JP3914454B2 - 表示制御装置 - Google Patents
表示制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3914454B2 JP3914454B2 JP2002100733A JP2002100733A JP3914454B2 JP 3914454 B2 JP3914454 B2 JP 3914454B2 JP 2002100733 A JP2002100733 A JP 2002100733A JP 2002100733 A JP2002100733 A JP 2002100733A JP 3914454 B2 JP3914454 B2 JP 3914454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- state
- control information
- display
- data
- field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は文字、図形等を表示する為に、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置へ送出する映像信号を生成する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置に文字や図形を表示する為、映像信号を生成する必要がある。この際、事業者毎に異なる表示要求仕様に柔軟に対応して映像信号を生成する装置として、特開2000−175114号公報に示された装置等がある。特開2000−175114号公報に示された装置では、画素クロック毎に表示制御部に命令を供給し、その命令に基づいて表示データの処理を行うことで、各種表示要求仕様に対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、表示制御装置の機能が増加し、また制御の自由度を高める場合、1命令で同時に制御しなければならない個所が増加し、命令の構成ビット数を増加する必要がある。特に、画素の処理を指定する命令ではなく、表示制御装置の状態を指定する方法を使用した場合、制御の自由度を高く保つ為には、状態遷移のタイミングで指定可能な全ての状態を制御可能とする必要がある。この結果、表示制御装置への状態指定に用いる状態制御情報の格納に必要な記憶容量が増加し、またメモリと表示制御装置間のデータ転送バンド幅も増加する。そこで、状態制御情報のデータ量を削減する必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
状態制御情報を複数のグループに分割し、状態遷移が必要なタイミングでは、グループ単位で状態制御情報を省略可能にする。省略したグループにより指定する状態は、以前の状態を保つか、一定の状態に戻す。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態として、表示制御情報を元に表示制御装置の状態の更新制御を行う部分のブロック図を図1に、表示制御装置全体のブロック図を図2に、表示制御装置を用いたシステムのブロック図を図3に示す。すなわち、図2は図3の表示制御装置300の内部ブロック図であり、図1は図2の状態更新制御装置360及びその周辺をより詳細に示したブロック図である。
【0006】
図3を用いて、本発明の実施の形態である表示制御装置300を用いたシステムを説明する。
【0007】
データ転送バス500にはデータ入出力装置150、メモリ制御装置100、データ転送装置200、表示制御装置300を接続する。データ転送バス500は表示制御装置300へのデータ転送専用バスである必要は無く、マイクロプロセッサをシステムに組み込む場合などは命令キャッシュ装置やデータキャッシュ装置の接続も可能である。
【0008】
データ入出力装置150は外部装置とデータの入出力を行う為のインターフェースである。データ入出力装置により、外部装置からデータ転送バス500、メモリ制御装置100を介して、メモリ110に値を書き込むことが可能である。
【0009】
メモリ制御装置100はメモリ110を制御し、メモリ110内部に存在するデータの読み書きを行う。
【0010】
メモリ110内部には表示装置300の状態遷移指定に用いる状態制御情報のデータや、表示内容に対応するデータを格納しておく。
【0011】
データ転送装置200はデータ転送バス500に接続している装置間でデータの転送を行い、メモリ制御装置100を介してメモリ110内部に格納してある状態制御情報や表示データを表示制御装置300に転送する際にも使用する。
【0012】
表示制御装置300はデータ転送装置200によってメモリ110より転送された状態制御情報を元に、表示制御装置300内部及び表示装置400の制御信号を生成する。また、表示状態に応じてメモリ110より転送された表示データを処理し、表示装置400に出力する。
【0013】
