JP3910223B2 - 液晶表示装置及び投写型表示装置 - Google Patents

液晶表示装置及び投写型表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液晶表示装置及び投写型表示装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の表示装置として大型で消費電力が大きいCRTに代わり、軽量、薄型で電池駆動も可能な液晶表示装置の採用が顕著になってきている。この液晶表示装置も白黒表示からカラー表示への要求が高まり、さらには高品質なカラー表示が要求されている。
【0002】
【従来の技術】
カラー液晶パネルでは、赤、青、緑の各色の直線偏光光が液晶層の複屈折性により旋光する。偏光方向の旋光度はΔnd/λで効く。ここで、Δnは液晶層を法線方向に伝搬する光に対する屈折率異方性、dは液晶層の厚さ(Δndはリターデーション)、λは液晶層を伝搬する光の波長である。このため、波長の短い青い光がより大きく偏光方向を変えられる。
【0003】
特にノーマリブラックモードの液晶パネルにおいて、Δndを1つの波長の光に対して最適になるように選択すると、他の波長の光に対しては、電圧無印加時に完全な黒にならなくなり、コントラストが低下する。コントラストの低下を防止するためには、波長によらず偏光方向の旋光度を等しくする必要がある。これを実現するマルチギャップ方式の液晶パネルが提案されている。
【0004】
図8は、従来のマルチギャップ方式の液晶パネルの構造を示す。液晶層131を、配向膜132と透明電極133が積層された一対のガラス基板134で挟んでいる。一方のガラス基板134と透明電極133との間にはカラーフィルタ135が挿入されている。図中の記号B、G、Rは、それぞれ青、緑、赤の光を透過させる領域を示している。カラーフィルタ135の厚さは、B、G、Rの順に薄くなるように形成されている。すなわち、液晶層131の厚さは、青色部分、緑色部分、赤色部分の順に厚くなる。
【0005】
液晶層131の厚さdを各色の領域ごとに変化させることにより、波長λが異なってもΔnd/λが一定になるようにしている。Δnd/λを一定にすることにより、各色の領域ごとの旋光度を等しくすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
マルチギャップ方式の液晶パネルでは、通常カラーフィルタの厚さを各色の領域ごとにそれぞれ異ならせる必要があるが、各色の領域ごとに厚さの異なるカラーフィルタを製造することは困難である。
【0007】
本発明の目的は、各色の領域ごとに液晶層の厚さを変えることなく、各色の透過光量をほぼ等しくすることができる液晶パネルを提供することである。
本発明の他の目的は、各色のコントラスト比がほぼ等しい液晶パネルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、一定間隔で平行配置された2枚の基板であって、該2枚の基板のうち少なくとも一方の基板には透過光のピーク波長がそれぞれ赤、緑、及び青の波長域であるR領域、G領域、及びB領域が画定されている前記2枚の基板と、前記2枚の基板の表面上にそれぞれ形成され、該2枚の基板に挟まれた空間の少なくとも前記R領域、G領域、及びB領域に独立して電場を印加することができる電極と、前記2枚の基板の対向面側の表面上に形成された配向膜と、前記2枚の基板によって挟持された液晶層と、前記電極に電圧を印加するための電圧印加手段とを有し、前記配向膜は、前記R領域、G領域、及びB領域において、前記液晶層の液晶分子に付与されるツイスト角をそれぞれTR、TG、TBとしたとき、TR<TG<TB≦90°であり、かつ0°≦TR≦40°、40°≦TG≦60°、80°≦TB≦90°になるように配向処理されており、前記電圧印加手段は、前記R領域、G領域、及びB領域にそれぞれ電場を印加する電極に相互に異なる大きさの電圧を印加し、該電圧の大きさは、前記R領域、G領域、及びB領域におけるコントラスト比が各電極に等電圧を印加したときのそれよりも均一化するように選択されている液晶表示装置が提供される。
【0009】
