JPH04254149A - 電気温水器の沸上げ制御装置 - Google Patents

電気温水器の沸上げ制御装置

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JPH04254149A
JPH04254149A JP3013481A JP1348191A JPH04254149A JP H04254149 A JPH04254149 A JP H04254149A JP 3013481 A JP3013481 A JP 3013481A JP 1348191 A JP1348191 A JP 1348191A JP H04254149 A JPH04254149 A JP H04254149A
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boiling
heater
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tank
temperature
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Yutaka Yamamoto
豊 山本
Eishin Tsujimoto
辻元 英信
Hironori Naruse
成瀬 広則
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BECKER KK
Takara Standard Co Ltd
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BECKER KK
Takara Standard Co Ltd
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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力料金が時間帯別
料金制度である場合において、湯量不足の事態が発生し
難く、しかも、運転経費を最少にするための電気温水器
の沸上げ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気温水器は、いわゆる深夜電力
利用機器であって、あらかじめ定められた深夜電力通電
時間帯、たとえば深夜23時から翌朝7時までの間のみ
、電源が供給されるようになっている。しかし、これで
は、その他の一般負荷は常時通電がなされるために、積
極的に昼間の電力需要を抑え、夜間の電力需要を換起す
ることができず、電力負荷を平準化する効果も、必らず
しも十分に達成することができなかった。
【0003】そこで、常時通電形の電気温水器が検討さ
れている。この場合は、電気温水器は、他の一般負荷と
全く同様に、常時通電が行なわれる一方、電力料金体系
は、たとえば、従来の深夜電力通電時間帯に相当する夜
間時間帯は、それ以外の昼間時間帯よりも低額に設定さ
れ、このような料金体系は、時間帯別料金制度と呼ばれ
ている。ただし、昼間時間帯の料金は、逆に、従来の一
般負荷の電力料金よりいくぶん割高に設定されるものと
する。
【0004】一方、従来の電気温水器は、深夜電力を利
用して、あらかじめ設定した沸上げ温度となるようにタ
ンク内に湯を沸かし、その湯を昼間使用するものである
。そこで、使用湯量が日によって増減すると、時として
、湯量が不足する事態が発生することがあるが、その場
合であっても、深夜電力通電時間帯が到来しない限り、
電源が供給されないために、いわゆる追焚きを行ない、
湯を追加することが全くできないという重大な欠点があ
った。時間帯別料金制度のもとでは、電気温水器は常時
通電がなされるから、随時追焚きが可能であり、思わぬ
使用湯量の増加にも簡単に対応することができるという
利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、昼間時間帯における追加沸上げは、必要に応じ
て随時可能であるとはいうものの、実際には、一定量の
湯の沸上げには一定の時間を要するから、たとえば、風
呂湯として湯を使用しているときに湯切れを生じると、
使用者は、極めて深刻な不快感を抱くことになるという
問題が避けられなかった。
【0006】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、湯の使用量が最も集中する特定の時間
帯を設定し、その時間帯における過去の使用量に基づき
、指定時刻におけるタンク内の保有熱量を確保するよう
にすることによって、最も経済的な沸上げ動作をし、し
