JP3913849B2 - 金属vベルト式無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属リングに多数の金属エレメントを装着した無端ベルトを一対のプーリに巻き掛けて成る金属Vベルト式無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属Vベルト式無段変速機において、プーリと金属エレメントとの間の静摩擦係数及び動摩擦係数をそれぞれμs,μaとしたとき、プーリのV溝傾斜角αを tan-1μa<α< tan-1μsの範囲に設定することにより、V溝傾斜角αを小さくして無端ベルトの張力を減少させ、該無端ベルトのスリップを回避しながら伝達可能トルクを増加させるものが、本出願人が特願平8−71995号において既に提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる金属Vベルト式無段変速機が変速を行うとき、固定側プーリ半体に対して可動側プーリ半体が離間すると金属エレメントが半径方向内側に移動してプーリの有効半径が減少し、固定側プーリ半体に対して可動側プーリ半体が接近すると金属エレメントが半径方向外側に移動してプーリの有効半径が増加する。このとき、金属エレメントの半径方向移動距離が大きいほどレシオ幅を大きく設定することができるため、プーリV面に接触するエレメント側長を小さくして金属エレメントの前記移動可能距離を大きく確保することが望ましい。しかしながら、エレメント側長を無闇に小さくすると、プーリ及び金属エレメント間に作用するヘルツ面圧が増加して耐久性に影響が出る可能性がある。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、金属エレメントのエレメント側長を適切な値に設定してレシオ幅を最大限に拡大することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、ドライブシャフトに設けたドライブプーリと、ドリブンシャフトに設けたドリブンプーリとに、金属リングに多数の金属エレメントを装着した無端ベルトを巻き掛けて成り、車両の停止時に前記両プーリが回転した状態で変速が可能な金属Vベルト式無段変速機において、
前記プーリのV溝傾斜角αは、前記プーリと金属エレメントとの間の静摩擦係数をμsとし、動摩擦係数をμaとしたとき、 tan-1μa<α< tan-1μs の範囲に設定され、前記金属エレメントが前記プーリに実際に接触するエレメント側長をLとし、前記プーリの有効半径をRとし、前記金属エレメントとプーリの縦弾性係数及びポアソン比をそれぞれE及びνとし、また前記金属エレメントとプーリ間のヘルツ面圧をσ H としたときに、L=NE sin α/2πσ H 2 R(1−ν 2 )の関係となるように、前記エレメント側長Lが、前記V溝傾斜角αと前記ヘルツ面圧σ H とに応じて設定されると共に、前記ヘルツ面圧σH はその下限値、高負荷運転時における前記金属リングの張力が所定値以下になる値に設定され、またその上限値が、前記高負荷運転を所定時間行ったときの前記金属エレメント及びプーリの摩耗量が限界値以下となる値に設定されることを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、プーリ及び金属エレメントの耐久性の観点から決定されるヘルツ面圧σH と、変速を可能にしながら無端ベルトのスリップを防止して伝達可能トルクを増加させる観点から決定されるV溝傾斜角αとに基づいて、エレメント側長Lを最小に決定してレシオ幅を拡大することができる。また特にヘルツ面圧σH は、高負荷運転時における金属リングの張力が所定値以下になる値に下限値を設定したことで、金属リングに過大な張力が作用するのを防止しながらエレメント側長Lを最小に決定することができる。しかも車両の停止時にも両プーリが回転した状態で容易に変速を行うことが可能となるため、 tan α<μsを満たすV溝傾斜角αの使用が可能となり、即ち、V溝傾斜角αを従来よりも小さく設定しても変速が可能となり、その変速に要する軸方向推力も小さくて済む。
【0007】
また請求項2に記載された発明は、請求項1の構成に加えて、車両の停止時に前記プーリを回転可能とすべく発進用クラッチをドリブンシャフト側に設けたことを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、車両の停止時にも両プーリが回転した状態で容易に変速を行うことが可能となるため、 tan α<μsを満たすV溝傾斜角αの使用が可能となり、即ち、V溝傾斜角αを従来よりも小さく設定しても変速が可能となり、その変速に要する軸方向推力も小さくて済む。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図21は本発明の一実施例を示すもので、図1はベルト式無段変速機の縦断面図のマップ、図2は図1のA部拡大図、図3は図1のB部拡大図、図4は図1のC部拡大図、図5は図1のD部拡大図、図6は図3の6−6線断面図、図7はベルト式無段変速機のスケルトン図、図8は無端ベルトに作用する力の釣合いを説明する図、図9は無端ベルトの押付力と張力との関係を説明する図、図10は伝達可能トルクと軸間力との関係を示すグラフ、図11は入力回転数と伝達可能トルクとの関係を示すグラフ、図12及び図13はレシオと伝達効率との関係を示すグラフ、図14はV溝傾斜角と伝達可能トルクとの関係を示すグラフ、図15はレシオとミスアライメントとの関係を示すグラフ、図16はV溝傾斜角とエレメント側長とヘルツ面圧との関係を導く説明図、図17は各V溝傾斜角に対するヘルツ面圧とエレメント側長との関係を示すグラフ、図18は見かけのエレメント側長とエレメント重量との関係を示すグラフ、図19は伝達可能トルクと平均張力との関係を示すグラフ、図20は見かけのエレメント側長と平均張力との関係を示すグラフ、図21は見かけのエレメント側長の設定可能範囲を示すグラフである。