本発明の他の観点によれば、一定間隔で平行配置された2枚の基板であって、該2枚の基板のうち少なくとも一方の基板には透過光のピーク波長が異なる少なくとも3つの領域が画定されている前記2枚の基板と、前記2枚の基板の表面上にそれぞれ形成され、該2枚の基板に挟まれた空間の少なくとも前記3つの領域に独立して電場を印加することができる電極と、前記2枚の基板の対向面側の表面上に形成された配向膜と、前記2枚の基板によって挟持された液晶層と、前記電極に電圧を印加するための電圧印加手段とを有し、前記配向膜は、前記3つの領域において、前記液晶層の液晶分子に相互に異なるツイスト角が付与されるように配向処理されており、前記電圧印加手段は、前記3つの領域にそれぞれ電場を印加する電極に相互に異なる大きさの電圧を印加し、該電圧の大きさは、前記3つの領域におけるコントラスト比が各電極に等電圧を印加したときのそれよりも均一化するように選択されており、さらに、前記配向膜のうち、一方の配向膜は、前記3つの領域のうち2つの領域に対応する領域において同一方向、他の領域において異なる方向の配向処理がされており、他方の配向膜は、前記3つの領域のうち前記一方の配向膜において同一方向の配向処理がされている組み合わせと異なる組み合わせの2つの領域に対応する領域において同一方向、他の領域において異なる方向の配向処理がされ、前記3つの領域に3つの異なるツイスト角を付与する液晶表示装置が提供される。
【0010】
本発明の他の観点によれば、一定間隔で平行配置された2枚の基板であって、該2枚の基板のうち少なくとも一方の基板には透過光のピーク波長がそれぞれ赤、緑、及び青の波長域であるR領域、G領域、及びB領域が画定されている前記2枚の基板と、前記2枚の基板の表面上にそれぞれ形成され、該2枚の基板に挟まれた空間の前記R領域、G領域、及びB領域に独立して電場を印加することができる電極と、前記2枚の基板の対向面側の表面上に形成された配向膜と、前記2枚の基板によって挟持された液晶層とを有し、前記配向膜は、前記R領域、G領域、及びB領域において、前記液晶層の液晶分子に付与されるツイスト角をそれぞれTR、TG、TBとしたとき、TR<TG<TB≦90°であり、かつ0°≦TR≦40°、40°≦TG≦60°、80°≦TB≦90°になるように配向処理されており、前記R領域、G領域、及びB領域における前記液相層中の液晶分子のツイスト角は、前記液晶層の前記R領域、G領域、及びB領域に、液晶層の法線方向から、各領域における透過光のピーク波長に等しい波長の直線偏光光がそれぞれ入射したとき、前記液晶層の出射側の面において直線偏光光になり、入射側の面における偏光方向と出射側の面における偏光方向とのなす角が前記R領域、G領域、及びB領域において等しくなるように選択されている液晶表示装置が提供される。
【0011】
本発明の他の観点によれば、相互に異なるピーク波長を有するコリメートされた第1及び第2の光を発生する光学系と、前記第1及び第2の光の光軸上にそれぞれ配置され、入射側及び出射側の面に偏光板を有し、外部からの信号によって光の透過率を変化させるツイストネマチック型の第1及び第2の液晶パネルと、前記第1及び第2の液晶パネルを透過した光を共通の光軸上に合成する色合成手段とを有し、前記第1及び第2の液晶パネルは、液晶層の厚さがほぼ等しく、液晶分子のツイスト角が異なり、前記第1及び第2の液晶パネルには、それぞれ複屈折性を有する第1及び第2の位相差フィルムが付与されており、該第1及び第2の位相差フィルムは、屈折率異方性Δnと膜厚dとの積Δnd、及び位相差フィルムの遅相軸と出射側の面に配置された偏光板の偏光軸とのなす角度θのうち少なくとも一方が異なり、前記積Δnd及び前記角度θは、前記液晶パネルを透過する光のコントラスト比が、前記第1及び第2の液晶パネルにおいて位相差フィルムが付与されていない場合よりも均一化するように選択されている投写型表示装置が提供される。
【0012】
本発明の他の観点によれば、コリメートされた赤色光、緑色光、及び青色光を発生する光学系と、前記光学系から発生した赤色光、緑色光、及び青色光の光軸上にそれぞれ配置され、外部からの信号によって光の透過率を変化させるツイストネマチック型の赤色用、緑色用、及び青色用液晶表示パネルと、前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶表示パネルを透過した光を共通の光軸上に合成する色合成手段とを有し、前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルは、液晶層の厚さがほぼ等しく、該赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルの液晶分子のツイスト角をそれぞれTR、TG、TBとした時、TR<TG<TB≦90°、かつ0°≦TR≦40°、40°≦TG≦60°、80°≦TB≦90°が成立し、前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルのツイスト角は、前記赤色光、緑色光、及び青色光のピーク波長を有する直線偏光光がそれぞれ前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルの液晶層に法線方向から入射したとき、液晶層の出射側の面において直線偏光光になり、入射側の面における偏光方向と出射側の面における偏光方向とのなす角が、前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルにおいて等しくなるように選択されている投写型表示装置が提供される。
