例では温度センサS1〜S3が
50間隔で残湯量を検出できるように設けられているの
で、実際の残湯量Vaを50℃の一定温度に換算する場合に
は、下記(1)式を用いる。
Vb=50[A+B+C]/(50℃−Tw) …(1) 上記(1)式において、Aは(Th1−Tw),Bは(Th2
−Tw)、Cは(Th3−Tw)であり、Th1〜Th3は温度セ
ンサS1〜S3で検出した残湯温度であり、Twは給水温度で
ある。なお残湯量が少なくなって各温度センサS1〜S3
が、給水温度Twを検出するとAないしCの演算結果は零
となる。
残湯量換算用演算手段4で換算した定温度残湯量Vbの
データは残湯量判定手段6に入力される。残湯量判定手
段6は、定温度残湯量Vbの量及び定温度残湯量記憶手段
5に記憶されたデータを判定する。本実施例では、定温
度残湯量Vbが50未満か、50以上100未満か、100
以上150未満か、150以上かを判定する。そして定温
度残湯量Vbが100以上150未満及び150以上の場合
には、定温度残湯量記憶手段5にその旨のデータを入力
する。
定温度残湯量記憶手段5は、連続して定温度残湯量Vb
が所定量以上(本実施例では100以上と150以上の2
段階)ある場合の日数を記憶するか、またはクリアされ
るまで毎日の定温度残湯量を記憶する。定温度残湯量Vb
が下限量より多い所定量(本実施例では100)未満の
場合には、定温度残湯量記憶手段5はクリアされる。即
ち、第2図に示すように残湯データ日数は0になる。ま
た定温度残湯量Vbが所定量以上ある日が連続して一定日
数続くと、定温度残湯量記憶手段5はクリアされる。即
ち第2図に示すように残湯データ日数は0になる。
定温度残湯量記憶手段5の記憶データは、残湯量判定
手段6によって判定され、予め定めた日数(本実施例で
は7日)連続して所定量以上の定温度残湯量Vbが残った
ことを残湯量判定手段6が判定した場合には、前述の通
り自動的にリセット又はクリアされる。
残湯量判定手段6は判定した判定結果は、沸き上げ温
度選択手段7に入力される。沸き上げ温度選択手段7
は、残湯量判定手段6の判定結果と前日の沸き上げ温度
記憶手段に記憶させた温度とを基準にして、適切な沸き
上げ温度を温度ランク記憶手段8に記憶させた温度から
選択する。温度ランク記憶手段8には、適宜の温度間隔
で複数のランクに分けて沸き上げ温度が記憶されてい
る。この温度間隔は、実験及び経験によって適宜に定め
られる。下記表に本実施例で用いたランクと沸き上げ温
度との関係を示してある。
本実施例では、最初の基準沸き上げ温度を設定する手
段として初日判定手段10が設けられている。初日判定手
段10は、電気温水器が起動された初日を判定すると、基
準となる沸き上げ温度を沸き上げ温度選択手段に入力す
る。この初日判定手段10に代えて手動で基準となる沸き
上げ温度を入力するようにしてもよい。
上記実施例において、残湯量判定手段6、沸き上げ温
度選択手段7及び温度ランク記憶手段8によって沸き上
げ温度決定手段11が構成される。本実施例において、沸
き上げ温度決定手段11は次のように作動する。残湯量判
定手段6で判定した定温度残湯量Vbが下限量(50)以
下の場合には、沸き上げ温度選択手段7が温度ランク記
憶手段8に記憶した温度ランクに従って沸き上げ温度T2
を前日の沸き上げ温度T1よりも所定ランク上げる。本実
施例では定温度残湯量Vbが50未満になると、温度ラン
クを2ランク上げる。また定温度残湯量Vbが下限量(50
)以上になると、沸き上げ温度選択手段7は前日の沸
き上げ温度記憶手段9からデータを入力して、沸き上げ
温度T2を前日の沸き上げ温度T1と同じにする。また残湯
量判定手段6が、定温度残湯量記憶手段5に記憶された
記憶データから定温度残湯量Vbが所定量以上(100以
上,150以上)ある日が連続して一定日数(7日間)続
いたことを判定すると、沸き上げ温度選択手段7は温度
ランク記憶手段8に記憶した温度ランクに従って沸き上
げ温度T2を前日の沸き上げ温度T1より所定ランク下げ
る。連続して7日間100以上残った場合には1ランク
温度を下げ、連続して7日間150以上残った場合には
2ランク温度を下げる。
なお長期間、例えば数週間以上連続して定温度残湯量
Vbが所定量以上残った後に、定温度残湯量Vbが下限量以
下になったときには、温度ランクの上げ幅を通常の場合
よりも大きくして、充分な沸き上げ温度を得るようにす
れば、沸き上げ温度の復帰を迅速に行なって短期間に余
裕を取り戻すことができる。
沸き上げ温度選択手段7で選択した沸き上げ温度T2
は、通電時間演算手段12に入力される。通電時間演算手
段12は、給水温度Twと沸き上げ温度T2とに基づいて発熱
体2への所要通電時間を演算する。所要通電時間H
(分)は、下記(2)式に基づいて算出する。
上記式においてLはタンク容量()、kはヒータ2
の出力(W)である。上記式(2)から判るように、給
水温度を一定と見れば、沸き上げ温度T2を上げると通電
時間Hは長くなり、沸き上げ温度T2を下げると通電時間
は短くなる。
タイマ装置13は、通電時間演算手段12により求めた通
電時間Hが深夜電力終了時刻に得られるように発熱体2
への通電開始時間を制御する。通電制御装置3はタイマ
装置13によって時間制御されるとともに、タイマ装置13
のタイマ設定時間が完了する前に、沸き上げ温度T2が温
度センサにより得られた時にはヒータ2への通電を停止
する。なおこの温度センサとしては、給水温度検出手段
として用いられる温度センサS4を兼用すれば良い。また