【0011】
先ず、図1〜図7を参照してベルト式無段変速機の全体構造を説明する。
【0012】
ベルト式無段変速機は車両の車体前部に横置きに配置したエンジンの右側に接続されるもので、車体前後方向に延在する割面を介して結合された左ケーシング1及び右ケーシング2を備える。右ケーシング2の右側面には、幅狭の中間ケーシング3及び右カバー4が重ね合わせて結合される。ベルト式無段変速機は、エンジンのクランクシャフト5と同軸に配設されたドライブシャフト6と、このドライブシャフト6の上部後方に配設されたドリブンシャフト7と、このドリブンシャフト7の下部後方に配設されたセカンダリシャフト8とを備えており、このセカンダリシャフト8の略下方に差動装置9が配設される。
【0013】
中間ケーシング3に設けたボールベアリング10及び右ケーシング2に設けたボールベアリング11により支持されたドライブシャフト6は、その左端がフライホイール12を介してクランクシャフト5の右端に接続される。ドライブシャフト6の中間部にはドライブプーリ13が設けられ、また右端には遊星歯車式減速機構14、フォワードクラッチ15及びリバースブレーキ16よりなる前後進切換機構が設けられる。
【0014】
中間ケーシング3に設けたボールベアリング17及び右ケーシング2に設けたローラベアリング18により支持されたドリブンシャフト7は、その左端に冷却性能の高い湿式多板型クラッチよりなる発進用クラッチ19を備えるとともに、その中間部にドリブンプーリ20を備える。ドライブシャフト6のドライブプーリ13とドリブンシャフト7のドリブンプーリ20とは、2条の金属リング211 ,211 に多数の金属エレメント212 を装備した無端ベルト21により接続される。
【0015】
前記フライホイール12は、クランクシャフト5の右端に固着された円盤状の第1マス25と、ドライブシャフト6の左端に固着されて前記第1マス25に対向する円盤状の第2マス26と、第1マス25及び第2マス26間に配設されて両マス25,26の相対回転により圧縮される複数のスプリング27…と、両マス25,26の相対回転により摩擦力を発生する摩擦力発生手段28とを備える。第1マス25及び第2マス26間には両マス25,26を相対回転可能に支持するボールベアリング29が設けられる。また第1マス25の外周には図示せぬスタータモータのピニオンに噛合するスタータギヤ30が設けられる。
【0016】
ドライブシャフト6の左端に固着した第1オイルポンプ駆動ギヤ31が、外接ギヤポンプよりなるオイルポンプ32の入力軸に固着した第2オイルポンプ駆動ギヤ33に噛合しており、従ってドライブシャフト6の回転によりオイルポンプ32が駆動される。
【0017】
ドライブシャフト6に設けられたドライブプーリ13は、ドライブシャフト6の外周に一対のニードルベアリング34,35を介して相対回転自在に支持したスリーブ軸36と一体の固定側プーリ半体37と、スリーブ軸36の外周にボールスプラインを介して摺動自在に支持されて前記固定側プーリ半体37に対して接近・離間可能な可動側プーリ半体38とを備える。スリーブ軸36に固着した隔壁部材39と、可動側プーリ半体38に固着した隔壁部材40と、可動側プーリ半体38とにより、可動側プーリ半体38を固定側プーリ半体37に向けて押圧する油室41が画成される。油室41には、無端ベルト21に所定の初期荷重を与えるためのスプリング42が縮設される。
【0018】
スリーブ軸36の隔壁部材39と可動側プーリ半体38の隔壁部材40との間に、前記隔壁部材39を挟んで油室41に対向するキャンセラ43が画成される。キャンセラ43の内周部に、前記オイルポンプ32からオイルを供給するフィードパイプ44の出口端が直接開口する。このように、オイルポンプ32からフィードパイプ44を介してキャンセラ43に直接オイルを供給することにより、従来必要であったオイルを案内するガイド部材を廃止して部品点数の削減を図ることができる。而して、キャンセラ43内に供給されたオイルに作用する遠心力を油室41内のオイルに作用する遠心力に対抗させることにより、可動側プーリ半体38に不要なスラスト力が作用することが防止される。
【0019】
ドライブシャフト6の右端に設けられた前後進切換機構の遊星歯車式減速機構14は、ドライブシャフト6にスプライン結合したサンギヤ45と、内周をドライブシャフト6に相対回転自在に支持したプラネタリキャリヤ46と、内周をドライブシャフト6に相対回転自在に支持したリングギヤ側板47の外周に形成したリングギヤ48と、前記プラネタリキャリヤ46に支持したインナプラネタリギヤ49…及びアウタプラネタリギヤ50…とを備える。インナプラネタリギヤ49…及びアウタプラネタリギヤ50…は相互に噛合し、且つインナプラネタリギヤ49…はサンギヤ45に噛合するとともにアウタプラネタリギヤ50…はリングギヤ48に噛合する。
【0020】
