JPH06180148A - 貯湯式電気温水器及びその制御方法 - Google Patents

貯湯式電気温水器及びその制御方法

Info

Publication number
JPH06180148A
JPH06180148A JP32961592A JP32961592A JPH06180148A JP H06180148 A JPH06180148 A JP H06180148A JP 32961592 A JP32961592 A JP 32961592A JP 32961592 A JP32961592 A JP 32961592A JP H06180148 A JPH06180148 A JP H06180148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
energization
hot water
power
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32961592A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyoshi Nakayama
則義 中山
Yoshihiro Miyaishi
義博 宮石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU HENATSUKI KK
Original Assignee
KYUSHU HENATSUKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU HENATSUKI KK filed Critical KYUSHU HENATSUKI KK
Priority to JP32961592A priority Critical patent/JPH06180148A/ja
Publication of JPH06180148A publication Critical patent/JPH06180148A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力負荷の平準化を図る。 【構成】 演算装置7で求めたヒータ14への所要通電
時間HA が基準時間計算手段により定めた基準時間H0
以下の場合には、第1のシフト時間計算手段9で求めた
シフト時間HS を用いて通電開始時刻を決定する。所要
通電時間HA が基準時間H0 よりも長い場合には、通常
の通電シフトモードに従って第2のシフト時間計算手段
10が算出したシフト時間に基いて通電開始時刻を決定
する。第1のシフト時間計算手段9で求めたシフト時間
HS を用いると、所要通電時間HA のボトム時刻Bの前
後の配分比率が(n−1):1となり、電力負荷減少時
間帯を有効に利用して湯を沸き上げることができて、電
力負荷の平準化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力負荷の平準化を図
ることができる貯湯式電気温水に関するものである。
【0002】
【従来の技術】深夜電力時間帯等の特定電力時間帯の電
力を利用して湯を沸き上げる一般的な貯湯式電気温水器
では、給水水温や残湯量等の測定データに基いてヒータ
への所要通電時間を求め、所要通電時間を考慮して特定
電力時間帯内で湯が沸き上がるように所定の通電シフト
モードに従ってヒータに通電を開始する通電開始時刻を
決定している。特定電力時間帯の前半に電力負荷を増大
させるように湯を沸き上げる通電シフトモードを用いる
ものや、できるだけ特定電力時間帯の後半に電力負荷を
増大させるように湯を沸き上げる通電シフトモードを用
いるものが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来の温水器
を用いると、深夜電力需要の少ない夏場には特定電力時
間帯の前半と後半とに電力負荷が集中することになり、
電力負荷の平準化を図ることができない。そこで特公平
3−18106号公報に示された貯湯式電気温水器のよ
うに、特定電力時間帯枠に所要通電時間を分散させて電
力負荷の平準化を図ることが提案された。しかしながら
特定の種類の温水器だけ所要通電時間を分散させたとし
ても、既に販売された多数の貯湯式電気温水器の大部分
が特定電力時間帯の前半と後半と電力負荷のピークを形
成するようなシフトモードに従って運転が行われている
現状では、電力負荷の平準化を図ることは困難であっ
た。
【0004】本発明の目的は、効果的に電力負荷の平準
