JP3910883B2 - 有機ハロゲン化合物の分解処理方法とその装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、有機ハロゲン化合物の分解処理方法とその装置、さらに詳しくは、電気絶縁油、熱媒体、有機性排液等に含有されているポリ塩化ビフェニル等の有機ハロゲン化合物を脱ハロゲン化して分解処理する方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
周知のように、ポリ塩化ビフェニルは非常に安定で分解され難く、しかも絶縁性(電気抵抗)が高いことから、従前においては変圧器やコンデンサー等の絶縁材料や熱媒体或いはカーボンレス複写紙等に用いられていたが、現在では環境上の理由から使用が禁止されている。
【0003】
しかし、従前から用いられて、また材料そのものの他に現在でも有機性排液及び排水中等に微量成分として残存している場合があり、これらをどのように分解,処理するかが重要な課題となっている。
【0004】
このようなポリ塩化ビフェニルの分解,処理の手段として、焼却手段による処理方法があるが、この焼却によれば、ダイオキシン等の別の有害物質を生じさせるおそれもあり、環境破壊や安全性の観点からは必ずしも十分ではなく、現在のところ、この化合物が含有される材料や廃棄物の処理は行われていない。
【0005】
そこで、これを解決する他の手段として、たとえばポリ塩化ビフェニルを含む絶縁油中に金属ナトリウムと水を添加することによって脱ハロゲン化処理する方法等が開発されている。
【0006】
この方法は、反応槽内にポリ塩化ビフェニルを含む絶縁油を供給し、その反応槽へ、金属ナトリウムを添加した後、水等の反応促進剤を添加し、有機ハロゲン化合物と金属ナトリウムとの反応によって有機ハロゲン化合物を脱ハロゲン化し、反応生成物である塩化ナトリウム等を水に溶解させて無害化された絶縁油と分離して抽出する方法である。
【0007】
この方法では、有機ハロゲン化合物と金属ナトリウムとの反応の効率を高めるため、金属ナトリウムは微粒子化され鉱油等に分散されてナトリウム分散剤とした状態で反応槽内に添加される。
【0008】
しかし、この従来の方法によると、金属ナトリウムを微粒子化するための設備が別途必要となり、そのような微粒子化の工程が必要となる。
また微粒子化した金属ナトリウムを保管するにはタンクを常時攪拌しておく必要があり、さらに窒素パージを行うことも必要で、設備も大がかりとなる。
【0009】
さらに、反応後の金属ナトリウムも当然微粒子であるため、反応槽から回収することが困難であり、その微粒子化ナトリウムは再利用されることはなく、水を添加して未反応のナトリウムを分解処理していたのが現状であった。
【0010】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、金属ナトリウムを微粒子化するための設備を必要とせず、微粒子化の工程が不要となり、微粒子化タンクの攪拌作業や窒素パージも不要となり、しかも反応効率を従来より低下させず且つ添加されるナトリウムを再利用させうるような有機ハロゲン化合物の分解処理方法及び装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、有機ハロゲン化合物の分解処理方法とその装置としてなされたもので、有機ハロゲン化合物の分解処理方法としての特徴は、有機ハロゲン化合物にアルカリ金属を反応させて脱ハロゲン化処理を行う有機ハロゲン化合物の分解処理方法において、アルカリ金属として微粒子化されていない塊状のアルカリ金属を用いてアルカリ金属の融点以上の温度で脱ハロゲン化処理を行うことである。
【0012】
この場合、脱ハロゲン化処理後に残留するアルカリ金属は、微粒子化されていない塊状の状態で回収される。反応前において微粒子化されていない塊状のアルカリ金属を添加するので、反応後においても未消費の状態の塊状のアルカリ金属が存在し、従って微粒子化されていない塊状のアルカリ金属を回収することができるのである。
【0013】
また、他の手段は、有機ハロゲン化合物にアルカリ金属を反応させて脱ハロゲン化処理を行う有機ハロゲン化合物の分解処理方法において、アルカリ金属として液状のアルカリ金属を用いてアルカリ金属の融点以上の温度で脱ハロゲン化処理を行うことである。
【0014】
この場合、脱ハロゲン化処理後に残存するアルカリ金属は、油分に溶解していない 液状の状態となっているが、塊状にして回収される。反応前において添加される液 状のアルカリ金属は、絶縁油等の油分に溶解しないので、反応後においても未消費 の状態で且つ油分に溶解していない液状アルカリ金属が残留するが、融点以上であ った温度を下げると、液状の状態のアルカリ金属は塊状となり、従ってその塊状の アルカリ金属を回収することができるのである。