前記プラネタリキャリヤ46の内周及び前記リングギヤ側板47の内周は、ドライブシャフト6にスプライン結合したサンギヤ45の右側面及びドライブシャフト6の右端に固着したスラストワッシャ51間に、3個のスラストベアリング52,53,54を介して支持される。即ち、サンギヤ45の右側面にスラストベアリング52を介してプラネタリキャリヤ46の内周左側面が重ね合わされ、このプラネタリキャリヤ46の内周右側面にスラストベアリング53を介してリングギヤ側板47の内周左側面が重ね合わされ、このリングギヤ側板47の内周右側面にスラストベアリング54を介してスラストワッシャ51の左側面が重ね合わされる。
【0021】
前後進切換機構のフォワードクラッチ15は、スリーブ軸36の右端に固着され、且つ前記プラネタリキャリヤ46の外周に結合されたクラッチアウタ55と、サンギヤ45に結合されたクラッチインナ56と、クラッチアウタ55及びクラッチインナ56間に配設された複数の摩擦板57…と、クラッチアウタ55の内部に収納されて前記摩擦板57…を押圧可能なクラッチピストン58と、クラッチピストン58を押し戻すスプリング59とを備える。クラッチアウタ55及びクラッチピストン58間に画成される油室60にオイルを供給してクラッチピストン58を駆動すると、摩擦板57…が相互に密着してクラッチアウタ55及びクラッチインナ56が一体化され、スリーブ軸36がドライブシャフト6に結合されてドライブプーリ13がドライブシャフト6と一体で回転する。
【0022】
前後進切換機構のリバースブレーキ16は、リングギヤ48の外周と中間ケーシング3の内周との間に配設された複数の摩擦板61…と、中間ケーシング3に摺動自在に支持されて前記摩擦板61…押圧可能なブレーキピストン62と、ブレーキピストン62を押し戻すスプリング63…とを備える。ブレーキピストン62と中間ケーシング3との間に画成される油室64にオイルを供給してブレーキピストン62を駆動すると、摩擦板61…が相互に密着してリングギヤ48が中間ケーシング3に結合される。これにより、ドライブシャフト6の回転はサンギヤ45、インナプラネタリギヤ49…、アウタプラネタリギヤ50…、プラネタリキャリヤ46を介してクラッチアウタ55に伝達される。これにより、ドライブシャフト6の回転は逆回転となってドライブプーリ13に伝達される。
【0023】
ドライブシャフト6及びスリーブ軸36を支持する前記ボールベアリング10は、中間ケーシング3と該中間ケーシング3を貫通するボルト65で固定されたベアリングホルダ66との間に挟持される。前記ボルト65の頭部はリバースブレーキ16の油室64内に配設されており、これにより前記ボルト65の半径方向外側に油室64を形成する場合に比べて、ブレーキピストン62の外径を小型化してリバースブレーキ16をコンパクト化することができる。
【0024】
ドライブシャフト6の右端側内部に同軸に嵌合する2本の給油管により、ドライブプーリ13の油室41に給油する油路67と、フォワードクラッチ15の油室60に給油する油路68と、フォワードクラッチ15を潤滑する油路69とが形成される。前記油路67からドライブシャフト6及びスリーブ軸36間に流入したオイルは、ドライブシャフト6の外周に沿って左右に分流して一対のニードルベアリング34,35を潤滑する。
【0025】
左側のニードルベアリング35の左側には一対のシールリング70,71が設けられており、両シールリング70,71の中間位置がドライブシャフト6の左端側内部に形成された油路72に連通する。従って、左側のニードルベアリング35を潤滑したオイルの一部は右側のシールリング70を通過して左側のシールリング71に阻止され、そこから油路72に流入して第1オイルポンプ駆動ギヤ31のスプライン結合部を潤滑する。
【0026】
ドリブンプーリ20の固定側プーリ半体75はドリブンシャフト7に一体に形成されており、可動側プーリ半体76はドリブンシャフト7の外周にボールスプラインを介して摺動自在に支持される。ドリブンシャフト7に固着した隔壁部材77と、可動側プーリ半体76に固着した隔壁部材78と、可動側プーリ半体76とにより、可動側プーリ半体76を固定側プーリ半体75に向けて押圧する油室79が画成される。油室79には、無端ベルト21に所定の初期荷重を与えるためのスプリング80が縮設される。また、ドリブンシャフト7の隔壁部材77と可動側プーリ半体76の隔壁部材78との間に、前記隔壁部材77を挟んで油室79に対向するキャンセラ81が画成される。
【0027】
ドリブンシャフト7の左端に設けられる発進用クラッチ19は、ドリブンシャフト7に固着したクラッチアウタ82と、ドリブンシャフト7の外周に一対のニードルベアリング83,83を介して相対回転自在に支持したクラッチインナ84と、クラッチアウタ82及びクラッチインナ84間に配設した複数の摩擦板85…と、クラッチアウタ82の内部に収納されて前記摩擦板85…を押圧可能なクラッチピストン86と、このクラッチピストン86を押し戻すスプリング87とを備える。クラッチアウタ82及びクラッチピストン86間に画成される油室88にオイルを供給してクラッチピストン86を駆動すると、摩擦板85…が相互に密着してクラッチアウタ82及びクラッチインナ84が結合され、クラッチインナ84はドリブンシャフト7と一体に回転する。
【0028】
クラッチインナ84にはパーキングギヤ89及び出力ギヤ90が一体に形成される。セカンダリシャフト8には第1中間ギヤ91及び第2中間ギヤ92が一体に形成されており、第1中間ギヤ91は前記出力ギヤ90に噛合するとともに、第2中間ギヤ92は差動装置9のファイナルギヤ93に噛合する。
【0029】
