JP2019015411A - 貯湯式温水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要以上に高い温度に沸き上げ温度を設定することによりタンク内の湯の放熱によるロスが大きくなることによる節電性能の悪化を防止する手段を提供する。【解決手段】貯留した湯水を給湯する貯湯式温水器であって、任意の時間帯における過去の給湯量のばらつきに応じて、将来の当該時間帯において必要な給湯量を推定する推定部36を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、貯湯式温水器に関する。
下記特許文献1には、任意の時間帯ごと(例えば、1時間ごと)にタンク内の水を沸き上げる沸き上げ運転を実行する貯湯式温水器が開示されている。この沸き上げ運転の沸き上げ温度は、各時間帯で設定されており、過去にその時間帯に使用された湯量に基づいて決定される。
ただし、沸き上げ温度を決定する場合には、タンク内の湯が湯切れを起こさないようにするために、過去に使用された湯量から十分にマージンを持った湯量に基づいてタンク内の湯の沸き上げ温度が設定される。
特開2007−218519号公報
しかしながら、過去に使用された湯量から十分に余裕を持った湯量に基づいて沸き上げ温度を設定すると、必要以上に高い温度で沸き上げ温度を設定することになる。その結果、タンク内の湯の放熱によるロスが大きくなり、節電性能が悪化する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、節電性能の悪化を抑制する貯湯式温水器を提供することである。
本発明の一態様は、貯留した湯水を給湯する貯湯式温水器であって、任意の時間帯における過去の給湯量のばらつきに応じて、将来の当該時間帯において必要な給湯量を推定する推定部を備えることを特徴とする貯湯式温水器である。
本発明の一態様は、上述の貯湯式温水器であって、前記推定部により推定された前記必要な給湯量に基づいて、前記時間帯におけるタンク内に貯留された湯の沸き上げ温度を設定する設定部を更に備える。
本発明の一態様は、上述の貯湯式温水器であって、前記推定部は、前記時間帯における過去の任意の給湯量から、前記ばらつきに応じた補正値を用いて前記必要な給湯量を推定する。
本発明の一態様は、上述の貯湯式温水器であって、前記時間帯の必要な給湯量が当該時間帯の給湯量に対して過不足がある場合には、前記補正値を調整する補正値調整部を更に備える。
本発明の一態様は、上述の貯湯式温水器であって、前記補正値調整部は、前記時間帯の給湯量が前記必要な給湯量を超える場合には、当該時間帯の必要な給湯量が不足しているとして前記補正値を現在の値から高い値に設定する。
本発明の一態様は、上述の貯湯式温水器であって、前記補正値調整部は、前記時間帯の給湯量が前記必要な給湯量を超えない期間が所定期間継続した場合には、当該時間帯の必要な給湯量が過剰であるとして前記補正値を現在の値から低い値に設定する。
以上説明したように、本発明によれば、節電性能の悪化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器Aの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御部17における学習機能の機能ブロックを示すである。 本発明の一実施形態に係る補正値格納部32に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。 本発明の一実施形態に係る学習機能による制御部17の動作の流れを示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
以下、本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器Aの概略構成の一例を示す図である。
貯湯式温水器Aは、給水管1、第1バイパス管2、給湯管3、混合弁4、第2バイパス管5、フィルタ6、逆止弁7、第1温度検出部8、第1電磁弁9、第2電磁弁10、第2温度検出部11、遮断弁12、水抜き栓13、タンク14、ヒータ15、第3温度検出部16、及び制御部17を備える。
