JP3909559B2 - 住宅の耐震構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として2階建ての木造住宅における耐震構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、耐力壁式構造の2階建て住宅では、2階部分と1階部分に同じ構造の耐力要素を用いていることが多い。この種の耐力要素(1)としては、例えば図7に示すように、方形枠状のフレーム(2)にブレース材(3)(3)を架設した構造のものがある。そして、1階部分においては土台と2階床梁との間、2階部分においては2階床梁と小屋梁との間に跨って耐力要素を夫々配置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような構造の耐力要素(1)(1)…を2階部分と1階部分に配置すると、図8に示すように2階部分と1階部分の壁線を揃えた総2階の場合と、図9に示すように2階部分の壁を1階部分の壁よりもセットバックした場合とでは、力のかかり方が違ってきて、地震の揺れに対する2階床梁(5)や小屋梁(6)の挙動が異なってくる。すなわち、総2階の場合には、2階部分及び1階部分にある耐力要素(1)(1)…によって2階床梁(5)及び小屋梁(6)の撓みが生じ難いが、セットバックした場合には、2階部分の耐力要素(1)(1)…の下側は大きな室となって、2階床梁(5)の撓みが生じ易くなり、これに伴って小屋梁(6)も撓み易くなる。従って、総2階の場合とセットバックした場合とでは、夫々別々に構造計算しなければならず、設計が煩雑になっていた。
【0004】
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、総2階の場合とセットバックした場合とで構造計算を同じにして、設計を容易にすることができる住宅の耐震構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明の耐震構造は、一対の縦方向部材と、両縦方向部材のうち一方の第1の縦方向部材の上端部から他方の第2の縦方向部材の中間部に向けて配置された第1のブレース材と、同じく第2の縦方向部材の中間部から第1の縦方向部材の下端部に向けて配置された第2のブレース材とを備える耐力要素を壁内に設けた住宅において、2階部分の耐力要素おいては、第1、第2の縦方向部材が上下の横架材に跨って配置されているが、1階部分の耐力要素においては、第2の縦方向部材の中間部より上方部分を欠如してあることを特徴とする。
【0006】
具体的には、2階部分の耐力要素の両縦方向部材のほぼ直下に、1階部分の耐力要素の両縦方向部材が位置するようにして、これら耐力要素を設けてある。また、2階部分の耐力要素を、2階部分の壁の両端部に配置するとともに、1階部分の耐力要素を、その第2の縦方向部材が第1の縦方向部材よりも壁中央寄りに位置するようにして、1階部分の壁の両端部に配置してある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る2階建て木造住宅の耐震構造では、図1及び図2に示すように、2階部分の壁内と1階部分の壁内とで、夫々構造の異なる耐力要素(10)(11)を設けるようにしている。
【0008】
2階部分の耐力要素(10)は、図3に示すように、例えば溝形鋼からなる方形枠状のフレーム(12)と、このフレーム(12)に架設された一対のブレース材(13)(14)とからなる。フレーム(12)は、左右一対の縦方向部材(15)(16)と、これら両縦方向部材(15)(16)の上下端部間を連結する上下一対の横方向部材(17)(18)を備えている。 そして、このフレーム(12)における一方の第1縦方向部材(15)の上端部と上側の第1横方向部材(17)との間、及び第1縦方向部材(15)の下端部と下側の第2横方向部材(18)との間に跨って、第1固定材(20)(20)が夫々取り付けられ、他方の第2縦方向部材(16)の中間部には、第2固定材(21)が取り付けられている。これら固定材(20)(20)(21)は、ブレース材(13)(14)を固定するために用いられる。なお、図中、(22)は、第1縦方向部材(15)の中間部と第2固定材(21)との間に跨って取り付けた補強用の中桟である。