データ転送装置200のデータ転送動作はメモリ110内部に配置したデータ転送記述子600により指定する。データ転送記述子600の構成を図4に示す。
【0014】
データ転送記述子600には、記述子の形式を指定するデータ転送記述子フォーマット611、転送するデータの存在する開始アドレスを示すデータ開始アドレス612、転送するデータの長さを示すデータ長613、データ開始アドレス612とデータ長613で指定したデータを何回繰り返して転送するか指定する繰り返し回数614、データの転送先を指定するデータ転送先識別子615、このデータ転送記述子600によるデータ転送終了後に使用するデータ転送記述子の開始アドレスを示す次のデータ転送記述子開始アドレス616、このデータ転送記述子600により指定したデータ転送終了後に次のデータ転送記述子を読み出してデータ転送を継続するか、また現在のデータ転送中に次のデータ転送記述子を先読みしておくか等を制御する転送制御フラグ617が存在する。
【0015】
データ転送記述子フォーマット611を用意しておくことで、必要に応じデータ転送記述子フォーマットを拡張し、データ転送バス500に新たな装置を追加接続した場合、データ転送装置200の機能追加により、追加接続した装置に適したデータ転送が可能となる。
【0016】
次に、表示制御装置300内部構成を、図2を用いて説明する。
【0017】
表示制御装置300内部には、データ転送バス500との接続部分に複数のFIFOバッファ(311、312、313、314)が存在し、データ転送バス500の動作周波数と表示制御装置300の動作周波数の違いを吸収し、またデータ転送の遅延を吸収する。
【0018】
どのFIFOバッファ(311、312、313、314)にデータを転送するかはデータ転送記述子600に存在するデータ転送先識別子615で決定する。FIFOバッファ311は状態制御情報を表示制御装置300に取り込む際に使用し、他のFIFOバッファ(312、313、314)は表示内容に対応するデータを取り込む際に使用する。
【0019】
本実施の形態では表示内容に対応するデータを取り込むFIFOバッファ(312、313、314)が3個存在する為、3個の表示プレーンを取り扱うことが可能である。FIFOバッファ314経由で表示を行うプレーンをプレーン1、FIFOバッファ313経由で表示を行うプレーンをプレーン2、FIFOバッファ312経由で表示を行うプレーンをプレーン3とする。
【0020】
表示制御装置300は画素クロック生成装置301により生成される画素クロックに同期して動作する。画素クロック生成装置301にはPLL等を用い、様々な周波数のクロックを生成可能にしておくことで、NTSC出力、各種解像度のD端子出力、各種解像度のRGB出力等様々な表示フォーマットの画素クロックに対応する。
【0021】
状態更新制御装置360は状態遷移の際に画素クロックに同期して、状態制御情報をFIFOバッファ311より取り込み、表示制御装置300内に存在する選択器(321、322)の選択状態や、アルファブレンド演算器341の動作状態、D/A変換器(351、352、353)の動作状態、FIFOバッファ(311、312、313、314)からのデータ読み出し制御を行う。また、水平同期信号と垂直同期信号を独立同期信号として生成し、表示装置400のブランク制御に必要な場合があるブランク信号を生成する。独立同期信号やブランク信号を状態の一部と捉え、状態制御情報に従って出力することで、異なる同期信号タイミングを持つ表示フォーマットにも柔軟に対応可能となる。
【0022】
状態更新制御装置360には外部同期信号が入力されており、状態制御情報によって外部同期待ちが指定された場合には、外部同期信号が入力されるまで、状態遷移を抑止する機能がある。この機能により、表示タイミングを外部信号に合わせることが可能である。外部同期信号を待つタイミングは状態制御情報で指定する為、水平同期単位、フィールド単位、フレーム単位など、システムに合わせて柔軟に構成可能である。
【0023】
状態更新制御装置360には割り込み制御信号も接続しており、割り込み要求を状態制御情報から生成する。したがって、マイクロプロセッサ等割り込み処理に対応する装置を接続することで、画面表示の任意のタイミングでの割り込み処理を起動可能である。
【0024】
状態更新制御装置360から選択器321へ行く信号により、プレーン1とプレーン2の表示データを選択する。この結果、状態制御情報次第で、画面の一部分毎に、プレーン1のデータを表示するか、プレーン2のデータを表示するか選択可能となる。
【0025】
状態更新制御装置360から選択器322へ行く信号により、プレーン3のデータを直接表示データとして取り扱うか、ルックアップテーブルメモリ331で変換してから表示データとして取り扱うか選択する。ルックアップテーブルメモリ331はFIFOバッファ312から出力されるデータをメモリのアドレスとして利用し、メモリからの読み出しデータを選択器322へ出力して、データの変換を行う。状態制御情報次第で、画面の一部分毎に、ルックアップテーブル331による変換処理の有無を切り換えることが可能である。
