JP3910427B2 - 歯車研削機の初期位相合わせ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、螺旋条が刻設された研削工具でワークを研削するために、前記研削工具と前記ワークとの初期噛合時の位相合わせを行う歯車研削機の初期位相合わせ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、歯車研削機は、螺旋条が刻設された研削工具を取着した工具軸と、ワークを取着したワーク軸とを同期して回転駆動させることにより、前記研削工具で前記ワークである歯車の歯面を研削するように構成されている。この場合、高精度な研削処理を行うために、研削工具とワークとの位相を正確に一致させる必要がある。
【0003】
そこで、本出願人は、研削工具をワークである歯車に自動的かつ正確に噛合させることを可能にした歯車研削機における自動噛合装置を提案している(特公昭62−38089号公報)。
【0004】
この歯車研削機における自動噛合装置では、図9に示すように、ベッド2上に切り込みテーブル4が切り込みモータ6を介して矢印A方向(切り込み方向)に進退可能に配設されている。切り込みテーブル4上には、トラバーステーブル8がトラバースモータ10を介して矢印A方向に直交する矢印B方向(トラバース方向)に進退可能に配置され、前記トラバーステーブル8上にワークWおよびワークセンサ12が配設される。ワークWは、モータ14に電磁クラッチ16を介して接続されるとともに、ワークセンサ12は、前記ワークWが回転する際にその歯数を光学的に検出して所定のパルスを発生させる。
【0005】
ベッド2上には、コラム18を介して旋回テーブル20が保持され、この旋回テーブル20は、図示しないモータにより矢印C方向に旋回するとともに、前記旋回テーブル20上にシフトテーブル22が設けられる。このシフトテーブル22は、シフト用モータ24を介して矢印D方向に移動するとともに、前記シフトテーブル22には砥石スピンドルユニット26が装着される。砥石スピンドルユニット26はモータ28を備えており、このモータ28を介して砥石30が回転駆動される。
【0006】
砥石スピンドルユニット26は、砥石30の回転を検出するための第1パルス発生器32を備える一方、トラバーステーブル8には、モータ14の回転を検出するための第2パルス発生器34が取り付けられている。
【0007】
このような構成において、まず、電磁クラッチ16を解除した状態で、切り込みモータ6が付勢されて切り込みテーブル4が前進する。その際、モータ28が滅勢されており、手動により砥石30とワークWとが噛合されて位相合わせが行われる。
【0008】
次いで、モータ28が低速で回転されるとともに、これに同期してモータ14が回転駆動されることにより、砥石30とワークWとが同期回転する。この状態で、図10に示すように、第1パルス発生器32の零点(0点)を起点として、この第1パルス発生器32のA相のパルス数をワークセンサ12からのパルス出力があるまで計数する。そして、第1パルス発生器32からのパルス計数値に基づいて、砥石30とワークWの初期位相合わせが行われている。
【0009】
ところで、上記の従来技術では、初期位相合わせの状態で、砥石30のねじ山部がワークWの歯部の両側の歯面の中央に正確に噛み合うことが保証されないという懸念がある。そこで、例えば、特開平9−174330号公報では、上記のような初期歯合わせ処理を行った後、砥石30とワークWとの最終歯合わせ処理を行うことにより、研削に先立つ前記砥石30と前記ワークWの間の歯合わせを高精度に実現しようとする提案がなされている。
【0010】
具体的には、ワーク側サーボ駆動装置のサーボ系の位置ループゲインをワークWの歯面の研削に適した通常の高い値から大幅に低い値に下げた状態で、切り込みモータ6の作用下にワークWが切り込み方向に前進する。その際、砥石30のねじ山部がワークWの歯部の間に入るとともに、前記ねじ山部の研削面と前記歯部の歯面との間の距離が次第に減少するような正逆両回転方向における位置オフセット指令が与えられる。
【0011】
ここで、位置ループゲインが低い値に切り替えられており、ねじ山部の研削面と歯部との歯面が接触してもこの歯面の研削が行われない。そして、サーボ誤差検出手段は、位置ループゲインが低い値に切り替えられたサーボ駆動装置に対応するワーク軸、または、砥石軸の位置の位置オフセットが与えられた指令値と検出値(実際の位置)との差(サーボ誤差)を正逆両回転方向において検出している。
