JP2011089701A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】貯湯タンクの自然放熱による湯の温度低下を低減し、夜間電気料金を適用することができない使用者が、ランニングコストを低く抑えた貯湯式の給湯を行うことができる給湯システムを提供する。
【解決手段】
貯湯タンク31と、貯湯タンク31内の湯水をヒートポンプ70により加熱する加熱機と、貯湯タンク31内の湯水を導出する出湯管2を流れる湯水をバーナ12の燃焼により加熱する湯沸し器10と、運転制御手段20,50,80とを備える。運転制御手段は、1日を単位時間毎に複数の時間帯に区分して各時間帯毎に給湯量を採取し、採取した各時間帯の給湯量を用いて、予め設定された時刻に、所定の日数における同一時間帯毎の平均給湯量を算出し、各平均給湯量を各時間帯での貯湯タンクの目標貯湯量として加熱機による貯湯タンクの湯水の沸き上げ動作を制御する。沸き上げ動作は、各時間帯に対して先行する各先行時間帯において、夫々の設定対象となった時間帯に対応させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内部の湯水がヒートポンプを用いて加熱される貯湯タンクを備える給湯システムに関する。
従来、湯水を貯湯タンクに貯留しておき、貯湯タンクからの出湯により給湯を行う貯湯式給湯装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の貯湯式給湯装置はヒートポンプによって貯湯タンクの湯水の沸き上げが行われるが、この沸き上げ動作は一般に、夜間電気料金が適用される時間帯(例えば、23時〜7時の8時間)に行われる。即ち、夜間電気料金が適用される時間帯に、一日分の必要量或いは貯湯タンクの容量の全量の湯を貯留しておき、昼間の給湯においては貯湯タンクに貯留された湯を使用する。このように、昼間の電気料金に比べて安価な夜間電気料金が適用される時間帯に昼間に給湯される湯量を沸き上げては貯湯タンクに貯留しておくので、経済的に有利であるとされている。
特開2004−138299号公報
しかし、上記従来のものでは、昼間の給湯で湯切れが生じた(夜間電気料金が適用される時間帯に沸き上げた貯湯タンクの湯が不足した)ときには、追加の沸き上げ動作を昼間の電気料金が適用される時間帯に行わなければならない。そして、このような湯切れを防止するために容量の大きな貯湯タンクを設けた場合には、広い設置スペースが必要となる不都合がある。更に、貯湯タンクは自然放熱による湯の温度低下があるため、夜間に沸き上げて貯湯タンクに溜めた湯の温度を昼間の時間帯の夕方まで(例えば12時間以上)維持するのが難しい。
また、現在、夜間電気料金は使用者が電力会社と契約することにより適用可能となっている。従って、夜間電気料金を適用することができない使用者(即ち、夜間であっても昼間と同じ従量制の電気料金を支払う所謂従量電灯契約が適用される使用者)が、夜間電気料金の適用を考慮した沸き上げ動作を行う従来の貯湯式給湯装置を使用した場合には、夜間に沸き上げる動作が行われても、電気料金が安価とならないばかりか、前述の貯湯タンクの自然放熱によって極めて不経済となる。
上記の点に鑑み、本発明は、貯湯タンクの自然放熱による湯の温度低下を低減し、夜間電気料金を適用することができない使用者が、ランニングコストを低く抑えた貯湯式の給湯を行うことができる給湯システムを提供することを目的とする。