【0015】
アルカリ金属としては、たとえば金属ナトリウムが用いられる。ナトリウムであれば安価で入手し易く、取り扱いが容易であるという利点を有する。
【0016】
また、有機ハロゲン化合物の分解処理装置としての特徴は、有機ハロゲン化合物にアルカリ金属を反応させて脱ハロゲン化処理を行う反応装置1と、該反応装置1での脱ハロゲン化処理後に残留するアルカリ金属を回収する残留アルカリ金属回収手段とを分解処理装置に具備させたことである。かかる装置によって、上記のような分解処理方法を好適に実施することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に従って説明する。
【0018】
(実施形態1)
図1は、一実施形態としての有機ハロゲン化合物の分解処理方法を実施するための分解処理装置の概略ブロック図を示す。
本実施形態の有機ハロゲン化合物の分解処理装置は、図1に示すように反応装置1と、該反応装置1の前段に設けられた蒸留装置2と、前記反応装置1の後段に設けられた回収装置13、抽出槽3、及び油水分離装置4からなる。
【0019】
反応装置1は、図2に示すように、ステンレス製の反応槽5と、同じ材質からなる攪拌翼6とを具備しており、該攪拌翼6はモータ7によって回転自在に構成されている。
【0020】
図2において、8は前記反応槽1内にガスパージを行うための窒素ガスを充填した窒素ガスボンベ、9は該反応槽1で発生したガスを冷却するための冷却管、10は該冷却管で冷却されたガス中の油分を抽出するためのオイルトラップをそれぞれ示す。
【0021】
攪拌翼6は、図3及び図4に示すように、回転軸11の上下2段にパドル翼12a,12b が垂直に取り付けられた構成からなり、その上下のパドル翼12a,12b は図4に示すように45度の交差角度をなして配設されている。
【0022】
前記反応槽1の前段に設けられた蒸留装置2は、予めポリ塩化ビフェニルを含有する絶縁油中の水分を減圧蒸留で除去するためのものである。
反応槽1の後段に設けられた回収装置13は、絶縁油、反応生成物と残存アルカリ金属を分離,回収するためのものである。
【0023】
また、回収装置13の後段に設けられた抽出槽3は、ポリ塩化ビフェニルと金属ナトリウムとの反応によって生成した、塩化ナトリウム等の反応生成物を、抽出水を用いて絶縁油から分離して抽出するためのものである。
【0024】
分離装置4は、前記抽出槽3からの絶縁油を抽出水と分離するためのもので、この分離装置4による分離は、静置分離により行われる。
【0025】
次に、上記のような有機ハロゲン化合物の分解処理装置で、有機ハロゲン化合物の一例としてのポリ塩化ビフェニルを分解する分解処理方法について説明する。
【0026】
先ず、反応装置1の反応槽5内は、予め窒素ガスボンベ8から窒素ガスを供給してパージし、そのガスパージで反応槽5から放出されるガスを冷却管10で冷却した後、オイルトラップ11でガス中の油分を抽出し、さらに活性炭フィルター(図示せず)を通して外部に放出する。
【0027】
このように窒素ガスパージされた状態で、ポリ塩化ビフェニルを含有する絶縁油を反応装置1へ供給する。ポリ塩化ビフェニルを含有する絶縁油は、予め蒸留装置2で蒸留し、絶縁油中の水分を減圧蒸留で除去しておく。被処理水中に水分が存在すると、ナトリウムと水との反応によりナトリウムが消費されるため、予め水分を除去しておくことが好ましい。
【0028】
この反応装置1へは、約100mm サイズ以下、好ましくは1〜10mmサイズの金属ナトリウムの塊を添加し、さらに反応促進物質であるイソプロピルアルコールを添加する。反応温度は、金属ナトリウムの融点である98℃以上で行う。上記のような大きさの金属ナトリウムであれば、攪拌に支障がないため好ましい。
【0029】
反応装置1の反応槽5内では絶縁油中のポリ塩化ビフェニルと、金属ナトリウムとが反応し、ポリ塩化ビフェニルが脱塩素化されることとなる。
【0030】
このポリ塩化ビフェニルとナトリウムとの反応によって、ビフェニル等の有機副生成物と塩化ナトリウムが生成されることとなる。さらに、イソプロピルアルコールが添加されていることによって、ポリ塩化ビフェニルとナトリウムとの反応が促進される。
【0031】
金属ナトリウムは、反応装置1へ添加した直後は所定寸法の塊状のものであるが、反応中は、反応温度が金属ナトリウムの融点以上であり、攪拌を行っているので、金属ナトリウムは液滴状態で分散しており、その金属ナトリウムとポリ塩化ビフェニルが反応し、脱ハロゲン化する。反応後、しばらくすると分散状態にあった金属ナトリウムが攪拌を停止すると塊状に戻る。
【0032】
従って、未消費の塊状の金属ナトリウムを回収装置13で回収して反応槽5へ返送する等、再利用することができるのである。