上記構造を備えたベルト式無段変速機は、前後進切換機構のフォワードクラッチ15を係合させてドライブプーリ13を支持するスリーブ軸36をドライブシャフト6に直結し、且つ発進用クラッチ19を係合させて出力ギヤ90をドリブンシャフト7に結合することにより、エンジンのクランクシャフト5の回転をフライホイール12→フォワードクラッチ15→スリーブ軸36→ドライブプーリ13→無端ベルト21→ドリブンプーリ20→ドリブンシャフト7→発進用クラッチ19→出力ギヤ90→第1中間ギヤ91→第2中間ギヤ92→ファイナルギヤ93→差動装置9の経路を介して伝達し、左右の車軸を正転駆動して車両を前進させることができる。
【0030】
また、前記フォワードクラッチ15に代えてリバースブレーキ16を係合させれば、前述したようにドライブシャフト6の回転が減速され、且つ逆回転となってドライブプーリ13に伝達され、これにより左右の車軸を逆転駆動して車両を後進させることができる。
【0031】
上述のようにして車両が前後進するとき、ドライブプーリ13の油室41及びドリブンプーリ20の油室79に作用する油圧に差を持たせることにより、ドライブプーリ13及びドリブンプーリ20の一方の溝幅を増加させるとともに他方の溝幅を減少させて、ドライブシャフト6からドリブンシャフト7に伝達される駆動力の変速比を無段階に変化させることができる。
【0032】
上記構成を備えたベルト式無段変速機において、ドライブプーリ13及びドリブンプーリ20のV溝の傾斜角(プーリ回転面とプーリ・ベルト接触面との成す角度、以下V溝傾斜角αと言う)は、8°に設定されている。以下、その理由を説明する。
【0033】
図8は無端ベルト21に作用する力の釣合いを説明する図である。
【0034】
α;V溝傾斜角
μ;プーリと無端ベルトとの間の摩擦係数
N;無端ベルトがプーリから受ける垂直抗力
F;無端ベルトがその張力によってプーリに押し付けられる押付力
Q;油圧により発生するプーリの軸方向推力
但し、N,F,Qはプーリの単位中心角あたりの値である。
【0035】
プーリと無端ベルトとの間には垂直抗力N及び摩擦係数μに応じた摩擦力μNが作用する。この摩擦力は無端ベルトがプーリの半径方向外側に移動しようとするときには、図示したように半径方向内側に向かっており、無端ベルトがプーリの半径方向内側に移動しようとするときには半径方向外側に向かっている。
【0036】
無端ベルトがプーリから受ける軸方向の荷重はN cosα+μN sinαであって、この荷重は油圧により発生するプーリの軸方向推力Qと釣り合っている。
【0037】
Q=N cosα+μN sinα …(1)
また無端ベルトがプーリから受ける半径方向の荷重はN sinα−μN cosαであって、この荷重は無端ベルトの張力による押付力Fの半分のF/2と釣り合っている(無端ベルトの左右両端面がプーリから受ける半径方向の荷重の合計が押付力Fに釣り合う)。
【0038】
F/2=N sinα−μN cosα …(2)
ここで、軸方向推力Qを発生させたときに無端ベルトを半径方向外側に移動させるための必要条件は、Qが正値であるときにFが正値であることである。即ち、摩擦係数μとV溝傾斜角αとが以下の関係を満たすことが必要である。
【0039】
(1)式をNについて解いて(2)式に代入すると、
F/2=Q( sinα−μ cosα)/( cosα+μ sinα) …(3)
が得られ、ここでQは正値であり、また0°<α<90°であるから cosα+μ sinαも正値であるため、結局Fが正値であるためには、
sinα−μ cosα>0 …(4)
であれば良い。
【0040】
而して、(4)式から、
tanα>μ …(5)
が得られる。
【0041】
(5)式の意味するところは、プーリの可動側プーリ半体を油圧で固定側プーリ半体に対して付勢することにより無端ベルトを半径方向外側に移動させるためには、 tanα>μの条件を満たす必要があるということである。つまり、V溝傾斜角αが大きければ、油圧による軸方向推力で無端ベルトを楔状にプーリの半径方向外側に押し出す力が該無端ベルトとプーリとの間の摩擦力に打ち勝つため、無端ベルトを半径方向外側に移動させることができる。しかしながら、V溝傾斜角αが小さい場合には、油圧による軸方向推力が無端ベルトを楔状にプーリの半径方向外側に押し出す力も小さくなるため、無端ベルトをプーリとの間の摩擦力に打ち勝って半径方向外側に移動させることができない。
【0042】
プーリと無端ベルトとの間の摩擦係数μには静摩擦係数μsと動摩擦係数μaとがあり、静摩擦係数μsは動摩擦係数μaよりも大きい値を持つ(μs>μa)。従って、プーリの停止時に油圧で無端ベルトを半径方向外側に移動させるためには、
tanα>μs …(6)
を満たす必要があり、そのためにV溝傾斜角αを大きくする必要がある。またプーリの回転時に油圧で無端ベルトを半径方向外側に移動させるためには、
tanα>μa …(7)
を満たす必要があり、そのためのV溝傾斜角αは小さくても良い。
【0043】
車両が急制動してベルト式無段変速機のレシオがLOWでない状態で駆動輪の回転が停止したとき、次の発進に備えてレシオをLOWに戻す必要がある。この場合、ベルト式無段変速機がドリブンシャフト7側に発進用クラッチ19を備えておらず、ドライブシャフト6側に発進用クラッチ19を備えていると仮定すると、発進用クラッチ19が係合解除されている車両の停止時にはベルト式無段変速機のドライブプーリ13及びドリブンプーリ20が回転していないため、V溝傾斜角αを tanα>μsを満たすように大きく設定しないと、無端ベルト21をドリブンプーリ20の半径方向外側に移動させてレシオをLOWに戻すために極めて大きな油圧を必要とする。
【0044】