本発明は、貯湯タンクと、該貯湯タンク内の湯水をヒートポンプにより加熱する加熱機と、前記貯湯タンク内の湯水を導出する出湯管と、前記貯湯タンク及び前記出湯管に接続された給水管と、前記出湯管と前記給水管との接続部より下流側の前記出湯管の途中に設けられ、前記出湯管を流れる湯水をバーナの燃焼により加熱する湯沸し器と、前記加熱機及び前記湯沸し器による給湯運転を制御する運転制御手段とを備える給湯システムにおいて、前記運転制御手段は、1日を単位時間毎に複数の時間帯に区分して各時間帯毎に給湯量を採取する給湯量採取手段と、該給湯量採取手段により採取した各時間帯の給湯量を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した各時間帯の給湯量を用い、予め設定された時刻に、所定の日数における同一時間帯毎の平均給湯量を算出する演算手段と、該演算手段により算出した各平均給湯量を各時間帯での貯湯タンクの目標貯湯量として、各時間帯における前記貯湯タンクが目標貯湯量となるように前記加熱機による貯湯タンクの湯水の沸き上げ動作を制御する沸き上げ制御手段とを備え、前記沸き上げ制御手段は、各時間帯に対して先行する先行時間帯を、給湯量を採取する時間帯と同一単位時間で設定し、各先行時間帯において、夫々の設定対象となった時間帯に対応する前記沸き上げ動作が行われるように前記加熱機を制御することを特徴とする。
本発明は上記構成により、各採取時間帯で採取した給湯量のデータから得られる所定の日数(例えば7日)毎の平均給湯量を貯湯タンクの目標貯湯量とするので、何れの時間帯であっても使用者が必要とする分の湯を正確に判断して使用者に供給することができる。
更に、各目標貯湯量を、夫々の採取時間帯に対応する先行時間帯に適用するので、実際に使用者が給湯を行う時間帯の開始時刻に先立って貯湯タンクが十分な貯湯量となると共に、貯湯タンク内の湯は、沸き上げ完了から比較的短時間のうちに使用者に使われることになるので、自然放熱による湯の温度低下を抑えることができる。
そして、使用者が、目標貯湯量を採取したときと同様な生活を繰り返していれば、実際に使用者が給湯を行う時間帯毎に貯湯タンク内の湯が使い切られるので無駄がなく、貯湯タンクの容量を比較的小さくすることも可能である。また、上述したように貯湯タンク内の湯の放熱が抑えられることと相俟って、夜間電気料金を適用することができない使用者(即ち、夜間であっても昼間と同じ従量制の電気料金を支払う所謂従量電灯契約が適用される使用者)であっても、各時間帯毎に必要量の湯が沸き上がるので、ランニングコストを低く抑えることができる。
また、万一、使用者が貯湯タンクの目標貯湯量を超えて給湯を行って貯湯タンクが湯切れ状態となっても、出湯管を流れる湯水を湯沸し器によって速やかに加熱することができるので、使用者が必要とする量の給湯を確実に行うことができる。
また、本発明において、前記時間帯の前記単位時間は、各時間帯のうち前記目標貯湯量が最大となるときの前記加熱機による沸き上げ所要時間を最大としてこの最大沸き上げ所要時間より長い時間となるように前記出湯量採取手段により設定され、前記時間帯に対する前記先行時間帯の先行時間は、前記単位時間よりも短く且つ前記最大沸き上げ所要時間以上となるように前記沸き上げ制御手段により設定されることが好ましい。
これによれば、前記単位時間内で貯湯タンクの前記目標貯湯量を沸き上げることができ、しかも、先行時間帯の先行時間内で前記目標貯湯量の沸き上げを確実に完了させることができる。
本発明の給湯システムの構成図。 図1に示したタンクコントローラの機能的構成を示すブロック図。 給湯量を採取する時間帯と沸き上げ運転を行う時間帯との関係を示す図。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1を参照して、本実施の形態の給湯システムは、瞬間加熱式の湯沸し器10と、タンクユニット30と、ヒートポンプユニット60とにより構成されている。
