JP3912987B2 - 自己同期型転送制御回路およびこれを備えるデータ駆動型情報処理装置 - Google Patents

自己同期型転送制御回路およびこれを備えるデータ駆動型情報処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自己同期型転送制御回路に関し、より特定的には、パルスの転送を制御するための自己同期型転送制御回路およびこれを備えるデータ駆動型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ駆動型情報処理装置(以下、「データ駆動型プロセッサ」とも称する)では、所定の処理に必要な入力データがすべて揃い、かつ当該処理に必要な演算装置などの資源が割当てられたことを条件に処理が実行されるという原則に従って、処理が進行される。
【0003】
データ駆動型の情報処理動作を含む情報処理装置については、非同期のハンドシェイク方式を採用したデータ伝送装置を用いたものが知られている。このようなデータ伝送装置においては、複数のデータ伝送路が接続され、これらのデータ伝送路が複数の転送要求信号(以下、「SEND信号」とも称する)およびデータ転送を許可するか否かを示す転送許可信号(以下、単に「ACK信号」とも称する)を互いに送受信しながら、自律的なデータ転送が実行される。
【0004】
図9は、データ伝送路の構成を示すブロック図である。
図9を参照して、データ伝送路100は、転送制御回路110と、D型フリップフロップによって形成されるデータ保持回路150とを含む。転送制御回路110は、前段からの転送要求信号を受ける転送要求入力端子CIと、前段に対して転送許可信号を出力する転送許可出力端子ROと、後段に対して転送要求信号を出力する転送要求出力端子COと、後段からの転送許可信号を受ける転送許可入力端子RIと、データ保持回路150のデータ保持動作を制御するデータ転送パルスを出力するためのデータ転送パルス出力端子CPを有している。
【0005】
図10は、図9に示した転送制御回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0006】
図10を参照して、転送制御回路110は、転送要求入力端子CIに入力される前段からのSEND信号に応答して、転送許可入力端子RIに入力される後段からのACK信号が許可状態を示すハイレベルである場合において、転送要求出力端子COからローレベルを出力するとともに、データ保持回路150に対して出力されるデータ転送パルス(端子CP)をハイレベルに変化させる。なお、以下においては、各信号のハイレベルおよびローレベルのそれぞれを、単にHレベルおよびLレベルと表記する。
【0007】
データ保持回路150は、転送制御回路110からのデータ転送パルス(端子CP)のHレベルへの活性化に応答して、前段から与えられる入力データを保持し、その保持したデータを出力データとして後段に対して出力する。
【0008】
図11は、従来のデータ駆動型処理装置の構成を示すブロック図である。
図11には、図9に示したデータ伝送路を所定のロジック回路を介してシーケンスに接続して構成されるデータ駆動型処理装置101が代表例として示される。
【0009】
図11を参照して、データ駆動型処理装置101は、転送制御回路110aおよびデータ保持回路150aを含むデータ伝送路100aと、転送制御回路110bおよびデータ保持回路150bを含むデータ伝送路100bと、転送制御回路110cおよびデータ保持回路150cを含むデータ伝送路100cとを備える。
【0010】
データ駆動型処理装置101に入力されるデータは、データ伝送路100a→100b→100cと順に転送されていく間に、ロジック回路160aおよび160bの各々によってシーケンス的に所定の処理を実行される。
【0011】
データ駆動型処理装置101においては、たとえばデータ保持回路150aがデータ保持状態である場合において、後段のデータ保持回路150bがデータ保持状態であるときには、データ保持回路150aからデータ保持回路150bに対するデータ伝送は実行されない。また、後段のデータ保持回路150bが、データを保持していない状態であるとき、もしくはデータを保持していない状態になったときには、少なくとも予め設定された遅延時間をかけて、データ保持回路150aから出力されたデータがロジック回路160aで処理されて、データ保持回路150bに伝送される。
【0012】
このようなデータ伝送の実行可否は、データ保持回路150a〜150cにそれぞれ対応する転送制御回路110a〜110cによって授受されるSEND信号およびACK信号に基づいて、各転送制御回路によって判断される。このように、隣接するデータ伝送路間において、これらのSEND信号およびACK信号に従って非同期に、かつ少なくとも予め設定された遅延時間をかけてデータ伝送を行なう制御方式は、自己同期型転送制御と呼ばれる。一般的に、このような制御方式に従ってデータ転送を制御する回路は、自己同期型転送制御回路と呼ばれている。特に、外部入力に応じて、データ転送の一時停止および転送再開を実行する機能を有した自己同期型転送制御回路構成が、特開平6−83731号公報(以下、「従来技術」とも称する)に開示されている。
【0013】
図12は、従来技術に従う自己同期型転送制御回路の回路図である。
図12を参照して、自己同期型転送制御回路103は、図9で説明した転送制御回路110に相当する部分に加えて、モード制御端子SYNCへの入力に応答して、データ転送の一時停止/転送再開を制御するための転送要求制御回路120をさらに備える。
【0014】
モード制御端子SYNCに対しては、データ転送の一時停止/転送再開を制御する場合において、Hレベルに設定されるモード制御信号が入力される。モード制御信号がHレベルに設定される場合には、制御クロック端子CKに入力される制御クロックに応答して、転送要求信号(SEND信号)の伝送、すなわち後段部に対するデータ転送が制御される。
【0015】
図13は、モード制御端子SYNCにHレベルが入力された場合における自己同期型転送制御回路103の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0016】
図13を参照して、モード制御端子SYNCに入力されるモード制御信号はHレベルに設定されている。
【0017】
また、転送制御回路110に相当する部分は、マスタリセット端子/MRに入力されるマスタリセット信号によって、初期化されているものとする。すなわち、マスタリセット信号を一旦活性化(Lレベル)することによって、図12に示したRS型フリップフロップ111および114はリセットされて、ノードQaおよび/Qbは、LレベルおよびHレベルにそれぞれ設定される。これに応答して、転送許可出力端子ROおよび転送要求出力端子COの信号レベルは、Hレベルにそれぞれ初期化される。
【0018】
転送許可出力端子ROがHレベル(許可状態)であることに基づいて、前段のデータ伝送路からデータ転送を要求するSEND信号が入力されて、時刻T0において、転送要求入力端子CIがLレベルに立下がる。
【0019】
図12を参照して、転送要求入力端子CIに入力されたLレベル信号は、転送制御回路110中のRS型フリップフロップ111をセットするので、ノードQaにはHレベル信号が出力される。ノードQaの信号は、インバータ112を介して転送許可出力端子ROに伝達される。これにより、転送許可出力端子ROの信号レベルはLレベルとなる。この結果、前段のデータ伝送路中の転送制御回路に対して、LレベルのACK信号が伝送されて、新たなデータの転送が禁止される。
【0020】
同時に、転送要求入力端子CIに入力された信号は、インバータ125を介して、転送要求制御回路120中のD型フリップフロップ124のクロックノードckに入力される。
【0021】
D型フリップフロップ124は、インバータ125を介して、転送要求入力端子CIの信号レベルをクロックノードckに受取り、クロックノードckのHレベルへの立上がりに同期して、D型フリップフロップ122の出力ノード/Qの信号をラッチする。この結果、D型フリップフロップ122および124の出力ノードQのそれぞれは、互いに逆の信号レベルを出力する。
【0022】
D型フリップフロップ122および124からのこれらの信号は、排他的論理和(EX−OR)ゲート126に入力される。したがって、NANDゲート128の入力の一方に相当する、EX−ORゲート126の出力は、Hレベルを有することになる。NANDゲート128の入力のもう一方であるモード制御端子SYNCはHレベルに設定されているので、結果的に、転送要求入力端子CIのLレベルへの変化に応答して、NANDゲート128の出力ノードINHBはLレベルに設定される。
【0023】
図13に示されるように、その後一定時間が経過した時刻T1において、転送要求入力端子CIの信号レベルはHレベルに復帰する。
【0024】
図12を再び参照して、転送要求入力端子CIがHレベルに復帰し、RS型フリップフロップ111の出力ノードQa、インバータ116の出力ノードおよび転送許可入力端子RIがすべてHレベルであった場合にも、出力ノードINHBがLレベルである期間においては、NANDゲート113の出力ノードGATEは、Hレベルに維持される。
【0025】
したがって、RS型フリップフロップ114の出力ノードQbおよび/Qbの信号レベルは変化しないので、図13に示されるように、転送要求出力端子COの信号レベルはHレベルに維持されて、Lレベル(転送要求状態)に設定されることはない。この結果、後段の転送制御回路に対する転送要求は行なわれない。
【0026】
このように、モード制御端子SYNCをHレベルに設定することにより、転送制御回路110は、前段部の転送制御回路から与えられた転送要求を後段の転送制御回路へ転送することが抑制される。また、対応するデータ保持回路150に出力されるデータ伝送パルス(端子CP)も、非活性状態(Lレベル)に維持される。