化を図ることのできる貯湯式電気温水器の制御方法及び
装置を提供することにある。
【0005】本発明の更に他の目的は、各地域において
効果的に電力負荷の平準化を図ることができる貯湯式電
気温水器の制御方法及び装置を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、特定電力時間帯の負
荷減少時間帯において効率よく湯を沸き上げることがで
きる貯湯式電気温水器の制御方法及び装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1〜4の発明は、
給水水温や残湯量等の測定データに基いてヒータへの所
要通電時間を求め、所要通電時間を考慮して深夜電力時
間帯等の特定電力時間帯内で湯を沸き上げて、しかも特
定電力時間帯の前半または後半に電力負荷を増大させる
傾向を持つ通電シフトモードに従ってヒータに通電を開
始する通電開始時刻を決定し、通電開始時刻からヒータ
に通電を開始して湯を沸き上げる貯湯式電気温水器の制
御方法を改良の対象とする。
【0008】請求項1の発明では、所要通電時間が特定
電力時間帯における電力量カーブから求めた負荷が少な
い電力負荷減少時間帯の時間幅を考慮して定めた基準時
間以下の場合には、所要通電時間の全部または大部分が
電力負荷減少時間帯に含まれるように通電開始時刻を決
定する。そして基準時間よりも所要通電時間が長い場合
には通電シフトモードに従って通電開始時刻を決定す
る。ここで使用する電力量カーブとしては、地域の電力
会社から提供される電力量カーブを用いることになる。
使用する電力量カーブは、一般的にはその地域の平均的
な電力量カーブを用いればよいが、温水器を設置する特
定地域の電力需要を考慮して、適宜の季節または時期の
電力量カーブを用いてもよい。
【0009】なお通電開始時刻の決定は、直接通電開始
時刻を何時何分と特定してもよいが、基準時刻(例えば
特定電力時間帯の開始時刻または終了時刻)からのシフ
ト時間により通電開始時刻を特定してもよく、通電開始
時刻の決定の態様は任意である。
【0010】請求項2の発明では、特定電力時間帯にお
ける電力量カーブと基準電力ラインとの交点間の時間幅
を求め、時間幅の基準点の前後の時間比率をP(=h1
/h2 ) としたときに1+Pの式で求められる時間配分
係数をnとする。そして所要通電時間HA が特定電力時
間帯における電力量カーブから求めた負荷が少ない電力
負荷減少時間帯の時間幅を考慮して定めた基準時間H0
以下のときには、所要通電時間のボトム時刻Bの前後の
配分比率が(n−1):1となるように通電開始時刻を
決定する。また基準時間H0 よりも所要通電時間HA が
長い場合には通電シフトモードに従って通電開始時刻を
決定する。
【0011】ここで時間配分係数nの求め方について説
明すると、まず深夜電力時間帯等の特定電力時間帯にお
ける電力量カーブと基準電力量ラインGとの交点間の時
間幅Hw を求め、ボトム時刻Bを基準点として見たこの
時間幅Hw の前後の時間h1(ボトム時刻Bよりも前の
時間)と時間h2 (ボトム時刻よりも後の時間)との比
率PをP=h1 /h2 としたときに、時間配分係数nは
n=1+Pとして表される。言い替えると、このnは時
間幅Hw (=h1 +h2 )とボトム時刻Bより後半の時
間h2 との比[(h1 +h2 )/h2 ]である。
【0012】請求項3の発明では、基準時間をH0 、電
力量カーブのボトム時刻をB、時間配分係数をn、特定
電力時間帯の終了時刻をEとして、基準時間をH0 =
(E−B)×nの式から求める。
【0013】請求項4の発明では、所要通電時間が基準
時間以下の場合に、基準時間をHo、時間配分係数を
n、所要通電時間をHA 、特定電力時間帯の時間幅をH
t 、特定電力時間帯の開始時刻から通電開始時刻までの
シフト時間をHS として、シフト時間をHS =Ht −
{(H0/n)+HA [1−(1/n)]}の式から求
め、通電開始時刻をシフト時間を基にして決定する。
【0014】請求項5〜8の発明は、給水水温や残湯量
等の測定データに基いてヒータへの所要通電時間を求め
る所要通電時間演算手段と、所要通電時間を考慮して深
夜電力時間帯等の特定電力時間帯内で湯を沸き上げてし
かも特定電力時間帯の前半または後半に電力負荷を増大
させる傾向を持つ通電シフトモードに従ってヒータに通
電を開始する通電開始時刻を決定する通電開始時刻決定
手段と、通電開始時刻からヒータに通電を開始して湯を
沸き上げる通電制御装置とを具備する貯湯式電気温水器
を改良の対象とする。
