JPH07302073A - 映像データ転送装置およびコンピュータシステム - Google Patents

映像データ転送装置およびコンピュータシステム

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JPH07302073A
JPH07302073A JP6113520A JP11352094A JPH07302073A JP H07302073 A JPH07302073 A JP H07302073A JP 6113520 A JP6113520 A JP 6113520A JP 11352094 A JP11352094 A JP 11352094A JP H07302073 A JPH07302073 A JP H07302073A
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Kesatoshi Takeuchi
啓佐敏 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像データを映像メモリに高速に転送する。 【構成】 DMA転送時のアドレスは、DMAコントロ
ーラ220内のDMAアドレス演算部312において簡
単な算術演算によって算出され、このアドレスを用いて
映像データがVRAM212内の任意の位置に高速に転
送される。また、FIFOメモリユニット318では、
映像を転送する際に垂直方向と水平方向に任意の倍率で
拡大・縮小する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像データを映像メモ
リに転送するための映像データ転送装置およびこれを備
えたコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】外部から与えられた映像データをパーソ
ナルコンピュータの映像メモリに転送する方法として、
いわゆるDMA(Direct Memory Access)転送を利用す
ることができる。
【0003】図25は、映像データをビデオRAMに転
送するためのDMAコントローラを備えた従来のコンピ
ュータシステムを示すブロック図である。3つの映像メ
モリ51R,51G,51Bには、赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)に色相分解された色データDr ,D
g ,Db がそれぞれ記憶されている。これらの色データ
Dr ,Dg ,Db は、例えばディザ法で予め2値化され
ている。DMAコントローラ55は、アドレスバス53
と、データバス52と、制御バス54の使用権をCPU
59から取得し、3つの映像メモリ51R,51G,5
1Bに記憶された2値色データDr ,Dg ,Db をリア
ルタイムに表示用のビデオRAM56R,56G,56
Bにそれぞれ転送する。転送された2値色データDr ,
Dg ,Dbは、VRAM56R、56G、56Bを通じ
てモニタ−制御部57に送られ、モニタ−58に映像を
表示させる。
【0004】DMA転送の際には、まず、CPU59
が、R成分用のVRAM56Rにおける表示開始アドレ
スをDMAコントローラ55に送ってDMAコントロー
ラ55を起動する。DMAコントローラ55は、バスの
使用権をCPU59から獲得して1ライン目のR成分の
2値色データDr をR成分用のVRAM56Rに転送
し、その後、CPU59にバスの使用権を戻す。次に、
CPU59がG成分用のVRAM56Gの表示開始アド
レスをDMAコントローラ55に送ってDMAコントロ
ーラ55を起動すると、R成分と同様に2値色データD
g の転送が行なわれる。さらに、B成分も同様に転送さ
れる。2ライン目の映像データを転送する際には、CP
U59はVRAM56R,56G,56Bそれぞれの2
ライン目の表示開始アドレスを算出してこれをDMAコ
ントローラ55に送り、RGB各色の2値色データDr
,Dg ,Db を順次転送する。
【0005】このように、CPU59は各ライン毎にV
RAM56R,56G,56Bの表示開始アドレスを算
出してDMAコントローラ55に教示し、DMAコント
ローラ55がこれに応じて各ラインの色データDr ,D
g ,Db を順次DMA転送していくことにより、1フィ
−ルド分の色データがVRAM56に転送される。な
お、「1フィールド」とは、画面の左上隅から右下隅ま
での1回の走査でカバーされる画像を言う。多くの場合
には、2:1のインターレス(飛び越し走査)が行なわ
れており、2フィールドで1フレーム(1画面)の画像
を構成している。こうして、1秒間に約60フィ−ルド
分の2値色データを順次DMA転送していくことによっ
て、動画がモニタ−58に表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】NTSC(National T
elevision System Commmittee )方式による映像信号を
利用した場合、水平1ラインの走査期間は63μsであ
る。一方、図25のシステムにおいて、CPU59が表
示開始アドレスを計算してDMAコントローラ55に転
送する時間と、DMAコントローラ55がCPU59か
ら各バスの使用権を取得する時間と、各2値色データD
r ,Dg ,Db の1ライン分をDMA転送する時間とを
合計すると、1秒間に数フィ−ルド分のデータしか転送
できない。これはCPU59が表示開始アドレスを計算
したり、DMAコントローラ55に表示開始アドレスを
設定したりするための時間が必要以上にかかるためと考
えられる。このように、従来の装置では、1秒間に数フ
ィールド分のデータしか転送できないため、スム−ズな
動画を表示することは不可能であった。
【0007】本発明は、従来技術における上述の課題を
解決するためになされたものであり、映像データを映像
メモリに高速に転送することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】この発明の請
求項1に記載されたコンピュータシステムでは、CPU
と、映像データを記憶する第1の映像メモリと、前記第
1の映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出し
を制御するビデオアクセラレータと、前記第1の映像メ
モリと前記ビデオアクセラレータとの間を電気的に接続
するローカルバスと、前記映像データを前記第1の映像
メモリ内の所望のメモリ領域に転送する映像データ転送
手段とを備える。前記映像データ転送手段は、前記第1
の映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始位
置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモリ
と、前記第1の映像メモリ内における隣接する走査線同
士のアドレスの差を示す加算アドレス値を記憶する第2
のメモリと、前記映像データに同期した垂直同期信号と
水平同期信号とに応じて、与えられた前記水平同期信号
のパルス数に基づいて特定される走査線の順番を示す走
査線番号と、前記加算アドレス値とを乗算した値に等し
い垂直アドレス値を算出する第1の演算手段と、映像内
の各走査線上において、各走査線の始点から各走査線上
の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス値を生
成する水平カウンタと、前記オフセットアドレス値と前
記垂直アドレス値と前記水平アドレス値とを加算するこ
とによって、各走査線上における各画素の位置に相当す
る前記第1の映像メモリ内のアドレスを示す転送アドレ
スを生成し、前記ローカルバス上に前記転送アドレスを
出力する第2の演算手段と、前記転送アドレスに応じて
前記第1の映像メモリに転送する前記映像データを、前
記ローカルバス上に出力するデータ出力手段とを備え
る。
【0009】転送アドレスは第1の演算手段と第2の演
算手段とによる算術演算によって算出されるので、転送
アドレスが高速に算出される。
【0010】請求項2に記載されたコンピュータシステ
ムでは、前記第1の演算手段は、与えられた前記水平同
期信号のパルス数に応じて前記走査線番号を生成する走
査線番号生成手段と、前記走査線番号と前記加算アドレ
ス値とを乗算することによって、前記垂直アドレス値を
生成する乗算器と、を備える。
【0011】こうすれば、1つの乗算器によって垂直ア
ドレス値を簡単に算出できる。
【0012】請求項3に記載されたコンピュータシステ
ムでは、前記第1の演算手段は、与えられた前記水平同
期信号のパルス数と等しい回数だけ前記加算アドレス値
を累算することによって、前記垂直アドレス値を生成す
る加算器、を備える。
【0013】こうすれば、1つの加算器によって垂直ア
ドレス値を算出できるので、回路構成がさらに簡単にな
り、また、より高速に垂直アドレス値を求めることがで
きる。
【0014】請求項4に記載されたコンピュータシステ
ムでは、前記映像データ転送手段は、さらに、前記ロー
カルバスの使用権を前記ビデオアクセラレータから取得
し、前記使用権を前記ビデオアクセラレータに返還する
バス制御手段を備える。
【0015】こうすれば、いわゆるDMA転送によって
映像データを高速に転送できる。
【0016】請求項5に記載されたコンピュータシステ
ムでは、さらに、外部から与えられたコンポジット映像
信号をデコードすることによって、コンポーネント映像
信号と前記垂直同期信号と前記水平同期信号とを生成す
るデコーダ手段と、前記コンポーネント映像信号をA−
D変換することによって前記映像データを生成するA−
D変換器と、を備える。
【0017】こうすれば、外部から与えられたコンポジ
ット映像信号の映像を表わす映像データを第1の映像メ
モリに高速に転送できる。
【0018】請求項6に記載されたコンピュータシステ
ムでは、前記データ出力手段は、前記映像データを所定
量ずつ記憶可能な複数の映像データバッファと、前記複
数の映像データバッファの中で、前記映像データが書込
まれる少なくとも1つの映像データバッファと、前記映
像データが読み出される少なくとも1つの他の映像デー
タバッファとを所定の順序で選択して動作させるバッフ
ァ制御手段と、を備える。
【0019】こうすれば、複数の映像データバッファを
用いて映像データの転送のタイミングを調整できる。
【0020】請求項7に記載されたコンピュータシステ
ムでは、前記バッファ制御手段は、前記垂直同期信号と
前記水平同期信号の少なくとも一方に基づいて、前記垂
直同期信号のNV 倍の周期を有するラインインクリメン
ト信号を生成するラインインクリメント信号生成手段を
備え、前記第1の演算手段は、前記水平同期信号の各パ
ルスに応じて、前記水平同期信号の最新の2パルスの間
に発生した前記ラインインクリメント信号のパルス数を
前記走査線番号の値に加算していく手段を備えている。
そして、前記ラインインクリメント信号生成手段におけ
る前記NV の値を調整することによって、前記第1の映