通電制御装置3には、深夜電力開始時間及び終了時間を
検出するタイマが内蔵されている。
上記実施例はマイクロコンピュータを用いて実現する
ことが可能であり、その場合の制御のフローチャートを
第2図に示す。なお第2図において、残湯量換算用演算
手段4及び通電時間演算手段12で行う演算のフローチャ
ートは省略してあり、初日判定手段10には85℃の沸き上
がり温度が記憶されている。
深夜電力が開始されると、タイマ装置13が作動を開始
する。そして自動運転の初日であるか否かが判定され、
初日の場合には、基準沸き上げ温度を85℃に設定する。
初日でない場合には、前日の沸き上げ温度T2が温度記憶
手段9に記憶されているため、これを基準として定温度
残湯量Vbに応じて、温度ランクに従い自動制御を行う。
7日間連続して残湯(定温度残湯量Vb)が100又は150
以上ある場合は、使用量が少ない場合であり、タンク
内の蓄積熱カロリーは必要以上に増加している。そこで
沸き上げ温度T2を定温度残湯量Vbに応じてランク下げす
る。残湯(定温度残湯量Vb)が50(下限量)未満にな
る場合は、使用量が非常に多い場合であり、この場合に
はタンク内の蓄積熱カロリーは大幅に減少しているの
で、温度ランクを上げる。
[発明の効果] 本発明によれば、実際の残湯量Vaではなく、一定温度
に換算した定温度残湯量に基づいて制御を行うので、タ
ンク内の蓄積熱カロリーに応じた適切な温度制御を行う
ことができる。また本発明では、残湯量換算用演算手段
で換算した定温度残湯量Vbが下限量以下になると、予め
設定した温度ランクに従い沸き上げ温度T2を前日の沸き
上げ温度T1よりもランク上げして大量に使用した場合の
温度低下による湯量不足を補償し、定温度残湯量Vbが下
限量より多く所定量より少ない場合には使用量に大きな
変動がないものとして、沸き上げ温度T2を前日の沸き上
げ温度T1と同じとし、定温度残湯量記憶手段に記憶され
た記憶データから定温度残湯量Vbが所定量以上ある日が
連続して一定日数続いたことを判定した場合には、予め
設定した温度ランクに従い残湯量に応じて沸き上げ温度
T2の前日の沸き上げ温度T1よりランク下げるので、定温
度残湯量Vbに応じて適切な自動温度制御を行うことがで
きる。その結果、温度ランクを下げることを決定するま
での期間が長くなることがない。
また1回温度ランクが下がると、定温度残湯量記憶手
段に記憶された記憶データはクリアされ、その日から再
度定温度残湯量Vbが所定量以上ある日が連続して一定日
数続いたことが検出されるまでは、温度ランクが下がる
ことはないので、温度ランクが毎日下がることがなく、
少なくとも一定日数の間は温度ランクは保持され、生活
パターンを無視した不必要な沸き上げ温度の低下を防止
することができる。
更に基準値に係数を掛けて沸き上げ温度を変える場合
と比べて、本発明のように温度ランクに従って沸き上げ
温度を直接変更すれば、難しい係数の決定や複雑な演算
をすることなく、比較的容易に対象となる電気温水器の
条件に応じた適切な温度をある程度の余裕を持って設定
することができる。また、使用湯量が少ない日が連続し
て長く続いて、沸き上げ温度が低くなり、結果として定
温度残湯量が大幅に減少した時でも、適切な沸き上げ温
度をランクの選択だけで決定することができ、適切な沸
き上げ温度への復帰を迅速に行なって短期間に余裕を取
り戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図
であり、第2図は第1図の実施例の動作フローチャート
である。 1……貯温タンク、2……ヒータ(発熱体)、3……通
電制御装置、4……残湯量換算用演算手段、5……定温
度残湯量記憶手段、6……残湯量判定手段、7……沸き
上げ温度選択手段、8……温度ランク記憶手段、9……
前日の沸き上げ温度記憶手段、10……初日判定手段、11
……沸き上げ温度決定手段、12……通電時間演算手段、
13……タイマ装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貯湯タンク内への給水温度Twを検出する給
    水温度検出手段と、 前記貯湯タンク内の残湯温度Thを検出する残湯温度検出
    手段と、 前記貯湯タンク内の残湯量Vaを検出する残湯量検出手段
    と、 前記給水温度Tw,残湯温度Th及び残湯量Vaに基づいて前
    記残湯量Vaを一定の温度の定温度残湯量Vbに換算する残
    湯量換算用演算手段と、 クリアされるまで前記定温度残湯量Vbが連続して下限量
    より多い所定量以上になった日数又は毎日の定温度残湯
    量Vbを記憶する定温度残湯量記憶手段と、 前日の沸き上げ温度T1を記憶する沸き上げ温度記憶手段
    と、 前記定温度残湯量Vbと前記前日の沸き上げ温度T1と前記
    定温度残湯量記憶手段の記憶データとに基づいて当日の
    沸き上げ温度T2を決定する沸き上げ温度決定手段と、 前記沸き上げ温度T2と前記給水温度Twとに基づいて発熱
    体への所要通電時間を演算する通電時間演算手段と、 前記通電時間演算手段により求めた前記所要通電時間が
    深夜電力終了時刻に得られるように前記発熱体への通電
    開始時間を制御するタイマ装置とを備え、 前記沸き上げ温度決定手段は、予め定めた温度ランクを
    記憶する温度ランク記憶手段を含み、前記定温度残湯量
    Vbが前記下限量以下の場合には前記温度ランク記憶手段
    に記憶した前記温度ランクに従い沸き上げ温度T2を前記