【0015】請求項5の発明では、特定電力時間帯にお
ける電力量カーブと基準電力ラインとの交点間の時間幅
を求め、電力量カーブのボトム時刻Bを基準点としてこ
の時間幅の前記基準点の前後の時間比率をP(=h1 /
h2 ) としたときに1+Pの式で求められる時間配分係
数をnとした上で、通電開始時刻決定手段を、所要通電
時間HA が特定電力時間帯における電力量カーブから求
めた負荷が少ない電力負荷減少時間帯の時間幅を考慮し
て定めた基準時間H0 以下のときには、所要通電時間の
ボトム時刻Bの前後の配分比率が(n−1):1となる
ように通電開始時刻を決定し、基準時間H0 よりも所要
通電時間HA が長い場合には通電シフトモードに従って
通電開始時刻を決定するように構成する。
【0016】請求項6の発明では、基準時間H0 と時間
配分係数nと変更する手段を設ける。
【0017】請求項7の発明では、通電開始時刻決定手
段を、基準時間を設定する基準時間設定手段と、基準時
間と所要通電時間とを比較すると比較手段と、基準時間
よりも所要通電時間が短い場合の通電開始時刻を決定す
るためのシフト時間を求める第1のシフト時間計算手段
と、基準時間よりも所要通電時間が長い場合の通電開始
時刻を決定するためのシフト時間を求める第2のシフト
時間計算手段とから構成する。そして基準時間設定手段
は、基準時間をH0 、時間配分係数をn、特定電力時間
帯の終了時刻をEとして、基準時間をH0 =(E−B)
×nの式から求めるように構成する。
【0018】請求項8の発明では、基準時間をHo 、時
間配分係数をn、所要通電時間をHA 、特定電力時間帯
の時間幅をHt 、特定電力時間帯の開始時刻から通電開
始時刻までのシフト時間をHS として、シフト時間をH
S =Ht −{(H0/n)+HA [1−(1/n)]}の
式から求めるように第1のシフト時間計算手段を構成す
る。
【0019】
【作用】請求項1の発明のように、所要通電時間が特定
電力時間帯内における電力負荷が少ない電力負荷減少時
間帯の時間幅を考慮して定めた基準時間以下の場合に、
所要通電時間の全部または大部分が電力負荷減少時間帯
に含まれるように通電開始時刻を決定すると、電力負荷
が減少する時間帯の電力を有効に利用して湯を沸き上げ
るため、電力負荷の平準化を効果的に図ることができ
る。電力負荷減少時間帯における電力利用にこだわる
と、冬場のように湯の使用量が多いときには、湯を所望
の温度まで沸き上げることができない事態が発生するた
め、本発明では基準通電時間よりも所要通電時間が長い
場合には通常の通電シフトモードに従って通電開始時刻
を決定する。
【0020】請求項2及び請求項5の発明のように、所
要通電時間HA が基準時間H0 以下のときに、所要通電
時間のボトム時刻Bの前後の配分比率を(n−1):1
となるように通電開始時刻を決定すると、最も有効に電
力負荷減少時間帯を利用して湯を沸き上げることができ
る。この時間配分係数nを用いてボトム時刻Bを基準点
とする所要通電時間の配分比を決定すれば、電力負荷減
少時間帯を最も有効に使って湯を沸き上げることが可能
になる。
【0021】請求項6の発明のように、基準時間H0 と
時間配分係数nとを変更する手段を設けると、各地域に
おいて効果的に電力負荷の平準化を図ることができる。
【0022】実験によると、請求項3及び7の発明のよ
うに基準時間H0 をH0 =(特定電力時間帯の終了時刻
E−ボトム時刻B)×nの式に基づいて決定すると、簡
単に適切な基準時間を得られることが判った。
【0023】また請求項4及び8のように、所要通電時
間をHA 、特定電力時間帯の時間幅をHt 、特定電力時
間帯の開始時刻から通電開始時刻までのシフト時間をH
S として、シフト時間をHS =Ht −{(H0/n)+H
A [1−(1/n)]}の式から求めると、電力負荷減
少時間帯を最大限有効に利用して湯を沸き上げることが
できる。ここでH0/nはボトム時刻から特定電力時間帯
の終了時刻までの時間であり、HA [1−(1/n)]
はボトム時刻から前の時間帯に通電する時間である。
【0024】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明の貯湯式電気温水器の一実施
例の構成を示す概略ブロックである。この実施例は、深
夜電力時間帯(特定電力時間帯)の後半に電力負荷を増
大させる傾向を持つ通電シフトモードに従って通電開始
時刻を決定するものである。残湯量検出装置1により検
出した残湯量Vと、残湯温度検出装置2により検出した
残湯温度T2 と、給水温度センサ3で検出した給水温度
