JP2003165023A - 歯車研削機の初期位相合わせ方法および装置 - Google Patents

歯車研削機の初期位相合わせ方法および装置

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JP2003165023A JP2001366663A JP2001366663A JP2003165023A JP 2003165023 A JP2003165023 A JP 2003165023A JP 2001366663 A JP2001366663 A JP 2001366663A JP 2001366663 A JP2001366663 A JP 2001366663A JP 2003165023 A JP2003165023 A JP 2003165023A
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Masao Kume
正夫 久米
Hideji Shin
秀治 新
Takashi Furuguchi
貴司 古口
Tatsuya Ito
達也 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な工程および構成で、研削工具とワークと
の初期位相合わせを効率的かつ高精度に行うことを可能
にする。 【解決手段】初期位相合わせ装置40は、ワーク軸50
を両方向に回転させる際、ワークWの歯面82R、82
Lが研削工具60の研削面84に接触することによるト
ルクの増加を検出するトルク検出部90と、検出される
トルクの制限値を設定するトルク制限値設定部92と、
検出されるトルクが前記制限値に至った際、前記ワーク
Wの歯面82R、82Lの位置データを検出する接触位
置検出部94とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、螺旋条が刻設され
た研削工具でワークを研削するために、前記研削工具と
前記ワークとの初期噛合時の位相合わせを行う歯車研削
機の初期位相合わせ方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、歯車研削機は、螺旋条が刻設
された研削工具を取着した工具軸と、ワークを取着した
ワーク軸とを同期して回転駆動させることにより、前記
研削工具で前記ワークである歯車の歯面を研削するよう
に構成されている。この場合、高精度な研削処理を行う
ために、研削工具とワークとの位相を正確に一致させる
必要がある。
【0003】そこで、本出願人は、研削工具をワークで
ある歯車に自動的かつ正確に噛合させることを可能にし
た歯車研削機における自動噛合装置を提案している(特
公昭62−38089号公報)。
【0004】この歯車研削機における自動噛合装置で
は、図9に示すように、ベッド2上に切り込みテーブル
4が切り込みモータ6を介して矢印A方向(切り込み方
向)に進退可能に配設されている。切り込みテーブル4
上には、トラバーステーブル8がトラバースモータ10
を介して矢印A方向に直交する矢印B方向(トラバース
方向)に進退可能に配置され、前記トラバーステーブル
8上にワークWおよびワークセンサ12が配設される。
ワークWは、モータ14に電磁クラッチ16を介して接
続されるとともに、ワークセンサ12は、前記ワークW
が回転する際にその歯数を光学的に検出して所定のパル
スを発生させる。
【0005】ベッド2上には、コラム18を介して旋回
テーブル20が保持され、この旋回テーブル20は、図
示しないモータにより矢印C方向に旋回するとともに、
前記旋回テーブル20上にシフトテーブル22が設けら
れる。このシフトテーブル22は、シフト用モータ24
を介して矢印D方向に移動するとともに、前記シフトテ
ーブル22には砥石スピンドルユニット26が装着され
る。砥石スピンドルユニット26はモータ28を備えて
おり、このモータ28を介して砥石30が回転駆動され
る。
【0006】砥石スピンドルユニット26は、砥石30
の回転を検出するための第1パルス発生器32を備える
一方、トラバーステーブル8には、モータ14の回転を
検出するための第2パルス発生器34が取り付けられて
いる。
【0007】このような構成において、まず、電磁クラ
ッチ16を解除した状態で、切り込みモータ6が付勢さ
れて切り込みテーブル4が前進する。その際、モータ2
8が滅勢されており、手動により砥石30とワークWと
が噛合されて位相合わせが行われる。
【0008】次いで、モータ28が低速で回転されると
ともに、これに同期してモータ14が回転駆動されるこ
とにより、砥石30とワークWとが同期回転する。この
状態で、図10に示すように、第1パルス発生器32の
