JP3912926B2 - 回転機械のフローティングシール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転圧縮機、送風機、タービン等の回転機械に関し、特にそこに用いられるフローティングシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
圧縮機等の回転流体機械においては、取り扱う流体をシールするため、フローティングシールが使用されている。これをタービンを例にして説明すると、図5において、回転体としてのタービンロータ1が、ラジアル軸受3,5により半径方向に支持され、スラスト軸受7によって軸方向に支持されている。タービンロータ1の外面には、多段の動翼9が円周方向に並んで配設されている。そして、動翼9を駆動する作動流体をシールするフローティングシール11がタービンロータ1の両端側の適所に設けられている。フローティングシール11の詳細構造が図6に示されているが、タービンロータ1のシール面を取り囲んで円環状のシール部材13が設けられ、更にシール部材13の外側部を受け入れる環状溝が形成された保持部材15が固定側に設けられている。そして、タービンロータ1とシール部材13の内周面との間に隙間hが設けられ、この隙間hによって発生する流体圧による浮上力P(図7参照)によって、求心作用が発生し、タービンロータ1に対しシール部材13が同軸的に位置される。更に、シール部材13には、車室内の高圧PIと外部の低圧POとの流体差圧(PI−PO)が作用し、保持部材15の環状端面17にシール部材13の一方の側面が押し付けられる。このようにして、シール部材13と保持部材15との間には隙間が無く、更に隙間hは所定の最小隙間に維持されてシールが為される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シール部材と保持部材の接触端面において、シール部材のフローティング作用に際し摩擦力が発生する。そして、機械の長期間使用などによってその接触端面が荒れ、摩擦係数が増大すると、図7に示すような摩擦力Fが浮上力Pより大きくなり、シール部材が保持部材の端面に固定された状態となる。このような状態では、タービンロータとシール部材が接触して損傷したり、隙間hの量が最適値より大きくなって適正なシール作用が得られないことになる。
本発明は、このような問題を解決するために為されたものであり、長期に亙ってフローティングシール部材のフローティング作用が得られて、シール性能が低下しない回転機械のフローティングシールを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
如上の課題を解決するため、本発明によれば、回転機械のフローティングシールは、回転機械のロータなどの回転体の外周面に所定の隙間を有して遊嵌された円環状シール部材と、そのシール部材を外側から取り囲む環状保持部材と、前記シール部材の一方の半径方向面に接する支持手段を有し、その支持手段が該シール部材の低圧側側面に正面が当接して密封摺動面を形成する環状ホルダーと、一端が該ホルダーの背面に連接され他端が前記環状保持部材に固定された円筒状弾性スリーブとから形成されていることを特徴とする。なお、前述の円筒状弾性スリーブがベローズ形状に形成されると、円環状のシール部材の半径方向移動を更に容易に許容して有利である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。尚、前述の従来装置に関する図面を含め、全図に亘り同一部材には同一の符号を付すこととする。先ず、図1を参照するに図示しない軸受により回転自在に支持されたタービンロータ1の端部には、フローティングシール面1aが形成され、これを囲んで円環状のシール部材13が設けられる。このシール部材13の内径は、フローティングシール面1aとの間に好適な隙間が形成されるように僅かに大きい値となっている。図示しないケーシング側に固定された環状保持部材21内周端側には、環状空間23が形成され、この中にシール部材13の外側部分を収容している。環状空間23は図示のように段付きの形状になっており、支持手段30の弾性円筒状スリーブ31の一端部が、シール部材13から離れた内側面に固定されている。円筒状スリーブ31の他端は、シール部材13の側面に当接する摺動面を備えた環状ホルダー33に繋がっている。
環状ホルダー33の構造を更に説明すると、シール部材13の低圧側側面に当接する摺動面33a,シール部材13の外周面の外側に突出してシール部材13の半径方向移動を規制するリップ部33b及び均圧孔33cを有している。更に環状ホルダー33は、摺動面33aの外側に環状凹み33dを有し、均圧孔33cに繋がっている。
【0006】