【0027】
図12に示されるように、次に、時刻T2において、制御クロック端子CKに入力される制御クロックをHレベルに変化させると、制御クロック端子CKのHレベルへの立上がりに同期して、D型フリップフロップ122は、D型フリップフロップ124の出力ノードQの信号をラッチする。
【0028】
その結果、D型フリップフロップ122および124の出力ノードQのそれぞれは、同一の信号レベルを有することとなる。これにより、EX−ORゲート126の出力信号は、Lレベルに変化し、NANDゲート128の出力ノードINHBの信号レベルは、Hレベルに立上がる。
【0029】
ノードINHBがHレベルに立上がると、NANDゲート113の他の入力信号がHレベルであるため、その出力ノードGATEは、Lレベルに変化する。これにより、RS型フリップフロップ111がリセットされ、またRS型フリップフロップ114はセットされる。
【0030】
この結果、RS型フリップフロップ114の出力ノード/Qbは、Lレベルに立下がるので、データ転送パルス出力端子CPはHレベルに立上がり、この信号レベルは対応するデータ保持回路のクロック入力となる。
【0031】
これに応じて、対応するデータ保持回路は、入力データを取込んでラッチするとともに、出力データとして後段のデータ保持回路に対して出力する。さらに、RS型フリップフロップ114の出力ノード/Qbの信号は、インバータ115,116および遅延素子117を通過して転送要求出力端子COに伝達される。
【0032】
これにより、転送要求出力端子COは、遅延素子117の遅延時間による所定時間経過後にLレベル(転送要求状態)に変化して、後段の転送制御回路に対して、データ転送を要求するためのSEND信号が与えられることになる。遅延素子117における遅延時間は、図11に示したロジック回路における処理時間を含めて設定することができる。
【0033】
このように、モード制御端子SYNCをHレベルに設定して、転送要求を後段の転送制御回路に伝送するのを停止した後、改めて制御クロック端子CKにHレベルの信号を与えることによって、伝送が停止された転送要求が、そのまま後段の転送制御回路に伝送されることになる。
【0034】
さらに、一定時間経過後において、後段の転送制御回路からACK信号によって転送禁止が送出され、転送許可入力端子RIがLレベルに立下がると、RS型フリップフロップ114はリセットされて、これに応じてデータ転送パルス出力端子CPはLレベルに、転送要求出力端子COはHレベルにそれぞれ復帰する。したがって、データ保持回路に対するデータラッチ動作は禁止され、後段の転送制御回路に関する新たなデータの転送が禁止される。
【0035】
以上のように、モード制御端子SYNCがHレベルに設定されている期間においては、制御クロック端子CKに入力される制御クロックの信号レベルに基づいて、転送要求入力端子CIに与えられるSEND信号の後段の転送制御回路に対する転送、すなわちデータ転送の可/否を容易に制御することができる。
【0036】
したがって、ユーザは、モード制御端子SYNCおよび制御クロック端子CKをそれぞれ介して外部から入力可能な、モード制御信号および制御クロックの信号レベルを適宜設定することによって、データ伝送路間に配置されるロジックについて、転送タイミングの検証や処理内容のデバッグについて、データの伝送を1ステップずつ進めながら段階的に実行することが可能である。
【0037】
図14は、モード制御端子SYNCにLレベルが入力された場合における自己同期型転送制御回路103の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0038】
図14を参照して、モード制御端子SYNCに入力されるモード制御信号がLレベルに設定されている場合には、図12に示されるNANDゲート128の出力ノードINHBがHレベルに維持される。したがって、NANDゲート113の出力ノードGATEの信号レベルは、転送要求入力端子CIに入力される前段からのSEND信号および、転送許可入力端子RIに入力される後段からのACK信号に応じて変化する。したがって、自己同期型転送制御回路103は、図9および図10に示した転送制御回路110と同様に動作する。
【0039】
この結果、段階的なデータ伝送が不要である通常動作時においては、モード制御端子SYNCに入力されるモード制御信号をLレベルに設定することによって、隣接するデータ伝送路間で授受されるSEND信号およびACK信号に基づいて、処理の進行に応じた自律的なデータ伝送を実行することができる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、たとえばデータ駆動型情報処理装置の転送タイミングの検証や処理内容のデバッグにおいて、データがブレイクポイントにさしかかったときに演算処理を一時停止させたい場合がある。データ駆動型情報処理装置に、図12に示す従来の自己同期型転送制御回路103を使用し、モード制御端子SYNCおよび制御クロック端子CKの信号レベルを設定することによって、データ転送の一時停止、またはデータ転送の再開を実現することができる。
【0041】
しかしながら、データ転送の途中において、転送を一時停止する場合、たとえば図12および13において、ノードGATEの信号レベルがLレベルである期間内に、モード制御端子SYNCの信号レベルをLレベルからHレベルに変化させると、NANDゲート128の出力ノードINHBはLレベルに立下がるので、ノードGATEの信号レベルは、Hレベルに立上がる。
【0042】
このとき、ノードGATEがLレベルに設定される期間が非常に短くなる場合が発生し、このLレベル信号をRS型フリップフロップ111もしくは114のどちらか一方のみが取り損ねるケースが生じる可能性がある。たとえば、ノードGATEと各RS型フリップフロップとの間の配線長の違いによる波形のなまりや、各RS型フリップフロップにおけるセットアップ時間のばらつき等によってこのようなケースが生じてしまうおそれがある。
【0043】
正常動作時においては、ノードGATEがLレベルに設定されることに応じて、RS型フリップフロップ114がセットされて、後段の転送制御回路に対してデータ転送を要求するSEND信号が転送要求出力端子COから出力され、かつRS型フリップフロップ111がリセットされて、転送許可出力端子ROの信号レベルはHレベルに変化する、すなわちこの転送制御回路がデータ保持状態でなくなることで、データ転送が実行される。
【0044】
しかし、ノードGATEのLレベル期間の幅が狭くなり、RS型フリップフロップ114がセットされて、後段の転送制御回路に対してデータ転送を要求するSEND信号を出力する一方で、RS型フリップフロップ111がリセットされない場合には、この転送制御回路はデータ保持状態のままであるので、その結果データを複製してしまうことになる。
【0045】
反対に、RS型フリップフロップ114がセットされず、後段の転送制御回路へデータ転送を要求するSEND信号を出力し損ね、さらにRS型フリップフロップ111がリセットされてこの転送制御回路がデータ保持状態でなくなると、データは後段に転送されないまま、前段から転送されるデータに更新されてしまう。この結果、データが破壊されることになる。
【0046】
このような誤動作を避けるためには、デバッグをする際にはモード制御端子SYNCを最初からHレベルに固定しておく必要があり、従来の転送制御回路においては、データ転送中の任意タイミングにおいて、転送を安全に停止させることは困難であった。
【0047】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、所望の任意タイミングにおいて、データ破壊を招くことなくデータ転送動作を正確に停止または実行できる機能を有した自己同期型転送制御回路およびこれを用いたデータ駆動型情報処理装置を提供することである。
【0048】
【課題を解決するための手段】
この発明に従うと、直列に接続された複数のデータ伝送路におけるデータ転送を制御するために、各データ伝送路に配置された自己同期型転送制御回路であって、各データ伝送路は、自己同期型転送制御回路の指示に応じて、前段のデータ伝送路からのデータをラッチして保持するとともに、このデータを後段のデータ伝送路へ向けて出力するデータ転送動作を実行するように構成されたデータ保持回路を有する。自己同期型転送制御回路は、転送制御手段と、転送要求制御手段とを備える。転送制御手段は、前段のデータ伝送路からデータ転送要求があった場合、後段のデータ伝送路へデータ転送要求を出力し、この転送要求が後段のデータ伝送路により許可されたときに、前段のデータ伝送路にデータ転送許可を出力するとともにデータ転送動作の実行をデータ保持回路に指示するように構成される。転送要求制御手段は、第1および第2の制御信号を含む外部指示に応じて、転送制御手段に対する、停止状態の設定および該停止状態の解除を制御するように構成される。転送制御手段は、停止状態において、後段のデータ伝送路へのデータ転送要求の出力および前段のデータ伝送路へのデータ転送許可の出力ならびにデータ保持回路へのデータ転送動作の実行指示の出力を強制的に停止される。さらに、転送要求制御手段は、第1から第3のモード設定手段を含む。第1のモード設定手段は、前段のデータ伝送路における保持データが確定していることを示す信号に応答したタイミングで、第1の制御信号の入力を反映して転送制御手段を停止状態に設定するように構成される。第2のモード設定手段は、第1の制御信号によって転送制御手段が停止状態に設定されている期間中において、第2の制御信号が入力されるごとに転送制御手段の停止状態を一時的に解除するように構成される。第3のモード設定手段は、第1の制御信号の入力が解除されたときに、転送制御手段の停止状態を解除するように構成される。