tとから、演算装置4は残湯熱カロリーK2=(T2 −
t)×Vを演算する。なお給水温度センサ3で測定する
給水温度tは、貯湯タンクの内部の下部領域に配置され
たヒータの直ぐ上の水の温度である。従ってヒータに通
電を開始した後の給水温度センサ3の出力する給水温度
tは、沸き上げられた湯の温度を示すことになる。沸上
げ湯温設定又は演算手段5により決定された沸上げ湯温
T1 は演算装置6に入力され、演算装置6は貯湯タンク
容量からタンク内に蓄えておくべき湯の熱カロリーK1
=(T1 −t)×Vを演算する。沸上げ湯温設定又は演
算手段5は、操作者がリモートコントローラで設定した
沸き上げ湯温を基準にして適当な沸上げ湯温T1 を設定
するか、あるいは過去の湯の使用実績や残湯量等をもと
に自動的に沸き上げ湯温を演算設定する。演算装置4で
演算した演算結果K2 [=(T2 −t)×V]と演算装
置6で演算した演算結果K1 [=(T1 −t)×Vと
は、演算装置7に入力される。演算装置7は、これらの
演算結果からヒータ14への通電時間すなわち所要通電
時間HA をHA =(K1 −K2 )/(860×W)の式
から求める。ここでWは、ヒータの消費電力である。本
実施例によれば、符号1〜7の手段によって通電時間演
算手段が構成されるが、通電時間演算手段の構成は本実
施例に限定されるものではなく、測定データに基いて所
要通電時間を演算するものであればいかなる構成であっ
てもよい。
【0025】所要通電時間HA は基準時間と所要通電時
間の比較手段8に入力される。比較手段8は基準時間計
算手段18から入力される基準時間H0 と所要通電時間
HAとを比較する。基準時間計算手段18は、スイッチ
等からなる特定時刻入力設定手段16から入力されて特
定時刻の記憶手段17に記憶された特定時刻(電力量カ
ーブのボトム時刻)Bと時間配分係数入力手段19から
入力された時間配分係数nとを用いて、H0 =(E−
B)×nの演算式により基準時間H0 を定める。Eは特
定時間帯の終了時刻である。
【0026】ここで時間配分係数nは、図3に示すよう
な電力会社から提供される適宜の電力量カーブから求め
る。すなわち深夜電力時間帯等の特定電力時間帯におけ
る電力量カーブと基準電力量ラインGとの交点間の時間
幅HW を求め、ボトム時刻Bを基準点として見たこの時
間幅HW の前後の時間h1 (ボトム時刻Bよりも前の時
間)と時間h2 (ボトム時刻よりも後の時間)との比率
PをP=h1 /h2 としたときに、時間配分係数nはn
=1+Pとして表される。言い替えると、このnは時間
幅HW (=h1 +h2 )とボトム時刻Bより後半の時間
h2 との時間配分係数[(h1 +h2 )/h2 ]であ
る。図4は、比率Pと時間配分係数nとの関係を示すグ
ラフであり、比率Pを求めることにより時間配分係数n
を簡単に求めることができる。従って電力量カーブから
比率Pを求め、図4のグラフからnを求めて、時間配分
係数入力手段19から時間配分係数nを入力すればよ
い。なお基準電力量ラインGは、電力量カーブの形状を
考慮して適当な比率Pを得られるように定めることにな
るが、形式的に定めようとすれば、例えば特定電力時間
帯の終了時刻(深夜電力時間帯の場合には午前7時)に
おける電力量を基準電力量ラインGとして用いることが
できる。
【0027】比較手段8は基準時間Hと所要通電時間H
A とを比較し、所要通電時間が基準時間以下の場合(H
A ≦H0)には、第1のシフト時間計算手段9で求めたシ
フト時間HS をシフト時間記憶手段11に記憶させ、基
準時間よりも所要通電時間が長い場合(HA >H0)に
は、第2のシフト時間計算手段10で求めたシフト時間
HS'をシフト時間記憶手段11に記憶させる。
【0028】第1のシフト時間計算手段9は、所要通電
時間をHA 、特定電力時間帯の時間幅をHt 、基準時間
をH0 =(E−B)×n、特定電力時間帯の開始時刻か
ら通電開始時刻までのシフト時間をHS として、シフト
時間HS をHS =Ht −{(H0/n)+HA [1−(1
/n)]}の式から求める。このシフト時間HS を用い
ると電力負荷減少時間帯を最も有効に使って湯を沸き上
げることが可能になる。なお第1のシフト時間計算手段
9で求めたシフト時間HS は専ら夏場に用いられること
になる。
【0029】図5は、ボトム時刻Bと時間配分係数nと
を変えた場合の、シフト時間HS とボトム時刻Bの前後
における所要通電時間HA の配分状態を図式化して示し
ている。また図6はボトム時刻Bを一定とした場合の、