像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像
を垂直方向に縮小可能である。
【0021】請求項8に記載されたコンピュータシステ
ムでは、前記バッファ制御手段は、水平同期信号の周波
数のNH0倍の周波数を有する入力クロック信号を生成
し、前記映像データが書込まれる映像データバッファに
書込み同期信号として供給する入力クロック生成手段
と、入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)
の周波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像
データが読出される映像データバッファに読出し同期信
号として供給する出力クロック生成手段と、を備える。
そして、前記出力クロック生成手段における前記HXの
値を調整することによって、前記複数の映像データバッ
ファから読み出された前記映像データによって表わされ
る映像を垂直方向に拡大可能である。
【0022】請求項9に記載されたコンピュータシステ
ムでは、前記バッファ制御手段は、さらに、前記水平同
期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロック信号
を、前記複数の映像データバッファから読み出された前
記映像データを前記第1の映像メモリに書き込む際の同
期信号として生成するドットクロック生成手段を備え
る。そして、前記ドットクロック生成手段における前記
NH の値を調整することによって前記第1の映像メモリ
に転送される前記映像データで表わされる映像を水平方
向に拡大および縮小可能である。
【0023】この発明の請求項10に記載されたコンピ
ュータシステムは、映像データを記憶する映像メモリ
と、前記映像メモリへの前記映像データの書込みと読み
出しを制御するマイクロプロセッサと、前記映像メモリ
と前記マイクロプロセッサとの間を電気的に接続するバ
スと、前記バスの使用権を前記マイクロプロセッサから
獲得するとともに、前記映像メモリ内の所望のメモリ領
域に対応する前記転送アドレスと前記映像データとを前
記バス上に出力することによって、前記映像データを前
記映像メモリにDMA転送するDMA転送手段と、を備
える。また、前記DMA転送手段は、前記映像データで
表わされる映像を垂直方向に変倍可能な第1の変倍手段
と、前記映像データで表わされる映像を水平方向に変倍
可能な第2の変倍手段と、を備える。
【0024】また、この発明の請求項16に記載した映
像データ転送装置は、映像データを記憶する映像メモリ
と、前記映像メモリへの前記映像データの書込みと読み
出しを制御するマイクロプロセッサと、前記映像メモリ
と前記マイクロプロセッサとの間を電気的に接続するバ
スと、を備えるコンピュータシステムに使用され、前記
映像データを前記映像メモリ内の所望のメモリ領域に転
送する映像データ転送装置であって、前記映像メモリ内
における前記所望のメモリ領域の開始位置を示すオフセ
ットアドレス値を記憶する第1のメモリと、前記映像メ
モリ内における隣接する走査線同士のアドレスの差を示
す加算アドレス値を記憶する第2のメモリと、前記映像
データに同期した垂直同期信号と水平同期信号とに応じ
て、与えられた前記水平同期信号の数に基づいて特定さ
れる走査線の順番を示す走査線番号と、前記加算アドレ
ス値とを乗算した値に等しい垂直アドレス値を算出する
第1の演算手段と、映像内の各走査線上において、各走
査線の始点から各走査線上の各画素までのアドレスの差
を示す水平アドレス値を生成する水平カウンタと、前記
オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記水平
アドレス値とを加算することによって、各走査線上にお
ける各画素の位置に相当する前記映像メモリ内のアドレ
スを示す転送アドレスを生成し、前記バス上に前記転送
アドレスを出力する第2の演算手段と、前記転送アドレ
スに応じて前記映像メモリに転送する前記映像データ
を、前記バス上に出力するデータ出力手段と、前記映像
データで表わされる映像を垂直方向に変倍可能な第1の
変倍手段と、前記映像データで表わされる映像を水平方
向に変倍可能な第2の変倍手段と、を備えることを特徴
とする。
【0025】請求項21に記載されたコンピュータシス
テムでは、さらに、前記第1の映像メモリとは異なるデ
ータ形式の映像データを記憶するための第2の映像メモ
リと、前記第2の映像メモリに記憶された前記映像デー
タを、前記第1の映像メモリに記憶される映像データの
形式に変換するとともに、変換後の映像データを前記D
MA転送手段に供給する映像データ変換手段と、を備え
る。
【0026】こうすれば、第2の映像メモリに記憶され
た映像データを第1の映像メモリに高速に転送できる。
【0027】
【実施例】
A.システム構成:図1は、本発明の第1の実施例とし
てのコンピュータシステムの構成を示すブロック図であ
る。このコンピュータシステムは、パーソナルコンピュ
ータ本体200と、カラーCRT300と、カラー液晶
ディスプレイ(LCD)302とを備えている。パーソ
ナルコンピュータ本体200は、CPU202と、RA
M204と、ROM206と、I/Oインタフェイス2
08と、ビデオアクセラレータ210と、2ポートVR
AM212と、D−A変換器(DAC)214と、LC
Dドライバ216と、DMAコントローラ220と、A
−D変換器222と、映像デコーダ224と、映像入力
端子226とを備えている。これらのうちで、CPU2
02、RAM204、ROM206、I/Oインタフェ
イス208、ビデオアクセラレータ210、および、D
MAコントローラ220は、CPUバス201で互いに
接続されている。また、ビデオアクセラレータ210
と、2ポートVRAM212と、DMAコントローラ2
20は、ローカルバス(アドレスバス228、データバ
ス229、制御バス230)で相互に接続されている。
【0028】なお、DMAコントローラ220とA−D
変換器222と映像デコーダ224と映像入力端子22
6は、1枚の拡張ボードまたは拡張カード上に実現する
ことができる。
【0029】映像入力端子226にはビデオプレーヤや
テレビジョンチューナからのコンポジット映像信号VS
が与えられる。入力されたコンポジット映像信号VS
は、映像デコーダ224でデコードされて、RGB各色
の輝度成分を含む色信号CS(コンポーネント映像信
号)と、垂直同期信号VSYNCと、水平同期信号HS
YNCと、フィールド指示信号FISとに分解される。
フィールド指示信号FISは、インターレース走査の場
合に奇数フィールドか偶数フィールドかを示す信号であ
る。
【0030】色信号CSはA−D変換器222によって
アナログ信号からデジタル信号に変換され、デジタル化
された映像データDSはDMAコントローラ220に与
えられる。DMAコントローラ220は、デジタル化さ
れた映像データのビット数を調整した後、その映像デー
タを2ポートVRAM212に転送する。2ポートVR
AM212から読み出された映像データは、D−A変換
器214を介してカラーCRT300に与えられ、ま
た、LCDドライバ216を介して液晶ディスプレイ3
02に与えられる。
【0031】図2は、DMAコントローラ220の内部
構成を示すブロック図である。DMAコントローラ22
0は、CPUインタフェイス310と、DMAアドレス
演算部312と、データ出力部314と、DMA制御部
316と、FIFOメモリユニット318と、色調整部
320とを備えている。
【0032】色調整部320に与えられるデジタル映像
信号DSは、24ビット(RGB各8ビット)のフルカ
ラー映像データである。色調整部320は、この24ビ
ットのデジタル映像信号DSを、必要に応じて16ビッ
ト(R:G:B=5:6:5ビットで1677万色を再
現可能)、8ビット(R:G:B=3:3:2ビットで
6万色を再現可能)、4ビット(カラーパレットにより
16色を再現可能)、3ビット(カラーパレットにより
8色を再現可能)の映像データに変換する回路である。
4ビットや3ビットの映像データに変換する場合には、
ディザ法による2値化が実行される。カラーパレット
は、2ポートVRAM212の出力側に設けられてい
る。なお、どのタイプの映像データに変換するかは、オ
ペレータの指定に応じてCPU202によって設定され
る。但し、以下では24ビットのフルカラー映像データ
(「コンポーネント映像データ」と呼ぶ)を色調整部3
20がそのまま出力する場合について説明する。
【0033】色調整部320から出力されたコンポーネ
ント映像データVDは、FIFOメモリユニット318
に順次記憶される。図3は、FIFOメモリユニット3
18の内部構成を示すブロック図である。図3(A)に
示すように、FIFOメモリユニット318は、FIF
O制御部321と、2つのFIFOメモリ322,32
4を備えている。また、図3(B)に示すように、FI
FO制御部321は5つのPLL回路325〜328,
510と波形成形部511とを有している。第1ないし
第3のPLL回路325〜327は、水平同期信号HS
YNCの周波数をNH0倍、(NH0*HX)倍、および、
NH 倍した信号CLKI,CLKO,DCLKをそれぞ
れ生成する。また、第4のPLL回路328は、垂直同
期信号VSYNCの周波数をNV 倍した信号HINCを
生成する。第5のPLL回路510は、図3(C)に示
すように、水平同期信号HSYNCの周波数をHX倍し
た信号HSYNC*HXを生成し、波形成形部511は
その立ち上がりエッジを検出して第2の水平同期信号X
HSYNCを生成する。この第2の水平同期信号XHS
YNCは、第1の水平同期信号HSYNCのHX倍の周
波数を有する同期信号である。なお、各PLL回路内の
設定値NH0,(NH0*HX),NH ,NV ,HXは、C
PU202によって設定される。これらのPLL回路3
25〜328は、映像の拡大・縮小を行なうための回路
であり、その機能については後述する。
【0034】なお、2つのFIFOメモリ322,32
4は、所定量の映像データを一時的に記憶する映像デー
タバッファとしての機能を有しており、FIFO制御部
321は映像データバッファ制御部としての機能を有し
ている。また、第1のPLL回路325は入力クロック
生成手段として、第2のPLL回路326は出力クロッ
ク生成手段として、第3のPLL回路327はドットク
ロック生成手段として、第4のPLL回路328はライ
ンインクリメント信号生成手段としての機能をそれぞれ
有している。なお、第2と第4のPLL回路326,3
28およびFIFOメモリユニット318が協同して、
映像を垂直方向に変倍可能な変倍手段としての機能を発
揮する。また、第2と第3のPLL回路326,327
が協同して、映像データで表わされる映像を水平方向に
変倍可能な変倍手段としての機能を発揮する。
【0035】図2に示すように、FIFOメモリユニッ
ト318から出力された映像データは、データ出力部3