【0013】
【作用】
液晶層を法線方向に伝搬する光の旋光度は、Δnd/λの関数になる。ここで、Δnは、液晶層を法線方向に伝搬する光に対する液晶層の屈折率異方性、dは液晶層の厚さ、λは光の波長である。液晶層のツイスト角が異なればΔnが異なる。基板に透過光のピーク波長が異なる領域を設け、その領域を透過する波長の光に対して各領域のΔnd/λが一定になるように、領域ごとにツイスト角を設定すると、領域ごとの旋光度を等しくすることができる。
【0014】
ツイスト角が異なる領域に、同一の駆動電圧を印加すると、領域ごとのコントラスト比が一様ではなくなる。ツイスト角が小さくなると液晶分子がチルトしにくくなるためである。ツイスト角の異なる領域ごとに駆動電圧を変え、適当な電圧とすることにより、コントラスト比を均一化することができる。
【0015】
基板に透過光のピーク波長が異なる領域を3つ設けることにより、フルカラー表示が可能になる。各配向膜の3つの領域のうち2つの領域において同一方向の配向処理をし、2枚の配向膜について同一方向の配向処理をする領域の組み合わせを変えることにより、3種類のツイスト角を付与することができる。
【0016】
少なくとも2色表示可能な投写型表示装置においては、表示色ごとに液晶パネルが独立している。この場合にも、各液晶パネルのΔnd/λが一定になるようにツイスト角を設定することにより、各液晶パネルにおける旋光度を等しくすることができる。
【0017】
また、各液晶パネルに位相差フィルムを付与し、位相差フィルムのリターデーションもしくは位相差フィルムの遅相軸と偏光軸とのなす角を調整することにより、各液晶パネルのコントラスト比を相互に一様にすることができる。
【0018】
【実施例】
図1、図2を参照して、本発明の実施例による液晶表示装置の構造を説明する。
【0019】
図1は、液晶表示装置の断面図を示す。液晶層31が、2枚の基板30Aと30Bとの間に封入されている。基板30A、30Bの外側に、それぞれ偏光板39、40が配置されている。基板30Bは、ガラス基板36、透明電極33、及び配向膜38から構成されている。透明電極33及び配向膜38は、ガラス基板36の液晶層31側の表面上にこの順番に積層されている。
【0020】
基板30Aは、ガラス基板35、カラーフィルタ34、透明電極32、及び配向膜37から構成されている。カラーフィルタ34には、赤色の光、緑色の光、及び青色の光をそれぞれ透過する領域R、G、Bが形成されている。カラーフィルタ34は、ガラス基板35の液晶層31側の表面上に配置されている。
【0021】
透明電極32は、カラーフィルタ34の上に、領域R、G、Bごとに独立して形成されている。配向膜37は、透明電極32及びカラーフィルタ34の表面を覆うように形成されている。
【0022】
図1の下方の基板法線方向から白色光が入射し、偏光板39で直線偏光される。直線偏光された光は、カラーフィルタ34でフィルタリングされ、領域R、G、Bを透過した光は、それぞれ赤、緑、青の波長領域にピーク波長を有する有色光になる。カラーフィルタ34でフィルタリングされた光は、液晶層31中を伝搬し偏光板40に達する。偏光板40に達した光のうち、偏光板40の偏光軸方向の成分のみが偏光板40を透過する。
【0023】
図2A、2B、2Cは、それぞれ図1に示す液晶パネルの領域B、G、Rにおける偏光板の偏光軸及び配向膜の配向方向を示す。図中の直線P、Aはそれぞれ図1の入射側の偏光板39及び出射側の偏光板40の偏光軸を示す。図2A〜2Cに示すように、2枚の偏光板は、偏光軸P、Aが相互に直交するように、クロスニコル配置されている。
【0024】
図2Aに示すように、領域Bにおいては、入射側の配向膜の配向方向RB1及び出射側の配向膜の配向方向RB2が、それぞれ入射側の偏光軸P及び出射側の偏光軸Aに平行になるように配向処理されている。ツイスト角TB は90°である。
【0025】
図2Bに示すように、領域Gにおいては、入射側の配向膜の配向方向RG1が入射側の偏光軸よりも図において時計回りの向きにずれ、出射側の配向膜の配向方向RG2が出射側の偏光軸Aよりも図において反時計回りの向きにずれ、そのずれ角が等しくなるように配向処理されている。このため、ツイスト角TG は90°よりも小さい角になる。また、ツイスト角TG の二等分線が、偏光軸P及びAと45°で交わる。
【0026】
