JP5662235B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特定時間帯に貯湯タンク内の湯水を沸き上げるようにした貯湯式給湯装置に関する。
従来よりこの種の貯湯式給湯装置においては、湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクに給水する給水管と、前記貯湯タンクから出湯する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を加熱する加熱手段と、過去所定期間の一日ごとの給湯量を記憶し、深夜時間帯に給湯量に応じた必要貯湯量を沸き上げるよう前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、過去所定期間の給湯量の平均値と標準偏差に応じて必要貯湯量を決定するようにしたものがあった(特許文献1)。
特開2008−89208号公報(段落0039)
ところが、この従来のものでは、給湯量の平均値に標準偏差に応じた値を加算した必要貯湯量には湯切れを抑制するために一定の余裕分の湯量が含まれている。そのため、一定の余裕分を多く設定すれば一日の終わりに貯湯タンク内に残る残湯量が多すぎ、一定の余裕分を少なく設定すれば一日の途中で湯切れしたりすることがあるという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するため、請求項1では、湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクに給水する給水管と、前記貯湯タンクから出湯する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の貯湯量を検出する貯湯量検出手段と、特定時間帯に必要貯湯量Qsを沸き上げるよう前記加熱手段を制御する制御手段とを備えたものにおいて、前記制御手段は、特定時間帯の開始時または特定時間帯の開始後の特定時刻に前記貯湯量検出手段で前記貯湯タンク内の残湯量を検出し、過去所定期間の一日ごとの前記残湯量を記憶し、前記残湯量に応じて前日の前記必要貯湯量Qsを増減して当日の前記必要貯湯量Qsとすると共に、過去所定期間の前記残湯量のバラツキ度合σ2に応じた値を加算して当日の前記必要貯湯量Qsを補正するようにした。
また、請求項2では、湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクに給水する給水管と、前記貯湯タンクから出湯する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の貯湯量を検出する貯湯量検出手段と、過去所定期間の一日ごとの給湯量を記憶し、特定時間帯に給湯量に応じた必要貯湯量Qsを沸き上げるよう前記加熱手段を制御する制御手段とを備えたものにおいて、前記制御手段は、特定時間帯の開始時または特定時間帯の開始後の特定時刻に前記貯湯量検出手段で前記貯湯タンク内の残湯量を検出し、過去所定期間の一日ごとの前記残湯量を記憶し、記憶している過去所定期間の一日ごとの給湯量に基づく過去所定期間の給湯量の平均値Xとバラツキ度合σ1とに応じた学習湯量Q1に、記憶している過去所定期間の一日ごとの残湯量に基づく過去所定期間の残湯量の平均値Yとバラツキ度合σ2とに応じた余裕分湯量Q2を加算して必要貯湯量Qsを算出するようにした。
また、請求項3では、請求項1または2のものにおいて、記貯湯タンク内の湯水を熱源に浴槽水を加熱するふろ回路を備えたものとした。
また、請求項4では、請求項1〜3のいずれかのものにおいて、前記加熱手段は、前記貯湯タンク下部から取り出した湯水を前記貯湯タンク上部に戻す加熱循環回路と、この加熱循環回路途中に設けられたヒートポンプ式加熱器と、前記加熱循環回路途中に設けられた加熱循環ポンプによって構成されているものとした。