14を介してデータバス229上に出力される。そし
て、DMA制御部316がアドレスバス228と、デー
タバス229と、制御バス230の使用権をビデオアク
セラレータ210から取得し、映像データMDATAを
2ポートVRAM212に転送する。
【0036】図4は、DMAコントローラ220内のD
MAアドレス演算部312と、データ出力部314と、
DMA制御部316の内部構成を示すブロック図であ
る。データ出力部314は、コンポーネント映像データ
VDを保持するためのラッチ364を備えている。な
お、コンポーネント映像データVDを複数画素分まとめ
てデータバス229上に出力する場合には、シリアル/
パラレル変換器を備えるようにすればよい。
【0037】DMAアドレス演算部312は、オフセッ
トアドレス記憶部330と、加算アドレス値記憶部33
2と、垂直カウンタ部334と、水平カウンタ部336
と、乗算器338と、2つの加算器340,342とを
有している。乗算器338は、加算アドレス値記憶部3
32に記憶された加算アドレス値と、垂直カウンタ部3
34から出力される垂直方向のカウント値とを乗算す
る。第1の加算器340は、オフセットアドレス記憶部
330に予め記憶されたオフセットアドレス(後述す
る)と乗算器338の乗算結果とを加算する。第2の加
算器342は、第1の加算器340の加算結果と、水平
カウンタ部336のカウント値とを加算する。なお、第
2の加算器342の出力AD2が、DMA転送時にVR
AM212に与えられるアドレスMADDRESSとな
る。第2の加算器342はトライステート出力を有して
いる。
【0038】B.VRAMへのデータ転送方法:図5
は、2ポートVRAM212のメモリマップである。こ
のVRAM212の1ワードは24ビットであり、1ワ
ードに映像データのR成分とG成分とB成分とが含まれ
ている。また、画面上の1画素(ドット)が1ワードに
対応している。
【0039】図6は、VRAM212のメモリ空間と画
面との対応関係を示す説明図である。この図では、VR
AM212の水平レンジ80の画素数は640(50h
ワード)、垂直レンジ81の走査線本数は199h(=
409)である。DMA転送によって動画の映像データ
が書き込まれる動画領域MPAは、図6に斜線で示すよ
うに、垂直方向に2ライン目で水平方向に2画素目の開
始位置から、水平方向に2画素の幅を有し、垂直方向に
2ラインの幅を有する合計4画素の領域である。なお、
動画領域MPAの位置とサイズは、オペレータがカラー
CRT300またはカラー液晶ディスプレイ302の画
面上で指定する。
【0040】図7は、カラーCRT300の画面上にお
いて指定された動画領域MPAを示す平面図である。図
6に示すメモリ空間は、図7に示すカラーCRT300
の表示画面と1:1で対応している。
【0041】以下ではインターレース走査の行なわない
場合のアドレス演算について最初に説明し、インターレ
ース走査を行なう場合のアドレスの演算については後述
する。
【0042】図8は、アドレス演算部312を拡大して
示すブロック図である。オフセットアドレス記憶部33
0に記憶されるオフセットアドレスOFADは、図6に
おいて、先頭アドレス0000hから動画領域MPAの
書込み開始位置のアドレス(0051h)までのオフセ
ットの値(51h)である。
【0043】書込み開始位置のアドレス(=0051
h)は、画面上においてオペレータが指定した動画領域
MPA(図7)の左上点P1の位置に応じて決定され
る。オペレータが動画領域MPAを指定すると、CPU
202が左上点P1に相当する書込み開始位置のアドレ
ス(=0051h)を算出し、このアドレス(=005
1h)をオフセットアドレスOFADとしてオフセット
アドレス記憶部330に設定する。オペレータはカラー
CRT300またはカラー液晶ディスプレイ302の画
面上で任意の位置に任意の大きさの動画領域MPAを設
定することができ、これに応じてオフセットアドレスO
FADが設定される。
【0044】加算アドレス値記憶部332に記憶される
加算アドレスADADは、メモリ空間における1走査線
分の画素数に等しく、この実施例では50hに設定され
ている。
【0045】乗算器338の出力MULと、2つの加算
器340,342の出力AD1,AD2は、それぞれ次
の算術式で与えられる。 MUL=ADAD×VCNT …(1) AD1=OFAD+MUL …(2) AD2=AD1+HCNT …(3)
【0046】上記(1)〜(3)式をまとめると、各画
素に対する第2の加算器342の出力AD2は次の算術
式で与えられる。 AD2 =(ADAD×VCNT)+OFAD+HCNT …(4)
【0047】垂直カウントVCNTは動画領域MPA内
の走査線番号を示している。水平カウントHCNTは各
走査線の左端点から測った位置を画素単位で示してお
り、本発明における水平アドレス値に相当する。なお、
乗算器338の出力MULは、本発明における垂直アド
レス値に相当する。
【0048】上記の(4)式は、垂直カウントVCNT
と水平カウントHCNTで示される位置に対応するアド
レスAD2を与える式である。なお、この実施例ではA
DAD=50h,OFAD=51hなので、(4)式は
次の(5)式に書き換えられる。 AD2 =(50h×VCNT)+51h+HCNT …(5)
【0049】後述するように、動画領域MPA(図7)
内の1本の走査線分のDMA転送が終了するたびに垂直
カウントVCNTが1つ増加し、また、同一の走査線上
におい各画素の1ワード分の映像データがDMA転送さ
れるたびに水平カウントHCNTが1つ増加する。この
結果、動画領域MPA内の映像を表わすコンポーネント
映像データVDが上記数式(5)で示されるアドレスに
従ってVRAM212に書き込まれる。
【0050】C.データ転送の動作:図9は、DMA転
送の全体動作を示すタイミングチャートである。まず、
CPU202からDMA制御部316に動作開始の指示
を与えると(図9(a))、バス制御部362(図4)
がDMA要求信号/DMARQをコントロールバス23
0上に出力する。そして、ビデオアクセラレータ210
からバス制御部362にDMA許可信号/DMAACK
が与えられて、DMAコントローラ220がローカルバ
ス228,229,230の使用権を取得する。なお、
各信号名の前に付加された符号「/」は、負論理である
ことを示している。
【0051】一方、CPU202からDMA転送の指示
が与えられた後に垂直同期信号VSYNCがDMAコン
トローラ220に与えられると、垂直カウンタ部334
と水平カウンタ部336が0にリセットされて、初期状
態となる。
【0052】垂直同期信号VSYNCの後にはバックポ
ーチ期間が続いているが、図9では省略されている。バ
ックポーチ期間の後の有効映像期間では、DMA許可信
号/DMAACK(図9(e))がLレベルの期間は、
DMAコントローラ220がアドレスMADDRESS
(図9(f))と映像データMDATA(図9(g))
と書込み信号MWR(図9(h))とをローカルバス上
に出力してDMA転送を行ない、DMA許可信号/DM
AACKがHレベルの期間は、ビデオアクセラレータ2
10がバスを使用する(図9(i)〜(k))。
【0053】図10は、DMA転送の動作の詳細を示す
タイミングチャートである。バックポーチ期間が過ぎ、
有効映像期間において第2の水平同期信号XHSYNC
がLレベルになると、水平カウンタ部336が0にリセ
ットされて動作開始状態となり、また、垂直カウンタ部
334のカウントアップが開始される。ここで、垂直カ
ウンタ部334の動作を理解するために、その内部構成
について説明する。
【0054】図11は、垂直カウンタ部334の内部構
成と、FIFO制御部321内の関連部分を示すブロッ
ク図である。FIFO制御部321のPLL回路327
は、映像デコーダ224から与えられた水平同期信号H
SYNCの周波数をNH 倍したドットクロック信号DC
LKを生成する。また、他のPLL回路328は、垂直
同期信号VSYNCの周波数をNV 倍したラインインク
リメント信号HINCを生成する。ラインインクリメン
ト信号HINCは、後述するように、映像を垂直方向に
縮小する際に用いられる。ここではまず、ラインインク
リメント信号HINCの周波数が第2の水平同期信号X
HSYNCと同じである場合のDMA転送について説明
する。ラインインクリメント信号HINCの周波数が第
2の水平同期信号XHSYNCと同じである場合には、
映像の縮小が行なわれない。
【0055】垂直カウンタ部334は、バックポーチ記
憶部402と、比較器404と、バックポーチカウンタ
406と、垂直カウンタ408と、ラッチ410とを有
している。バックポーチ記憶部402は、CPUバスを
介してCPU202から与えられたバックポーチ数BP
を記憶する。ここで、バックポーチ数BPはバックポー
チ期間における水平同期信号HSYNCのパルス数であ
る。バックポーチカウンタ406には第1の水平同期信
号HSYNCが与えられ、ラッチ410のクロック入力
端子には第2の水平同期信号XHSYNCが与えられて
いる。また、垂直カウンタ408のクロック入力端子に
はラインインクリメント信号HINCが与えられてい
る。また、バックポーチカウンタ406と垂直カウンタ
408のリセット入力端子には垂直同期信号VSYNC
が与えられている。比較器404は、バックポーチ記憶
部402に記憶されたバックポーチ数BPと、バックポ
ーチカウンタ406のカウント値BPCとを比較する。
【0056】比較器404の出力CMPはBP=BPC
の時にHレベルとなり、BP≠BPCの時にはLレベル
となる。また、バックポーチカウンタ406は比較器4
04の出力CMPがLレベルの時にイネーブルとなり、
垂直カウンタ408はCMPがHレベルの時にイネーブ
ルとなる。
【0057】垂直同期信号VSYNCが垂直カウンタ部
334に与えられるとバックポーチカウンタ406と垂
直カウンタ408とがリセットされる。このとき、比較
器404の出力CMPはLレベルなので、バックポーチ
カウンタ406がイネーブルとなり、水平同期信号HS
YNCのパルス数をカウントする。一方、垂直カウンタ
408は停止したままである。水平同期信号HSYNC
のパルスがバックポーチ数BPと等しい数だけバックポ
ーチカウンタ406に入力されると、BP=BPCとな
る。この結果、比較器404の出力CMPがHレベルと
なり、バックポーチカウンタ406が停止するととも
に、垂直カウンタ408がカウントアップを開始する。
垂直カウンタ408のカウント値CNTは、第2の水平
同期信号XHSYNCの立上がりエッジでラッチ410
に保持されて、垂直カウントVCNTとして出力され
る。この垂直カウントVCNTが画面上の走査線番号を
示している。なお、垂直方向に縮小を行なわない場合に
は、第2の水平同期信号XHSYNCとラインインクリ
メント信号HINCの周波数が等しく、従って、垂直カ
ウントVCNTは第2の水平同期信号XHSYNCのパ
ルス数に等しい。
