JP3914216B2 - 画像欠陥補正装置、及び、画像欠陥補正方法 - Google Patents

画像欠陥補正装置、及び、画像欠陥補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、2次元状に複数個配列された各受光素子から、複数の垂直CCD及び1以上の水平CCDを用いて所定の順序で出力される輝度信号を処理して、画像情報を出力する画像欠陥補正装置に関し、特に、垂直CCDの点欠陥から発生する白縦線や白キズを目立たなくする技術に関する。
近年、家庭用ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器が一般に普及している。
これらの撮像機器には、2次元状に複数個配列された受光素子の出力信号を、複数の垂直CCD及び1以上の水平CCDを用いて順に出力する固体撮像素子を用いたものがある。
上記のような固体撮像素子の画素数は数十万から数百万個もあり、また半導体ウエハには一定の割合である程度の基板欠損が必ず存在する。
従って、量産時において1つでも点欠陥がある固体撮像素子の全てを不良品にすると、歩留まりが著しく低下して製造コストを引き上げてしまうので、ある程度点欠陥があるものでも良品にすることにより歩留まりを向上させ製造コストを抑えている。
例えば、50万画素程度の固体撮像素子においては、受光素子や垂直CCDに2、3個程度点欠陥があるものを良品とする。
ここで受光素子の点欠陥は、一般的に、対応する画素の輝度信号が受光量に関係なく常に高輝度を示し、他の画素の輝度信号には影響を及ぼさないので画像上において一点のみが白く表示される。
このような点欠陥を補正する従来技術として、特許文献1に、固体撮像素子に含まれる欠陥画素の位置及びその出力信号に含まれる欠陥成分レベルのデータを記憶しておき、電荷蓄積時間に応じて欠陥補正を行う画像欠陥補正装置が開示されている。
また垂直CCDの点欠陥は、一般的に、点欠陥が存在する垂直CCDを用いて出力される縦一列の画素の全ての輝度信号を、それぞれが点欠陥を通過する時間に応じた分だけ大きくしてしまい、縦一列の画素の輝度信号がそれぞれ実際の画像の輝度よりも高輝度を示し画像上において白縦線となる。
一方、最近の撮像機器は、動画撮影機能と静止画撮影機能の両方を併せ持つものや、動画撮影時の手ぶれ補正機能を備えるものが多い。
特許文献2に、従来の撮像システム、及び、解像度劣化の無い手ぶれ補正機能を装置の規模の増大や消費電力の増大を招くことなく実現する撮像システムが開示されている。
特許2565261号公報 特開平07−38799号公報
画像上において、受光素子の点欠陥は一点のみが白く表示され目立ちにくいのに対して、垂直CCDの点欠陥は縦一列が白っぽくなり比較的わずかな欠陥でも目立ちやすいため、何らかの補正により目立たなくすることが望まれる。
ここで受光素子の点欠陥による不具合は、白く表示される点欠陥の画素のデータを周囲の画素のデータで置き換える方法により補正してしまえば、人の目にはほとんど判別できない程度に目立たなくすることが可能であり、欠陥の数が少々多くても問題なく補正できるものと思われる。
しかしながら、垂直CCDの点欠陥による不具合は、例えば白縦線の画素のデータを周囲の縦一列の画素のデータで置き換える方法により補正すると、実質的に横方向の解像度が低下することとなり、欠陥の数がある程度多くなると補正しても目立ってしまうものと思われる。
一方垂直CCDの転送においては、撮像時における受光素子からの読み出しのための転送停止期間があり、例えば転送停止期間は通常転送時間の数倍程度である。従って垂直CCDの点欠陥によって、点欠陥に対応する画素の輝度信号がこの転送停止期間に比例した分だけ大きく出力されるため、他の縦一列の画素よりもより大きく出力される白キズと呼ばれる不具合が起こる。
また、静止画撮影時や解像度劣化の無い手ぶれ補正機能作動等において、垂直CCDを高速で転送する高速掃き出しを行う場合があり、例えば高速掃き出しの転送時間は通常転送時間の1/10程度である。従って、垂直CCDの点欠陥を高速掃き出しにより高速で通過した輝度信号は、点欠陥を通常転送時間で通過した輝度信号よりも点欠陥によって大きく出力される量が1/10程度になる。
以上のように、同一の垂直CCDの点欠陥による縦一列の画素の各輝度信号の点欠陥によって大きく出力される量が一律ではない場合があるので、垂直CCDの点欠陥による不具合を何らかの方法により補正するとしても、縦一列の画素の輝度信号を一律に補正することはできず、これらの条件のそれぞれに対応する補正処理が望まれる。
そこで、本発明は、垂直CCDの点欠陥により発生する白縦線を、実質的な解像度の低下を抑えつつ目立たなくすることができる画像欠陥補正装置、及び、画像欠陥補正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像欠陥補正装置は、2次元状に複数個配列された受光素子から複数の垂直CCD及び1以上の水平CCDを用いて所定の順序で出力される輝度信号を処理して画像情報を出力する画像欠陥補正装置であって、前記垂直CCDのうちの点欠陥が存在する垂直CCDを特定するXアドレスを記録する記録手段と、記録手段に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号と補正対象でない他の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号とから補正値を検出する補正値検出手段と、前記補正対象の垂直線に対応する各輝度信号のそれぞれを補正値検出手段により検出された補正値に基づいて補正する補正手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像欠陥補正方法は、2次元状に複数個配列された受光素子から複数の垂直CCD及び1以上の水平CCDを用いて所定の順序で出力される輝度信号を処理して画像情報を出力する画像欠陥補正装置における画像欠陥補正方法であって、前記画像欠陥補正装置は前記垂直CCDのうちの点欠陥が存在する垂直CCDを特定するXアドレスを記録する記録手段を備え、記録手段に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号と補正対象でない他の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号とから補正値を検出する補正値検出ステップと、前記補正対象の垂直線に対応する各輝度信号のそれぞれを補正値検出ステップにより検出された補正値に基づいて補正する補正ステップとを含むことを特徴とする。
課題を解決するための手段に記載した構成により、受光素子の出力に前記垂直CCDの点欠陥から発生する暗電流による影響が及ぼされている輝度信号から、当該影響に相当する分を除去することができ、白縦線を高い精度で目立たなくすることができる。
また、白縦線を目立たなくすることにより従来よりも製造時に良品とする垂直CCDの点欠陥の数を増やして良品の基準を下げることができるので、歩留まりを向上させ製造コストを抑えることができる。
また画像欠陥補正装置において、前記補正値検出手段は、前記補正対象の垂直線上の有効画素外で常時光が当たらない垂直遮光部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直遮光部に対応する輝度信号との差分、又は、前記補正対象の垂直線上の受光素子を持たない垂直ダミー部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直ダミー部に対応する輝度信号との差分を、前記補正値として検出することを特徴とすることもできる。
また画像欠陥補正方法において、前記補正値検出ステップは、前記補正対象の垂直線上の有効画素外で常時光が当たらない垂直遮光部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直遮光部に対応する輝度信号との差分、又は、前記補正対象の垂直線上の受光素子を持たない垂直ダミー部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直ダミー部に対応する輝度信号との差分を、前記補正値として検出することを特徴とすることもできる。
これによって、垂直遮光部と垂直ダミー部のいずれか、又は両方において補正値を検出することができるので、被写体像の影響を受けない安定した補正値が得られ、補正の精度を高めることができる。
また画像欠陥補正装置において、一画面分の垂直転送段数は有効画素部と前記垂直遮光部と前記垂直ダミー部とを合計した実在領域の垂直段数よりも多く、前記垂直ダミー部に対応する輝度信号は、実在領域のどこにも対応しない空転送信号を含むことを特徴とすることもできる。
また画像欠陥補正方法において、一画面分の垂直転送段数は有効画素部と前記垂直遮光部と前記垂直ダミー部とを合計した実在領域の垂直段数よりも多く、前記垂直ダミー部に対応する輝度信号は、実在領域のどこにも対応しない空転送信号を含むことを特徴とすることもできる。
これによって、空転送信号を用いて補正値を検出することができるので、被写体像の影響を受けない安定した補正値が得られ、補正の精度を高めることができる。
また、垂直ダミー部が十分に実在しない場合においても、空転送信号を用いて補正値の検出を行うことができる。
また、複数の空転送信号を平均すれば、空間的な誤差の影響を受けずに時間的な揺らぎによる誤差のみを除去することができる。
このように、空転送信号を補正値の検出に用いることによる効果は大きい。