本発明によれば、日々の残湯量とそのバラツキ度合に応じて必要貯湯量Qsを補正または算出するので、外気温度や貯湯温度、沸き上げ湯量、実際に給湯されるまでの時間等に応じた貯湯タンクからの放熱量と、その日々のバラツキとを考慮して適切な必要貯湯量Qsを沸き上げることができ、湯余りや湯切れを防止して省エネ性を向上することができる。
また、貯湯タンク内の湯水を熱源に浴槽水を加熱するふろ回路を備えたものでは、浴槽水の加熱によって消費される熱量が残湯量に反映されるため、外気温度や貯湯温度、沸き上げ湯量、実際に給湯されるまでの時間等に応じた貯湯タンクからの放熱量と、その日々のバラツキとに加え、浴槽水加熱に消費される熱量と、その日々のバラツキとをも考慮して適切な必要貯湯量Qsを沸き上げることができ、浴槽水加熱を必要な分だけ確実に行うことができると共に、湯余りや湯切れを防止して省エネ性を向上することができる。
本発明の一実施形態の貯湯式給湯装置の概略構成図 同一実施形態の沸き上げ動作を説明するフローチャート 同一実施形態の過去所定期間の残湯量とバラツキ度合の関係を説明する図 本発明の別の実施形態の沸き上げ動作を説明するフローチャート
次に、本発明の一実施形態の貯湯式給湯装置を図面に基づいて説明する。
1は湯水を貯湯する貯湯タンク(ここではタンク容積370L)、2は貯湯タンク1に給水する給水管、3は給水管2に設けられ給水圧を減圧する減圧弁、4は貯湯タンク1上部から出湯する出湯管、5は出湯管4に設けられ過圧を逃がす過圧逃がし弁、6は減圧弁3の下流側の給水管2から分岐した給水バイパス管、7は出湯管4からの湯水と給水バイパス管6からの水とを混合する給湯混合弁、8は給湯混合弁7からの湯水を給湯する給湯管、9は給湯管8に設けられた給湯温度センサ、10は給湯管8を流れる流量を検出する給湯流量センサ、11は給水温度を検出する給水温度センサ、12は給湯栓である。
13は浴槽、14は貯湯タンク1内の上部に設けたふろ熱交換器、15は浴槽13とふろ熱交換器14とを浴槽水が循環可能に接続しているふろ循環回路、16はふろ循環回路15途中に設けられたふろ循環ポンプで、ふろ熱交換器14とふろ循環回路15とふろ循環ポンプ16とでふろ回路を構成している。
17は浴槽13からふろ熱交換器14へ戻る浴槽水の温度を検出するふろ戻り温度センサ、18はふろ熱交換器14から浴槽13へ往く浴槽水の温度を検出するふろ往き温度センサ、19は浴槽13内の水位を圧力により検出する水位センサ、20は給湯管8から分岐されてふろ循環回路15へ接続された湯張り管、21は湯張り管20の開閉を行う湯張り電磁弁である。
22は貯湯タンク1の側面上下に複数設けられ各部の貯湯温度を検出して貯湯量を検出する貯湯量検出手段としての貯湯温度センサであり、ここでは、貯湯温度センサ22aは30L、貯湯温度センサ22bは80L、貯湯温度センサ22cは130L、貯湯温度センサ22dは180L、貯湯温度センサ22eは230L、貯湯温度センサ22fは280L、貯湯温度センサ22gは330Lの容積位置の貯湯温度を検出するものである。
23は冷媒を圧縮する圧縮機、24は冷媒と湯水を熱交換する給湯熱交換器、25は冷媒を減圧膨張する膨張弁、26は低温冷媒を蒸発させる蒸発器としての空気熱交換器、27は空気熱交換器26に外気を送風する送風ファンであり、これら圧縮機23、給湯熱交換器24、減圧手段25、空気熱交換器26を冷媒配管28で環状に接続し、ヒートポンプ式加熱器29を構成している。
30は貯湯タンク1の下部と給湯熱交換器24の入口とを接続し、給湯熱交換器24の出口と貯湯タンク1の上部とを接続する加熱循環回路、31は給湯熱交換器24入口側の加熱循環回路30に設けられ貯湯タンク1下部から取り出した湯水を給湯熱交換器24を介して貯湯タンク1上部に循環させる加熱循環ポンプ、32は給湯熱交換器24に流入する湯水の温度を検出する入水温度センサ、33は給湯熱交換器24から流出する湯水の温度を検出する沸き上げ温度センサ、34は外気温度を検出する外気温度センサである。