【0009】
一方の第1ブレース材(13)は、第1縦方向部材(15)の上端部すなわち上側の第1固定材(20)から第2縦方向部材(16)の中間部すなわち第2固定材(21)に向けて斜め方向に配置され、他方の第2ブレース材(14)は、同じく第2固定材(21)から第1縦方向部材(15)の下端部すなわち下側の第1固定材(20)に向けて斜め方向に配置され、これによって、フレーム(12)内にはブレース材(13)(14)がく字型に配置されている。
【0010】
このように構成された耐力要素(10)(10)は、図1及び図2に示すように、その両縦方向部材(15)(16)…が上下の横架材すなわち小屋梁(50)と2階床梁(51)とに跨るようにして、2階部分の壁の両端部に配置される。これにより、上下の梁(50)(51)と一対の耐力要素(10)(10)によって、2階部分には上下の梁(50)(51)の曲げ剛性を利用するロ字型のラーメンフレームが構成されている。
【0011】
なお、この耐力要素(10)の配置に際しては、第1縦方向部材(15)を、小屋梁(50)と2階床梁(51)とに跨る図示しない構造柱に固定している。また、このように構造柱に固定することなく、第1縦方向部材(15)自体を構造柱としても良い。
【0012】
一方、1階部分の耐力要素(11)は、図4に示すように、例えば溝形鋼からなるフレーム(40)と、このフレーム(40)に架設された一対のブレース材(13)(14)とからなる。フレーム(40)は、一対の縦方向部材(41)(42)と、これら両縦方向部材(41)(42)の下端部間を連結する横方向部材(43)を備えており、2階部分の耐力要素(10)のフレーム(12)と比べて、第2縦方向部材の中間部より上方及び第1横方向部材の大半が欠如した構造となっている。
そして、このフレーム(40)における一方の第1縦方向部材(41)の上端部、及び第1縦方向部材(41)の下端部と横方向部材(43)との間に跨って、第1固定材(45)(45)が夫々取り付けられ、他方の第2縦方向部材(42)の上端部には、第2固定材(46)が取り付けられている。これら固定材(45)(45)(46)は、ブレース材(13)(14)を固定するために用いられる。なお、図中、(48)は、第1縦方向部材(41)の中間部と第2固定材(46)との間に跨って取り付けた補強用の中桟である。
【0013】
ブレース材(13)(14)については、2階部分の耐力要素(10)と同様に、第1ブレース材(13)が、第1縦方向部材(41)の上端部すなわち上側の第1固定材(45)から第2縦方向部材(42)の上端部すなわち第2固定材(46)に向けて斜め方向に配置され、第2ブレース材(14)が、同じく第2固定材(46)から第1縦方向部材(41)の下端部すなわち下側の第1固定材(45)に向けて斜め方向に配置され、これによって、フレーム(40)内にはブレース材(13)(14)がく字型に配置されている。
【0014】
このように構成された耐力要素(11)(11)は、図1及び図2に示すように、その第2縦方向部材(42)(42)を第1縦方向部材(41)(41)よりも壁中央側に位置させた状態で、第1縦方向部材(41)(41)のみが上下の横架材すなわち2階床梁(51)と基礎(52)上の土台(53)に跨るようにして、1階部分の壁の両端部に配置される。この配置状態において、1階部分の耐力要素(11)(11)の両縦方向部材(41)(42)…が、2階部分の耐力要素(10)(10)の両縦方向部材(15)(16)…のほぼ直下に位置している。これにより、1階部分には、基礎(52)からの片持ち梁形式の耐力壁が構成される。
【0015】
なお、この耐力要素(11)の配置に際しては、図5に示すように、第1縦方向部材(41)を、2階床梁(51)と土台(53)とに跨る構造柱(60)に固定している。また、このように構造柱に固定することなく、第1縦方向部材(41)自体を構造柱としても良い。
【0016】