零点(0点)を起点として、この第1パルス発生器32
のA相のパルス数をワークセンサ12からのパルス出力
があるまで計数する。そして、第1パルス発生器32か
らのパルス計数値に基づいて、砥石30とワークWの初
期位相合わせが行われている。
【0009】ところで、上記の従来技術では、初期位相
合わせの状態で、砥石30のねじ山部がワークWの歯部
の両側の歯面の中央に正確に噛み合うことが保証されな
いという懸念がある。そこで、例えば、特開平9−17
4330号公報では、上記のような初期歯合わせ処理を
行った後、砥石30とワークWとの最終歯合わせ処理を
行うことにより、研削に先立つ前記砥石30と前記ワー
クWの間の歯合わせを高精度に実現しようとする提案が
なされている。
【0010】具体的には、ワーク側サーボ駆動装置のサ
ーボ系の位置ループゲインをワークWの歯面の研削に適
した通常の高い値から大幅に低い値に下げた状態で、切
り込みモータ6の作用下にワークWが切り込み方向に前
進する。その際、砥石30のねじ山部がワークWの歯部
の間に入るとともに、前記ねじ山部の研削面と前記歯部
の歯面との間の距離が次第に減少するような正逆両回転
方向における位置オフセット指令が与えられる。
【0011】ここで、位置ループゲインが低い値に切り
替えられており、ねじ山部の研削面と歯部の歯面とが接
触してもこの歯面の研削が行われない。そして、サーボ
誤差検出手段は、位置ループゲインが低い値に切り替え
られたサーボ駆動装置に対応するワーク軸、または、砥
石軸の位置の位置オフセットが与えられた指令値と検出
値(実際の位置)との差(サーボ誤差)を正逆両回転方
向において検出している。
【0012】このようにして検出された正逆両回転方向
の各サーボ誤差に基づいて、噛合位置検出手段が最適な
噛合位置を算出し、さらに、この最適な噛合位置に基づ
いて、噛合位置補正手段が噛合位置の補正を行ってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、研削に先立って各ワーク毎に、前記ワー
クと砥石との初期歯合わせ処理と、最終歯合わせ処理と
が行われている。これにより、研削前処理に相当に多く
の時間がかかってしまい、歯車研削処理の効率化が容易
に遂行されないという問題が指摘されている。
【0014】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、簡単な工程および構成で、研削工具とワークとの初
期位相合わせを良好に行うとともに、歯車研削処理全体
の効率化が遂行可能な歯車研削機の初期位相合わせ方法
および装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歯車研削機
の初期位相合わせ方法および装置では、ワークが取着さ
れたワーク軸を一方向に回転させ、前記ワークの歯面が
研削工具の研削面に接触することによるトルクの増加が
検出される。そして、検出されたトルクが、予め設定さ
れた所定値に至った際に、ワーク軸の回転が停止されて
前記ワーク軸の一方向接触位置データが得られる。さら
に、ワーク軸を他方向に回転させ、前記ワークの歯面が
研削工具の研削面に接触することによるトルクの増加が
検出される。この検出されたトルクが所定値に至った際
に、ワーク軸の回転が停止されて前記ワーク軸の他方向
接触位置データが得られる。
【0016】次いで、上記のように得られた一方向接触
位置データと他方向接触位置データとに基づいて、研削
工具とワークとの噛合位置合わせデータが演算される。
このため、前記噛合位置合わせデータに基づいて、研削
工具とワークとの初期位相合わせ処理が、自動的かつ高
精度に遂行される。
【0017】また、上記の噛合位置合わせデータを使用
して、研削時のワークと研削工具との自動噛み合わせが
行われるとともに、次の研削を行う同種のワークと前記
研削工具の自動噛み合わせが行われる。これにより、ワ
ークの研削作業が容易かつ迅速に遂行可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
歯車研削機の初期位相合わせ方法を実施するための初期
位相合わせ装置40の概略構成図である。
【0019】初期位相合わせ装置40が適用される歯車
研削機42は、基本的には図9に示す歯車研削機と同様
に構成されており、ベッド44上には、矢印A方向(切
り込み方向)および矢印B方向(トラバース方向)に進
退可能な可動テーブル46が配置されている。可動テー
ブル46には、ワーク軸モータ48が装着され、このワ
ーク軸モータ48のワーク軸50にワークWが取り付け
られる。ワーク軸モータ48の回転は、ワーク軸用エン