また画像欠陥補正装置において、前記補正手段は、前記補正対象の垂直線毎に前記補正手段により差分を検出された補正対象の垂直線に対応する輝度信号を当該差分に基づいてリアルタイムで補正することを特徴とすることもできる。
これによって、リアルタイムで補正することができるので、温度変化や経時変化等の影響を受けず、補正の精度を高めることができる。
また画像欠陥補正装置において、前記記録手段は、さらに、垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、前記補正値検出手段は、画面上部の垂直遮光部及び画面下部の垂直遮光部のそれぞれにおいて、又は、画面上部の垂直ダミー部及び画面下部の垂直ダミー部のそれぞれにおいて前記差分を別個に検出し、前記補正手段は、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも上側に相当する各輝度信号のそれぞれから補正値検出手段により画面上部の垂直遮光部又は画面上部の垂直ダミー部において検出された差分を減算し、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも下側に相当する各輝度信号のそれぞれから補正値検出手段により画面下部の垂直遮光部又は画面下部の垂直ダミー部において検出された差分を減算することにより補正することを特徴とすることもできる。
これによって、上下の垂直遮光部、又は、垂直ダミー部で別々に差分を検出し補正することができるので、上下で補正量が異なる場合に対応できる。
また画像欠陥補正装置において、前記記録手段は、さらに、垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、前記補正値検出手段は、画面上部の垂直遮光部及び画面下部の垂直遮光部の何れか一方において、又は、画面上部の垂直ダミー部及び画面下部の垂直ダミー部の何れか一方において前記差分を検出し、前記補正手段は、補正値検出手段により検出した一方の差分から他方の差分を所定の換算式を用いて計算し、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも上側に相当する各輝度信号のそれぞれから画面上部の垂直遮光部又は画面上部の垂直ダミー部に対応する差分を減算し、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも下側に相当する各輝度信号のそれぞれから画面下部の垂直遮光部又は画面下部の垂直ダミー部に対応する差分を減算することにより補正することを特徴とすることもできる。
これによって、上下の垂直遮光部の何れか一方において、又は、上下の垂直ダミー部の何れか一方において差分を検出し、他方の差分を計算して求め、上下別々に補正することができるので、上下で補正量が異なる場合に対応できる。
また画像欠陥補正装置において、前記補正手段は、静止画を撮影する際に補正値検出手段により検出した一方の差分に高速掃き出しの転送時間と通常転送時間との割合に基づいた換算式を用いた計算を施して他方の差分を求めることを特徴とすることもできる。
これによって、通常転送に対応する差分から高速掃き出しに対応する差分を求めることができるので、静止画撮影の直前に全画素分高速掃き出しを行う場合に対応できる。
また画像欠陥補正装置において、前記記録手段は、さらに、垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、前記補正値検出手段は、画面上部の垂直遮光部及び画面下部の垂直遮光部の何れか一方において、又は、画面上部の垂直ダミー部及び画面下部の垂直ダミー部の何れか一方において通常転送時間に対応する差分を検出し、前記補正手段は、手ぶれ補正機能作動時に補正値検出手段により検出した通常転送時間に対応する差分を高速掃き出しの転送時間と通常転送時間との割合に基づいて換算して高速掃き出しに対応する差分を求め、有効画素外の輝度信号を高速掃き出しする画素数を受け付け、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスの画素に隣接する受け付けた画素数分に相当する各輝度信号を除く輝度信号のそれぞれから補正値検出手段により検出された通常転送時間に対応する差分を減算し、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスの画素に隣接する受け付けた画素数分に相当する各輝度信号のそれぞれから前記高速掃き出しに対応する差分を減算することにより補正することを特徴とすることもできる。
これによって、通常転送に対応する差分から高速掃き出しに対応する差分を求めることができ、両方の差分を適所に使い分けて補正することができるので、解像度劣化の無い手ぶれ補正機能作動等において部分的に高速掃き出しを行う場合に対応できる。
また画像欠陥補正装置において、前記記録手段は、さらに、垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、前記補正手段は、さらに、補正値検出手段により検出した補正値に読み出し停止時間と通常転送時間との割合に基づいて換算して換算補正値を求め、記録手段に記憶されたXアドレスとYアドレスとから特定される点欠陥に相当する輝度信号を当該換算補正値に基づいて補正することを特徴とすることもできる。
これによって、検出した差分から点欠陥に相当する輝度信号の補正値を計算して補正することができるので、点欠陥に相当する輝度信号を適正に補正できる。 また画像欠陥補正装置において、前記画像欠陥補正装置は、さらに、非撮像時に予め全ての受光素子からの読み出しをしないで垂直転送を一定時間停止しその後に輝度信号を出力して所定値以上の値の輝度信号を検索することにより垂直CCDの点欠陥を検出し、当該点欠陥のアドレスに関する情報を前記記録手段に記録する点欠陥検出手段を備えることを特徴とすることもできる。
また画像欠陥補正方法において、前記画像欠陥補正方法は、さらに、非撮像時に予め全ての受光素子からの読み出しをしないで垂直転送を一定時間停止しその後に輝度信号を出力して所定値以上の値の輝度信号を検索することにより垂直CCDの点欠陥を検出し、当該点欠陥のアドレスに関する情報を前記記録手段に記録する点欠陥検出ステップを含むことを特徴とすることもできる。
これによって、垂直CCDの点欠陥を検出することができるので、事後的に点欠陥が増えた場合や、動作環境の変化等による点欠陥の増減にも対応することができる。
また画像欠陥補正装置において、前記補正手段は、補正すべき前記各輝度信号のそれぞれについて補正前に飽和しているか否かを判断し、飽和している輝度信号の補正を行わないことを特徴とすることもできる。
これによって、補正すべき輝度信号が補正前に飽和している場合に輝度信号の補正を行わないので、補正しすぎるという不具合を防ぐことができる。
また画像欠陥補正装置において、前記補正手段は、補正すべき前記各輝度信号のそれぞれについて周辺の輝度信号が飽和しているか否かを判断し、周辺の輝度信号が飽和している輝度信号の補正を行わないことを特徴とすることもできる。
これによって、周辺の輝度信号が飽和している場合に輝度信号の補正を行わないので、補正しすぎるという不具合を防ぐことができる。
また画像欠陥補正装置において、前記補正手段は、補正すべき前記各輝度信号のそれぞれについて補正前に飽和しているか否かを判断し、飽和している輝度信号の補正後の値とその周辺の輝度信号の値とを比較し、当該補正後の値の方が低輝度を示す場合に当該飽和している輝度信号の値を当該周辺の輝度信号の値で置き換えることを特徴とすることもできる。
これによって、補正すべき輝度信号が補正前に飽和し、かつ、補正後に周辺の輝度信号よりも低輝度を示す場合に、周辺の輝度信号の値で置き換えるので、補正しすぎるという不具合を防ぐことができる。
また画像欠陥補正装置において、前記画像欠陥補正装置は、さらに、前記受光素子による個々の電荷毎に輝度信号を出力する標準モード、及び、所定の個数の受光素子による混合電荷毎に輝度信号を出力する混合モードのうちの何れか一方を選択する選択手段と、混合モードが選択された場合に標準モードにおけるアドレス表記を混合モードにおけるアドレス表記に変更するアドレス変換手段と、混合モードが選択された場合に前記記録手段に記録されたXアドレスに所定の変換式を用いた計算を施してアドレス変換手段によるアドレス変換後に点欠陥が存在することとなる変換Xアドレスを生成する変換アドレス生成手段とを備え、前記補正値検出手段、及び、前記補正手段は、混合モードが選択された場合に前記Xアドレスの代わりに変換アドレス生成手段により生成された変換Xアドレスを用いることを特徴とすることもできる。
これによって、所定の個数の受光素子による混合電荷毎に輝度信号を出力する混合モードに対応することができる。
(実施の形態1)
<概要>
本発明の実施の形態1は、非撮像時に予め、受光素子からの読み出しをしないで垂直転送を一定時間停止し、その後で輝度信号を出力することにより垂直CCDの点欠陥を検出し、撮像時に、点欠陥と同一垂直線上の、有効画素外で常時光が当たらない垂直遮光部、又は、受光素子を持たない垂直ダミー部(以下「垂直非有効部」と記す)の輝度信号と、点欠陥と同一垂直線上にない垂直非有効部の輝度信号との差分を計算し、この差分を、点欠陥が存在する垂直線上の各画素の輝度信号から差し引くことにより、垂直CCDの点欠陥から発生する暗電流による影響に相当する分を除去し、白縦線を目立たなくするものである。
<構成>
