JP3910167B2 - 増幅回路 - Google Patents

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Description

本発明は、増幅回路に関し、特に無線通信や放送に用いる送信装置において送信信号を増幅する終段の増幅回路に関する。
無線通信や放送に用いられる送信装置において、近年、ディジタル変調信号を送信する場合が多くなっている。これらの信号の多くは多値化が進み振幅方向に情報を載せることが可能になったため、送信装置に用いる増幅回路には線形性が求められている。一方で、装置の消費電力を削減するために、増幅回路には高い電力効率も要求されている。増幅回路の線形性および電力効率を両立させるため、歪み補償や効率改善のための様々な手法が提案されている。従来の増幅回路の方式の1つにLINC(Linear Amplification with Nonlinear Components)方式と呼ばれるものがある。この方式では、送信信号を2つの定包絡線信号に分岐し、電力効率が高い非線形増幅器で増幅した後に合成することで、線形性および電力効率の両立を図っている。
ここで、LINC方式を適用した増幅回路の一般例について図13を用いて説明する。図13に示す増幅回路10において、定包絡線信号生成部11では、入力信号S(t)から、2つの定包絡線信号Sa(t)およびSb(t)を生成する。例えば、入力信号S(t)が次の(式1)で表されたときに各定包絡線信号Sa(t)、Sb(t)を次の(式2)および(式3)とすれば、各定包絡線信号Sa(t)、Sb(t)は、振幅方向が定数となる。
S(t)=V(t)×cos{ωct+φ(t)} …(式1)
ただし、V(t)の最大値をVmax、入力信号の搬送波の角周波数をωcとする。
Sa(t)=Vmax/2×cos{ωct+ψ(t)} …(式2)
Sb(t)=Vmax/2×cos{ωct+θ(t)} …(式3)
ただし、ψ(t)=φ(t)+α(t)、θ(t)=φ(t)−α(t)とする。
図14は、定包絡線信号の生成動作を、直交平面座標上で、信号ベクトルを用いて示したものであるが、この図に示すとおり、入力信号S(t)は、振幅がVmax/2である2つの定包絡線信号Sa(t)、Sb(t)のベクトル和で表される。
再び図13を参照する。2つの増幅器12、13では、2つの定包絡線信号をそれぞれ増幅する。このとき、増幅器12、13の利得をGとすると、増幅器12、13の出力信号は、それぞれG×Sa(t)、G×Sb(t)となる。合成部14でこれらの出力信号G×Sa(t)、G×Sb(t)を合成すると、出力信号G×S(t)が得られる。
これと同様の構成を有する増幅回路10aの例を図15に示す。定包絡線信号生成部11において、定包絡線信号IQ生成部15では、ベースバンド帯の入力信号Si、Sqから直交復調後に定包絡線信号Sa、Sbとなるベースバンド信号Sai、Saq、Sbi、Sbqをディジタル信号処理により生成し、各ベースバンド信号をD/A変換器16a、16b、16c、16dによりアナログ信号に変換した後、2つの直交変調器を有する直交変調部17で直交変調して2つの定包絡線信号Sa(t)、Sb(t)を得る。各信号を前記増幅器(ドライバアンプ)18a、18bで増幅した後、増幅器12、13での最終増幅および合成部14での合成が行われ、この結果、出力信号が得られる。
上記のような増幅回路10aでは、周波数が低いベースバンド信号を用いることでディジタル信号処理によって定包絡線信号生成を実現することができるが、2系統の増幅器の利得や位相に誤差が発生した場合、増幅合成後の信号のベクトルが、意図する出力信号のベクトルと異なってしまう、つまり、これらの誤差は信号の歪み成分になる。また、増幅回路10aにおいては、これらの誤差の要因を予測することが困難であるだけでなく、温度等の環境によっても特性が変動する。
従来の増幅回路としては、これを補償するために、例えば、定包絡線信号生成の際に入力信号と合成される補助波信号を入力信号から近似的に演算し、補助波信号を入力信号と合成することで2つの定包絡線信号を生成し、各定包絡線信号を2つの増幅器で増幅し、合成した後、出力信号または補助波成分を検出し、2系統の増幅器の利得や位相に関する特性の誤差を補正する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2758682号公報
しかしながら、上記従来の増幅回路においては、信号を参照するために演算処理を行う必要があるが、その際に入力信号と同等の帯域成分の出力信号または補助波信号を解析記する必要があり、特に、信号の帯域やダイナミックレンジが広くなると演算処理量が大きくなり、増幅回路の回路規模が増大してしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、回路規模の増大を抑制しつつ、高い電力効率で歪みの少ない出力信号を得ることができる増幅回路を提供することを目的とする。
本発明の増幅回路は、入力信号から複数の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成手段と、同相合成されると互いに打ち消し合う複数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段と、生成された前記複数の定包絡線信号に、生成された前記複数のパイロット信号を個別に加算する加算手段と、加算後の前記複数の定包絡線信号を個別に増幅する増幅手段と、増幅された前記複数の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成手段と、生成された前記複数の定包絡線信号のいずれかの振幅または位相を、得られた前記出力信号内の前記複数のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正手段と、を有する構成を採る。
本発明の増幅回路は、入力信号から第1および第2の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成手段と、互いに同振幅、同周波数および逆位相を有する第1および第2のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段と、生成された前記第1の定包絡線信号に、生成された前記第1のパイロット信号を加算すると共に、生成された前記第2の定包絡線信号に、生成された前記第2のパイロット信号を加算する加算手段と、加算後の前記第1および第2の定包絡線信号を個別に増幅する増幅手段と、増幅された前記第1および第2の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成手段と、生成された前記第1および第2の定包絡線信号のいずれかの振幅もしくは位相を、得られた前記出力信号内の前記第1および第2のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正手段と、を有する構成を採る。