しかし、この状態のままでは、耐力壁(11)、特に第2固定材(46)の部分が面外に逃げる面外座屈を起こし易い。従って、2階床梁(51)と土台(53)とに跨って開口フレーム(61)を設けて、この開口フレーム(61)に第2縦方向部材(42)を固定することで、面外座屈を防止している。開口フレーム(61)は、その下端部が、土台(53)に固定したL型金具(62)に取り付けられ、上端部が、2階床梁(51)に固定した長孔付きL型金具(63)に、2階床梁(51)に対して隙間をあけて、かつ、上下方向にスライド可能に取り付けられていて、2階床梁(51)の上下の動きを拘束しないようになっている。
【0017】
上記のように、この耐震構造においては、2階部分にラーメンフレームを用い、1階部分に耐力壁を用いるといったように、ラーメンフレームと耐力壁の併用方式としている。
【0018】
このような耐震構造を採用することで、図1に示すように2階部分と1階部分の壁線を揃えた総2階の場合と、図2に示すように2階部分の壁を1階部分の壁よりもセットバックした場合とで、力のかかり方が同じになって、地震の揺れに対する2階床梁(51)や小屋梁(50)がほぼ同じように挙動する。
【0019】
すなわち、総2階の場合には、1階部分の耐力要素(11)(11)において第2縦方向部材(42)(42)の中間部から上方が欠如されているので、またセットバックした場合には、2階部分の耐力要素(10)(10)…の下側は大きな室となるので、いずれの場合においても、2階床梁(51)の中間部は支持されていない状態となっている。従って、総2階の場合とセットバックした場合とで、図6に示すように力がかかり方が同じになって、2階床梁(51)及び小屋梁(50)が地震の揺れに対して同じように挙動することになる。これにより、総2階の場合とセットバックした場合とで、構造計算を同じにして設計を容易にすることができる。
【0020】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明の耐震構造を採用することで、2階部分と1階部分の壁線を揃えた総2階の場合と、2階部分の壁を1階部分の壁よりもセットバックした場合とで、力のかかり方を同じにして、地震等の揺れに対する2階床梁や小屋梁等をほぼ同じように挙動させることが可能となる。従って、総2階の場合とセットバックした場合とで、構造計算を同じにして設計を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】総2階の場合の耐震構造を示す概略図である。
【図2】2階部分をセットバックした場合の耐震構造を示す概略図である。
【図3】2階部分の耐力要素を示す図である。
【図4】1階部分の耐力要素を示す図である。
【図5】1階部分の耐力要素の配置状態を示す図である。
【図6】地震等の揺れに対する力のかかり方を示す図である。
【図7】従来の耐力要素の一例を示す図である。
【図8】従来の総2階の場合の耐震構造を示す概略図である。
【図9】従来の2階部分をセットバックした場合の耐震構造を示す概略図である。
【符号の説明】
(10) 2階部分の耐力要素
(11) 1階部分の耐力要素
(13) 第1のブレース材
(14) 第2のブレース材
(15)(41) 第1縦方向部材
(16)(42) 第2縦方向部材
(50) 小屋梁(横架材)
(51) 2階床梁(横架材)
(53) 土台(横架材)

Claims (3)

  1. 一対の縦方向部材と、両縦方向部材のうち一方の第1の縦方向部材の上端部から他方の第2の縦方向部材の中間部に向けて配置された第1のブレース材と、同じく第2の縦方向部材の中間部から第1の縦方向部材の下端部に向けて配置された第2のブレース材とを備える耐力要素を壁内に設けた住宅において、2階部分の耐力要素おいては、第1、第2の縦方向部材が上下の横架材に跨って配置されているが、1階部分の耐力要素においては、第2の縦方向部材の中間部より上方部分を欠如してあることを特徴とする住宅の耐震構造。
  2. 2階部分の耐力要素の両縦方向部材のほぼ直下に、1階部分の耐力要素の両縦方向部材が位置するようにして、これら耐力要素を設けてある請求項1記載の住宅の耐震構造。
  3. 2階部分の耐力要素を、2階部分の壁の両端部に配置するとともに、1階部分の耐力要素を、その第2の縦方向部材が第1の縦方向部材よりも壁中央寄りに位置するようにして、1階部分の壁の両端部に配置してある請求項1又は2記載の住宅の耐震構造。
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