【0026】
選択器321と選択器322の出力はアルファブレンド演算器341に入力し、半透明合成を行う。アルファ値と呼ばれる半透明の度合いは表示内容と共に選択器321あるいは選択器322経由で入力する。
【0027】
アルファブレンド演算器341にも状態更新制御装置360より信号を接続しており、選択器321側から指定したアルファ値を使用するか、選択器322側から指定したアルファ値を使用するか、半透明合成を行わず選択器321側のデータを使用するか、選択器322側のデータを使用するかを選択できる。この結果、状態制御情報次第で、画面の一部分毎に、半透明合成を行ったり、3個の表示プレーンから任意のプレーンを単独で表示したりできる。また、アルファ値の利用を制御できる為、アルファ値の変更を必要としない表示プレーンが存在する場合は、表示データからアルファ値を完全に削除し、FIFOバッファで一定の値をアルファ値として補完すれば、メモリ110内に格納しておく表示データ量を削減できる。
【0028】
アルファブレンド演算器341の出力はデジタル映像信号として出力することで、独立同期信号やブランク信号、画素クロックと共に用いて、液晶ディスプレイ装置やNTSCまたはPALエンコーダに接続可能である。
【0029】
アルファブレンド演算器341の出力は3個のD/A変換器(351、352、353)にも接続してあり、ここでデジタル−アナログ変換を行うことで、RGBまたはYPbPr信号を出力可能である。
【0030】
3個のD/A変換器(351、352、353)には状態更新制御装置360から信号が接続されており、必要なタイミングに合わせてD/A変換器(351、352、353)の出力をブランクレベルにしたり、同期信号レベルにしたりできる。同期信号は通常RGB出力ではGreen信号に、D端子などで用いるYPbPr出力ではY(輝度)信号に出力する。
【0031】
本実施の形態では状態制御情報を2個のグループに分け、グループ毎にデータのフォーマットを用意し、それぞれのフォーマットを16ビット幅とした。状態制御情報のデータのフォーマットを図5に示す。
【0032】
フォーマットの識別は1ビット幅のフォーマット識別フィールド701により行う。フォーマット識別フィールド701の値が0の場合、フォーマット0となり、主として表示期間に遷移が必要となる状態の制御情報指定に用いる。フォーマット識別フィールド701の値が1の場合、フォーマット1となり、主としてブランキング期間に遷移が必要となる状態の制御情報指定に用いる。
【0033】
同時指定フィールド711は1ビット幅であり、この値が1の場合、フォーマット0に続くフォーマット1の状態制御情報を同時に指定することを意味する。同時指定フィールド711の存在により、あるタイミングで全ての状態制御情報を同時に指定可能としながら、指定不要な状態制御情報のみを含むグループのフォーマットの指定を省略できる。フォーマット0は主として主として表示期間に遷移が必要となる状態を指定し、フォーマット1は主としてブランキング期間中に遷移が必要となる状態を指定する為、表示期間とブランキング期間の境界以外は基本的に片方のフォーマットのみを使用すればよい。したがって、状態制御情報のデータ量削減効果を期待できる。
【0034】
プレーン1データ読み出しフィールド714、プレーン2データ読み出しフィールド713、プレーン3データ読み出しフィールド712はそれぞれ1ビット幅であり、この値が1のときそれぞれFIFOバッファ314、FIFOバッファ313、FIFOバッファ312からのデータ読み出しを行う。データ読み出しを制御するフィールドを持つことで、画面表示が必要な期間のみメモリ110から表示データを読み出すことが可能となり、表示データ用に確保するメモリ容量やデータ転送量削減に有効である。
【0035】
プレーン3テーブル使用フィールド715は1ビット幅であり、選択器322の制御に用いる。
【0036】
プレーン1プレーン2選択フィールド716は1ビット幅であり、選択器321の制御に用いる。
【0037】
アルファブレンド制御フィールド717は2ビット幅であり、アルファブレンド演算器341の制御に用いる。2ビット幅である為、4値を取ることができ、選択器321からのアルファ値の利用、選択器322からのアルファ値の利用、アルファブレンド無しで選択器321からの表示データを選択、アルファブレンド無しで選択器322からの表示データを選択、を選択可能である。
【0038】
外部同期フィールド721は1ビット幅であり、このフィールドが1の場合は外部同期信号が入力されるまで、次の状態制御情報で指定される状態への移行を停止する。
【0039】
割り込み発生フィールド722は1ビット幅であり、このフィールドが0から1に変化した際に割り込み要求信号を発生する。
【0040】
ブランクフィールド723は1ビット幅であり、このフィールドで指定した状態をブランク信号に出力する。
【0041】
水平同期フィールド724、垂直同期フィールド725はそれぞれ1ビット幅であり、これらのフィールドで指定した状態を独立同期信号として出力する。