図1は、本発明の実施の形態1における撮像システムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1の撮像システムは、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器に内蔵されており、レンズにより結像された被写体像を光電変換して画像情報を出力するものであり、固体撮像素子1、信号処理部2、及び、駆動部3から構成される。
固体撮像素子1は、駆動部3によって駆動され、レンズ(図示せず)により結像された被写体像が2次元状に複数個配列された各受光素子に投射され、各受光素子で光電変換により発生した輝度信号を、複数の垂直CCD及び1個の水平CCDを用いて所定の順序で信号処理部2へ出力する。
なお、本明細書では水平CCDが1個の例を用いて説明するが、水平CCDは複数であってもよい。
ここでは、各受光素子から受光量に応じた電圧が出力され、標準出力は350mV〜700mV程度、最大出力は700mV〜1500mV程度である。
なお、標準出力とは、予め定められた明るさの標準画像を撮像した時の出力電圧である。
図1に示すように、固体撮像素子1は、2次元状に複数個配列されたフォトダイオード等の各受光素子11、複数の垂直CCD12、及び、1個の水平CCD13を含み、輝度信号を出力する際には、1フィールド毎に各受光素子11において1フィールドの間に光電変換により発生した輝度信号をそれぞれ一斉に各垂直CCD12に読み出し、水平同期期間毎に各垂直CCD12に読み出した輝度信号を一斉に水平CCD13の方向へ1画素分ずらすように垂直転送を行い、1ライン分の輝度信号を水平CCD13に転送し、水平同期期間内に水平CCD13が転送された輝度信号を出力方向へ1画素分ずつずらすように1ライン分水平転送を行い、1ライン分の輝度信号を信号処理部2へ出力し、同様に全ライン分を外部へ出力する。
具体例を、縦300×横400の約12万画素の固体撮像素子を例にとって説明すると、受光素子11は24万個、垂直CCD12は400個、水平CCD13は1個、各画素のアドレスを(Xアドレス,Yアドレス)=(n,m)で表すと、Xアドレスnは0から399、Yアドレスmは0から299となり、輝度信号の出力順序は、左上を(0,0)、右下を(399,299)とし、垂直CCDの転送は下から上の方向へ行われ、水平CCDの転送は右から左の方向へ行われるものとすると、(0,0)〜(399,0),(0,1)〜(399,1),・・・(0,299)〜(399,299)となる。
信号処理部2は、駆動部3に駆動指示を出し、固体撮像素子1から出力される輝度信号を処理して画像情報を外部へ出力するものであり、CDS(アナログ信号処理部)21、A/D(アナログ−デジタル変換部)22、及び、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)23を含む。
駆動部3は、信号処理部2からの駆動指示に基づいて、固体撮像素子1を駆動する。
CDS21は、固体撮像素子1から出力される輝度信号のノイズを除去しつつ増幅する。
ここでは、固体撮像素子1の標準出力に応じた増幅率を設定し、増幅後の標準出力を700mV程度、増幅後の出力範囲を0〜1500mV程度とする。例えば固体撮像素子1の標準出力が350mVの場合には2倍の増幅率、固体撮像素子1の標準出力が700mVの場合には1倍の増幅率とする。
A/D22は、CDS21によりノイズを除去されたアナログの輝度信号をA/D変換して、デジタルの輝度信号を出力する。
ここでは、0〜1400mVの範囲のアナログの輝度信号を、10ビットのデジタルの輝度信号0〜1023に変換するものとする。
DSP23は、A/D22から出力されたデジタルの輝度信号を、デジタル処理して画像情報を生成する。
図1に示すように、DSP23は、点欠陥検出部24、アドレス記録部25、補正値検出部26、及び、補正部27を含む。
点欠陥検出部24は、非撮像時に予め、駆動部3を駆動させることにより固体撮像素子1に、全ての受光素子からの読み出しをさせないで垂直転送を一定時間停止させ、その後で輝度信号を出力させ、所定値以上の値の輝度信号を検索することにより、垂直CCDの点欠陥を検出する。
ここで、垂直CCDにおける1画素分の通常転送時間を100μs、点欠陥によって大きく出力される割合が標準出力に対して1%以上のものを垂直CCDの点欠陥として補正することにすると、点欠陥検出部24における所定値は標準出力の値であり、点欠陥検出部24における垂直転送を一定時間停止する時間は、「1画素分の通常転送時間/点欠陥によって大きく出力される割合」であるから100μs/1%=10msとなる。
アドレス記録部25は、点欠陥検出部24により検出された垂直CCDの点欠陥のアドレスを記録する。
なお、点欠陥検出部24が点欠陥の検出する非撮像時とは、撮像の前又は後のいずれでもよいが、ユーザが撮影開始の操作をしてから実際に撮像を開始する迄にタイムラグがあるとユーザに使い勝手が悪いと感じさせてしまう事が懸念されるので、撮像の直前には点欠陥の検出処理は行わずに、例えば、ユーザが主電源を切る操作や撮影を停止する操作をした直後等に点欠陥の検出を行い点欠陥のアドレスを記憶しておくとなおよい。
以下の具体例は、点欠陥のアドレスを、点欠陥A(100,100)、及び、点欠陥B(300,200)として説明する。
補正値検出部26は、アドレス記録部25に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号と、補正対象の垂直線の周辺の他の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号との差分を検出して、補正対象の垂直線の補正値とする。
ここで、補正値検出部26は、撮像時に、補正対象の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号と、補正対象の垂直線の周辺の補正対象でない他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分、及び、補正対象の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号と、当該他の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分を検出するものとする。
ここで非有効部とは、有効画素外で光を当てない垂直遮光部、又は、受光素子を持たない垂直ダミー部の部分であり、画面上部の非有効部を上部垂直非有効部と呼び、画面下部の非有効部を下部垂直非有効部と呼び、両横の非有効部を水平非有効部と呼ぶ。
具体例を挙げると、補正値検出部26は、(0,0)から(399,4)までを上部垂直非有効部とし、(0,295)から(399,299)までを下部垂直非有効部とすると、点欠陥A(100,100)については、補正対象の垂直線は(100,0)から(100,299)までの部分であり、上部垂直非有効部に対応する(100,2)に対応する輝度信号と、周辺の他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する(99,2)又は(101,2)に対応する輝度信号との差分α1、及び、下部垂直非有効部に対応する(100,297)に対応する輝度信号と、周辺の他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する(99,297)又は(101,297)に対応する輝度信号との差分α2を検出し、同様に、点欠陥B(300,200)については、補正対象の垂直線は(300,0)から(300,299)までの部分であり、上部垂直非有効部に対応する(300,2)に対応する輝度信号と、周辺の他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する(299,2)又は(301,2)に対応する輝度信号との差分β1、及び、下部垂直非有効部に対応する(300,297)に対応する輝度信号と、周辺の他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する(299,297)又は(301,297)に対応する輝度信号との差分β2を検出する。
なお、ここでは補正値検出部26は、補正対象の垂直線上の1点に対応する輝度信号と周辺の他の垂直線上の1点に対応する輝度信号の差分を検出しているが、補正対象の垂直線上の1点に対応する輝度信号ではなく複数点の輝度信号から求められる例えば平均等の値であってもよいし、周辺の他の垂直線上の1点に対応する輝度信号ではなく周辺の他の複数の垂直線上の複数点の輝度信号から求められる例えば平均等の値であってもよい。
また、ここでは補正値検出部26は、撮像時に垂直非有効部に対応する輝度信号に基づいて差分を検出したが、非撮像時に予め、全ての受光素子からの読み出しをしないで垂直転送を撮像時と同様にし、補正対象の垂直線上の例えば真ん中の部分や、点欠陥の上下の部分等の代表的な部分に対応する輝度信号と、他の垂直線上のそれぞれの周辺の部分に対応する輝度信号との差分を検出して保持しておいてもよい。
また、ここでは補正値検出部26において補正値として輝度信号の差分を検出したが、差分の代わりに、輝度信号の比であるコントラストを検出して、これを補正値として以下の補正処理に用いてもよい。
補正部27は、補正対象の垂直線上の各輝度信号のそれぞれから、補正値検出部26により検出された差分を減算することにより補正する。
ここでは補正対象の垂直線を点欠陥の上側と下側とに区分し、上側に対応する各輝度信号は上部垂直非有効部で生成した差分を用いて補正し、下側に対応する各輝度信号は下部垂直非有効部で生成した差分を用いて補正する。