しかしながら、本実施例では発進用クラッチ19がドリブンシャフト7側に設けられているので、発進用クラッチ19が係合解除されている車両の停止時にもベルト式無段変速機のドライブプーリ13及びドリブンプーリ20が回転しているため、V溝傾斜角αを tanα>μaを満たすように小さく設定しても、無端ベルト21をドリブンプーリ20の半径方向外側に移動させてレシオをLOWに戻すことが僅かな油圧で行える。
【0045】
しかも、ドライブプーリ13及びドリブンプーリ20が停止した状態でレシオをLOWに戻すには、ドライブプーリ13の油室41に作用する油圧に対して、その4倍程度の油圧をドリブンプーリ20の油室79に作用させる必要があるが、ドライブプーリ13及びドリブンプーリ20が回転した状態でレシオをLOWに戻すには、前記油圧の比は2倍程度で充分である。
【0046】
このように、ドリブンシャフト7側に発進用クラッチ19を設けたことにより、ドライブプーリ13及びドリブンプーリ20が回転した状態で容易に変速を行うことが可能となるため、従来の如くV溝傾斜角αは tanα>μsを満たす必要はなく、従来使用できなかったV溝傾斜角α、つまり、
μa< tanα<μs …(8)
を満たすV溝傾斜角αを使用することが可能となる。換言すれば、ドリブンシャフト7側に発進用クラッチ19を設ければ、V溝傾斜角αを従来よりも小さく設定しても変速が可能となり、且つその変速に要する油圧も小さくて済むことになる。
【0047】
而して、実験値に基づいて静摩擦係数μsをμs=0.17に、また動摩擦係数μaをμa=0.08に設定した場合、前記(8)式を満たすV溝傾斜角αは、
4.57°<α<9.64° …(9)
となる。ドライブシャフト6側に発進用クラッチ19を備えている従来のベルト式無段変速機では、前述した理由からV溝傾斜角αが「11°」に設定されているのに対し、本実施例のベルト式無段変速機ではV溝傾斜角αは、前記(9)式の範囲内にある「8°」に設定されている。
【0048】
上述したようにV溝傾斜角αを小さく設定すると、プーリと無端ベルトとのスリップを防止しながらベルト式無段変速機の伝達可能トルクを増加させることができる。なぜならば、V溝傾斜角αを小さくした場合、同一軸推力に対して無端ベルトの押付力F(無端ベルトの張力T)は大幅に減少する一方、プーリから受ける垂直抗力Nは殆ど変化しないため、無端ベルトがスリップしない範囲に無端ベルトの押付力F(張力T)を維持しながら、プーリから受ける垂直抗力Nを増加させて、伝達可能トルクの増加を図ることができるからである。以下、その理由を更に詳細に説明する。
【0049】
前記(3)式において、摩擦係数μr(動摩擦係数μaのプーリ半径方向成分)を0.07に設定し、V溝傾斜角αがα=11°の場合及びα=8°の場合についてF/Qを試算すると、α=11°の場合にはF/Q=0.25になり、またα=8°の場合にはF/Q=0.14になる。ここで、遠心力の影響は無視している。
【0050】
而して、油圧により発生するプーリの軸方向推力QをQ=1000kgfとすると、無端ベルトがその張力によってプーリに押し付けられる押付力F(以下、ベルト押付力Fという)は、α=11°の場合にはF=250kgfになり、またα=8°の場合にはF=140kgfになる。
【0051】
図9に示すように、張力Tでプーリに巻き掛けられた無端ベルトの微小部分(中心角dβを有する部分)に作用する半径方向の力の釣合いを考えると、
Figure 0003913849
が成立し、dβは微小角度であるから sin(dβ/2)=dβ/2とすると、前記(10)式は、
T(β)=F(β) …(11)
となる。つまり上式はベルト押付力Fが無端ベルトの張力Tに等しいことを示しており、これは無端ベルトの張力T(即ち、ベルト押付力F)が等しい場合には、V溝傾斜角αが小さい程プーリの軸方向推力Q(即ち、伝達可能トルクTin)が大きくなることを示している。
【0052】
このことは、横軸にベルト式無段変速機の伝達可能トルクTinを取り、縦軸に無端ベルトの張力Tと正の相関関係があるベルト押付力Fを取った図10のグラフからも明らかである。レシオi(ドライブシャフト回転数/ドリブンシャフト回転数)が0.61の場合、1.00の場合及び1.64の何れの場合にも、V溝傾斜角が小さい程、同一の軸間力F(張力T)に対して伝達可能トルクTinが増加していることが分かる。
【0053】
図11のグラフは、入力回転数(ドライブシャフト回転数)Ninに対する伝達可能トルクTinの変化を、異なるV溝傾斜角αについて示すもので、全ての回転数領域でV溝傾斜角αが小さくなるほど伝達可能トルクTinが増加することが分かる。
【0054】
図12及び図13は、レシオiに対する伝達効率ηの変化を、異なるV溝傾斜角αについて示すもので、図12は入力回転数Ninが2000rpm、伝達可能トルクTinが5kgfmの場合を、また図13は入力回転数Ninが4000rpm、伝達可能トルクTinが10kgfmの場合に相当する。これらのグラフから明らかなように、V溝傾斜角αが小さくなるほど伝達効率ηが低下しているが、(9)式で示した4.57°<α<9.64°の範囲内では伝達効率ηの低下は僅かであるため実用上支障はない。
【0055】
以上のことから、伝達効率ηの低下を最小限に抑えながら伝達可能トルクTinを効果的に増加させ得るV溝傾斜角αとして、製造上の誤差等を見越して5°<α<9°の範囲内に設定することが望ましく、本実施例ではα=8°に設定されている。
【0056】