【0012】
このようにして検出された正逆両回転方向の各サーボ誤差に基づいて、噛合位置検出手段が最適な噛合位置を算出し、さらに、この最適な噛合位置に基づいて、噛合位置補正手段が噛合位置の補正を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、研削に先立って各ワーク毎に、前記ワークと砥石との初期歯合わせ処理と、最終歯合わせ処理とが行われている。これにより、研削前処理に相当に多くの時間がかかってしまい、歯車研削処理の効率化が容易に遂行されないという問題が指摘されている。
【0014】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単な工程および構成で、研削工具とワークとの初期位相合わせを良好に行うとともに、歯車研削処理全体の効率化が遂行可能な歯車研削機の初期位相合わせ方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る歯車研削機の初期位相合わせ方法では、指令値に対する前記ワーク軸の位置偏差である溜まりパルスの基準値が設定される。
【0016】
そこで、ワーク軸の回転角度を検出するエンコーダの出力に一方向の補正パルスを追加し、前記ワーク軸を一方向に回転させる。そして、ワークの歯面と研削工具の研削面とが接触して前記ワーク軸の回転が停止されることにより、エンコーダから出力される溜まりパルスが増加して基準値に至った際、該ワーク軸の一方向接触位置データを得る。
【0017】
次に、ワーク軸の回転角度を検出するエンコーダの出力に他方向の補正パルスを追加し、前記ワーク軸を他方向に回転させる。さらに、ワークの歯面と研削工具の研削面とが接触してワーク軸の回転が停止されることにより、エンコーダから出力される溜まりパルスが増加して基準値に至った際、前記ワーク軸の他方向接触位置データを得る。
【0018】
次いで、上記のように得られた一方向接触位置データと他方向接触位置データとに基づいて、研削工具とワークとの噛合位置合わせデータが演算される。このため、研削工具とワークとの初期位相合わせ処理が、自動的かつ高精度に遂行される。
【0019】
また、上記の噛合位置合わせデータを使用して、研削時のワークと研削工具との自動噛み合わせが行われるとともに、次の研削を行う同種のワークと前記研削工具との研削時における自動噛み合わせが行われる。これにより、ワークの研削作業が容易かつ迅速に遂行可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る歯車研削機の初期位相合わせ方法を実施するための初期位相合わせ装置40の概略構成図である。
【0021】
初期位相合わせ装置40が適用される歯車研削機42は、基本的には図9に示す歯車研削機と同様に構成されており、ベッド44上には、矢印A方向(切り込み方向)および矢印B方向(トラバース方向)に進退可能な可動テーブル46が配置されている。可動テーブル46には、ワーク軸モータ48が装着され、このワーク軸モータ48のワーク軸50にワークWが取り付けられる。ワーク軸モータ48の回転は、ワーク軸用エンコーダ52を介して検出される。
【0022】
ベッド44上に設けられた旋回コラム54には、工具軸モータ56が矢印C方向に旋回可能にかつ矢印D方向に進退自在に装着されるとともに、この工具軸モータ56の工具軸58には、研削工具60が取り付けられる。工具軸モータ56には、工具軸用エンコーダ62が連結される。ワークWの近傍には、このワークWが回転する際の歯数を、例えば、磁気的に検出して所定のパルスを発生させるワークセンサ64が配置されている。
【0023】
ワークセンサ64からのワークセンサパルスがセンサ中心検出回路70に入力され、このセンサ中心検出回路70から出力される歯中心データが、位相角度カウンタ72に入力される。この位相角度カウンタ72には、工具軸用エンコーダ62からZ相パルスが入力されるとともに、ワーク軸用エンコーダ52のA相パルスが、前記位相角度カウンタ72およびカウンタ74に入力される。
【0024】