本発明の増幅方法は、入力信号から複数の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成ステップと、同相合成されると互いに打ち消し合う複数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成ステップと、生成された前記複数の定包絡線信号に、生成された前記複数のパイロット信号を個別に加算する加算ステップと、加算後の前記複数の定包絡線信号を個別に増幅する増幅ステップと、増幅された前記複数の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成ステップと、生成された前記複数の定包絡線信号のいずれかの振幅または位相を、得られた前記出力信号内の前記複数のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正ステップと、を有するようにした。
本発明の増幅方法は、入力信号から第1および第2の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成ステップと、互いに同振幅、同周波数および逆位相を有する第1および第2のパイロット信号を生成するパイロット信号生成ステップと、生成された前記第1の定包絡線信号に、生成された前記第1のパイロット信号を加算すると共に、生成された前記第2の定包絡線信号に、生成された前記第2のパイロット信号を加算する加算ステップと、加算後の前記第1および第2の定包絡線信号を個別に増幅する増幅ステップと、増幅された前記第1および第2の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成ステップと、生成された前記第1および第2の定包絡線信号のいずれかの振幅もしくは位相を、得られた前記出力信号内の前記第1および第2のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正ステップと、を有するようにした。
以上説明したように、本発明によれば、増幅回路の回路規模の増大を抑制しつつ、高い電力効率で歪みの少ない出力信号を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る増幅回路の構成を示すブロック図である。
図1に示す増幅回路100は、定包絡線信号生成部101、パイロット信号生成部102、第1加算部103、第2加算部104、ベクトル調整部105、2つのD/A変換器106a、106b、2つのローパスフィルタ(LPF)107a、107b、2つのミキサ108a、108b、局部発振器109、2つのバンドパスフィルタ(BPF)110a、110b、第1増幅器111、第2増幅器112、合成器113、パイロット信号検出部114および制御部115を有する。
また、パイロット信号検出部114は、周波数変換部116、LPF117、A/D変換器118を有する。また、ベクトル調整部105は、振幅調整部119および位相調整部120を有する。
定包絡線信号生成部101は、ベースバンド帯の入力信号Si、Sqを用いて、ベクトル合成したときに入力信号Si、Sqを周波数ωaの搬送波周波数で直交変調した信号と等価になる2つの定包絡線信号、すなわち、第1定包絡線信号Sωaおよび第2定包絡線信号Sωa2を生成し、第1加算部103および第2加算部104にそれぞれ出力する。
パイロット信号生成部102は、周波数が入力信号Si、Sqの帯域外である2つのパイロット信号、すなわち、第1パイロット信号および第2パイロット信号を生成し、第1加算部103および第2加算部104にそれぞれ出力する。
第1加算部103は、それぞれ入力された第1定包絡線信号Sωaおよび第1パイロット信号を加算する。また、第2加算部104は、それぞれ入力された第2定包絡線信号Sωaおよび第2パイロット信号を加算する。
ベクトル調整部105は、例えば演算回路であり、第2加算部104の出力信号の利得および位相を、後述する制御部115の制御に基づいて変化させ、D/A変換器106bへ出力する。
より具体的には、ベクトル調整部105において、振幅調整部119は、制御部115の制御に基づいて、第2加算部104の出力信号の利得(振幅方向)の調整を行い、位相調整部120は、制御部115の制御に基づいて、第2加算部104の出力信号の位相(位相方向)の調整を行う。
ここで、定包絡線信号生成部101、パイロット信号生成部102、第1加算部103、第2加算部104およびベクトル調整部105は、例えばDSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成されるディジタル信号処理回路であり、それぞれの動作はディジタル信号の演算により処理される。
D/A変換器106aは、第1加算部103で第1パイロット信号が加算された第1定包絡線信号Sωaをディジタルアナログ変換する。
D/A変換器106bは、ベクトル調整部105からの出力信号である、第2パイロット信号が加算された第2定包絡線信号Sωaをディジタルアナログ変換する。
LPF107a、107bは、D/A変換器106a、106bからの各出力信号からサンプリング周波数および折り返し雑音成分を除去し、除去後の第1定包絡線信号Sωaおよび第2定包絡線信号Sωaをそれぞれミキサ108a、108bに出力する。
ミキサ108a、108bは、例えば、周波数をアップコンバートするミキサ回路であり、LPF107a、107bからの各出力信号を局部発振器109からの局部発振信号と混合し、混合後の第1定包絡線信号Sωaおよび第2定包絡線信号Sωaをそれぞれ所定の出力信号用周波数に周波数変換(アップコンバート)する。
局部発振器109は、例えば位相負帰還制御系(PLL)で制御される電圧制御発振器(VCO)を用いた周波数シンセサイザ等の発振回路であり、局部発振信号をミキサ108a、108bに出力する。
