JP3908683B2 - 分散液、塗料および記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明の対象は少なくとも2種の金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末の粉末タイプを含有する水性分散液である。更に、本発明の対象はこの分散液から出発する塗料およびインクジェット記録媒体である。
【0002】
記録支持体の表面はその印刷特性を改善するために塗料で被覆されている。例えばインクの吸収、乾燥時間および付着性、並びに記録媒体の光沢は、特に重要である。特に写真様材料のためには光沢および高いインク吸収能が著しい特徴である。
【0003】
光沢を有する記録支持体を製造するための塗料は一般に、顔料、例えば水和物化された水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素(シリカ)、二酸化チタン、およびバインダー、例えばポリビニルアルコール、の水性分散液を包含し、その際顔料を粉末の形で、または粉末の分散液として使用する。
【0004】
高い光沢の被覆は例えばシリカ微粉末により達成することができる。欠点は塗料のために使用する分散液の安定性がしばしば低いことおよびその高い粘度である。こうして、この分散液はしばしばその塗料への加工の直前に製造しなければならない。高く充填した分散液は、その高い粘度のために加工が困難である。
【0005】
塗料の充填度はそれで製造した記録媒体の品質および加工の経済性にとって重要なパラメータである。高い充填度の塗料は低い充填度の塗料に比べて所定の塗布量を達成するためにより少量の塗料を必要とする。高い充填度においてはより少量の水を蒸発させればよく、これにより迅速な乾燥が行われるという結果になる。こうして、低い充填度の塗料に対して加工を経済的に実施することができる。
【0006】
高い光沢および良好なインク吸収能は、この塗料をキャストコート法(キャストコーチング)により塗布する場合に、方法技術的にも達成することができる。しかしこの方法は比較的ゆっくりでありかつ費用が高い。
【0007】
DE−A−10035054においては、高い光沢並びに良好なインク吸収性の記録媒体に導く塗料を製造するために、50nmまたはそれ以下の1次粒子直径を有するカチオン化シリカ微細粒子を水性分散液に供給する。
【0008】
US−6284819中には、一定の粘度を有する塗料が記載されており、これはその種類およびその大きさにおいて異なる2種の粒子の水性分散液から得られる。第1の粉末タイプは金属酸化物粒子、例えばシリカ、カチオン化シリカまたは酸化アルミニウムを包含する。大きさは、第1の粉末タイプが、100nmより小さい平均1次粒子径を有し、100〜500nmの平均凝集体径を有する、小さい1次粒子の凝集体を包含するとして定義されている。更に、第2の粉末タイプの粒子の平均凝集体直径は第1の粉末タイプの平均凝集体直径より少なくとも半分だけ小さい。この第2の粉末タイプは金属酸化物および合成ポリマーを包含する。第1の粒子タイプ対第2の粒子タイプの粒子の質量比は9〜91質量%の間にある。そのように定義した塗料を用いて高い光沢と良好なインク吸収能を有する記録媒体を製造することができる。その際この粒子の第1の粉末タイプは液体の吸収に関与しているとしている。第2の粉末タイプの小さい凝集体は空隙を満たすとしている。全体では塗料のパッキング密度(Packungsdichte)は上昇する。重要な特徴は、第2の粉末タイプの粒子の平均凝集体直径は第1の粒子タイプの平均凝集体直径より少なくとも半分だけ小さいということである。実施例中で示されているように、1つの分散液は第1の粉末タイプの粒子を含有し、1つの分散系は第2の粉末タイプの粒子を含有する、2種の水性分散液の物理的混合物にバインダー、例えばポリビニルアルコールを添加することにより塗料が得られる。US−6284819中には金属酸化物粒子の全ての組合せが、分散液の所定のpH値において、その特異的な表面電荷に無関係に開示されている。このことは場合により安定でなく、急速にゲル化する傾向にあり、従って限られて塗料の製造に適用される分散液に導く。
【0009】
例は、塗料へのおよびこの塗料で製造した高い光沢、良好なインキ吸収能および迅速な乾燥時間を有する記録媒体への高い興味が存在することを示している。この際、塗料のための出発材料として使用できる分散液が生じるということは特に重要である。
【0010】
【特許文献1】
DE−A10035054
【特許文献2】
US−6284819
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は記録支持体上に塗布した際に高い光沢と良好なインク吸収能および良好な乾燥挙動を示す記録媒体を生じる塗料の製造を可能にする、高い充填度および低い粘度を有する分散液を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この課題は、金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末を分散液の総量に対して20〜80質量%の量で含有し、
−金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末が分散液中に1次粒子の凝集体の形で存在し、