かも、湯量不足の事態が発生する機会を最少にすること
ができる電気温水器の沸上げ制御装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、タンク内の平均温度に基づき、
1日の特定の時間帯における使用量を演算し記憶するデ
ータ集積手段と、データ集積手段からの過去の時間帯使
用量データに基づき、昼間時間帯における追加沸上げ用
の目標熱量を決定する追加沸上げ手段と、指定時刻にお
けるタンク内の保有熱量が追加沸上げ手段からの目標熱
量となるようにヒータを通電するヒータ制御手段とを備
えることをその要旨とする。
【0008】なお、データ集積手段は、タンク内の平均
温度に基づき、終日の使用量を演算し記憶する一方、デ
ータ集積手段からの過去の終日使用量データに基づき、
夜間時間帯における沸上げ温度を算出する夜間沸上げ手
段を付設し、ヒータ制御手段は、夜間沸上げ手段からの
沸上げ温度に従ってヒータを通電するようにしてもよく
、また、追加沸上げ手段と夜間沸上げ手段とは、共通の
モード切換スイッチにより連動して作動するようにして
もよい。
【0009】
【作用】かかる構成によるときは、データ集積手段は、
1日の特定の時間帯における使用量を演算し記憶するか
ら、この特定の時間帯として、たとえば、風呂湯の使用
が集中する夕方から夜にかけての時間帯を設定すれば、
データ集積手段は、このような湯の使用が集中する時間
帯における実際の使用量をデータとして集積することが
できる。一方、追加沸上げ手段は、過去における使用量
データを基に目標熱量を定め、ヒータ制御手段は、指定
時刻におけるタンクの保有熱量が目標熱量となるように
ヒータを通電し、昼間時間帯における自動追加沸上げ動
作を実行することができる。
【0010】夜間沸上げ手段を付設するときは、夜間沸
上げ手段は、過去の終日使用量データに基づいて夜間時
間帯における沸上げ温度を算出し、ヒータ制御手段は、
これに従ってヒータを通電し、夜間の沸上げ動作を実行
することが可能である。
【0011】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0012】電気温水器の沸上げ制御装置は、データ集
積手段11と、夜間沸上げ手段12と、追加沸上げ手段
13と、ヒータ制御手段14とを主要部材としてなる(
図1)。
【0013】電気温水器のタンクTKには、ヒータHが
内装され、ヒータHは、スイッチング素子SKを介して
、商用電源ACに接続されている。タンクTKは、底部
に給水管TK1 が接続され、上部に給湯管TK2 が
接続されており、給水管TK1 を介して供給される水
Wは、タンクTK内に充満され、ヒータHによって加熱
されて湯となり、給湯管TK2 を介して使用場所に供
給されるものとする。タンクTKの側壁には、上下方向
に複数の温度センサS1 、S1 …が配設されており
、また、給水管TK1 には、水温Tw を検出する温
度センサS2 が配設されている。
【0014】データ集積手段11には、温度検出手段1
5を介して、温度センサS1 、S1 …、S2 の出
力が接続されている。ただし、温度検出手段15は、温
度センサS1 、S1 …、S2 の各出力を読み取り
、温度センサS1 、S1 …の各出力の平均からなる
タンクTKの平均温度Tav、温度センサS2 が示す
水温Tw 、最下部の温度センサS1 の出力からなる
タンクTKの下部温度Tb を演算し、出力することが
できる。また、温度検出手段15の出力は、ヒータ制御
手段14にも分岐接続されている。
【0015】データ集積手段11の出力は、夜間沸上げ
手段12と、追加沸上げ手段13とに、個別に接続され
ている。
【0016】夜間沸上げ手段12には、「自動」モード
を設定するモード切換スイッチSW1 と、沸上げ温度
設定器16とが接続されており、また、その出力は、追
加沸上げ手段13とヒータ制御手段14とに個別に接続
されている。夜間沸上げ手段12と追加沸上げ手段13
とには、追加沸上げ量設定器17の出力が個別に接続さ
れ、追加沸上げ量設定器17には、「本日」、「毎日」
、「翌日」の3モードを有する別のモード切換スイッチ
SWが付設されている。追加沸上げ手段13には、さら
に別の「自動」モード設定用のモード切換スイッチSW
2 が接続されており、追加沸上げ手段13の出力は、
ヒータ制御手段14に接続されている。
【0017】ヒータ制御手段14の出力は、スイッチン
グ素子SKとデータ集積手段11とに分岐接続され、ま
た、データ集積手段11、夜間沸上げ手段12、追加沸