【0042】
ブランク信号及び独立同期信号出力は、状態制御情報で指定する為、ブランク信号、水平同期信号、垂直同期信号という本来の目的以外にも、画面表示に同期した別の用途の信号として使用可能である。
【0043】
D/A変換器制御フィールド726は2ビット幅であり、D/A変換器のアナログ出力を制御する。このフィールドの値により、D/A変換器(351、352、353)はアルファブレンド演算器341からのデジタル信号をアナログ値に変換して出力するモード、ブランクレベルをアナログ値として出力するモード、正極性同期パルスのレベルを出力するモード、負極性同期パルスのレベルを出力するモードのいずれかのモードになる。
【0044】
正極性同期パルスと負極性同期パルスを発生できるので、D端子へ出力する場合、D3やD4映像信号に対応した同期信号も生成可能である。
【0045】
正極性同期パルス及び負極性同期パルスのレベルをD/A変換器351とD/A変換器(352、353)で独立に指定可能にし、D/A変換器351をアナログRGB出力時にはGreen信号出力に割り当て、D端子などYPbPr出力時にはY(輝度)信号に割り当てる。同期信号をGreen信号またはY信号にのみに出力すればよい場合には、D/A変換器(352、353)の正極性同期パルス及び負極性同期パルスのレベルをブランクレベルに設定して、GreenまたはY信号以外への同期信号出力を抑止する。
【0046】
予約ビットフィールド727は将来の機能拡張に予約したフィールドである。
【0047】
状態継続クロック数フィールド702は7ビット幅で、指定した状態の継続期間を、画素クロック単位で指定するのに用いる。継続期間の指定により、状態遷移が必要なタイミングでのみ表示状態指定情報を与えることが可能である。但し、状態継続クロック数フィールド702で表せる最大値より長い期間同じ状態を継続する必要がある場合には、同じ状態を再度指定する必要がある。
【0048】
外部同期フィールド721の値が1の場合、状態継続クロック数フィールド702の値は無効となり、外部同期信号が入力されるまで指定した状態を継続し、外部同期信号が入力された時点で、次の状態制御情報が指定する状態に遷移する。
【0049】
一定期間状態を継続する機能は表示期間にもブランキング期間にも有用であるので、状態継続クロック数フィールド702は両方のフォーマットに存在する。そこで、フォーマット0とフォーマット1を同時指定した場合には、フォーマット0で指定した値を利用し、フォーマット1で指定した値は無視する。
【0050】
あるタイミングの状態制御情報として片方のフォーマットしか指定しない場合、そのタイミングでは指定可能な全ての状態を指定できない。このような場合には、指定できないフィールドに対応する状態は、原則として状態を変更せず以前の状態を保つ。但し、外部同期フィールド721については、フォーマット0のみを指定した場合には、値0を指定したとして取り扱う。
【0051】
状態制御情報にしたがって表示状態を制御する状態更新制御装置360の実施の形態を、図1、図3及び図5を用いて説明する。
【0052】
まず、フォーマット0とフォーマット1で構成した状態制御情報を持つデータ列を、データ転送装置200によって、メモリ110からFIFOバッファ311へ転送する。一度データ転送を開始した後は、FIFOバッファ311がなるべく一杯になるよう、状態制御情報を持つデータ列をデータ転送装置により継続的に転送する。
【0053】
FIFOバッファ311にある程度データが溜まると、状態更新装置360が動作開始する。FIFOバッファ311からはバッファ内に存在する最も古いデータと、その次に古いデータをデータ分配器362へ供給する。
【0054】
データ分配器362はデータのフォーマット識別フィールド701及び同時指定フィールド711を確認し、データの分配先及びデータの読み出し量を判定する。フォーマット0の状態継続クロック数フィールド702を除く部分の状態制御情報は状態保持器B365に転送し、フォーマット1の状態継続クロック数フィールド702を除く部分の状態制御情報は状態保持器A364へ転送する。状態継続クロック数フィールド702の値はカウンタ363へ転送する。
【0055】
データ分配器362が判定したデータ読み出し量はFIFOバッファ311に伝え、FIFOバッファ311が実際に読み出されたデータの個数を判断する為に用いる。
【0056】
データ分配器362が実際にFIFOバッファ311から読み出しを行ったデータのフォーマットに関する情報は更新判定器361へ伝える。この情報と、更新判定器361は状態保持器A364に保持されている外部同期フィールド721の状態、カウンタ363の値、及び外部同期信号入力の値を元に、状態保持器A364、状態保持器B365、カウンタ363にデータ更新要求信号を生成する。
【0057】