具体例を挙げると、補正部27は、点欠陥A(100,100)の上側の補正対象の垂直線は(100,0)から(100,99)までの部分であり、この部分に対応する100個の輝度信号からそれぞれα1を減算し、点欠陥A(100,100)の下側の補正対象の垂直線は(100,101)から(100,299)までの部分であり、この部分に対応する198個の輝度信号からそれぞれα2を減算し、点欠陥B(300,200)の上側の補正対象の垂直線は(300,0)から(300,199)までの部分であり、この部分に対応する200個の輝度信号からそれぞれβ1を減算し、点欠陥B(300,200)の下側の補正対象の垂直線は(300,201)から(300,299)までの部分であり、この部分に対応する98個の輝度信号からそれぞれβ2を減算する。
なお、補正部27において、差分の代わりに比を用いて補正処理を行う場合には、輝度信号からそれぞれ差分を減算する代わりに輝度が下がるように輝度信号にそれぞれ比を乗算又は除算してもよい。
また、補正部27における補正処理は、所定の補正式を記憶しておき、記憶している補正式を用いて行ってもよい。ここで補正部27に記憶する補正式は、温度等の動作環境や補正対象の輝度信号の値の変化に対応するものであってもよく、予め測定や論理等により求めてもよい。
ここで、補正対象の垂直線を上側と下側とに区分して別々に補正したのは、受光素子からの読み出しの直前に高速掃き出しを行なうことにより上側の輝度信号が点欠陥によって大きく出力される量が少なくなる場合等、点欠陥の上側と下側とで点欠陥による輝度信号が大きく出力される量が異なる場合に対応するためである。
なお、補正値検出部26において、どちらか一方の差分を検出して、補正部27において他方の差分を計算によって求めてもよいし、また上側と下側の輝度信号が大きく出力される量が同じ場合には、補正値検出部26においてどちらか一方の差分を検出して、補正部27において上側と下側の両方を同じ値を用いて一律に補正してもよい。
具体例を挙げると、補正部27は、高速掃き出しの転送時間を10μsとすると、「高速掃き出しの転送時間/通常転送時間」は10μs/100μs=1/10より、上側の輝度信号が大きく出力される量は下側の輝度信号が大きく出力される量の1/10となるので、静止画撮影時にはα1×10=α2、及び、β1×10=β2の関係式が成り立ち、この関係式に基づいて一方から他方の差分を計算によって求めてそれぞれの差分を用いて補正し、動画撮影時には上側と下側の輝度信号が大きく出力される量が同じであるのでどちらか一方の差分を検出して一方の差分を用いて両方を一律に補正する。
補正部27は、さらに、補正値検出部26により検出された差分を所定倍して、点欠陥に対応する輝度信号の補正値を計算し、点欠陥に対応する輝度信号を補正する。
具体例を挙げると、補正部27は、撮像時における受光素子からの読み出しのための垂直CCDの転送停止期間を200μsとすると、所定倍は「転送停止期間/1画素分の通常転送時間」であるから200μs/100μs=2となり、点欠陥A(100,100)に対応する輝度信号からα2の2倍を減算し、点欠陥B(300,200)に対応する輝度信号からβ2の2倍を減算する。
なお、補正部27は、補正しすぎてしまわないように、補正すべき各輝度信号のそれぞれについて補正前に飽和しているか否かを判断し、飽和している輝度信号の補正を行わないようにしてもよいし、また、補正すべき各輝度信号のそれぞれについて周辺の輝度信号が飽和している場合には、該当する輝度信号の補正を行わないようにしてもよいし、また、補正すべき各輝度信号のそれぞれについて補正前に飽和しているか否かを判断し、飽和している輝度信号の補正後の値とその周辺の輝度信号の値とを比較し、補正後の値の方が低輝度を示す場合には飽和している輝度信号の値を補正する代わりに当該周辺の輝度信号の値で置き換えてもよい。
ここで飽和しているか否かの判断は、判断対象の輝度信号が所定の輝度以上を示すか否かによって判断する。例えばA/D22の出力が1023である場合に飽和していると判断する。
駆動部3は、信号処理部2からの駆動指示に基づいて、固体撮像素子1を駆動する。
ここでは、駆動部3は、ムービーモードとスチルモードの2つの駆動モードのうち何れか一方の駆動指示を信号処理部2から受け付けて、受け付けた駆動モードに応じて固体撮像素子1を駆動する。
ムービーモードは動画撮影の設定であり、スチルモードは静止画撮影の設定である。
図2(a)はムービーモード時の垂直CCDの転送パルスの概略を示す図であり、図2(b)はムービーモード時の補正なしの画像情報により表示される画像の概略を示す図であり、図2(c)はムービーモード時の補正後の画像情報により表示される画像の概略を示す図である。
ムービーモードにおいては、輝度信号の垂直転送速度が一定なので、点欠陥を通過する画素毎の時間も一定となり、連続する縦方向の画素の輝度信号が一応に同じ値だけ大きくなり、画像上において、補正をしないと縦一列が一応に明るくなる。
図3(a)はスチルモード時の垂直CCDの転送パルスの概略を示す図であり、図3(b)は、スチルモード時の補正なしの画像情報により表示される画像の概略を示す図であり、図3(c)はスチルモード時の補正後の画像情報により表示される画像の概略を示す図である。
スチルモードにおいては、受光素子からの読み出しの直前に高速掃き出しを行うので、点欠陥を通過する画素毎の時間が一定とはならず、点欠陥を通過する画素毎の時間は点欠陥の上下で異なり、点欠陥を境に上下で異なる値だけ大きくなり、画像上において、補正をしないと縦一列が2段階で明るくなる。
<動作1>
図4は、本発明の実施の形態1における撮像システムによる垂直CCDの点欠陥を検出する動作の手順を示す図である。
以下に、垂直CCDの点欠陥を検出する動作の手順を説明する。
(1)ユーザが主電源を切る操作や撮影を停止する操作をするまで待つ(ステップS1)。
(2)ユーザが主電源を切る操作をした場合には主電源を切る前に、又、ユーザが撮影を停止する操作をした場合には、撮影を停止した後に、点欠陥検出部24が、駆動部3を駆動させることにより固体撮像素子1に、全ての受光素子からの読み出しをさせないで垂直転送を一定時間停止させる。ここでは高速掃き出しを実施後、垂直転送を10ms停止する(ステップS2)。
(3)点欠陥検出部24が、駆動部3を駆動させることにより固体撮像素子1に、通常転送により輝度信号を出力させる(ステップS3)。
(4)CDS21が、固体撮像素子1から出力された輝度信号を、ノイズを除去しつつ増幅する(ステップS4)。
(5)A/D22が、CDS21によりノイズを除去されたアナログの輝度信号をA/D変換して、デジタルの輝度信号を出力する(ステップS5)。
(6)点欠陥検出部24が、A/D22から出力されたデジタルの輝度信号のうち、700mVに相当するデジタル値である511以上の値の輝度信号を検索する(ステップS6)。
(7)アドレス記録部25が、点欠陥検出部24により検出された垂直CCDの点欠陥のアドレスを記録する(ステップS7)。
ここでは、点欠陥A(100,100)、及び、点欠陥B(300,200)が記録されるものとする。
<動作2>
図5は、本発明の実施の形態1における撮像システムによる第1の撮像動作の手順を示す図である。
ここで第1の撮像動作は、補正値検出部26において上部垂直非有効部、及び、下部垂直非有効部の両方で差分を生成する場合の動作例である。
以下に、第1の撮像動作の手順を説明する。
(1)電源オン時等に、各受光素子11、垂直CCD12、及び、水平CCD13等の電荷を排出する等により固体撮像素子1を初期化する(ステップS11)。
(2)ムービーモードであるかスチルモードであるかを判断する(ステップS12)。
(3)ムービーモードの場合には、1フィールド毎に、各受光素子11において1フィールドの間に光電変換により発生した輝度信号を各垂直CCD12に読み出す(ステップS13)。
(4)スチルモードの場合には、シャッターが押されるまで待つ(ステップS14)。
なお、シャッター待ち状態においては、ムービーモードで動画を撮影して、本体の液晶モニタ等に静止画撮影の対象の画像を表示してもよい。
(5)シャッターが押された場合には、各受光素子11に、所定のシャッタースピードの間だけレンズにより結像された被写体像をあてて、光電変換により輝度信号を発生させる(ステップS15)。
(6)高速掃き出しを全画素分行い、垂直CCD12及び水平CCD13の電荷を排出する(ステップS16)。
(7)ステップS15で発生させた輝度信号を各垂直CCD12に読み出す(ステップS17)。
(8)ムービーモード、及び、スチルモードの場合に、固体撮像素子1が、通常転送により輝度信号を出力する(ステップS18)。
(9)CDS21が、固体撮像素子1から出力された輝度信号を、ノイズを除去しつつ増幅する(ステップS19)。
(10)A/D22が、CDS21によりノイズを除去されたアナログの輝度信号をA/D変換して、デジタルの輝度信号を出力する(ステップS20)。
(11)補正値検出部26が、アドレス記録部25に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号と、補正対象の垂直線の周辺の補正対象でない他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分、及び、補正対象の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号と、当該他の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分を検出する(ステップS21)。