上述したように、ドリブンシャフト7側に発進用クラッチ19を設けたことにより、V溝傾斜角αをμa< tanα<μsの範囲内の小さな値に設定することが可能となる。これにより、無端ベルト21の金属リング211 ,211 の材料強度や断面積を増加させたり、ドライブシャフト6とドリブンシャフト7との軸間距離の増加を受容してドライブプーリ13及びドリブンプーリ20を大径化し、金属リング211 ,211 の曲げ応力を低下させたりすることなく、無端ベルト21の張力Tの増加を回避しながらドライブプーリ13及びドリブンプーリ20の軸方向推力Qを増加させて、無端ベルト21をスリップさせることなく伝達可能トルクTinを増加させることができる。
【0057】
またV溝傾斜角αを小さくしたことにより同一のレシオ変化に対するプーリのストロークが小さくなるため、プーリ自体の軸方向厚さが小さくなることと相俟ってベルト式無段変速機の軸方向寸法を小型化することができる。しかも同一のレシオ変化を得るために必要な可動側プーリ半体38,76の移動量が少なくて済むため、ドライブプーリ13及びドリブンプーリ20のミスアライメント(ドライブプーリ13の中心線とドリブンプーリ20の中心線との偏差)を減少させることができる。更に、伝達可能トルクTinを一定とすると、同一変速量に対する吸入/排出オイル量を減少させることができるので、レシオ変化の応答性を高めることができ、しかもオイルポンプ32の容量を小さくしてベルト式無段変速機を小型化するとともに、オイルポンプの負荷の低減による効率の向上を図ることができる。
【0058】
図14は、V溝傾斜角αを変化させた場合の伝達可能トルクTinの変化を示すもので、α=11°の場合にはTin=14.3であるのに対し、α=9°の場合にはTin=15.8に増加し、α=5°の場合には更にTin=19.6に増加していることが分かる。図15は、V溝傾斜角αを11°→8°→6°と変化させた場合のレシオとミスアライメントとの関係を示すもので、V溝傾斜角αの減少に伴ってミスアライメントが減少していることが分かる。
【0059】
図16は、金属エレメントとプーリとの接触部の状態を示すものである。プーリの回転軸から前記接触部までの距離をR(プーリ有効半径)とし、V溝傾斜角をαとすると、プーリV面の曲率半径R1 は、
1 =R/ sinα …(12)
で与えられる。エレメント側面とプーリV面とは、該プーリV面に母線に沿うように線接触するが、実際にはエレメント側面及びプーリV面の接触部は垂直抗力Nにより圧縮されて幅2aの帯状になる。エレメント側面の長さ(以下、エレメント側長と言う)をLとし、エレメント側面の曲率半径をR2 とすると、前記aは(13)式で与えられ、接触面に作用するヘルツ面圧σH は(14)式で与えられる。
【0060】
【数1】
Figure 0003913849
σH =2N/πaL …(14)
但し、ν1 ;エレメントのポアソン比
ν2 ;プーリのポアソン比
1 ;エレメントの縦弾性係数
2 ;プーリの縦弾性係数
エレメント側面は実際には平面であるため、(13)式においてR2 =∞(即ち、1/R2 =0)とし、更にν1 =ν2 =ν、E1 =E2 =Eとすると、前記(13)式及び(14)式は、それぞれ次のようになる。
【0061】
a={8NR1 (1−ν2 )/πEL}1/2 …(15)
σH ={NE/2πLR1 (1−ν2 )}1/2 …(16)
ここで(16)式に(12)式を代入すると、
σH ={NE sinα/2πLR(1−ν2 )}1/2 …(17)
が得られる。(17)式をエレメント側長Lについて解くと、
L=NE sinα/2πσH 2 R(1−ν2 ) …(18)
が得られる。(17)式から明らかなように、縦弾性係数E及びポアソン比νを一定値としたとき、同じトルクを同じレシオで伝達するとき(即ち、垂直抗力N及びプーリ有効半径Rを一定値としたとき)、ヘルツ面圧σH はエレメント側長Lが減少すると増加し、V溝傾斜角αが増加すると増加する。ヘルツ面圧σH が増加するとプーリや金属エレメントの耐久性が低下するため、ヘルツ面圧σH の上限値を設定する必要があり、逆にヘルツ面圧σH が減少すると無端ベルト21の張力Tが増加するため、ヘルツ面圧σH の下限値を設定する必要もある。
【0062】
前記(18)式及び図17から明らかなように、ヘルツ面圧σH を或る値に設定したとき、V溝傾斜角αを小さくするほどエレメント側長Lを小さくすることができる。そしてエレメント側長Lが小さくなるほど、金属エレメントがプーリV面に沿って半径方向に移動できる距離が大きくなるため、レシオ幅を大きく確保することができるだけでなく、プーリV面に対するエレメント側面の接触頻度を減少させてプーリの耐久性を高めることができる。
【0063】
以下、ヘルツ面圧σH の上限値及び下限値の設定について説明する。
【0064】
エレメント側面がプーリV面に接触するとき、そのエレメント側面の全体がプーリV面に接触するわけではなく、見かけのエレメント側長をLB としたとき、見かけのエレメント側長LB にエレメント接触率ηを乗算した値であるエレメント側長L(既出)が実際にプーリV面に接触する長さになる。
【0065】
B η=L …(19)
(12)式及び(19)式を用いて前記(17)式及び(18)式を書き換えると、
σH ={NE/2πηLB 1 (1−ν2 )}1/2 …(20)
B =NE/2πησH 2 1 (1−ν2 ) …(21)
が得られる。
【0066】
さて、ベルト式無段変速機を、
レシオi=0.61
入力回転数Nin=6000(rpm)
伝達可能トルクTin=14.3(kgfm)
余裕トルクTm=2(kgfm)
運転時間t=400(Hr)