    前日の沸き上げ温度T1よりも所定ランク上げ、前記定温
    度残湯量Vbが前記下限量より多い場合には沸き上げ温度
    T2を前記前日の沸き上げ温度T1と同じとし、前記定温度
    残湯量記憶手段に記憶された前記記憶データから前記定
    温度残湯量Vbが前記下限量より多い前記所定量以上ある
    日が連続して一定日数続いたことを判定すると前記温度
    ランクに従い残湯量に応じて沸き上げ温度T2を前記前日
    の沸き上げ温度T1より所定ランク下げ、前記定温度残湯
    量Vbが前記所定量未満になるかまたは前記所定量以上に
    なった日数が前記一定日数になると前記定温度残湯量記
    憶手段をクリアすることを特徴とする貯湯式電気温水
    器。
JP31804488A 1988-12-16 1988-12-16 貯湯式電気温水器 Expired - Lifetime JP2578961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31804488A JP2578961B2 (ja) 1988-12-16 1988-12-16 貯湯式電気温水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31804488A JP2578961B2 (ja) 1988-12-16 1988-12-16 貯湯式電気温水器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02166346A JPH02166346A (ja) 1990-06-27
JP2578961B2 true JP2578961B2 (ja) 1997-02-05

Family

ID=18094869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31804488A Expired - Lifetime JP2578961B2 (ja) 1988-12-16 1988-12-16 貯湯式電気温水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2578961B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5222448B2 (ja) * 2008-07-07 2013-06-26 サンデン株式会社 ヒートポンプ式給湯器
JP5662235B2 (ja) * 2011-04-26 2015-01-28 株式会社コロナ 貯湯式給湯装置
CN108662784A (zh) * 2017-03-30 2018-10-16 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 热水器的控制方法、装置和服务器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58124144A (ja) * 1982-01-20 1983-07-23 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式電気温水器の制御装置
JPS60207851A (ja) * 1984-03-31 1985-10-19 Sekisui Chem Co Ltd 貯湯式電気温水器の制御装置
JPH0240438Y2 (ja) * 1986-10-24 1990-10-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02166346A (ja) 1990-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5026191B2 (ja) ヒートポンプ式給湯機
JP2003343922A (ja) 給湯器およびその沸き上げ制御方法
JP2578961B2 (ja) 貯湯式電気温水器
JP2003254620A (ja) 給湯器およびその沸き上げ制御方法
JPS6318104B2 (ja)
JP2008116147A (ja) 貯湯式給湯装置
JPH0454861B2 (ja)
JP2858359B2 (ja) 電気温水器
JPH062948A (ja) 電気給湯装置
JP2004251495A (ja) 給湯装置
JP5302633B2 (ja) 貯湯式ヒートポンプ給湯器及びヒートポンプ通電方法
JPS618550A (ja) 深夜電力利用電気温水器
JP2001194008A (ja) 電気温水器及びその運転方法
JPH05157354A (ja) 電気給湯装置
JPH06180148A (ja) 貯湯式電気温水器及びその制御方法
JP2005308258A (ja) 蓄熱式暖房装置の通電制御システム
JPS6030930A (ja) 貯湯式電気温水器の制御装置
JPH10314030A (ja) 電気湯沸かし器
JP2858788B2 (ja) 電気温水器の運転制御方法
JP3141706B2 (ja) 電気湯沸かし器
JPH04254149A (ja) 電気温水器の沸上げ制御装置
JPS6316658B2 (ja)
JP3126208B2 (ja) 貯湯式電気温水器
JPH09264604A (ja) 貯湯式電気温水器の制御装置
JPS61110840A (ja) 電気温水器の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107

Year of fee payment: 13