(12)補正部27が、補正対象の垂直線を点欠陥の上側と下側とに区分し、上側に対応する各輝度信号は上部垂直非有効部で生成した差分を用いて補正し、下側に対応する各輝度信号は下部垂直非有効部で生成した差分を用いて補正する(ステップS22)。
(13)補正部27が、補正値検出部26により検出された差分を、所定倍して点欠陥に対応する輝度信号の補正値を計算し、点欠陥に対応する輝度信号を補正して画像情報を外部へ出力し、ステップS12へ戻る(ステップS23)。
<動作3>
図6は、本発明の実施の形態1における撮像システムによる第2の撮像動作の手順を示す図である。
ここで第2の撮像動作は、補正値検出部26において下部垂直非有効部で差分を生成する場合の動作例である。
以下に、第2の撮像動作の手順を説明する。
(1)電源オン時等に、各受光素子11、垂直CCD12、及び、水平CCD13等の電荷を排出する等により固体撮像素子1を初期化する(ステップS31)。
(2)ムービーモードであるかスチルモードであるかを判断する(ステップS32)。
(3)ムービーモードの場合には、1フィールド毎に、各受光素子11において1フィールドの間に光電変換により発生した輝度信号を各垂直CCD12に読み出す(ステップS33)。
(4)固体撮像素子1が、通常転送により輝度信号を出力する(ステップS34)。
(5)CDS21が、固体撮像素子1から出力された輝度信号を、ノイズを除去しつつ増幅する(ステップS35)。
(6)A/D22が、CDS21によりノイズを除去されたアナログの輝度信号をA/D変換して、デジタルの輝度信号を出力する(ステップS36)。
(7)補正値検出部26が、アドレス記録部25に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号と、補正対象の垂直線の周辺の補正対象でない他の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分を検出する(ステップS37)。
(8)補正部27が、補正対象の垂直線における点欠陥の上側と下側の両方の各輝度信号を下部垂直非有効部で生成した差分を用いて補正し、ステップS48へ飛ぶ(ステップS38)。
(9)スチルモードの場合には、シャッターが押されるまで待つ(ステップS39)。
なお、シャッター待ち状態においては、ムービーモードで動画を撮影して、撮像機器本体の液晶モニタ(図示せず)等に静止画撮影の対象の画像を表示してもよい。
(10)シャッターが押された場合には、各受光素子11に、所定のシャッタースピードの間だけレンズにより結像された被写体像をあてて、光電変換により輝度信号を発生させる(ステップS40)。
(11)高速掃き出しを全画素分行い、垂直CCD12及び水平CCD13の電荷を排出する(ステップS41)。
(12)ステップS10で発生させた輝度信号を各垂直CCD12に読み出す(ステップS42)。
(13)固体撮像素子1が、通常転送により輝度信号を出力する(ステップS43)。
(14)CDS21が、固体撮像素子1から出力された輝度信号を、ノイズを除去しつつ増幅する(ステップS44)。
(15)A/D22が、CDS21によりノイズを除去されたアナログの輝度信号をA/D変換して、デジタルの輝度信号を出力する(ステップS45)。
(16)補正値検出部26が、アドレス記録部25に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号と、補正対象の垂直線の周辺の補正対象でない他の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分を、通常転送に対応する差分として検出する(ステップS46)。
(17)補正部27が、下部垂直非有効部で生成した差分に、「高速掃き出しの転送時間/通常転送時間」の値を乗算して、通常転送に対応する差分から高速掃き出しに対応する差分を求める(ステップS47)。
(18)補正部27が、補正対象の垂直線を点欠陥の上側と下側とに区分し、上側に対応する各輝度信号は計算によって求めた高速掃き出しに対応する差分を用いて補正し、下側に対応する各輝度信号は下部垂直非有効部で生成した通常転送に対応する差分を用いて補正する(ステップS48)。
(19)補正部27が、補正値検出部26により検出された差分を、所定倍して点欠陥に対応する輝度信号の補正値を計算し、点欠陥に対応する輝度信号を補正して画像情報を外部へ出力し、ステップS32へ戻る(ステップS49)。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、リアルタイムで垂直CCDの点欠陥から発生する暗電流による影響の値を垂直非有効部で測定し、影響が及ぼされている輝度信号から影響に相当する分を除去することができるので、垂直CCDの点欠陥により発生する白縦線や白キズを高い精度で目立たなくすることができ、さらには、白キズや高速掃き出しに対応する補正処理ができる。
また、白縦線を目立たなくすることにより従来よりも製造時に良品とする垂直CCDの点欠陥の数を増やして良品の基準を下げることができるので、歩留まりを向上させ製造コストを抑えることができる。
(実施の形態2)
<概要>
本発明の実施の形態2は、特開平07−38799号公報に開示したような手ぶれ補正機能作動時において、垂直CCDの点欠陥から発生する暗電流による影響に相当する分を除去し、白縦線を目立たなくするものである。
当該手ぶれ補正機能作動時においては、高速掃き出しする画素がフィールド毎に異なり不規則であるため、1フィールド毎に、外部より高速掃き出しする画素数を入手し、この画素数と垂直CCDの点欠陥のアドレスとから高速掃き出しに対応する輝度信号を特定して、適正に補正するものである。
<構成>
図7は、本発明の実施の形態2における撮像システムの概略構成を示す図である。
図7に示すように、実施の形態2の撮像システムは、ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器に内蔵されており、レンズにより結像された被写体像を光電変換して画像情報を出力するものであり、固体撮像素子4、信号処理部5、及び、駆動部6から構成される。
固体撮像素子4は、実施の形態1の固体撮像素子1と同様である。
信号処理部5は、駆動部6に駆動指示を出し、固体撮像素子4から出力される輝度信号を処理して画像情報を外部へ出力するものであり、CDS51、A/D52、時間軸変換部53、画像動き検出部54、制御部55、及び、DSP56を含む。
CDS51は、実施の形態1のCDS21と同様である。
A/D52は、実施の形態1のA/D22と同様である。
時間軸変換部53は、入力されるデジタルの輝度信号を、画像上において実際よりも小さな範囲に対応する輝度信号を、規定の表示期間に引き延ばして出力する。
画像動き検出部54は、入力されるデジタルの輝度信号に基づいて、画像の動き情報を検出する。
制御部55は、画像動き検出部54により検出された画像の動き情報に基づいて駆動部6を駆動させることにより固体撮像素子4が出力する輝度信号の範囲を制御し、また、時間軸変換部53が出力する輝度信号の範囲を制御する。
ここで制御部55は、手ぶれ補正機能作動時に、各受光素子11から輝度信号を読み出す前に高速掃き出しする画素数γ1、及び、各受光素子11から輝度信号を読み出した後に高速掃き出しする画素数γ2を1フィールド毎に出力する。
DSP56は、時間軸変換部53から出力されたデジタルの輝度信号を、デジタル処理して画像情報を生成する。
図7に示すように、DSP56は、点欠陥検出部57、アドレス記録部58、補正値検出部59、及び、補正部60を含む。
点欠陥検出部57は、実施の形態1の点欠陥検出部24と同様である。
アドレス記録部58は、実施の形態1のアドレス記録部25と同様である。
補正値検出部59は、撮像時に、アドレス記録部58に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号と、補正対象の垂直線の周辺の補正対象でない他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分、及び、補正対象の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号と、当該他の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分のいずれかを、通常転送時間に対応する差分として検出する。
補正部60は、有効画素外の輝度信号を高速掃き出しする画素数を制御部55から1フィールド毎に受け付け、手ぶれ補正機能作動時に、補正値検出部59により検出した通常転送時間に対応する差分を、高速掃き出しの転送時間と通常転送時間との割合に基づいて換算して高速掃き出しに対応する差分を求め、補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の、アドレス記録部58に記憶されたYアドレスの画素と当該画素に隣接する受け付けた画素数分とに相当する各輝度信号を除く輝度信号のそれぞれから、補正値検出部59により検出された通常転送時間に対応する差分を減算し、補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の、アドレス記録部58に記憶されたYアドレスに隣接する受け付けた画素数分に相当する各輝度信号のそれぞれから、前記高速掃き出しに対応する差分を減算することにより補正する。