そして、ヒートポンプ式加熱器29と加熱循環回路30と加熱循環ポンプ31とで貯湯タンク1内の湯水をに沸き上げる加熱手段を構成しており、予め定められた一定の加熱能力W(ここでは4.5kW)で作動するように圧縮機23、減圧手段25、送風ファン27、加熱循環ポンプ31が制御されるもので、貯湯タンク1下部から取り出した湯を目標沸き上げ温度Tsまで加熱して貯湯タンク1上部に積層状に戻すようにしているため沸き上げる湯量を自在にコントロールできるものである。
35は給湯温度や各種必要な設定を行うためのリモートコントローラで、給湯設定温度やふろ設定温度を表示する表示部36と、給湯設定温度およびふろ設定温度を設定する温度設定スイッチ37と、浴槽13への所定湯量の湯張りに続いて所定の保温時間だけ保温運転を行わせるふろスイッチ38と、浴槽水を加熱する追焚き動作を行わせる追焚きスイッチ39とを備えている。
40はこの貯湯式給湯装置の作動を制御する制御手段で、予め作動を制御するためのプログラムが記憶されていると共に、演算、比較、記憶機能、カウント機能を有し、給湯温度センサ9、給湯流量センサ10、給水温度センサ11、ふろ戻り温度センサ17、ふろ往き温度センサ18、水位センサ19、貯湯温度センサ22a〜g、入水温度センサ32、沸き上げ温度センサ33、外気温センサ34にて検出される値が入力され、給湯混合弁7、ふろ循環ポンプ16、湯張り電磁弁21、圧縮機23、膨張弁25、送風ファン27、加熱循環ポンプ31の駆動を制御し、沸き上げ動作、給湯動作やふろ加熱動作等を制御するもので、リモートコントローラ35と通信可能に接続されているものである。
制御手段40には、一日ごとの貯湯タンク1からの給湯量を過去所定期間(ここでは7日間)にわたり積算記憶する給湯量記憶手段41と、特定時間帯としての深夜時間帯の開始時または深夜時間帯の開始後の給湯が行われない特定時刻(ここでは深夜2時)に貯湯温度センサ22a〜gで検出する貯湯タンク1内の残湯量を過去所定期間(ここでは7日間)にわたり一日ごとに積算記憶する残湯量記憶手段42とが設けられているものである。
<給湯動作>
次に、給湯栓12が開かれ、給湯流量センサ10が給湯開始と見なせる量以上の流量を検出すると、制御手段40は給湯温度センサ9で検出する給湯温度がリモートコントローラ35で設定した給湯設定温度となるように給湯混合弁7の開度を調節し、出湯管4からの湯と給水バイパス管6からの水とを混合して給湯設定温度の湯を給湯する。
このとき、制御手段40は、給水温度センサ11で検出する給水温度と、給湯流量センサ11で検出する給湯流量と、給湯設定温度とから、一定温度(ここでは43℃)に換算された貯湯タンク1からの給湯量を給湯量記憶手段41に積算記憶する。ここで、給湯量は一日単位で積算して過去所定期間(ここでは7日間)にわたり記憶を行うものとしている。
そして、給湯栓12が閉じられる等して給湯流量センサ10が検出する流量が給湯停止と見なせる量未満の流量まで低下すると、制御手段40は給湯混合弁7の開度調節を終了し、給湯を終了する。
<湯張り動作>
また、リモートコントローラ35のふろスイッチ38がオンされた場合について説明すると、制御手段40は湯張り電磁弁21を開き、給湯温度センサ9で検出する給湯温度がリモートコントローラ35で設定したふろ設定温度となるように給湯混合弁7の開度を調節してふろ設定温度の湯を湯張りし、給湯流量センサ10が検出する湯張り電磁弁21を開いてからの流量積算値が予めリモートコントローラ35等で設定した湯張り湯量に達すると湯張り電磁弁21を閉じる。
このとき、制御手段40は、給水温度センサ11で検出する給水温度と、給湯流量センサ11で検出する給湯流量と、ふろ設定温度とから、一定温度(ここでは43℃)に換算された貯湯タンク1からの浴槽13への給湯量を先の給湯量に加算するようにして給湯量記憶手段42に積算記憶する。