塊状の金属ナトリウムの回収は、本実施形態では沈降分離によってなされる。また、本実施形態においては、回収装置13にて未反応の金属ナトリウムを回収したが、反応槽5において回収することも可能である。その場合、反応槽5の下部にメッシュを設置し、反応終了時、反応液をメッシュ排出する際、メッシュ上にナトリウム塊を、メッシュ下にそれ以外の反応液及び反応生成物を排出させるようにする。
【0033】
反応槽1で生成されたビフェニル等の有機副生成物と塩化ナトリウムとを含む被処理液は、抽出槽3へ供給され、ポリ塩化ビフェニルと金属ナトリウムとの反応によって生成した、塩化ナトリウム等の反応生成物が、抽出水を用いて絶縁油から分離して抽出される。
【0034】
さらに反応生成物が分離された後の絶縁油の混合物は、油水分離装置4へ供給され、静置分離によって絶縁油と水に分離される。また、1つの槽で抽出と油水分離を行うことも可能である。
【0035】
(実施形態2)
本実施形態では、上記実施形態の塊状の金属ナトリウムに代えて、液状のナトリウムを用いた。本発明でいう液状のナトリウムとは、ナトリウムを融点以上に加熱し、溶解させた状態のものをいう。
【0036】
分解処理装置の全体の構成や、反応装置1の構造等は上記実施形態と同じである。
【0037】
本実施形態では、ナトリウムが上記実施形態1のような固体ではなく液体であるが、そもそもナトリウムは液体であっても絶縁油等の油分に溶解しないため、攪拌後により液の部分がある程度細かく分断されたとしても、その液滴の部分は少なくとも数mm(たとえば0.1 〜2mm)程度の大きさを持ち、その後に塊状となって上記実施形態の塊状の金属ナトリウムの場合と同様、回収して再利用することができるのである。
【0038】
本実施形態においては、回収手段として液体サイクロンが用いられる。
【0039】
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態1では、反応後の未消費の金属ナトリウムの回収を、沈降分離によって行い、実施形態2では液体サイクロンで回収したが、金属ナトリウム回収の手段はこれに限定されるものではなく、たとえば遠心分離、膜や金属メッシュによる濾過等の手段を採用することも可能である。
【0040】
また、該実施形態では、回転軸11の上下2段にパドル翼12a,12b が垂直に取り付けられ、その上下のパドル翼12a,12b が45度の交差角度をなして配設されて攪拌翼6が構成されていたため、攪拌効果が良好となり、従ってポリ塩化ビフェニルの分解をほぼ完全に行うことができるという好ましい効果が得られたが、攪拌翼6の構造も該実施形態に限定されるものではなく、1段のみのパドル翼や門型翼等、任意の構造の攪拌翼を使用することが可能である。
【0041】
また、上記実施形態では、安価で入手し易く、取り扱いが容易という利点を有することから金属ナトリウムを用いたが、これに限らず、金属カリウム、金属リチウム、金属セシウム或いはこれらの合金を用いることも可能である。
さらに、上記実施形態では、反応温度を98℃以上としたが、これはアルカリ金属として金属ナトリウムを用いたからであり、金属ナトリウムとして他のアルカリ金属を用いた場合には、そのアルカリ金属の融点以上の温度で反応させる。要は、反応温度はアルカリ金属の融点以上とすればよい。
また、反応促進剤としては、イソプロピルアルコール以外に水を使用することも可能である。
【0042】
さらに、上記実施形態では、ポリ塩化ビフェニルを処理する場合について説明したが、処理すべき有機ハロゲン化合物の種類も、上記実施形態のポリ塩化ビフェニルに限定されるものではなく、たとえばダイオキシンのようなものであってもよい。また、DDTやBHCやCNP等の農薬類であってもよい。要は、処理すべき対象物に有機ハロゲン化合物が含有されていればよいのである。
【0043】
さらに、上記実施形態では、絶縁油を分離する手段として静置分離による手段を用いたため、分離操作や装置のメンテナンスが容易となる利点があるが、静置分離以外に、たとえば遠心分離、膜分離、電気泳動式の分離手段等で分離することも可能である。
【0044】
さらに、処理すべき被処理液の種類も、上記のような有機ハロゲン化合物を含有する絶縁油に限定されるものではなく、熱媒体等のものであってもよく、要は有機ハロゲン化合物を含むものであればよい。
【0045】
【実施例】
次に、本発明の実施例について説明する。
【0046】
(実施例1)
濃度10%のポリ塩化ビフェニル含有油2L を攪拌槽に入れ、105 ℃に加温し、塊状の金属ナトリウム(7mmサイズ)を45g 添加し、さらにイソプロピルアルコール(以下、IPAともいう)を46g 添加した。モル比でNa:Cl:IPA=3:1:1.2 となるように金属ナトリウムやIPAの添加量を調整した。回転数270rpmで3時間攪拌を行った。