BPF110a、110bは、例えば希望周波数帯の信号を通過させ不要周波数成分を抑圧するフィルタであり、ミキサ108a、108bでアップコンバートされた第1定包絡線信号Sωcおよび第2定包絡線信号Sωcにそれぞれ含まれる不要周波数成分、すなわち、ミキサ108a、108bで発生するイメージ成分や局部発振信号の漏洩成分を抑圧し、抑圧後の第1定包絡線信号Sωcおよび第2定包絡線信号Sωcをそれぞれ第1増幅器111および第2増幅器112に出力する。
第1増幅器111は、BPF110aからの出力信号を増幅し、合成器113に出力する。第2増幅器112は、BPF110bからの出力信号を増幅し、合成器113に出力する。
合成器113は、例えば分布定数回路を用いた4端子方向性結合器やウィルキンソン型合成器等で実現可能な合成手段であり、第1増幅器111および第2増幅器112で増幅された信号を合成して、増幅回路100の出力信号を得る。
パイロット信号検出部114は、合成器113からの出力信号の一部からパイロット信号成分を抽出し、制御部115に出力する。パイロット信号成分には、第1パイロット信号に相当する成分および第2パイロット信号に相当する成分が含まれる。
より具体的には、パイロット信号検出部114において、周波数変換部116は、合成器113から得られた信号に含まれるパイロット信号成分を低周波数帯に周波数変換し、LPF117に出力する。また、LPF117は、周波数変換部116で周波数変換された信号から出力信号成分を抑圧し、パイロット信号成分をA/D変換器118に出力する。また、A/D変換器118は、LPF117からのパイロット信号成分をアナログディジタル変換し、制御部115に出力する。
制御部115は、例えばCPU、DSPおよびASIC等の演算回路やメモリ等で構成され、パイロット信号検出部114が出力するパイロット信号成分(つまり、第1パイロット信号成分および第2パイロット信号成分)に基づいて、ベクトル調整部105での利得および位相の調整を制御する。
より具体的には、ベクトル調整部105での振幅方向および位相方向の調整量をそれぞれγ、βとすると、制御部115は、振幅方向の調整量γを、パイロット信号検出部114によって検出された第1パイロット信号成分および第2パイロット信号成分のうちの各振幅成分が互いに等しくなるような値に設定し、位相方向の調整量βを、パイロット信号検出部114によって検出された第1パイロット信号成分および第2パイロット信号成分のうちの各位相成分が互いに等しくなるような値に設定する。
次いで、上記構成を有する増幅回路100の動作について説明する。
まず、定包絡線信号生成部101で、ベースバンド帯の入力信号Si、Sqから、第1定包絡線信号Sωa(t)、第2定包絡線信号Sωa(t)を生成する。
そして、入力信号Si、Sqを角周波数ωaの搬送波周波数で直交変調した信号Sωa(t)が次の(式4)で表されるとき、第1定包絡線信号Sωa(t)および第2定包絡線信号Sωa(t)が(式5)および(式6)で表されるものとすれば、第1定包絡線信号Sωa(t)および第2定包絡線信号Sωa(t)は振幅方向が定数の定包絡線信号となる。
Sωa(t)=V(t)×cos{ωat+φ(t)} …(式4)
ただし、V(t)の最大値をVmaxとする。
Sωa(t)=Vmax/2×cos{ωat+ψ(t)} …(式5)
Sωa(t)=Vmax/2×cos{ωat+θ(t)} …(式6)
ただし、ψ(t)=φ(t)+α(t)、θ(t)=φ(t)−α(t)とする。
ここで、パイロット信号生成部102で生成される第1および第2パイロット信号を、振幅が共にPで、角周波数がそれぞれ(ωa−ωp)、(ωa−ωp)の正弦波信号、つまりP(t)=P×cos{(ωa−ωp)t}、P(t)=P×cos{(ωa−ωp)t}とする。この場合、第1加算部103および第2加算部104での出力信号S’ωa(t)、S’ωa(t)はそれぞれ(式7)および(式8)で表される。
S’ωa(t)=Sωa(t)+P(t)
=Vmax/2×cos{ωat+ψ(t)}+P×cos{(ωa
−ωp)t} …(式7)
S’ωa(t)=Sωa(t)+P(t)
=Vmax/2×cos{ωat+θ(t)}+P×cos{(ωa
−ωp)t} …(式8)
図2は、(式4)〜(式8)によって表される演算動作を直交平面座標上で、信号ベクトルを用いて表したものである。図2に示されるとおり、振幅がそれぞれVmaxの第1定包絡線信号Sωa(t)および第2定包絡線信号Sωa(t)にそれぞれP(t)およびP(t)を加算したものがS’ωa(t)およびS’ωa(t)で表される。これらを合成したものが、S’ωa(t)となる。
そして、ベクトル調整部105で、第2加算部104の出力信号S’ωa(t)を制御部115の制御に基づいて、例えば、振幅方向にγ倍、位相方向に移相量β、それぞれ調整する。ベクトル調整部105の出力信号Soutv(t)は、次の(式9)で表すことができる。
Soutv(t)=γ×[Vmax/2×cos{ωat+θ(t)+β}
+P×cos{ωa−ωp}t+β] …(式9)
そして、D/A変換器106aで、第1加算部103の出力信号S’ωa(t)をアナログ信号に変換し、D/A変換器106bで、ベクトル調整部105の出力信号Soutv(t)をアナログ信号に変換する。
そして、LPF107a、107bで、ディジタルアナログ変換後の信号において、D/A変換器106a、106bから出力され得る折り返し雑音成分がそれぞれ抑圧される。
そして、ミキサ108a、108bで、雑音成分抑圧後の信号の搬送波周波数をωcにそれぞれ周波数変換する。
そして、BPF110a、110bで、周波数変換後の信号において、ミキサ108a、108bから発生し得るイメージ成分や局部発振信号の漏洩成分等の不要なスプリアス成分を抑圧する。
そして、第1増幅器111で、BPF110aからの出力信号を増幅し、第2増幅器112で、BPF110bからの出力信号を増幅する。
このとき、第1増幅器111および第2増幅器112では、ωcに周波数変換された定包絡線信号にパイロット信号が加算された信号を増幅する。したがって、第1増幅器111および第2増幅器112で増幅される信号は完全な定包絡線信号ではないが、パイロット信号の振幅を定包絡線信号に比べて十分小さいものにすると、ここで増幅される信号の包絡線変動を極めて小さくすることができる。例えば、パイロット信号レベルを定包絡線信号より40dB小さいレベルとすれば、増幅される信号の包絡線変動は振幅の1%程度であるので、第1増幅器111および第2増幅器112を高い電力効率で使用することが可能である。
そして、合成器113で、第1増幅器111および第2増幅器112からの出力信号を合成する。このようにして、増幅回路100の出力信号を得る。