<保温動作>
そして、湯張り運転を完了すると制御手段40は所定の保温時間(例えば2時間)の保温運転を行う。この保温運転では、定期的にふろ循環ポンプ16を駆動して浴槽水温度をチェックし、ふろ設定温度未満であればふろ加熱要求ありとしてふろ循環ポンプ16の駆動を継続して浴槽水をふろ設定温度まで加熱するようにしている。そして、ふろ加熱要求ありとされてふろ加熱動作が行われると、制御手段40は、ふろ加熱実績ありの旨を記憶し、そして、湯張り運転の完了から所定の保温時間が経過すると、浴槽水の保温運転を行わないようにしている。
<追い焚き動作>
また、リモートコントローラ35の追い焚きスイッチ39がオンされると、制御手段40は、ふろ加熱要求ありとしてふろ設定温度まで加熱する追い焚き運転を行うようにしており、追い焚き運転によってふろ加熱要求が発生すると、制御手段40は、ふろ循環ポンプ16を駆動開始し、浴槽水をふろ熱交換器14に循環させて、貯湯タンク1内の貯湯熱によって浴槽水を加熱するふろ加熱動作を開始すると共にふろ加熱実績ありの旨を記憶し、そして、ふろ戻り温度センサ17がふろ設定温度以上を検出すると、ふろ循環ポンプ16を駆動停止してふろ加熱動作を終了する。
<沸き上げ動作>
次に、電力料金単価の安価な特定時間帯である深夜時間帯の沸き上げ動作について、図2のフローチャートに基づいて説明する。ここでは、23時から翌朝7時までの深夜時間帯がそれ以外の昼間時間帯よりも電力料金単価が安価な料金制度に基づいて説明するが、これに限られず、例えば22時から翌朝8時までを安価な深夜時間帯とする料金制度でもよいものである。
現在時刻が23時になり深夜時間帯の開始時刻となると(ステップS1でYes)、制御手段40は、貯湯温度センサ22a〜gの検出温度に基づき、残湯判定温度(例えば確実に給湯および浴槽水加熱に使える温度である50℃)以上の残湯の熱量を検出して一定温度(43℃)換算の残湯量Qzを算出し(ステップS2)、残湯量記憶手段積算42に記憶する。ここで、残湯量は一日単位で過去所定期間(ここでは7日間)にわたり記憶を行うものとしている。
そして、制御手段40は、給湯量記憶手段41で記憶している過去所定期間の給湯量から平均給湯量Xを算出し(ステップS3)、さらに、一日ごとの給湯量のバラツキ度合σ1を示す値として標準偏差を算出し(ステップS4)、平均給湯量Xとバラツキ度合σ1に基づき、ここでは平均給湯量Xに、係数Aを掛けたバラツキ度合σ1を加算して一定温度(43℃)換算の学習湯量Q1を算出、決定する(ステップS5)。
次いで、制御手段40は、残湯量記憶手段42で記憶している過去所定期間の給湯量から平均残湯量Yを算出し(ステップS6)、さらに、一日ごとの残湯量のバラツキ度合σ2を示す値として標準偏差を算出し(ステップS7)、平均残湯量Yとバラツキ度合σ2に基づき、ここでは最低限確保する湯量としての固定湯量(ここでは20L)から平均残湯量Yを減じた値に、係数Bを掛けたバラツキ度合σ2を加算して、余裕分湯量Q2を算出、決定する(ステップS8)。
そして、制御手段40は、ステップS5で決定した学習湯量Q1に、ステップS8で決定した余裕分湯量Q2を加算して、この深夜時間帯の終了からの一日に必要な必要貯湯量Qsを算出決定する(ステップS9)。
次に、制御手段40は、外気温度センサ34で検出する外気温度Taに応じ、予め記憶されている外気温度Taに応じたテーブルデータから目標沸き上げ温度Tsを決定する(ステップS10)。ここでは、目標沸き上げ温度Tsを外気温度Taが10℃未満で75℃、外気温度Taが10℃以上では70℃とする。
なお、外気温度Taと目標沸き上げ温度Tsの関係テーブルデータの代わりに、給水温度Twと目標沸き上げ温度Tsのテーブルデータを制御手段40に予め記憶し、ステップS3では、給水温度センサ11、最下部の貯湯温度センサ22gあるいは入水温度センサ32で検出される給水温度Twに基づいて目標沸き上げ温度Tsを決定する構成としてもよい。