【0058】このように、垂直カウンタ408とラッチ
410は、走査線番号を加算する手段としての機能を有
している。
【0059】DMA制御部316内の制御信号発生部3
60(図4)には、FIFO制御部321のPLL回路
327(図11)で生成されたドットクロック信号DC
LKが与えられている。制御信号発生部360は、この
ドットクロック信号DCLKに同期して、水平カウンタ
部336を制御している。
【0060】図10の期間TT1において、1画素(=
1ワ−ド=24ビット)分の映像データMDATAがD
MA転送されると、制御信号発生部360がワード同期
信号WSYNCを水平カウンタ部336に出力する。な
お、制御信号発生部360は、ドットクロック信号DC
LKの1パルス毎にワード同期信号WSYNCを1パル
ス出力している。水平カウンタ部336はワード同期信
号WSYNCの各パルスに応じて水平カウントHCNT
を1つカウントアップする。期間TT1では、上記
(5)式においてVCNT=0h,HCNT=0hとな
るので、AD2=0051hとなる。このアドレスAD
2は、図6に示す動画領域MPAの左上部分のアドレス
に相当する。
【0061】期間TT2では、VCNT=0h,HCN
T=1hとなるので、AD2=A0052hとなる。こ
のアドレスAD2は、図6に示す動画領域MPAの右上
部分のアドレスに相当する。
【0062】このように、期間TT1,TT2におい
て、図7の動画領域MPA内の第1番目の走査線L1に
ついての転送が終了する。従って、期間TT2が終了す
ると、DMA制御部316に走査線の終了と開始を示す
第2の水平同期信号XHSYNCが与えられる。なお、
この第2の水平同期信号XHSYNCは、図3(B)に
示すように、FIFO制御部321内において第1の水
平同期信号HSYNCの周波数をHX倍することによっ
て生成された信号である。
【0063】期間TT3の始期を示す第2の水平同期信
号XHSYNCのパルスに応じて、垂直カウンタ部33
4の垂直カウントVCNTが1つ増加してVCNT=1
hになるとともに、水平カウンタ部336の水平カウン
トHCNTが0にリセットされる。この後は、上記と同
様な手順によって、映像データMDATAがVRAM2
12のアドレス00A1h,00A2hに順次転送され
る。
【0064】こうして動画領域MPA(図7)内におけ
るすべての走査線L1,L2に関するDMA転送が終了
すると、垂直同期信号VSYNCに応じて垂直カウンタ
部334と水平カウンタ部336が0にリセットされ
る。この結果、DMAコントローラ220は初期状態に
戻り、次のフィ−ルドの映像データが送られてくるまで
待機する。
【0065】このように、映像を垂直方向に縮小しない
場合には、垂直同期信号VSYNCが与えられるたびに
垂直カウントVCNTと水平カウントHCNTが0にリ
セットされ、また、第2の水平同期信号XHSYNCが
与えられるたびに垂直カウントVCNTが1つ増加する
とともに水平カウントHCNTが0にリセットされる。
映像を垂直方向に縮小する場合には、第2の水平同期信
号XHSYNCとラインインクリメント信号HINCと
に応じて垂直カウントVCNTが増加するが、これにつ
いては後述する。
【0066】上述したように、垂直カウントVCNT
は、第2の水平同期信号XHSYNCとラインインクリ
メント信号HINCとに応じてカウントアップされ、水
平カウントHCNTはワード同期信号WSYNCに応じ
てカウントアップされる。また、VRAM212上のア
ドレスは前述の(5)式に従って求められるので、第2
の水平同期信号XHSYNCと、ラインインクリメント
信号HINCと、ワード同期信号WSYNCとに応じて
VRAM上のアドレスが順次更新されていくことにな
る。この結果、動画領域MPA内における映像を表わす
映像データMDATAが約1/60秒ごとにVRAM2
12に転送されて、動画が表示される。
【0067】D.インターレース走査を行なう場合のア
ドレス演算:図12は、インターレース走査を行なう場
合の奇数ラインフィールドと偶数ラインフィールドのメ
モリ空間を示す説明図であり、図6に対応する図であ
る。奇数ラインフィールドは、動画領域MPA内の4つ
のアドレスのうちで2つのアドレス00A1h,00A
2hのみを含んでおり、偶数ラインフィールドは他の2
つのアドレス0051Ah,0052Aのみを含んでい
る。
【0068】インターレースを行なう場合には、オフセ
ットアドレス記憶部330(図4)に奇数ラインフィー
ルド用のオフセットアドレスOFAD1=A1hと偶数
ラインフィールド用のオフセットアドレスOFAD2=
51hとを登録する。オフセットアドレス記憶部330
は、これらの2つのオフセットアドレスOFAD1,O
FAD2の一方をフィールド指示信号FISに応じて選
択的に出力する。なお、2:1のインターレースの場合
には、加算アドレスADADはインターレースが無い場
合の値(=50h)の2倍(=A0h)となる。このよ
うに、インターレース走査の場合には、オフセットアド
レスOFADと加算アドレスADADとを調整すること
によって、インターレースが無い場合と同様に、上記
(5)式に従って映像データのアドレスを算出できる。
【0069】なお、インターレースを行なうための映像
データを転送する場合にも、意図的にインターレースを
行なわずに同一のアドレスに奇数ラインフィールドと偶
数ラインフィールドの映像データを書き込むことも可能
である。この場合には、インターレースが無い場合のオ
フセットアドレスOFADと加算アドレスADADと
を、両方のフィールドに共通して使用すればよい。
【0070】上記実施例によれば、DMAコントローラ
220内部のアドレス演算部312が1つの乗算器と複
数の加算器だけで構成されているので、アドレスを高速
に演算することができる。さらに、VRAM212以外
に映像メモリを必要とせずにDMA転送を実行すること
ができるので、コンピュータシステム全体の回路構成が
比較的単純であり、安価に構成できるという利点があ
る。
【0071】E.映像の拡大・縮小処理:このコンピュ
ータシステムでは、FIFOメモリユニット318(図
3)が映像を拡大・縮小する機能を有している。図13
は、垂直方向に拡大する機能を説明する説明図であり、
(a)は入力映像データVDI 、(b)は出力映像デー
タVDO 、(c)は2つのFIFOメモリの動作をそれ
ぞれ示している。但し、図13(a),(b)では、図
示の便宜上、映像データを元のアナログ映像信号VSの
形で描いている。
【0072】図13(c)に示すように、2つのFIF
Oメモリ322,324の入力端子と出力端子は、仮想
的なトグルスイッチ323a,323bによって相補的
に交互に切換えられている。これらの仮想的なトグルス
イッチ323a,323bは、FIFO制御部321か
ら与えられる入力イネーブル信号REと出力イネーブル
信号OEによって、2つのFIFOメモリ322,32
4の入出力が相補的に交互に切換えられることを等価的
に示したものである。2つのFIFOメモリ322,3
24には、入力クロック信号CLKIと出力クロック信
号CLKOとが共通に与えられている。入力クロック信
号CLKIの周波数fCLKIは、図3(B)からも解るよ
うに、水平同期信号HSYNCの周波数をNH0倍したも
のであり、映像入力端子226に与えられた映像信号V
SがNTSC信号の場合には約6MHzの一定の周波数
である。一方、出力クロック信号CLKOの周波数fCL
KOは、入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIのHX
倍(HXは整数)の値である(図3(B)参照)。すな
わち、出力クロック信号CLKOを生成するPLL回路
326の設定値(NH0*HX)は、入力クロック信号C
LKIを生成するPLL回路325の設定値NH0のHX
倍に設定される。この実施例では、HX=3と仮定す
る。
【0073】図13(a),(b)の第1の期間TT1
1と第3の期間TT13では、第1のFIFOメモリ3
22に入力映像データVDI が書き込まれ、第2のFI
FOメモリ324から出力映像データVDO が読み出さ
れる。第2の期間TT12では、第2のFIFOメモリ
324に入力映像データVDI が書き込まれ、第1のF
IFOメモリ322から出力映像データVDO が読み出
される。この結果、第1の期間TT11では第1の走査
線L1に関する映像データが第1のFIFOメモリ32
2に書き込まれる。また、第2の期間TT12では、第
2の走査線L2に関する映像データが第2のFIFOメ
モリ324に書き込まれる。図13の例は出力クロック
信号CLKOの周波数fCLKOが入力クロック信号CLK
Iの周波数fCLKIの3倍に設定されているので、第2の
期間TT12において、第1の走査線L1に関する映像
データが第1のFIFOメモリ322から3回読み出さ
れる。
【0074】図14は、映像の垂直方向の拡大と縮小の
様子を示す説明図である。図14(A)は入力映像デー
タVDI を示し、図14(B)は出力映像データVDO
を示している。出力映像データVDO では、入力映像デ
ータVDI の各走査線がそれぞれHX(=3)回ずつ繰
り返されており、これによって映像が垂直方向にHX
(=3)倍に拡大されている。図14(B)において、
例えば「L1a」,「L1b」,「L1c」は、元の走
査線L1の映像データが3回繰り返して出力されている
ことを示している。このように、2つのFIFOメモリ
322,324を用いて出力クロック信号CLKOの周
波数fCLKOを入力クロック信号CLKIの周波数fCLKI
の整数倍に設定することによって、映像を垂直方向に整
数倍で拡大することが可能である。
【0075】垂直方向の縮小は、図11に示すFIFO
制御部321内のPLL回路328と、垂直カウンタ部
334内の垂直カウンタ408およびラッチ410とに
よって実現される。図15は、垂直方向の縮小動作を示
すタイミングチャートである。PLL回路328で生成
されるラインインクリメント信号HINC(図15
(a))は、垂直同期信号VSYNCの周波数fVSYNC
のNV 倍の周波数fHINCを有している。第2の水平同期
信号XHSYNC(図15(c))は、垂直同期信号V
SYNCの周波数fVSYNC の(NV0*HX)倍の周波数
fXHSYNCを有しており、NV0の値は元のアナログ映像信
号VSにおける1フィールドの走査線数(以下、「全画
ライン数」と呼ぶ)を示す一定値(NTSC信号の場合
にはNV0=262.5)である。なお、図16(A),
(B)に示すように、アナログ映像信号VSで表わされ
る映像の全画ライン数をNV0、有効画ライン数をNVLと
し、その映像をディスプレイデバイスに表示する際の表
示ライン数をNVMとすると、PLL回路328の設定値
NV は次式で与えられる。 NV =NVM*HX*NV0/(HX*NVL) =NVM*NV0/NVL ただし、NVM≦HX*NVLである。
【0076】上式において、例えば、NV0=262.