ここで、D/A変換器106aから第1増幅器111までの利得および移相量をそれぞれGa、Haとし、D/A変換器106bから第2増幅器112までの利得および移相量をそれぞれGb、Hbとすると、第1増幅器111からの出力信号Soutaおよび第2増幅器112からの出力信号Soutaは、それぞれ(式10)および(式11)で表される。
Souta=Ga×[Vmax/2×cos{ωct+ψ(t)+Ha}
+P×cos{(ωc−ωp)t+Ha}] …(式10)
Souta=Gb×γ×[Vmax/2×cos{ωct+θ(t)+β+Hb}
+P×cos{(ωc−ωp)t+β+Hb}] …(式11)
したがって、合成器113の出力信号S’(t)は、(式10)および(式11)で表される2つの信号を同相加算した信号であり、次の(式12)で表すことができる。
S’(t)=Ga×[Vmax/2×cos{ωct+ψ(t)+Ha}
+Gb×γ×[Vmax/2×cos{ωct+θ(t)+β+Hb}
+Ga×P×cos{(ωc−ωp)t+Ha}
+Gb×γ×P×cos{(ωc−ωp)t+β+Hb}…(式12)
このとき、Ga=Gb×γかつHa=Hb+βであれば、(式12)の右辺第1項および第2項は、合成すると(式1)となる定包絡線信号を表す(式2)および(式3)と相似であり、(式12)を次の(式13)に変換することができる。
S’(t)=Ga×V(t)×cos{ωct+φ(t)+Ha}
+Ga×P×cos{(ωc−ωp)t+Ha}
+Ga×P×cos{(ωc−ωp)t+Ha} …(式13)
上記(式13)の右辺第1項は、入力信号を角周波数ωcの搬送波で直交変調し、利得Ga倍、Ha移相した信号、すなわち利得Gaで増幅した希望波信号成分となる。
すなわち、本実施の形態では、増幅回路100の出力信号の一部を取り出しパイロット信号検出部114に入力し、(式12)の右辺第3項および第4項で示されるパイロット信号成分をパイロット信号検出部114で検出し、Ga=Gb×γかつHa=Hb+βとなるように制御部115でベクトル調整部105の制御を行うようにしている。
そして、パイロット信号検出部114の周波数変換部116では、出力信号を低周波数帯に変換する。例えば、局部発振周波数をωc−2×ωp+ωpとすれば、(式12)の右辺第3項の角周波数は2×(ωp−ωp)、第4項の角周波数はωp−ωp、第1項および第2項の角周波数は2×ωp−ωpとなる。これらの周波数変換された第1項および第2項の成分をLPF117で除去すれば、LPF117の出力信号(パイロット信号成分)は、Ga×P×cos{(ωp−ωp)t+Ha}+Gb×γ×P×cos{(ωp−ωp)t+β+Hb}となる。
図3は、本実施の形態の増幅回路100における各部の出力信号のスペクトラムを示す図である。図3(a)は増幅回路100の出力信号、図3(b)は周波数変換部116の出力信号、図3(c)はLPF117の出力信号の各スペクトラムを示している。周波数変換されたパイロット信号成分が、LPF117により容易に分離して取り出すことができることが分かる。
そして、A/D変換器118では、分離して得られたパイロット信号成分をディジタル信号に変換し、制御部115に出力する。
そして、制御部115では、ディジタル信号に変換されたパイロット信号成分Ga×P×cos{(ωp−ωp)t+Ha}+Gb×γ×P×cos{(ωp−ωp)t+β+Hb}における振幅成分Ga×PおよびGb×γ×Pならびに位相成分Haおよびβ+Hbが、それぞれ等しくなるように、ベクトル調整部105による利得γおよび移相量βの調整を制御する。
つまり、この動作によって(式13)で表した信号を増幅回路100の出力信号として得ることができる。
このとき、例えばV(t)×cos{ωct+φ(t)}の帯域幅が数MHz以上の広帯域の場合であっても、ωp−ωp=2π×5kHzとすれば、2×(ωp−ωp)=2π×10kHzであり、A/D変換器118のサンプリング周波数を80kHzとすれば、8倍オーバサンプリング以上のパイロット信号成分のサンプリングが可能であり、制御部115においても、信号の帯域幅に比べて十分低い周波数で、振幅成分および位相成分を調整するための演算処理が可能となる。
このように、本実施の形態によれば、LINC方式の増幅回路100の2系統の利得誤差および位相誤差を、正弦波等の単純な信号であるパイロット信号を制御部115で比較することにより算出し、算出された利得誤差および位相誤差に基づいて振幅成分および位相成分の調整(補正)をベクトル調整部105で行うため、大規模な補正用演算回路が不要となって増幅回路100の回路規模を小さくすることができると共に、高い電力効率で歪みが少ない出力信号S’(t)を得ることができる。
なお、上記の説明では、合成器113は理想的な同相合成手段と仮定しているが、本実施の形態によれば、合成器113での合成時に利得差や位相差があった場合においても、その差分を補正することができる。
また、上記の説明では、ベクトル調整部105にて利得および位相を補正するようにしているが、アナログ回路を用いた可変利得増幅器や可変移相器等を用いても上記と同様の作用効果を得ることができる。例えば、可変利得手段として、第1増幅器111および第2増幅器112のバイアスを制御する構成を採れば、さらに電力効率を向上させることができる。
また、上記の説明では、位相調整部120を可変移相手段として用いているが、位相誤差の原因が主に遅延量の差異によるものである場合は、可変遅延手段を用いても上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記の説明では、同相合成の合成器113を用いているが、その位相特性を限定するものではない。例えば、上記の合成器113の代わりに、位相を90度シフトして合成する方向性結合器を用いた場合であっても、その位相シフト量を考慮して定包絡線信号を生成すれば、上記と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る増幅回路の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態の増幅回路は、実施の形態1で説明した増幅回路100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4に示す増幅回路200は、図1に示す増幅回路100におけるパイロット信号生成部102の代わりにパイロット信号生成部201を有する。
本実施の形態の特徴は、第1加算部103および第2加算部104からそれぞれ信号が出力されてから合成器113で信号が合成されるまでの利得および位相に差異が発生しなかった場合にパイロット信号成分が合成後に互いにうち消しあうような2つのパイロット信号を生成するようにしたものである。