ボトム時刻Bの前後における所要通電時間HA の配分状
態を図式化して示している。n=2のとき、すなわちP
=1で電力量カーブがボトム時刻Bの両側でほぼ対称的
な形状になっているときには、ボトム時刻Bを中心にし
て所要通電時間HA を等分に配分する。nが2より小さ
くなることは、時間幅HW がボトム時刻Bの前よりも後
に長い時間幅を有していること、すなわちボトム時刻B
より後に所要通電時間HA の多くを配分する必要がある
ことを意味している。逆にnが2よりも大きくなるとこ
とは、時間幅HW がボトム時刻Bの前にボトム時刻Bの
後よりも長い時間幅を有していること、すなわちボトム
時刻Bより前に所要通電時間HA の多くを配分する必要
があることを意味している。所要通電時間のボトム時刻
Bの前後の配分比率を(n−1):1とすれば、電力負
荷減少時間帯を有効に利用することができる。図3に示
した時間帯a〜cは、第1のシフト時間計算手段により
求めたシフト時間HS により決定した通電開始時刻から
通電を行う場合の例である。なお図3に示した時間帯d
は、第2のシフト時間計算手段により求めたシフト時間
HS により決定した通電開始時刻から通電を行う場合の
例である。
【0030】第2のシフト時間計算手段10は、深夜電
力時間帯の終了時刻に湯が沸き上がるように通電開始時
刻をシフトする通電シフトモードに従ってシフト時間H
S'を計算する。従って第2のシフト時間計算手段10で
はHS'=8時間−HA の計算が行われる。
【0031】シフト時間記憶手段11は、第1及び2の
シフト時間計算手段10の計算結果を選択的に記憶する
ものであり、タイマ13は深夜電力開始時刻(23時)
から深夜電力終了時刻(7時)までを計数するもので、
通電制御手段12は深夜電力開始時刻(23時)からシ
フト時間記憶手段11に記憶されたシフト時間HS 又は
HS'だけ遅らせた時刻から通電制御手段12にヒータ1
4への通電を実行(ヒータ・オン)させる。そして給水
温度センサ3で検出する湯温(タンクの下部領域の湯
温)tが沸上げ湯温設定又は演算手段5で設定した沸上
げ湯温T1 以上なったことを沸上げ判定手段15が検出
すると、ヒータ14への通電が停止(ヒータ・オフ)さ
れる。
【0032】本実施例において、比較手段8、第1及び
第2のシフト時間計算手段9及び10、シフト時間記憶
手段11、タイマ13及び通電制御手段12の一部(通
電開始時刻を計算する部分)により通電開始時刻決定手
段が構成される。また通電制御手段12及び沸上げ判定
手段15により通電制御装置が構成される。
【0033】図1の実施例は、本発明の実施例を機能実
現手段を用いて表現したものであるが、図2はコンピュ
ータを利用して本発明を実現する場合の実施例のアルゴ
リズムのフローチャートを示している。ステップST7
により図1の第1のシフト時間計算手段9が実現され、
ステップST5により通電時間演算手段が実現され、ス
テップST6により比較手段8が実現され、ステップS
T9により第2のシフト時間計算手段が実現され、ステ
ップST13により沸上げ判定手段が実現される。
【0034】上記実施例は、深夜電力時間帯の後半に電
力負荷を増大させる傾向を持つ通電シフトモードを用い
る貯湯式電気温水器に本発明を適用したものであるが、
深夜電力時間帯の前半に電力負荷を増大させる傾向を持
つ通電シフトモードを用いる貯湯式電気温水器にも本発
明を適用できるのは勿論である。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、所要通電時間
が特定電力時間帯内における電力負荷が少ない電力負荷
減少時間帯の時間幅を考慮して定めた基準時間以下の場
合に、所要通電時間の全部または大部分が電力負荷減少
時間帯に含まれるように通電開始時刻を決定するため、
電力負荷が減少する時間帯の電力を有効に利用して湯を
沸き上げることができて、電力負荷の平準化を効果的に
図ることができる。また本発明では基準通電時間よりも
所要通電時間が長い場合には通常の通電シフトモードに
従って通電開始時刻を決定するため、冬場のように湯の
使用量が多いときに、湯を所望の温度まで沸き上げるこ
とができないという事態が発生するのを防止できる。
【0036】請求項2及び請求項5の発明によれば、所
要通電時間HA が基準時間H0 以下のときに、所要通電
時間のボトム時刻Bの前後の配分比率を(n−1):1
となるように通電開始時刻を決定するため、最も有効に
電力負荷減少時間帯を利用して湯を沸き上げることがで
きる。
【0037】請求項6の発明によれば、基準時間H0 と