コーダ52を介して検出される。
【0020】ベッド44上に設けられた旋回コラム54
には、工具軸モータ56が矢印C方向に旋回可能にかつ
矢印D方向に進退自在に装着されるとともに、この工具
軸モータ56の工具軸58には、研削工具60が取り付
けられる。工具軸モータ56には、工具軸用エンコーダ
62が連結される。ワークWの近傍には、このワークW
が回転する際の歯数を、例えば、磁気的に検出して所定
のパルスを発生させるワークセンサ64が配置されてい
る。
【0021】ワークセンサ64からのワークセンサパル
スがセンサ中心検出回路70に入力され、このセンサ中
心検出回路70から出力される歯中心データが、位相角
度カウンタ72に入力される。この位相角度カウンタ7
2には、工具軸用エンコーダ62からZ相パルスが入力
されるとともに、ワーク軸用エンコーダ52のA相パル
スが、前記位相角度カウンタ72およびカウンタ74に
入力される。
【0022】カウンタ74および位相角度カウンタ72
から中央処理装置(以下、CPUという)76には、カ
ウントデータおよび位相データが入力される。このCP
U76は、アンプ78を介してワーク軸モータ48にサ
ーボ速度指令を送るとともに、メモリ80を設けてい
る。
【0023】本実施形態に係る初期位相合わせ装置40
は、実質的にCPU76の機能であり、ワークWが取着
されたワーク軸50を正逆両回転方向に回転させる際、
前記ワークWの歯面82R、82Lが研削工具60の研
削面84に接触することによるトルクの増加を検出する
トルク検出部90と、前記検出されたトルクの制限値を
予め設定するトルク制限値設定部92と、前記検出され
るトルクが前記制限値に至った際、前記ワークWの歯面
82R、82Lの位置データを検出する接触位置検出部
94とを備える。トルク検出部90は、ワーク軸モータ
48のトルクを電流センサ96から入力される電流値に
基づいて検出する。
【0024】このように構成される初期位相合わせ装置
40の動作について、歯車研削機42との関連で以下に
説明する。
【0025】まず、ワーク軸モータ48および工具軸モ
ータ56を同期して回転駆動する際に、ワーク軸用エン
コーダ52、工具軸用エンコーダ62およびワークセン
サ64からのパルス出力は、例えば、図2に示すタイム
チャートとして得られる。その際、研削工具60とワー
クWの位相Pは、工具軸用エンコーダ62のZ相パルス
の出力位置からワークセンサ64の検出位置までの間に
おいて、ワーク軸用エンコーダ52のパルス数(A相パ
ルス計数値)から得られる。
【0026】一方、図1に示すように、工具軸用エンコ
ーダ62からのZ相パルスおよびワーク軸用エンコーダ
52からのA相パルスが、位相角度カウンタ72に入力
されるとともに、ワークセンサ64からの出力パルス
が、センサ中心検出回路70を介して前記位相角度カウ
ンタ72に入力される。
【0027】ワークセンサ64では、図3に示すように
ワークWの歯幅を中心とする約1歯の範囲内において、
中央部が山高となる出力信号電圧を発生し、この出力信
号電圧がデジタル化される。そして、センサ中心検出回
路70では、デジタル化されたパルス幅(N)を測定
し、この測定されたパルス幅の半分のパルス幅(N/
2)を、ワークセンサ64による出力信号電圧を介して
立ち上がる次のパルスに同期して生成する。
【0028】従って、生成されたパルス幅(N/2)の
パルスの終了エッジが、ワークWの歯部の中心位置に対
応している。このため、デジタル化されたパルス幅に対
応してワーク軸用エンコーダ52のパルス数をカウント
し、このカウント値の半分のパルス幅を生成することに
より、ワークWの歯中心が検出される。
【0029】そこで、本実施形態に係る初期位相合わせ
方法について、図4に示すフローチャートを参照しなが
ら、以下に詳細に説明する。
【0030】まず、トルク制限値設定部92では、図5
に示すように、正転トルク制限値および逆転トルク制限
値が予め設定されており(ステップS1)、この正転ト
ルク制限値で、ワークWの歯面82Rと研削工具60の
研削面84との接触が検出される。一方、逆転トルク制
限値で、ワークWの歯面82Lと研削工具60の研削面
84との接触が検出される。
【0031】次いで、図6に示すように、研削工具60
とワークWとは、それぞれの歯先と歯底が対向するよう
に配置される。この状態で、CPU76からアンプ78
にサーボ速度指令が送られる。このため、ワーク軸モー
タ48が駆動されて、ワーク軸50と一体的にワークW
が、図7中、矢印C1方向(正転方向)に回転を開始す
る(ステップS2)。
【0032】ワークWが矢印C1方向に回転を開始する
と、このワークWの歯面82Rが研削工具60の研削面