見かけのエレメント側長LB =6.2(mm)
で規定される基準テスト条件で運転し、エレメント及びプーリの耐久性の限界をテストした。
【0067】
V面垂直抗力N=19.5kgf、ヤング率E=21000kgf/mm2 、V面曲率半径R1 =212mm(α=11°)、ポアソン比ν=0.3として(20)式から基準となるヘルツ面圧σH * を算出すると、
σH * =η-1/2 ×7.32(kgf/mm2 ) …(22)
が得られる。
【0068】
見かけのエレメント側長LB =6.2mmに設定すると(22)式から前記基準となるヘルツ面圧σH * はη-1/2 ×7.32kgf/mm2 になるが、上記テスト結果によれば、そのヘルツ面圧σH * は摩耗に対する上限値に対して未だ余裕を残す値であり、見かけのエレメント側長LB を更に小さくすることが可能であった。
【0069】
そこで、前記テスト条件のうち、見かけのエレメント側長LB を6.2mmから次第に減少させてテストを行った結果、見かけのエレメント側長LB =3.8mmが摩耗に対する限界値であり、LB をそれ以上小さくするとエレメントやプーリの摩耗量が限界を越えることが分かった。
【0070】
而して、見かけのエレメント側長LB =3.8mmのときのヘルツ面圧σH は、見かけのエレメント側長LB =6.2mmのときのヘルツ面圧σH * を基準として、前記(20)式から、
σH =(6.2÷3.8)1/2 σH * =1.3σH * …(23)
で与えられる。(23)式は、見かけのエレメント側長LB =3.8mmが摩耗に対する下限値であり、そのときのヘルツ面圧σH は、エレメント側長LB =6.2mmのときの基準となるヘルツ面圧σH * の1.3倍であることを示している。
【0071】
次に、見かけのエレメント側長LB の上限値の設定について説明する。図18に示すように、見かけのエレメント側長LB を増加させると、エレメントが必然的に大型化してエレメント重量が増加する。基準テスト条件での見かけのエレメント側長LB =6.2mmに対応するエレメント重量(無端ベルトの1m当たりの重量)は1.3kg/mであるが、見かけのエレメント側長をLB =7.6mmに増加させるとエレメント重量は1.57kg/mまで増加する。
【0072】
図19は、ベルト式無段変速機を前記基準テスト条件、すなわちレシオi=0.61、入力回転数Nin=6000rpm、余裕トルクTm=2kgfm、見かけのエレメント側長LB =6.2mmで運転したときの、伝達可能トルクTinと無端ベルト(具体的には、その金属リング)の平均張力Tavとの関係を示すものである。平均張力Tavは、伝達可能トルクTinの増加に応じて増加し、伝達可能トルクTin=14.3kgfmのときに、平均張力Tavは727.7kgfになる。
【0073】
図20は、ベルト式無段変速機を前記基準テスト条件、すなわちレシオi=0.61、入力回転数Nin=6000rpm、伝達可能トルクTin=14.3kgfmで運転したときの、エレメント重量(すなわち、見かけのエレメント側長LB )と平均張力Tavとの関係を、異なる余裕トルクTmについて示すものである。見かけのエレメント側長LB を基準テスト条件での値である6.2mmに設定すると、2kgfmの余裕トルクTmを確保しながら平均張力Tavを727.7kgfに抑えることができる。
【0074】
しかしながら、エレメント側長LB を6.2mmから増加させると、平均張力Tavを727.7kgfに抑えるために余裕トルクTmを2kgfmから減少させる必要があり、エレメント側長LB を7.6mmまで増加させると、平均張力Tavを727.7kgfに抑えようとすると余裕トルクTmは0kgfmになってしまう。従って、見かけのエレメント側長LB =7.6mmが、無端ベルトの平均張力Tavにより規制される上限値となる。
【0075】
而して、見かけのエレメント側長LB =7.6mmのときのヘルツ面圧σH は、見かけのエレメント側長LB =6.2mmのときのヘルツ面圧σH * を基準として、前記(20)式から、
σH =(6.2÷7.6)1/2 σH * =0.9σH * …(24)
で与えられる。(24)式は、見かけのエレメント側長LB =7.6mmが平均張力Tavに対する上限値であり、そのときのヘルツ面圧σH は、エレメント側長LB =6.2mmのときの基準となるヘルツ面圧σH * の0.9倍であることを示している。
【0076】
以上のことから、ヘルツ面圧σH の許容範囲は、前記基準となるヘルツ面圧σH * を用いて、
0.9σH * <σH <1.3σH * …(25)
で与えられる。
【0077】
(12)式、(21)式及び(22)式を用いて、(25)式を見かけのエレメント側長LB について書き換えると、
19.5 sinα<LB <40.0 sinα …(26)
となり、19.5 sinαが摩耗に対する見かけのエレメント側長LB の下限値となり、40.0 sinαが平均張力Tavによる見かけのエレメント側長LB の上限値となる。
【0078】
以上のことから、図21に示すように、V溝傾斜角αが変速可能限界α=4.57°と、スリップ限界α=9.64°との間に収まる領域において、LB = 40.0 sinαで規定されるラインの下側であり、かつLB = 19.5 sinαで規定されるラインの上側の斜線領域が、V溝傾斜角αに応じた見かけのエレメント側長LB の設定可能領域となる。
【0079】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0080】