5,NVL=240,NVM=480を代入すれ、NV =5
25となる。
【0077】垂直カウンタ408(図11)は、ライン
インクリメント信号HINCの立上りエッジに応じてカ
ウント値CNT(図15(b))をカウントアップし、
また、ラッチ410は第2の水平同期信号XHSYNC
の立上りエッジに応じて垂直カウンタ408のカウント
値CNTをラッチして垂直カウントVCNT(図15
(d))として出力する。
【0078】図15の例では、ラインインクリメント信
号HINCの周波数fHINCと第2の水平同期信号XHS
YNCの周波数fXHSYNCの比(NV /NV0*HX)は2
/3であり、これに応じて、垂直カウントVCNT(図
15(d))は0,1,2,2,3,4,4,5…のよ
うに、2つ目毎に同じ値が1回繰り返される。垂直カウ
ントVCNTはVRAM212における垂直アドレスを
示しているので、3番目の垂直アドレスVCNT=2に
は、3本目の走査線L1cの映像データと4本目の走査
線L2aの映像データが書き込まれることになる。この
結果、3番目の垂直アドレスVCNT=2に最初に書き
込まれた走査線L1cの映像データは、次の走査線L2
aの映像データに置き換えられる。これが繰り返される
と、3の倍数の位置にある走査線の映像データが間引か
れて、垂直方向に縮小される結果となる。
【0079】図14(B),(C)には、図15の動作
によって映像が垂直方向に縮小される様子が示されてい
る。2つのFIFOメモリ322,324の切換によっ
てHX倍に拡大された映像データVDO は9つの走査線
L1a〜L3cに亘っているが、この中で、3番目の走
査線L1cの映像データはその次の走査線L2aの映像
データで置き換えられ、また、6番目の走査線L2cの
映像データもその次の走査線L3aの映像データで置き
換えられる。この結果、映像が垂直方向にNV/(NV0
*HX)倍される。なお、2つのFIFOメモリ32
2,324によって映像データが予め垂直方向にHX倍
に拡大されているので、総合的な垂直方向の倍率MV は
次式で与えられる。 MV =NV /NV0 …(6)
【0080】映像の水平方向の拡大・縮小の倍率MH
は、映像データをVRAM212に書き込む際のドット
クロック信号DCLK(図11)の周波数fDCLKと、F
IFOメモリ322,324から映像データを読み出す
際の出力クロック信号CLKO(図13(c))の周波
数fCLKOとの比fDCLK/fCLKOに等しい。図13におい
て述べたように、出力クロックCLKOの周波数fCLKO
は、入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIのHX倍
であり、入力クロック信号CLKIはコンポジット映像
信号VSの周波数特性に応じた一定値である。従って、
水平方向の倍率MH は、次の(7)式で与えられる。 MH =fDCLK/fCLKO=fDCLK/(HX*fCLKI) …(7)
【0081】さらに、図3(B)からも解るように、入
力クロック信号CLKIの周波数fCLKIは、水平同期信
号HSYNCの周波数fHSYNC のNH0倍であり、fHSYN
C ,NH0は定数である。また、ドットクロック信号DC
LKは、水平同期信号HSYNCの周波数fHSYNC のN
H 倍の周波数を有する。従って、上記(7)式は、次の
ように書き換えられる。 MH =fDCLK/(HX*fCLKI) =fHSYNC *NH /(HX*fHSYNC *NH0) =NH /(HX*NH0) …(8)
【0082】垂直倍率MV を示す(6)式と水平倍率M
H を示す(8)式において、CPU202から設定でき
る値は、HX,NV ,NH の3つであり、これらはいず
れもFIFO制御部321内の設定値である。これらの
3つの値HX,NV ,NH は、例えば次の式で決定され
る。
【0083】HX=RND(MV ) …(9a) NV =NV0*MV …(9b) NH =NH0*MH *HX …(9c) ここで、演算子RNDは、括弧内の数値の小数点以下を
切り上げた整数を示している。
【0084】なお、(9b),(9c)式は、整数HX
としてどのような値を用いても成立するので、整数HX
の値を(9a)式以外の式で決定することも可能であ
る。
【0085】図16(A)は元のコンポジット映像信号
VSで表わされる映像ORを示しており、図16(B)
は拡大・縮小後の映像MRを記憶するVRAM空間を示
している。ここでは、水平方向の最大画素数780,有
効画素数640,垂直方向の最大ライン数525,有効
ライン数480としている。VRAM空間における映像
MRは、カラーCRT300やカラー液晶ディスプレイ
302にそのまま表示される。従って、垂直方向の倍率
MV と水平方向の倍率MH は、ディスプレイデバイス上
で設定された映像表示用ウィンドウのサイズと元の映像
ORのサイズとの比に等しい。CPU202は、ディス
プレイデバイス上に設定された映像表示用ウィンドウの
サイズから倍率MV ,MH を算出し、さらに、上記(9
a)〜(9c)に従って3つの値HX,NV ,NH を算
出して、FIFO制御部321内に設定する。
【0086】このように、上記第1の実施例では、VR
AM212に映像データをDMA転送する際に、映像を
任意の倍率で拡大・縮小することができる。また、映像
の表示位置もアドレス演算部312によって任意に設定
できるので、ディスプレイデバイスの任意の位置に任意
の倍率で動画を表示することが可能である。
【0087】F.第1の実施例の変形例:上記の第1の
実施例に関しては、以下のような種々の変形が可能であ
る。
【0088】映像メモリとしては、2つ以上のポートを
有する任意のRAMを用いることが可能である。また、
実際には1ポートのみのRAMであっても、ポートの入
出力を切換えるようにして2ポートRAMと等価な機能
を実現したものを映像メモリとして使用することも可能
である。
【0089】RGB各色の色信号(コンポーネント映像
信号)でなく、NTSC方式によるYUV信号などの他
の方式の映像信号を処理する場合についても本発明を適
応することが可能である。
【0090】この発明は、圧縮されたデジタル映像デー
タを伸長してVRAM内へ書き込む場合にも適用するこ
とができる。この場合には、DMAコントローラ220
とA−D変換器222の間にあるデジタル映像データD
Sの入力ポート(「CD−ROM」と記されている)
に、画像伸長部からのデジタル映像データを入力すれば
よい。
【0091】上述した(4)式で与えられるアドレスA
D2を算出する回路としては、上記実施例以外の種々の
構成が考えられる。例えば、DMAコントローラ220
中の加算器を減算器に置き換えたり、加算順序を変更さ
せたりしても同様の結果が得られる。
【0092】また、図4に示す乗算器338を、加算器
とカウントアップ用カウンタとで置き換えて、加算アド
レス値記憶部332に記憶された加算アドレスADAD
を垂直カウンタ部334の垂直カウントVCNTの回数
だけ加算するようにしてもよい。
【0093】図17に示すように、図11におけるPL
L回路328を1/N分周器329で置き換えることも
可能である。この1/N分周器329は、垂直同期信号
VSYNCによってリセットされ、リセットされた後に
ドットクロック信号DCLKを1/Nに分周してライン
インクリメント信号HINCを生成する。このように1
/N分周器329を用いると、PLL回路を用いた場合
よりもラインインクリメント信号HINCのジッタを少
なくすることができるという利点がある。
【0094】図18は、3つのFIFOメモリを用いて
垂直方向の拡大とともに走査線間の補間を行なう回路の
構成と動作を示す説明図であり、図13に対応する図で
ある。図18(c)に示すように、この回路は、3つの
FIFOメモリ421,422,423と、3つの等価
的なスイッチ431,432,433と、2つの乗算器
441,442と、加算器450とを含んでいる。図1
8(a),(b)に示すように、各期間TT21,TT
22,TT23では、1つのFIFOメモリに1走査線
分の映像データが書き込まれ、他の2つのFIFOメモ
リから映像データが読み出される。映像データが書き込
まれるFIFOメモリと映像データが読み出されるFI
FOメモリは、所定の順番で選択される。図18(c)
は、第3の期間TT23の前半におけるスイッチの接続
状態を示している。この時、第1のFIFOメモリ42
1から読み出された第1の走査線L1の映像データは第
1の乗算器441でk1倍され、第2のFIFOメモリ
422から読み出された第2の走査線L2の映像データ
は第2の乗算器442でk2倍される。2つの乗算器4
41,442の出力は加算器450で加算されるので、
期間TT23の前半において加算器450から出力され
る出力映像データVDO は、(L1*k1+L2*k
2)となる(図18(b))。ここで、係数k1,k2
をともに0.5とおけば、期間TT23の前半における
出力映像データVDO は、2本の走査線L1,L2の映
像データを単純平均したデータとなる。k1,k2を0
でない適当な値に設定すれば、重み付き平均を得ること
ができる。なお、期間TT23の後半では、第2の走査
線L2の映像データがそのまま出力映像データVDO と
して出力される。
【0095】また、垂直方向を拡大させるためのFIF
Oメモリユニット318と同様に機能するFIFOメモ
リユニットをA−D変換器222と色調整部320の間
に設けることによっても、垂直方向の拡大と補間に関す
る同様な効果が得られる。この場合には、図3(A)の
FIFOメモリユニット318は映像データVDの垂直
方向の拡大を行なわず、データ転送のタイミングを調整
する回路として使用される。
【0096】本発明において、「映像を垂直方向に拡大
する」という用語は、図13のように単純に拡大する場
合に限らず、図18のように垂直方向に補間しつつ拡大
する場合も意味している。
【0097】なお、複数のFIFOメモリの代わりにR
AMなどの他のタイプの映像データバッファを用いるこ
とによってFIFOメモリユニットと等価な機能を有す
る回路を構成することも可能である。一般には、複数の
映像データバッファとバッファ制御回路を設け、バッフ
ァ制御回路によって複数の映像データバッファを所定の
順番で切換えることによって、上述したFIFOメモリ
ユニットの機能を実現することが可能である。
【0098】図3(B)のPLL回路325と等価な機
能は、PLL回路326で得られた信号CLKOを入力
として(1/NH0)で分周出力し、水平同期信号HSY
NCでリセットする回路を用いても実現できる。このよ
うに、図3(B)ではPLL回路を複数用いているが、
分周回路等の組み合わせによって等価な回路を実現する
ことも可能である。
【0099】図2の色調整部320は、デジタル映像信
号DSをYUV信号で受けて色相変換を行なった後、コ
ンポーネント映像データVDをRGB信号として出力す
る回路として構成してもよい。
【0100】G.第2の実施例:図19は、本発明の第
2の実施例としてのコンピュータシステムの構成を示す
ブロック図である。このコンピュータシステムでは、図
1のビデオアクセラレータ210がアクセラレータユニ
ット460に置き換えられており、また、図1のDMA
コントローラ220が画像処理ユニット470に置き換
えられている。これらの点以外は、図1に示すシステム
と同じである。アクセラレータユニット460と画像処
理ユニット470とは、データバス471と制御バス4
72とで接続されている。
【0101】図20は、アクセラレータユニット460
と画像処理ユニット470の内部構成を示すブロック図
である。アクセラレータユニット460は、ビデオアク
セラレータ210の他に、CPUインタフェイス462
と、図2のDMAコントローラ220に含まれていたD
MAアドレス演算部312とデータ出力部314とDM