【0049】
この発明の別の局面に従うと、データ駆動型情報処理装置であって、複数段に直列接続された複数のデータ伝送路を備える。各前記データ伝送路は、複数のデータ伝送路におけるデータ転送を制御するための自己同期型転送制御回路と、データ保持回路とを備える。データ保持回路は、自己同期型転送制御回路の指示に応じて、前段のデータ伝送路からのデータをラッチして保持するとともに、このデータを後段のデータ伝送路へ向けて出力するデータ転送動作を実行するように構成される。自己同期型転送制御回路は、転送制御手段と、転送要求制御手段とを備える。転送制御手段は、前段のデータ伝送路からデータ転送要求があった場合、後段のデータ伝送路へデータ転送要求を出力し、この転送要求が後段のデータ伝送路により許可されたときに、前段のデータ伝送路にデータ転送許可を出力するとともにデータ転送動作の実行をデータ保持回路に指示するように構成される。転送要求制御手段は、第1および第2の制御信号に応じて、転送制御手段に対する、停止状態の設定および該停止状態の解除を制御するように構成される。転送制御手段は、停止状態において、後段のデータ伝送路へのデータ転送要求の出力および前段のデータ伝送路へのデータ転送許可の出力ならびにデータ保持回路へのデータ転送動作の実行指示の出力を強制的に停止される。さらに、転送要求制御手段は、第1から第3のモード設定手段を含む。第1のモード設定手段は、前段のデータ伝送路における保持データが確定していることを示す信号に応答したタイミングで、第1の制御信号を反映して転送制御手段を停止状態に設定するように構成される。第2のモード設定手段は、第1の制御信号によって転送制御手段が停止状態に設定されている期間中において、第2の制御信号が入力されるごとに転送制御手段の停止状態を一時的に解除するように構成される。第3のモード設定手段は、第1の制御信号の入力が解除されたときに、転送制御手段の停止状態を解除するように構成される。
【0050】
したがって、この発明に従う自己同期型転送制御回路および、この自己同期型転送制御回路を含むデータ伝送路および各データ伝送路間に配置されるロジック回路等によって構成されるデータ駆動型情報処理装置においては、データ転送の許可または禁止を指示する指示信号および、データ転送を要求するための要求信号とに基づいてデータ転送を制御する自己同期型転送制御回路において、任意のタイミングで入力される第1の外部指示によって、前段部から与えられるデータを後段部に転送することを安全に一時停止、または一時停止および再開を繰返すステップ動作を正確に実行することが可能である。この結果、この発明に係るデータまたは信号転送時のタイミングの検証や、処理内容のデバッグに対して動作の追跡を1ステップずつ正確に行なうことが可能となる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下において、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0052】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う自己同期型転送制御回路5を含むデータ伝送路1の構成を示すブロック図である。
【0053】
図1を参照して、データ伝送路1は、自己同期型転送制御回路5と、D型フリップフロップで形成されるデータ保持回路50とを備える。自己同期型転送制御回路5は、転送制御回路10と、転送要求制御回路20とを含む。データ保持回路50は、図9に示されたデータ保持回路150と同様の機能を有し、転送制御回路10のデータ転送パルス出力端子CPに出力されるデータ転送パルスに応答して、前段からの入力データを保持するとともに、出力データとして後段に対して転送する。
【0054】
自己同期型転送制御回路5は、通常は従来の技術で説明した転送制御回路110と同様の動作をし、ユーザが所望のデバッグ操作を行なう際においては、外部指示に応答して、転送要求信号の伝送を任意に制御することができる。この結果、データ伝送路間に配置されるロジック回路のタイミング検証や、処理内容のデバッグをデータの伝送を段階的に詰めながら動作を追跡することが可能となる。
【0055】
転送制御回路10は、図9に示される従来の転送制御回路110と同様に、転送要求入力端子CI、転送要求出力端子CO、転送許可入力端子RIおよび転送許可出力端子ROを含む。
【0056】
さらに、転送制御回路10は、モード制御ノードSGと接続される。モード制御ノードSGは、図12に示された転送制御回路110におけるノードINHBに相当する。
【0057】
転送要求制御回路20のモード制御端子STPおよび制御クロック端子GOは、図示されない外部制御装置に接続される。この外部制御装置は、手動または自動制御されて、モード制御端子STPおよび制御クロック端子GOに対して、モード制御信号および制御クロックをそれぞれ入力する。
【0058】
モード制御端子STPに入力されるモード制御信号は、転送制御回路10に対して、従来の技術で説明したような自律的なデータ伝送モード(以下、「通常転送モード」とも称する)と、制御クロック端子GOに与えられる制御クロックに基づいてSEND信号の伝送が制御される「テスト伝送モード」とのいずれかを設定するための信号である。
【0059】
モード制御端子STPに入力されるモード制御信号がHレベルである場合には、転送制御回路10は、通常転送モードに設定されて、図9および図10で説明した転送制御回路110と同様の動作を実行する。
【0060】
一方、モード制御端子STPに入力されるモード制御信号がLレベルである場合には、転送制御回路10は、制御クロック端子GOに入力される制御クロックに応答して、SEND信号の伝送すなわちデータ転送が制御されるようなテスト伝送モードに設定される。
【0061】
モード制御端子STPにHレベルが入力される、通常転送モードにおけるデータ伝送路1の動作は、従来の技術で説明した転送制御回路110によって制御されるデータ伝送路100と同様であるので、その説明は繰返さない。以下においては、モード制御端子STPにLレベルが入力される、テスト伝送モードにおけるデータ伝送路1の動作について詳細に説明する。
【0062】
図2は、図1に示された自己同期型転送制御回路5の構成を示す回路図である。
【0063】
図2を参照して、転送要求入力端子CIは、前段部からのパルス状のSEND信号を受ける。転送許可出力端子ROは、前段部に対してACK信号を出力する。転送要求出力端子COは、後段部に対してデータ転送を要求するためのSEND信号を出力する。転送許可入力端子RIは、後段部からのACK信号を受ける。マスタリセット端子/MRは、マスタリセット信号を受ける。
【0064】
転送許可出力端子ROの信号レベルが、HレベルおよびLレベルであることは、転送許可状態および転送禁止状態であることをそれぞれ示している。
【0065】
データ転送を要求する場合において、SEND信号は、Lレベルにパルス状に設定される。したがって、転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルであることは、前段からデータ転送が要求されていることを表わし、逆にHレベルであることは、前段からデータ転送が要求されていないことを表わしている。
【0066】
転送制御回路10は、図12に示した転送制御回路110と同様の構成を有し、RS型フリップフロップ11を構成するNANDゲートLGa,LGbと、RS型フリップフロップ11の出力ノードQaの信号レベルを反転して転送許可出力端子ROに伝達するインバータ12と、5入力NANDゲート13と、RS型フリップフロップ14を構成するNANDゲートLGc,LGdと、RS型フリップフロップ14の出力ノード/Qbの信号レベルを反転してデータ転送パルス出力端子CPに伝達するインバータ15と、インバータ15の出力信号をさらに反転するインバータ16と、インバータ16の出力信号を所定時間遅延させて転送要求出力端子COに伝達する遅延素子17とを含む。
【0067】
5入力NANDゲート13の出力ノードcndは、RS型フリップフロップ11のリセットノードおよびRS型フリップフロップ14のセットノード/Sbと結合される。
【0068】
マスタリセット端子/MRへのLレベル信号の入力に応答して、RS型フリップフロップ11および14はリセットされる。これに応じて、データ転送パルス出力端子CPはLレベルに、転送許可出力端子ROおよび転送要求出力端子COはHレベルに初期化される。
【0069】
RS型フリップフロップ11のセットノード/Saと結合される転送要求入力端子CIにLレベルのパルスが入力されると、RS型フリップフロップ11がセットされる。これに応答してRS型フリップフロップ11は、Lレベルの入力パルスを記憶し、ノードQaにHレベル信号を出力する。また、NANDゲートLGbの入力ノードのいずれかがLレベルに設定されると、RS型フリップフロップ11はリセットされる。リセットされたRS型フリップフロップ11は、ノードQaにLレベル信号を出力する。
【0070】
RS型フリップフロップ14を構成するNANDゲートLGcおよびLGdは、RS型フリップフロップ11を構成するNANDゲートLGaおよびLGbにそれぞれ相当する。したがって、RS型フリップフロップ14の動作は、RS型フリップフロップ11と同様であるので説明は繰返さない。
【0071】
5入力NANDゲート13の第1、第2および第3の入力ノードは、転送要求入力端子CI、RS型フリップフロップ11の出力ノードQaおよび転送許可入力端子RIとそれぞれ接続される。5入力NANDゲート13の第4および第5の入力ノードは、インバータ16の出力ノードおよびモード制御ノードSGとそれぞれ接続される。
【0072】