以下、上記構成を有する増幅回路200の動作について説明する。なお、実施の形態1で説明したものと同様の動作については、その詳細な説明を省略する。
パイロット信号生成部201で生成される第1および第2パイロット信号を、振幅が共にPで、角周波数が共に(ωa−ωp)の正弦波信号で、位相が互いに180度異なる信号、つまりP(t)=P×cos{(ωa−ωp)t}、P(t)=P×cos{(ωa−ωp)t+π}とする。この場合、第1加算部103および第2加算部104での出力信号S’ωa(t)、S’ωa(t)はそれぞれ(式14)および(式15)で表される。
S’ωa(t)=Sωa(t)+P(t)
=Vmax/2×cos{ωat+ψ(t)}+P×cos{(ωa
−ωp)t} …(式14)
S’ωa(t)=Sωa(t)+P(t)
=Vmax/2×cos{ωat+θ(t)}+P×cos{(ωa
−ωp)t+π} …(式15)
図5は、実施の形態1にて説明した(式4)〜(式6)および上記の(式14)〜(式15)によって表される演算動作を直交平面座標上で、信号ベクトルを用いて表したものである。図5に示されるとおり、振幅がそれぞれVmaxの第1定包絡線信号Sωa(t)および第2定包絡線信号Sωa(t)にそれぞれP(t)およびP(t)を加算したものがS’ωa(t)およびS’ωa(t)で表される。これらを合成したものが、S’ωa(t)となる。
また、P(t)およびP(t)は振幅が同じで位相が互いに180度異なるため、同相合成した場合は打ち消され、Sωa(t)およびS’ωa(t)は同じベクトル座標を示していることが分かる。
ベクトル調整部105では、第2加算部104の出力信号S’ωa(t)を制御部115の制御に基づいて、例えば、振幅方向にγ倍、位相方向に移相量β、それぞれ調整する。ベクトル調整部105の出力信号Soutv(t)は、次の(式16)で表すことができる。
Soutv(t)=γ×[Vmax/2×cos{ωat+θ(t)+β}
+P×cos{ωa−ωp}t+π+β] …(式16)
また、D/A変換器106aから第1増幅器111までの利得および移相量をそれぞれGa、Haとし、D/A変換器106bから第2増幅器112までの利得および移相量をそれぞれGb、Hbとすると、第1増幅器111からの出力信号Soutaおよび第2増幅器112からの出力信号Soutaは、それぞれ(式17)および(式18)で表される。
Souta=Ga×[Vmax/2×cos{ωct+ψ(t)+Ha}
+P×cos{(ωc−ωp)t+Ha}] …(式17)
Souta=Gb×γ×[Vmax/2×cos{ωct+θ(t)+β+Hb}
+P×cos{(ωc−ωp)t+π+β+Hb}] …(式18)
したがって、合成器113の出力信号S’(t)は、(式17)および(式18)で表される2つの信号を同相加算した信号であり、次の(式19)で表すことができる。
S’(t)=Ga×[Vmax/2×cos{ωct+ψ(t)+Ha}
+Gb×γ×[Vmax/2×cos{ωct+θ(t)+β+Hb}
+Ga×P×cos{(ωc−ωp)t+Ha}
+Gb×γ×P×cos{(ωc−ωp)t+π+β+Hb}
…(式19)
このとき、Ga=Gb×γかつHa=Hb+βであれば、(式19)の右辺第1項および第2項は、合成すると(式1)となる定包絡線信号を表す(式2)および(式3)と相似であり、右辺第3項および第4項は振幅が等しく位相が互いに180度異なる正弦波信号となるので、(式19)を次の(式20)に変換することができる。
S’(t)=Ga×V(t)×cos{ωct+φ(t)+Ha} …(式20)
すなわち、本実施の形態では、増幅回路200の出力信号の一部を取り出しパイロット信号検出部114に入力し、(式19)の右辺第3項および第4項で示されるパイロット信号成分をパイロット信号検出部114で検出し、Ga=Gb×γかつHa=Hb+βとなるように制御部115でベクトル調整部105の制御を行うようにしている。
図6は、本実施の形態の増幅回路200の出力信号のスペクトラムを示す図である。(式19)の右辺第3項および第4項は同一周波数であるため、Ga=Gb×γおよびHa=Hb+βの条件にないときはωc−ωpにパイロット信号成分のスペクトラムが発生する。
パイロット信号検出部114の周波数変換部116では、出力信号を低周波数帯に変換する。例えば、局部発振周波数をωc−ωp−2π×10kHzとすれば、(式19)の右辺第3項および第4項の角周波数は2×10kHzとなり、第1項および第2項の角周波数はωp+2π×10kHzとなる。これらの周波数変換された第1項および第2項の成分をLPF117で除去すれば、LPF117の出力信号(パイロット信号成分)は、Ga×P×cos{(2π×10kHz)t+Ha}+Gb×γ×P×cos{(2π×10kHz)t+π+β+Hb}となる。
そして、A/D変換器118では、分離して得られたパイロット信号成分をディジタル信号に変換し、制御部115に出力する。
そして、制御部115では、ディジタル信号に変換されたパイロット信号成分Ga×P×cos{(2π×10kHz)t+Ha}+Gb×γ×P×cos{(2π×10kHz)t+π+β+Hb}における振幅成分Ga×PおよびGb×γ×Pならびに位相成分Haおよびβ+Hbが、それぞれ等しくなるように、つまりパイロット信号成分が同振幅逆位相となりキャンセルされるように、ベクトル調整部105による利得γおよび移相量βの調整を制御する。
つまり、この動作によって(式20)で表した信号、つまりパイロット信号成分がキャンセルされた信号を増幅回路200の出力信号として得ることができる。
このように、本実施の形態によれば、LINC方式の増幅回路200の2系統の利得誤差および位相誤差を、正弦波等の単純な信号であるパイロット信号を制御部115で比較することにより算出し、算出された利得誤差および位相誤差に基づいて振幅成分および位相成分の調整(補正)をベクトル調整部105で行うため、大規模な補正用演算回路が不要となって増幅回路200の回路規模を小さくすることができ、また、パイロット信号の輻射レベルを小さくすることができ、より高い電力効率で歪みが少ない出力信号S’(t)を得ることができる。