図2Cに示すように、領域Rにおいては、入射側及び出射側の配向膜の配向方向RR1、RR2の偏光軸P、Aからのずれ角が領域Gのそれよりも大きくなるように配向処理されている。このため、ツイスト角TR はツイスト角TG よりもさらに小さくなる。また、配向方向と偏光軸とのずれ角は、入射側と出射側において等しく、ツイスト角TR の二等分線が、偏光軸P及びAと45°で交わる。
【0027】
このように、領域R、G、Bごとにツイスト角が異なり、各領域ともツイスト角の二等分線が偏光軸と45°の角度で交わるように配向処理されている。
次に、配向膜を3種類の異なる方向に配向処理する方法について説明する。ガラス基板表面に配向膜を形成した後、領域R、G、Bのうち1つの領域のみを露出させ他の領域をレジストパターンで覆う。レジストには、例えばシプレー社製のマイクロポジットS1808を用いる。レジストパターンで覆った後、所望の方向にラビングを行う。これにより、配向膜表面の露出した領域が配向処理される。
【0028】
この処理を他の領域についても行い、各領域ごとに所望の方向の配向処理を行う。合計3回のラビングを行うことにより、領域R、G、Bにそれぞれ異なる方向の配向処理を行うことができる。
【0029】
次に、図1、図2に示す液晶パネルの光の透過特性について説明する。
表1は、液晶層へ法線方向から入射した直線偏光光が、90°旋光した直線偏光光とされて出射するための、ツイスト角と液晶層の厚さとの関係を、波長ごとに示す。
【0030】
【表1】
Figure 0003910223
例えば、液晶層の厚さが3.5μmの場合、波長420nmの青色光、波長550nmの緑色光、及び波長610nmの赤色光の偏光方向は、それぞれツイスト角が90°、60°、及び40°のときに90°旋光する。また、液晶層の厚さが3.1μmの場合、波長420nmの青色光、波長550nmの緑色光、及び波長610nmの赤色光の偏光方向は、それぞれツイスト角が80°、40°、及び0°のときに90°旋光する。
【0031】
すなわち、図1において、液晶層31の厚さを3.5μmとし、図2において、ツイスト角TB 、TG 、TR をそれぞれ90°、60°、及び40°とすれば、領域R、G、Bのすべてにおいて、偏光方向を90°旋光させることができる。このように、液晶層の厚さを均一にし、透過光のピーク波長が異なる領域ごとにツイスト角を変えることにより、偏光方向の旋光度を一定にすることができる。
【0032】
各色の領域ごとの旋光度が等しくなるため、液晶パネルを透過する各色の光の透過光量がほぼ等しくなり、良好な白バランスを得ることが可能になる。
次に、図3を参照して、液晶パネルの駆動電圧について説明する。
【0033】
図3は、ツイスト角に対するコントラスト比及び駆動電圧を示す。横軸はツイスト角を単位「度」で表し、左縦軸はコントラスト比を表し、右縦軸は駆動電圧を単位Vで表す。図中の記号●は、駆動電圧を5V一定にしたときのコントラスト比を示し、記号○は、コントラスト比が100となるときの駆動電圧を示す。
【0034】
なお、用いた液晶はチッソ製の低電圧駆動可能なトリフッソ系液晶、配向膜は日立化成製のLC−102であり、コントラスト比はノーマリホワイトモードによるものである。
【0035】
ここで、ノーマリホワイトモードとは、電圧無印加時に透過光量が最大になるモードのことをいう。電圧無印加時には、液晶分子の長軸方向が基板面にほぼ沿い、液晶層を法線方向に伝搬する光に対する屈折率異方性が最も大きくなる。従って、偏光方向の旋光度が最も大きくなる。すなわち、入射側及び出射側の偏光板を、偏光軸が相互にほぼ直交するように配置すれば、ノーマリホワイトモードになる。
【0036】
また、コントラスト比とは、電圧無印加時の透過光量に対する電圧印加時の透過光量の比をいう。
駆動電圧が一定のとき、コントラスト比はツイスト角が小さくなるに従って低くなる。液晶パネルに電圧を印加すると液晶分子の長軸が基板面に対して垂直になるようにチルトするが、完全には垂直にならず基板法線方向に伝搬する光に対する屈折率異方性が残る。残留する屈折率異方性のために、液晶層に入射した直線偏光光が楕円偏光光になり、一部の光が出射側の偏光板で遮られてしまう。このため、電圧印加時に透過率が100%にならずコントラスト比が低くなる。
【0037】
ツイスト角が小さくなると液晶分子がチルトしにくくなり、残留屈折率異方性が大きくなるため、コントラスト比が低くなるものと考えられる。従って、領域R、G、Bに対応する電極に同じ電圧を印加したのでは、各色のコントラスト比が等しくならない。
【0038】
各色のコントラスト比を同等にするためには、図3に記号○で示すように、ツイスト角が小さくなるに従って駆動電圧を大きくする必要がある。例えば、領域R、G、Bのツイスト角がそれぞれ40°、60°、90°のとき、領域R、G、Bに対応する電極に印加する電圧を、それぞれ2.2:1.8:1にすることにより、等しいコントラスト比を得ることができる。
【0039】