A制御部316とを追加したものである。画像処理ユニ
ット470は、図2のDMAコントローラ220に含ま
れていたCPUインタフェイス310と、FIFOメモ
リユニット318と色調整部320とを備えており、ま
た、DMA制御部316の代わりに画像形成制御部47
4を有している。
【0102】図21は、走査線毎に映像データをDMA
転送する場合の第2の実施例の動作を示すタイミングチ
ャートである。CPU202からアクセラレータユニッ
ト460と画像処理ユニット470に動画表示の指示が
与えられると(図21(a))、垂直同期信号VSYN
Cの次のパルスからDMA転送が開始される。1ライン
分の映像データがFIFOメモリユニット318内の一
方のFIFOメモリに蓄積されると、画像形成制御部4
74が割り込み信号/WINTをDMA制御部316に
与えて、1ライン分の映像データの転送を要求する。D
MA制御部316から画像形成制御部474に割り込み
許可信号/INTACKが与えられると、FIFOメモ
リユニット318から1ライン分の映像データMDAT
Aが出力され、データ出力部314を介してVRAM2
12に転送される。この際、アドレス演算部312によ
って前述したようにアドレスMADDRESSが算出さ
れる。このように、図21の動作では、1ライン分の映
像データMDATAがFIFOメモリユニット318に
蓄積される毎に、画像形成制御部474が割り込み信号
/WINTがDMA制御部316に与えられて、1ライ
ン分の映像データが転送される。
【0103】図22は、1ワード毎に映像データをDM
A転送する場合の第2の実施例の動作を示すタイミング
チャートである。図22の動作は、割り込み信号/WI
NTと転送許可信号INTACKが1ワード毎に発生し
ている点以外は、図21の動作と基本的に同じである。
【0104】第2の実施例のように、DMA制御部とア
ドレス演算部312とデータ出力部314をアクセラレ
ータユニット内に設けるようにしても、第1の実施例と
同様の機能を実現することが可能である。
【0105】H.第3の実施例:図23は、この発明の
第3の実施例としてのコンピュータシステムの構成を示
すブロック図である。このコンピュータシステムは、図
1のシステムに第2の映像メモリとしてのVRAM52
0と、映像データ変換手段としてのDOS表示制御部5
22とを追加した構成を有している。
【0106】第3の実施例のコンピュータシステは、2
つのオペレーティングシステム(以下「OS」と呼ぶ)
の管理下で動作しており、第1の映像メモリとしての2
ポートVRAM212は第1のOS(例えばMS-Windows
(マイクロソフト社の商標))によって管理され、第2
の映像メモリとしてのVRAM520は第2のOS(例
えばMS-DOS(マイクロソフト社の商標))によって管理
されている。
【0107】2つのVRAM212,520に記憶され
る映像データの形式は、以下に示すように互いに異なっ
ている。2ポートVRAM212に記憶される映像デー
タは、表示デバイス(カラーCRT300およびカラー
液晶ディスプレイ302)の各ドット毎にRGBの各色
を8ビットで表わしたビットマップデータである。VR
AM520は、テキストVRAMとグラフィックVRA
Mとを含んでいる。テキストVRAMには、映像が文字
である場合には文字を表わす文字コードと、各文字の属
性(文字の色、反転表示、ブリンク表示等)を表わすア
トリビュートデータとが記憶される。アトリビュートデ
ータでは、例えば文字の色は3ビットによって8色のう
ちの1色が指定されている。グラフィックVRAMに
は、そのグラフィックをドット毎に表わすビットマップ
データが記憶される。グラフィックのビットマップデー
タは、3ビットで8色中の1色を指定する場合や、4ビ
ットで16色中の1色が指定する場合がある。
【0108】DOS表示制御部522は、VRAM52
0に記憶された映像データを、2ポートVRAM212
に記憶される映像データの形式に変換する映像データ変
換手段としての機能を有している。具体的には、DOS
表示制御部522は、文字コートをビットマップデータ
に変換するキャラクタジェネレータと、文字に属性を与
えるアトリビュートジェネレータと、グラフィックデー
タの色を変換するカラーパレットと、文字画像とグラフ
ィックとを合成するビデオマルチプレクサとしての機能
を有している。DOS表示制御部522によって変換さ
れた映像データは、DMAコントローラ220によって
2ポートVRAM212に高速に転送される。
【0109】図24は、VRAM520から2ポートV
RAM212へのデータの転送経路を示す説明図であ
る。図24(A)に示すように、VRAM520に記憶
された映像データは、DOS表示制御部522によって
データ形式を変換されてDMAコントローラ220に与
えられる。DMAコントローラ220は、DOS表示制
御部522またはA−D変換器222から与えられた映
像データを、第1の実施例において詳述した手順によっ
て2ポートVRAM212に転送する。なお、2ポート
VRAM212に記憶された映像データは、表示デバイ
スに与えられる。図24(B)に示すように、VRAM
520に対応する表示領域は、2ポートVRAM212
に対応する表示領域よりも小さいことが好ましい。この
場合には、VRAM520に記憶された映像が表示デバ
イスの画面の一部に表示される。なお、図24(B)の
ようなVRAM520のための表示領域は、MS-Windows
においてDOS-BOX と呼ばれているものである。
【0110】上記の第3の実施例では、2ポートVRA
M212内の映像データとはデータ形式(データ構造)
が異なるVRAM520内の映像データを、データ形式
を変換しつつDMAコントローラ220によって2ポー
トVRAM212に高速に転送することができるという
利点がある。また、データ形式の変換をハードウェアで
あるDOS表示制御部522で行なっているので、CP
U202を使用して変換する場合に比べて高速に変換す
ることができる。さらに、VRAM520の表示画面中
の映像に関しても、上述した拡大・縮小を行なうことが
できるという利点もある。
【0111】なお、第3の実施例では、2つのVRAM
212,520が異なるOSによって管理されているも
のとしたが、これに限らず、2以上のVRAMが異なる
データ形式の映像データを記憶するものである場合に本
発明を適用することが可能である。
【0112】上記の各実施例ではビデオアクセラレータ
210を有するコンピュータシステムについて説明した
が、ビデオアクセラレータを含まないコンピュータシス
テムにも本発明を適用することが可能である。
【0113】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、転送
アドレスが第1の演算手段と第2の演算手段とによる算
術演算によって高速に算出されるので、この転送アドレ
スに基づいて映像データを映像メモリに高速に転送する
ことができるという効果がある。
【0114】請求項2に記載した発明によれば、乗算器
によって垂直アドレス値を簡単に算出できるという効果
がある。
【0115】請求項3に記載した発明によれば、加算器
によって垂直アドレス値を算出できるので、回路構成が
さらに簡単になり、また、より高速に垂直アドレス値を
求めることができるという効果がある。
【0116】請求項4に記載した発明によれば、いわゆ
るDMA転送によって映像データを高速に転送できると
いう効果がある。
【0117】請求項5に記載した発明によれば、外部か
ら与えられたコンポジット映像信号の映像を表わす映像
データを、映像メモリに高速に転送できるという効果が
ある。
【0118】請求項6に記載した発明によれば、複数の
映像データバッファを用いて映像データの転送のタイミ
ングを調整できるという効果がある。
【0119】請求項7に記載した発明によれば、ライン
インクリメント信号生成手段におけるNV の値を調整す
ることによって、映像を垂直方向に縮小できるという効
果がある。
【0120】請求項8に記載した発明によれば、出力ク
ロック生成手段におけるHXの値を調整することによっ
て、映像を垂直方向に拡大できるという効果がある。
【0121】請求項9に記載した発明によれば、ドット
クロック生成手段におけるNH の値を調整することによ
って映像を水平方向に拡大および縮小できるという効果
がある。
【0122】請求項10に記載した発明によれば、映像
を垂直方向と水平方向に変倍しつつ映像データを転送で
きるという効果がある。
【0123】請求項11および16に記載した発明によ
れば、転送アドレスが第1の演算手段と第2の演算手段
とによる算術演算によって高速に算出されるので、この
転送アドレスに基づいて映像データを映像メモリに高速
に転送することができるという効果がある。
【0124】請求項12および17に記載した発明によ
れば、複数のFIFOメモリを用いて映像データの転送
のタイミングを調整できるという効果がある。という効
果がある。
【0125】請求項13および18に記載した発明によ
れば、ラインインクリメント信号生成手段におけるNV
の値を調整することによって、映像を垂直方向に縮小で
きるという効果がある。
【0126】請求項14および19に記載した発明によ
れば、出力クロック生成手段におけるHXの値を調整す
ることによって、映像を垂直方向に拡大できるという効
果がある。
【0127】請求項15および20に記載した発明によ
れば、ドットクロック生成手段におけるNH の値を調整
することによって映像を水平方向に拡大および縮小でき
るという効果がある。
【0128】請求項21に記載した発明によれば、第2
の映像メモリに記憶された映像データを第1の映像メモ
リに高速に転送できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としてのコンピュータシ
ステムを示すブロック図。
【図2】DMAコントローラ220の内部構成を示すブ
ロック図。
【図3】FIFOメモリユニット318の内部構成を示
すブロック図
【図4】DMAアドレス演算部312とデータ出力部3
14とDMA制御部316の内部構成を示すブロック
図。
【図5】2ポートVRAM212のアドレスマップ。
【図6】2ポートVRAM212と画面との対応関係を
示す説明図。
【図7】カラーモニタの画面内の動画領域MPAを示す
平面図。
【図8】DMAコントローラ220内のアドレス演算部
312を拡大して示すブロック図。
【図9】DMA転送の全体動作を示すタイミングチャー
ト。
【図10】DMA転送の動作の詳細を示すタイミングチ
ャート。
【図11】垂直カウンタ部334およびFIFO制御部
321の内部構成を示すブロック図。
【図12】インターレース走査を行なう場合の奇数ライ
ンフィールドと偶数ラインフィールドのメモリ空間を示
す説明図。
【図13】映像の垂直方向の拡大動作を示す説明図。
【図14】映像の垂直方向の拡大と縮小の様子を示す説
明図。
【図15】映像の垂直方向の縮小動作を示すタイミング
チャート。
【図16】映像の垂直方向と水平方向の拡大・縮小の様
子を示す説明図。
【図17】第2のPLL回路328を1/N分周器で置
き換えた場合の回路構成を示すブロック図。
【図18】3つのFIFOメモリを用いて垂直方向の拡
大とともに走査線間の補間を行なう構成と動作を示す説
明図。
【図19】本発明の第2の実施例としてのコンピュータ
システムの構成を示すブロック図。
【図20】アクセラレータユニット460と画像処理ユ
ニット470の内部構成を示すブロック図。
【図21】1走査線毎に映像データをDMA転送する場
合の第2の実施例の動作を示すタイミングチャート。
【図22】1ワード毎に映像データをDMA転送する場
合の第2の実施例の動作を示すタイミングチャート。
【図23】本発明の第3の実施例としてのコンピュータ