なお、上記の説明では、周波数10kHzに変換されたパイロット信号成分を制御部115に出力するような構成となっているが、このような構成に限定されない。例えば、パイロット信号検出部114に検波手段を設け、パイロット信号成分の検波によって得られる検波電圧を制御部115に出力し、その検波電圧が最少となるようにベクトル調整部105による利得γおよび移相量βの調整を制御するようにしても、上記と同様にパイロット信号成分を最少にすることができ、上記と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る増幅回路の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態の増幅回路は、実施の形態1で説明した増幅回路100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示す増幅回路300は、図1に示す増幅回路100に周波数特性補正部301を加え、さらに、増幅回路100におけるパイロット信号検出部114、制御部115およびパイロット信号生成部102の代わりに、パイロット信号検出部302、制御部303およびパイロット信号生成部304を有する構成を採る。また、パイロット信号検出部302は、実施の形態1で説明したパイロット信号検出部114に周波数変換部305、LPF306およびA/D変換器307を加えた構成を採る。
パイロット信号生成部304は、周波数が入力信号の下側の帯域外周波数にある2つのパイロット信号(第1パイロット信号および第2パイロット信号)と、周波数が入力信号の上側の帯域外周波数にある2つのパイロット信号(第3パイロット信号および第4パイロット信号)とを生成する。また、パイロット信号生成部304は、第1パイロット信号および第3パイロット信号を第1加算部103に、第2パイロット信号および第4パイロット信号を第2加算部104に、それぞれ出力する。
第1加算部103および第2加算部104は、それぞれ入力された定包絡線信号およびパイロット信号を加算する。
周波数特性補正部301は、例えば演算回路であり、第1加算部103の出力信号の利得および位相の周波数特性を、制御部303の制御に基づいて変化させてD/A変換器106aに出力する。この周波数特性補正部301は、例えばDSP、CPUまたはASIC等で構成されるディジタル信号処理回路であり、周波数特性の補正はディジタル信号の演算により処理される。また、周波数特性補正部301は、例えば、ディジタル信号処理によるディジタルフィルタの係数を変更することによって、利得および位相の周波数特性を変化させる。
パイロット信号検出部302は、合成器113が出力する出力信号の一部から、パイロット信号成分を抽出して制御部303に出力する。
より具体的には、パイロット信号検出部302において、周波数変換部116は、入力された信号に含まれる下側の帯域外周波数にあるパイロット信号成分を低周波数帯に周波数変換し、LPF117に出力する。また、LPF117は、周波数変換部116で周波数変換された信号から出力信号成分を抑圧し、下側の帯域外周波数にあるパイロット信号成分をA/D変換器118に出力する。また、A/D変換器118は、LPF117からのパイロット信号成分をアナログディジタル変換し、制御部303に出力する。
また、パイロット信号検出部302において、周波数変換部305は、入力された信号に含まれる上側の帯域外周波数にあるパイロット信号成分を低周波数帯に周波数変換し、LPF306に出力する。また、LPF306は、周波数変換部305で周波数変換された信号から出力信号成分を抑圧し、上側の帯域外周波数にあるパイロット信号成分をA/D変換器307に出力する。また、A/D変換器307は、LPF306からのパイロット信号成分をアナログディジタル変換し、制御部303に出力する。
制御部303は、パイロット信号検出部302が出力する第1〜第4のパイロット信号成分に基づいて、ベクトル調整部105での利得および位相の調整ならびに周波数特性補正部301での周波数特性の補正を制御する。
より具体的には、ベクトル調整部105での振幅方向および位相方向の調整量をそれぞれγ、βとすると、制御部303は、振幅方向の調整量γを、パイロット信号検出部302によって検出された第1パイロット信号成分および第2パイロット信号成分のうちの各振幅成分が互いに等しくなるような値に設定し、位相方向の調整量βを、パイロット信号検出部302によって検出された第1パイロット信号成分および第2パイロット信号成分のうちの各位相成分が互いに等しくなるような値に設定する。
また、制御部303は、第1加算部103から第1増幅器111までと第2加算部104から第2増幅器112までとの周波数特性に差異がある場合に、パイロット信号検出部302によって検出された上側の帯域外周波数にある第3パイロット信号成分および第4パイロット信号成分のレベルが最少となるように、例えば周波数特性補正部301におけるディジタルフィルタの係数を決定し、周波数特性補正部301に通知する。
以下、本実施の形態における、利得および位相の周波数特性の補正について、図8から図11を用いて説明する。
図8は、増幅器やミキサ等の一般的な高周波回路の利得周波数特性の例を示す図である。図8に示すように、高周波回路は周波数によって利得が異なる場合があり、その周波数特性にもバラツキがある。このため、片側の周波数帯域外のパイロット信号だけを用いて利得および位相を補正しても、希望波信号の上側の周波数帯域ではそれらの誤差が大きくなり出力信号に歪みが発生し得ることが考えられる。
図9は、遅延量が異なる2つの経路の位相周波数特性(実線と破線で表す)の例を示す図である。電気回路をプリント基板上で実現する場合に、伝送線路の長さの誤差によって複数の経路間で遅延量に差異が生じることがある。この場合、図9で示すように、位相の差が周波数によって異なることがある。このため、片側の周波数帯域外のパイロット信号だけを用いて位相を補正しても、希望波信号の上側の周波数帯域ではその誤差が大きくなり出力信号に歪みが発生し得ることが考えられる。
そこで、本実施の形態の増幅回路300では、希望波信号の下側および上側の帯域外の周波数成分のパイロット信号を用いて、周波数特性を補正する。
例えば、下側の帯域外周波数にある第1パイロット信号P(t)および第2パイロット信号P(t)を、振幅が共にPで、角周波数が共に(ωa−ωp)の正弦波信号で、位相が互いに180度異なる信号、つまりP(t)=P×cos{(ωa−ωp)t}、P(t)=P×cos{(ωa−ωp)t+π}とする。また、上側の帯域外周波数にある第3パイロット信号P(t)および第4パイロット信号P(t)を、振幅が共にPで、角周波数が共に(ωa+ωp)の正弦波信号で、位相が互いに180度異なる信号、つまりP(t)=P×cos{(ωa+ωp)t}、P(t)=P×cos{(ωa+ωp)t+π}とする。このときの増幅回路300の出力信号のスペクトラムを図10に示す。