給水管1は、タンク14に接続されている。これにより、給水管1を流通した水は、タンク14内に供給される。
第1バイパス管2は、給水管1の第1分岐部20から分岐され、混合弁4に接続されている。具体的には、第1バイパス管2は、一端が給水管1の第1分岐部20に連通され、他端が混合弁4に連通されている。
給湯管3は、一端がタンク14の上部に連通され、他端が自動水栓100に連通されている。
混合弁4は、給湯管3の途中に設けられる。混合弁4には、給水管1から分岐された第1バイパス管2が連通されている。これにより、混合弁4では、給水管1から供給される水と給湯管3から供給される高温の湯が混合される。また、混合弁4の内部には、図示しないサーモスタット等の自動温度調節器が設けられる。したがって、この自動温度調節器により、混合後の温水(混合水)は、ユーザ等の使用に適した所定温度(例えば38℃〜42℃)となるように、湯水の混合比率が制御される。
第2バイパス管5は、給水管1の第2分岐部21から分岐され、混合弁4と自動水栓100との間の給湯管3に接続される。具体的には、第2バイパス管5は、一端が給水管1の第2分岐部21に連通され、他端が混合弁4と自動水栓100との間の給湯管3に連通される。なお、第2分岐部21は、第1分岐部20よりも上流側に設けられている。
フィルタ6は、給水管1において、第2分岐部21の上流側に設けられている。フィルタ6は、給水管1内を流通する水のゴミを除去する。
逆止弁7は、給水管1において、第2分岐部21の上流側に設けられている。逆止弁7は、給水管1内を流通する水の逆流を防止する。
第1温度検出部8は、給水管1において、第2分岐部21の上流側に設けられている。第1温度検出部8は、給水管1内を流通する水の温度を検出し、その検出結果を制御部17に送信する。
第1電磁弁9は、第1分岐部20と第2分岐部21との間の給水管1に設けられており、その給水管1の経路を開放又は閉塞する。なお、第1電磁弁9の開度は、制御部17によって制御される。
第2電磁弁10は、第2バイパス管5に設けられており、その第2バイパス管5の経路を開放又は閉塞する。なお、第2電磁弁10の開度は、制御部17によって制御される。
第2温度検出部11は、給湯管3における混合弁4の下流側に設けられている。この第2温度検出部11は、混合弁4から自動水栓100に供給される混合水の温度を検出し、その検出結果を制御部17に送信する。
遮断弁12は、タンク14と混合弁4との間の給湯管3に設けられている。この遮断弁12は、自然対流により、タンク14内の熱湯が、タンク14外に流出することを防止する。
水抜き栓13は、給水管1の下流側に設けられている。この水抜き栓13は、メンテナンス時などでタンク14内の水を抜きたいときに、開弁させて水を抜く。
タンク14は、例えば金属材料などにより中空状の缶体として構成され、給水管1から流入した水を貯留する。
ヒータ15は、タンク14の内に設けられている。このヒータ15は、制御部17の制御に基づいて、タンク14内の水を所定の温度に加熱する。
第3温度検出部16は、タンク14に設けられ、タンク14内の湯の温度を検出する。そして、第3温度検出部16は、その検出結果を制御部17に送信される。例えば、第3温度検出部16は、ヒータ15の近傍におけるタンク14の表面に設けられた、例えば、サーミスタとして構成される。
制御部17は、第1電磁弁9及び第2電磁弁10のそれぞれを開状態又は閉状態に制御する。具体的には、貯湯式温水器Aが通常の出湯運転中において、自動水栓100の内部に設けられた検知センサが手などの物体を検知すると、その検知結果が制御部17に送信される。したがって、制御部17は、通常の出湯運転中において、上記検知センサが手などの物体を検知した場合には、第1電磁弁9を開弁状態に制御する。これにより、混合水が自動水栓100から給水されるとともに、その給水された混合水に相当する量の水が給水管1を介してタンク14に流入する。