なお、領域Bに印加する電圧を1としたとき、領域G及びRに印加する電圧が、それぞれ1.6〜2.0、及び2.0〜2.4になるようにすれば、実用上問題にならない程度のほぼ等しいコントラスト比を得ることができるであろう。また、領域R、G、Bのツイスト角を変えると、厳密には好ましい駆動電圧の比も異なるが、上記電圧比の条件を満足すれば、実用上問題ない程度のほぼ等しいコントラスト比を得ることができるであろう。なお、各領域のコントラスト比が相互に均一になる方向に印加電圧を増減させるだけでも、表示特性は改善されるであろう。
【0040】
次に、図4、図5を参照して、上記実施例の変形例について説明する。
図4A、4B、4Cは、それぞれ領域B、G、Rにおける偏光軸と配向方向との関係を示す。
【0041】
図4Aに示すように、領域Bにおいては、入射側の偏光軸Pと入射側の配向方向RB1とは平行であり、出射側の偏光軸Aと出射側の配向方向RB2とは平行である。従ってツイスト角TB は90°になる。
【0042】
図4Bに示すように、領域Gにおいては、入射側の偏光軸Pと入射側の配向方向RG1とは平行である。出射側の配向方向RG2は入射側の配向方向RG1を図において時計回りの向きに60°傾けた方向である。従ってツイスト角TG は60°になる。
【0043】
図4Cに示すように、領域Rにおいては、出射側の配向方向RR2が領域Gの出射側の配向方向RG2と平行である。入射側の配向方向RR1は、出射側の配向方向RR2を図において反時計回りの向きに40°傾けた方向である。従ってツイスト角TR は40°になる。
【0044】
このように、入射側の配向方向RB1とRG1、及び出射側の配向方向RG2とRR2とがそれぞれ平行であるため、各配向膜には2種類の異なる向きの配向処理を施せばよいことになる。ラビングにより配向処理を行う場合には、ラビングの回数を2回に削減することができる。
【0045】
図4に示す配向方向を持たせると、領域Bにおいてはツイスト角TB の二等分線と偏光軸とのなす角が45°になるが、領域G及びRにおいては、ツイスト角TG 及びTR の二等分線と偏光軸とのなす角が45°にならない。入射側の偏光軸Pとツイスト角の二等分線とのなす角が45°のとき、直線偏光光が最も効率的に旋光される。入射側の偏光軸Pとツイスト角の二等分線とのなす角が45°以外のときは、旋光度が小さくなる。
【0046】
従って、領域G及び領域Rにおいては、液晶層の出射側の面において90°旋光した直線偏光光ではなく、楕円偏光光になる。ただし、ツイスト角の二等分線の理想方向からのずれは僅かであるため、この楕円偏光光は非常に細長く直線偏光光に近いものと考えられる。このため、図4に示すような配向方向を持たせた場合にも、電圧無印加時に十分高い透過率を得ることができると考えられる。
【0047】
図5は、配向膜に図4に示す配向方向を持たせる方法を説明するための工程図である。なお、図5では入射側の基板についてのみ示すが、出射側の基板についても同様の方法で配向処理を行うことができる。
【0048】
図5Aに示すように、ガラス基板35の表面上にカラーフィルタ34、透明電極32が積層され、この上に配向膜37が形成されている。配向膜37は、下層配向膜37Aと上層配向膜37Bの2層構造とされている。下層配向膜37Aには、例えば宇部興産製の配向膜PI−400を用い、上層配向膜37Bには、例えばJSR製の配向膜JALS−214を用いる。上層配向膜37Bの表面を、図4Cに示す配向方向RR1の方向にブラシ50でラビング処理する。
【0049】
図5Bに示すように、上層配向膜37Bの表面上にレジスト膜を塗布して領域G、B上のレジスト膜を除去し、レジストパターン41を形成する。レジストパターン41をエッチングマスクとして、上層配向膜37Bを部分的にエッチングし、下層配向膜37Aの領域G、Bの表面を露出させる。例えば、エッチャントとしてレジストのアルカリ現像液(例えばMF−319等)を用いる。
【0050】
露出した下層配向膜37Aの表面を、図4Aの配向方向RB1の方向にブラシ50でラビング処理する。
図5Cに示すように、レジストパターン41を除去する。配向膜37は、領域Rにおいて上層配向膜37Bに形成された配向方向を持ち、領域G及びBにおいて下層配向膜37Aに形成された配向方向を持つ。このようにして、配向膜に2種類の異なる配向方向を持たせることができる。
【0051】
次に、図6、図7を参照して、他の実施例について説明する。
図6は、他の実施例における投写型表示装置の概略図である。投写型表示装置は、白色光発生部60、色分離部70、液晶パネル部80、色合成部90、及び投写レンズ100から構成される。
【0052】