転送要求制御回路20は、D型フリップフロップ22,24およびEX−ORゲート26,28を含む。
【0073】
D型フリップフロップ22および24の各々は、クロックノードck、データ入力ノードD、データ出力ノードQ,/Qを有する。データ出力ノード/Qは、データ出力ノードQの反転レベルの信号を出力する。
【0074】
D型フリップフロップ22は、クロックノードckに入力される信号、すなわち制御クロック端子GOのHレベルへの立上がりに応答してデータ入力ノードDの信号を取込む。D型フリップフロップ24は、反対に、クロックノードckに入力される信号、すなわち転送要求入力端子CIのLレベルへの立下がりに応答してデータ入力ノードDの信号を取込む。
【0075】
D型フリップフロップ22および24のデータ出力ノードQのそれぞれは、EX−ORゲート28に入力される。D型フリップフロップ22のデータ出力ノードQは、さらに、EX−ORゲート26の入力ノードの一方に接続される。D型フリップフロップ24のデータ出力ノード/Qは、D型フリップフロップ22のデータ入力ノードDと接続される。
【0076】
EX−ORゲート26の入力ノードの他方は、モード制御端子STPと接続される。EX−ORゲート26の出力信号は、D型フリップフロップ24のデータ入力ノードDに入力される。
【0077】
D型フリップフロップ22の非同期セットノードSおよびD型フリップフロップ24の非同期リセットノードRには、マスタリセット端子/MRが接続される。モード制御ノードSGは、上述したようにNANDゲート13の入力ノードの1つと接続される。
【0078】
図3は、図2に示された自己同期型転送制御回路5の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【0079】
図2および図3を参照して、初期状態において、マスタリセット端子/MRに入力されるマスタリセット信号を一旦Lレベルに設定することにより、D型フリップフロップ22および24は、それぞれセットおよびリセットされる。これに応じて、D型フリップフロップ22および24のデータ出力ノードQは、HレベルおよびLレベルにそれぞれ設定される。
【0080】
その後、モード制御端子STPへの入力がHレベルに設定されると、EX−ORゲート26の出力はLレベルに設定されるため、各々のDフリップフロップのクロックノードckに入力される制御クロック端子GOの信号レベルが立上がっても、あるいは転送要求入力端子CIの信号レベルが立下がっても、D型フリップフロップ22および24の各出力は変化せず、転送要求制御回路20の状態は固定され、モード制御ノードSGはHレベルを維持する。
【0081】
したがって、転送要求制御回路20は不能化されているのと等しくなり、自己同期型転送制御回路5は、通常転送モードに設定されて、図9および図10に示した従来の転送制御回路110の動作と同様に、転送要求出力端子CO、転送許可出力端子ROおよびデータ転送パルス出力端子CPの信号レベルを設定する。
【0082】
通常転送モードの途中で、モード制御端子STPの信号レベルが外部制御によってLレベルに設定されると、図12に示した従来技術に従う自己同期型転送制御回路であれば誤動作する恐れがあるのに対して、本発明の実施の形態に従う自己同期型転送制御回路5においては、モード制御端子STPの信号レベルは、転送要求入力端子CIから入力される前段のデータ伝送路からのSEND信号の立下がりに同期して取込まれるため、NANDゲート13の出力ノードcndのLレベル期間が短くなりすぎることはない。
【0083】
すなわち、通常転送モードの途中で、モード制御端子STPの信号レベルがLレベルに変化しても、後段に対するデータ転送を確実に終えて、後段からACK信号が入力された後、また対応するデータ保持回路も前段からのデータを取込みラッチした後において、モード制御端子STPの信号レベルが自己同期型転送制御回路5の内部に取込まれる。
【0084】
したがって、転送されるデータを破壊することなくデータ転送を一時停止することが可能となる。これにより、自己同期型転送制御回路5は、データ転送の実行/停止を安全に、かつ任意のタイミングで実行できる。
【0085】
次に、モード制御端子STPの信号レベルがLレベルに設定され、かつ制御クロック端子GOへ入力される制御クロックによって、SEND信号の転送が制御されるモードについて、図3を用いて説明する。
【0086】
モード制御端子STPにLレベル信号が入力された後には、制御クロック端子GOに入力される制御クロックの信号レベルに応じて、転送一時停止モード、1ステップ転送モードおよび通常転送再開モードの3つのモードが設定される。転送一時停止モードおよび1ステップ転送モードは、上述のテスト伝送モードに相当する。
【0087】
なお、自己同期型転送制御回路5は、マスタリセット端子/MRへのマスタリセット入力によって、初期化されているものと想定する。
【0088】
まず、転送一時停止モードについて説明する。
転送許可出力端子ROの信号レベルがHレベルであることに基づいて、前段のデータ伝送路からデータ転送を要求するSEND信号が入力されると、転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルに立下がる。
【0089】
転送要求入力端子CIに与えられたLレベル信号は、RS型フリップフロップ11をセットするので、出力ノードQaにはHレベル信号が現われる。出力ノードQaの信号レベルは、インバータ12を介して転送許可出力端子ROに与えられ、端子ROの信号レベルはLレベルに設定される。
【0090】
これにより、前段の転送制御回路に対して、新たなデータの転送を禁止する旨のACK信号が伝送される。同時に、転送要求入力端子CIに与えられたSEND信号は、D型フリップフロップ24のクロックノードckに入力される。
【0091】
D型フリップフロップ24は、転送要求入力端子CIの信号レベルをクロックノードckに受取り、クロックノードckのLレベルへの立下がりに同期して、モード制御端子STPの信号レベルがLレベルであることに対応して、D型フリップフロップ22の出力ノードQの信号レベルであるHレベルを取込みそのままラッチする。
【0092】
この結果、D型フリップフロップ22および24の出力ノードQが、同一の信号レベル(Hレベル)を出力し、それらがEX−ORゲート28に入力される。これに応じて、モード制御ノードSGがLレベルに設定される。
【0093】
その後、一定時間が経過すると、転送要求入力端子CIの信号レベルはHレベルに復帰する。転送要求入力端子CIの信号レベルがHレベルに復帰し、RS型フリップフロップ11の出力ノードQa、インバータ16の出力および転送許可入力端子RIの信号レベルがすべてHレベルであったとしても、モード制御ノードSGの信号レベルがLレベルである期間においては、NANDゲート13の出力ノードcndは、Hレベルを維持することになる。
【0094】
したがって、マスタリセット端子/MRへのマスタリセット入力によって一旦リセットされたRS型フリップフロップ14の出力ノード/QbはHレベルを維持し、転送要求出力端子COの信号レベルは、Lレベルへ変化しない。したがって、後段の転送制御回路に対してデータ転送を要求するSEND信号は伝送されない。
【0095】
このように、モード制御端子STPへの入力をLレベルに設定することによって、自己同期型転送制御回路5は、前段部の転送制御回路から与えられた転送要求信号を、後段の転送制御回路へ転送することが抑制される。したがって、後段の伝送路に対するデータ転送も停止される。
【0096】
次に、1ステップ転送モードについて説明する。
このモードにおいては、モード制御端子STPに対する入力はLレベルに維持されたままで、外部制御によって制御クロック端子GOにHレベルの信号が順次与えられる。
【0097】
制御クロック端子GOに入力される制御クロックのHレベルへの立上がりに同期して、D型フリップフロップ22は、D型フリップフロップ24の出力ノード/Qの信号レベル(Lレベル)を取込みラッチする。この結果、D型フリップフロップ22および24の出力ノードQの信号レベルは、それぞれLレベルおよびHレベルに設定され、互いに異なる信号レベルとなる。
【0098】
これに応答して、モード制御ノードSGの信号レベルは、Hレベルに変化する。なお、D型フリップフロップ22のデータ取込動作は、制御クロック端子GOのHレベルへの立上がりのみに応答して実行されるので、制御クロック端子GOに入力される制御クロックの立下がりのタイミングは任意に設定することができる。
【0099】
モード制御ノードSGがHレベルに立上がると、NANDゲート13の出力ノードcndは、Lレベルに立下がる。これに応答して、RS型フリップフロップ14がセットされる。したがって、ノード/Qbの信号レベルはLレベルに立下がるので、データ転送パルス出力端子CPの信号レベルはHレベルに立上がる。データ転送パルス出力端子CPに出力されたHレベル信号は、対応するデータ保持回路50を構成するD型フリップフロップに対するクロック入力となる。
【0100】
これに応答して、対応するデータ保持回路50は、入力データを取込んでラッチし、かつ出力データとして後段のデータ保持回路に対して出力する。さらに、ノード/Qbの信号レベルは、インバータ15,16および遅延素子17を通過して、転送要求出力端子COに伝達される。これにより、転送要求出力端子COは、遅延素子17の遅延時間に応じた所定時間経過後にLレベルに変化して、後段の転送制御回路に対して、データ転送を要求するSEND信号が与えられることになる。
【0101】
このように、モード制御端子STPをLレベルに設定して、SEND信号を後段の転送制御回路に伝達するのを抑制してデータ転送を停止した後、改めて制御クロック端子GOにHレベルの信号を入力することによって、一旦伝送が停止されたSEND信号が、そのまま後段の転送制御回路に与えられれて、データ転送が再開されることになる。