カウンタ363は画素クロックごとに1ずつ値が減少するカウンタであり、状態の継続期間の測定に用いる。状態保持器A364に保持されている外部同期721フィールドの値が0の場合、更新判定器361はカウンタ363の値が0になると、状態遷移が必要であると判断する。状態保持器A364に保持されている外部同期721フィールドの値が1の場合、更新判定器361はカウンタ363の値は無視し、外部同期信号が入力された時点で、状態遷移が必要であると判断する。
【0058】
更新判定器361は状態遷移が必要であると判断すると、データ分配器362が実際にFIFOバッファ311から読み出しを行ったデータのフォーマットに関する情報を元に、状態保持器A364、状態保持器B365、カウンタ363のそれぞれへ必要に応じて、データ更新要求信号を生成する。但し、状態保持器A364内の外部同期フィールド721は、状態保持器A364の更新をせず且つ状態保持器B365の更新をする際には、値を0にする。
【0059】
割り込み要求制御装置366は状態保持器A364内の割り込み発生フィールド722の状態を監視して、このフィールドの値が0から1に変化した際に、割り込み要求信号を1にする。また、割り込み応答信号が0から1に変化すると、割り込み要求信号を0にする。
【0060】
本実施の形態における表示制御装置の動作を、図1、図5及び図6を用いて説明する。図6ではD端子等で使用されているYPbPr形式の出力信号をD/A変換器(351、352、353)経由でアナログ出力した場合において、1ライン分のY(輝度)信号出力の変化と状態制御情報データの関係を、前後の水平同期ブランキング期間も含めて示している。
【0061】
期間801の開始タイミングでは、同時指定フィールド711を1として、フォーマット0及びフォーマット1の両方を用いて状態制御情報を指定する。このタイミングでは、状態制御情報のDS1が状態更新装置360の状態保持器B365に、BS1が状態保持器A364に、P1がカウンタ363に設定される。DS1のプレーン1データ読み出しフィールド714、プレーン2データ読み出しフィールド713、プレーン3データ読み出しフィールド712の値を全て0にしておくことで、表示内容に対応するデータの読み出しを全て停止する。また、BS1のD/A変換器制御フィールド726でブランクレベルを出力するモードを指定する。独立同期信号及びブランク信号出力はY(輝度)信号出力は関係ないため、BS1のブランクフィールド723、水平同期フィールド724、垂直同期フィールド725には任意の値を指定して構わない。但し、独立同期信号及びブランク信号を負論理信号として同時に出力したい場合には、ブランクフィールド723の値を0、水平同期フィールド724及び垂直同期フィールド725の値を1に設定しておく。P1には期間801に相当する画素クロック数を指定しておく。この結果、期間801ではブランクレベルがY(輝度)信号出力に出力される。
【0062】
期間802の開始タイミングでは、フォーマット0で指定する状態を変化させる必要が無い為、フォーマット1の状態制御情報だけを指定する。したがって、状態制御情報のBS2が状態保持器A364に、P2がカウンタ363に設定される。BS2のD/A変換器制御フィールド726では負極性同期パルスを出力するモードを指定する。また、独立同期信号及びブランク信号を負論理信号として同時に出力したい場合には、ブランクフィールド723及び水平同期フィールド724の値を0に、垂直同期フィールド725の値を1にしておく。P2には期間802に相当する画素クロック数を指定しておく。この結果、期間802では負極性同期信号レベルがY(輝度)信号出力に出力される。
【0063】
期間803の開始タイミングでは、フォーマット0で指定する状態を変化させる必要が無い為、フォーマット1の状態制御情報だけを指定する。状態制御情報のBS3にはBS1と同じ値を指定し、P3には期間803に相当する画素クロック数を指定する。この結果、期間803ではブランクレベルがY(輝度)信号出力に出力される。
【0064】
期間804の開始タイミングでは、同時指定711フィールドを1にすることで、フォーマット0及びフォーマット1の両方を用いて状態制御情報を指定する。このタイミングでは、状態制御情報のDS4が状態更新装置360の状態保持器B365に、BS4が状態保持器A364に、P4がカウンタ363に設定される。DS4のプレーン1読み出しフィールド714の値を1に設定しておき、プレーン1の表示に必要なデータの読み出しを行うよう指定する。DS4のプレーン2読み出しフィールド713及びプレーン3読み出しフィールド712の値を0に設定することで、表示に不必要なデータの読み出しを停止状態に保てる。但し、メモリ110に表示に必要なデータを格納しておく領域の割り当ての関係上、データの空読みが必要な場合には、読み出しフィールドの値を1に設定することで対処可能である。DS4のプレーン1プレーン2選択フィールド716はプレーン1を選択するよう値を設定し、アルファブレンド制御フィールド717ではアルファブレンドを行わず、プレーン1またはプレーン2のデータを出力するモードを指定する。BS4のD/A変換器制御フィールド726では、アルファブレンド演算器341からの出力をアナログ信号として出力するモードを指定する。また、独立同期信号及びブランク信号を負論理信号として同時に出力したい場合には、ブランクフィールド723、水平同期フィールド724及び垂直同期フィールド725を1にしておく。P4には期間804に対応する画素クロック数を指定する。この結果、期間804ではプレーン1の画像に対応する輝度信号がY(輝度)信号出力に出力される。