白色光発生部60は、メタルハライドランプ61、ダイクロイックリフレクタ62、反射ミラー63、及び熱線紫外線カットフィルタ64から構成されている。ダイクロイックリフレクタ62は赤外線を透過させ、メタルハライドランプ61から放射された残りの白色光をコリメートする。反射ミラー63は、コリメートされた光を反射し熱線紫外線カットフィルタ64へ導く。熱線紫外線カットフィルタ64は、白色光中の熱線及び紫外線成分をカットする。
【0053】
色分離部70は、ダイクロイックミラー71、72、及び反射ミラー73から構成されている。ダイクロイックミラー71は、白色光発生部60から放射された白色光のうち青色に相当する短波長成分のみを反射し、他の長波長成分を透過させる。ダイクロイックミラー72は、ダイクロイックミラー71を透過した光のうち緑色に相当する短波長成分のみを反射し、赤色に相当する長波長成分を透過させる。
【0054】
反射ミラー73は、ダイクロイックミラー71によって反射された青色成分の光を反射して液晶パネル部80に導く。
液晶パネル部80は、コンデンサレンズ81B、81G、81R、及び液晶パネル82B、82G、82Rから構成されている。コンデンサレンズ81B、81G、及び81Rには、それぞれ色分離部70で分離された青色成分、緑色成分、及び赤色成分の光が入射する。液晶パネル82B、82G、及び82Rには、それぞれコンデンサレンズ81B、81G、及び81Rを透過した光が入射する。
【0055】
色合成部90は、反射ミラー91、ダイクロイックミラー92、93から構成されている。ダイクロイックミラー92は、液晶パネル82Bを透過した青色成分の光を透過させ、液晶パネル82Gを透過した緑色成分の光を反射し、両光束を同一光軸上に合成する。反射ミラー91は、液晶パネル82Rを透過した赤色成分の光を反射してダイクロイックミラー93に導く。
【0056】
ダイクロイックミラー93は、ダイクロイックミラー92によって合成された青色成分及び緑色成分の光を透過させ、反射ミラー91で反射した赤色成分の光を反射して、全光束を同一光軸上に合成する。投写レンズ100は、光合成部90で合成された光を投写面に投写する。
【0057】
液晶パネル82B、82G、82Rの液晶層の厚さはすべて等しく、例えば3.5μmである。このとき、各液晶パネルの液晶層を伝搬する光の旋光度を等しくするために、液晶パネル82B、82G、82Rのツイスト角をそれぞれ90°、60°、40°とする。このように、各色用の液晶パネルの液晶層の厚さを等しくしてツイスト角を適当に調整することにより、液晶層を伝搬する光の旋光度を等しくすることができる。旋光度が等しければ、各色の光の透過光量がほぼ等しくなる。
【0058】
各色用の液晶パネルのツイスト角を変えているため、図3で説明したように、各液晶パネルを同一の電圧で駆動すると、各色のコントラスト比が異なることになる。各色のコントラスト比を等しくするためには、上述のように液晶パネルごとの駆動電圧を変えればよい。また、コントラスト比を等しくするために、位相差フィルムを用いてもよい。以下、位相差フィルムを用いてコントラスト比を調整する方法を説明する。
【0059】
図7(A)は位相差フィルムを付与した液晶パネルの断面を示す。基板30Aと30Bによって液晶層31が挟持されている。図には示さないが、基板30A、30Bには透明電極及び配向膜が形成されている。基板30A及び30Bの外側のに偏光板39及び40が配置されている。基板30Bと偏光板40との間には位相差フィルム42が挿入されている。
【0060】
図の下方から液晶層31に直線偏光光が入射すると、入射した光は液晶層31を伝搬するときに旋光する。液晶層31から出射した光は位相差フィルム42に入射し、さらに旋光される。このように、位相差フィルム42は液晶層31による旋光度の不足分を補う作用をする。
【0061】
図7(B)は、液晶パネルに位相差フィルムを付与したときのコントラスト比を示す。入射側の偏光板の偏光軸Pと出射側の偏光板の偏光軸Aが直交し、入射側の配向膜の配向方向R1 と出射側の配向膜の配向方向R2 とのなす角すなわちツイスト角が45°、使用した液晶はトリフッソ系液晶である。なお、光源としてハロゲンランプ、測定装置としてキャノン製液晶輝度計を用い、視感度補正した出力により視角特性を得た。
【0062】
位相差フィルムの面内方向において、最も屈折率が大きい方向(遅相軸)Dと偏光軸Aとのなす角θ、もしくは位相差フィルムのリターデーションΔndを変化させて正面におけるコントラスト比を求めた。以下、遅相軸Dと偏光軸Aとのなす角θを位相差フィルムの設置角と呼ぶ。
【0063】
図7(B)の横軸は、位相差フィルムの設置角θを単位「度」で表し、縦軸は正面のコントラスト比を表す。図中の曲線a、b、cは、それぞれ位相差フィルムのリターデーションΔndが109nm、61nm、22nmの場合のコントラスト比を示す。
【0064】