上げ手段13、ヒータ制御手段14には、それぞれ、時
計18の出力が分岐接続されているものとする。
【0018】データ集積手段11は、温度検出手段15
からのタンクTK内の平均温度Tavと、ヒータ制御手
段14の出力信号とを利用して、1日の終日の湯の使用
量X1 と、1日の特定の時間帯における湯の使用量X
2 とを演算し、記憶する。ここで、使用量X1 、X
2 は、タンクTKの平均温度上昇を単位として表すも
のとし、たとえば、相異なる任意の時刻ta 、tb 
におけるタンクTK内の平均温度Tav=Ta1、Ta
v=Ta2、時刻ta から時刻tb の期間における
ヒータHの通電時間th とすると、この間における使
用量Xは、 X=Ta2−Ta1+a・th  として表すことがでる。ここで、aは、ヒータHを通電
するとき、単位時間当りのタンクTK内の平均温度上昇
値である。
【0019】そこで、終日の使用量X1 は、1日の特
定の時刻ta を基準とし、前日と当日との時刻ta 
における平均温度TavをTa1、Ta2とし、当日の
時刻ta から過去24時間におけるヒータHの通電時
間th を、ヒータ制御手段14の出力信号を使用して
計測し、上式を適用すればよい。また、1日の特定の時
間帯における使用量X2 は、その時間帯の開始時刻t
a と終了時刻tb とを定め、それぞれにおける平均
温度TavをTa1、Ta2とし、同様にして、開始時
刻ta から終了時刻tb の間におけるヒータHの通
電時間thを求め、上式を適用すればよい。
【0020】データ集積手段11は、このようにして演
算される終日の使用量X1 、特定時間帯における使用
量X2 を、それぞれ過去数日分、たとえば1週間分を
、終日使用量データX1i(i=1、2…)、時間帯使
用量データX2i(i=1、2…)として記憶すること
ができるものとする。なお、特定の時間帯としては、タ
ンクTK内の湯の使用量が最も集中する任意の時間帯、
たとえば午後5時から午前3時の時間帯を設定するもの
とする。
【0021】夜間沸上げ手段12の動作は、図2のプロ
グラムフローチャートによって表すことができる。
【0022】プログラムは、たとえば夜間時間帯の開始
時刻に起動されると、まず、モード切換スイッチSW1
 が「自動」モードであることをチェックし(図2のス
テップ(1)、以下、単に(1)のように記す)、「自
動」モードであるときは、データ集積手段11からの過
去の終日使用量データX1iを読み取る(2)。
【0023】プログラムは、次いで、終日使用量データ
X1iに基づき、夜間時間帯における沸上げ温度To1
を算出する(3)。すなわち、 To1=max(X1i)+Tw +αただし、max
(X1i)は、過去の終日使用量データX1iのうちの
最大値を示すものとし、αは、余裕を示す定数である。 また、水温Tw は、図1に拘らず、温度検出手段15
を介して読み取るものとする。プログラムは、その後、
沸上げ温度To1を許容最大値Tmax と比較し、T
o1<Tmax のときは、To1=To1To1≧T
max のときは、To1=Tmax として、沸上げ
温度To1を決定することができる。なお、Tmax 
は、一般に、Tmax =88(℃)程度に定める。
【0024】プログラムは、モード切換スイッチSW1
 が「自動」モードでないときは(1)、沸上げ温度設
定器16に設定される設定沸上げ温度Toを読み取り(
4)、さらに、追加沸上げ量設定器17の設定値Va 
を明日の追加沸上げ量Va1として読み取る(5)。こ
こで、設定沸上げ温度To は、タンクTK内の水Wを
夜間時間帯に沸き上げる際の目標温度をタンクTKの平
均温度によって示すものとし、また、設定値Va は、
昼間時間帯における追加沸上げ量を使用湯温Tx に換
算した湯量として設定するものとする。明日の追加沸上
げ量Va1は、モード切換スイッチSWが「毎日」また
は「翌日」であることを条件として、設定値Va をそ
のまま読み込むものとし、このときの設定値Va は、
「毎日」のときは翌日以降継続して毎日有効と扱い、「
翌日」のときは翌日のみ有効と扱うものとする。使用湯
温Tx は、たとえば、Tx =45(℃)に定める。
【0025】つづいて、プログラムは、設定沸上げ温度
To と、明日の追加沸上げ量Va1とに基づき、夜間
時間帯と昼間時間帯とにおける沸上げ温度To1、To
2の配分を算出し、決定する(6)。
【0026】いま、明日の追加沸上げ量Va1は、ΔT
a1=Va1(Tx −Tw )/Vo により、タン
クTK内の平均温度上昇ΔTa1に換算することができ
る。ただし、Vo は、タンクTKの容量である。そこ
