JP2004005740A - 映像データ転送を行うコンピュータシステム - Google Patents

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Abstract

 
【課題】 映像データを映像メモリに高速に転送する。
【解決手段】 DMA転送時のアドレスは、DMAコントローラ220内のDMAアドレス演算部312において簡単な算術演算によって算出され、このアドレスを用いて映像データがVRAM212内の任意の位置に高速に転送される。また、FIFOメモリユニット318では、映像を転送する際に垂直方向と水平方向に任意の倍率で拡大・縮小する。
【選択図】 図2

Description

 本発明は、映像データを映像メモリに転送するための映像データ転送装置およびこれを備えたコンピュータシステムに関する。
 外部から与えられた映像データをパーソナルコンピュータの映像メモリに転送する方法として、いわゆるDMA(Direct Memory Access)転送を利用することができる。
 図25は、映像データをビデオRAMに転送するためのDMAコントローラを備えた従来のコンピュータシステムを示すブロック図である。3つの映像メモリ51R,51G,51Bには、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に色相分解された色データDr ,Dg ,Db がそれぞれ記憶されている。これらの色データDr ,Dg ,Db は、例えばディザ法で予め2値化されている。DMAコントローラ55は、アドレスバス53と、データバス52と、制御バス54の使用権をCPU59から取得し、3つの映像メモリ51R,51G,51Bに記憶された2値色データDr ,Dg ,Db をリアルタイムに表示用のビデオRAM56R,56G,56Bにそれぞれ転送する。転送された2値色データDr ,Dg ,Db は、VRAM56R、56G、56Bを通じてモニタ−制御部57に送られ、モニタ−58に映像を表示させる。
 DMA転送の際には、まず、CPU59が、R成分用のVRAM56Rにおける表示開始アドレスをDMAコントローラ55に送ってDMAコントローラ55を起動する。DMAコントローラ55は、バスの使用権をCPU59から獲得して1ライン目のR成分の2値色データDr をR成分用のVRAM56Rに転送し、その後、CPU59にバスの使用権を戻す。次に、CPU59がG成分用のVRAM56Gの表示開始アドレスをDMAコントローラ55に送ってDMAコントローラ55を起動すると、R成分と同様に2値色データDg の転送が行なわれる。さらに、B成分も同様に転送される。2ライン目の映像データを転送する際には、CPU59はVRAM56R,56G,56Bそれぞれの2ライン目の表示開始アドレスを算出してこれをDMAコントローラ55に送り、RGB各色の2値色データDr ,Dg ,Db を順次転送する。
 このように、CPU59は各ライン毎にVRAM56R,56G,56Bの表示開始アドレスを算出してDMAコントローラ55に教示し、DMAコントローラ55がこれに応じて各ラインの色データDr ,Dg ,Db を順次DMA転送していくことにより、1フィ−ルド分の色データがVRAM56に転送される。なお、「1フィールド」とは、画面の左上隅から右下隅までの1回の走査でカバーされる画像を言う。多くの場合には、2:1のインターレス(飛び越し走査)が行なわれており、2フィールドで1フレーム(1画面)の画像を構成している。こうして、1秒間に約60フィ−ルド分の2値色データを順次DMA転送していくことによって、動画がモニタ−58に表示される。
 NTSC(National Television System Commmittee )方式による映像信号を利用した場合、水平1ラインの走査期間は63μsである。一方、図25のシステムにおいて、CPU59が表示開始アドレスを計算してDMAコントローラ55に転送する時間と、DMAコントローラ55がCPU59から各バスの使用権を取得する時間と、各2値色データDr ,Dg ,Db の1ライン分をDMA転送する時間とを合計すると、1秒間に数フィ−ルド分のデータしか転送できない。これはCPU59が表示開始アドレスを計算したり、DMAコントローラ55に表示開始アドレスを設定したりするための時間が必要以上にかかるためと考えられる。このように、従来の装置では、1秒間に数フィールド分のデータしか転送できないため、スム−ズな動画を表示することは不可能であった。
 本発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、映像データを映像メモリに高速に転送することを目的とする。
 この発明の請求項1に記載されたコンピュータシステムでは、CPUと、映像データを記憶する第1の映像メモリと、前記第1の映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出しを制御するビデオアクセラレータと、前記第1の映像メモリと前記ビデオアクセラレータとの間を電気的に接続するローカルバスと、前記映像データを前記第1の映像メモリ内の所望のメモリ領域に転送する映像データ転送手段とを備える。前記映像データ転送手段は、前記第1の映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモリと、前記第1の映像メモリ内における隣接する走査線同士のアドレスの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメモリと、前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号とに応じて、与えられた前記水平同期信号のパルス数に基づいて特定される走査線の順番を示す走査線番号と、前記加算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレス値を算出する第1の演算手段と、映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス値を生成する水平カウンタと、前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上における各画素の位置に相当する前記第1の映像メモリ内のアドレスを示す転送アドレスを生成し、前記ローカルバス上に前記転送アドレスを出力する第2の演算手段と、前記転送アドレスに応じて前記第1の映像メモリに転送する前記映像データを、前記ローカルバス上に出力するデータ出力手段とを備える。
 転送アドレスは第1の演算手段と第2の演算手段とによる算術演算によって算出されるので、転送アドレスが高速に算出される。
 請求項2に記載されたコンピュータシステムでは、前記第1の演算手段は、与えられた前記水平同期信号のパルス数に応じて前記走査線番号を生成する走査線番号生成手段と、前記走査線番号と前記加算アドレス値とを乗算することによって、前記垂直アドレス値を生成する乗算器と、を備える。
こうすれば、1つの乗算器によって垂直アドレス値を簡単に算出できる。
 請求項3に記載されたコンピュータシステムでは、前記第1の演算手段は、与えられた前記水平同期信号のパルス数と等しい回数だけ前記加算アドレス値を累算することによって、前記垂直アドレス値を生成する加算器、を備える。
 こうすれば、1つの加算器によって垂直アドレス値を算出できるので、回路構成がさらに簡単になり、また、より高速に垂直アドレス値を求めることができる。
 請求項4に記載されたコンピュータシステムでは、前記映像データ転送手段は、さらに、前記ローカルバスの使用権を前記ビデオアクセラレータから取得し、前記使用権を前記ビデオアクセラレータに返還するバス制御手段を備える。
 こうすれば、いわゆるDMA転送によって映像データを高速に転送できる。
 請求項5に記載されたコンピュータシステムでは、さらに、外部から与えられたコンポジット映像信号をデコードすることによって、コンポーネント映像信号と前記垂直同期信号と前記水平同期信号とを生成するデコーダ手段と、前記コンポーネント映像信号をA−D変換することによって前記映像データを生成するA−D変換器と、を備える。
 こうすれば、外部から与えられたコンポジット映像信号の映像を表わす映像データを第1の映像メモリに高速に転送できる。
 請求項6に記載されたコンピュータシステムでは、前記データ出力手段は、前記映像データを所定量ずつ記憶可能な複数の映像データバッファと、前記複数の映像データバッファの中で、前記映像データが書込まれる少なくとも1つの映像データバッファと、前記映像データが読み出される少なくとも1つの他の映像データバッファとを所定の順序で選択して動作させるバッファ制御手段と、を備える。
 こうすれば、複数の映像データバッファを用いて映像データの転送のタイミングを調整できる。
 請求項7に記載されたコンピュータシステムでは、前記バッファ制御手段は、前記垂直同期信号と前記水平同期信号の少なくとも一方に基づいて、前記垂直同期信号のNV 倍の周期を有するラインインクリメント信号を生成するラインインクリメント信号生成手段を備え、前記第1の演算手段は、前記水平同期信号の各パルスに応じて、前記水平同期信号の最新の2パルスの間に発生した前記ラインインクリメント信号のパルス数を前記走査線番号の値に加算していく手段を備えている。そして、前記ラインインクリメント信号生成手段における前記NV の値を調整することによって、前記第1の映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を垂直方向に縮小可能である。
 請求項8に記載されたコンピュータシステムでは、前記バッファ制御手段は、水平同期信号の周波数のNH0倍の周波数を有する入力クロック信号を生成し、前記映像データが書込まれる映像データバッファに書込み同期信号として供給する入力クロック生成手段と、入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)の周波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像データが読出される映像データバッファに読出し同期信号として供給する出力クロック生成手段と、を備える。そして、前記出力クロック生成手段における前記HXの値を調整することによって、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データによって表わされる映像を垂直方向に拡大可能である。