制御部17は、貯湯式温水器Aが出湯運転中には第2電磁弁10を常に閉弁状態に制御する。一方、制御部17は、貯湯式温水器Aが出湯運転中以外及び高温出湯検知時には、第2電磁弁10を開弁状態に制御する。これにより、制御部17は、停電時や混合弁4が故障した場合等に給湯管3を流通する高温の湯水に対して水を混合させることで、当該高温の湯水が自動水栓100から給水されることを防止する。なお、制御部17は、第2温度検出部11からの検出信号に基づいて、給湯管3の湯水が高温であることを検知する(上記高温出湯検知)ことができる。
また、制御部17は、ヒータ15を駆動することでタンク14内に貯留した湯を沸き上げ温度まで沸き上げる、いわゆる沸き上げ運転を実施する。この沸き上げ運転は、所定期間内における複数の時間帯で実行される。例えば、制御部17は、1日を複数の時間帯で区分し、その区分した時間帯ごとに沸き上げ運転を実行する。
ここで、制御部17は、所定期間内の任意の時間帯における沸き上げ運転の沸き上げ温度を学習機能により設定する。この学習機能とは、任意の時間帯における過去の給湯量から当該時間帯の沸き上げ温度を設定する機能である。この任意の時間帯とは、所定期間における複数の時間帯の各時間帯であってもよいし、複数の時間帯における特定の時間帯であってもよい。なお、給湯量とは、湯の使用量であって、タンク14から給湯管3を介して給湯される湯量であってもよいし、自動水栓100から給湯される湯量であってもよい。例えば、制御部17は、任意の時間帯における給湯量を測定する場合には、その時間帯における第1電磁弁9の開状態の時間に基づいて、当該時間帯の給湯量を測定する。
以下に、本実施形態に係る制御部17における学習機能の機能ブロックについて、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る制御部17における学習機能の機能ブロックを示す図である。
図2に示すように、制御部17は、給湯量判定部30、湯切れ判定部31、補正値格納部32、補正値調整部(調整部)33、カウンタ34、経過時間判定部35、必要給湯量推定部36、及び沸き上げ温度設定部(設定部)37を備える。
給湯量判定部30は、任意の時間帯における給湯量Sが予め設定した想定量Sthを超えるか否かを判定する。この想定量Sthとは、例えば、任意の時間帯において必要であると推定された給湯量(以下、「必要給湯量」という。)である。例えば、必要給湯量は、その任意の時間帯において使用され得る湯の使用量であって、必要給湯量推定部36において推定される。この任意の時間帯における必要給湯量は、当該時間帯における過去の任意の給湯量に対して補正値Kを乗じた値である。この補正値Kは、過去の給湯量のばらつきを考慮した安全係数であって、そのばらつきによって変動する変動値である。
例えば、給湯量判定部30は、第1電磁弁9の開状態の時間や第1電磁弁9を開状態に制御した回数等に基づいて、任意の時間帯における給湯量Sを取得する。
給湯量判定部30は、任意の時間帯における給湯量Sが想定量Sthを超えるか否かを判定し、その判定結果を湯切れ判定部31及び補正値調整部33に送信する。
湯切れ判定部31は、給湯量判定部30からの判定結果を取得すると、任意の時間帯において、湯切れが発生したか否かを判定する。ここで、湯切れとは、自動水栓100から給湯される湯が所定の温度Tth以下に低下していることをいう。
例えば、湯切れ判定部31は、第2温度検出部11からの検出結果に基づいて自動水栓100から給湯される湯の温度(以下、「給湯温度」という。)Tを算出し、その給湯温度Tが温度Tth以下に低下したか否かを判定する。そして、湯切れ判定部31は、その判定結果を補正値調整部33及び経過時間判定部35に送信する。
補正値格納部32には、補正値を示す情報等が格納されている。
図3は、補正値格納部32に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。補正値格納部32には、水準値と補正値とが対応付けられて格納される。
水準値は、補正値のレベル(度合い)を示す指標である。例えば、水準値の値が高くなるにつれて補正値の度合いが高くなる。ここで、上述したように、補正値は、過去の給湯量のばらつきを考慮した安全係数である。そのため、補正値の度合いが高くなるということは、給湯量のばらつきが大きいことを示す。