84に接触し、ワーク軸モータ48のトルクが増加して
いく(図5参照)。そして、トルク検出部90により検
出されるトルクが、トルク制限値設定部92により予め
設定されている正転トルク制限値に至ったことが検出さ
れると(ステップS3中、YES)、ステップS4に進
んで、ワーク軸50の回転が停止される。
【0033】ここで、CPU76では、接触位置検出部
94が位相角度カウンタ72から入力される位相データ
を介してワークWの歯面82Rの接触位置データ(一方
向接触位置データ)を算出し、この接触位置データがメ
モリ80に記憶される(ステップS5)。
【0034】さらに、CPU76からのサーボ速度指令
によって、ワーク軸モータ48が、図8中、矢印C2方
向(逆転方向)に回転を開始する(ステップS6)。こ
のため、ワークWの歯面82Rが研削工具60の研削面
84から離間し、トルク検出部90により検出されるト
ルクが減少した後、前記ワークWの歯面82Lが前記研
削工具60の研削面84に接触を開始するまで、一定の
トルクが検出される(図5参照)。
【0035】歯面82Lが研削面84に接触した後、ト
ルク検出部90により検出されるトルクが逆転方向に増
加する。そして、この検出されたトルクが、トルク制限
値設定部92により予め設定されている逆転トルク制限
値に至ったことが検出される(ステップS7中、YE
S)。これにより、ワークWの歯面82Lと研削工具6
0の研削点84との接触が検出され、ワーク軸50の回
転が停止される(ステップS8)。
【0036】接触位置検出部94では、歯面82Lの接
触位置データ(他方向接触位置データ)が演算されて、
この接触位置データがメモリ80に記憶される(ステッ
プS9)。CPU76では、メモリ80に記憶されてい
る歯面82Rの接触位置データと、歯面82Lの接触位
置データとに基づいて、研削工具60とワークWとの噛
合位置合わせデータ、すなわち、噛合中心位置データが
演算される(ステップS10)。次に、サーボトルク制
限が解除されることにより(ステップS11)、歯車位
置研削機42における初期位相合わせ処理が終了する。
【0037】この場合、本実施形態では、ワーク軸50
を正転方向(矢印C1方向)に回転させて、ワークWの
歯面82Rが研削工具60の研削面84に接触すること
によるトルクの増加を検出する。そして、検出されたト
ルクが、予め設定された正転トルク制限値に至った際、
ワーク軸50の回転が停止されるとともに、前記歯面8
2Rの接触位置データが得られる。さらに、ワーク軸5
0を逆転方向(矢印C2方向)に回転させ、ワークWの
歯面82Lが研削工具60の研削面84に接触すること
により増加するトルクが、予め設定された逆転トルク制
限値に至った際、前記ワーク軸50の回転が停止される
とともに、前記歯面82Lの接触位置データが得られ
る。
【0038】次いで、歯面82R、82Lのそれぞれの
接触位置データから、研削工具60とワークWとの噛合
位置合わせデータ、すなわち、両接触位置データの中間
位置データが得られる。このため、前記噛合位置合わせ
データに基づいて、研削工具60とワークWとの初期位
相合わせ処理が、自動的かつ高精度に遂行されるという
効果が得られる。
【0039】しかも、上記の初期位相合わせ処理が行わ
れた後、ワークWの歯面82R、82Lの研削処理が開
始されるため、従来のように初期歯合わせ処理が施され
た後に、最終歯合わせ処理を行う必要がない。これによ
り、研削前処理を短時間で確実に行うことが可能にな
り、歯車研削処理全体の効率化が確実に遂行されるとい
う利点がある。
【0040】さらに、上記の噛合位置合わせデータを使
用して、研削時のワークWと研削工具60との自動噛み
合わせが行われる。このため、ワークWの研削作業が容
易かつ迅速に遂行される。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る歯車研削機の初期位相合わ
せ方法および装置では、ワークが取着されたワーク軸を
両方向に回転させ、前記ワークの歯面が研削工具の研削
面に接触することにより増加するトルクを検出し、この
検出されたトルクに基づいて、前記ワーク軸の両方向接
触位置データが得られる。さらに、両方向接触位置デー
タから、研削工具とワークとの噛合位置合わせデータが
演算されるため、前記噛合位置合わせデータに基づい
て、前記研削工具と前記ワークとの初期位相合わせ処理
が自動的かつ高精度に遂行される。
【0042】これにより、初期歯合わせ処理の後に、最
終歯合わせ処理を行う必要がなく、研削前処理に要する
時間を大幅に短縮することができる。また、次に研削を
行う同種のワークの噛み合い位置合わせデータとして利
用することが可能になり、歯車研削処理全体の効率化が