時間配分係数nとを変更する手段を設けるため、各地域
において効果的に電力負荷の平準化を図ることができ
る。
【0038】請求項3及び7の発明によれば、適切な基
準時間を設定することができる。
【0039】請求項4及び8によれば、適切な通電開始
時刻を簡単に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の実施例をコンピュータを利用して実現す
る場合に用いるソフトウエアのアルゴリズムの一例を示
すフローチャートである。
【図3】電力量カーブから時間配分係数を求め手順を説
明するために用いる図である。
【図4】比率Pと時間配分係数nとの関係を示すグラフ
である。
【図5】ボトム時刻Bと時間配分係数nとを変えた場合
の所要通電時間の配分状態を示す図である。
【図6】ボトム時刻Bを一定として時間配分係数nを変
えた場合の所要通電時間の配分状態を示す図である。
【符号の説明】
1 残湯量検出装置 2 残湯温度検出装置 3 給水温度センサ 4,6,7 演算装置 5 沸上げ湯温設定または演算手段 8 比較手段 9,10 シフト時間計算手段 11 シフト時間記憶手段 12 通電制御手段 13 タイマ 14 ヒータ 15 沸上げ判定手段 16 特定時刻入力設定手段 17 特定時刻の記憶手段 18 基準時間計算手段 19 時間配分係数入力設定手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水水温や残湯量等の測定データに基い
    てヒータへの所要通電時間を求め、 前記所要通電時間を考慮して深夜電力時間帯等の特定電
    力時間帯内で湯を沸き上げて、しかも前記特定電力時間
    帯の前半または後半に電力負荷を増大させる傾向を持つ
    通電シフトモードに従って前記ヒータに通電を開始する
    通電開始時刻を決定し、 前記通電開始時刻から前記ヒータに通電を開始して湯を
    沸き上げる貯湯式電気温水器の制御方法であって、 前記所要通電時間が前記特定電力時間帯における電力量
    カーブから求めた負荷が少ない電力負荷減少時間帯の時
    間幅を考慮して定めた基準時間以下のときには、前記所
    要通電時間の全部または大部分が前記電力負荷減少時間
    帯に含まれるように前記通電開始時刻を決定し、 前記基準時間よりも前記所要通電時間が長い場合には前
    記通電シフトモードに従って通電開始時刻を決定するこ
    とを特徴とする貯湯式電気温水器の制御方法。
  2. 【請求項2】 給水水温や残湯量等の測定データに基い
    てヒータへの所要通電時間HA を求め、 前記所要通電時間を考慮して深夜電力時間帯等の特定電
    力時間帯内で湯を沸き上げて、しかも前記特定電力時間
    帯の前半または後半に電力負荷を増大させる傾向を持つ
    通電シフトモードに従って前記ヒータに通電を開始する
    通電開始時刻を決定し、 前記通電開始時刻から前記ヒータに通電を開始して湯を
    沸き上げる貯湯式電気温水器の制御方法であって、 前記特定電力時間帯における電力量カーブと基準電力ラ
    インとの交点間の時間幅を求め、前記電力量カーブのボ
    トム時刻Bを基準点として前記時間幅の前記基準点の前
    後の時間比率をPとしたときに1+Pの式で求められる
    時間配分係数をnとし、 前記所要通電時間HA が前記電力量カーブから求めた負
    荷が少ない電力負荷減少時間帯の時間幅を考慮して定め
    た基準時間H0 以下のときには、前記所要通電時間のボ
    トム時刻Bの前後の配分比率が(n−1):1となるよ
    うに前記通電開始時刻を決定し、 前記基準時間H0 よりも前記所要通電時間HA が長い場
    合には前記通電シフトモードに従って通電開始時刻を決
    定することを特徴とする貯湯式電気温水器の制御方法。
  3. 【請求項3】 特定電力時間帯の終了時刻をEとし、前
    記電力量カーブのボトム時刻をBとし、前記基準時間H
    0 をH0 =(E−B)×nの式から求める請求項2に記
    載の貯湯式電気温水器の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記所要通電時間HA が前記基準時間H
    0 以下の場合には、前記基準時間をHo 、前記時間配分
    係数をn、前記所要通電時間をHA 、前記特定電力時間
    帯の時間幅をHt 、前記特定電力時間帯の開始時刻から
    前記通電開始時刻までのシフト時間をHS として、前記