【0102】
さらに、一定時間経過後、後段の転送制御回路から転送禁止を示すACK信号が送出されて、転送許可入力端子RIの信号レベルがLレベルに立下がると、RS型フリップフロップ14はリセットされる。
【0103】
これに応答して、データ転送パルス出力端子CPの信号レベルはLレベルに、転送要求出力端子COの信号レベルはHレベルにそれぞれ復帰する。したがって、データ保持回路50に対するデータのラッチ動作は禁止され、同時に後段の転送制御回路に対する新たなデータの転送が禁止される。
【0104】
一定時間経過後、転送許可を示すACK信号が後段の転送制御回路から伝送されて、転送許可入力端子RIの信号レベルがHレベルに立上がると、データ転送動作は終了される。
【0105】
前段のデータ伝送路から新たにデータ転送を要求するSEND信号が入力されて転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルに設定されても、モード制御端子STPの信号レベルがLレベルであるため、データ転送は先程と同様に、一時停止状態となる。
【0106】
このように、モード制御端子STPをテスト伝送モードに対応するLレベルに設定し、制御クロック端子GOに入力される制御クロックの信号レベルをHレベルに立上げることによって、データ転送を1ステップずつ実行することが可能となる。
【0107】
さらに、通常転送再開モードについて説明する。データ転送が停止されている状態、すなわち、転送要求入力端子CIに対してLレベル信号が入力され、転送許可出力端子ROにLレベル信号、転送許可入力端子RIおよび転送要求出力端子COにHレベル信号、モード制御ノードSGがLレベルである状態から、モード制御端子STPをHレベルに設定すると、これによりD型フリップフロップ22の出力ノードQはすでに説明したようにHレベルであることから、EX−ORゲート26の出力がLレベルに変化する。
【0108】
図3においては、転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルに立下がった後において、モード制御端子STPの信号レベルがHレベルに変化する場合を示している。したがって、制御クロック端子GOの信号レベルが立上がっても、D型フリップフロップ22および24の出力ノードQは、HレベルおよびLレベルにそれぞれ維持される。したがって、すでに説明した1ステップ転送モードと同様の動作を行ない、データ転送パルス出力端子CP、転送要求出力端子COおよび転送許可出力端子ROの信号レベルが設定される。
【0109】
そして、次の転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルに立下がるのに同期して、EX−ORゲート26のLレベル出力がD型フリップフロップ24に取込まれラッチされる。これにより、D型フリップフロップ24の出力ノードQの信号レベルはLレベルに変化し、先に述べた初期状態と同様の状態が再現される。これにより、モード制御ノードSGの信号レベルはHレベルを維持し、通常転送モードに復帰する。つまり、1ステップ転送モードを含んだ形で通常転送モードが再開される。
【0110】
また、図3の場合とは異なり、転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルに立下がる直前において、モード制御端子STPの信号レベルがHレベルへ変化した場合には、転送要求入力端子CIのLレベルへの立下がりに同期をとって初期状態に復帰するため、その後における転送要求入力端子CIに対するSEND信号の入力とは無関係に、通常転送モードに復帰する。
【0111】
制御クロック端子GOに入力される制御クロックをHレベルに設定すると、モード制御ノードSGはHレベルに立上がり、NANDゲート13の出力ノードcndはLレベルに立下がる。これにより、後段の転送制御回路に対するデータ転送が再開される。モード制御端子STPをHレベルに設定することによって、従来の転送制御回路110と同様のデータ転送を実行することができる。
【0112】
以上のように、モード制御端子STPがLレベルに設定されている期間は、制御クロック端子GOの信号レベル変化に基づいて、転送要求入力端子CIに与えられるSEND信号の後段への転送が容易に制御される。したがって、ユーザは外部制御によってモード制御端子STPおよび制御クロック端子GOの信号レベルを適切に設定することにより、データ伝送路間に配置されるロジックについて、転送タイミングの検証や処理内容のデバッグについてデータの伝送を進めながら段階的に実行することが可能となる。
【0113】
すべてのデータ伝送路に本発明に従う自己同期型転送制御回路5を適用することにより、任意のタイミングで入力される割込み信号を、モード制御端子STPおよび制御クロック端子GOに対して入力して、すべての転送制御回路について、同様に通常転送モード、転送一時停止モード、および1ステップ転送動作モードを実行できるため、従来に比べてより正確なデバッグおよびトレース処理を実行することができる。
【0114】
図4は、この発明の実施の形態1に従う自己同期型転送制御回路の他の構成例を説明する回路図である。
【0115】
図4を参照して、自己同期型転送制御回路6は、図2に示す自己同期型転送制御回路5と比較して、転送要求制御回路20に代えて転送要求制御回路40を含む点で異なる。転送要求制御回路40は、転送要求制御回路20と比較して、より簡単な回路構成を有する。モード制御ノードSGの信号レベルに応じて動作する転送制御回路10は、図2の構成と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
【0116】
転送要求制御回路40は、モード制御端子STPの信号レベルを所定のタイミングで取込むためのD型フリップフロップ41を含む。D型フリップフロップ41は、モード制御端子STPと接続された入力ノードDと、転送要求入力端子CIと接続されたクロックノードckと、モード制御ノードSGと接続された出力ノードQとを有する。
【0117】
転送要求制御回路40は、さらに、制御クロック端子GOに入力される制御クロックを遅延させるための複数(偶数)のインバータ42と、インバータ群42によって遅延された制御クロックの反転信号と、制御クロック端子GOに入力される制御クロックとの間でAND演算を実行するANDゲート43と、D型フリップフロップ41のセットノードSと接続された出力ノードを有するNORゲート45とを有する。
【0118】
NORゲート45の入力ノードの一方は、ANDゲート43の出力ノードと接続されている。NORゲート45の入力ノードの他方には、マスタリセット端子/MRへの入力が伝達されている。
【0119】
ANDゲート43の出力は、制御クロック端子GOに入力される制御クロックのHレベルへの立上がりに応答してHレベルに変化し、複数のインバータ42により決定される遅延時間後にLレベルに立下がる。
【0120】
まず、マスタリセット端子/MRへの入力(通常時はHレベル)が一旦Lレベルに立下がることで、NORゲート45の出力がLレベルに変化し、D型フリップフロップ41がセット状態とされることで、転送要求制御回路40は初期化される。
【0121】
これにより、モード制御端子STPの信号レベルがHレベルのとき、転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルに立下がっても、モード制御ノードSGがHレベルを維持することで、図3と同様の通常転送モードに従うデータ転送動作が実行される。
【0122】
次に、転送一時停止モードを実行するため、モード制御端子STPへの入力をLレベルに変化させると、転送要求入力端子CIの信号レベルのLレベルへの立下がりに同期を取って、D型フリップフロップ41は、モード制御端子STPのLレベルを取込み、ラッチして出力ノードQから出力する。これにより、モード制御ノードSGの信号レベルはLレベルに立下がる。
【0123】
転送一時停止モードにおける転送制御回路10の動作は、図2および図3で説明したとおりであるため詳細な説明は繰返さない。
【0124】
次に、1ステップ転送モードを実行する場合においては、モード制御端子STPの信号レベルはLレベルに設定され、モード制御ノードSGの信号レベルもLレベルに設定されている。この状態から制御クロック端子GOに入力される制御クロックをHレベルに立上げると、複数のインバータ42によって付与される遅延時間によって決まるHパルス幅を有するワンショットパルスがANDゲート43から出力される。
【0125】
このANDゲート43からのワンショットパルスは、NORゲート45で反転されて、D型フリップフロップ41のセットノードSに入力される。これにより、D型フリップフロップ41はセット状態となり、モード制御ノードSGの信号レベルはHレベルに立上がる。
【0126】
このようにして、図2および図3で説明したような1ステップ転送モードに従うデータ転送動作が実行される。ただし、この状態におけるモード制御ノードSGのLレベルへの立下がりは、転送要求入力端子CIに与えられるSEND信号のLレベルへの立下がりに同期をとって実行される。
【0127】
なお、制御クロックのHレベルへの立上りに応答した、NORゲート45からのLレベル出力は、インバータ群42の遅延時間で設定された十分短い波形であるため、転送要求入力端子CIの信号レベルの立下がりタイミングに対して、特に大きな制約とはならない。
【0128】
さらに、通常転送再開モードについて説明する。モード制御端子STPの信号レベルをHレベルに立上げてから、まず最初に転送要求入力端子CIに入力されるSEND信号がLレベルに立下がった場合に、モード制御ノードSGの信号レベルはHレベルに変化し、通常転送モード時と同様の状態となる。