図2に戻り、補正値調整部33は、給湯量判定部30や湯切れ判定部31からの判定結果に基づいて、補正値Kの値を調整する。また、補正値調整部33は、経過時間判定部35の判定結果に基づいて、補正値Kの値を調整する。
例えば、補正値調整部33は、給湯量判定部30、湯切れ判定部31や経過時間判定部35等の判定結果に応じた水準値を、補正値格納部32から選択する。そして、補正値調整部33は、その選択した水準値に対応した補正値を補正値格納部32から抽出する。
カウンタ34は、例えば、マイコンのシステムクロックの周期でカウントアップする。具体的には、カウンタ34は、補正値調整部33により補正値が調整されたことをトリガーとして、カウンタ値Cをリセットする。そして、カウンタ34は、次に補正値調整部33により補正値が調整されるまでそのカウント値Cのカウントアップを継続する。
経過時間判定部35は、補正値調整部33により補正値が調整されてから、次に補正値が調整されるまでの時間(以下、「未調整時間」という。)が所定時間を超えたか否かを判定する。例えば、経過時間判定部35は、カウンタ値Cが予め設定された閾値Cthを超える場合には、未調整時間が所定時間を超えたと判定する。
必要給湯量推定部36は、補正値調整部33により調整された補正値Kを取得する。すなわち、必要給湯量推定部36は、補正値調整部33により抽出された補正値Kを取得する。そして、必要給湯量推定部36は、取得した補正値Kに基づいて、必要給湯量を推定する。例えば、必要給湯量推定部36は、同一の時間帯における過去の任意の給湯量に対して補正値Kを乗じることで、将来の当該時間帯における必要給湯量を推定する。なお、過去の任意の給湯量とは、例えば、一定期間(例えば、数週間や数カ月)において、その時間帯における過去の複数の給湯量の平均値でもよいし、最大値でもよい。必要給湯量推定部36は、推定した必要給湯量を沸き上げ温度設定部37及び給湯量判定部30に送信する。
沸き上げ温度設定部37は、必要給湯量推定部36から送信された必要給湯量に基づいて、任意の時間帯におけるタンク14内の湯の沸き上げ温度を設定する。この沸き上げ温度の設定方法は、公知であるため詳細は省略するが、必要給湯量の他に、第1温度検出部8の検出結果、第2温度検出部11の検出結果等を用いることで、その必要給湯量に応じた沸き上げ温度を設定することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る学習機能による制御部17の動作の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る学習機能による制御部17の動作の流れを示す図である。
なお、以下の説明では、任意の時間帯として、例えば、1日を複数の時間帯で区分したうちの所定の時間帯を示す。すなわち、任意の時間帯として1日の複数の時間帯から所定の時間帯を設定し、その設定した時間帯において、以下の処理を実行する。なお、以下に示す一連の処理を、例えば、所定の時間帯において毎日実行してもよいし、一週間ごとに実行してもよい。
まず、給湯量判定部30は、想定以上にタンク14内の湯が使用されたか否かを判定する(ステップS101)。例えば、給湯量判定部30は、所定の時間帯における給湯量Sが想定量Sthを超えるか否かを判定する。そして、給湯量判定部30は、所定の時間帯における給湯量Sが想定量Sthを超えた場合には、想定以上の湯が使用されたと判定して、その判定結果を補正値調整部33に送信する。
一方、給湯量判定部30は、所定の時間帯における給湯量Sが想定量Sthを超えない場合には、想定以上の湯が使用されていないと判定して、その判定結果を湯切れ判定部31に送信する。
湯切れ判定部31は、想定以上の湯が使用されていないと判定された場合には、湯切れが発生したか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、湯切れ判定部31は、給湯温度Tが温度Tth以下に低下したか否かを判定する。そして、湯切れ判定部31は、給湯温度Tが温度Tth以下に低下したと判定した場合には、湯切れが発生したと判定して、その判定結果を補正値調整部33に送信する。