    シフト時間をHS =Ht −{(H0/n)+HA [1−
    (1/n)]}の式から求め、前記通電開始時刻を前記
    シフト時間を基にして決定することを特徴とする請求項
    2に記載の貯湯式電気温水器の制御方法。
  5. 【請求項5】 給水水温や残湯量等の測定データに基い
    てヒータへの所要通電時間HA を求める通電時間演算手
    段と、 前記所要通電時間を考慮して深夜電力時間帯等の特定電
    力時間帯内で湯を沸き上げて、しかも前記特定電力時間
    帯の前半または後半に電力負荷を増大させる傾向を持つ
    通電シフトモードに従って前記ヒータに通電を開始する
    通電開始時刻を決定する通電開始時刻決定手段と、 前記通電開始時刻から前記ヒータに通電を開始して湯を
    沸き上げる通電制御装置を有する貯湯式電気温水器であ
    って、 前記特定電力時間帯における電力量カーブと基準電力ラ
    インとの交点間の時間幅を求め、前記電力量カーブのボ
    トム時刻Bを基準点として前記時間幅の前記基準点の前
    後の時間比率をPとしたときに1+Pの式で求められる
    時間配分係数をnとし、 前記通電開始時刻決定手段が、前記所要通電時間HA が
    前記電力量カーブから求めた負荷が少ない電力負荷減少
    時間帯の時間幅を考慮して定めた基準時間H0以下のと
    きに前記所要通電時間のボトム時刻Bの前後の配分比率
    が(n−1):1となるように前記通電開始時刻を決定
    し、前記基準時間H0 よりも前記所要通電時間HA が長
    い場合には前記通電シフトモードに従って通電開始時刻
    を決定するように構成されていることを特徴とする貯湯
    式電気温水器。
  6. 【請求項6】 前記基準時間H0 及び前記配分比率nを
    変更する手段を有していることを特徴とする請求項5に
    記載の貯湯式電気温水器。
  7. 【請求項7】 前記通電開始時刻決定手段は、前記基準
    時間を設定する基準時間設定手段と、前記基準時間と前
    記所要通電時間とを比較すると比較手段と、前記基準時
    間よりも前記所要通電時間が短い場合の通電開始時刻を
    決定するためのシフト時間を求める第1のシフト時間計
    算手段と、前記基準時間よりも前記所要通電時間が長い
    場合の通電開始時刻を決定するためのシフト時間を求め
    る第2のシフト時間計算手段とを有し、 前記基準時間設定手段は、前記基準時間をH0 、前記電
    力需要カーブのボトム時刻をB、前記時間配分係数を
    n、前記特定電力時間帯の終了時刻をEとして、前記基
    準時間をH0 =(E−B)×nの式から求めるように構
    成されていることを特徴とする請求項5に記載の貯湯式
    電気温水器。
  8. 【請求項8】 前記第1のシフト時間計算手段は、前記
    基準時間をHo 、前記時間配分係数をn、前記所要通電
    時間をHA 、前記特定電力時間帯の時間幅をHt 、前記
    特定電力時間帯の開始時刻から前記通電開始時刻までの
    シフト時間をHS として、前記シフト時間をHS =Ht
    −{(H0/n)+HA [1−(1/n)]}の式から求
    めるように構成されていることを特徴とする請求項5に
    記載の貯湯式電気温水器。
JP32961592A 1992-12-09 1992-12-09 貯湯式電気温水器及びその制御方法 Withdrawn JPH06180148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32961592A JPH06180148A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 貯湯式電気温水器及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32961592A JPH06180148A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 貯湯式電気温水器及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06180148A true JPH06180148A (ja) 1994-06-28

Family