【0129】
一方、制御クロック端子GOに入力される制御クロックのHレベルへの立上がりが先にくれば、まず1ステップ動作モードに従った動作を実行した後に、次に転送要求入力端子CIに入力されるSEND信号の立下がりに応答して、通常転送状態に復帰するような通常転送の再開動作が実行される。
【0130】
通常転送モードに復帰した場合には、転送要求入力端子CIに入力されるSEND信号のレベルとは無関係に、モード制御ノードSGの信号レベルは固定される。これは、図2および図3で説明した自己同期型転送制御回路の動作と同様である。
【0131】
[実施の形態2]
実施の形態1に従う自己同期型転送制御回路5,6においては、発生確率は低いものの、転送要求入力端子CIの信号レベルがLレベルに立下がるのとほぼ同時に、モード制御端子STPの信号レベルがLレベルに立下がる場合において、転送要求制御回路20,40によって設定されるモード制御ノードSGの信号レベルは、HレベルかLレベルであるかが不明なメタステーブル状態になる。
【0132】
転送要求入力端子CIの信号レベルがHレベルに立上がるまでに、モード制御ノードSGの信号レベルが安定するならば問題はないが、メタステーブル状態が続いている状態で転送要求入力端子CIの信号レベルがHレベルに立上がった場合には、転送制御回路10が誤動作を生じる恐れがある。高速なデータ転送が要求されるようなデータ駆動型情報処理装置に、このような転送制御回路を採用する場合は、さらに誤動作発生の危険が高まる。
【0133】
図5は、この発明の実施の形態2に従うデータ駆動型情報処理装置2の構成を示すブロック図である。
【0134】
図5を参照して、実施の形態2に従うデータ駆動型情報処理装置2は、直列に接続される複数のデータ伝送路を備える。データ伝送路の各々は、実施の形態2に従う自己同期型転送制御回路7とデータ保持回路50とを含む。自己同期型転送制御回路7の各々は、自己転送制御回路10および転送要求制御回路20を有する。
【0135】
なお、以下においては、複数のデータ伝送路を有するデータ駆動型情報処理装置の構成について、各データ伝送路に含まれる自己同期型転送制御回路、転送制御回路および転送要求制御回路を総括的に表記する場合には、符号7,10および20のみをそれぞれ用いることとし、特定のデータ伝送路に含まれる回路を示す場合には、添字を付して自己同期型転送制御回路7bや転送要求制御回路20bのように表記することとする。
【0136】
図5においては、自己同期型転送制御回路7のうちデータ保持回路50bおよび50cにそれぞれ対応する自己同期型転送制御回路7bおよび7cが代表的に示される。
【0137】
各自己同期型転送制御回路7に含まれる転送要求制御回路20は、前段の転送制御回路10のデータ転送パルス出力端子CPから出力されるパルスに同期して、モード制御端子STPの信号レベルを取込む点で、実施の形態1に従う自己同期型転送制御回路5と異なる。自己転送制御回路10および転送要求制御回路20の回路構成は、図2に示したとおりであるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0138】
すなわち、図5に示されるノードNsは、図2に示されたD型フリップフロップ24のクロックノードckに相当する。このような構成とすることにより、各データ伝送路中の転送要求制御回路20において、図2に示したD型フリップフロップ24は、前段の転送制御回路10がデータ転送パルス出力端子CPに出力するデータ転送パルスのHレベルへの立上がり、すなわちデータ保持を開始するタイミングに同期をとって、モード制御端子STPの信号レベルを取込んでラッチするとともに出力ノードQから出力する。
【0139】
これにより、たとえばデータ保持回路50aが転送制御回路10aのデータ転送パルス出力端子CPのHレベルへの立上がりに応答してデータ保持を開始すると同時に、転送要求制御回路20bは、モード制御端子STPの信号レベルを取込む。一方、転送制御回路10aからのSEND信号(図3における転送要求入力端子CIのLレベル状態)は、転送制御回路10a内の遅延素子17で設定される遅延時間経過後に、転送制御回路10bに入力される。
【0140】
したがって、転送要求信号(SEND信号)のLレベルへの立下りでモード制御端子STPの信号レベルを取込む、図1の構成の自己同期型転送制御回路と比較すると、転送制御回路10内の遅延素子17の遅延時間分だけ、転送要求制御回路20の出力ノードSGがメタステーブル状態でなくなるための時間的余裕を増やすことができる。
【0141】
このように、前段のデータ伝送路においてデータ保持が開始されるタイミングに同期してモード制御端子STPの信号レベルを取込むので、転送要求入力端子CIの信号レベルがHレベルに立上がるまでに時間的に余裕ができ、この転送制御回路の不具合発生確率を下げることができる。
【0142】
[実施の形態2の変形例]
図6は、この発明の実施の形態2の変形例に従うデータ駆動型情報処理装置3の構成を示すブロック図である。
【0143】
図6を参照して、実施の形態2の変形例に従うデータ駆動型情報処理装置3は直列に接続される複数のデータ伝送路を備える。データ伝送路の各々は、実施の形態2の変形例に従う自己同期型転送制御回路8とデータ保持回路50とを含む。自己同期型転送制御回路7の各々は、自己転送制御回路10および転送要求制御回路20を有する。なお、図6においては、データ保持回路50bおよび50cにそれぞれ対応する自己同期型転送制御回路8bおよび8cが代表的に示される。
【0144】
自己同期型転送制御回路8の各々は、自己転送制御回路10および転送要求制御回路20に加えて、D型フリップフロップ70をさらに含む点で、実施の形態2に従う自己同期型転送制御回路7と異なる。
【0145】
D型フリップフロップ70は、転送制御回路10のデータ転送パルス(端子CP)の信号レベルのHレベルへの立上がりに応答して、モード制御端子STPの信号レベルをラッチするとともに、転送要求制御回路20に伝達する。また、転送要求制御回路20のノードNsは、図2の構成と同様に、転送制御回路10の転送要求入力端子CIと接続される。
【0146】
自己転送制御回路10および転送要求制御回路20の回路構成は、図2に示したとおりであるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0147】
このように、前段の転送制御回路10のデータ転送パルス(端子CP)に同期して、D型フリップフロップ70においてモード制御端子STPの信号レベルを一旦取込み、転送要求入力端子CIに与えられる前段からのSEND信号レベルの立下がりに応答して、転送要求制御回路20がモード制御端子STPの信号レベルを取込む、いわゆるダブルラッチタイプの回路構成を採用することができる。このような回路を採用すれば、メタステーブル状態となる確率を大幅に下げることができる。
【0148】
なお、実施の形態2およびその変形例に従う自己同期型転送制御回路7および8においては、図4に示した転送要求制御回路40を転送要求制御回路20に代えて適用することも可能である。この場合には、図5および図6に示されるノードNsは、図4に示されたD型フリップフロップ41のクロックノードckに相当するように接続すればよい。
【0149】
[実施の形態3]
図7は、自己同期型転送制御回路を備える実施の形態3に従うデータ駆動型情報処理装置4の全体構成を示すブロック図である。
【0150】
図8は、データ駆動型情報処理装置4に適用されるデータパケットのフォーマットである。
【0151】
データ駆動型処理装置4において転送されるデータは図8に示されるフォーマットのパケットデータとしてデータ保持回路に保持される。なお、図8に示されるフォーマットは特殊なものではなく、従来技術のデータ駆動型処理装置においても適用される一般的なものである。
【0152】
図8を参照して、データパケットは、行先ノード番号ND♯を格納するための行先ノード番号領域F1と、世代番号GN♯を格納するための世代番号領域F2と、命令コードOPCを格納するための命令コード領域F3と、ロジック回路等での処理対象となるデータDATAを格納するためのデータ領域F4とを含む。
【0153】
ノード番号ND#は、同一世代内の入力データ同士を区別するための番号である。世代番号GN#は、並列処理の対象となるデータ群同士を区別するための番号である。命令コードOPCは、命令デコーダに格納されている命令を実行するためのコードである。
【0154】
図7を参照して、データ駆動型情報処理装置4は、自己同期型転送制御回路5aおよびデータ保持回路50aを含むデータ伝送路1aと、自己同期型転送制御回路5bおよびデータ保持回路50bを含むデータ伝送路1bと、データ伝送路1aおよび1bの間に配置されて所定処理を実行するためのロジック回路60aとを備える。
【0155】
自己同期型転送制御回路5aおよび5bの各々の構成は,実施の形態1に従う自己同期型転送制御回路5と同様である。自己同期型転送制御回路5aおよび5bの各々において、転送要求制御回路20に代えて、図4に示す転送要求制御回路40を適用することも可能である。
【0156】
データ駆動型情報処理装置4は、さらに、特定のデータ伝送路(図7においてはデータ伝送路1a)に対応して配置される、データパケットの伝送を一時停止させる場所を格納するためのアドレスレジスタ80と、伝送されるデータパケットの行先ノード番号とブレークアドレスレジスタの格納データとの一致を判定するための一致検出回路82と、一致検出回路82の判定結果に応じて動作するRS型フリップフロップ86とを備える。
【0157】
次に、データ駆動型情報処理装置4におけるデータパケットの一時停止動作について説明する。
【0158】