一方、湯切れ判定部31は、給湯温度Tが温度Tth以下に低下したと判定しない場合には、湯切れが発生していないと判定して、その判定結果を経過時間判定部35に送信する。
経過時間判定部35は、湯切れが発生していないと判定された場合には、補正値Kが所定時間の間に変化したか否かを判定する(ステップS103)。具体的には、経過時間判定部35は、未調整時間が所定時間を超えたか否かを判定する。例えば、経過時間判定部35は、カウンタ値Cが閾値Cthを超える場合には、未調整時間が所定時間を超えたと判定し(補正値Kが所定時間の間に変化していないと判定し)、その判定結果を補正値調整部33に送信する。
一方、経過時間判定部35は、カウンタ値Cが閾値Cthを超えていない場合には、未調整時間が所定時間を超えていないと判定し(補正値Kが所定時間の間に変化したと判定し)、本処理を終了する。
ここで、未調整時間が所定時間を超えていないと判定されたということは、補正値Kが調整されてから間もないことを示し、それは現在設定されている補正値Kが過大でないことを示す。また、想定以上の湯が使用されておらず、湯切れも発生していないことから、現在設定されている補正値Kは過小でもないと判断することができる。したがって、現在設定されている補正値Kは適正な値であって、それは現在の必要給湯量が適正な値であることを示す。
補正値調整部33は、想定以上の湯が使用された、又は湯切れが発生したと判定された場合には、現在の水準値が最大でないことを条件として、現在の水準値を1段階上げる。具体的には、補正値調整部33は、現在の水準値が最大であるか否かを判定する(ステップS104)。そして、補正値調整部33は、現在の水準値が最大であると判定した場合には、ステップS109の処理に移行する。一方、補正値調整部33は、現在の水準値が最大ではないと判定した場合には、現在の水準値を1段階上げる(ステップS105)。
ここで、想定以上の湯が使用された、又は湯切れが発生したということは、現在の必要給湯量が低いこと(必要給湯量が不足していること)を示し、それは補正値Kが過小であることを示す。したがって、ステップS105の処理では、補正値調整部33は、現在の水準値を1段階上げることで補正値Kの度合いを高くして、補正値Kを適正な値に調整する。
補正値調整部33は、ステップS103において補正値Kが所定時間の間に変化していないと判定された場合には、現在の水準値が最小でないことを条件として、現在の水準値を1段階下げる。具体的には、補正値調整部33は、現在の水準値が最小であるか否かを判定する(ステップS106)。そして、補正値調整部33は、現在の水準値が最小であると判定した場合には、ステップS109の処理に移行する。一方、補正値調整部33は、現在の水準値が最小ではないと判定した場合には、現在の水準値を1段階下げる(ステップS107)。
ここで、想定以上の湯が使用されておらず、又は湯切れが発生していないということは、現在の必要給湯量が過小でないことを示し、それは補正値Kが過小でないことを示す。ただし、補正値Kが所定時間の間に変化していないとすると、その補正値Kは過大である(必要給湯量が過剰である)可能性がある。したがって、ステップS107の処理では、補正値調整部33は、現在の水準値を1段階下げることで補正値Kの度合いを低くして、補正値Kを適正な値に調整する。そのため、補正値調整部33は、所定の時間帯の給湯量Sが必要な給湯量Sthを超えない場合、及び湯切れが発生していない期間が所定期間継続した場合の少なくともいずれかが成立した場合には、補正値Kを現在の値から低い値に設定してもよい。
このように、補正値調整部33は、任意の時間帯の必要給湯量が当該時間帯の給湯量に対して過不足がある場合には補正値Kを調整する。
補正値調整部33は、ステップS105又はステップS107において調整した水準値に対応した補正値Kを補正値格納部32から抽出することで、現在の補正値Kを変更する。これにより、補正値調整部33は、給湯量Sのばらつきを加味した補正値Kを取得することができる。
補正値調整部33は、変更した補正値Kを必要給湯量推定部36に送信する。