ヒートポンプユニット60(本発明の加熱機に相当する)は、圧縮機71、凝縮器72、減圧器73、及び蒸発器74を、冷媒循環路75で接続して構成されたヒートポンプ70を備えている。凝縮器72は、貯湯タンク31の上部及び下部に接続されたタンク循環路64と接続され、冷媒循環路75内の冷媒とタンク循環路64内の湯水とを熱交換させることによって、タンク循環路64内の湯水を加熱する。
タンク循環路64には、貯湯タンク31に貯められた湯水をタンク循環路64内に循環させるための循環ポンプ65と、凝縮器72から貯湯タンク31に供給される湯水の温度を検出する往きサーミスタ66と、貯湯タンク31から凝縮器72に供給される湯水の温度を検出する戻りサーミスタ41とが設けられている。
そして、マイクロコンピュータ等により構成された電子ユニットであるヒートポンプコントローラ80に、往きサーミスタ66による温度検出信号が入力される。また、ヒートポンプコントローラ80から出力される制御信号によって、ヒートポンプ70と循環ポンプ65の作動が制御される。
ヒートポンプコントローラ80は、タンクコントローラ50と通信可能に接続され、タンクコントローラ50からの貯湯加熱指示信号を受信したときに、沸き上げ運転を行う。即ち、タンクコントローラ50から送信される沸き上げ設定温度を用い、往きサーミスタ66の検出温度及び戻りサーミスタ41の検出温度とに基づいて、循環ポンプ65とヒートポンプ70を作動させて貯湯タンク31内の湯水を設定された沸き上げ温度まで加熱する。
タンクユニット30は、貯湯タンク31と、貯湯タンク31の上部に接続された出湯管2と、貯湯タンク31の下部及び出湯管2に接続された給水管1と、湯沸し器10をバイパスして出湯管2を湯沸し器10の上流側と下流側で連通する出湯バイパス管37とを備えている。なお、図中符号3はカランを示している。
また、タンクユニット30は、貯湯タンク31からヒートポンプユニット60に供給される湯水の温度を検出する戻りサーミスタ41、貯湯タンク31に貯められた湯水の温度を検出する貯湯サーミスタ42a,42b,42c,42d,42eと、出湯管2の給水管1との接続箇所Xの上流側の付近に設けられた入湯サーミスタ33と、給水管1から貯湯タンク31への通水流量を検出するタンク水量センサ43と、給水管1に設けられた入水サーミスタ44と、貯湯タンク31から出湯管2に供給される湯水の流量を変更する湯量可変弁34と、給水管1から出湯管2に供給される水の流量を変更する水量可変弁35と、給水管1に設けられた逆止弁付きの減圧弁40と、出湯管2と給水管1との接続箇所Xと出湯バイパス管37との間に設けられた混合サーミスタ36と、出湯バイパス管37を開閉するバイパス弁38と、出湯バイパス管37と出湯管2との接続箇所Yの下流側に供給される湯水の温度を検出する給湯出口サーミスタ39とを備えている。
そして、マイクロコンピュータ等により構成された電子ユニットであるタンクコントローラ50に、貯湯サーミスタ42a〜42e、入湯サーミスタ33、入水サーミスタ44、混合サーミスタ36、給湯出口サーミスタ39、及び戻りサーミスタ41による温度検出信号と、タンク水量センサ43による給水管1の通水流量の検出信号が入力される。また、タンクコントローラ50から出力される制御信号によって、湯量可変弁34と、水量可変弁35と、バイパス弁38の作動が制御される。
タンクコントローラ50は、戻りサーミスタ41及び貯湯サーミスタ42a〜42eの検出温度を監視し、各検出温度に基づいて、ヒートポンプコントローラ80に対して、上述した貯湯加熱指示信号を送信する。そして、これにより、貯湯タンク31内の湯水が、ヒートポンプユニット60によって設定された沸き上げ温度まで加熱される。