例えば、実施例では車両用のベルト式無段変速機を例示したが、本発明は工作機械等の他の用途のベルト式無段変速機に対しても適用することができる。また実施例ではドリブンシャフト7に発進用クラッチ19を設けているが、ドリブンシャフト7に変速用クラッチを設け、ドライブシャフト6に発進用クラッチ19を設けることも可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上のように発明によれば、金属エレメントがプーリに実際に接触するエレメント側長をL、プーリのV溝傾斜角をα、金属エレメント及びプーリ間のヘルツ面圧をσH としたときに、L=NE sinα/2πσH 2 R(1−ν 2 の関係となるように、即ち、エレメント側長Lを、変速を可能にしながら無端ベルトのスリップを防止して伝達可能トルクを増加させる観点から決定される上記V溝傾斜角αと、プーリ及び金属エレメントの耐久性の観点から決定される上記ヘルツ面圧σH とに応じて設定するので、ヘルツ面圧σH の増加を回避しながらエレメント側長Lを最小に決定してレシオ幅を拡大することができる。この場合、ヘルツ面圧σH は、高負荷運転時における金属リングの張力が所定値以下になる値に下限値を設定したことで、金属リングに過大な張力が作用するのを防止しながらエレメント側長Lを最小に決定することができ、一方、そのヘルツ面圧の上限値は、前記高負荷運転を所定時間行ったときの金属エレメント及びプーリの摩耗量が限界値以下となる値に設定される。しかも車両の停止時にも両プーリが回転した状態で容易に変速を行うことが可能となるため、 tanα<μsを満たすV溝傾斜角αの使用が可能となり、即ち、V溝傾斜角αを従来よりも小さく設定しても変速が可能となり、その変速に要する軸方向推力も小さくて済む。
【0082】
また請求項2に記載された発明によれば、車両の停止時にも両プーリが回転した状態で容易に変速を行うことが可能となるため、 tan α<μsを満たすV溝傾斜角αの使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機の縦断面図のマップ
【図2】図1のA部拡大図
【図3】図1のB部拡大図
【図4】図1のC部拡大図
【図5】図1のD部拡大図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】ベルト式無段変速機のスケルトン図
【図8】無端ベルトに作用する力の釣合いを説明する図
【図9】無端ベルトの押付力と張力との関係を説明する図
【図10】伝達可能トルクと軸間力との関係を示すグラフ
【図11】入力回転数と伝達可能トルクとの関係を示すグラフ
【図12】レシオと伝達効率との関係を示すグラフ
【図13】レシオと伝達効率との関係を示すグラフ
【図14】V溝傾斜角と伝達可能トルクとの関係を示すグラフ
【図15】レシオとミスアライメントとの関係を示すグラフ
【図16】V溝傾斜角とエレメント側長とヘルツ面圧との関係を導く説明図
【図17】各V溝傾斜角に対するヘルツ面圧とエレメント側長との関係を示すグラフ
【図18】見かけのエレメント側長とエレメント重量との関係を示すグラフ
【図19】伝達可能トルクと平均張力との関係を示すグラフ
【図20】見かけのエレメント側長と平均張力との関係を示すグラフ
【図21】見かけのエレメント側長の設定可能範囲を示すグラフ
【符号の説明】
13 ドライブプーリ(プーリ)
20 ドリブンプーリ(プーリ)
21 無端ベルト
211 金属リング
212 金属エレメント

Claims (2)

  1. ドライブシャフト(6)に設けたドライブプーリ(13)と、ドリブンシャフト(7)に設けたドリブンプーリ(20)とに、金属リング(211 )に多数の金属エレメント(212 )を装着した無端ベルト(21)を巻き掛けて成り、車両の停止時に前記両プーリ(13,20)が回転した状態で変速が可能な金属Vベルト式無段変速機において、
    前記プーリ(13,20)のV溝傾斜角αは、前記プーリ(13,20)と金属エレメント(212 )との間の静摩擦係数をμsとし、動摩擦係数をμaとしたとき、
    tan-1μa<α< tan-1μs
    の範囲に設定され、
    前記金属エレメント(21 2 )が前記プーリ(13,20)に実際に接触するエレメント側長をLとし、前記プーリ(13,20)の有効半径をRとし、前記金属エレメント(21 2 )とプーリ(13,20)の縦弾性係数及びポアソン比をそれぞれE及びνとし、また前記金属エレメント(21 2 )とプーリ(13,20)間のヘルツ面圧をσ H としたときに、
    L=NE sin α/2πσ H 2 R(1−ν 2
    の関係となるように、前記エレメント側長Lが、前記V溝傾斜角αと前記ヘルツ面圧σ H とに応じて設定されていると共に、
    記ヘルツ面圧σH はその下限値、高負荷運転時における前記金属リング(211 )の張力が所定値以下になる値に設定され、またその上限値が、前記高負荷運転を所定時間行ったときの前記金属エレメント(21 2 )及びプーリ(13,20)の摩耗量が限界値以下となる値に設定されることを特徴とする、金属Vベルト式無段変速機。
  2. 車両の停止時に前記プーリ(13,20)を回転可能とすべく発進用クラッチ(19)をドリブンシャフト(7)側に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の金属Vベルト式無段変速機。
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