次に前述のような構成のフローティングシール20の作用を図2を参照して説明する。回転流体機械の運転中、内側には高圧PI,外側には低圧POが発生する。この差圧により、シール部材13は低圧側に押されて摺動面33aに押し付けられ、その面間に隙間は無くなる。環状凹み33d内の流体は均圧孔33cから外部に流出するので、シール部材13と環状ホルダー33との良好な接触は妨害されない。このため、高圧の流体がシール部材13の内周面とフローティングシール面1aとの間に入り込み、シール部材13に芯合わせ作用が生じて、シール部材13とタービンロータ1とが同軸状態になる。即ち、シール部材13の内周面とフローティングシール面1aとの間の隙間量が全円周に亙り一様となり、良好なシールが得られる。摺動面33aが円滑な間は、シール部材13の半径方向変位は阻止されない。しかしながら、運転が進み、摺動面33aの摩擦力が大きくなると、浮上力Pに対して大きな摩擦抵抗力が作用する。然るに、本実施例によれば、円筒状スリーブ31が弾性を有するように形成されているので、浮上力Pにより2点鎖線の位置から実線位置に移動する。このような円筒状スリーブ31の変形により、シール部材13の内周面とタービンロータ1のフローティングシール面1aとの間の隙間が全円周において一様となり、良好なフローティングシール作用が得られる。
【0007】
尚、前述の実施形態においては、シール部材に当接する環状ホルダーを支持する支持手段に弾性円筒状スリーブを用いたが、図3及び図4に示すように、ベローズ部材51を使用しても良い。この場合、支持手段50は、環状ホルダー53と薄い金属板から形成されたベローズ部材51とから形成され、ベローズ部材51の右端(図において)は前述の円筒状スリーブ31と同様に保持部材41に固定される。保持部材41の環状空間43と摺動面53a,リップ53b,均圧孔53c及び環状凹み53dを持つ環状ホルダー53は、前述の実施形態の環状空間23と環状ホルダー33にそれぞれ対応するものであり、細部の形状寸法は異なるものの同様の機能を有する。そして、ベローズ部材51は、右側の固定端を基端として半径方向に曲げ変形(撓み変形)を生じ易いばかりでなく軸方向にも凹み易いので、シール部材13の半径方向及び軸方向の変位を徒に拘束せずに環状ホルダー53をこれに追従させる。このため、前述の実施形態の場合と同様に、摺動面53aの摩擦抵抗力が大きくなっても、適切に変形してシール部材13の芯合わせ作用を確実に行わしめると共に、摺動面53aとシール部材13の低圧側側面との密着を確実にし、良好なシール性能を確保できる。
【0008】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、タービンロータ等の回転体に浮動状態で設けられるシール部材を、半径方向に撓み易い円筒状スリーブ又はベローズ部材を有する支持手段により半径方向に支持したので、支持手段とシール部材との間に働く摩擦抵抗力が大きくなってもシール部材の芯合わせ作用を妨げないから、長期に亙って良好なフローティングシール性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す部分断面図である。
【図2】前記実施形態の作用状態を示す作用説明図である。
【図3】前記実施形態の一部を改変した改変実施形態を示す部分断面図である。
【図4】前記改変実施形態の作用状態を示す作用説明図である。
【図5】回転機械の一例であるタービンのタービンロータの概念図である。
【図6】前記タービンに使用されている従来構造のフローティングシールを示す部分断面図である。
【図7】従来構造のフローティングシールの不具合状況を説明する作用説明図である。
【符号の説明】
1 タービンロータ
13 シール部材
20 フローティングシール
21 保持部材
23 環状空間
30 支持手段
31 円筒状スリーブ
33 環状ホルダー
33a 摺動面
33b リップ部
33c 均圧孔
33d 環状凹み
40 フローティングシール
41 保持部材
43 環状空間
50 支持手段
51 ベローズ部材
53 環状ホルダー
53a 摺動面
53b リップ部
53c 均圧孔
53d 環状凹み

Claims (2)

  1. 回転体の外周面に所定の隙間を有して遊嵌された円環状シール部材と、該シール部材を外側から取り囲む環状保持部材と、前記シール部材の一方の半径方向面に接する支持手段を有する回転機械のフローティングシールであって、
    前記シール部材の低圧側側面に正面が当接して密封摺動面を形成する環状ホルダーと、一端が該ホルダーの背面に連接され他端が前記環状保持部材に固定された円筒状弾性スリーブとから前記支持手段が形成されていることを特徴とする回転機械のフローティングシール。
  2. 前記支持手段の円筒状弾性スリーブがベローズ形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転機械のフローティングシール。
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