タンクコントローラ50には、使用者の操作に応じて、希望する給湯温度(出湯管2の出口から供給される湯の温度)と風呂温度(後述する湯張り管18を経由して浴槽に供給される湯の温度)を設定するための温度スイッチ(図示しない)や、一般給湯モード(後述する湯張り弁19を閉弁して出湯管2の出口から湯を供給するモード)と、湯張りモード(湯張り弁19を開弁して湯張り管18から浴槽に湯を供給するモード)とを切換えるためのモード切換スイッチ(図示しない)等を備えたリモコン51が接続されている。
出湯管2は貯湯タンク31の上部に接続され、給水管1は貯湯タンク31の下部に接続されている。そのため、貯湯タンク31から出湯管2に湯水が供給されると、それに応じて、貯湯タンク31の下部に給水管1から水が供給される。給水管1から貯湯タンク31への水の供給量は、貯湯タンク31内の湯水の減少量(即ち貯湯タンク31からの出湯量)に対応しており、貯湯タンク31内は常に湯水で充填された状態となる。そして、貯湯タンク31からの出湯量は、タンク水量センサ43により検出される。
貯湯タンク31内では、上部に高温の湯の層ができると共に下部に水の層ができる(温度成層)。貯湯タンク31から出湯すると、それに伴って上部の高温の湯の層が減少する。貯湯タンク31には、上下方向に前記貯湯サーミスタ42a〜42eが配設され、各貯湯サーミスタ42a〜42eの位置に対応する貯湯量が予め分かっているので、各貯湯サーミスタ42a〜42eの温度を確認することで現在の貯湯量を把握することが可能である。
そして、最上位置の貯湯サーミスタ42aの検出温度が、リモコン51により設定された目標給湯温度(一般給湯モードではリモコン51により設定された給湯設定温度、湯張りモードではリモコン51により設定された風呂設定温度)以下となった場合、湯切れ状態となる。
なお、貯湯タンク31が湯切れ状態であるか否かの判断は、最上位置の貯湯サーミスタ42aの検出温度が予め設定された湯切れ判定温度以下であるときに、貯湯タンク31が湯切れ状態であるとすればよい。また、貯湯タンク31からの出湯量は、上述した通りタンク水量センサ43により把握することが可能である。
タンクコントローラ50は、湯切れが生じていない状態で、タンク水量センサ43により所定の下限流量以上の通水が検出されたときには、混合サーミスタ36又は給湯出口サーミスタ39の検出温度が目標温度となるように、湯量可変弁34と水量可変弁35の開度を制御する混合温調制御を行う。このとき、タンクコントローラ50は、一般給湯モードではバイパス弁38を開弁し、湯張りモードではバイパス弁38を閉弁する。
一方、湯切れが生じている状態で、タンク水量センサ43により下限水量以上の通水が検出されたときには、タンクコントローラ50は、バイパス弁38を閉弁して、貯湯タンク31及び給水管1からの湯水を全て湯沸し器10に供給する。この場合には、湯沸し器10において加熱温調制御が実行される。
湯沸し器10は、出湯管2の途中に設けられた熱交換器11と、熱交換器11を加熱するバーナ12と、熱交換器11をバイパスして、出湯管2を熱交換器11の上流側と下流側で連通する給湯バイパス管13と、出湯管2と給湯バイパス管13の接続箇所Zの下流側で、浴槽(図示しない)と出湯管2を接続した湯張り管18とを備えている。
出湯管2には、熱交換器11側に供給される湯水の流量と給湯バイパス管13側に供給される湯水の流量との分配比を変更するバイパスサーボ14と、湯沸し器10に供給される湯水の流量を調節する水量サーボ15と、熱交換器11及び給湯バイパス管13に供給される湯水の流量を検出する給湯水量センサ21と、出湯管2と給湯バイパス管13の接続箇所Zの下流側に供給される湯の温度を検出する給湯器サーミスタ16と、逆止弁17とが設けられている。また、湯張り管18には、湯張り管18の通水流量を検出する湯張り水量センサ22と、湯張り管18を開閉する湯張り弁19とが備えられている。