リターデーションΔndが109nmのとき、位相差フィルムの設置角θを0から増加させるとコントラスト比は徐々に増加し、設置角θが約7°で最大値をとる。さらに設置角θを増加させると、コントラスト比は徐々に減少する。
【0065】
リターデーションΔndが61nmのときも同様の傾向をとり、設置角θが約15°でコントラスト比が最大になる。リターデーションΔndが22nmのとき、設置角θが0〜20°の範囲では、コントラスト比は設置角θに関して単調に増加する。この場合、20°以上の設置角で最大値をとるものと考えられる。
【0066】
図7(B)から、液晶パネルに付与する位相差フィルムのリターデーションもしくは設置角を変えることにより、コントラスト比を変化させられることがわかる。従って、図6に示す投写型表示装置の各色用の液晶パネル82B、82G、82Rにそれぞれ位相差フィルムを付与し、位相差フィルムのリターデーションもしくは設置角を調整することにより、各色のコントラスト比が均一になるように調整することができる。
【0067】
上記実施例では、青、緑、赤の3原色の透過光量を制御してフルカラー表示する場合を説明したが、上記実施例は、少なくとも2色の光の透過光量を制御してカラー表示する場合にも効果がある。
【0068】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液晶層の厚さが一様の場合でもツイスト角を調整することにより、液晶層を法線方向に伝搬する波長の異なる光の旋光度がほぼ等しくなるようにすることができる。旋光度を等しくできるため、各波長の光の透過光量をほぼ等しくすることが可能になる。ツイスト角ごとに液晶層に印加する電圧を変えることにより、各波長の光によるコントラスト比がほぼ等しくなるようにすることができる。
【0070】
液晶層の厚さを一様にできるため、液晶パネルの製造工程を簡単化し、歩留りの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による液晶パネルの断面図である。
【図2】図1の液晶パネルの偏光軸方向及び配向方向を説明するための図である。
【図3】図1の液晶パネルのコントラスト比及び駆動電圧を、ツイスト角に対して示すグラフである。
【図4】図1に示す実施例の変形例による液相パネルの偏光軸方向及び配向方向を説明するための図である。
【図5】図4に示す液相パネルの配向処理工程を説明するための基板の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例による投写型表示装置の概略図である。
【図7】位相差フィルムを付与した液晶パネルの断面図、及び液晶パネルに位相差フィルムを付与した場合のコントラスト比を、位相差フィルムの設置角に対して示すグラフである。
【図8】従来例によるマルチギャップ方式の液晶パネルの断面図である。
【符号の説明】
30A、30B 基板
31 液晶層
32、33 透明電極
34 カラーフィルタ
35、36 ガラス基板
37、38 配向膜
39、40 偏光板
41 レジストパターン
42 位相差フィルム
50 ブラシ
60 白色光発生部
61 メタルハライドランプ
62 ダイクロイックリフレクタ
63、73、91 反射ミラー
64 熱線紫外線カットフィルタ
70 色分離部
71、72、92、93 ダイクロイックミラー
80 液晶パネル部
81B、81G、81R コンデンサレンズ
82B、82G、82R 液晶パネル
90 色合成部
100 投写レンズ
131 液晶層
132 配向膜
133 透明電極
134 ガラス基板
135 カラーフィルタ

Claims (4)

  1. 一定間隔で平行配置された2枚の基板であって、該2枚の基板のうち少なくとも一方の基板には透過光のピーク波長がそれぞれ赤、緑、及び青の波長域であるR領域、G領域、及びB領域が画定されている前記2枚の基板と、
    前記2枚の基板の表面上にそれぞれ形成され、該2枚の基板に挟まれた空間の少なくとも前記R領域、G領域、及びB領域に独立して電場を印加することができる電極と、
    前記2枚の基板の対向面側の表面上に形成された配向膜と、
    前記2枚の基板によって挟持された液晶層と、
    前記電極に電圧を印加するための電圧印加手段と
    を有し、
    前記配向膜は、前記R領域、G領域、及びB領域において、前記液晶層の液晶分子に付与されるツイスト角をそれぞれTR、TG、TBとしたとき、TR<TG<TB≦90°であり、かつ0°≦TR≦40°、40°≦TG≦60°、80°≦TB≦90°になるように配向処理されており、
    前記電圧印加手段は、前記R領域、G領域、及びB領域にそれぞれ電場を印加する電極に相互に異なる大きさの電圧を印加し、該電圧の大きさは、前記R領域、G領域、及びB領域におけるコントラスト比が各電極に等電圧を印加したときのそれよりも均一化するように選択されている液晶表示装置。