容易に遂行可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る歯車研削機の初期位相
合わせ方法を実施するための初期位相合わせ装置の概略
構成図である。
【図2】ワーク軸用エンコーダ、工具軸用エンコーダお
よびワークセンサによる位相検出のタイムチャートであ
る。
【図3】ワークセンサからの出力に基づいて歯中心を検
出するタイムチャートである。
【図4】前記初期位相合わせ方法を説明するフローチャ
ートである。
【図5】ワーク軸を正転および逆転させる際のトルク変
化の説明図である。
【図6】研削工具とワークとを、互いに接触することな
く配置した状態の一部拡大説明図である。
【図7】前記ワークを正転方向に回転させる際の一部拡
大説明図である。
【図8】前記ワークを逆転方向に回転させる際の一部拡
大説明図である。
【図9】従来技術に係る歯車研削機の斜視説明図であ
る。
【図10】従来技術に係る歯車研削機の初期位相合わせ
方法のタイムチャートである。
【符号の説明】
40…初期位相合わせ装置 42…歯車研削機 48…ワーク軸モータ 50…ワーク軸 52…ワーク軸用エンコーダ 56…工具軸モー
タ 58…工具軸 60…研削工具 62…工具軸用エンコーダ 64…ワークセン
サ 76…CPU 82R、82L…
歯面 84…研削面 90…トルク検出
部 92…トルク制限値設定部 94…接触位置検
出部 W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古口 貴司 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 伊藤 達也 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C025 HH01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】螺旋条が刻設された研削工具でワークを研
    削するために、前記研削工具と前記ワークとの初期噛合
    時の位相合わせを行う歯車研削機の初期位相合わせ方法
    であって、 前記ワークが取着されたワーク軸を一方向に回転させ、
    前記ワークの歯面が前記研削工具の研削面に接触するこ
    とによるトルクの増加を検出し、前記トルクが所定値に
    至った際に、前記ワーク軸の回転を停止させて該ワーク
    軸の一方向接触位置データを得る工程と、 前記ワーク軸を他方向に回転させ、前記ワークの歯面が
    前記研削工具の研削面に接触することによるトルクの増
    加を検出し、前記トルクが所定値に至った際に、前記ワ
    ーク軸の回転を停止させて該ワーク軸の他方向接触位置
    データを得る工程と、 前記一方向接触位置データと前記他方向接触位置データ
    とに基づいて、前記研削工具と前記ワークとの噛合位置
    合わせデータを演算する工程と、 を有することを特徴とする歯車研削機の初期位相合わせ
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の初期位相合わせ方法におい
    て、前記噛合位置合わせデータを使用して、研削時の前
    記ワークと前記研削工具との自動噛み合わせを行うこと
    を特徴とする歯車研削機の初期位相合わせ方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の初期位相合わせ方
    法において、前記噛合位置合わせデータを使用して、次
    の研削を行う同種のワークと前記研削工具との自動噛み
    合わせを行うことを特徴とする歯車研削機の初期位相合
    わせ方法。
  4. 【請求項4】螺旋条が刻設された研削工具でワークを研
    削するために、前記研削工具と前記ワークとの初期噛合
    時の位相合わせを行う歯車研削機の初期位相合わせ装置
    であって、 前記ワークが取着されたワーク軸を両方向に回転させる
    際、前記ワークの歯面が前記研削工具の研削面に接触す
    ることによるトルクの増加を検出するトルク検出部と、 前記検出されるトルクの制限値を設定するトルク制限値
    設定部と、 前記検出されるトルクが前記制限値に至った際、前記ワ
    ークの歯面の位置データを検出する接触位置検出部と、 を備えることを特徴とする歯車研削機の初期位相合わせ
    装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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