そして、マイクロコンピュータ等により構成された電子ユニットである給湯コントローラ20に、給湯器サーミスタ16による温度検出信号と、給湯水量センサ21による通水流量の検出信号と、湯張り水量センサ22による通水流量の検出信号とが入力される。また、給湯コントローラ20から出力される制御信号によって、バイパスサーボ14と、水量サーボ15と、バーナ12と、湯張り弁19の作動が制御される。
給湯コントローラ20は、タンクコントローラ50と通信可能に接続され、タンクコントローラ50から加熱許可を指示する信号を受信したときに加熱許可状態となる。そして、給湯水量センサ21により所定の下限流量以上の通水が検出されているときに、給湯器サーミスタ16の検出温度が目標給湯温度となるように、バーナ12の燃焼量を制御する加熱温調制御を実行する。また、タンクコントローラ50から加熱禁止を指示する信号を受信したときに加熱禁止状態となり、加熱温調制御の実行が禁止される。
また、給湯コントローラ20は、浴槽(図示しない)に所定量の湯を供給する湯張り運転を行なうとき(湯張りモード)には、湯張り弁19を開弁して、湯張り水量センサ22により検出される浴槽への湯の供給量を累積する。そして、浴槽への湯の供給量の累積値が前記所定量に達したときに、湯張り弁19を閉弁して湯張り運転を終了する。
前記ヒートポンプコントローラ80、タンクコントローラ50、及び給湯コントローラ20は、本発明における運転制御手段を構成するものである。
また、本実施形態においては、温水暖房機能及び風呂追焚き機能について省略したが、温水暖房機能を備える給湯システムを構築する場合には、例えば、図示しないが、湯沸し器10に暖房用熱交換器とこれを加熱する暖房用バーナを追加して設け、暖房用熱交換器の出口管と入り口管との夫々に暖房端末の往き管と戻り管とを接続すればよい。更に、貯湯タンク31に暖房熱交換用循環路を設け、液液熱交換器を介して暖房戻り管と熱交換を行えば、貯湯タンク31の湯水に熱供給できて有利である。更に、暖房往き管に、液液熱交換器を介して風呂循環路と熱交換を行えば、風呂追焚き機能も得ることができる。
次に、本発明の要旨に対応するタンクコントローラ50の構成と作動について説明する。タンクコントローラ50は、図2に示すように、時計部50aと、給湯量採取部50b(給湯量採取手段)と、記憶部50c(記憶手段)と、演算部50d(演算手段)と、沸き上げ制御部50e(沸き上げ制御手段)とを機能的に備えている。
時計部50aは、現在時刻を出力する。給湯量採取部50bは、1日(24時間)を4時間(単位時間)毎に6つの時間帯に区分し、各時間帯毎に、タンク水量センサ43の出力を積算することによりこの値を給湯量に対応するデータとして採取する。
データの各採取時間帯は、本実施の形態では、図3に示すように、1日の区切りを午前2時として、2:00≦現在時刻<6:00、6:00≦現在時刻<10:00、10:00≦現在時刻<14:00、14:00≦現在時刻<18:00、18:00≦現在時刻<22:00、22:00≦現在時刻<2:00の6区分とした。
記憶部50cは、給湯量採取部50bによる採取データを各採取時間帯毎に7日分(1週間分)を所定のエリアに記憶する。記憶部50cは、7日分で全42個のデータを記憶するが、各採取時間帯毎に最も新しい採取データが記憶されると、最も古い採取データが削除される。これにより、常に最新の7日間の採取データが記憶部50cに記憶された状態となる。
演算部50dは、毎日2:00になると、記憶部50cに記憶された採取データを用いて7日間の各採取時間帯毎に採取データの平均値(平均給湯量)を算出し、この各採取時間帯毎の平均値を記憶部50cに用意されている平均値用のエリアに書き込む。