システムの構成を示すブロック図。
【図24】第3の実施例における映像データの転送経路
を示す説明図。
【図25】従来のDMAコントローラを用いたコンピュ
ータシステムのブロック図。
【符号の説明】 51R,51G,51B…映像メモリ 52…データバス 53…アドレスバス 54…制御バス 55…DMAコントローラ 56R,56G,56B…VRAM モニタ57…制御部 59…CPU 80…水平レンジ 81…垂直レンジ 201…CPUバス 202…CPU 204…RAM 206…ROM 208…I/Oインタフェイス 210…ビデオアクセラレータ 212…2ポートVRAM 214…D−A変換器 216…LCDドライバ 220…DMAコントローラ 222…A−D変換器 224…映像デコーダ 226…映像入力端子 228…アドレスバス 229…データバス 230…コントロールバス 230…制御バス 300…カラーCRT 302…カラー液晶ディスプレイ 310…CPUインタフェイス 312…DMAアドレス演算部 314…データ出力部 316…DMA制御部 318…FIFOメモリユニット 320…色調整部 321…FIFO制御部 322,324…FIFOメモリ 323a,323b…トグルスイッチ 325〜328…PLL回路 330…オフセットアドレス記憶部 332…加算アドレス値記憶部 334…垂直カウンタ部 336…水平カウンタ部 338…乗算器 340,342…加算器 360…制御信号発生部 362…バス制御部 364…ラッチ 402…バックポーチ記憶部 404…比較器 406…バックポーチカウンタ 408…垂直カウンタ 410…ラッチ 421,422,423…FIFOメモリ 431,432,433…スイッチ 441,442…乗算器 450…加算器 460…アクセラレータユニット 462…CPUインタフェイス 470…画像処理ユニット 471…データバス 472…制御バス 474…画像形成制御部 510…PLL回路 511…波形成形部 520…VRAM 522…DOS表示制御部 AD2…アドレス ADAD…加算アドレス BP…バックポーチ数 BPC…カウント値 CLKI…入力クロック信号 CLKO…出力クロック信号 CNT…カウント値 DCLK…ドットクロック信号 FIS…フィールド指示信号 HCNT…水平カウント HINC…ラインインクリメント信号 HSYNC…水平同期信号 HX…垂直拡大倍率 INTACK…転送許可信号 L1〜L3…走査線 MH …水平倍率 MV …垂直倍率 MADDRESS…DMAアドレス MDATA…映像データ MPA…動画領域 OFAD…オフセットアドレス VCNT…垂直アドレス VD…コンポーネント映像データ VS…コンポジット映像信号 VSYNC…垂直同期信号 WINT…割り込み信号 WSYNC…ワード同期信号 fCLKI…FIFOの入力クロック信号CLKIの周波数 fCLKO…FIFOの出力クロック信号CLKOの周波数 fDCLK…ドットクロック信号DCLKの周波数 fHINC…ラインインクリメント信号HINCの周波数 fHSYNC…水平同期信号HSYNCの周波数 fVSYNC…垂直同期信号VSYNCの周波数

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムであって、 CPUと、 映像データを記憶する第1の映像メモリと、 前記第1の映像メモリへの前記映像データの書込みと読
    み出しを制御するビデオアクセラレータと、 前記第1の映像メモリと前記ビデオアクセラレータとの
    間を電気的に接続するローカルバスと、 前記映像データを前記第1の映像メモリ内の所望のメモ
    リ領域に転送する映像データ転送手段とを備え、 前記映像データ転送手段は、 前記第1の映像メモリ内における前記所望のメモリ領域
    の開始位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1
    のメモリと、 前記第1の映像メモリ内における隣接する走査線同士の
    アドレスの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメ
    モリと、 前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号
    とに応じて、与えられた前記水平同期信号のパルス数に
    基づいて特定される走査線の順番を示す走査線番号と、
    前記加算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレ
    ス値を算出する第1の演算手段と、 映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走
    査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス
    値を生成する水平カウンタと、 前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記
    水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上
    における各画素の位置に相当する前記第1の映像メモリ
    内のアドレスを示す転送アドレスを生成し、前記ローカ
    ルバス上に前記転送アドレスを出力する第2の演算手段
    と、 前記転送アドレスに応じて前記第1の映像メモリに転送
    する前記映像データを、前記ローカルバス上に出力する
    データ出力手段と、を備えることを特徴とするコンピュ
    ータシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンピュータシステムで
    あって、 前記第1の演算手段は、 与えられた前記水平同期信号のパルス数に応じて前記走
    査線番号を生成する走査線番号生成手段と、 前記走査線番号と前記加算アドレス値とを乗算すること
    によって、前記垂直アドレス値を生成する乗算器と、を
    備えるコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンピュータシステムで
    あって、 前記第1の演算手段は、 与えられた前記水平同期信号のパルス数と等しい回数だ
    け前記加算アドレス値を累算することによって、前記垂
    直アドレス値を生成する加算器、を備えるコンピュータ
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載のコン
    ピュータシステムであって、前記映像データ転送手段
    は、さらに、 前記ローカルバスの使用権を前記ビデオアクセラレータ
    から取得し、前記使用権を前記ビデオアクセラレータに
    返還するバス制御手段を備えるコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のコ
    ンピュータシステムであって、さらに、 外部から与えられたコンポジット映像信号をデコードす
    ることによって、コンポーネント映像信号と前記垂直同
    期信号と前記水平同期信号とを生成するデコーダ手段
    と、 前記コンポーネント映像信号をA−D変換することによ
    って前記映像データを生成するA−D変換器と、を備え
    るコンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のコ
    ンピュータシステムであって、 前記データ出力手段は、 前記映像データを所定量ずつ記憶可能な複数の映像デー
    タバッファと、 前記複数の映像データバッファの中で、前記映像データ
    が書込まれる少なくとも1つの映像データバッファと、
    前記映像データが読み出される少なくとも1つの他の映
    像データバッファとを所定の順序で選択して動作させる
    バッファ制御手段と、を備えるコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のコンピュータシステムで
    あって、 前記バッファ制御手段は、 前記垂直同期信号と前記水平同期信号の少なくとも一方
    に基づいて、前記垂直同期信号のNV 倍の周期を有する
    ラインインクリメント信号を生成するラインインクリメ
    ント信号生成手段を備え、 前記第1の演算手段は、 前記水平同期信号の各パルスに応じて、前記水平同期信
    号の最新の2パルスの間に発生した前記ラインインクリ
    メント信号のパルス数を前記走査線番号の値に加算して
    いく手段を備え、 前記ラインインクリメント信号生成手段における前記N
    V の値を調整することによって、前記第1の映像メモリ
    に転送される前記映像データで表わされる映像を垂直方
    向に縮小可能なコンピュータシステム。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載のコンピュータシ
    ステムであって、 前記バッファ制御手段は、 水平同期信号の周波数のNH0倍の周波数を有する入力ク
    ロック信号を生成し、前記映像データが書込まれる映像
    データバッファに書込み同期信号として供給する入力ク
    ロック生成手段と、 入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)の周
    波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像デー
    タが読出される映像データバッファに読出し同期信号と
    して供給する出力クロック生成手段と、を備え、 前記出力クロック生成手段における前記HXの値を調整
    することによって、前記複数の映像データバッファから
    読み出された前記映像データによって表わされる映像を
    垂直方向に拡大可能なコンピュータシステム。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかに記載のコ
    ンピュータシステムであって、 前記バッファ制御手段は、さらに、 前記水平同期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロ
    ック信号を、前記複数の映像データバッファから読み出
    された前記映像データを前記第1の映像メモリに書き込
    む際の同期信号として生成するドットクロック生成手段
    を備え、 前記ドットクロック生成手段における前記NH の値を調
    整することによって前記第1の映像メモリに転送される
    前記映像データで表わされる映像を水平方向に拡大およ
    び縮小可能なコンピュータシステム。
  10. 【請求項10】 コンピュータシステムであって、 映像データを記憶する第1の映像メモリと、 前記第1の映像メモリへの前記映像データの書込みと読
    み出しを制御するマイクロプロセッサと、 前記映像メモリと前記マイクロプロセッサとの間を電気
    的に接続するバスと、 前記バスの使用権を前記マイクロプロセッサから獲得す
    るとともに、前記映像メモリ内の所望のメモリ領域に対
    応する前記転送アドレスと前記映像データとを前記バス
    上に出力することによって、前記映像データを前記映像
    メモリにDMA転送するDMA転送手段と、を備え、 前記DMA転送手段は、 前記映像データで表わされる映像を垂直方向に変倍可能
    な第1の変倍手段と、 前記映像データで表わされる映像を水平方向に変倍可能
    な第2の変倍手段と、を備える、コンピュータシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のコンピュータシステ