で、Toa=To +ΔTa1を計算すると、Toaは
、夜間時間帯と、翌日の昼間時間帯とにおける所要合計
沸上げ温度を示すことになるから、以下、    To
a≦Tmax のときは、To1=Toa,To2=0
    Toa>Tmax のときは、To1=Tma
x ,To2=Toa−Tmax として、夜間時間帯
における沸上げ温度To1、昼間時間帯における沸上げ
温度To2を決定することができる。沸上げ温度To1
は、Toa≦Tmax である限り、所要合計沸上げ温
度Toaの全部が優先的に配分されるから、夜間沸上げ
手段12は、夜間時間帯における沸上げ温度To1を優
先して沸上げ温度To1、To2の配分を算出決定する
ことができる。
【0027】つづいて、プログラムは、ピークシフト計
算を行なう(7)。すなわち、まず、次式により、夜間
時間帯におけるヒータHの所要通電時間t1 を算出す
る。
【0028】 t1 =(To1−Tw )・Vo /AA=860×
KW×y ただし、KWはヒータHの容量、yは加熱効率である。
【0029】所要通電時間t1 が算出されたら、プロ
グラムは、たとえば、夜間時間帯の終了時刻と所要通電
時間t1 の満了とが一致するように、沸上げ開始時刻
を算出し、沸上げ開始時刻の到来を待って(8)、制御
ビットK=0としてヒータ制御手段14を起動する(9
)。
【0030】追加沸上げ手段13の動作は、図3のプロ
グラムフローチャートによって表すことができる。
【0031】プログラムは、たとえば、昼間時間帯の開
始時刻に起動されると、モード切換スイッチSW2 が
「自動」モードであることを条件に(図3のステップ(
1)、以下、単に(1)のように記す)、データ集積手
段11からの過去の時間帯使用量データX2iを読み取
り(2)、これを基にして、1日の指定時刻ts にお
ける目標熱量Hs を決定する(3)。ここで、指定時
刻ts は、たとえば、データ集積手段11において、
使用量が最も集中する時間帯として選定した特定の時間
帯の開始時刻にとるのがよく、また、目標熱量Hs は
、次式によって算出することができる。
【0032】 Hs =(max(X2i)+Tw +β)・Vo た
だし、max(X2i)は、過去の時間帯使用量データ
X2iのうちの最大値を示すものとし、βは、余裕を示
す定数である。
【0033】つづいて、プログラムは、制御ビットK=
1 としてヒータ制御手段14を起動する(4)。
【0034】プログラムは、モード切換スイッチSW2
 が「自動」モードでないときは(1)、まず、本日の
追加沸上げ量Va2を読み取る(5)。ただし、本日の
追加沸上げ量Va2は、モード切換スイッチSWが「本
日」であることを条件に、追加沸上げ量設定器17の設
定値Va を読み取るものとする。なお、このときの設
定値Va は、本日に対してのみ有効と扱うものとする
【0035】つづいて、プログラムは、夜間沸上げ手段
12が算出する昼間時間帯における沸上げ温度To2を
読み取り(6)、昼間時間帯におけるヒータHの所要通
電時間t2 を算出する(7)。すなわち、t2 =(
Va2(Tx −Tw )+To2・Vo )/Aプロ
グラムは、その後、たとえば、タンクTKの平均温度T
av<Tmax 、および、タンクTKの下部温度Tb
 <Tmax からなる通電可能条件をチェックし(8
)、それが満たされていることを条件に、制御ビットK
=2としてヒータ制御手段14を起動する(9)。
【0036】ヒータ制御手段14の動作は、制御ビット
Kにより、図4ないし図6のプログラムフローチャート
に示すとおりである。
【0037】制御ビットK=0のときは(図4)、プロ
グラムは、夜間沸上げ手段12によって起動されると、
まず、スイッチング素子SKを導通させて、ヒータHの
通電を開始する(図4のステップ(41)、以下、単に
(41)のように記す)。つづいて、プログラムは、夜
間時間帯が終了していないことを条件に(42)、夜間
沸上げ手段12からの夜間時間帯における沸上げ温度T
o1を使用して、沸上げ完了を待つ(43)。すなわち
、プログラムは、Tav≧To1となったときに、スイ
ッチング素子SKを遮断し、ヒータHの通電を終了させ
(44)、その動作を完了する。夜間時間帯が終了した
ときも同様である((42)、(44))。
【0038】ヒータ制御手段14は、制御ビットK=1
のときは(図5)、追加沸上げ手段13からの指定時刻
ts における目標熱量Hs に従ってヒータHを通電
し、昼間時間帯における自動追加沸上げ動作を実行する
。すなわち、プログラムは、まず、現在時刻が指定時刻