カウンタ34は、補正値調整部33により補正値Kが調整されたことをトリガーとして、カウンタ値Cをリセットする。そして、カウンタ34は、次に補正値調整部33により補正値Kが調整されるまでそのカウント値Cのカウントアップを継続する(ステップS109)。
必要給湯量推定部36は、補正値調整部33により調整された補正値Kに基づいて必要給湯量を推定する(ステップS110)。これにより、必要給湯量推定部36は、給湯量Sのばらつきを加味した必要給湯量を推定することができる。
必要給湯量推定部36は、推定した必要給湯量を沸き上げ温度設定部37及び給湯量判定部30に送信する。これにより、沸き上げ温度設定部37は、必要以上に高い温度の沸き上げ温度を設定することがない。
なお、この必要給湯量推定部36で推定された必要給湯量は、次回の想定量Sthとして用いられる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(変形例1)上記実施形態では、制御部17は、任意の時間帯の給湯量を第1電磁弁9の開状態の時間や開状態に制御した回数に基づいて算出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部17は、不図示のフローセンサによって任意の時間帯の給湯量を測定してもよい。また、制御部17は、複数のサーミスタをタンク14の缶体に取り付け、その各サーミスタで測定された温度に温度差が発生した場合には任意の時間帯における給湯を検知する。ここで、この給湯量は、前回の給湯が検知されたときから今回の給湯が検知までに要した時間で表される。そのため、制御部17は、前回の給湯が検知されたときから今回の給湯が検知されるまでに要した時間に基づいて任意の時間帯における給湯量を算出してもよい。また、制御部17は、任意の時間帯におけるタンク14内の湯の沸き上げに要した時間に基づいて、当該時間帯の給湯量を算出してもよい。
すなわち、本発明は、給湯量を測定する方法には特に限定されない。
(変形例2)上記実施形態では、湯切れとは、自動水栓100から給湯する湯が所定の温度以下に低下したこととしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、タンク14から給湯される湯の温度が所定の温度以下に低下したことを湯切れとしてもよい。
(変形例3)上記実施形態では、貯湯式温水器Aは、補正値Kを用いることで、給湯量Sのばらつきに応じた必要給湯量を推定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、貯湯式温水器Aは、任意の時間帯における過去の複数の給湯量Sから、その時間帯の給湯量Sの統計を求め、その求めた統計から必要給湯量を推定してもよい。より具体的には、貯湯式温水器Aは、任意の時間帯における過去の複数の給湯量Sの平均値(μ)と標準偏差(σ)とを取得して、必要給湯量をμ+2σと推定することができる。この場合には、貯湯式温水器Aは、沸き上げ温度としてμ+2σの湯を給湯できるような沸き上げ温度に設定することができる。
ここで、任意の時間帯における過去の複数の給湯量Sとしては、例えば、データ数として多い平日の任意の時間帯の給湯量Sである。例えば、3週間において、平日の同時間帯の給湯量Sのデータ数は15となる。なお、貯湯式温水器Aは、休日と平日とを判別するには、カレンダー機能を用いて判別してもよいし、フローセンサ等のセンサ情報の特徴から自動で判別してもよい。
(変形例4)上記実施形態では、貯湯式温水器Aは、過去の複数の給湯量のばらつきによって変動する補正値Kを用いて必要給湯量を推定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、貯湯式温水器Aは、以下に示す学習機能で任意の時間帯における必要給湯量を推定してもよい。
例えば、月曜日の12:00〜13:00の時間帯を任意の時間帯として必要給湯量を推定すると仮定する。この仮定において、例えば、最新の3週間分の給湯量Sのデータから必要給湯量を一週間ごとに学習するとした場合には、一週間ごとに最新の3週間分の給湯量Sのデータを取得することになる。