  2. 一定間隔で平行配置された2枚の基板であって、該2枚の基板のうち少なくとも一方の基板には透過光のピーク波長が異なる少なくとも3つの領域が画定されている前記2枚の基板と、
    前記2枚の基板の表面上にそれぞれ形成され、該2枚の基板に挟まれた空間の少なくとも前記3つの領域に独立して電場を印加することができる電極と、
    前記2枚の基板の対向面側の表面上に形成された配向膜と、
    前記2枚の基板によって挟持された液晶層と、
    前記電極に電圧を印加するための電圧印加手段と
    を有し、
    前記配向膜は、前記3つの領域において、前記液晶層の液晶分子に相互に異なるツイスト角が付与されるように配向処理されており、
    前記電圧印加手段は、前記3つの領域にそれぞれ電場を印加する電極に相互に異なる大きさの電圧を印加し、該電圧の大きさは、前記3つの領域におけるコントラスト比が各電極に等電圧を印加したときのそれよりも均一化するように選択されており、
    さらに、前記配向膜のうち、一方の配向膜は、前記3つの領域のうち2つの領域に対応する領域において同一方向、他の領域において異なる方向の配向処理がされており、他方の配向膜は、前記3つの領域のうち前記一方の配向膜において同一方向の配向処理がされている組み合わせと異なる組み合わせの2つの領域に対応する領域において同一方向、他の領域において異なる方向の配向処理がされ、前記3つの領域に3つの異なるツイスト角を付与する液晶表示装置。
  3. 一定間隔で平行配置された2枚の基板であって、該2枚の基板のうち少なくとも一方の基板には透過光のピーク波長がそれぞれ赤、緑、及び青の波長域であるR領域、G領域、及びB領域が画定されている前記2枚の基板と、
    前記2枚の基板の表面上にそれぞれ形成され、該2枚の基板に挟まれた空間の前記R領域、G領域、及びB領域に独立して電場を印加することができる電極と、
    前記2枚の基板の対向面側の表面上に形成された配向膜と、
    前記2枚の基板によって挟持された液晶層と
    を有し、
    前記配向膜は、前記R領域、G領域、及びB領域において、前記液晶層の液晶分子に付与されるツイスト角をそれぞれTR、TG、TBとしたとき、TR<TG<TB≦90°であり、かつ0°≦TR≦40°、40°≦TG≦60°、80°≦TB≦90°になるように配向処理されており、
    前記R領域、G領域、及びB領域における前記液相層中の液晶分子のツイスト角は、前記液晶層の前記R領域、G領域、及びB領域に、液晶層の法線方向から、各領域における透過光のピーク波長に等しい波長の直線偏光光がそれぞれ入射したとき、前記液晶層の出射側の面において直線偏光光になり、入射側の面における偏光方向と出射側の面における偏光方向とのなす角が前記R領域、G領域、及びB領域において等しくなるように選択されている液晶表示装置。
  4. コリメートされた赤色光、緑色光、及び青色光を発生する光学系と、
    前記光学系から発生した赤色光、緑色光、及び青色光の光軸上にそれぞれ配置され、外部からの信号によって光の透過率を変化させるツイストネマチック型の赤色用、緑色用、及び青色用液晶表示パネルと、
    前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶表示パネルを透過した光を共通の光軸上に合成する色合成手段と
    を有し、
    前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルは、液晶層の厚さがほぼ等しく、該赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルの液晶分子のツイスト角をそれぞれTR、TG、TBとした時、TR<TG<TB≦90°、かつ0°≦TR≦40°、40°≦TG≦60°、80°≦TB≦90°が成立し、
    前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルのツイスト角は、前記赤色光、緑色光、及び青色光のピーク波長を有する直線偏光光がそれぞれ前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルの液晶層に法線方向から入射したとき、液晶層の出射側の面において直線偏光光になり、入射側の面における偏光方向と出射側の面における偏光方向とのなす角が、前記赤色用、緑色用、及び青色用液晶パネルにおいて等しくなるように選択されている投写型表示装置。
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