【0065】
期間805の開始タイミングでは、フォーマット1で指定する状態を変化させる必要が無い為、フォーマット0の状態制御情報だけを指定する。したがって、状態制御情報のDS5が状態保持器B365に、P5がカウンタ363に設定される。DS5のプレーン3読み出しフィールド712の値を1に設定しておき、プレーン3の表示に必要なデータの読み出しを行うよう指定する。DS5のプレーン1読み出しフィールド714及びプレーン2読み出しフィールド713の値を0に設定することで、表示に不必要なデータの読み出しを停止状態に保つことが可能である。アルファブレンド制御フィールド717ではアルファブレンドを行わず、プレーン3のデータを出力するモードを指定し、プレーン3テーブル使用フィールド715はルックアップテーブルメモリ331による表示データの変換が必要か否かにより設定する。P5には期間805に対応する画素クロック数を指定する。この結果、期間805ではプレーン3の画像に対応する輝度信号がY(輝度)信号出力に出力される。
【0066】
垂直ブランキング期間を除き、通常では1ラインごとに期間801から期間805までを繰り返すことのなるので、期間806の開始タイミングでは、期間801の開始タイミングと同じ状態指定を行う。したがって、DS6はDS1と、BS6はBS1と、P6はP1と同じ値を指定する。同様にして、期間807の開始タイミングでは期間802の開始タイミングと同じ状態指定を行い、期間808の開始タイミングでは期間803の開始タイミングと同じ状態指定を行う。
【0067】
本実施の形態では状態制御情報のフォーマットが16ビット幅であるが、他のビット幅の構成も考えられる。表示制御装置300の構成により、フォーマット内のフィールド構成や各フィールドのビット割り当てを変更することも考えられる。例えばCGMS−Aの信号を出力する機能を表示装置300に追加した場合には、CGMS−A信号の出力開始タイミングを指定するフィールドを追加することも考えられる。さらに、主として表示期間に状態変更が必要なフィールドの割り当てに必要なビット数と、主としてブランキング期間に状態変更が必要なフィールドの割り当てに必要なビット数の異なりが大きく、同一ビット幅のフォーマットにそれぞれを割り当てることが困難な場合には、片方のフォーマットに主として表示期間に状態変更が必要なフィールドまたは主としてブランキング期間に状態変更が必要なフィールドのうち必要なビット数が多いほうのフィールドの一部を割り当て、もう一方のフォーマットに残りのフィールドを割り当てる方法も考えられる。
【0068】
【発明の効果】
本発明を用いることで、表示制御装置で指定可能な状態制御の自由度を損なうことなく状態制御情報のデータ量を削減でき、またメモリと表示制御装置間での状態制御情報のデータ転送量を削減できる。表示制御装置の機能によっては、ブランキング期間中に状態制御情報のデータ転送が集中的に発生する場合があり、このような場合、主に表示期間中に必要となる状態制御情報と主にブランキング期間中に必要となる状態制御情報をグループ分けして、ブランキング期間中の状態制御情報データ転送量を抑えると、ブランキング期間中にデータ転送が間に合わなくなる危険性を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に必要な状態更新制御装置及びその周辺部分の例を示す図である。
【図2】本発明を用いた表示制御装置の例を示すブロック図である。
【図3】本発明を用いた表示制御装置を用いたシステム例のブロック図である。
【図4】図3に示すシステムで使用しているデータ転送装置にデータ転送を指示する際に用いるデータ転送記述子の構成例を示す図である。
【図5】図2に示す表示制御装置の状態制御情報のデータフォーマットであり、状態を指定するフィールドの割り当てを示す図である。
【図6】図2に示す表示制御装置に与える状態制御情報と、その表示制御装置のY(輝度)信号出力から出力される信号の関係の例として示す図である。
【符号の説明】