【0047】
試験の結果、残留PCB濃度は0.1mg/kg以下となった。
【0048】
(実施例2)
本実施例では反応温度を120 ℃とした。その他の試験条件は上記実施例1と同様に行った。本実施例においても、残留PCB濃度は0.1mg/kg以下となった。
【0049】
(実施例3)
本実施例では、ポリ塩化ビフェニルの濃度を100ppmとした。塊状の金属ナトリウム(7mmサイズ)を9.5g添加し、またIPAに代えて水を1.9g添加した。さらにモル比でNa:Cl:水=350:1:90となるように金属ナトリウムや水の添加量を調整した。反応温度は実施例1と同様に105 ℃とした。
【0050】
本実施例においても、残留PCB濃度は0.1mg/kg以下となった。
【0051】
(実施例4)
本実施例では反応温度を120 ℃とした。その他の試験条件は上記実施例3と同様に行った。本実施例においても、残留PCB濃度は0.1mg/kg以下となった。
【0052】
(実施例5)
濃度100ppmのポリ塩化ビフェニル含有電気絶縁油2L を攪拌槽に入れ、110 ℃に加温し、塊状の金属ナトリウム(7mmサイズ)を9.5g添加し、さらに水を1.9g添加した。モル比でNa:Cl:水=350 :1:90となるように金属ナトリウムや水の添加量を調整した。回転数270rpmで3時間攪拌を行った。残留PCB濃度は0.2mg/kg以下となった。
【0053】
その後、反応液中の金属ナトリウムを、850 μm のメッシュでふるい分けを行い、未反応の塊状の金属ナトリウムを3.4g回収した。
【0054】
上記回収した金属ナトリウム3.4gに塊状の金属ナトリウムを6.1g追加し、水3.0gを添加し、濃度100ppmのポリ塩化ビフェニル含有電気絶縁油2L が入った攪拌槽で反応を行った。モル比でNa:Cl:水=350 :1:135 となるように金属ナトリウムや水の添加量を調整した。回転数270rpmで3時間攪拌を行った。残留PCB濃度は0.1mg/kg以下となった。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、有機ハロゲン化合物にアルカリ金属を反応させて脱ハロゲン化処理を行う有機ハロゲン化合物の分解処理方法において、アルカリ金属として微粒子化されていない塊状のアルカリ金属を用いてアルカリ金属の融点以上の温度で脱ハロゲン化処理を行い、或いはアルカリ金属として液状のアルカリ金属を用いてアルカリ金属の融点以上の温度で脱ハロゲン化処理を行う方法であるため、従来のように分散剤を用いた場合と同程度に有機ハロゲン化合物を十分に分解できるとともに、反応後に残存する未消費のアルカリ金属を微粒子化されていない塊状の状態で回収することができ、或いは油分に溶解していない状態の未消費の液状アルカリ金属を塊状にして回収することができ、その結果、ナトリウム等のアルカリ金属を再利用することが可能となり、コストダウンを図ることができるという効果がある。
【0056】
また、従来のような金属ナトリウムを微粒子化するための設備が不要となり、微粒子化の工程も不要となる。
【0057】
さらに微粒子化した金属ナトリウムが不要となるので、それを保管するための設備も不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態としての有機ハロゲン化合物の分解処理装置の概略ブロック図。
【図2】反応装置を示す概略ブロック図。
【図3】反応装置の攪拌翼の要部斜視図。
【図4】同概略平面図。
【符号の説明】
1…反応装置 13…回収装置
Claims (3)
- 有機ハロゲン化合物にアルカリ金属を反応させて脱ハロゲン化処理を行う有機ハロゲン化合物の分解処理方法において、アルカリ金属として微粒子化されていない塊状のアルカリ金属を用いてアルカリ金属の融点以上の温度で脱ハロゲン化処理を行い、該脱ハロゲン化処理後に残留するアルカリ金属を、微粒子化されていない塊状の状態で回収することを特徴とする有機ハロゲン化合物の分解処理方法。
- 有機ハロゲン化合物にアルカリ金属を反応させて脱ハロゲン化処理を行う有機ハロゲン化合物の分解処理方法において、アルカリ金属として液状のアルカリ金属を用いてアルカリ金属の融点以上の温度で脱ハロゲン化処理を行い、該脱ハロゲン化処理後に残留するアルカリ金属を、油分に溶解していない塊状の状態で回収することを特徴とする有機ハロゲン化合物の分解処理方法。
- 有機ハロゲン化合物にアルカリ金属を反応させて脱ハロゲン化処理を行う反応装置(1)と、該反応装置(1)での脱ハロゲン化処理後に残留するアルカリ金属を回収する残留アルカリ金属回収手段とを具備することを特徴とする有機ハロゲン化合物の分解処理装置。
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