ID=18223337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32961592A Withdrawn JPH06180148A (ja) 1992-12-09 1992-12-09 貯湯式電気温水器及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06180148A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4892994A (en) * 1987-03-17 1990-01-09 Konica Corporation Curling prevention device of thermal developing machine
KR100433476B1 (ko) * 2001-03-07 2004-05-31 최진민 전기보일러의 제어방법
KR100456666B1 (ko) * 2001-03-07 2004-11-10 주식회사 티씨엠씨건축사사무소 심야 축열식 기기의 구동 방법
JP2015055366A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 株式会社コロナ 貯湯式給湯装置
JP2015519530A (ja) * 2012-03-26 2015-07-09 ベーシック ホールディングス 蓄熱装置
CN110953718A (zh) * 2018-09-26 2020-04-03 佛山市美的清湖净水设备有限公司 恒温控制方法、装置及净水机

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4892994A (en) * 1987-03-17 1990-01-09 Konica Corporation Curling prevention device of thermal developing machine
KR100433476B1 (ko) * 2001-03-07 2004-05-31 최진민 전기보일러의 제어방법
KR100456666B1 (ko) * 2001-03-07 2004-11-10 주식회사 티씨엠씨건축사사무소 심야 축열식 기기의 구동 방법
JP2015519530A (ja) * 2012-03-26 2015-07-09 ベーシック ホールディングス 蓄熱装置
JP2015055366A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 株式会社コロナ 貯湯式給湯装置
CN110953718A (zh) * 2018-09-26 2020-04-03 佛山市美的清湖净水设备有限公司 恒温控制方法、装置及净水机
CN110953718B (zh) * 2018-09-26 2021-07-09 佛山市美的清湖净水设备有限公司 恒温控制方法、装置及净水机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002168524A (ja) 給湯装置
JPH06180148A (ja) 貯湯式電気温水器及びその制御方法
JP4142837B2 (ja) 電力利用機器及び電力制御方法
JPH06180147A (ja) 貯湯式電気温水器及びその制御方法
JP3102788B1 (ja) 蓄熱電気床暖房装置の蓄熱運転制御方法
JP3181971B2 (ja) 電気温水器
JP2754393B2 (ja) 電気温水器の沸き上げ制御装置
JPH05157354A (ja) 電気給湯装置
JP3126208B2 (ja) 貯湯式電気温水器
JP3297543B2 (ja) 電気温水器
JPH046851B2 (ja)
JPH0674564A (ja) 電気温水器
JPH03286960A (ja) 貯湯式電気温水器
JPS60216145A (ja) 電気温水器の制御装置
JP2858788B2 (ja) 電気温水器の運転制御方法
JP2578961B2 (ja) 貯湯式電気温水器
JP3131523B2 (ja) 貯湯式電気温水器
JPH10197068A (ja) 電気温水器
JPS6030934A (ja) 貯湯式電気温水器の制御装置
JPS6316658B2 (ja)
JPH1151483A (ja) 電気温水器
JP3659228B2 (ja) 電気湯沸かし器
JPS6310341B2 (ja)
JP3453258B2 (ja) 電気カーペットの温度制御装置
JPH05141778A (ja) 電気温水器の沸き上げ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000307