100…メモリ制御装置、110…メモリ、150…データ入出力装置、200…データ転送装置、300…表示制御装置、301…画素クロック生成装置、311…状態制御情報データ用のFIFOバッファ、312…プレーン3用のFIFOバッファ、313…プレーン2用のFIFOバッファ、314…プレーン1用のFIFOバッファ、321…プレーン1とプレーン2の選択器、322…プレーン3の表示データの取り扱いを選択する選択器、331…プレーン3の表示データ変換を行うルックアップテーブルメモリ、341…アルファブレンド演算器、351…Y(輝度)またはGreen信号出力用のデジタル−アナログ変換器、352…PbまたはBlue信号出力用のデジタル−アナログ変換器、353…PrまたはRed信号出力用のデジタル−アナログ変換器、360…状態更新制御装置、361…更新判定器、362…データ分配器、363…カウンタ、364…状態保持器A、365…状態保持器B、366…割り込み要求制御装置、400…表示装置、500…データ転送バス、600…データ転送記述子、611…データ転送記述子内のデータ転送記述子フォーマットフィールド、612…データ転送記述子内のデータ開始アドレスフィールド、613…データ転送記述子内のデータ長フィールド、614…データ転送記述子内の繰り返し回数フィールド、615…データ転送記述子内のデータ転送先識別子フィールド、616…データ転送記述子内の次のデータ転送記述子開始アドレスフィールド、617…データ転送記述子内の転送制御フラグフィールド、701…フォーマット識別フィールド、702…状態継続クロック数フィールド、711…同時指定フィールド、712…プレーン3データ読み出しフィールド、713…プレーン2データ読み出しフィールド、714…プレーン1データ読み出しフィールド、715…プレーン3テーブル使用フィールド、716…プレーン1プレーン2選択フィールド、717…アルファブレンド制御フィールド、721…外部同期フィールド、722…割り込み発生フィールド、723…ブランクフィールド、724…水平同期フィールド、725…垂直同期フィールド、726…D/A変換器制御フィールド、727…予約フィールド、801,806…水平同期パルス前のブランキング期間、802,807…水平同期パルス期間、803,808…水平同期パルス後のブランキング期間、804…プレーン1の表示期間、805…プレーン3の表示期間。
Claims (7)
- メモリに存在する表示データを表示装置へ送出する手段と、メモリに存在する状態制御情報を持つデータにしたがって順次状態を遷移する手段と、前記状態によって表示データの取り扱いを変更する手段と、前記状態によって出力信号の状態を変更する手段を持つ表示制御装置であって、前記状態制御情報を複数のグループに分け、前記状態を遷移するタイミングにおいて前記グループ単位で前記状態制御情報の指定を省略することが可能であり、画素クロックに同期して前記状態を遷移し、前記状態毎に指定した前記画素クロックを基準にした時間が経過すると次の状態に移行することを特徴とする表示制御装置。
- 状態制御情報を、主として表示期間に状態指定が必要となる状態制御情報と主としてブランキング期間に状態指定が必要となる状態制御情報とにグループ分けしたことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
- 状態制御情報のグループ分けにおいて、複数のグループに属する状態制御情報を持つことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
- あるグループの状態制御情報を省略した際に、省略した状態制御情報に対応する状態は以前の状態を保つことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の表示制御装置。
- あるグループの状態制御情報を省略した際に、省略した状態制御情報に対応する状態は一定の状態に戻すことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の表示制御装置。
- 状態制御情報を、主として表示期間に状態指定が必要となる状態制御情報の一部分とそれ以外の状態制御情報とにグループ分けしたことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
- 状態制御情報を、主としてブランキング期間に状態指定が必要となる状態制御情報の一部分とそれ以外の状態制御情報とにグループ分けしたことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100733A JP3914454B2 (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 表示制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002100733A JP3914454B2 (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 表示制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003295848A JP2003295848A (ja) | 2003-10-15 |
JP3914454B2 true JP3914454B2 (ja) | 2007-05-16 |
Family