−その際凝集体の平均直径が10nm〜300nmであり、かつ
−1次粒子の平均直径が5〜50nmである、
安定な水性分散液において、
−粉末が少なくとも2種類の粉末タイプを包含し、
−その際、この粉末タイプが分散液の所定のpH−値において同じ符号の表面荷電を有し、
−粉末間のファンデルワールス引力より大きい粒子間の静電反発力に作用するゼータ電位を有し、
−2つの粉末タイプ間の1次粒子の平均直径が少なくとも1.5倍異なっており、かつ
−分散液中で第2およびその他の粉末タイプの平均凝集体直径が第1の粉末タイプの大きさの60〜150%であり、かつ
−それぞれの粉末タイプが分散液中に少なくとも1質量%まで存在する、
ことを特徴とする安定な水性分散液により解決する。
【0013】
この粉末の1次粒子とは、高分解性のTEM−画像中で明らかに更に破砕することのできない最も小さい粒子であると理解することができる。多くの1次粒子はその接触位置で一緒に凝集することができる。この凝集体(Aggregat)は分散装置によっても十分に分割することができないか、全く分割することができない。多くの凝集体はルーズな集合体(Agglomerat)になることができ、この際この工程は好適な分散により再びもとに戻すことができる。
【0014】
平均凝集体直径とは球相当径(Aequivalentkugeldurchmesser)であり、ピーク分析の体積基準のメジアン値(Volumengewichteter Median-Wert)として記載されていると理解される。これは使用した粉末を動的光散乱により、例えばMalvern Zetasizer 3000HSaの装置を用いて測定した。この方法では異なる粉末が存在し、分散液中でそれらの凝集体が60〜150%の平均直径を有する場合、モノモード分布が測定される。すなわち、異なる粉末タイプからなる粉末の平均凝集体直径は、それらが60〜150%の平均直径を有する場合、同じ大きさが測定される。異なる2種類の粉末を有する分散液において、分散液中の1種の粉末の凝集体が第2の粉末の凝集体の直径の60%より小さいか、または150%より大きい場合、光分散は粉末混合物のビモード分布を示す。このように測定されたビモード分布は請求した範囲の外である。
【0015】
安定という表現の下には、この分散液が少なくとも1か月間の期間にわたって沈殿せずに、底面に沈殿物を形成しないということである。このことは分散液を輸送することができ適用の直前に製造しなくてもよいことを意味する。
【0016】
水性とは、液相の主成分が水であると理解されるべきである。
【0017】
安定な分散液を達成するためには、分散液中に存在する粒子の表面荷電が同じ符号を有するということが重要である。表面荷電が同じ符号を有する粒子は反発しあう。ゼータ電位が十分に高い場合には、反発力が粉末粒子のファンデルワールス引力を越えることができ、粒子のフロキュレーションまたは沈殿に導かない。ゼータ電位は粒子の表面荷電に関する尺度である。これは分散液中の電気化学的二重層金属酸化物粒子および/またはメタロイド酸化物粒子/電解質の内部の剪断面での電位である。ゼータ電位は特に粒子の種類、例えば二酸化ケイ素、カチオン化二酸化ケイ素または酸化アルミニウムに依存する。ゼータ電位との関連において重要な大きさは粒子に関する等電点(IEP)である。IEPはゼータ電位がゼロであるpH値を示す。IEPは酸化アルミニウムまたはカチオン化二酸化ケイ素では約9〜10のpH値、二酸化ケイ素ではpH3.8を下回る。
【0018】
表面への電荷密度は周囲の電解質中の電位を決定するイオンの濃度の変化により影響を受けることがある。粒子が酸性または塩基性の粉末タイプを表面に有する分散液においては、pH値を調節することにより荷電を変化させることができる。pH値とIEPとの間の差が大きければ大きいほど分散液は安定である。
【0019】
ゼータ電位は例えば分散液のコロイド振動流(CVI)の測定によりまたは電気泳動によるモビリティーの測定により決定することができる。
【0020】
粉末タイプの数は制限されない。2種の粉末タイプを使用することが有利である。2種の粉末タイプが、粉末タイプ1:粉末タイプ2の質量比が10:90〜90:10の間であるのが特に有利である。
【0021】
粉末タイプの平均一次粒子直径は有利な実施形において少なくとも2倍、特別な実施形においては少なくとも2.5倍だけ異なっている。
【0022】
第2およびその他の更なる粉末タイプの平均凝集体直径は特別な実施形においては第1の粉末タイプの大きさの80〜120%を有していてよい。特に有利であるのは粉末タイプの凝集体直径とほぼ同じ直径である。
【0023】
本発明の金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末は二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化セリウムおよび酸化ジルコニウムを包含する。この粉末の表面は酸性中心および塩基性中心を示す。金属酸化物およびメタロイド酸化物の由来は制限されない。有利には火炎加水分解により製造された金属酸化物およびメタロイド酸化物を本発明による分散液に使用する。特に有利であるのは火炎加水分解により製造した二酸化ケイ素および酸化アルミニウムである。火炎加水分解とは燃料ガス、有利に水素ガスと酸素とを反応させることにより生じる火炎中の気相中での金属化合物またはメタロイド化合物の加水分解であると理解される。その際、最初に高分散性の、非多孔性の一次粒子が形成され、これは更に反応経過により凝集体(Aggregat)に成長し、これは更に集合体(Agglomerat)に集合することがある。この一次粒子のBET−表面積は5〜600m2/gである。