ts を経過していないことを確認し(図5のステップ
(51)、以下、単に(51)のように記す)、次いで
、H=Tav・Vo により、タンクTK内の保有熱量
Hを算出する(52)。以後、プログラムは、指定時刻
ts が到来するまで、保有熱量Hが目標熱量Hs と
なるように、ヒータHの通電制御を続行する((53)
、(54)、(51)、(52))。この間に、保有熱
量Hが目標熱量Hsに到達すれば(53)、ヒータHを
遮断し(55)、また、指定時刻ts が到来すれば(
51)、ヒータHを遮断して(56)、動作を完了する
【0039】制御ビットK=2であるときは(図6)、
ヒータ制御手段14は、追加沸上げ手段13からの昼間
時間帯における所要通電時間t2 に従って、ヒータH
を通電し、手動による追加沸上げ動作を実行する。すな
わち、まず、ヒータHの通電時間th が所要通電時間
t2 に対してth <t2 であり、通電時間th 
が所要通電時間t2 を経過していないときは(図6の
ステップ(61)、以下、単に(61)のように記す)
、Tav<Tmax である限りヒータHの通電を継続
し((62)、(63)、(61)、(62))、Ta
v≧Tmax でヒータHを遮断する((62)、(6
4))。また、一旦ヒータHを遮断した後でも(64)
、th <t2 である限り、Tav<Tmax とな
ったときは、ヒータHの再通電制御を行なう((61)
ないし(63))。
【0040】通電時間th が所要通電時間t2 を経
過し、th ≧t2 となったときは(61)、タンク
TKの下部温度Tb が所定温度Tb1に対し、Tb 
>Tb1であることをチェックし(65)、ヒータHを
遮断する(66)。ここで、所定温度Tb1とは、湯と
して使用可能な最低温度をいうものとし、たとえば、T
b1=55(℃)程度に定めるのがよい。
【0041】なお、制御ビットKは、ヒータ制御手段1
4が、夜間沸上げ手段12による夜間時間帯における沸
上げ、追加沸上げ手段13による昼間時間帯における自
動追加沸上げまたは手動追加沸上げのいずれの沸上げ動
作をするかを判別するためのものである。すなわち、K
=0では、前者により、夜間時間帯における沸上げ動作
がなされ、K=1では、後者により、昼間時間帯におけ
る自動追加沸上げ動作がなされ、また、K=2では、昼
間時間帯における手動追加沸上げ動作が実行される。
【0042】以上の説明において、図2のステップ(7
)、(8)は、いわゆるピークシフト機能に相当する。 そこで、ピークシフト機能を設けないときは、ステップ
(7)、(8)を削除すればよく、その場合の夜間時間
帯における沸上げ動作は、常に、夜間時間帯の開始時刻
に合致して開始される。
【0043】図6のステップ(65)は、ヒータ制御手
段14が、ヒータHの通電時間th が所要通電時間t
2 を越えたにも拘らず、タンクTKの下部温度Tb 
が所定温度Tb1以上になるまで、ヒータHの通電を続
行することを表す。タンクTK内の最低温度が所定温度
Tb1以上であるから、万一の湯量不足の際にも、タン
クTK内の水Wの全量を湯として使用することができる
。なお、ステップ(65)は、必要に応じて設ければよ
く、これを削除することもできるものとする。
【0044】図2のステップ(5)、図3のステップ(
5)において判別されるモード切換スイッチSWは、追
加沸上げ量設定器17の設定値Va を、本日のみ有効
とするか、翌日のみ有効とするか、翌日以降継続して毎
日有効とするかを指定する。すなわち、追加沸上げ量設
定器12の設定値Va は、モード切換スイッチSWが
「翌日」または「毎日」に設定されるときは、明日の追
加沸上げ量Va1として夜間沸上げ手段12に送出され
、「本日」に設定されるときは、本日の追加沸上げ量V
a2として、追加沸上げ手段13に送出される。ただし
、「翌日」に対応する設定値Va は、夜間沸上げ手段
12によって一旦使用されたら、これを消去してしまう
ものとし、「本日」に対応する設定値Va も、追加沸
上げ手段13によって一旦使用されたら、消去してしま
うものとする。
【0045】なお、夜間沸上げ手段12、追加沸上げ手
段13は、それぞれに接続するモード切換スイッチSW
1 、SW2 を「自動」モードにすることにより、過
去の終日使用量データX1i、過去の時間帯使用量デー
タX2iを使用する自動運転モードを行なうことができ
る。
【0046】前者の自動運転モードは、昼間時間帯にお
ける追加沸上げ動作が行なわれた場合は、それを含む終
日使用量データX1iを基にして夜間時間帯における沸
上げ温度To1を定めるから、電力料金が低額な夜間時