そして、制御手段40は、必要貯湯量Qsを熱量に再換算した値を目標沸き上げ温度Tsから給水温度Twを引いた値で除して、目標沸き上げ量Vを算出する(ステップS11)。このとき、目標沸き上げ量Vは、貯湯温度センサ22a〜gの位置との関係に応じて補正され、算出された値が、130L以下では130L、130L超180L以下では180L、180L超230L未満では230L、230L超280L未満では280L、280L超では330Lを目標沸き上げ量Vとなるように補正して決定していると共に、決定された目標沸き上げ量Vに対応する貯湯温度センサ22c〜gのいずれか一つを沸き上げ完了を判定する貯湯温度センサとする。
次に、制御手段40は、沸き上げ不要な温度以上の湯がある残湯容積Vzを検出し(ステップS12)、目標沸き上げ量Vから残湯容積Vzを減じてこの深夜時間帯に沸き上げる必要のある沸き上げ必要量Vpを算出する(ステップS13)。
そして、制御手段40は、沸き上げ必要量Vpに目標沸き上げ温度Tsから給水温度Twを減じた値を乗算し、さらにヒートポンプ式加熱器29の一定の加熱能力(ここでは4.5kW)で除して沸き上げ時間を算出し、深夜時間帯の終了時刻から逆算して沸き上げ開始時刻(ピークシフト時刻)を算出する(ステップS14)。
現在時刻がピークシフト時刻となると(ステップS15でYes)、前記ステップS10で決定した目標沸き上げ温度Tsでの沸き上げ動作を開始すべく、ヒートポンプ式加熱器29および加熱循環ポンプ31を駆動開始し、貯湯タンク1下部から取り出した水を目標沸き上げ温度Tsの湯に加熱して貯湯タンク1上部から戻して積層状に貯湯する(ステップS16)。
前記ステップS11で決定した目標沸き上げ量Vに対応する貯湯温度センサ22c〜gが規定の沸き上げ完了温度(例えば65℃)を検出するか、または入水温度センサ32が加熱上限温度(例えば55℃)以上を検出するかして沸き上げが完了されるか(ステップS17)、現在時刻が深夜時間帯の終了時刻である7時に到達すると(ステップS18)、ヒートポンプ式加熱器29および加熱循環ポンプ31を駆動停止して沸き上げ動作を終了し(ステップS19)、沸き上げ動作のフローを終了するようにしている(ステップS20)。
このようにして、日々に給湯量の平均値Xと給湯量の日々のバラツキ度合σ1に応じて学習湯量Q1と、日々の残湯量の平均値Yと残湯量の日々のバラツキ度合σ2に応じて余裕分湯量Q2とから、必要貯湯量Qsを算出するので、外気温度や貯湯温度の高低、沸き上げ湯量の大小、実際に給湯されるまでの時間の長短等に応じた貯湯タンクからの放熱量と、その日々のバラツキとを考慮して適切な必要貯湯量Qsを沸き上げることができ、湯余りや湯切れを防止して省エネ性を向上することができる。
図3の(a)に示すように残量量のバラツキ度合σ2が小さい場合は、必要貯湯量Qsのうちの余裕分湯量Q2を最低限確保する湯量としての固定湯量にぎりぎりまで近づけることができて、無駄な沸き上げを極めて少なくすることができて湯余りを防止することができる。一方、図3の(b)に示すように残湯量のバラツキ度合σ2が大きい場合は、必要貯湯量Qsのうち余裕分湯量Q2をバラツキを考慮して多めに設定し使用状況に合致した必要貯湯量Qsを沸き上げるので、湯切れの発生を防止することができる。
また、貯湯タンク1内の湯水を熱源に浴槽水を加熱するふろ回路を備えたものでは、浴槽水の加熱によって消費される熱量が残湯量に反映されるため、外気温度や貯湯温度の高低、沸き上げ湯量の大小、実際に給湯されるまでの時間の長短等に応じた貯湯タンクからの放熱量と、その日々のバラツキとに加え、浴槽水加熱に消費される熱量の大小と、その日々のバラツキとをも考慮して適切な必要貯湯量Qsを沸き上げることができ、浴槽水加熱を必要な分だけ確実に行うことができると共に、湯余りや湯切れを防止して省エネ性を向上することができる。