沸き上げ制御部50eは、記憶部50cに記憶されている各採取時間帯毎の採取データの平均値を貯湯タンク31の目標貯湯量とし、貯湯タンク31が目標貯湯量、即ち、目標貯湯量に対応する貯湯サーミスタが貯湯上限温度となるようにヒートポンプコントローラ80に対して貯湯加熱指示信号を送信する。貯湯加熱指示信号を受信したヒートポンプコントローラ80は、上述したように、循環ポンプ65とヒートポンプ70を作動させて貯湯タンク31内の湯水の沸き上げ運転を行う。
なお、記憶部50cの平均値用のエリアには、予め標準的な値が各採取時間帯毎に記憶されており、給湯システムの初期運転(家屋等への設置後の6日間の運転)ではこの標準値に基づいた運転が行われ、7日分の全42個のデータが出揃ったとき、この標準値が演算部50dで算出された平均値に書き換えられる。
ここで、データの各採取時間帯の単位時間は4時間以外でもよいが、本実施の形態において1日を6つの時間帯に区分し、その起点を深夜2:00としたのは次の理由による。例えば、単位時間が2時間であると採取するデータ数が多くなって煩雑化する。単位時間が6時間であると、採取するデータ数は少ないが給湯量に対応するデータが大きな値となる。また、単位時間は4時間として1日を6つの時間帯に区分し、その起点を深夜2:00とすれば、一般的な1日の生活サイクルのなかで給湯量が最も多いと予想される時間帯(18:00〜22:00)を1つの時間帯に収めることができるという利点がある。
また、データの各採取時間帯の単位時間は、貯湯タンク31の沸き上げ所要時間も考慮したものとなっている。即ち、前記単位時間は、全ての採取時間帯のなかで、最大の目標貯湯量を沸き上げるための所要時間(最大沸き上げ所要時間)よりも長い時間に設定される。そして、より好ましくは、貯湯タンク31の最大貯湯量の沸き上げ所要時間よりも長い単位時間を採用する。これにより、何れの時間帯においても、貯湯タンク31が湯切れ状態となることが防止できる。
ところで、目標貯湯量が採取された時間帯と同じ時間帯の開始時刻に貯湯タンク31内の湯水の沸き上げ運転を開始すると、沸き上げに時間がかかるために当該時間帯での給湯が時間的に間に合わなくなるおそれがある。具体的には、18:00〜22:00の時間帯の目標貯湯量を18:00から開始した沸き上げ運転で得ようとしても、例えば、貯湯タンク31の最大貯湯量(本実施形態では120リットル)の沸き上げ所要時間が1時間必要であるため、19:00以降でないと、貯湯タンク31から十分な量の湯を供給することができない。
そこで、沸き上げ制御部50eは、図3に示すように、各採取時間帯を2時間先行させた先行時間帯を制御のために設定し、この先行時間帯に設定対象となった採取時間帯に対応する目標貯湯量を適用して前記沸き上げ動作が行われるようにしている。なお、先行時間帯の単位時間は採取時間帯と同一である。
即ち、演算部50dにより2:00に算出された各採取時間帯毎の平均値(平均給湯量)による目標貯等量は、最初の4時間(2:00〜6:00)の目標貯等量についてのみ当日の2:00〜4:00と翌日(22時間後)の0:00〜2:00に分けて適用され、2番目の4時間(6:00〜10:00)以降の各時間帯は、夫々当日の先行時間帯に適用される。
こうすることにより、採取時間帯の開示時刻に先立って貯湯タンク31への目標貯湯量の貯湯が行え、採取時間帯で必要とされる給湯量を確実に確保することができる。また、先行時間帯で貯湯タンク31の湯水の沸き上げを完了させても、先行時間帯と採取時間帯との間には2時間しかずれが無いので、貯湯タンク31内の湯の自然放熱による温度低下を最小限に抑えることができる。