【0024】
火炎加水分解により製造された二酸化ケイ素はカチオン化形でも使用することができる。これは火炎加水分解により製造した二酸化ケイ素粉末を分散媒体中に可溶性のカチオン性ポリマーで処理することにより行う。有利には100000g/モルより少ない質量平均分子量を有するポリマーを使用する。特に有利であるのは2000〜50000g/モルの範囲である。
【0025】
カチオン性ポリマーは第4アンモニウム基、ホスホニウム基、第1、第2または第3アミン基の酸付加物、ポリエチレンイミン、ポリジアリルアミンまたはポリアリルアミン、ポリビニルアミン、ジシアンジアミド縮合物、ジシアンジアミド−ポリアミン−縮合物またはポリアミド−ホルムアルデヒド−縮合物であってよい。
【0026】
ジアリルアンモニウム化合物から出発するものが有利であり、ジアリルアミン化合物のラジカル環化反応により得ることができ、構造1または2を有する、ジアルキルジアリル化合物から出発するものが特に有利である。構造3および4はジアルキルジアリル化合物から出発したコポリマーを表す。
【0027】
その際R1およびR2は水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、またはt−ブチル基を表し、その際R1およびR2は同一または異なっていてよい。アルキル基の水素原子は更にヒドロキシ基により置換されていてよい。Yはラジカル重合可能なモノマー単位、例えばスルホニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸を表す。X-はアニオンを表す。
【0028】
【化1】
【0029】
ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)−溶液(PDADMAC−水溶液)を例として挙げることができる。
【0030】
カチオン性ポリマーの含量は、カチオン性ポリマーと二酸化ケイ素粉末とからなる量に対して、0.1〜15、有利に0.5〜10、特に有利に0.8〜5質量%であってよい。
【0031】
本発明の有利な更なる構成においては、少なくとも1種の粉末タイプが混合酸化物粉末であってよい。混合酸化物粉末としては二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、二酸化チタン、酸化セリウムまたは酸化ジルコニウムを包含する群からの少なくとも2種の酸化物の粉末を使用することができる。
【0032】
混合酸化物とは、例えばSi−O−AlまたはSi−O−Tiのような混合した酸素−金属/メタロイド−結合の形成下に原子レベルでの酸化物粉末の緊密な混合であると理解される。それと共に、一次粒子は酸化物粉末が隣接して存在する領域、例えば酸化アルミニウムに隣接して二酸化ケイ素の領域、も有していてよい。
【0033】
有利には火炎加水分解により製造した混合酸化物粉末を使用することができる。その際、混合酸化物の前駆物質はを別々にまたは一緒に、バーナー中に導入し、そこで火炎中で燃焼し、かつ生じた混合酸化物粉末を分離する。この粉末の製造は例えばEP−A−585544、DE−A−19919635(両方ともSiO2−Al2O3−混合酸化物)またはDE−A−4235996(SiO2−TiO2−混合酸化物)中に記載されている。
【0034】
本発明はDE−A−19650500中に記載されている方法で製造されている、ドープされた金属酸化物またはメタロイド酸化物も包含する。特にDE−A−19847161中に記載されたケイ素−アルミニウム−混合酸化物である。
【0035】
本発明は同様に金属酸化物またはメタロイド酸化物をコアとして有し、これが完全にまたは部分的にこれとは異なる金属酸化物またはメタロイド酸化物で被覆されている粉末をも包含する。この被覆は液体媒体中で、または金属酸化物またはメタロイド酸化物の蒸気状の前駆物質から析出法により被覆することができる。
【0036】
有利な実施形においては本発明による分散液の粘度は剪断速度12s- 1および温度23℃で1500mPa・sを下回る値である。特に有利には、剪断速度12s- 1および温度23℃で1000mPa・sの値を下回る。
【0037】
本発明による分散液は、更にpH値を調節するための物質、例えば酸、塩基または緩衝剤系、分散液を安定化するための添加物、例えば塩、表面活性物質、有機溶剤、殺菌剤、および/または殺真菌剤を含有していてよい。
【0038】
本発明のその他の対象は本発明の分散液の製法であり、この方法は分散装置により粉末タイプを水性分散液中に相互に分離して分散し、引き続き合して、または粉末を最初に物理学的に混合し、次いで一緒に分散させるか、または粉末タイプを少量宛分散装置中に加え、次いで一緒に分散することを特徴とする。場合により分散の前に前分散を行うことができる。
【0039】