具体例を挙げると、補正部60は、各受光素子11から輝度信号を読み出す前に高速掃き出しする画素数γ1と、各受光素子11から輝度信号を読み出した後に高速掃き出しする画素数γ2を制御部55から1フィールド毎に受け付け、手ぶれ補正機能作動時に、点欠陥A(100,100)については、差分α2から高速掃き出しの転送時間10μsと通常転送時間100μsとの割合に基づいて換算して、換算差分=α2×10μs/100μs=α2/10を求め、受け付けた画素数分γ1及びγ2分に相当する各輝度信号を除く部分、(100,0)から(100,99−γ1)、及び、(100,101+γ2)から(100,299)の各輝度信号のそれぞれからα2を減算し、(100,100−γ1)から、(100,99)、(100X,101)から(100,100+γ2)の各輝度信号のそれぞれからα2/10を減算し、同様に点欠陥B(300,200)については、差分β2から換算して換算差分=β2/10を求め、受け付けた画素数分γ1、γ2分に相当する各輝度信号を除く部分、(300,0)から(300,199−γ1)、及び、(300,201+γ2)から(300,299)の各輝度信号のそれぞれからβ2を減算し、(300,200−γ1)から、(300,199)、(300,201)から(300,200+γ2)の各輝度信号のそれぞれからβ2/10を減算する。
補正部60は、さらに、補正値検出部59により検出された差分を所定倍して、点欠陥に対応する輝度信号の補正値を計算し、点欠陥に対応する輝度信号を補正する。
補正部60における点欠陥に対応する輝度信号の具体例は、実施の形態1の補正部27と同様である。
駆動部6は、信号処理部5からの駆動指示に基づいて、固体撮像素子4を駆動する。
ここで駆動部6は、手ぶれ補正機能作動時において、制御部55から高速掃き出しすべき画素数γ1、γ2を受け付けて、固体撮像素子4が出力する輝度信号の範囲を制御しつつ、固体撮像素子4を駆動する。
図8(a)は、手ぶれ補正機能作動時の垂直CCDの転送パルスの概略を示す図であり、図8(b)は、手ぶれ補正機能作動時の補正なしの画像情報により表示される画像の概略を示す図であり、図8(c)は手ぶれ補正機能作動時の補正後の画像情報により表示される画像の概略を示す図である。
<動作>
垂直CCDの点欠陥を検出する動作の手順は、実施の形態1と同様である。
図9は、本発明の実施の形態2における撮像システムによる手ぶれ補正機能作動時の撮像動作の手順を示す図である。
以下に、手ぶれ補正機能作動時の撮像動作の手順を説明する。
(1)電源オン時等に、各受光素子11、垂直CCD12、及び、水平CCD13等の電荷を排出する等により固体撮像素子4を初期化する(ステップS51)。
(2)駆動部6が、制御部55から、1フィールド毎に高速掃き出しすべき画素数γ1、γ2を受け付ける(ステップS52)。
(3)駆動部6が固体撮像素子4を駆動し、ステップS52で受け付けた高速掃き出しすべき画素数γ1分だけ、各垂直CCD12を高速掃き出しする(ステップS53)。
(4)1フィールド毎に、各受光素子11において1フィールドの間に光電変換により発生した輝度信号を各垂直CCD12に読み出す(ステップS54)。
(5)駆動部6が固体撮像素子4を駆動し、ステップS52で受け付けた高速掃き出しすべき画素数γ2分だけ、各垂直CCD12を高速掃き出しする(ステップS55)。
(6)固体撮像素子4が、所定画素分だけ通常転送により輝度信号を出力する(ステップS56)。
(7)CDS51が、固体撮像素子4から通常転送により出力された輝度信号を、ノイズを除去しつつ増幅する(ステップS57)。
(8)A/D52が、CDS51によりノイズを除去されたアナログの輝度信号をA/D変換して、デジタルの輝度信号を出力する(ステップS58)。
(9)補正値検出部59が、アドレス記録部58に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号と、補正対象の垂直線の周辺の補正対象でない他の垂直線上の上部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分、及び、補正対象の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号と、当該他の垂直線上の下部垂直非有効部に対応する輝度信号との差分のいずれかを、通常転送時間に対応する差分として検出する(ステップS59)。
(10)補正部60が、補正値検出部59により検出した通常転送時間に対応する差分を、高速掃き出しの転送時間と通常転送時間との割合に基づいて換算して、通常転送時間に対応する差分から高速掃き出しに対応する差分を求める(ステップS60)。
(11)補正部60が、補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の、アドレス記録部58に記憶されたYアドレスの画素と当該画素に隣接する受け付けた画素数分とに相当する各輝度信号を除く輝度信号のそれぞれから、補正値検出部59により検出された通常転送時間に対応する差分を減算し、補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の、アドレス記録部58に記憶されたYアドレスに隣接する受け付けた画素数分に相当する各輝度信号のそれぞれから、高速掃き出しに対応する差分を減算することにより補正する(ステップS61)。
(12)補正部60が、補正値検出部59により検出された差分を、所定倍して点欠陥に対応する輝度信号の補正値を計算し、点欠陥に対応する輝度信号を補正して画像情報を外部へ出力し、ステップS52へ戻る(ステップS62)。
<まとめ>
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、手ぶれ補正機能作動時において、リアルタイムで垂直CCDの点欠陥から発生する暗電流による通常転送時間に対応する影響の値を垂直非有効部で測定し、高速掃き出しに対応する差分を計算によって求め、それぞれの影響が及ぼされている輝度信号からそれぞれの影響に相当する分を除去することができるので、垂直CCDの点欠陥により発生する白縦線や白キズを高い精度で目立たなくすることができ、さらには、白キズや高速掃き出しに対応する補正処理ができる。
また、白縦線を目立たなくすることにより従来よりも製造時に良品とする垂直CCDの点欠陥の数を増やして良品の基準を下げることができるので、歩留まりを向上させ製造コストを抑えることができる。
(変形例1)
近年、静止画の解像度を高める要求が高く、反面、動画では転送時間に制限があり解像度を上げるには限度がある。
また、静止画撮影、及び、動画撮影時においても、解像度を状況に応じて切り換えたいという要求がある。
これらの要求に応えるべく、静止画撮影時の画素数が動画撮影時の画素数よりも多い撮像機器や、解像度をユーザの使用状況に応じて切り換えることができる撮像機器が登場している。
このような撮像機器は、静止画の最高の解像度を満たす画素数の固体撮像素子を備え、最高の解像度による静止画撮影時においては各受光素子からの輝度信号を1つずつ出力するが、動画撮影時や解像度変更時においては近接した複数の受光素子からの輝度信号をまとめて出力する。
そこで本発明の変形例は、解像度変更時において近接した複数の受光素子からの輝度信号をまとめて出力する固体撮像素子を備える撮像システムに対応するために、解像度変更時に点欠陥のアドレスを読み替える機能を追加するものである。
本発明の変形例は、実施の形態1、及び、実施の形態2に、解像度選択手段、及び、点欠陥アドレス変換手段を追加したものである。
ここでは、実施の形態1の変形例について説明する。
図10は、本発明の変形例における撮像システムの概略構成を示す図である。
図10に示すように、変形例の撮像システムは、実施の形態1の図1に示した撮像システムに、解像度選択部61、アドレス変換部62、及び、変換アドレス生成部63を追加したものである。
解像度選択部61は、受光素子による個々の電荷毎に輝度信号を出力する標準モード、及び、所定の個数の受光素子による混合電荷毎に輝度信号を出力する混合モードのうちの何れか一方を選択する。
具体例を、縦900×横1200の約72万画素の固体撮像素子を例にとって説明すると、受光素子11は72万個、垂直CCD12は1200個、水平CCD13は1個、標準モードにおける各画素のアドレスを(Xアドレス,Yアドレス)=(n1、m1)で表すと、XアドレスnはX0からX1199、YアドレスmはY0からY899となり、輝度信号の出力順序は、左上を(0,0)、右下を(1199,899)とし、垂直CCDの転送は下から上の方向へ行われ、水平CCDの転送は右から左の方向へ行われるものとすると、(0,0)〜(1199,0),(0,1)〜(1199,1),・・・(0,899)〜(1199,899)となる。
以下の具体例は、標準モードにおける点欠陥のアドレスを、点欠陥A1(301,303)、及び、点欠陥B1(902,607)として説明する。
ここで、混合モードでは、X方向に3個、及び、Y方向に3個の合計9個の受光素子による混合電荷毎に輝度信号を出力し、縦300×横400の約12万画素の固体撮像素子として駆動されることにする。
アドレス変換部62は、混合モードが選択された場合に、標準モードにおけるアドレス表記を、混合モードにおけるアドレス表記に変更する。
具体例を挙げると、標準モードにおける(0,0)〜(1199,899)のアドレス表記を、混合モードにおける(0,0)〜(399,299)のアドレス表記に変更する。