    ムであって、 前記DMA転送手段は、 前記映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始
    位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモ
    リと、 前記映像メモリ内における隣接する走査線同士のアドレ
    スの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメモリ
    と、 前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号
    とに応じて、与えられた前記水平同期信号のパルス数に
    基づいて特定される走査線の順番を示す走査線番号と、
    前記加算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレ
    ス値を算出する第1の演算手段と、 映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走
    査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス
    値を生成する水平カウンタと、 前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記
    水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上
    における各画素の位置に相当する前記映像メモリ内のア
    ドレスを示す転送アドレスを生成し、前記ローカルバス
    上に前記転送アドレスを出力する第2の演算手段と、 前記転送アドレスに応じて前記映像メモリに転送する前
    記映像データを、前記ローカルバス上に出力するデータ
    出力手段と、を備えるコンピュータシステム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のコンピュータシステ
    ムであって、 前記データ出力手段は、 前記映像データを所定量ずつ記憶可能な複数の映像デー
    タバッファと、 前記複数の映像データバッファの中で、前記映像データ
    が書込まれる少なくとも1つの映像データバッファと、
    前記映像データが読み出される少なくとも1つの他の映
    像データバッファとを所定の順序で選択して動作させる
    バッファ制御手段と、を備えるコンピュータシステム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のコンピュータシステ
    ムであって、 前記第1の変倍手段は、 前記垂直同期信号と前記水平同期信号の少なくとも一方
    に基づいて、前記垂直同期信号のNV 倍の周期を有する
    ラインインクリメント信号を生成するラインインクリメ
    ント信号生成手段を備え、 前記第1の演算手段は、 前記水平同期信号の各パルスに応じて、前記水平同期信
    号の最新の2パルスの間に発生した前記ラインインクリ
    メント信号のパルス数を前記走査線番号の値に加算して
    いく手段を備え、 前記ラインインクリメント信号生成手段における前記N
    V の値を調整することによって、前記映像メモリに転送
    される前記映像データで表わされる映像を垂直方向に縮
    小可能なコンピュータシステム。
  14. 【請求項14】 請求項12または13に記載のコンピ
    ュータシステムであって、 前記第1の変倍手段は、 水平同期信号の周波数のNH0倍の周波数を有する入力ク
    ロック信号を生成し、前記映像データが書込まれる映像
    データバッファに書込み同期信号として供給する入力ク
    ロック生成手段と、 入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)の周
    波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像デー
    タが読出される映像データバッファに読出し同期信号と
    して供給する出力クロック生成手段と、を備え、 前記出力クロック生成手段における前記HXの値を調整
    することによって、前記複数の映像データバッファから
    読み出された前記映像データによって表わされる映像を
    垂直方向に拡大可能なコンピュータシステム。
  15. 【請求項15】 請求項12ないし14のいずれかに記
    載のコンピュータシステムであって、 前記第2の変倍手段は、 前記水平同期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロ
    ック信号を、前記複数の映像データバッファから読み出
    された前記映像データを前記映像メモリに書き込む際の
    同期信号として生成するドットクロック生成手段を備
    え、 前記ドットクロック生成手段における前記NH の値を調
    整することによって前記映像メモリに転送される前記映
    像データで表わされる映像を水平方向に拡大および縮小
    可能なコンピュータシステム。
  16. 【請求項16】 映像データを記憶する映像メモリと、
    前記映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出し
    を制御するマイクロプロセッサと、前記映像メモリと前
    記マイクロプロセッサとの間を電気的に接続するバス
    と、を備えるコンピュータシステムに使用され、前記映
    像データを前記映像メモリ内の所望のメモリ領域に転送
    する映像データ転送装置であって、 前記映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始
    位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモ
    リと、 前記映像メモリ内における隣接する走査線同士のアドレ
    スの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメモリ
    と、 前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号
    とに応じて、与えられた前記水平同期信号の数に基づい
    て特定される走査線の順番を示す走査線番号と、前記加
    算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレス値を
    算出する第1の演算手段と、 映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走
    査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス
    値を生成する水平カウンタと、 前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記
    水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上
    における各画素の位置に相当する前記映像メモリ内のア
    ドレスを示す転送アドレスを生成し、前記バス上に前記
    転送アドレスを出力する第2の演算手段と、 前記転送アドレスに応じて前記映像メモリに転送する前
    記映像データを、前記バス上に出力するデータ出力手段
    と、 前記映像データで表わされる映像を垂直方向に変倍可能
    な第1の変倍手段と、 前記映像データで表わされる映像を水平方向に変倍可能
    な第2の変倍手段と、を備えることを特徴とする映像デ
    ータ転送装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の映像データ転送装置
    であって、 前記データ出力手段は、 前記映像データを所定量ずつ記憶可能な複数の映像デー
    タバッファと、 前記複数の映像データバッファの中で、前記映像データ
    が書込まれる少なくとも1つの映像データバッファと、
    前記映像データが読み出される少なくとも1つの他の映
    像データバッファとを所定の順序で選択して動作させる
    バッファ制御手段と、を備える映像データ転送装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の映像データ転送装置
    であって、 前記第1の変倍手段は、 前記垂直同期信号と前記水平同期信号の少なくとも一方
    に基づいて、前記垂直同期信号のNV 倍の周期を有する
    ラインインクリメント信号を生成するラインインクリメ
    ント信号生成手段を備え、 前記第1の演算手段は、 前記水平同期信号の各パルスに応じて、前記水平同期信
    号の最新の2パルスの間に発生した前記ラインインクリ
    メント信号のパルス数を前記走査線番号の値に加算して
    いく手段を備え、 前記ラインインクリメント信号生成手段における前記N
    V の値を調整することによって、前記映像メモリに転送
    される前記映像データで表わされる映像を垂直方向に縮
    小可能な映像データ転送装置。
  19. 【請求項19】 請求項17または18に記載の映像デ
    ータ転送装置であって、 前記第1の変倍手段は、 水平同期信号の周波数のNH0倍の周波数を有する入力ク
    ロック信号を生成し、前記映像データが書込まれる映像
    データバッファに書込み同期信号として供給する入力ク
    ロック生成手段と、 入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)の周
    波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像デー
    タが読出される映像データバッファに読出し同期信号と
    して供給する出力クロック生成手段と、を備え、 前記出力クロック生成手段における前記HXの値を調整
    することによって、前記複数の映像データバッファから
    読み出された前記映像データによって表わされる映像を
    垂直方向に拡大可能な映像データ転送装置。
  20. 【請求項20】 請求項17ないし19のいずれかに記
    載の映像データ転送装置であって、 前記第2の変倍手段は、 前記水平同期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロ
    ック信号を、前記複数の映像データバッファから読み出
    された前記映像データを前記映像メモリに書き込む際の
    同期信号として生成するドットクロック生成手段を備
    え、 前記ドットクロック生成手段における前記NH の値を調
    整することによって前記映像メモリに転送される前記映
    像データで表わされる映像を水平方向に拡大および縮小
    可能な映像データ転送装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    コンピュータシステムであって、さらに、 前記第1の映像メモリとは異なるデータ形式の映像デー
    タを記憶するための第2の映像メモリと、 前記第2の映像メモリに記憶された前記映像データを、
    前記第1の映像メモリに記憶される映像データの形式に
    変換するとともに、変換後の映像データを前記DMA転
    送手段に供給する映像データ変換手段と、を備えるコン
    ピュータシステム。
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