カウンタ74および位相角度カウンタ72から中央処理装置(以下、CPUという)76には、カウントデータおよび位相データが入力される。このCPU76は、アンプ78を介してワーク軸モータ48にサーボ速度指令を送るとともに、メモリ80を設けている。
【0025】
本実施形態に係る初期位相合わせ装置40は、実質的にCPU76の機能であり、ワークWが取着されたワーク軸50のサーボゲインを設定するサーボゲイン設定部(サーボゲイン設定機構)90と、前記ワーク軸50の回転角度を検出するワーク軸用エンコーダ52の出力に補正パルスを追加する補正パルス追加部(補正パルス追加機構)92と、前記ワーク軸50または工具軸58の指令値に対する該ワーク軸50の位置偏差である溜まりパルスの基準値を設定する溜まりパルス設定部(溜まりパルス設定機構)94と、前記ワークWの歯面82R、82Lと研削工具60の研削面84とが接触して前記ワーク軸50の回転が停止することにより、溜まりパルスが増加して前記基準値に至った際、該ワーク軸50の接触位置データを得る接触位置検出部(接触位置検出機構)96とを備える。
【0026】
このように構成される初期位相合わせ装置40の動作について、歯車研削機42との関連で以下に説明する。
【0027】
まず、ワーク軸モータ48および工具軸モータ56を同期して回転駆動する際に、ワーク軸用エンコーダ52、工具軸用エンコーダ62およびワークセンサ64からのパルス出力は、例えば、図2に示すタイムチャートとして得られる。その際、研削工具60とワークWの位相Pは、工具軸用エンコーダ62のZ相パルスの出力位置からワークセンサ64の検出位置までの間において、ワーク軸用エンコーダ52のパルス数(A相パルス計数値)から得られる。
【0028】
一方、図1に示すように、工具軸用エンコーダ62からのZ相パルスおよびワーク軸用エンコーダ52からのA相パルスが、位相角度カウンタ72に入力されるとともに、ワークセンサ64からの出力パルスが、センサ中心検出回路70を介して前記位相角度カウンタ72に入力される。
【0029】
ワークセンサ64では、図3に示すようにワークWの歯幅を中心とする約1歯の範囲内において、中央部が山高となる出力信号電圧を発生し、この出力信号電圧がデジタル化される。そして、センサ中心検出回路70では、デジタル化されたパルス幅(N)を測定し、この測定されたパルス幅の半分のパルス幅(N/2)を、ワークセンサ64による出力信号電圧を介して立ち上がる次のパルスに同期して生成する。
【0030】
従って、生成されたパルス幅(N/2)のパルスの終了エッジが、ワークWの歯部の中心位置に対応している。このため、デジタル化されたパルス幅に対応してワーク軸用エンコーダ52のパルス数をカウントし、このカウント値の半分のパルス幅を生成することにより、ワークWの歯中心が検出される。
【0031】
そこで、本実施形態に係る初期位相合わせ方法について、図4に示すフローチャートを参照しながら、以下に詳細に説明する。
【0032】
まず、サーボゲイン設定部90では、ワーク軸50のサーボゲインが、ワークWの歯面82R、82Lの研削に適した大きな値に対して相当に小さな値、すなわち、前記歯面82R、82Lが研削されない値に設定される(ステップS1)。
【0033】
次に、溜まりパルス設定部94では、ワーク軸50または工具軸58の指令値に対する前記ワーク軸50の位置偏差である溜まりパルスの基準値が設定される(ステップS2)。この基準値は、ワークWの歯面82R、82Lが研削工具60の研削面84に対して所望の接触状態に至った位置を検出し得るように、予め設定されている。
【0034】
さらに、補正パルス追加部92では、ワーク軸50を正転させるために、前記ワーク軸50の回転角度を検出するワーク軸用エンコーダ52の出力に正転(一方向)の補正パルスが追加される(ステップS3)。
【0035】
その際、研削工具60とワークWとは、図6に示すように、それぞれの歯先と歯底が対向するように配置されており、例えば、マスタである工具軸58が停止状態にあれば、ワーク軸50も停止していなければならない。ところが、ワーク軸用エンコーダ52の出力には補正パルスが追加されるため、図5に示すように、正転側に溜まりパルスが溜まってくる。
【0036】
このため、CPU76からアンプ78には、正転側の溜まりパルスに応じたサーボ速度指令が送られる。従って、ワーク軸モータ48が駆動され、ワークWがワーク軸50と一体的に、図7中、矢印C1方向(正転方向)に回転を開始する(ステップS4)。
【0037】
ワーク軸50が正転方向に回転してワークWの歯面82Rが研削工具60の研削面84に接触すると、ワーク軸50のサーボゲインが相当に小さな値に設定されているため、ワークWの歯面82Rの研削が行われず、前記ワーク軸50の回転が停止される。
【0038】
この状態で、溜まりパルスの増加が惹起され、この溜まりパルスが、予め設定された基準値に至ったことが検出されると(ステップS5中、YES)、ワークWの歯面82Rが研削工具60の研削面84に対して所望の接触状態であることが検出され、ワーク軸50が停止される(ステップS6)。
【0039】
ここで、CPU76では、接触位置検出部96によって角度位置を検出し、この角度位置に基づいて得られるワークWの歯面82Rの一方向接触位置データがメモリ80に記憶される(ステップS7)。
【0040】
次いで、補正パルス追加部92では、ワーク軸50を逆転させるために、前記ワーク軸50の回転角度を検出するワーク軸用エンコーダ52の出力に逆転(他方向)の補正パルスが追加される(ステップS8)。従って、図5に示すように、逆転側の溜まりパルスが溜まってくるため、アンプ78には、CPU76から逆転側の溜まりパルスに応じたサーボ速度指令が送られ、ワーク軸50が、図8中、矢印C2方向(逆転方向)に回転を開始する(ステップS9)。
【0041】
このため、ワークWの歯面82Rが研削工具60の研削面84から離間した後、前記ワークWの歯面82Lが前記研削工具60の研削面84に接触を開始するまで、逆転側の溜まりパルスが変動しない(図5参照)。
【0042】
歯面82Lが研削面84に接触した後、溜まりパルスが増加(変動)し、この溜まりパルスが基準値に至ったことが検出されると(ステップS10中、YES)、ワークWの歯面82Lが研削工具60の研削面84に対して所望の接触状態であることが検出され、ワーク軸50が停止される(ステップS11)。
【0043】
接触位置検出部96では、歯面82Lの他方向接触位置データが演算されて、この接触位置データがメモリ80に記憶される(ステップS12)。CPU76では、メモリ80に記憶されている歯面82Rの一方向接触位置データと、歯面82Lの他方向接触位置データとに基づいて、研削工具60とワークWとの噛合位置合わせデータ、すなわち、噛合中心位置データが演算される(ステップS13)。
【0044】
これにより、研削工具60とワークWとの初期位相合わせ処理が終了する。次に、サーボゲイン設定部90では、ワーク軸50のサーボゲインが、ワークWの歯面82R、82Lの研削に適した大きな値に設定される。そして、上記の噛合位置合わせデータを使用して、研削工具60とワークWとの自動噛み合わせを行い、前記ワークWの歯面82R、82Lの研削処理が遂行される。さらに、噛合位置合わせデータを使用して、次の研削を行う同種のワークWと研削工具60との自動噛み合わせが行われる。
【0045】
この場合、本実施形態では、ワークWが取着されたワーク軸50のサーボゲインを、研削工具60と前記ワークWとの接触時の負荷を低減する値に設定するとともに、溜まりパルスの基準値が設定された後、補正パルスが追加されてフィードバック制御により前記ワーク軸50を回転させている。
【0046】
このため、ワークWの歯面82R、82Lと研削工具60の研削面84とが接触することにより、溜まりパルスが増加して基準値に至った際、ワーク軸50の接触位置データが得られる。従って、研削工具60とワークWとの初期位相合わせ処理が、自動的かつ高精度に遂行されるという効果がある。
【0047】
しかも、上記の初期位相合わせ処理が行われた後、ワークWの歯面82R、82Lの研削処理が開始されるため、従来のように初期歯合わせ処理が施された後に、最終歯合わせ処理を行う必要がない。これにより、研削前処理を短時間で確実に行うことが可能になり、歯車研削処理全体の効率化が確実に遂行されるという利点がある。
【0048】
さらに、上記の噛合位置合わせデータを使用して、研削時のワークWと研削工具60との自動噛み合わせが行われるとともに、次の研削を行う同種のワークWと研削工具60との研削時における自動噛み合わせが行われる。このため、ワークWと研削工具60との噛み合わせ処理を、前記ワークWの回転速度や種類等に影響されずに精度よくかつ効率的に行うことができ、該ワークWの研削作業全体の効率化が容易に図られるという効果がある。
【0049】
【発明の効果】
本発明に係る歯車研削機の初期位相合わせ方法では、補正パルスを追加してワーク軸を回転させると、ワークの歯面と研削工具の研削面とが接触することにより溜まりパルスが増加し、この溜まりパルスが予め設定された基準値に至った際に該ワーク軸の接触位置データを得る。次に、接触位置データに基づいて、研削工具とワークとの噛合位置合わせデータが演算されるため、前記研削工具と前記ワークとの初期位相合わせ処理が、自動的かつ高精度に遂行される。
【0050】
これにより、初期歯合わせ処理の後に、最終歯合わせ処理を行う必要がなく、研削前処理に要する時間を大幅に短縮することができる。また、研削時のワークの自動噛み合わせに噛合位置合わせデータを利用するとともに、続いて該噛合位置合わせデータを使用し、次に研削を行う同種のワークの自動噛み合わせを行うことが可能になり、歯車研削処理全体の効率化が容易に遂行可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る歯車研削機の初期位相合わせ方法を実施するための初期位相合わせ装置の概略構成図である。
【図2】ワーク軸用エンコーダ、工具軸用エンコーダおよびワークセンサによる位相検出のタイムチャートである。
【図3】ワークセンサからの出力に基づいて歯中心を検出するタイムチャートである。
【図4】前記初期位相合わせ方法を説明するフローチャートである。
【図5】ワーク軸を正転および逆転させる際の溜まりパルスの説明図である。
【図6】研削工具とワークとを、互いに接触することなく配置した状態の一部拡大説明図である。
【図7】前記ワークを正転方向に回転させる際の一部拡大説明図である。
【図8】前記ワークを逆転方向に回転させる際の一部拡大説明図である。
【図9】従来技術に係る歯車研削機の斜視説明図である。
【図10】従来技術に係る歯車研削機の初期位相合わせ方法のタイムチャートである。
【符号の説明】
40…初期位相合わせ装置 42…歯車研削機
48…ワーク軸モータ 50…ワーク軸
52…ワーク軸用エンコーダ 56…工具軸モータ
58…工具軸 60…研削工具
62…工具軸用エンコーダ 64…ワークセンサ
76…CPU 82R、82L…歯面
84…研削面 90…サーボゲイン設定部
92…補正パルス追加部 94…溜まりパルス設定部
96…接触位置検出部 W…ワーク
Claims (3)
- 螺旋条が刻設された研削工具を取着した工具軸と、ワークを取着したワーク軸とを同期して回転駆動させ、前記螺旋条でワークを研削するために、前記研削工具と前記ワークとの初期噛合時の位相合わせを行う歯車研削機の初期位相合わせ方法であって、
指令値に対する前記ワーク軸の位置偏差である溜まりパルスの基準値を設定する工程と、
前記工具軸の回転を停止させた状態であり且つ前記ワーク軸を軸方向に停止させた状態で、前記ワーク軸の回転角度を検出するエンコーダの出力に一方向の補正パルスを追加し、前記ワーク軸を一方向に回転させる工程と、
前記ワークの歯面と前記研削工具の研削面とが接触して前記ワーク軸の回転が停止することにより、溜まりパルスが増加して前記基準値に至った際、該ワーク軸の一方向接触位置データを得る工程と、
前記工具軸の回転を停止させた状態であり且つ前記ワーク軸を軸方向に停止させた状態で、前記エンコーダの出力に他方向の補正パルスを追加し、前記ワーク軸を他方向に回転させる工程と、
前記ワークの歯面と前記研削工具の研削面とが接触して前記ワーク軸の回転が停止することにより、溜まりパルスが増加して前記基準値に至った際、該ワーク軸の他方向接触位置データを得る工程と、
前記一方向接触位置データと前記他方向接触位置データとに基づいて、前記研削工具と前記ワークとの噛合位置合わせデータを演算する工程と、
を有することを特徴とする歯車研削機の初期位相合わせ方法。 - 請求項1記載の初期位相合わせ方法において、前記噛合位置合わせデータを使用して、研削時の前記ワークと前記研削工具との自動噛み合わせを行うことを特徴とする歯車研削機の初期位相合わせ方法。
- 請求項1または2記載の初期位相合わせ方法において、前記噛合位置合わせデータを使用して、次の研削を行う同種のワークと前記研削工具との研削時における自動噛み合わせを行うことを特徴とする歯車研削機の初期位相合わせ方法。
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