変換アドレス生成部63は、混合モードが選択された場合に、アドレス記録部25に記録された点欠陥のアドレスに所定の変換を施して、アドレス変換部62によるアドレス変換後に点欠陥が存在することとなる変換アドレスを生成する。
ここで、標準モードにおける点欠陥のアドレスを混合モードにおける点欠陥のアドレスに変換する所定の変換は、例えば(1)1を加算し、(2)混合数で割り、(3)余りを捨てるか、又は、小数点以下を切り捨てる。
具体例を挙げると、標準モードにおける点欠陥A1(301,303)において、Xアドレスは(1)1を加算し、301+1=302、(2)混合数3で割り302/3=100・・・2、(3)余りを捨て、100となり、Yアドレスは(1)1を加算し、303+1=304、(2)混合数3で割り304/3=101・・・1、(3)余りを捨て、101となるので、混合モードにおける点欠陥A2(100,101)となる。
同様に標準モードにおける点欠陥B1(902,607)において、Xアドレスは(1)1を加算し、902+1=903、(2)混合数3で割り903/3=301・・・0、(3)余りはないので、301となり、Yアドレスは(1)1を加算し、607+1=608、(2)混合数3で割り608/3=202・・・2、(3)余りを捨て、202となるので、混合モードにおける点欠陥B2(301,202)となる。
点欠陥検出部24、及び、補正部27は、混合モードが選択された場合に、変換アドレス生成部63により生成された変換アドレスを用いる。
(変形例2)
本発明の実施の形態1、2、及び変形例1における撮像システムにおいて、一画面分の垂直転送段数は有効画素部と垂直遮光部と垂直ダミー部とを合計した実在領域の垂直段数よりも多い場合には、補正対象の垂直線及び他の垂直線に対応する輝度信号は実在領域のどこにも対応しない空転送信号を含むので、補正値検出部は、補正対象の垂直線に対応する輝度信号に含まれる空転送信号と他の垂直線に対応する輝度信号に含まれる空転送信号との差分を補正値として検出してもよい。
例えば、実在領域の垂直段数をM段とし、一画面分の垂直転送段数をN段とすると、M=Nであれば、出力される輝度信号は全て実在領域のどこかの部分に相当するが、N>Mであれば、最初のM段分の輝度信号は実在領域のどこかの部分に相当するが、M+1段目からN段目までの最後のN−M段分は空転送信号であり、実在領域のどこの部分にも相当しない。
そして、この空転送信号は、実在領域の全M段分の垂直CCDから出力された輝度信号が転送された後に出力されており、M段目までの垂直CCDに存在した欠陥に起因する輝度信号成分を含んでいる。しかも、M+1段目以降の転送においては実在領域の垂直CCDから出力された輝度信号が転送されず、新たな輝度信号成分が追加されることが無いので、この空転送信号はそれぞれ、M段目の垂直CCDから出力された輝度信号とほぼ同一の成分を有する。
ここで、単に「同一」ではなく「ほぼ同一」と述べたのは、垂直CCDを転送する時に得られる輝度信号成分は、同一の部分に相当する信号であっても時間的な揺らぎのために全く同一とは限らず、垂直CCDにおいてはその差による影響が無視できない程大きい場合があるという理由に基づく。
例えば、M>LのときL段目の垂直CCDに欠陥があり、各垂直CCDから出力される輝度信号のそれぞれに、この欠陥による増加分が付加されるような場合において、各輝度信号には全く同一の増加分が付加される訳ではなく、温度的な揺らぎやショットノイズ等の時間的な揺らぎのために、無視できない程に差のある増加分が付加されることがある。
そこで、この空転送信号を補正値の検出に用いることで、このような時間的な揺らぎによる誤差を除去し、補正値の検出精度を高めることができる。詳細を以下に述べる。
M段目までの輝度信号は実在する領域を1段ずつ転送して出力され、M段目、M+1段目、M+2段目、・・・、N段目の部分に相当する各輝度信号はほぼ同一の成分を有しているが、それぞれが時間的な揺らぎによる誤差のみを含んでいる。
そこで、M段目、M+1段目、M+2段目、・・・、N段目の部分に相当する各輝度信号を平均することにより、空間的な誤差の影響を受けずに時間的な揺らぎによる誤差のみを除去することができる。なお、ここで空転送信号を平均する際には、実在領域の最終段であるM段目の輝度信号を含めて行ってもよい。
また、垂直ダミー部が十分に実在しない場合においても、空転送信号を用いて補正値の検出を行うことができる。
また、画面下部の垂直ダミー部は、主にチップサイズを縮小するために、非常に段数が少なかったり実在しない場合があり、このような場合には、垂直ダミー部に相当する輝度信号を補正値の検出に用いることができないが、空転送信号を用いれば補正値の検出を行うことができる。
なお、空転送信号を用いて補正値を算出する際には、垂直遮光部、及び垂直ダミー部を用いて補正値を算出する際と同様に、空転送の転送時間の割合に基づいた換算式を用いて計算を施す。
本発明は、家庭用ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの撮像機器に適用することができる。本発明によって、白縦線を高い精度で目立たなくすることができる固体撮像素子が提供でき、撮像機器の画質の向上に寄与することができる。
また、白縦線を目立たなくすることにより従来よりも製造時に良品とする垂直CCDの点欠陥の数を増やして良品の基準を下げることができるので、歩留まりを向上させ製造コストを抑えることができ、撮像機器の価格の低下に寄与することができる。
また、家庭用だけでなく、あらゆる撮像機器に適用することができる。
本発明の実施の形態1における撮像システムの概略構成を示す図である。 図2(a)はムービーモード時の垂直CCDの転送パルスの概略を示す図であり、図2(b)はムービーモード時の補正なしの画像情報により表示される画像の概略を示す図であり、図2(c)はムービーモード時の補正後の画像情報により表示される画像の概略を示す図である。 図3(a)はスチルモード時の垂直CCDの転送パルスの概略を示す図であり、図3(b)は、スチルモード時の補正なしの画像情報により表示される画像の概略を示す図であり、図3(c)はスチルモード時の補正後の画像情報により表示される画像の概略を示す図である。 本発明の実施の形態1における撮像システムによる垂直CCDの点欠陥を検出する動作の手順を示す図である。 本発明の実施の形態1における撮像システムによる第1の撮像動作の手順を示す図である。 本発明の実施の形態1における撮像システムによる第2の撮像動作の手順を示す図である。 本発明の実施の形態2における撮像システムの概略構成を示す図である。 図8(a)は、手ぶれ補正機能作動時の垂直CCDの転送パルスの概略を示す図であり、図8(b)は、手ぶれ補正機能作動時の補正なしの画像情報により表示される画像の概略を示す図であり、図8(c)は手ぶれ補正機能作動時の補正後の画像情報により表示される画像の概略を示す図である。 本発明の実施の形態2における撮像システムによる手ぶれ補正機能作動時の撮像動作の手順を示す図である。 本発明の変形例における撮像システムの概略構成を示す図である。
符号の説明
1 固体撮像素子
2 信号処理部
3 駆動部
4 固体撮像素子
5 信号処理部
6 駆動部
11 受光素子
12 垂直CCD
13 水平CCD
21 CDS
22 A/D
23 DSP
24 点欠陥検出部
25 アドレス記録部
26 補正値検出部
27 補正部
51 CDS
52 A/D
53 時間軸変換部
54 検出部
55 制御部
56 DSP
57 点欠陥検出部
58 アドレス記録部
59 補正値検出部
60 補正部
61 解像度選択部
62 アドレス変換部

Claims (18)

  1. 2次元状に複数個配列された受光素子から、複数の垂直CCD及び1以上の水平CCDを用いて所定の順序で出力される輝度信号を処理して、画像情報を出力する画像欠陥補正装置であって、
    前記垂直CCDのうちの点欠陥が存在する垂直CCDを特定するXアドレスを記録する記録手段と、
    記録手段に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号と、補正対象でない他の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号とから、補正値を検出する補正値検出手段と、
    前記補正対象の垂直線に対応する各輝度信号のそれぞれを、補正値検出手段により検出された補正値に基づいて補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする画像欠陥補正装置。
  2. 前記補正値検出手段は、
    前記補正対象の垂直線上の有効画素外で常時光が当たらない垂直遮光部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直遮光部に対応する輝度信号との差分、又は、前記補正対象の垂直線上の受光素子を持たない垂直ダミー部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直ダミー部に対応する輝度信号との差分を、前記補正値として検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像欠陥補正装置。
  3. 一画面分の垂直転送段数は、有効画素部と前記垂直遮光部と前記垂直ダミー部とを合計した実在領域の垂直段数よりも多く、
    前記垂直ダミー部に対応する輝度信号は、実在領域のどこにも対応しない空転送信号を含むこと
    を特徴とする請求項に記載の画像欠陥補正装置。
  4. 前記補正手段は、
    前記補正対象の垂直線毎に、前記補正手段により差分を検出された補正対象の垂直線に対応する輝度信号を、当該差分に基づいてリアルタイムで補正すること