出力信号に含まれる下側の帯域外周波数にある第1パイロット信号P(t)および第2パイロット信号P(t)の成分については、当該成分がキャンセルされるように、制御部303によって、ベクトル調整部105での利得および位相の調整が調整される。この動作は、実施の形態2で説明した動作と同様である。
一方、出力信号に含まれる上側の帯域外周波数にある第3パイロット信号P(t)および第4パイロット信号P(t)の成分については、下記の動作が行われる。
まず、周波数変換部305で、第3パイロット信号P(t)および第4パイロット信号P(t)の成分を低周波数帯に周波数変換する。例えば、局部発振周波数をωc+ωp+2π×10kHzとすれば、第3パイロット信号成分および第4パイロット信号成分の角周波数は2π×10kHz、すなわち第1パイロット信号成分および第2パイロット信号成分と同じ周波数に変換される。このため、LPF306およびA/D変換器307が、LPF117およびA/D変換器118と同様の動作を行うことにより、上側の帯域外周波数のパイロット信号成分を制御部303に出力することができる。
第1加算部103から第1増幅器111までと第2加算部104から第2増幅器112までとの周波数特性に差異がなければ、上側の帯域外周波数のパイロット信号成分も下側の帯域外周波数のパイロット信号成分と同様にキャンセルされる。一方、周波数特性に差異がある場合は、上側の帯域外周波数のパイロット信号成分がキャンセルされずに検出される。この検出された上側の帯域外周波数のパイロット信号成分のレベルが最少となるように、制御部303は、周波数特性補正部301を制御する。図11に周波数特性補正部301の利得特性の例を示す。周波数特性補正部301は、例えば、ディジタル信号処理によるディジタルフィルタの係数を変更する等によって、利得の周波数特性を利得周波数特性#1から利得周波数特性#2まで変化させることが可能である。
つまり、2つの増幅系統の利得および位相の差異を下側の帯域外周波数のパイロット信号成分を検出することによって、ベクトル調整部105での利得および位相の調整(補正)を制御し、利得の周波数特性の差異を上側の帯域外周波数のパイロット信号成分を検出することによって、周波数特性補正部301での周波数特性の補正を制御する。
なお、図11では、利得の周波数特性の補正について説明したが、同様の動作で位相の周波数特性の補正を行うことができる。
また、位相の周波数特性を補正する手段として可変遅延回路を用いても良い。
このように、本実施の形態によれば、LINC方式の増幅回路300の2系統の周波数特性差を、正弦波等の単純な信号であるパイロット信号を制御部303で比較することにより算出し、算出された周波数特性差に基づいて周波数特性の補正を周波数特性補正部301で行うため、より高い電力効率で歪みが少ない出力信号を得ることができる。
(実施の形態4)
図12は、本発明の実施の形態4に係る無線送受信装置の構成を示すブロック図である。図12に示す無線送受信装置400は、実施の形態1で説明した増幅回路100と、無線信号を送信および受信するアンテナ401と、アンテナ401を送信と受信とで共用し、増幅回路100の出力信号をアンテナ401に出力し、アンテナ401で受信した信号を無線受信部403に出力するアンテナ共用器402と、アンテナ共用器402の出力信号から希望の受信信号を取り出す回路であって、例えば低雑音増幅器、周波数変換するミキサ、フィルタ、可変利得増幅器およびA/D変換器等で構成される無線受信部403と、音声、映像およびデータ等の信号を無線で送信するための信号に変調し、無線で受信した信号から音声、映像およびデータ等の信号に復調する変復調部404とを有する。
なお、無線送受信装置400は、増幅回路100を有する代わりに、実施の形態2および実施の形態3でそれぞれ説明した増幅回路200および増幅回路300のいずれか一方を有する構成を採っても良い。
本実施の形態に係る無線送受信装置400は、送信する信号の増幅を上記のいずれかの実施の形態で説明した増幅回路を使用するため、装置規模を小さくすることができると共に、低い製造コストで、送信信号に含まれる歪み成分を小さくすることができる。
また、無線送受信装置400は、増幅回路100に備えられた局部発振器109が出力する局部発振信号を無線受信部403のミキサで共用するだけでなく、増幅回路100に備えられた制御部115を無線受信部403における制御(例えば、自動利得制御等)に共用するような構成を採る。このため、無線送受信装置400の装置規模を一層小型化することができる。
このように、本実施の形態によれば、実施の形態1から実施の形態3のいずれかに記載の作用効果と同様の作用効果を、無線送受信装置400において実現することができると共に、無線送受信装置400の装置規模を一層小型化することができ、低い製造コストで、送信信号に含まれる歪み成分を通信の障害にならないレベルに抑えることができ、受信機にて誤りのないデータを受信することができる。
なお、本実施の形態で説明した無線送受信装置400は、無線通信用および放送用のネットワークにて使用される無線基地局装置や通信端末装置に適用することが可能である。
本発明の増幅回路は、増幅回路の回路規模の増大を抑制しつつ高い電力効率で歪みの少ない出力信号が得られる効果を有し、例えば無線通信や放送に用いる送信装置において送信信号を増幅する終段の増幅回路として有用である。
本発明の実施の形態1に係る増幅回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における演算動作を直交平面座標上で示した図 本発明の実施の形態1に係る増幅回路における各部の出力信号のスペクトラムを示す図 本発明の実施の形態2に係る増幅回路の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における演算動作を直交平面座標上で示した図 本発明の実施の形態2に係る増幅回路の出力信号のスペクトラムを示す図 本発明の実施の形態3に係る増幅回路の構成を示すブロック図 一般的な高周波回路の利得周波数特性の例を示す図 遅延量が異なる2つの経路の位相周波数特性の例を示す図 本発明の実施の形態3に係る増幅回路の出力信号のスペクトラムを示す図 本発明の実施の形態3における周波数特性補正部の利得特性の例を示す図 本発明の実施の形態4に係る無線送受信装置の構成を示すブロック図 従来の増幅回路の構成の一般例を示す図 従来の増幅回路における演算動作を直交平面上で示した図 従来の増幅回路の構成の他の例を示す図
符号の説明