データ転送の一時停止を指示する場所に相当するブレイクポイントは、ノード番号という形でアドレスレジスタ80に格納される。言換えれば、アドレスレジスタ80には、ブレイクポイントに関するアドレス情報が格納される。
【0159】
入力されるパケットデータは、データ保持回路50aからロジック回路60aを経て、データ保持回路50bに転送される際に、このデータパケットが持つ行先ノード番号#NDと、アドレスレジスタ80に格納されるブレイクポイントを指定するノード番号との比較が一致検出回路82において実行される。
【0160】
一致検出回路82は、両者の比較結果が一致すればHレベルを、不一致ならばLレベルをそれぞれ出力する。また、この比較結果は、一旦データ保持回路にパケットデータとともに保持される。
【0161】
図7においては、この一致比較結果を保持する領域を符号84で示す。さらに、このデータパケットが後段のデータ保持回路50bへ転送される際において、領域84に保持されている一致比較結果が、RS型フリップフロップ86のセットノードSに入力される。
【0162】
一致比較結果が「一致」を示すHレベルである場合には、RS型フリップフロップ86がセットされ、出力ノード/QからはLレベルが出力される。このLレベル信号は、転送要求制御回路20a,20bをはじめとする、回路内のすべての転送要求制御回路のモード制御端子STPに入力される。
【0163】
これにより、転送制御回路10a,10bをはじめとする、回路内のすべての転送制御回路において、転送要求入力端子CIの信号レベルのLレベルへの立下がりに同期して、各転送制御回路におけるモード制御ノードSGには、Lレベル信号が入力される。この結果、回路内のすべての転送制御回路のデータ転送が一時停止される。
【0164】
この状態で、制御クロック端子GOに対して、制御クロックとしてHレベルパルスを1つずつ入力することにより、回路内のすべての転送制御回路を1ステップずつ動作させることができる。
【0165】
また、解除端子RLSにHレベル信号を入力し、RS型フリップフロップ86をリセットすると、その出力ノード/QからはHレベル信号が出力される。その後、制御クロック端子GOに対して、制御クロックとしてHレベルパルスを1つ入力することによって、回路内のすべての転送制御回路は、通常転送状態に復帰して、通常転送を再開する。
【0166】
以上のように、この発明の実施の形態に従う自己同期型転送制御回路を採用したデータ駆動型情報処理装置において、ブレイクポイントを設定することで、そのブレイクポイントにパケットデータがさしかかったとき、回路内におけるすべての転送制御回路のデータ転送動作を安全に一時停止することが可能となる。
【0167】
さらに、制御クロック端子GOおよび解除端子RLSに対する入力信号レベルの設定により、回路内のすべての転送制御回路に対して1ステップずつのデータ転送、および通常のデータ転送再開を安全に実行することが可能となる。
【0168】
また、図7の構成において、自己同期型転送制御回路5に代えて、図4〜図6にそれぞれ示した自己同期型転送制御回路6〜8を適用することも可能である。
【0169】
なお、本発明の実施の形態1から3で示した、データ伝送路間で授受される転送要求信号(SEND信号)、転送許可信号(ACK信号)およびモード制御端子STPの信号レベルなどは、必ずしも電気的な接続によって伝送される必要はなく、これに代わる何らかの通信手段を用いて伝送してもよい。
【0170】
さらに、データ伝送路が1つのシステム内で閉じている必要もなく、複数のシステム間で、SEND信号やACK信号の授受に基づいてデータ転送を行なう構成とする、たとえば複数のデータ駆動型情報処理装置を用いてデータ処理を実行するシステムを構築することも可能である。
【0171】
このような場合においても、本発明の実施の形態に従う自己同期型転送制御回路を採用することによって、システム全体を安全に一時停止または段階的に動作させることで正確なデバッグおよびトレース作業を行なうことが可能である。
【0172】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0173】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、データ転送の許可または禁止を指示する指示信号および、データ転送を要求するための要求信号とに基づいてデータ転送を制御する自己同期型転送制御回路において、任意のタイミングで入力される第1の外部指示によって、前段部から与えられるデータを後段部に転送することを安全に一時停止、または一時停止および再開を繰返すステップ動作を正確に実行することが可能である。この結果、この発明に係る自己同期型転送制御回路および、この自己同期型転送制御回路を含むデータ伝送路および各データ伝送路間に配置されるロジック回路等によって構成されるデータ駆動型情報処理装置における、データまたは信号転送時のタイミングの検証や、処理内容のデバッグに対して動作の追跡を1ステップずつ正確に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う自己同期型転送制御回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示された自己同期型転送制御回路の構成を示す回路図である。
【図3】 図2に示される自己同期型転送制御回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1に従う自己同期型転送制御回路の他の構成例を説明する回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に従うデータ駆動型情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2の変形例に従うデータ駆動型情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 自己同期型転送制御回路を備える実施の形態3に従うデータ駆動型情報処理装置の全体構成を示すブロック図である。
【図8】 図7に示されるデータ駆動型情報処理装置に適用されるデータパケットのフォーマットである。
【図9】 データ駆動型プロセッサにおけるデータ伝送路の構成を示す図である。
【図10】 図9に示される従来の転送制御回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】 従来のデータ駆動型処理装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 従来技術に従う自己同期型転送制御回路の回路図である。
【図13】 図12に示される自己同期型転送制御回路の動作を示す第1のタイミングチャートである。
【図14】 図12に示される自己同期型転送制御回路の動作を示す第2のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c データ伝送路、5,5b,5c,6,7,7b,7c,8,8b,8c 自己同期型転送制御回路、10,10a,10b,10c 転送制御回路、20,20b,20c 転送要求制御回路、50,50a,50b,50c データ保持回路、60a,60b ロジック回路、70,70b,70c D型フリップフロップ、80 アドレスレジスタ、82 一致検出回路、86 RS型フリップフロップ、CI 転送要求入力端子、CO 転送要求出力端子、CP データ転送パルス出力端子、GO 制御クロック端子、/MR マスタリセット端子、RI 転送許可入力端子、RO 転送許可出力端子、STP モード制御端子。

Claims (16)

  1. 直列に接続された複数のデータ伝送路におけるデータ転送を制御するために、各前記データ伝送路に配置された自己同期型転送制御回路であって、
    各前記データ伝送路は、前記自己同期型転送制御回路の指示に応じて、前段のデータ伝送路からのデータをラッチして保持するとともに、このデータを後段のデータ伝送路へ向けて出力するデータ転送動作を実行するように構成されたデータ保持回路を有し、
    前記自己同期型転送制御回路は、
    前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求があった場合、前記後段のデータ伝送路へデータ転送要求を出力し、この転送要求が前記後段のデータ伝送路により許可されたときに、前記前段のデータ伝送路にデータ転送許可を出力するとともに前記データ転送動作の実行を前記データ保持回路に指示するための転送制御手段と、
    第1および第2の制御信号を含む外部指示に応じて、前記転送制御手段に対する、停止状態の設定および該停止状態の解除を制御するための転送要求制御手段とを備え、
    前記転送制御手段は、前記停止状態において、前記後段のデータ伝送路への前記データ転送要求の出力および前記前段のデータ伝送路への前記データ転送許可の出力ならびに前記データ保持回路への前記データ転送動作の実行指示の出力を強制的に停止され、
    前記転送要求制御手段は、
    前記前段のデータ伝送路における保持データが確定していることを示す信号に応答したタイミングで、前記第1の制御信号の入力を反映して前記転送制御手段を前記停止状態に設定するための第1のモード設定手段と、
    前記第1の制御信号によって前記転送制御手段が前記停止状態に設定されている期間中において、前記第2の制御信号が入力されるごとに前記転送制御手段の前記停止状態を一時的に解除するための第2のモード設定手段と、
    前記第1の制御信号の入力が解除されたときに、前記転送制御手段の前記停止状態を解除するための第3のモード設定手段とを含む、自己同期型転送制御回路。