    を特徴とする請求項2、及び請求項3のいずれか1項に記載の画像欠陥補正装置。
  5. 前記記録手段は、さらに、
    垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、
    前記補正値検出手段は、
    画面上部の垂直遮光部、及び、画面下部の垂直遮光部のそれぞれにおいて、又は、画面上部の垂直ダミー部、及び、画面下部の垂直ダミー部のそれぞれにおいて、前記差分を別個に検出し、
    前記補正手段は、
    前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも上側に相当する各輝度信号のそれぞれから、補正値検出手段により画面上部の垂直遮光部、又は、画面上部の垂直ダミー部において検出された差分を減算し、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも下側に相当する各輝度信号のそれぞれから、補正値検出手段により画面下部の垂直遮光部、又は、画面下部の垂直ダミー部において検出された差分を減算することにより補正すること
    を特徴とする請求項に記載の画像欠陥補正装置。
  6. 前記記録手段は、さらに、
    垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、
    前記補正値検出手段は、
    画面上部の垂直遮光部、及び、画面下部の垂直遮光部の何れか一方において、又は、画面上部の垂直ダミー部、及び、画面下部の垂直ダミー部の何れか一方において、前記差分を検出し、
    前記補正手段は、
    補正値検出手段により検出した一方の差分から、他方の差分を所定の換算式を用いて計算し、
    前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも上側に相当する各輝度信号のそれぞれから、画面上部の垂直遮光部、又は、画面上部の垂直ダミー部に対応する差分を減算し、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の記録手段に記憶されたYアドレスよりも下側に相当する各輝度信号のそれぞれから、画面下部の垂直遮光部、又は、画面下部の垂直ダミー部に対応する差分を減算することにより補正すること
    を特徴とする請求項に記載の画像欠陥補正装置。
  7. 前記補正手段は、
    静止画を撮影する際に、補正値検出手段により検出した一方の差分に、高速掃き出しの転送時間と通常転送時間との割合に基づいた換算式を用いた計算を施して他方の差分を求めること
    を特徴とする請求項に記載の画像欠陥補正装置。
  8. 前記記録手段は、さらに、
    垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、
    前記補正値検出手段は、
    画面上部の垂直遮光部、及び、画面下部の垂直遮光部の何れか一方において、又は、画面上部の垂直ダミー部、及び、画面下部の垂直ダミー部の何れか一方において、通常転送時間に対応する差分を検出し、
    前記補正手段は、
    手ぶれ補正機能作動時に、補正値検出手段により検出した通常転送時間に対応する差分を、高速掃き出しの転送時間と通常転送時間との割合に基づいて換算して、高速掃き出しに対応する差分を求め、
    有効画素外の輝度信号を高速掃き出しする画素数を受け付け、前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の、記録手段に記憶されたYアドレスの画素に隣接する受け付けた画素数分に相当する各輝度信号を除く輝度信号のそれぞれから、補正値検出手段により検出された通常転送時間に対応する差分を減算し、
    前記補正対象の垂直線に対応する輝度信号中の、記録手段に記憶されたYアドレスの画素に隣接する受け付けた画素数分に相当する各輝度信号のそれぞれから、前記高速掃き出しに対応する差分を減算することにより補正すること
    を特徴とする請求項に記載の画像欠陥補正装置。
  9. 前記記録手段は、さらに、
    垂直CCD上の点欠陥の位置を特定するYアドレスを記憶し、
    前記補正手段は、さらに、
    補正値検出手段により検出した補正値に、読み出し停止時間と通常転送時間との割合に基づいて換算して換算補正値を求め、
    記録手段に記憶されたXアドレスとYアドレスとから特定される点欠陥に相当する輝度信号を、当該換算補正値に基づいて補正すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像欠陥補正装置。
  10. 前記画像欠陥補正装置は、さらに、
    非撮像時に予め、全ての受光素子からの読み出しをしないで垂直転送を一定時間停止し、その後に輝度信号を出力して、所定値以上の値の輝度信号を検索することにより、垂直CCDの点欠陥を検出し、当該点欠陥のアドレスに関する情報を前記記録手段に記録する点欠陥検出手段を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の画像欠陥補正装置。
  11. 前記補正手段は、
    補正すべき前記各輝度信号のそれぞれについて、補正前に飽和しているか否かを判断し、飽和している輝度信号の補正を行わないこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像欠陥補正装置。
  12. 前記補正手段は、
    補正すべき前記各輝度信号のそれぞれについて、周辺の輝度信号が飽和しているか否かを判断し、周辺の輝度信号が飽和している輝度信号の補正を行わないこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像欠陥補正装置。
  13. 前記補正手段は、
    補正すべき前記各輝度信号のそれぞれについて、補正前に飽和しているか否かを判断し、飽和している輝度信号の補正後の値と、その周辺の輝度信号の値とを比較し、当該補正後の値の方が低輝度を示す場合に、当該飽和している輝度信号の値を当該周辺の輝度信号の値で置き換えること
    を特徴とする請求項1に記載の画像欠陥補正装置。
  14. 前記画像欠陥補正装置は、さらに、
    前記受光素子による個々の電荷毎に輝度信号を出力する標準モード、及び、所定の個数の受光素子による混合電荷毎に輝度信号を出力する混合モードのうちの何れか一方を選択する選択手段と、
    混合モードが選択された場合に、標準モードにおけるアドレス表記を、混合モードにおけるアドレス表記に変更するアドレス変換手段と、
    混合モードが選択された場合に、前記記録手段に記録されたXアドレスに、所定の変換式を用いた計算を施して、アドレス変換手段によるアドレス変換後に点欠陥が存在することとなる変換Xアドレスを生成する変換アドレス生成手段とを備え、
    前記補正値検出手段、及び、前記補正手段は、混合モードが選択された場合に、前記Xアドレスの代わりに変換アドレス生成手段により生成された変換Xアドレスを用いること
    を特徴とする請求項1に記載の画像欠陥補正装置。
  15. 2次元状に複数個配列された受光素子から、複数の垂直CCD及び1以上の水平CCDを用いて所定の順序で出力される輝度信号を処理して、画像情報を出力する画像欠陥補正装置における画像欠陥補正方法であって、
    前記画像欠陥補正装置は、前記垂直CCDのうちの点欠陥が存在する垂直CCDを特定するXアドレスを記録する記録手段を備え、
    記録手段に記録されたXアドレスにより特定される補正対象の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号と、補正対象でない他の垂直線上の所定の部分に対応する輝度信号とから、補正値を検出する補正値検出ステップと、
    前記補正対象の垂直線に対応する各輝度信号のそれぞれを、補正値検出ステップにより検出された補正値に基づいて補正する補正ステップと
    を含むことを特徴とする画像欠陥補正方法。
  16. 前記補正値検出ステップは、
    前記補正対象の垂直線上の有効画素外で常時光が当たらない垂直遮光部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直遮光部に対応する輝度信号との差分、又は、前記補正対象の垂直線上の受光素子を持たない垂直ダミー部に対応する輝度信号と前記他の垂直線上の前記垂直ダミー部に対応する輝度信号との差分を、前記補正値として検出すること
    を特徴とする請求項15に記載の画像欠陥補正方法。
  17. 一画面分の垂直転送段数は、有効画素部と前記垂直遮光部と前記垂直ダミー部とを合計した実在領域の垂直段数よりも多く、
    前記垂直ダミー部に対応する輝度信号は、実在領域のどこにも対応しない空転送信号を含むこと
    を特徴とする請求項16に記載の画像欠陥補正方法。
  18. 前記画像欠陥補正方法は、さらに、
    非撮像時に予め、全ての受光素子からの読み出しをしないで垂直転送を一定時間停止し、その後に輝度信号を出力して、所定値以上の値の輝度信号を検索することにより、垂直CCDの点欠陥を検出し、当該点欠陥のアドレスに関する情報を前記記録手段に記録する点欠陥検出ステップを含むこと
    を特徴とする請求項15に記載の画像欠陥補正方法。
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