 請求項9に記載されたコンピュータシステムでは、前記バッファ制御手段は、さらに、前記水平同期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロック信号を、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データを前記第1の映像メモリに書き込む際の同期信号として生成するドットクロック生成手段を備える。そして、前記ドットクロック生成手段における前記NH の値を調整することによって前記第1の映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を水平方向に拡大および縮小可能である。
 この発明の請求項10に記載されたコンピュータシステムは、映像データを記憶する映像メモリと、前記映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出しを制御するマイクロプロセッサと、前記映像メモリと前記マイクロプロセッサとの間を電気的に接続するバスと、前記バスの使用権を前記マイクロプロセッサから獲得するとともに、前記映像メモリ内の所望のメモリ領域に対応する前記転送アドレスと前記映像データとを前記バス上に出力することによって、前記映像データを前記映像メモリにDMA転送するDMA転送手段と、を備える。また、前記DMA転送手段は、前記映像データで表わされる映像を垂直方向に変倍可能な第1の変倍手段と、前記映像データで表わされる映像を水平方向に変倍可能な第2の変倍手段と、を備える。
 また、この発明の請求項16に記載した映像データ転送装置は、映像データを記憶する映像メモリと、前記映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出しを制御するマイクロプロセッサと、前記映像メモリと前記マイクロプロセッサとの間を電気的に接続するバスと、を備えるコンピュータシステムに使用され、前記映像データを前記映像メモリ内の所望のメモリ領域に転送する映像データ転送装置であって、前記映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモリと、前記映像メモリ内における隣接する走査線同士のアドレスの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメモリと、前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号とに応じて、与えられた前記水平同期信号の数に基づいて特定される走査線の順番を示す走査線番号と、前記加算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレス値を算出する第1の演算手段と、映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス値を生成する水平カウンタと、前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上における各画素の位置に相当する前記映像メモリ内のアドレスを示す転送アドレスを生成し、前記バス上に前記転送アドレスを出力する第2の演算手段と、前記転送アドレスに応じて前記映像メモリに転送する前記映像データを、前記バス上に出力するデータ出力手段と、前記映像データで表わされる映像を垂直方向に変倍可能な第1の変倍手段と、前記映像データで表わされる映像を水平方向に変倍可能な第2の変倍手段と、
を備えることを特徴とする。
 請求項21に記載されたコンピュータシステムでは、さらに、前記第1の映像メモリとは異なるデータ形式の映像データを記憶するための第2の映像メモリと、前記第2の映像メモリに記憶された前記映像データを、前記第1の映像メモリに記憶される映像データの形式に変換するとともに、変換後の映像データを前記DMA転送手段に供給する映像データ変換手段と、を備える。
 こうすれば、第2の映像メモリに記憶された映像データを第1の映像メモリに高速に転送できる。
 請求項1に記載した発明によれば、転送アドレスが第1の演算手段と第2の演算手段とによる算術演算によって高速に算出されるので、この転送アドレスに基づいて映像データを映像メモリに高速に転送することができるという効果がある。
 請求項2に記載した発明によれば、乗算器によって垂直アドレス値を簡単に算出できるという効果がある。
 請求項3に記載した発明によれば、加算器によって垂直アドレス値を算出できるので、回路構成がさらに簡単になり、また、より高速に垂直アドレス値を求めることができるという効果がある。
 請求項4に記載した発明によれば、いわゆるDMA転送によって映像データを高速に転送できるという効果がある。
 請求項5に記載した発明によれば、外部から与えられたコンポジット映像信号の映像を表わす映像データを、映像メモリに高速に転送できるという効果がある。
 請求項6に記載した発明によれば、複数の映像データバッファを用いて映像データの転送のタイミングを調整できるという効果がある。
 請求項7に記載した発明によれば、ラインインクリメント信号生成手段におけるNV の値を調整することによって、映像を垂直方向に縮小できるという効果がある。
 請求項8に記載した発明によれば、出力クロック生成手段におけるHXの値を調整することによって、映像を垂直方向に拡大できるという効果がある。
 請求項9に記載した発明によれば、ドットクロック生成手段におけるNH の値を調整することによって映像を水平方向に拡大および縮小できるという効果がある。
 請求項10に記載した発明によれば、映像を垂直方向と水平方向に変倍しつつ映像データを転送できるという効果がある。
 請求項11および16に記載した発明によれば、転送アドレスが第1の演算手段と第2の演算手段とによる算術演算によって高速に算出されるので、この転送アドレスに基づいて映像データを映像メモリに高速に転送することができるという効果がある。
 請求項12および17に記載した発明によれば、複数のFIFOメモリを用いて映像データの転送のタイミングを調整できるという効果がある。という効果がある。
 請求項13および18に記載した発明によれば、ラインインクリメント信号生成手段におけるNV の値を調整することによって、映像を垂直方向に縮小できるという効果がある。
 請求項14および19に記載した発明によれば、出力クロック生成手段におけるHXの値を調整することによって、映像を垂直方向に拡大できるという効果がある。
 請求項15および20に記載した発明によれば、ドットクロック生成手段におけるNH の値を調整することによって映像を水平方向に拡大および縮小できるという効果がある。
 請求項21に記載した発明によれば、第2の映像メモリに記憶された映像データを第1の映像メモリに高速に転送できるという効果がある。
A.システム構成:
 図1は、本発明の第1の実施例としてのコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。このコンピュータシステムは、パーソナルコンピュータ本体200と、カラーCRT300と、カラー液晶ディスプレイ(LCD)302とを備えている。パーソナルコンピュータ本体200は、CPU202と、RAM204と、ROM206と、I/Oインタフェイス208と、ビデオアクセラレータ210と、2ポートVRAM212と、D−A変換器(DAC)214と、LCDドライバ216と、DMAコントローラ220と、A−D変換器222と、映像デコーダ224と、映像入力端子226とを備えている。これらのうちで、CPU202、RAM204、ROM206、I/Oインタフェイス208、ビデオアクセラレータ210、および、DMAコントローラ220は、CPUバス201で互いに接続されている。また、ビデオアクセラレータ210と、2ポートVRAM212と、DMAコントローラ220は、ローカルバス(アドレスバス228、データバス229、制御バス230)で相互に接続されている。
 なお、DMAコントローラ220とA−D変換器222と映像デコーダ224と映像入力端子226は、1枚の拡張ボードまたは拡張カード上に実現することができる。
 映像入力端子226にはビデオプレーヤやテレビジョンチューナからのコンポジット映像信号VSが与えられる。入力されたコンポジット映像信号VSは、映像デコーダ224でデコードされて、RGB各色の輝度成分を含む色信号CS(コンポーネント映像信号)と、垂直同期信号VSYNCと、水平同期信号HSYNCと、フィールド指示信号FISとに分解される。フィールド指示信号FISは、インターレース走査の場合に奇数フィールドか偶数フィールドかを示す信号である。
 色信号CSはA−D変換器222によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、デジタル化された映像データDSはDMAコントローラ220に与えられる。DMAコントローラ220は、デジタル化された映像データのビット数を調整した後、その映像データを2ポートVRAM212に転送する。2ポートVRAM212から読み出された映像データは、D−A変換器214を介してカラーCRT300に与えられ、また、LCDドライバ216を介して液晶ディスプレイ302に与えられる。
 図2は、DMAコントローラ220の内部構成を示すブロック図である。DMAコントローラ220は、CPUインタフェイス310と、DMAアドレス演算部312と、データ出力部314と、DMA制御部316と、FIFOメモリユニット318と、色調整部320とを備えている。
 色調整部320に与えられるデジタル映像信号DSは、24ビット(RGB各8ビット)のフルカラー映像データである。色調整部320は、この24ビットのデジタル映像信号DSを、必要に応じて16ビット(R:G:B=5:6:5ビットで1677万色を再現可能)、8ビット(R:G:B=3:3:2ビットで6万色を再現可能)、4ビット(カラーパレットにより16色を再現可能)、3ビット(カラーパレットにより8色を再現可能)の映像データに変換する回路である。4ビットや3ビットの映像データに変換する場合には、ディザ法による2値化が実行される。カラーパレットは、2ポートVRAM212の出力側に設けられている。なお、どのタイプの映像データに変換するかは、オペレータの指定に応じてCPU202によって設定される。但し、以下では24ビットのフルカラー映像データ(「コンポーネント映像データ」と呼ぶ)を色調整部320がそのまま出力する場合について説明する。
 色調整部320から出力されたコンポーネント映像データVDは、FIFOメモリユニット318に順次記憶される。図3は、FIFOメモリユニット318の内部構成を示すブロック図である。図3(A)に示すように、FIFOメモリユニット318は、FIFO制御部321と、2つのFIFOメモリ322,324を備えている。また、図3(B)に示すように、FIFO制御部321は5つのPLL回路325〜328,510と波形成形部511とを有している。第1ないし第3のPLL回路325〜327は、水平同期信号HSYNCの周波数をNH0倍、(NH0*HX)倍、および、NH 倍した信号CLKI,CLKO,DCLKをそれぞれ生成する。また、第4のPLL回路328は、垂直同期信号VSYNCの周波数をNV 倍した信号HINCを生成する。第5のPLL回路510は、図3(C)に示すように、水平同期信号HSYNCの周波数をHX倍した信号HSYNC*HXを生成し、波形成形部511はその立ち上がりエッジを検出して第2の水平同期信号XHSYNCを生成する。この第2の水平同期信号XHSYNCは、第1の水平同期信号HSYNCのHX倍の周波数を有する同期信号である。なお、各PLL回路内の設定値NH0,(NH0*HX),NH ,NV ,HXは、CPU202によって設定される。これらのPLL回路325〜328は、映像の拡大・縮小を行なうための回路であり、その機能については後述する。
 なお、2つのFIFOメモリ322,324は、所定量の映像データを一時的に記憶する映像データバッファとしての機能を有しており、FIFO制御部321は映像データバッファ制御部としての機能を有している。また、第1のPLL回路325は入力クロック生成手段として、第2のPLL回路326は出力クロック生成手段として、第3のPLL回路327はドットクロック生成手段として、第4のPLL回路328はラインインクリメント信号生成手段としての機能をそれぞれ有している。なお、第2と第4のPLL回路326,328およびFIFOメモリユニット318が協同して、映像を垂直方向に変倍可能な変倍手段としての機能を発揮する。また、第2と第3のPLL回路326,327が協同して、映像データで表わされる映像を水平方向に変倍可能な変倍手段としての機能を発揮する。
 図2に示すように、FIFOメモリユニット318から出力された映像データは、データ出力部314を介してデータバス229上に出力される。そして、DMA制御部316がアドレスバス228と、データバス229と、制御バス230の使用権をビデオアクセラレータ210から取得し、映像データMDATAを2ポートVRAM212に転送する。
 図4は、DMAコントローラ220内のDMAアドレス演算部312と、データ出力部314と、DMA制御部316の内部構成を示すブロック図である。データ出力部314は、コンポーネント映像データVDを保持するためのラッチ364を備えている。なお、コンポーネント映像データVDを複数画素分まとめてデータバス229上に出力する場合には、シリアル/パラレル変換器を備えるようにすればよい。
 DMAアドレス演算部312は、オフセットアドレス記憶部330と、加算アドレス値記憶部332と、垂直カウンタ部334と、水平カウンタ部336と、乗算器338と、2つの加算器340,342とを有している。乗算器338は、加算アドレス値記憶部332に記憶された加算アドレス値と、垂直カウンタ部334から出力される垂直方向のカウント値とを乗算する。第1の加算器340は、オフセットアドレス記憶部330に予め記憶されたオフセットアドレス(後述する)と乗算器338の乗算結果とを加算する。第2の加算器342は、第1の加算器340の加算結果と、水平カウンタ部336のカウント値とを加算する。なお、第2の加算器342の出力AD2が、DMA転送時にVRAM212に与えられるアドレスMADDRESSとなる。第2の加算器342はトライステート出力を有している。
B.VRAMへのデータ転送方法:
 図5は、2ポートVRAM212のメモリマップである。このVRAM212の1ワードは24ビットであり、1ワードに映像データのR成分とG成分とB成分とが含まれている。また、画面上の1画素(ドット)が1ワードに対応している。
 図6は、VRAM212のメモリ空間と画面との対応関係を示す説明図である。この図では、VRAM212の水平レンジ80の画素数は640(50hワード)、垂直レンジ81の走査線本数は199h(=409)である。DMA転送によって動画の映像データが書き込まれる動画領域MPAは、図6に斜線で示すように、垂直方向に2ライン目で水平方向に2画素目の開始位置から、水平方向に2画素の幅を有し、垂直方向に2ラインの幅を有する合計4画素の領域である。なお、動画領域MPAの位置とサイズは、オペレータがカラーCRT300またはカラー液晶ディスプレイ302の画面上で指定する。
 図7は、カラーCRT300の画面上において指定された動画領域MPAを示す平面図である。図6に示すメモリ空間は、図7に示すカラーCRT300の表示画面と1:1で対応している。
 以下ではインターレース走査の行なわない場合のアドレス演算について最初に説明し、インターレース走査を行なう場合のアドレスの演算については後述する。
 図8は、アドレス演算部312を拡大して示すブロック図である。オフセットアドレス記憶部330に記憶されるオフセットアドレスOFADは、図6において、先頭アドレス0000hから動画領域MPAの書込み開始位置のアドレス(0051h)までのオフセットの値(51h)である。
 書込み開始位置のアドレス(=0051h)は、画面上においてオペレータが指定した動画領域MPA(図7)の左上点P1の位置に応じて決定される。オペレータが動画領域MPAを指定すると、CPU202が左上点P1に相当する書込み開始位置のアドレス(=0051h)を算出し、このアドレス(=0051h)をオフセットアドレスOFADとしてオフセットアドレス記憶部330に設定する。オペレータはカラーCRT300またはカラー液晶ディスプレイ302の画面上で任意の位置に任意の大きさの動画領域MPAを設定することができ、これに応じてオフセットアドレスOFADが設定される。
 加算アドレス値記憶部332に記憶される加算アドレスADADは、メモリ空間における1走査線分の画素数に等しく、この実施例では50hに設定されている。
 乗算器338の出力MULと、2つの加算器340,342の出力AD1,AD2は、それぞれ次の算術式で与えられる。
 MUL=ADAD×VCNT  …(1)
 AD1=OFAD+MUL   …(2)
 AD2=AD1+HCNT   …(3)
 上記(1)〜(3)式をまとめると、各画素に対する第2の加算器342の出力AD2は次の算術式で与えられる。
 AD2 =(ADAD×VCNT)+OFAD+HCNT  …(4)
 垂直カウントVCNTは動画領域MPA内の走査線番号を示している。水平カウントHCNTは各走査線の左端点から測った位置を画素単位で示しており、本発明における水平アドレス値に相当する。なお、乗算器338の出力MULは、本発明における垂直アドレス値に相当する。
 上記の(4)式は、垂直カウントVCNTと水平カウントHCNTで示される位置に対応するアドレスAD2を与える式である。なお、この実施例ではADAD=50h,OFAD=51hなので、(4)式は次の(5)式に書き換えられる。
 AD2 =(50h×VCNT)+51h+HCNT  …(5)
 後述するように、動画領域MPA(図7)内の1本の走査線分のDMA転送が終了するたびに垂直カウントVCNTが1つ増加し、また、同一の走査線上におい各画素の1ワード分の映像データがDMA転送されるたびに水平カウントHCNTが1つ増加する。この結果、動画領域MPA内の映像を表わすコンポーネント映像データVDが上記数式(5)で示されるアドレスに従ってVRAM212に書き込まれる。
C.データ転送の動作:
 図9は、DMA転送の全体動作を示すタイミングチャートである。まず、CPU202からDMA制御部316に動作開始の指示を与えると(図9(a))、バス制御部362(図4)がDMA要求信号/DMARQをコントロールバス230上に出力する。そして、ビデオアクセラレータ210からバス制御部362にDMA許可信号/DMAACKが与えられて、DMAコントローラ220がローカルバス228,229,230の使用権を取得する。なお、各信号名の前に付加された符号「/」は、負論理であることを示している。
 一方、CPU202からDMA転送の指示が与えられた後に垂直同期信号VSYNCがDMAコントローラ220に与えられると、垂直カウンタ部334と水平カウンタ部336が0にリセットされて、初期状態となる。
 垂直同期信号VSYNCの後にはバックポーチ期間が続いているが、図9では省略されている。バックポーチ期間の後の有効映像期間では、DMA許可信号/DMAACK(図9(e))がLレベルの期間は、DMAコントローラ220がアドレスMADDRESS(図9(f))と映像データMDATA(図9(g))と書込み信号MWR(図9(h))とをローカルバス上に出力してDMA転送を行ない、DMA許可信号/DMAACKがHレベルの期間は、ビデオアクセラレータ210がバスを使用する(図9(i)〜(k))。
 図10は、DMA転送の動作の詳細を示すタイミングチャートである。バックポーチ期間が過ぎ、有効映像期間において第2の水平同期信号XHSYNCがLレベルになると、水平カウンタ部336が0にリセットされて動作開始状態となり、また、垂直カウンタ部334のカウントアップが開始される。ここで、垂直カウンタ部334の動作を理解するために、その内部構成について説明する。
 図11は、垂直カウンタ部334の内部構成と、FIFO制御部321内の関連部分を示すブロック図である。FIFO制御部321のPLL回路327は、映像デコーダ224から与えられた水平同期信号HSYNCの周波数をNH 倍したドットクロック信号DCLKを生成する。また、他のPLL回路328は、垂直同期信号VSYNCの周波数をNV 倍したラインインクリメント信号HINCを生成する。ラインインクリメント信号HINCは、後述するように、映像を垂直方向に縮小する際に用いられる。ここではまず、ラインインクリメント信号HINCの周波数が第2の水平同期信号XHSYNCと同じである場合のDMA転送について説明する。ラインインクリメント信号HINCの周波数が第2の水平同期信号XHSYNCと同じである場合には、映像の縮小が行なわれない。
 垂直カウンタ部334は、バックポーチ記憶部402と、比較器404と、バックポーチカウンタ406と、垂直カウンタ408と、ラッチ410とを有している。バックポーチ記憶部402は、CPUバスを介してCPU202から与えられたバックポーチ数BPを記憶する。ここで、バックポーチ数BPはバックポーチ期間における水平同期信号HSYNCのパルス数である。バックポーチカウンタ406には第1の水平同期信号HSYNCが与えられ、ラッチ410のクロック入力端子には第2の水平同期信号XHSYNCが与えられている。また、垂直カウンタ408のクロック入力端子にはラインインクリメント信号HINCが与えられている。また、バックポーチカウンタ406と垂直カウンタ408のリセット入力端子には垂直同期信号VSYNCが与えられている。比較器404は、バックポーチ記憶部402に記憶されたバックポーチ数BPと、バックポーチカウンタ406のカウント値BPCとを比較する。
 比較器404の出力CMPはBP=BPCの時にHレベルとなり、BP≠BPCの時にはLレベルとなる。また、バックポーチカウンタ406は比較器404の出力CMPがLレベルの時にイネーブルとなり、垂直カウンタ408はCMPがHレベルの時にイネーブルとなる。
 垂直同期信号VSYNCが垂直カウンタ部334に与えられるとバックポーチカウンタ406と垂直カウンタ408とがリセットされる。このとき、比較器404の出力CMPはLレベルなので、バックポーチカウンタ406がイネーブルとなり、水平同期信号HSYNCのパルス数をカウントする。一方、垂直カウンタ408は停止したままである。水平同期信号HSYNCのパルスがバックポーチ数BPと等しい数だけバックポーチカウンタ406に入力されると、BP=BPCとなる。この結果、比較器404の出力CMPがHレベルとなり、バックポーチカウンタ406が停止するとともに、垂直カウンタ408がカウントアップを開始する。垂直カウンタ408のカウント値CNTは、第2の水平同期信号XHSYNCの立上がりエッジでラッチ410に保持されて、垂直カウントVCNTとして出力される。この垂直カウントVCNTが画面上の走査線番号を示している。なお、垂直方向に縮小を行なわない場合には、第2の水平同期信号XHSYNCとラインインクリメント信号HINCの周波数が等しく、従って、垂直カウントVCNTは第2の水平同期信号XHSYNCのパルス数に等しい。
 このように、垂直カウンタ408とラッチ410は、走査線番号を加算する手段としての機能を有している。
 DMA制御部316内の制御信号発生部360(図4)には、FIFO制御部321のPLL回路327(図11)で生成されたドットクロック信号DCLKが与えられている。制御信号発生部360は、このドットクロック信号DCLKに同期して、水平カウンタ部336を制御している。
 図10の期間TT1において、1画素(=1ワ−ド=24ビット)分の映像データMDATAがDMA転送されると、制御信号発生部360がワード同期信号WSYNCを水平カウンタ部336に出力する。なお、制御信号発生部360は、ドットクロック信号DCLKの1パルス毎にワード同期信号WSYNCを1パルス出力している。水平カウンタ部336はワード同期信号WSYNCの各パルスに応じて水平カウントHCNTを1つカウントアップする。期間TT1では、上記(5)式においてVCNT=0h,HCNT=0hとなるので、AD2=0051hとなる。このアドレスAD2は、図6に示す動画領域MPAの左上部分のアドレスに相当する。
 期間TT2では、VCNT=0h,HCNT=1hとなるので、AD2=A0052hとなる。このアドレスAD2は、図6に示す動画領域MPAの右上部分のアドレスに相当する。
 このように、期間TT1,TT2において、図7の動画領域MPA内の第1番目の走査線L1についての転送が終了する。従って、期間TT2が終了すると、DMA制御部316に走査線の終了と開始を示す第2の水平同期信号XHSYNCが与えられる。なお、この第2の水平同期信号XHSYNCは、図3(B)に示すように、FIFO制御部321内において第1の水平同期信号HSYNCの周波数をHX倍することによって生成された信号である。
 期間TT3の始期を示す第2の水平同期信号XHSYNCのパルスに応じて、垂直カウンタ部334の垂直カウントVCNTが1つ増加してVCNT=1hになるとともに、水平カウンタ部336の水平カウントHCNTが0にリセットされる。この後は、上記と同様な手順によって、映像データMDATAがVRAM212のアドレス00A1h,00A2hに順次転送される。
 こうして動画領域MPA(図7)内におけるすべての走査線L1,L2に関するDMA転送が終了すると、垂直同期信号VSYNCに応じて垂直カウンタ部334と水平カウンタ部336が0にリセットされる。この結果、DMAコントローラ220は初期状態に戻り、次のフィ−ルドの映像データが送られてくるまで待機する。
 このように、映像を垂直方向に縮小しない場合には、垂直同期信号VSYNCが与えられるたびに垂直カウントVCNTと水平カウントHCNTが0にリセットされ、また、第2の水平同期信号XHSYNCが与えられるたびに垂直カウントVCNTが1つ増加するとともに水平カウントHCNTが0にリセットされる。映像を垂直方向に縮小する場合には、第2の水平同期信号XHSYNCとラインインクリメント信号HINCとに応じて垂直カウントVCNTが増加するが、これについては後述する。
 上述したように、垂直カウントVCNTは、第2の水平同期信号XHSYNCとラインインクリメント信号HINCとに応じてカウントアップされ、水平カウントHCNTはワード同期信号WSYNCに応じてカウントアップされる。また、VRAM212上のアドレスは前述の(5)式に従って求められるので、第2の水平同期信号XHSYNCと、ラインインクリメント信号HINCと、ワード同期信号WSYNCとに応じてVRAM上のアドレスが順次更新されていくことになる。この結果、動画領域MPA内における映像を表わす映像データMDATAが約1/60秒ごとにVRAM212に転送されて、動画が表示される。
D.インターレース走査を行なう場合のアドレス演算:
 図12は、インターレース走査を行なう場合の奇数ラインフィールドと偶数ラインフィールドのメモリ空間を示す説明図であり、図6に対応する図である。奇数ラインフィールドは、動画領域MPA内の4つのアドレスのうちで2つのアドレス00A1h,00A2hのみを含んでおり、偶数ラインフィールドは他の2つのアドレス0051Ah,0052Aのみを含んでいる。
 インターレースを行なう場合には、オフセットアドレス記憶部330(図4)に奇数ラインフィールド用のオフセットアドレスOFAD1=A1hと偶数ラインフィールド用のオフセットアドレスOFAD2=51hとを登録する。オフセットアドレス記憶部330は、これらの2つのオフセットアドレスOFAD1,OFAD2の一方をフィールド指示信号FISに応じて選択的に出力する。なお、2:1のインターレースの場合には、加算アドレスADADはインターレースが無い場合の値(=50h)の2倍(=A0h)となる。このように、インターレース走査の場合には、オフセットアドレスOFADと加算アドレスADADとを調整することによって、インターレースが無い場合と同様に、上記(5)式に従って映像データのアドレスを算出できる。
 なお、インターレースを行なうための映像データを転送する場合にも、意図的にインターレースを行なわずに同一のアドレスに奇数ラインフィールドと偶数ラインフィールドの映像データを書き込むことも可能である。この場合には、インターレースが無い場合のオフセットアドレスOFADと加算アドレスADADとを、両方のフィールドに共通して使用すればよい。
 上記実施例によれば、DMAコントローラ220内部のアドレス演算部312が1つの乗算器と複数の加算器だけで構成されているので、アドレスを高速に演算することができる。さらに、VRAM212以外に映像メモリを必要とせずにDMA転送を実行することができるので、コンピュータシステム全体の回路構成が比較的単純であり、安価に構成できるという利点がある。
E.映像の拡大・縮小処理:
 このコンピュータシステムでは、FIFOメモリユニット318(図3)が映像を拡大・縮小する機能を有している。図13は、垂直方向に拡大する機能を説明する説明図であり、(a)は入力映像データVDI 、(b)は出力映像データVDO 、(c)は2つのFIFOメモリの動作をそれぞれ示している。但し、図13(a),(b)では、図示の便宜上、映像データを元のアナログ映像信号VSの形で描いている。
 図13(c)に示すように、2つのFIFOメモリ322,324の入力端子と出力端子は、仮想的なトグルスイッチ323a,323bによって相補的に交互に切換えられている。これらの仮想的なトグルスイッチ323a,323bは、FIFO制御部321から与えられる入力イネーブル信号REと出力イネーブル信号OEによって、2つのFIFOメモリ322,324の入出力が相補的に交互に切換えられることを等価的に示したものである。2つのFIFOメモリ322,324には、入力クロック信号CLKIと出力クロック信号CLKOとが共通に与えられている。入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIは、図3(B)からも解るように、水平同期信号HSYNCの周波数をNH0倍したものであり、映像入力端子226に与えられた映像信号VSがNTSC信号の場合には約6MHzの一定の周波数である。一方、出力クロック信号CLKOの周波数fCLKOは、入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIのHX倍(HXは整数)の値である(図3(B)参照)。すなわち、出力クロック信号CLKOを生成するPLL回路326の設定値(NH0*HX)は、入力クロック信号CLKIを生成するPLL回路325の設定値NH0のHX倍に設定される。この実施例では、HX=3と仮定する。
 図13(a),(b)の第1の期間TT11と第3の期間TT13では、第1のFIFOメモリ322に入力映像データVDI が書き込まれ、第2のFIFOメモリ324から出力映像データVDO が読み出される。第2の期間TT12では、第2のFIFOメモリ324に入力映像データVDI が書き込まれ、第1のFIFOメモリ322から出力映像データVDO が読み出される。この結果、第1の期間TT11では第1の走査線L1に関する映像データが第1のFIFOメモリ322に書き込まれる。また、第2の期間TT12では、第2の走査線L2に関する映像データが第2のFIFOメモリ324に書き込まれる。図13の例は出力クロック信号CLKOの周波数fCLKOが入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIの3倍に設定されているので、第2の期間TT12において、第1の走査線L1に関する映像データが第1のFIFOメモリ322から3回読み出される。
 図14は、映像の垂直方向の拡大と縮小の様子を示す説明図である。図14(A)は入力映像データVDI を示し、図14(B)は出力映像データVDO を示している。出力映像データVDO では、入力映像データVDI の各走査線がそれぞれHX(=3)回ずつ繰り返されており、これによって映像が垂直方向にHX(=3)倍に拡大されている。図14(B)において、例えば「L1a」,「L1b」,「L1c」は、元の走査線L1の映像データが3回繰り返して出力されていることを示している。このように、2つのFIFOメモリ322,324を用いて出力クロック信号CLKOの周波数fCLKOを入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIの整数倍に設定することによって、映像を垂直方向に整数倍で拡大することが可能である。
 垂直方向の縮小は、図11に示すFIFO制御部321内のPLL回路328と、垂直カウンタ部334内の垂直カウンタ408およびラッチ410とによって実現される。図15は、垂直方向の縮小動作を示すタイミングチャートである。PLL回路328で生成されるラインインクリメント信号HINC(図15(a))は、垂直同期信号VSYNCの周波数fVSYNC のNV 倍の周波数fHINCを有している。第2の水平同期信号XHSYNC(図15(c))は、垂直同期信号VSYNCの周波数fVSYNC の(NV0*HX)倍の周波数fXHSYNCを有しており、NV0の値は元のアナログ映像信号VSにおける1フィールドの走査線数(以下、「全画ライン数」と呼ぶ)を示す一定値(NTSC信号の場合にはNV0=262.5)である。なお、図16(A),(B)に示すように、アナログ映像信号VSで表わされる映像の全画ライン数をNV0、有効画ライン数をNVLとし、その映像をディスプレイデバイスに表示する際の表示ライン数をNVMとすると、PLL回路328の設定値NV は次式で与えられる。
 NV =NVM*HX*NV0/(HX*NVL)
   =NVM*NV0/NVL
ただし、NVM≦HX*NVLである。
 上式において、例えば、NV0=262.5,NVL=240,NVM=480を代入すれ、NV =525となる。
 垂直カウンタ408(図11)は、ラインインクリメント信号HINCの立上りエッジに応じてカウント値CNT(図15(b))をカウントアップし、また、ラッチ410は第2の水平同期信号XHSYNCの立上りエッジに応じて垂直カウンタ408のカウント値CNTをラッチして垂直カウントVCNT(図15(d))として出力する。
 図15の例では、ラインインクリメント信号HINCの周波数fHINCと第2の水平同期信号XHSYNCの周波数fXHSYNCの比(NV /NV0*HX)は2/3であり、これに応じて、垂直カウントVCNT(図15(d))は0,1,2,2,3,4,4,5…のように、2つ目毎に同じ値が1回繰り返される。垂直カウントVCNTはVRAM212における垂直アドレスを示しているので、3番目の垂直アドレスVCNT=2には、3本目の走査線L1cの映像データと4本目の走査線L2aの映像データが書き込まれることになる。この結果、3番目の垂直アドレスVCNT=2に最初に書き込まれた走査線L1cの映像データは、次の走査線L2aの映像データに置き換えられる。これが繰り返されると、3の倍数の位置にある走査線の映像データが間引かれて、垂直方向に縮小される結果となる。
 図14(B),(C)には、図15の動作によって映像が垂直方向に縮小される様子が示されている。2つのFIFOメモリ322,324の切換によってHX倍に拡大された映像データVDO は9つの走査線L1a〜L3cに亘っているが、この中で、3番目の走査線L1cの映像データはその次の走査線L2aの映像データで置き換えられ、また、6番目の走査線L2cの映像データもその次の走査線L3aの映像データで置き換えられる。この結果、映像が垂直方向にNV /(NV0*HX)倍される。なお、2つのFIFOメモリ322,324によって映像データが予め垂直方向にHX倍に拡大されているので、総合的な垂直方向の倍率MV は次式で与えられる。
 MV =NV /NV0  …(6)
 映像の水平方向の拡大・縮小の倍率MH は、映像データをVRAM212に書き込む際のドットクロック信号DCLK(図11)の周波数fDCLKと、FIFOメモリ322,324から映像データを読み出す際の出力クロック信号CLKO(図13(c))の周波数fCLKOとの比fDCLK/fCLKOに等しい。図13において述べたように、出力クロックCLKOの周波数fCLKOは、入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIのHX倍であり、入力クロック信号CLKIはコンポジット映像信号VSの周波数特性に応じた一定値である。従って、水平方向の倍率MH は、次の(7)式で与えられる。
 MH =fDCLK/fCLKO=fDCLK/(HX*fCLKI) …(7)
 さらに、図3(B)からも解るように、入力クロック信号CLKIの周波数fCLKIは、水平同期信号HSYNCの周波数fHSYNC のNH0倍であり、fHSYNC ,NH0は定数である。また、ドットクロック信号DCLKは、水平同期信号HSYNCの周波数fHSYNC のNH 倍の周波数を有する。従って、上記(7)式は、次のように書き換えられる。
 MH =fDCLK/(HX*fCLKI)
   =fHSYNC *NH /(HX*fHSYNC *NH0)
   =NH /(HX*NH0)   …(8)
 垂直倍率MV を示す(6)式と水平倍率MH を示す(8)式において、CPU202から設定できる値は、HX,NV ,NH の3つであり、これらはいずれもFIFO制御部321内の設定値である。これらの3つの値HX,NV ,NH は、例えば次の式で決定される。
 HX=RND(MV )  …(9a)
 NV =NV0*MV     …(9b)
 NH =NH0*MH *HX …(9c)
ここで、演算子RNDは、括弧内の数値の小数点以下を切り上げた整数を示している。
 なお、(9b),(9c)式は、整数HXとしてどのような値を用いても成立するので、整数HXの値を(9a)式以外の式で決定することも可能である。
 図16(A)は元のコンポジット映像信号VSで表わされる映像ORを示しており、図16(B)は拡大・縮小後の映像MRを記憶するVRAM空間を示している。ここでは、水平方向の最大画素数780,有効画素数640,垂直方向の最大ライン数525,有効ライン数480としている。VRAM空間における映像MRは、カラーCRT300やカラー液晶ディスプレイ302にそのまま表示される。従って、垂直方向の倍率MV と水平方向の倍率MH は、ディスプレイデバイス上で設定された映像表示用ウィンドウのサイズと元の映像ORのサイズとの比に等しい。CPU202は、ディスプレイデバイス上に設定された映像表示用ウィンドウのサイズから倍率MV ,MH を算出し、さらに、上記(9a)〜(9c)に従って3つの値HX,NV ,NH を算出して、FIFO制御部321内に設定する。
 このように、上記第1の実施例では、VRAM212に映像データをDMA転送する際に、映像を任意の倍率で拡大・縮小することができる。また、映像の表示位置もアドレス演算部312によって任意に設定できるので、ディスプレイデバイスの任意の位置に任意の倍率で動画を表示することが可能である。
F.第1の実施例の変形例:
 上記の第1の実施例に関しては、以下のような種々の変形が可能である。
 映像メモリとしては、2つ以上のポートを有する任意のRAMを用いることが可能である。また、実際には1ポートのみのRAMであっても、ポートの入出力を切換えるようにして2ポートRAMと等価な機能を実現したものを映像メモリとして使用することも可能である。
 RGB各色の色信号(コンポーネント映像信号)でなく、NTSC方式によるYUV信号などの他の方式の映像信号を処理する場合についても本発明を適応することが可能である。
 この発明は、圧縮されたデジタル映像データを伸長してVRAM内へ書き込む場合にも適用することができる。この場合には、DMAコントローラ220とA−D変換器222の間にあるデジタル映像データDSの入力ポート(「CD−ROM」と記されている)に、画像伸長部からのデジタル映像データを入力すればよい。
 上述した(4)式で与えられるアドレスAD2を算出する回路としては、上記実施例以外の種々の構成が考えられる。例えば、DMAコントローラ220中の加算器を減算器に置き換えたり、加算順序を変更させたりしても同様の結果が得られる。
 また、図4に示す乗算器338を、加算器とカウントアップ用カウンタとで置き換えて、加算アドレス値記憶部332に記憶された加算アドレスADADを垂直カウンタ部334の垂直カウントVCNTの回数だけ加算するようにしてもよい。
 図17に示すように、図11におけるPLL回路328を1/N分周器329で置き換えることも可能である。この1/N分周器329は、垂直同期信号VSYNCによってリセットされ、リセットされた後にドットクロック信号DCLKを1/Nに分周してラインインクリメント信号HINCを生成する。このように1/N分周器329を用いると、PLL回路を用いた場合よりもラインインクリメント信号HINCのジッタを少なくすることができるという利点がある。
 図18は、3つのFIFOメモリを用いて垂直方向の拡大とともに走査線間の補間を行なう回路の構成と動作を示す説明図であり、図13に対応する図である。図18(c)に示すように、この回路は、3つのFIFOメモリ421,422,423と、3つの等価的なスイッチ431,432,433と、2つの乗算器441,442と、加算器450とを含んでいる。図18(a),(b)に示すように、各期間TT21,TT22,TT23では、1つのFIFOメモリに1走査線分の映像データが書き込まれ、他の2つのFIFOメモリから映像データが読み出される。映像データが書き込まれるFIFOメモリと映像データが読み出されるFIFOメモリは、所定の順番で選択される。図18(c)は、第3の期間TT23の前半におけるスイッチの接続状態を示している。この時、第1のFIFOメモリ421から読み出された第1の走査線L1の映像データは第1の乗算器441でk1倍され、第2のFIFOメモリ422から読み出された第2の走査線L2の映像データは第2の乗算器442でk2倍される。2つの乗算器441,442の出力は加算器450で加算されるので、期間TT23の前半において加算器450から出力される出力映像データVDO は、(L1*k1+L2*k2)となる(図18(b))。ここで、係数k1,k2をともに0.5とおけば、期間TT23の前半における出力映像データVDO は、2本の走査線L1,L2の映像データを単純平均したデータとなる。k1,k2を0でない適当な値に設定すれば、重み付き平均を得ることができる。なお、期間TT23の後半では、第2の走査線L2の映像データがそのまま出力映像データVDO として出力される。
 また、垂直方向を拡大させるためのFIFOメモリユニット318と同様に機能するFIFOメモリユニットをA−D変換器222と色調整部320の間に設けることによっても、垂直方向の拡大と補間に関する同様な効果が得られる。この場合には、図3(A)のFIFOメモリユニット318は映像データVDの垂直方向の拡大を行なわず、データ転送のタイミングを調整する回路として使用される。
 本発明において、「映像を垂直方向に拡大する」という用語は、図13のように単純に拡大する場合に限らず、図18のように垂直方向に補間しつつ拡大する場合も意味している。
 なお、複数のFIFOメモリの代わりにRAMなどの他のタイプの映像データバッファを用いることによってFIFOメモリユニットと等価な機能を有する回路を構成することも可能である。一般には、複数の映像データバッファとバッファ制御回路を設け、バッファ制御回路によって複数の映像データバッファを所定の順番で切換えることによって、上述したFIFOメモリユニットの機能を実現することが可能である。
 図3(B)のPLL回路325と等価な機能は、PLL回路326で得られた信号CLKOを入力として(1/NH0)で分周出力し、水平同期信号HSYNCでリセットする回路を用いても実現できる。このように、図3(B)ではPLL回路を複数用いているが、分周回路等の組み合わせによって等価な回路を実現することも可能である。
 図2の色調整部320は、デジタル映像信号DSをYUV信号で受けて色相変換を行なった後、コンポーネント映像データVDをRGB信号として出力する回路として構成してもよい。
G.第2の実施例:
 図19は、本発明の第2の実施例としてのコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。このコンピュータシステムでは、図1のビデオアクセラレータ210がアクセラレータユニット460に置き換えられており、また、図1のDMAコントローラ220が画像処理ユニット470に置き換えられている。これらの点以外は、図1に示すシステムと同じである。アクセラレータユニット460と画像処理ユニット470とは、データバス471と制御バス472とで接続されている。
 図20は、アクセラレータユニット460と画像処理ユニット470の内部構成を示すブロック図である。アクセラレータユニット460は、ビデオアクセラレータ210の他に、CPUインタフェイス462と、図2のDMAコントローラ220に含まれていたDMAアドレス演算部312とデータ出力部314とDMA制御部316とを追加したものである。画像処理ユニット470は、図2のDMAコントローラ220に含まれていたCPUインタフェイス310と、FIFOメモリユニット318と色調整部320とを備えており、また、DMA制御部316の代わりに画像形成制御部474を有している。
 図21は、走査線毎に映像データをDMA転送する場合の第2の実施例の動作を示すタイミングチャートである。CPU202からアクセラレータユニット460と画像処理ユニット470に動画表示の指示が与えられると(図21(a))、垂直同期信号VSYNCの次のパルスからDMA転送が開始される。1ライン分の映像データがFIFOメモリユニット318内の一方のFIFOメモリに蓄積されると、画像形成制御部474が割り込み信号/WINTをDMA制御部316に与えて、1ライン分の映像データの転送を要求する。DMA制御部316から画像形成制御部474に割り込み許可信号/INTACKが与えられると、FIFOメモリユニット318から1ライン分の映像データMDATAが出力され、データ出力部314を介してVRAM212に転送される。この際、アドレス演算部312によって前述したようにアドレスMADDRESSが算出される。このように、図21の動作では、1ライン分の映像データMDATAがFIFOメモリユニット318に蓄積される毎に、画像形成制御部474が割り込み信号/WINTがDMA制御部316に与えられて、1ライン分の映像データが転送される。
 図22は、1ワード毎に映像データをDMA転送する場合の第2の実施例の動作を示すタイミングチャートである。図22の動作は、割り込み信号/WINTと転送許可信号INTACKが1ワード毎に発生している点以外は、図21の動作と基本的に同じである。
 第2の実施例のように、DMA制御部とアドレス演算部312とデータ出力部314をアクセラレータユニット内に設けるようにしても、第1の実施例と同様の機能を実現することが可能である。
H.第3の実施例:
 図23は、この発明の第3の実施例としてのコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。このコンピュータシステムは、図1のシステムに第2の映像メモリとしてのVRAM520と、映像データ変換手段としてのDOS表示制御部522とを追加した構成を有している。
 第3の実施例のコンピュータシステは、2つのオペレーティングシステム(以下「OS」と呼ぶ)の管理下で動作しており、第1の映像メモリとしての2ポートVRAM212は第1のOS(例えばMS-Windows(マイクロソフト社の商標))によって管理され、第2の映像メモリとしてのVRAM520は第2のOS(例えばMS-DOS(マイクロソフト社の商標))によって管理されている。
 2つのVRAM212,520に記憶される映像データの形式は、以下に示すように互いに異なっている。2ポートVRAM212に記憶される映像データは、表示デバイス(カラーCRT300およびカラー液晶ディスプレイ302)の各ドット毎にRGBの各色を8ビットで表わしたビットマップデータである。VRAM520は、テキストVRAMとグラフィックVRAMとを含んでいる。テキストVRAMには、映像が文字である場合には文字を表わす文字コードと、各文字の属性(文字の色、反転表示、ブリンク表示等)を表わすアトリビュートデータとが記憶される。アトリビュートデータでは、例えば文字の色は3ビットによって8色のうちの1色が指定されている。グラフィックVRAMには、そのグラフィックをドット毎に表わすビットマップデータが記憶される。グラフィックのビットマップデータは、3ビットで8色中の1色を指定する場合や、4ビットで16色中の1色が指定する場合がある。
 DOS表示制御部522は、VRAM520に記憶された映像データを、2ポートVRAM212に記憶される映像データの形式に変換する映像データ変換手段としての機能を有している。具体的には、DOS表示制御部522は、文字コートをビットマップデータに変換するキャラクタジェネレータと、文字に属性を与えるアトリビュートジェネレータと、グラフィックデータの色を変換するカラーパレットと、文字画像とグラフィックとを合成するビデオマルチプレクサとしての機能を有している。DOS表示制御部522によって変換された映像データは、DMAコントローラ220によって2ポートVRAM212に高速に転送される。
 図24は、VRAM520から2ポートVRAM212へのデータの転送経路を示す説明図である。図24(A)に示すように、VRAM520に記憶された映像データは、DOS表示制御部522によってデータ形式を変換されてDMAコントローラ220に与えられる。DMAコントローラ220は、DOS表示制御部522またはA−D変換器222から与えられた映像データを、第1の実施例において詳述した手順によって2ポートVRAM212に転送する。なお、2ポートVRAM212に記憶された映像データは、表示デバイスに与えられる。図24(B)に示すように、VRAM520に対応する表示領域は、2ポートVRAM212に対応する表示領域よりも小さいことが好ましい。この場合には、VRAM520に記憶された映像が表示デバイスの画面の一部に表示される。なお、図24(B)のようなVRAM520のための表示領域は、MS-WindowsにおいてDOS-BOX と呼ばれているものである。
 上記の第3の実施例では、2ポートVRAM212内の映像データとはデータ形式(データ構造)が異なるVRAM520内の映像データを、データ形式を変換しつつDMAコントローラ220によって2ポートVRAM212に高速に転送することができるという利点がある。また、データ形式の変換をハードウェアであるDOS表示制御部522で行なっているので、CPU202を使用して変換する場合に比べて高速に変換することができる。さらに、VRAM520の表示画面中の映像に関しても、上述した拡大・縮小を行なうことができるという利点もある。
 なお、第3の実施例では、2つのVRAM212,520が異なるOSによって管理されているものとしたが、これに限らず、2以上のVRAMが異なるデータ形式の映像データを記憶するものである場合に本発明を適用することが可能である。
 上記の各実施例ではビデオアクセラレータ210を有するコンピュータシステムについて説明したが、ビデオアクセラレータを含まないコンピュータシステムにも本発明を適用することが可能である。
本発明の第1の実施例としてのコンピュータシステムを示すブロック図。 DMAコントローラ220の内部構成を示すブロック図。 FIFOメモリユニット318の内部構成を示すブロック図 DMAアドレス演算部312とデータ出力部314とDMA制御部316の内部構成を示すブロック図。 2ポートVRAM212のアドレスマップ。 2ポートVRAM212と画面との対応関係を示す説明図。 カラーモニタの画面内の動画領域MPAを示す平面図。 DMAコントローラ220内のアドレス演算部312を拡大して示すブロック図。 DMA転送の全体動作を示すタイミングチャート。 DMA転送の動作の詳細を示すタイミングチャート。 垂直カウンタ部334およびFIFO制御部321の内部構成を示すブロック図。 インターレース走査を行なう場合の奇数ラインフィールドと偶数ラインフィールドのメモリ空間を示す説明図。 映像の垂直方向の拡大動作を示す説明図。 映像の垂直方向の拡大と縮小の様子を示す説明図。 映像の垂直方向の縮小動作を示すタイミングチャート。 映像の垂直方向と水平方向の拡大・縮小の様子を示す説明図。 第2のPLL回路328を1/N分周器で置き換えた場合の回路構成を示すブロック図。 3つのFIFOメモリを用いて垂直方向の拡大とともに走査線間の補間を行なう構成と動作を示す説明図。 本発明の第2の実施例としてのコンピュータシステムの構成を示すブロック図。 アクセラレータユニット460と画像処理ユニット470の内部構成を示すブロック図。 1走査線毎に映像データをDMA転送する場合の第2の実施例の動作を示すタイミングチャート。 1ワード毎に映像データをDMA転送する場合の第2の実施例の動作を示すタイミングチャート。 本発明の第3の実施例としてのコンピュータシステムの構成を示すブロック図。 第3の実施例における映像データの転送経路を示す説明図。 従来のDMAコントローラを用いたコンピュータシステムのブロック図。
符号の説明
  51R,51G,51B…映像メモリ
  52…データバス
  53…アドレスバス
  54…制御バス
  55…DMAコントローラ
  56R,56G,56B…VRAM
  57…モニタ制御部
  59…CPU
  80…水平レンジ
  81…垂直レンジ
 201…CPUバス
 202…CPU
 204…RAM
 206…ROM
 208…I/Oインタフェイス
 210…ビデオアクセラレータ
 212…2ポートVRAM
 214…D−A変換器
 216…LCDドライバ
 220…DMAコントローラ
 222…A−D変換器
 224…映像デコーダ
 226…映像入力端子
 228…アドレスバス
 229…データバス
 230…コントロールバス
 230…制御バス
 300…カラーCRT
 302…カラー液晶ディスプレイ
 310…CPUインタフェイス
 312…DMAアドレス演算部
 314…データ出力部
 316…DMA制御部
 318…FIFOメモリユニット
 320…色調整部
 321…FIFO制御部
 322,324…FIFOメモリ
 323a,323b…トグルスイッチ
 325〜328…PLL回路
 330…オフセットアドレス記憶部
 332…加算アドレス値記憶部
 334…垂直カウンタ部
 336…水平カウンタ部
 338…乗算器
 340,342…加算器
 360…制御信号発生部
 362…バス制御部
 364…ラッチ
 402…バックポーチ記憶部
 404…比較器
 406…バックポーチカウンタ
 408…垂直カウンタ
 410…ラッチ
 421,422,423…FIFOメモリ
 431,432,433…スイッチ
 441,442…乗算器
 450…加算器
 460…アクセラレータユニット
 462…CPUインタフェイス
 470…画像処理ユニット
 471…データバス
 472…制御バス
 474…画像形成制御部
 510…PLL回路
 511…波形成形部
 520…VRAM
 522…DOS表示制御部
 AD2…アドレス
 ADAD…加算アドレス
 BP…バックポーチ数
 BPC…カウント値
 CLKI…入力クロック信号
 CLKO…出力クロック信号
 CNT…カウント値
 DCLK…ドットクロック信号
 FIS…フィールド指示信号
 HCNT…水平カウント
 HINC…ラインインクリメント信号
 HSYNC…水平同期信号
 HX…垂直拡大倍率
 INTACK…転送許可信号
 L1〜L3…走査線
 MH …水平倍率
 MV …垂直倍率
 MADDRESS…DMAアドレス
 MDATA…映像データ
 MPA…動画領域
 OFAD…オフセットアドレス
 VCNT…垂直アドレス
 VD…コンポーネント映像データ
 VS…コンポジット映像信号
 VSYNC…垂直同期信号
 WINT…割り込み信号
 WSYNC…ワード同期信号
 fCLKI…FIFOの入力クロック信号CLKIの周波数
 fCLKO…FIFOの出力クロック信号CLKOの周波数
 fDCLK…ドットクロック信号DCLKの周波数
 fHINC…ラインインクリメント信号HINCの周波数
 fHSYNC…水平同期信号HSYNCの周波数
 fVSYNC…垂直同期信号VSYNCの周波数

Claims (21)

  1.  コンピュータシステムであって、
     CPUと、
     映像データを記憶する第1の映像メモリと、
     前記第1の映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出しを制御するビデオアクセラレータと、
     前記第1の映像メモリと前記ビデオアクセラレータとの間を電気的に接続するローカルバスと、
     前記映像データを前記第1の映像メモリ内の所望のメモリ領域に転送する映像データ転送手段とを備え、
     前記映像データ転送手段は、
     前記第1の映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモリと、
     前記第1の映像メモリ内における隣接する走査線同士のアドレスの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメモリと、
     前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号とに応じて、与えられた前記水平同期信号のパルス数に基づいて特定される走査線の順番を示す走査線番号と、前記加算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレス値を算出する第1の演算手段と、
     映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス値を生成する水平カウンタと、
     前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上における各画素の位置に相当する前記第1の映像メモリ内のアドレスを示す転送アドレスを生成し、前記ローカルバス上に前記転送アドレスを出力する第2の演算手段と、
     前記転送アドレスに応じて前記第1の映像メモリに転送する前記映像データを、前記ローカルバス上に出力するデータ出力手段と、
    を備えることを特徴とするコンピュータシステム。
  2.  請求項1記載のコンピュータシステムであって、
     前記第1の演算手段は、
     与えられた前記水平同期信号のパルス数に応じて前記走査線番号を生成する走査線番号生成手段と、
     前記走査線番号と前記加算アドレス値とを乗算することによって、前記垂直アドレス値を生成する乗算器と、
    を備えるコンピュータシステム。
  3.  請求項1記載のコンピュータシステムであって、
     前記第1の演算手段は、
     与えられた前記水平同期信号のパルス数と等しい回数だけ前記加算アドレス値を累算することによって、前記垂直アドレス値を生成する加算器、
    を備えるコンピュータシステム。
  4.  請求項1ないし3のいずれか記載のコンピュータシステムであって、前記映像データ転送手段は、さらに、
     前記ローカルバスの使用権を前記ビデオアクセラレータから取得し、前記使用権を前記ビデオアクセラレータに返還するバス制御手段を備えるコンピュータシステム。
  5.  請求項1ないし4のいずれかに記載のコンピュータシステムであって、さらに、
     外部から与えられたコンポジット映像信号をデコードすることによって、コンポーネント映像信号と前記垂直同期信号と前記水平同期信号とを生成するデコーダ手段と、
     前記コンポーネント映像信号をA−D変換することによって前記映像データを生成するA−D変換器と、
    を備えるコンピュータシステム。
  6.  請求項1ないし5のいずれかに記載のコンピュータシステムであって、
     前記データ出力手段は、
     前記映像データを所定量ずつ記憶可能な複数の映像データバッファと、
     前記複数の映像データバッファの中で、前記映像データが書込まれる少なくとも1つの映像データバッファと、前記映像データが読み出される少なくとも1つの他の映像データバッファとを所定の順序で選択して動作させるバッファ制御手段と、
    を備えるコンピュータシステム。
  7.  請求項6記載のコンピュータシステムであって、
     前記バッファ制御手段は、
     前記垂直同期信号と前記水平同期信号の少なくとも一方に基づいて、前記垂直同期信号のNV 倍の周期を有するラインインクリメント信号を生成するラインインクリメント信号生成手段を備え、
     前記第1の演算手段は、
     前記水平同期信号の各パルスに応じて、前記水平同期信号の最新の2パルスの間に発生した前記ラインインクリメント信号のパルス数を前記走査線番号の値に加算していく手段を備え、
     前記ラインインクリメント信号生成手段における前記NV の値を調整することによって、前記第1の映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を垂直方向に縮小可能なコンピュータシステム。
  8.  請求項6または7記載のコンピュータシステムであって、
     前記バッファ制御手段は、
     水平同期信号の周波数のNH0倍の周波数を有する入力クロック信号を生成し、前記映像データが書込まれる映像データバッファに書込み同期信号として供給する入力クロック生成手段と、
     入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)の周波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像データが読出される映像データバッファに読出し同期信号として供給する出力クロック生成手段と、を備え、
     前記出力クロック生成手段における前記HXの値を調整することによって、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データによって表わされる映像を垂直方向に拡大可能なコンピュータシステム。
  9.  請求項6ないし8のいずれかに記載のコンピュータシステムであって、
     前記バッファ制御手段は、さらに、
     前記水平同期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロック信号を、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データを前記第1の映像メモリに書き込む際の同期信号として生成するドットクロック生成手段を備え、
     前記ドットクロック生成手段における前記NH の値を調整することによって前記第1の映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を水平方向に拡大および縮小可能なコンピュータシステム。
  10.  コンピュータシステムであって、
     映像データを記憶する第1の映像メモリと、
     前記第1の映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出しを制御するマイクロプロセッサと、
     前記映像メモリと前記マイクロプロセッサとの間を電気的に接続するバスと、
     前記バスの使用権を前記マイクロプロセッサから獲得するとともに、前記映像メモリ内の所望のメモリ領域に対応する前記転送アドレスと前記映像データとを前記バス上に出力することによって、前記映像データを前記映像メモリにDMA転送するDMA転送手段と、を備え、
     前記DMA転送手段は、
     前記映像データで表わされる映像を垂直方向に変倍可能な第1の変倍手段と、
     前記映像データで表わされる映像を水平方向に変倍可能な第2の変倍手段と、
    を備える、コンピュータシステム。
  11.  請求項10記載のコンピュータシステムであって、
     前記DMA転送手段は、
     前記映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモリと、
     前記映像メモリ内における隣接する走査線同士のアドレスの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメモリと、
     前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号とに応じて、与えられた前記水平同期信号のパルス数に基づいて特定される走査線の順番を示す走査線番号と、前記加算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレス値を算出する第1の演算手段と、
     映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス値を生成する水平カウンタと、
     前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上における各画素の位置に相当する前記映像メモリ内のアドレスを示す転送アドレスを生成し、前記ローカルバス上に前記転送アドレスを出力する第2の演算手段と、
     前記転送アドレスに応じて前記映像メモリに転送する前記映像データを、前記ローカルバス上に出力するデータ出力手段と、
    を備えるコンピュータシステム。
  12.  請求項11記載のコンピュータシステムであって、
     前記データ出力手段は、
     前記映像データを所定量ずつ記憶可能な複数の映像データバッファと、
     前記複数の映像データバッファの中で、前記映像データが書込まれる少なくとも1つの映像データバッファと、前記映像データが読み出される少なくとも1つの他の映像データバッファとを所定の順序で選択して動作させるバッファ制御手段と、
    を備えるコンピュータシステム。
  13.  請求項12記載のコンピュータシステムであって、
     前記第1の変倍手段は、
     前記垂直同期信号と前記水平同期信号の少なくとも一方に基づいて、前記垂直同期信号のNV 倍の周期を有するラインインクリメント信号を生成するラインインクリメント信号生成手段を備え、
     前記第1の演算手段は、
     前記水平同期信号の各パルスに応じて、前記水平同期信号の最新の2パルスの間に発生した前記ラインインクリメント信号のパルス数を前記走査線番号の値に加算していく手段を備え、
     前記ラインインクリメント信号生成手段における前記NV の値を調整することによって、前記映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を垂直方向に縮小可能なコンピュータシステム。
  14.  請求項12または13に記載のコンピュータシステムであって、
     前記第1の変倍手段は、
     水平同期信号の周波数のNH0倍の周波数を有する入力クロック信号を生成し、前記映像データが書込まれる映像データバッファに書込み同期信号として供給する入力クロック生成手段と、
     入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)の周波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像データが読出される映像データバッファに読出し同期信号として供給する出力クロック生成手段と、を備え、
     前記出力クロック生成手段における前記HXの値を調整することによって、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データによって表わされる映像を垂直方向に拡大可能なコンピュータシステム。
  15.  請求項12ないし14のいずれかに記載のコンピュータシステムであって、
     前記第2の変倍手段は、
     前記水平同期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロック信号を、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データを前記映像メモリに書き込む際の同期信号として生成するドットクロック生成手段を備え、
     前記ドットクロック生成手段における前記NH の値を調整することによって前記映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を水平方向に拡大および縮小可能なコンピュータシステム。
  16.  映像データを記憶する映像メモリと、前記映像メモリへの前記映像データの書込みと読み出しを制御するマイクロプロセッサと、前記映像メモリと前記マイクロプロセッサとの間を電気的に接続するバスと、を備えるコンピュータシステムに使用され、前記映像データを前記映像メモリ内の所望のメモリ領域に転送する映像データ転送装置であって、
     前記映像メモリ内における前記所望のメモリ領域の開始位置を示すオフセットアドレス値を記憶する第1のメモリと、
     前記映像メモリ内における隣接する走査線同士のアドレスの差を示す加算アドレス値を記憶する第2のメモリと、
     前記映像データに同期した垂直同期信号と水平同期信号とに応じて、与えられた前記水平同期信号の数に基づいて特定される走査線の順番を示す走査線番号と、前記加算アドレス値とを乗算した値に等しい垂直アドレス値を算出する第1の演算手段と、
     映像内の各走査線上において、各走査線の始点から各走査線上の各画素までのアドレスの差を示す水平アドレス値を生成する水平カウンタと、
     前記オフセットアドレス値と前記垂直アドレス値と前記水平アドレス値とを加算することによって、各走査線上における各画素の位置に相当する前記映像メモリ内のアドレスを示す転送アドレスを生成し、前記バス上に前記転送アドレスを出力する第2の演算手段と、
     前記転送アドレスに応じて前記映像メモリに転送する前記映像データを、前記バス上に出力するデータ出力手段と、
     前記映像データで表わされる映像を垂直方向に変倍可能な第1の変倍手段と、
     前記映像データで表わされる映像を水平方向に変倍可能な第2の変倍手段と、
    を備えることを特徴とする映像データ転送装置。
  17.  請求項16記載の映像データ転送装置であって、
     前記データ出力手段は、
     前記映像データを所定量ずつ記憶可能な複数の映像データバッファと、
     前記複数の映像データバッファの中で、前記映像データが書込まれる少なくとも1つの映像データバッファと、前記映像データが読み出される少なくとも1つの他の映像データバッファとを所定の順序で選択して動作させるバッファ制御手段と、
    を備える映像データ転送装置。
  18.  請求項17記載の映像データ転送装置であって、
     前記第1の変倍手段は、
     前記垂直同期信号と前記水平同期信号の少なくとも一方に基づいて、前記垂直同期信号のNV 倍の周期を有するラインインクリメント信号を生成するラインインクリメント信号生成手段を備え、
     前記第1の演算手段は、
     前記水平同期信号の各パルスに応じて、前記水平同期信号の最新の2パルスの間に発生した前記ラインインクリメント信号のパルス数を前記走査線番号の値に加算していく手段を備え、
     前記ラインインクリメント信号生成手段における前記NV の値を調整することによって、前記映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を垂直方向に縮小可能な映像データ転送装置。
  19.  請求項17または18に記載の映像データ転送装置であって、
     前記第1の変倍手段は、
     水平同期信号の周波数のNH0倍の周波数を有する入力クロック信号を生成し、前記映像データが書込まれる映像データバッファに書込み同期信号として供給する入力クロック生成手段と、
     入力クロック信号の周波数のHX倍(HXは整数)の周波数を有する出力クロック信号を生成し、前記映像データが読出される映像データバッファに読出し同期信号として供給する出力クロック生成手段と、を備え、
     前記出力クロック生成手段における前記HXの値を調整することによって、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データによって表わされる映像を垂直方向に拡大可能な映像データ転送装置。
  20.  請求項17ないし19のいずれかに記載の映像データ転送装置であって、
     前記第2の変倍手段は、
     前記水平同期信号のNH 倍の周波数を有するドットクロック信号を、前記複数の映像データバッファから読み出された前記映像データを前記映像メモリに書き込む際の同期信号として生成するドットクロック生成手段を備え、
     前記ドットクロック生成手段における前記NH の値を調整することによって前記映像メモリに転送される前記映像データで表わされる映像を水平方向に拡大および縮小可能な映像データ転送装置。
  21.  請求項1ないし9のいずれかに記載のコンピュータシステムであって、さらに、
     前記第1の映像メモリとは異なるデータ形式の映像データを記憶するための第2の映像メモリと、
     前記第2の映像メモリに記憶された前記映像データを、前記第1の映像メモリに記憶される映像データの形式に変換するとともに、変換後の映像データを前記DMA転送手段に供給する映像データ変換手段と、
    を備えるコンピュータシステム。
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