次に、本発明の別の実施形態の貯湯式給湯装置を図面に基づいて説明する。なお、先の実施形態と同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
先の実施形態では給湯量に基づいて必要貯湯量Qsの大部分が決定されていたが、この実施形態では、必要貯湯量Qsを残湯量に応じて増減すると共に、過去所定期間の残湯量のバラツキ度合σ2に応じた余裕分湯量を加算して必要貯湯量Qsを補正するようにしたものである。
<沸き上げ動作>
次に、電力料金単価の安価な特定時間帯である深夜時間帯の沸き上げ動作について、図3のフローチャートに基づいて説明する。現在時刻が23時になり深夜時間帯の開始時刻となると(ステップS21でYes)、制御手段40は、貯湯温度センサ22a〜gの検出温度に基づき、残湯判定温度(例えば確実に給湯および浴槽水加熱に使える温度である50℃)以上の残湯の熱量を検出して一定温度(43℃)換算の残湯量Vzを算出し(ステップS22)、残湯量記憶手段42に記憶する。ここで、残湯量は一日単位で過去所定期間(ここでは7日間)にわたり記憶を行うものとしている。
次いで、制御手段40は、残湯量記憶手段42に記憶されている一日ごとの残湯量のバラツキ度合σ2を示す値として標準偏差を算出する(ステップS23)。
そして、制御手段40は、ステップS22で検出した当日の残湯量が30L以上であるか、それとも10L未満であるかを判別し(ステップS24)、残湯量が30L以上であればステップS25へ進んで前日までの必要貯湯量Qsを10L減じ、残湯量が10L未満であればステップS26へ進んで前日までの必要貯湯量Qsを10L増す。ここでは、当日の残湯量に応じて必要貯湯量Qsを増減したが、過去所定期間の残湯量の平均値に応じて必要貯湯量Qsを増減する構成としてもよい。
次に、制御手段40は、ステップS25またはステップS26で決定した必要貯湯量Qsに、ステップS23で算出した残湯量のバラツキ度合σ2に係数Cを掛けた余裕分湯量を加算して必要貯湯量Qsを補正する(ステップS27)。これ以降の沸き上げ動作は図2と同じため、同一の符号を付してその説明を省略する。
このように、日々の残湯量に応じて必要貯湯量Qsを増減し、さらに日々の残湯量のバラツキ度合σ2に応じて必要貯湯量Qsを増加する方向に補正するので、外気温度や貯湯温度の高低、沸き上げ湯量の大小、実際に給湯されるまでの時間の長短等に応じた貯湯タンクからの放熱量と、その日々のバラツキとを考慮して適切な必要貯湯量Qsを沸き上げることができ、湯余りや湯切れを防止して省エネ性を向上することができる。
また、貯湯タンク1内の湯水を熱源に浴槽水を加熱するふろ回路を備えたものでは、浴槽水の加熱によって消費される熱量が残湯量に反映されるため、外気温度や貯湯温度の高低、沸き上げ湯量の大小、実際に給湯されるまでの時間の長短等に応じた貯湯タンクからの放熱量と、その日々のバラツキとに加え、浴槽水加熱に消費される熱量の大小と、その日々のバラツキとをも考慮して適切な必要貯湯量Qsを沸き上げることができ、浴槽水加熱を必要な分だけ確実に行うことができると共に、湯余りや湯切れを防止して省エネ性を向上することができる。
なお、これらの実施形態では、バラツキ度合として給湯量または残湯量の標準偏差を用いたが、これに限らず、それぞれ分散を用いてもよいが、標準偏差の方が好ましいものである。また、必要貯湯量Qsを43℃換算の湯量として説明しているが、実質的に湯量と熱量は同じであり、必要熱量として計算しても同一である。
また、残湯量の検出にあたり、残湯判定温度を固定温度としたが、状況に応じて変更してもよく、浴槽水加熱がほとんど行われない状況では、ユーザーが設定する給湯設定温度あるいは確実に給湯ができるであろう固定温度43℃等とし、浴槽水加熱が頻繁に行われる状況では、浴槽水加熱が確実に行える固定温度55℃等とするようにしてもよく、残湯判定温度が変更された場合は、それまでの残湯量の記憶値との整合性がないので、残湯量の記憶を一旦リセットするようにすることが好ましい。