ID=29241469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002100733A Expired - Fee Related JP3914454B2 (ja) | 2002-04-03 | 2002-04-03 | 表示制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3914454B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI283395B (en) | 2004-03-05 | 2007-07-01 | Mstar Semiconductor Inc | Display controller and associated method |
-
2002
- 2002-04-03 JP JP2002100733A patent/JP3914454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003295848A (ja) | 2003-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5838389A (en) | Apparatus and method for updating a CLUT during horizontal blanking | |
US7456804B2 (en) | Display control apparatus and display control method | |
US7969793B2 (en) | Register configuration control device, register configuration control method, and program for implementing the method | |
US20020190943A1 (en) | Image display apparatus | |
JP4200942B2 (ja) | 表示コントローラ、電子機器及び画像データ供給方法 | |
JPH07306671A (ja) | 映像データ転送装置 | |
JP3914454B2 (ja) | 表示制御装置 | |
WO2004077393A1 (ja) | マトリクス型表示装置及びその表示方法 | |
JP2002221952A (ja) | 画像データ伝送方法並びに該伝送方法を用いた画像表示システム及び表示装置 | |
JPH09222874A (ja) | 画像表示処理装置 | |
JP3985451B2 (ja) | 画像処理装置および画像表示装置 | |
JPH07302073A (ja) | 映像データ転送装置およびコンピュータシステム | |
JP2003288067A (ja) | 画像表示装置 | |
AU3063792A (en) | Method and apparatus for updating a clut during horizontal blanking | |
JPH08328528A (ja) | 画像処理装置 | |
JPS63175888A (ja) | 表示装置 | |
JP2004354747A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2828408B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2008276356A (ja) | データ信号処理装置、画像処理装置、画像出力装置、および、データ信号処理方法 | |
JPH10111676A (ja) | 通信処理装置 | |
JPH10240923A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2004151529A (ja) | 表示制御装置及び方法 | |
JPH0467196A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2004005740A (ja) | 映像データ転送を行うコンピュータシステム | |
JPH1031479A (ja) | 表示制御装置、表示制御方法、及びコンピュータ記憶メモリ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040813 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040813 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060728 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070116 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070202 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209 Year of fee payment: 7 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |