JP2888693B2 - 歯車研削機の自動噛合方法および装置 - Google Patents

歯車研削機の自動噛合方法および装置

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JP2888693B2
JP2888693B2 JP4104901A JP10490192A JP2888693B2 JP 2888693 B2 JP2888693 B2 JP 2888693B2 JP 4104901 A JP4104901 A JP 4104901A JP 10490192 A JP10490192 A JP 10490192A JP 2888693 B2 JP2888693 B2 JP 2888693B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークに螺旋条が刻設
された砥石を噛合させて砥石でワークを研削する歯車研
削機の自動噛合方法および装置に関し、一層詳細には、
砥石にワークを自動的、且つ、正確に噛合させる歯車研
削機の自動噛合方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車研削機では歯車の歯面を螺旋
条が刻設された砥石によって研削しているが、この場
合、加工精度を維持するためには歯車と砥石とを位相ず
れがないように正確に噛合させなければならない。
【0003】そこで、既に本出願人が歯車と砥石とを自
動的に噛合させる技術的思想を提案し、この技術的思想
は、特公昭62−38089号の「歯車研削機における
自動噛合装置」として公告されるに至った。
【0004】前記「歯車研削機における自動噛合装置」
は、回転する砥石に係るパルスと、被加工用のワークに
近接して配置されたセンサにより前記ワークの歯に関す
るパルスとを検出し、このワークの歯に関するパルスの
立ち上がりに至るまでの前記砥石に係るパルスの数を記
憶させておき、これを次段で加工されるワークの回転情
報として提供できるように構成したもので、砥石とこれ
によって研削されるワークの同期運転のための初期位相
合わせが容易に達成されるとしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術の自動噛合装置においては、研削精度および研
削時間の短縮化等の更なる向上が望まれており、これら
の課題は自動噛合精度を向上させ、研削による削り代を
最小限とすることで達成することができる。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであって、ワークと砥石との位相
を1次位相合わせによって行った後に、さらに精度の高
い2次位相合わせを行うことにより位相合わせの精度の
向上を図り、さらに、前記2次位相合わせによって得ら
れた位相データに基づいて次に研削されるワークと砥石
とを噛合させることにより、連続してワークを研削する
場合に研削精度の向上と研削時間の短縮化を図ることが
できる歯車研削機の自動噛合方法および装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】上記の目的を達成するために、第1の発明
は、螺旋条が刻設された研削工具とワークとを噛合させ
前記研削工具でワークを研削する歯車研削機の自動噛合
方法であって、第1の回転速度で回転する前記研削工具
と当該研削工具に連動して回転する前記ワークとの初期
位相差を検出する第1のステップと、前記初期位相差に
基づいて前記研削工具に対してバックラッシュがないよ
うに前記ワークを噛み合わせ、第2の回転速度で回転す
る前記研削工具に前記ワークを同期回転させる第2のス
テップと、前記第2のステップで噛合し、かつ、回転す
る前記研削工具と前記ワークとの2次位相差を検出する
第3のステップと、前記検出された2次位相差に基づい
て次に研削されるワークの位相合わせを行う第4のステ
ップと、からなることを特徴とする。
【0008】さらに、第2の発明は、螺旋条が刻設され
る研削工具とワークとを噛合させ前記研削工具でワーク
を研削する歯車研削機の自動噛合装置であって、前記研
削工具を回転させる研削工具回転手段と、前記ワークを
回転させるワーク回転手段と、前記ワークを前記研削工
具回転手段に対して変位させる変位手段と、前記研削工
具回転手段の作用下に第1の回転速度で回転する前記研
削工具と当該研削工具に連動して回転するワークとの
位相差を検出する第1の位相差検出手段と、前記検出
された初期位相差に基づいて前記変位手段の作用下に前
記ワークをバックラッシュがないように前記研削工具と
噛合させ、前記研削工具回転手段の作用下に第2の回転
速度で回転する前記研削工具と前記ワーク回転手段の作
用下に前記研削工具と同期回転する前記ワークとの2次
位相差を検出する第2の位相差検出手段と、前記第2の
位相差検出手段で検出された2次位相差に基づいて次に
研削される前記ワークの位相を補正する位相差補正手段
と、を備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係る歯車研削機の自動噛合方法および
装置では、第1の回転速度で回転する研削工具と当該研
削工具に連動して回転するワークとの初期位相差を検出
し、当該初期位相差に基づいて前記研削工具に対してバ
ックラッシュがないように前記ワークを噛み合わせ、第
2の回転速度で回転する前記研削工具に前記ワークを同
期回転させ、2次位相差データを検出する。
【0010】前記検出された2次位相差データに基づい
て次に研削されるワークの位相合わせを行う。
【0011】従って、複数のワークを連続して研削する
とき、初期位相合わせを行うことなく、最新、かつより
高い精度の2次位相差データによって研削工具とワーク
との位相合わせを行うことができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る歯車研削機の自動噛合方
法について、それを実施する装置との関係において好適
な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に
説明する。
【0013】図1は本発明を実施する歯車研削機10の
外観構造を示す図である。歯車研削機10はベッド12
の上面に切込テーブル14が配設され、切込テーブル1
4は切込モータ16の回転作用下に矢印A方向に進退動
作する。前記切込テーブル14の上面に配設されるトラ
バーステーブル18はトラバースモータ20の回転作用
下に矢印A方向と直角の方向、すなわち、矢印B方向に
進退動作する。
【0014】また、トラバーステーブル18上には歯車
等からなるワーク22、および回転するワーク22の歯
数を検出して、所定のパルスを発生させる近接スイッチ
からなるワークセンサ24が配設される。ワーク22は
ワークスピンドルモータ26の回転作用下に回転する。
【0015】一方、切込テーブル14の進行方向であっ
て、且つ、ベッド12上にコラム28が配設され、コラ
ム28に旋回テーブル30が保持される。旋回テーブル
30はコラム28内に配設された図示しないモータによ
り矢印C方向に旋回するものであり、さらに旋回テーブ
ル30にはシフトテーブル32が設けられ、このシフト
テーブル32はシフトモータ34の作用下に、矢印D方
向に移動する。
【0016】シフトモータ34には第1パルス発生器3
5が取着され、第1パルス発生器35はシフトモータ3
4の回転数を検出する。
【0017】図2に示すように、砥石スピンドルユニッ
ト36は砥石スピンドルモータ38と、この砥石スピン
ドルモータ38によって回転するマスタとなる工具軸3
9に係合する第2パルス発生器46とから基本的に構成
される。砥石スピンドルモータ38の作用下に回転する
砥石42は円筒形状であり、その周縁に螺旋条の溝が刻
設されている。
【0018】また、砥石スピンドルユニット36は前記
シフトテーブル32に係着されるため、シフトモータ3
4の回転作用下にシフトテーブル32とともに矢印D方
向に変位する。
【0019】一方、図3に示すように、ワーク22は回
転軸48の一端部に一対のクランプ治具50を介して着
脱自在に軸支され、前記回転軸48の他端部側には電磁
クラッチ52を介して比較的大径のギヤ54が軸支され
る。このギヤ54はそれよりも小径のギヤ56と噛合
し、ギヤ56は軸58に軸支される。この軸58にはギ
ヤ57が軸支され、さらに前記ギヤ57はそれよりも小
径のギヤ59と噛合し、前記ギヤ59は軸61に軸支さ
れる。軸61の一端はカップリング60を介してワーク
スピンドルモータ26に接続され、このワークスピンド
ルモータ26に第3パルス発生器62が取着される。ま
た、軸61の他端部にはイナーシャダンパ63が接続さ
れる。
【0020】以上のように構成される歯車研削機10に
おいて、砥石42とワーク22との位相を同期させる制
御方法については、既に本出願人によって出願された特
開平1−213702号の「NC同期制御システム」に
開示された同期制御方法が用いられている。この「NC
同期制御システム」の構成の概要について、図4を参照
しながら説明する。
【0021】第2パルス発生器46の出力信号PG1
フィードフォワード制御ユニット64の4逓倍のカウン
タ66を介してフィードフォワード演算器68に導入さ
れる。フィードフォワード演算器68の演算結果はD/
Aコンバータ70を介してフィードフォワード指令信号
ffとして加算器72の第1の入力端子に導入される。
【0022】一方、フィードフォワード演算器68の演
算データである工具軸39の速度データSM はセミクロ
ーズドループ制御ユニット74内のセミクローズドルー
プ演算器76に導入される。この場合、セミクローズド
ループ演算器76の他の入力端子にはワークスピンドル
モータ26に軸着された第3パルス発生器62の出力信
号PG2 が4逓倍のカウンタ78を介して導入されてい
る。
【0023】この出力信号PG2 を基にセミクローズド
ループ演算器76はD/Aコンバータ80を介してセミ
クローズドループ指令信号Sf2を加算器72の第2の入
力端子に導入する。加算器72から出力されたスレーブ
である軸61の速度データS S によって、モータ駆動回
路82はワークスピンドルモータ26の回転数を制御す
る。
【0024】なお、前記フィードフォワード制御ユニッ
ト64およびセミクローズドループ制御ユニット74の
クロック入力端子CKには図示しない水晶発振器の発振
周波数を分周して得られるサンプリングクロックTS
導入される。
【0025】次いで、砥石42とワーク22とを自動的
に噛合させるための位相補正回路84について図5を参
照しながら説明する。
【0026】位相補正回路84はワークセンサ24から
出力されるワーク22の歯数を示す信号と、砥石スピン
ドルモータ38の回転量を検出する第2パルス発生器4
6から出力されるA相パルスと0点信号とから砥石42
の位相データを検出する位相検出回路86と、この位相
検出回路86から出力される位相データを図示しない記
憶回路から読み出したワーク22のモジュールを示すデ
ータによって補正する位相データ補正回路88と、この
位相データ補正回路88から出力される補正された位相
データと図示しない制御回路から出力される自動噛合命
令とから噛合信号を出力する自動噛合回路90とを備え
る。
【0027】前記自動噛合回路90から出力される噛合
信号と前記第2パルス発生器46から出力されるA相パ
ルスとを加算する加算回路92と、加算回路92から出
力されるデータによって同期信号を生成する同期制御回
路94とを備え、この同期制御回路94の出力によって
モータ駆動回路82はワークスピンドルモータ26を駆
動する。前記位相検出回路86はカウントメモリ回路9
6と接続される。
【0028】以上のように構成される歯車研削機10に
よって、ワーク22と砥石42との位相を合わせて研削
する作用について、図1乃至図9を参照しながら説明す
る。
【0029】先ず、砥石42とワーク22との初期位相
合わせについて、図6のフローチャートを参照して説明
する。
【0030】初期状態では工具軸39が停止しており、
ワークスピンドルモータ26は前記工具軸39に対して
同期して停止している。また、電磁クラッチ52が滅勢
されているため(ステップS1)、ワーク22の回転軸
48は手動で容易に回転させることができる状態にある
(図3参照)。次いで、切込モータ16を付勢して切込
テーブル14を前進させる(ステップS2)。
【0031】このとき、砥石スピンドルモータ38は滅
勢されているため、砥石42は回転を停止している。そ
こで、オペレータは回転を停止しているワーク22と砥
石42とを噛合させ、位相合わせを行う。
【0032】次いで、砥石スピンドルモータ38を低速
で回転させることにより砥石42を回転させると、砥石
42と噛合するワーク22は砥石42の回転力により連
動して回転する(ステップS3)。
【0033】このような状態において、砥石スピンドル
モータ38の回転を検出する第2パルス発生器46から
出力されるA相のパルス、および0点信号(Z相パル
ス)が入力される位相検出回路86は、前記0点信号を
起点として、ワークセンサ24から出力されるパルスの
ポジティブエッジまでA相のパルスを計数する。この計
数はi回行われ(ステップS4)(図7参照)、夫々の
計数値N1 〜Ni がカウントメモリ回路96に記憶され
るとともに、計数値N1 〜Ni の平均値NO が演算され
てカウントメモリ回路96に記憶される。
【0034】位相検出回路86は前記計数値N1 〜Ni
が、平均値NO とカウントメモリ回路96に予め記憶さ
れている許容誤差Wとによって設定された許容範囲(N
O ±W)以内か否かを判定する(ステップS5)。
【0035】NO −W≦N1 (…Ni )≦NO +W この判定の結果、許容範囲(NO ±W)を越える計数値
1 〜Ni が、予め設定された許容数j未満であれば正
常と判定し、砥石スピンドルモータ38の駆動は停止さ
れ(ステップS6)、同時にワークスピンドルモータ2
6もまたその回転が停止される。そして、再び切込モー
タ16を付勢して切込テーブル14を退動させた後、初
期位相合わせが終了する(ステップS7)。
【0036】また、前記ステップS5において、許容範
囲(NO ±W)を越える計数値N1〜Ni が、許容数j
以上である場合はワークセンサ24の不良、ワーク22
の不良、または別種のワーク22が投入されたと判定し
て、図示しない表示装置に異常を表示し(ステップS
8)、ステップS6の砥石スピンドルモータ38の回転
停止、およびステップS7の切込テーブル14の退動が
実行される。
【0037】次に、前記初期位相合わせの際にカウント
メモリ回路96に記憶された平均値NO を用いて、砥石
42とワーク22とを自動的に噛合させる作用につい
て、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0038】ワーク22が取着された状態で砥石スピン
ドルモータ38を付勢すれば、これと電気的に接続され
るワークスピンドルモータ26も駆動され、両者は、同
期運転に入る。そこで、電磁クラッチ52を付勢すれば
(ステップS10)、ワーク22はワークスピンドルモ
ータ26の回転作用下に通常の研削速度で回転する(ス
テップS11)。
【0039】この状態で、切込モータ16を付勢すれ
ば、切込テーブル14は徐々に前進するが(ステップS
12)、ワーク22と砥石42とが噛合する手前で切込
モータ16は滅勢され、切込テーブル14は停止する。
通常状態において、ワーク22は砥石42に対して位相
ずれしており、それを修正する必要がある。
【0040】そこで、位相検出回路86は第2パルス発
生器46の0点信号を起点として、ワークセンサ24か
ら出力されるパルスのポジティブエッジまでA相のパル
スを計数し、この計数値NP とカウントメモリ回路96
に記憶されている許容範囲(NO ±W)とを比較し(ス
テップS13)、前記計数値NP が許容範囲(NO ±
W)以内であるとき、位相ずれがないと判定する。この
状態を示す信号を入力した自動噛合回路90は切込指令
信号を導出し、切込モータ16を付勢して切込テーブル
14を前進させる(ステップS14)。
【0041】一方、計数値NP が許容範囲(NO ±W)
以内であることを示す信号は、位相データ補正回路88
と自動噛合回路90および加算回路92を介して同期制
御回路94に入力される。この同期制御回路94から出
力される同期信号に基づいてモータ駆動回路82はワー
クスピンドルモータ26を同期運転し、次の工程に移行
することになる。
【0042】さて、計数値NP がカウントメモリ回路9
6に記憶されている許容範囲(NO±W)以外であると
き、これは、砥石42とワーク22との間に位相ずれの
あることを意味する。そこで、位相ずれを示す信号は位
相データ補正回路88を介して自動噛合回路90に導入
され、自動噛合回路90から加算回路92に対して導出
される補正信号によって、ワークスピンドルモータ26
の回転数を増減する(ステップS15)。
【0043】これを繰り返せば、最終的には計数値NP
は許容範囲(NO ±W)以内となり、位相ずれが解消す
る。すなわち、加算回路92に導入された補正信号によ
り位相検出回路86に計数値NP が許容範囲(NO ±
W)以内となったことを示す信号が導出され、補正値を
「0」として砥石42とワーク22との同期運転がなさ
れ、以後、砥石42に対し、ワーク22が同位相を保つ
ことになる(図9参照)。この場合、計数値NP が許容
範囲(NO ±W)以内となったため位相検出回路86か
ら切込モータ16に対して切込指令信号が送られること
は、前記と同様である。
【0044】次いで、前記ステップS14において前進
した切込テーブル14をワーク22と砥石42とのバッ
クラッシュがなくなる位置より手前であって、噛合する
任意の位置で、一旦停止させ、且つ電磁クラッチ52を
滅勢することにより(ステップS16)、回転軸48を
フリーにする。このため、砥石42と噛合するワーク2
2は砥石42の回転力によって連れ回り状態となる。
【0045】ここで、再び切込指令信号が送られ、切込
モータ16の回転作用下に切込テーブル14を前進させ
る(ステップS17)。そして、ワーク22と砥石42
とのバックラッシュがなくなる位置で切込モータ16が
滅勢されて、切込テーブル14の前進が停止する。次い
で、電磁クラッチ52が付勢されて(ステップS1
8)、回転軸48はワークスピンドルモータ26と同期
回転する。
【0046】ここで、前記初期位相合わせで記憶された
平均値NO の精度をさらに上げるために、位相検出回路
86は第2パルス発生器46の0点信号を起点として、
ワークセンサ24から出力されるパルスのポジティブエ
ッジまでA相のパルスを計数する。この計数はn回行わ
れ(ステップS19)、夫々の計数値Nt1〜Ntnがカウ
ントメモリ回路96に記憶されるとともに、計数値Nt1
〜Ntnの平均値NOtが演算されてカウントメモリ回路9
6に記憶される。
【0047】位相検出回路86は前記計数された夫々の
計数値Nt1〜Ntnが、平均値NOtとカウントメモリ回路
96に予め記憶されている許容誤差Wとによって設定さ
れた許容範囲(NOt±W)以内か否かを判定する(ステ
ップS20)。
【0048】NOt−W≦Nt1( …Ntn) ≦NOt+W ここで、許容範囲(NOt±W)を越える計数値Nt1〜N
tnの回数が、予め設定された許容数j以上である場合は
ワークセンサ24の不良、ワーク22の不良、または別
種のワーク22が投入されたと判定して図示しない表示
装置に異常を表示して(ステップS21)、位相合わせ
を終了する。
【0049】また、計数値Nt1〜Ntnが許容範囲(NOt
±W)を越える回数が、許容数j未満であれば正常と判
定し、研削を行う(ステップS22)。
【0050】一方、位相検出回路86はカウントメモリ
回路96に記憶された平均値NO をステップS20で得
られた平均値NOtによって更新し、次なるワーク22を
研削する際には更新された平均値NOtによって砥石42
とワーク22との位相を合わせる。
【0051】以上説明したように本実施例によれば、ス
テップS1〜ステップS7によって、低速で回転する砥
石42にワーク22を連動して回転させ、初期位相合わ
せを行い、この初期位相合わせによって得られた初期位
相差データを記憶する。次いで、前記初期位相差データ
に基づいてワーク22と砥石42とを噛み合わせ、電磁
クラッチ52を滅勢してワーク22を手動で回転させる
ことができる状態にして、砥石42とワーク22とのバ
ックラッシュがなくなるまで切込テーブル14を変位さ
せる。
【0052】次いで、砥石スピンドルモータ38を付勢
して砥石42を研削速度で回転させるとともに、電磁ク
ラッチ52を付勢してワーク22を砥石スピンドルモー
タ38に同期回転させ、研削状態における2次位相差デ
ータを検出し、この検出された2次位相差データを記憶
する。
【0053】そして、次なるワーク22を研削する場合
は、前記研削状態における2次位相差データによって噛
合されるため初期位相合わせに要する時間を削減するこ
とができる。
【0054】さらに、前記次なるワーク22は初期位相
差データよりも高い精度の2次位相差データによって噛
合されるため、高い精度の位相合わせを行うことができ
るとともに、高精度の研削を行うことができ、黒皮残り
等の研削不良を抑止することができる。
【0055】さらに、研削時に検出された位相データは
更新されるため、複数のワークを連続して研削する場合
にも、研削精度を維持することが可能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る歯車研削機の自動噛合方法
および装置では、複数のワークを連続して研削すると
き、初期位相合わせを行うことなく、最新であって、よ
り高い精度の2次位相差データによって研削工具とワー
クとの位相合わせを行うことができるため、研削精度を
向上させることが可能となり、研削取り代の最適化を図
ることができる。
【0057】従って、研削工具にかかる研削負荷が軽減
され、研削工具の寿命を向上させることができる。
【0058】さらに、研削時に検出した位相差によって
次なるワークの位相合わせを行うため、次なるワークの
初期位相合わせを削減することができ、研削時間の短縮
化が遂行され、歯車研削機による歯車加工の生産性を向
上させることができ、ワークの研削コストを抑止するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する歯車研削機の外観構成を示す
斜視図である。
【図2】図1の実施例に示す砥石とワークとの相関関係
を示す説明図である。
【図3】図1に示す実施例のワークとパルス発生器とこ
れらを駆動するワークスピンドルモータとの相関関係を
示す説明図である。
【図4】図1に示す実施例の同期制御回路のブロック構
成図である。
【図5】図1に示す実施例の自動噛合回路のブロック構
成図である。
【図6】図1に示す実施例の初期位相合わせの動作を示
すフローチャートである。
【図7】図1に示す実施例の初期位相合わせの動作を説
明するタイムチャートである。
【図8】図1に示す実施例の自動噛合せの動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】図1に示す実施例の自動噛合せの動作を説明す
るタイムチャートである。
【符号の説明】
10…歯車研削機 12…ベッド 14…切込テーブル 16…切込モータ 18…トラバーステーブル 20…トラバースモータ 22…ワーク 24…ワークセンサ 26…ワークスピンドルモータ 32…シフトテーブル 34…シフトモータ 35…第1パルス発生器 38…砥石スピンドルモータ 42…砥石 46…第2パルス発生器 62…第3パルス発生器 86…位相検出回路 88…位相データ補正回路 90…自動噛合回路 92…加算回路 94…同期制御回路 96…カウントメモリ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23F 1/00 - 23/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋条が刻設された研削工具とワークとを
    噛合させ前記研削工具でワークを研削する歯車研削機の
    自動噛合方法であって、 第1の回転速度で回転する前記研削工具と当該研削工具
    に連動して回転する前記ワークとの初期位相差を検出す
    る第1のステップと、 前記初期位相差に基づいて前記研削工具に対してバック
    ラッシュがないように前記ワークを噛み合わせ、第2の
    回転速度で回転する前記研削工具に前記ワークを同期回
    転させる第2のステップと、 前記第2のステップで噛合し、かつ、回転する前記研削
    工具と前記ワークとの2次位相差を検出する第3のステ
    ップと、 前記検出された2次位相差に基づいて次に研削されるワ
    ークの位相合わせを行う第4のステップと、 からなることを特徴とする歯車研削機の自動噛合方法。
  2. 【請求項2】螺旋条が刻設される研削工具とワークとを
    噛合させ前記研削工具でワークを研削する歯車研削機の
    自動噛合装置であって、 前記研削工具を回転させる研削工具回転手段と、 前記ワークを回転させるワーク回転手段と、 前記ワークを前記研削工具回転手段に対して変位させる
    変位手段と、 前記研削工具回転手段の作用下に第1の回転速度で回転
    する前記研削工具と当該研削工具に連動して回転するワ
    ークとの初期位相差を検出する第1の位相差検出手段
    と、 前記検出された初期位相差に基づいて前記変位手段の作
    用下に前記ワークをバックラッシュがないように前記研
    削工具と噛合させ、前記研削工具回転手段の作用下に第
    2の回転速度で回転する前記研削工具と前記ワーク回転
    手段の作用下に前記研削工具と同期回転する前記ワーク
    との2次位相差を検出する第2の位相差検出手段と、 前記第2の位相差検出手段で検出された2次位相差に
    づいて次に研削される前記ワークの位相を補正する位相
    差補正手段と、 を備えることを特徴とする歯車研削機の自動噛合装置。
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