この場合に、貯湯式温水器Aは、今週の月曜日の12:00〜13:00における必要給湯量を学習する場合には、最新の3週間分の給湯量と、前回の学習において用いた給湯量のデータを用いて、必要給湯量を求める。
例えば、貯湯式温水器Aは、最新の3週間分のデータのうち最も高い給湯量に補正値(第1の補正値)を乗算した値と、前回の学習で用いられた3週間分のデータのうち最も高い給湯量に第1の補正値よりも値の低い第2の補正値を乗算した値と、を合計することで、必要給湯量を算出する。
(変形例5)上記実施形態では、貯湯式温水器Aが元止め式である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、貯湯式温水器Aは、先止め式であってもよい。
(変形例6)上記実施形態では、貯湯式温水器Aは、想定以上の湯が使用された場合には、水準値を1段階上げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、貯湯式温水器Aは、想定以上の湯が使用された場合には、その使用された給湯量Sと想定量Sthとの差に応じた水準値を選択してもよい。例えば、貯湯式温水器Aは、使用された給湯量Sと想定量Sthとの差が所定値よりも大きい場合には、水準値を2段階上げるようにしてもよい。
(変形例7)上記実施形態では、必要給湯量推定部36は、任意の時間帯における過去の任意の給湯量に対して補正値Kを乗じることで、将来の当該時間帯における必要給湯量を推定したが、これに限定されない。例えば、必要給湯量推定部36は、任意の時間帯における過去の任意の給湯量に対して補正値Kを除算、加算、又は減算することで将来の当該時間帯における必要給湯量を推定してもよい。すなわち、必要給湯量推定部36は、任意の時間帯における過去の任意の給湯量から、補正値Kを用いて将来の当該時間帯における必要給湯量を推定すればよく、補正値Kを用いて任意の時間帯における過去の任意の給湯量から必要給湯量を推定する演算手法には特に限定されない。
上述したように、本実施形態に係る貯湯式温水器Aは、任意の時間帯における過去の給湯量のばらつきに応じて、将来の当該時間帯において必要な給湯量を推定する。これにより、必要以上に高い温度で沸き上げ温度が設定されることがない。これにより、貯湯式温水器Aは、タンク14内の湯の放熱による無駄を低減し、節電性能の悪化を抑制することができる。
A 貯湯式温水器
14 タンク
17 制御部
30 給湯量判定部
31 湯切れ判定部
32 補正値格納部
33 補正値調整部(調整部)
34 カウンタ
35 経過時間判定部
36 必要給湯量推定部
37 沸き上げ温度設定部(設定部)

Claims (6)

  1. 貯留した湯水を給湯する貯湯式温水器であって、
    任意の時間帯における過去の給湯量のばらつきに応じて、将来の当該時間帯において必要な給湯量を推定する推定部を備えることを特徴とする貯湯式温水器。
  2. 前記推定部により推定された前記必要な給湯量に基づいて、前記時間帯におけるタンク内に貯留された湯の沸き上げ温度を設定する設定部を更に備える請求項1に記載の貯湯式温水器。
  3. 前記推定部は、前記時間帯における過去の任意の給湯量から、前記ばらつきに応じた補正値を用いて前記必要な給湯量を推定する請求項1又は2に記載の貯湯式温水器。
  4. 前記時間帯の必要な給湯量が当該時間帯の給湯量に対して過不足がある場合には、前記補正値を調整する補正値調整部を更に備える、請求項3に記載の貯湯式温水器。
  5. 前記補正値調整部は、前記時間帯の給湯量が前記必要な給湯量を超える場合には、当該時間帯の必要な給湯量が不足しているとして前記補正値を現在の値から高い値に設定する、請求項4に記載の貯湯式温水器。
  6. 前記補正値調整部は、前記時間帯の給湯量が前記必要な給湯量を超えない期間が所定期間継続した場合には、当該時間帯の必要な給湯量が過剰であるとして前記補正値を現在の値から低い値に設定する、請求項4又は請求項5に記載の貯湯式温水器。
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