また、ふろ回路として、貯湯タンク1内にふろ熱交換器14を配置する構成としたが、これに限らず、ふろ熱交換器14をプレート式熱交換器等の一次流路と二次流路とを有した構成として貯湯タンク1の外部に設け、貯湯タンク1から取り出した湯水をふろ熱交換器の一次流路に流通させ、浴槽水をふろ熱交換器の二次流路に流通させる構成としてもよい。
また、ふろ加熱実績の記憶内容に基づいて、ふろ加熱実績ありが記憶されている場合は、学習湯量Q1と必要貯湯量Qsの一方、および/または目標沸き上げ温度Tsを増大させるようにしてもよいものである。
1 貯湯タンク
2 給水管
4 出湯管
14 ふろ熱交換器(ふろ回路)
15 ふろ循環回路(ふろ回路)
16 ふろ循環ポンプ(ふろ回路)
22 貯湯温度センサ(貯湯量検出手段)
29 ヒートポンプ式加熱器(加熱手段)
30 加熱循環回路(加熱手段)
31 加熱循環ポンプ(加熱手段)
40 制御手段

Claims (4)

  1. 湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクに給水する給水管と、前記貯湯タンクから出湯する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の貯湯量を検出する貯湯量検出手段と、特定時間帯に必要貯湯量Qsを沸き上げるよう前記加熱手段を制御する制御手段とを備えたものにおいて、前記制御手段は、特定時間帯の開始時または特定時間帯の開始後の特定時刻に前記貯湯量検出手段で前記貯湯タンク内の残湯量を検出し、過去所定期間の一日ごとの前記残湯量を記憶し、前記残湯量に応じて前日の前記必要貯湯量Qsを増減して当日の前記必要貯湯量Qsとすると共に、過去所定期間の前記残湯量のバラツキ度合σ2に応じた値を加算して当日の前記必要貯湯量Qsを補正するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. 湯水を貯湯する貯湯タンクと、この貯湯タンクに給水する給水管と、前記貯湯タンクから出湯する出湯管と、前記貯湯タンクの湯水を加熱する加熱手段と、前記貯湯タンク内の貯湯量を検出する貯湯量検出手段と、過去所定期間の一日ごとの給湯量を記憶し、特定時間帯に給湯量に応じた必要貯湯量Qsを沸き上げるよう前記加熱手段を制御する制御手段とを備えたものにおいて、前記制御手段は、特定時間帯の開始時または特定時間帯の開始後の特定時刻に前記貯湯量検出手段で前記貯湯タンク内の残湯量を検出し、過去所定期間の一日ごとの前記残湯量を記憶し、記憶している過去所定期間の一日ごとの給湯量に基づく過去所定期間の給湯量の平均値Xとバラツキ度合σ1とに応じた学習湯量Q1に、記憶している過去所定期間の一日ごとの残湯量に基づく過去所定期間の残湯量の平均値Yとバラツキ度合σ2とに応じた余裕分湯量Q2を加算して必要貯湯量Qsを算出するようにしたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
  3. 前記貯湯タンク内の湯水を熱源に浴槽水を加熱するふろ回路を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記加熱手段は、前記貯湯タンク下部から取り出した湯水を前記貯湯タンク上部に戻す加熱循環回路と、この加熱循環回路途中に設けられたヒートポンプ式加熱器と、前記加熱循環回路途中に設けられた加熱循環ポンプによって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
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