100、200、300 増幅回路
101 定包絡線信号生成部
102、201、304 パイロット信号生成部
103 第1加算部
104 第2加算部
105 ベクトル調整部
106a、106b D/A変換器
107a、107b、117、306 LPF
108a、108b ミキサ
109 局部発振器
110a、110b BPF
111 第1増幅器
112 第2増幅器
113 合成器
114、302 パイロット信号検出部
115、303 制御部
116、305 周波数変換部
118、307 A/D変換器
119 振幅調整部
120 位相調整部
301 周波数特性補正部
400 無線送受信装置
401 アンテナ
402 アンテナ共用器
403 無線受信部
404 変復調部

Claims (7)

  1. 入力信号から複数の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成手段と、
    同相合成されると互いに打ち消し合う複数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段と、
    生成された前記複数の定包絡線信号に、生成された前記複数のパイロット信号を個別に加算する加算手段と、
    加算後の前記複数の定包絡線信号を個別に増幅する増幅手段と、
    増幅された前記複数の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成手段と、
    生成された前記複数の定包絡線信号のいずれかの振幅または位相を、得られた前記出力信号内の前記複数のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正手段と、
    を有することを特徴とする増幅回路。
  2. 入力信号から第1および第2の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成手段と、
    互いに同振幅、同周波数および逆位相を有する第1および第2のパイロット信号を生成するパイロット信号生成手段と、
    生成された前記第1の定包絡線信号に、生成された前記第1のパイロット信号を加算すると共に、生成された前記第2の定包絡線信号に、生成された前記第2のパイロット信号を加算する加算手段と、
    加算後の前記第1および第2の定包絡線信号を個別に増幅する増幅手段と、
    増幅された前記第1および第2の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成手段と、
    生成された前記第1および第2の定包絡線信号のいずれかの振幅もしくは位相を、得られた前記出力信号内の前記第1および第2のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正手段と、
    を有することを特徴とする増幅回路。
  3. 前記パイロット信号生成手段は、互いに同振幅、同周波数および逆位相を有する第3および第4のパイロット信号をさらに生成し、
    前記加算手段は、生成された前記第1の定包絡線信号に、生成された前記第1および第3のパイロット信号を加算すると共に、生成された前記第2の定包絡線信号に、生成された前記第2および第4のパイロット信号を加算し、
    前記振幅位相補正手段は、
    生成された前記第1および第2の定包絡線信号のいずれかの振幅もしくは位相を、得られた前記出力信号内の前記第1から第4のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正し、
    前記第1から第4のパイロット信号の前記周波数は、前記入力信号の周波数帯域外にあり、かつ前記第1および第2のパイロット信号の前記周波数は、前記周波数帯域の低域側および高域側のうち一方の側にあり、前記第3および第4のパイロット信号の前記周波数は、他方の側にあり、
    前記いずれかの定包絡線信号の振幅または位相の周波数特性を、得られた前記出力信号内の前記第1から第4のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する周波数特性補正手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項2記載の増幅回路。
  4. 請求項1または請求項2記載の増幅回路を有することを特徴とする無線基地局装置。
  5. 請求項1または請求項2記載の増幅回路を有することを特徴とする無線端末装置。
  6. 入力信号から複数の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成ステップと、
    同相合成されると互いに打ち消し合う複数のパイロット信号を生成するパイロット信号生成ステップと、
    生成された前記複数の定包絡線信号に、生成された前記複数のパイロット信号を個別に加算する加算ステップと、
    加算後の前記複数の定包絡線信号を個別に増幅する増幅ステップと、
    増幅された前記複数の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成ステップと、
    生成された前記複数の定包絡線信号のいずれかの振幅または位相を、得られた前記出力信号内の前記複数のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正ステップと、
    を有することを特徴とする増幅方法。
  7. 入力信号から第1および第2の定包絡線信号を生成する定包絡線信号生成ステップと、
    互いに同振幅、同周波数および逆位相を有する第1および第2のパイロット信号を生成するパイロット信号生成ステップと、
    生成された前記第1の定包絡線信号に、生成された前記第1のパイロット信号を加算すると共に、生成された前記第2の定包絡線信号に、生成された前記第2のパイロット信号を加算する加算ステップと、
    加算後の前記第1および第2の定包絡線信号を個別に増幅する増幅ステップと、
    増幅された前記第1および第2の定包絡線信号を同相合成して出力信号を得る合成ステップと、
    生成された前記第1および第2の定包絡線信号のいずれかの振幅もしくは位相を、得られた前記出力信号内の前記第1および第2のパイロット信号に相当する信号成分を用いて補正する振幅位相補正ステップと、
    を有することを特徴とする増幅方法。
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