以上のように、沸き上げ制御部50eにおいては、各採取時間帯で採取した給湯量のデータから得られる7日毎の平均給湯量を貯湯タンク31の目標貯湯量とするので、各目標貯湯量は、実際に使用者が給湯を行う時間帯(即ち採取時間帯と同じ時間帯)で、その使用者が必要とする分の湯量を高い確率で十分に供給することができる。しかも、各目標貯湯量を、夫々の採取時間帯に対応する先行時間帯に適用するので、実際に使用者が給湯を行う時間帯よりも少し前の時点(本実施形態では1時間前)で貯湯タンク31が目標貯湯量となるので、貯湯タンク31内の湯の沸き上げ完了から給湯までの時間が短く、十分に自然放熱を抑えることができる。そして、使用者が、目標貯湯量を採取したときと同様な生活を繰り返していれば、実際に使用者が給湯を行う時間帯毎に貯湯タンク31内の湯が使い切られるので無駄がなく、貯湯タンク31内の湯の放熱時間が短いことと相俟って、夜間電気料金を適用することができない使用者(即ち、夜間であっても昼間と同じ従量制の電気料金を支払う所謂従量電灯契約が適用される使用者)であっても、ランニングコストを低く抑えることができる。
また、万一、使用者が貯湯タンク31の目標貯湯量を超えて給湯を行った場合には、貯湯タンク31が湯切れ状態となるが、この場合には、上述した通り前記タンクコントローラ50が給湯コントローラ20に対して加熱許可を指示する信号を送信して、湯沸し器10による加熱温調制御が速やかに実行されるので、使用者が必要とする量の給湯を確実に行うことができる。
1…給水管、2…出湯管、X…接続部(接続箇所)、10…湯沸し器、12…バーナ、31…貯湯タンク、50b…給湯量採取部(給湯量採取手段)、50c…記憶部(記憶手段)、50d…演算部(演算手段)、50e…沸き上げ制御部(沸き上げ制御手段)、60…ヒートポンプユニット(加熱機)、70…ヒートポンプ。

Claims (2)

  1. 貯湯タンクと、該貯湯タンク内の湯水をヒートポンプにより加熱する加熱機と、前記貯湯タンク内の湯水を導出する出湯管と、前記貯湯タンク及び前記出湯管に接続された給水管と、前記出湯管と前記給水管との接続部より下流側の前記出湯管の途中に設けられ、前記出湯管を流れる湯水をバーナの燃焼により加熱する湯沸し器と、前記加熱機及び前記湯沸し器による給湯運転を制御する運転制御手段とを備える給湯システムにおいて、
    前記運転制御手段は、1日を単位時間毎に複数の時間帯に区分して各時間帯毎に給湯量を採取する給湯量採取手段と、該給湯量採取手段により採取した各時間帯の給湯量を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶した各時間帯の給湯量を用い、予め設定された時刻に、所定の日数における同一時間帯毎の平均給湯量を算出する演算手段と、該演算手段により算出した各平均給湯量を各時間帯での貯湯タンクの目標貯湯量として、各時間帯における前記貯湯タンクが目標貯湯量となるように前記加熱機による貯湯タンクの湯水の沸き上げ動作を制御する沸き上げ制御手段とを備え、
    前記沸き上げ制御手段は、各時間帯に対して先行する先行時間帯を、給湯量を採取する時間帯と同一単位時間で設定し、各先行時間帯において、夫々の設定対象となった時間帯に対応する前記沸き上げ動作が行われるように前記加熱機を制御することを特徴とする給湯システム。
  2. 請求項1記載の給湯システムにおいて、
    前記時間帯の前記単位時間は、各時間帯のうち前記目標貯湯量が最大となるときの前記加熱機による沸き上げ所要時間を最大としてこの最大沸き上げ所要時間より長い時間となるように前記出湯量採取手段により設定され、
    前記時間帯に対する前記先行時間帯の先行時間は、前記単位時間よりも短く且つ前記最大沸き上げ所要時間以上となるように前記沸き上げ制御手段により設定されることを特徴とする給湯システム。
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