  2. 前記第3のモード設定手段は、前記第1の制御信号の入力が解除されたときには、前記第2の制御信号および前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求のうちのより早く入力された一方に応答して、前記転送制御手段の前記停止状態を解除する請求項1記載の自己同期型転送制御回路。
  3. 前記第1のモード設定手段は、前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求があったタイミングに同期して、前記第1の制御信号の入力に従って前記転送制御手段を前記停止状態に設定する、請求項1または2記載の自己同期型転送制御回路。
  4. 前記第1のモード設定手段は、前記前段のデータ伝送路の前記データ伝送路がデータをラッチして保持を開始したタイミングに同期して、前記第1の制御信号の入力に従って前記転送制御手段を前記停止状態に設定する、請求項1または2記載の自己同期型転送制御回路。
  5. 前記前段のデータ伝送路の前記データ伝送路がデータをラッチして保持を開始したタイミングに同期して、前記第1の制御信号を転送要求制御手段に伝達するための外部指示伝達手段をさらに備え、
    前記第1のモード設定手段は、前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求があったタイミングに同期して、前記外部指示伝達手段によって伝達された前記第1の制御信号の入力に従って前記転送制御手段を前記停止状態に設定する、請求項1または2記載の自己同期型転送制御回路。
  6. 前記転送制御手段は、前記第2のモード設定手段による前記停止状態の一時的な解除に応答して、前記前段のデータ伝送路にデータ転送許可を出力するとともに前記データ転送動作の実行を前記データ保持回路に指示する手段を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の自己同期型転送制御回路。
  7. 複数段に直列接続された複数のデータ伝送路を備え、
    各前記データ伝送路は、
    前記複数のデータ伝送路におけるデータ転送を制御するための自己同期型転送制御回路と、
    前記自己同期型転送制御回路の指示に応じて、前段のデータ伝送路からのデータをラッチして保持するとともに、このデータを後段のデータ伝送路へ向けて出力するデータ転送動作を実行するように構成されたデータ保持回路とを備え、
    前記自己同期型転送制御回路は、
    前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求があった場合、前記後段のデータ伝送路へデータ転送要求を出力し、この転送要求が前記後段のデータ伝送路により許可されたときに、前記前段のデータ伝送路にデータ転送許可を出力するとともに前記データ転送動作の実行を前記データ保持回路に指示するための転送制御手段と、
    第1および第2の制御信号に応じて、前記転送制御手段に対する、停止状態の設定および該停止状態の解除を制御するための転送要求制御手段とを備え、
    前記転送制御手段は、前記停止状態において、前記後段のデータ伝送路への前記データ転送要求の出力および前記前段のデータ伝送路への前記データ転送許可の出力ならびに前記データ保持回路への前記データ転送動作の実行指示の出力を強制的に停止され、
    前記転送要求制御手段は、
    前記前段のデータ伝送路における保持データが確定していることを示す信号に応答したタイミングで、前記第1の制御信号を反映して前記転送制御手段を前記停止状態に設定するための第1のモード設定手段と、
    前記第1の制御信号によって前記転送制御手段が前記停止状態に設定されている期間中において、前記第2の制御信号が入力されるごとに前記転送制御手段の前記停止状態を一時的に解除するための第2のモード設定手段と、
    前記第1の制御信号の入力が解除されたときに、前記転送制御手段の前記停止状態を解除するための第3のモード設定手段とを含む、データ駆動型情報処理装置。
  8. 前記第3のモード設定手段は、前記第1の制御信号の入力が解除されたときには、前記第2の制御信号および前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求のうちのより早く入力された一方に応答して、前記転送制御手段の前記停止状態を解除する
    請求項記載のデータ駆動型情報処理装置
  9. 前記転送要求制御手段は、前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求があったタイミングに同期して、前記第1の制御信号の入力に従って前記転送制御手段を前記停止状態に設定する、請求項7または8記載のデータ駆動型情報処理装置。
  10. 前記転送要求制御手段は、前記前段のデータ伝送路の前記データ伝送路がデータをラッチして保持を開始したタイミングに同期して、前記第1の制御信号の入力に従って前記転送制御手段を前記停止状態に設定する、請求項7または8記載のデータ駆動型情報処理装置。
  11. 前記自己同期型転送制御回路は、
    前記前段のデータ伝送路の前記データ伝送路がデータをラッチして保持を開始したタイミングに同期して、前記第1の制御信号を転送要求制御手段に伝達するための制御信号伝達手段をさらに備え、
    前記転送要求制御手段は、前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求があったタイミングに同期して、前記制御信号伝達手段によって伝達された前記第1の制御信号の入力に従って前記転送制御手段を前記停止状態に設定する、請求項7または8記載のデータ駆動型情報処理装置。
  12. 前記転送制御手段は、前記第2のモード設定手段による前記停止状態の一時的な解除に応答して、前記前段のデータ伝送路にデータ転送許可を出力するとともに前記データ転送動作の実行を前記データ保持回路に指示する手段を有する、請求項7から11のいずれか1項に記載のデータ駆動型情報処理装置。
  13. 複数段に直列接続された複数のデータ伝送路を備え、
    各前記データ伝送路は、
    前記複数のデータ伝送路におけるデータ転送を制御するための自己同期型転送制御回路と、
    前記自己同期型転送制御回路の指示に応じて、前段のデータ伝送路からのデータをラッチして保持するとともに、このデータを後段のデータ伝送路へ向けて出力するデータ転送動作を実行するように構成されたデータ保持回路とを備え、
    前記自己同期型転送制御回路は、
    前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求があった場合、前記後段のデータ伝送路へデータ転送要求を出力し、この転送要求が前記後段のデータ伝送路により許可されたときに、前記前段のデータ伝送路にデータ転送許可を出力するとともに前記データ転送動作の実行を前記データ保持回路に指示するための転送制御手段と、
    第1の制御信号に応じて、前記転送制御手段に対する、停止状態の設定および該停止状態の解除を制御するための転送要求制御手段とを備え、
    前記転送制御手段は、前記停止状態において、前記後段のデータ伝送路への前記データ転送要求の出力および前記前段のデータ伝送路への前記データ転送許可の出力ならびに前記データ保持回路への前記データ転送動作の実行指示の出力を強制的に停止され、
    前記転送要求制御手段は、
    前記前段のデータ伝送路における保持データが確定していることを示す信号に応答したタイミングで、前記第1の制御信号を反映して前記転送制御手段を前記停止状態に設定するための第1のモード設定手段を含み、
    前記データ駆動型情報処理装置において順次転送されるデータの各々は、データ間を区別するための第1の情報を含み、
    前記複数のデータ伝送路のうちの特定のデータ伝送路は、
    特定のデータに対応する前記第1の情報を格納するためのアドレスレジスタと、
    対応のデータ保持回路に保持される前記データに含まれる前記第1の情報と、前記アドレスレジスタに格納された前記第1の情報とが一致するかどうかを比較するための一致検出手段と、
    前記一致検出手段によって前記第1の情報の一致が検出された場合に、前記第1の制御信号を各前記データ伝送路の前記自己同期型転送制御回路に対して出力するための制御信号生成手段とをさらに含む、データ駆動型情報処理装置。
  14. 各前記データは、
    同一世代のデータを区別するための行先ノード番号を前記第1の情報として格納するための第1の領域と、並列処理を行なうデータ群同士を区別するための世代番号を格納するための第2の領域と、命令コードを格納するための第3の領域と、ロジック処理の対象となるデータを格納するための第4の領域とを含むパケット形式に従って構成され、
    前記一致検出手段は、前記対応のデータ保持回路に保持される前記データの前記第1の領域に格納された情報に基づいて、前記第1の情報の一致を判断する、請求項13記載のデータ駆動型情報処理装置。
  15. 前記制御信号生成手段は、外部指示に応じて、各前記データ伝送路の前記自己同期型転送制御回路に対する前記第1の制御信号の出力を停止する、請求項13記載のデータ駆動型情報処理装置。
  16. 前記転送要求制御手段は、
    前記第1の制御信号によって前記転送制御手段が前記停止状態に設定されている期間中において、第2の制御信号が入力されるごとに前記転送制御手段の前記停止状態を一時的に解除するための第2のモード設定手段と、
    前記第1の制御信号の入力が解除されたときには、前記第2の制御信号および前記前段のデータ伝送路からデータ転送要求のうちのより早く入力された一方に応答して、前記転送制御手段の前記停止状態を解除するための第3のモード設定手段とを含む、請求項13記載のデータ駆動型情報処理装置。
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