間帯を優先して全自動沸上げ動作を実行させるものであ
る。 これに対し、後者の自動運転モードは、たとえば、使用
量が集中する特定の時間帯の開始時刻に一致する指定時
刻ts において、タンクTK内の保有熱量Hを目標熱
量Hs に確保することにより、その時間帯における湯
量不足の発生を防止する。そこで、一般に、後者の自動
運転モードが行なわれるときは、前者も自動運転モード
にすることが好ましいから、モード切換スイッチSW1
 は、モード切換スイッチSW2 に連動するようにす
るのがよい。後者の自動運転モードによる大量の追加沸
上げを、夜間時間帯における沸上げに速やかに移行させ
、経済的な運転が実現できるからである。
【0047】また、モード切換スイッチSW2 の「自
動」モード投入は、モード切換スイッチSWが「毎日」
のときにのみ可能としてもよい。モード切換スイッチS
Wの「本日」、「翌日」は、当日または翌日の1日限り
の追加沸上げを指示し、一過性のものであるから、これ
を翌日以降の毎日の自動追加沸上げ動作に反映させる必
要はないからである。
【0048】なお、水温Tw を検出するための温度セ
ンサS2 は、これを省略し、タンクTKの最下部の温
度センサS1 の出力を利用して、Tw =Tb とし
てもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
、過去の時間帯使用量データに基づき、昼間時間帯にお
ける追加沸上げ用の目標熱量を決定する追加沸上げ手段
と、指定時刻におけるタンク内の保有熱量が目標熱量と
なるようにヒータを通電して、昼間時間帯における自動
追加沸上げ動作を実行するヒータ制御手段とを組み合わ
せることによって、昼間時間帯における追加沸上げは、
最も湯の使用量が集中する特定の時間帯における過去の
実際の使用量を考慮して、たとえば、その時間帯の開始
時刻において、必要な保有熱量を確保するように動作さ
せることができるから、湯量不足の事態が発生する機会
を最少にすることができる上、かかる昼間時間帯におけ
る自動追加沸上げの結果は、速やかに夜間時間帯におけ
る沸上げ動作に反映させることが可能であるから、全体
としても、最も経済的な沸上げ動作を簡単に実現するこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  全体ブロック系統図
【図2】  夜間沸上げ手段のプログラムフローチャー
【図3】  追加沸上げ手段のプログラムフローチャ
ート
【図4】  ヒータ制御手段のプログラムフローチ
ャート(1)
【図5】  ヒータ制御手段のプログラムフローチャー
ト(2)
【図6】  ヒータ制御手段のプログラムフローチャー
ト(3)
【符号の説明】
TK…タンク H…ヒータ SW1 、SW2 …モード切換スイッチTav…平均
温度 To1、To2…沸上げ温度 X1i…終日使用量データ X2i…時間帯使用量データ Hs …目標熱量 H…保有熱量 ts …指定時刻 11…データ集積手段 12…夜間沸上げ手段 13…追加沸上げ手段 14…ヒータ制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  タンク内の平均温度に基づき、1日の
    特定の時間帯における使用量を演算し記憶するデータ集
    積手段と、該データ集積手段からの過去の時間帯使用量
    データに基づき、昼間時間帯における追加沸上げ用の目
    標熱量を決定する追加沸上げ手段と、指定時刻における
    タンク内の保有熱量が前記追加沸上げ手段からの目標熱
    量となるようにヒータを通電するヒータ制御手段とを備
    えてなる電気温水器の沸上げ制御装置。
  2. 【請求項2】  前記データ集積手段は、タンク内の平
    均温度に基づき、終日の使用量を演算し記憶する一方、
    前記データ集積手段からの過去の終日使用量データに基
    づき、夜間時間帯における沸上げ温度を算出する夜間沸
    上げ手段を付設し、前記ヒータ制御手段は、前記夜間沸
    上げ手段からの沸上げ温度に従ってヒータを通電するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気温水器の沸上げ制御
    装置。
  3. 【請求項3】  前記追加沸上げ手段と夜間沸上げ手段
    とは、共通のモード切換スイッチにより連動して作動す
    ることを特徴とする請求項2記載の電気温水器の沸上げ
    制御装置。
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