前分散のためには、例えば高速ミキサーまたは歯付き円板が好適である。分散のためにはローター・ステーター装置、例えばウルトラ・チュラックス(Urtra Turrax : IKA社)、またはYstral社からの同様な物、更にボールミルおよびアトリションミルが好適である。高エネルギー導入は遊星形混練機/遊星形ミキサーで可能である。しかしながら、これらのシステムの効果は必要な高い剪断エネルギーを粒子の破砕のために導入するために十分に高い、加工する混合物の粘度と結びついている。
【0040】
高圧ホモジナイザーを用いて100nmより小さい平均凝集体直径を有する水性分散液を得ることができる。この装置においては、2つの高圧下にある前分散された懸濁流がノズルを介して放圧される。両方の分散液のジェット流は正確に相互にぶつかり、粒子はそれ自体で粉砕される。他の実施形においては、前分散は同様に高圧下におかれるが、粒子の衝突は装甲された壁領域に対して行われる。処理はより小さい粒子を得るために任意の回数繰り返すことができる。
【0041】
本発明のその他の対象は、本発明による分散液および少なくとも1種の親水性バインダーを含有する塗料である。
【0042】
バインダーとしてはポリビニルアルコール、部分的または完全に鹸化した、並びに第1、第2または第3アミノ基または第4アンモニウム基を主鎖または側鎖に有するカチオン化ポリビニルアルコールを使用することができる。更に、これらのポリビニルアルコール同士のおよび、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、シラン処理ポリビニルアルコール、スチレン−アクリレート−ラテックス、スチレン−ブタジエン−ラテックス、メラミン樹脂、エチレン−酢酸ビニル−コポリマー、ポリウレタン樹脂、合成樹脂、例えばポリメチルメタクリレート、ポリエステル樹脂(例えば不飽和ポリエステル樹脂)、ポリアクリレート、変性デンプン、カゼイン、ゼラチンおよび/またはセルロース誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロース)との組合せを使用する。ポリビニルアルコールまたはカチオン化ポリビニルアルコールを使用するのが有利である。
【0043】
更に、塗料は更に1種または複数種のその他の顔料、例えば炭酸カルシウム、層状ケイ酸塩、アルミニウムシリケート、プラスチック顔料(例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン)、ケイ酸(例えば、コロイドケイ酸、沈降ケイ酸、シリカゲル、前記ケイ酸化合物のカチオン化変性体)、アルミニウム化合物(例えば、アルミニウムゾル、コロイド質酸化アルミニウム、およびこれらのヒドロキシル化合物、例えばプソイドベーマイト、ベーマイト、水酸化アルミニウム)、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレイ、タルク、硫酸カルシウム、炭酸亜鉛、サテンホワイト、リトポン、ゼオライト、を含有していてよい。
【0044】
塗料は金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末含量10〜60質量%を有していてよい。含量が15質量%を越えるのが有利であり、25質量%を越えるのが特に有利である。
【0045】
更に、塗料は金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末に対してバインダーを3〜150質量%含有する。10〜40質量%であるのが有利であり、3〜15質量%であるのが特に有利である。
【0046】
酸化ジルコニウム、ホウ酸、メラミン樹脂、グリオキサールおよびイソシアネートのような架橋剤およびバインダーシステムの分子鎖を一緒に結合するその他の分子はバインダー系の耐水性を上昇させ、被覆を増強するために使用することができる。
【0047】
更に、助剤、例えば蛍光増白剤、消泡剤、湿潤剤、pH−緩衝剤、UV−吸収剤および粘度調節剤を使用することができる。
【0048】
本発明の更なる対象は塗料の製造であり、この方法は場合によりその他の添加物を添加されていてよい、親水性バインダーの水溶液に撹拌下に本発明による分散液を添加し、場合により金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末およびバインダーの所望の比および所望の総固体含量が達せられるまで希釈することを特徴とする。その際、添加の順序は重要ではない。場合により一定の期間、後攪拌し、場合により必要であればその後真空下に脱気する。添加物とは、例えば顔料、架橋剤、蛍光増白剤、消泡剤、湿潤剤、pH−緩衝剤、UV−吸収剤および粘度補助剤であると理解される。
【0049】
本発明の更なる対象は本発明による塗料および支持体を使用するインク吸収層である。支持体としては例えば紙、コート紙、樹脂フィルム、例えばポリエステル樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ジアセテート樹脂、トリアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロファン、セルロイドおよびガラスプレートを使用することができる。
【0050】
いわゆる写真用印画紙原紙、すなわち一層または複数層のポリエチレンフィルムが前面および/または裏面に被覆された紙が有利である。更にポリエステルフィルム、PVCフィルムまたはプレコート紙である。
【0051】
本発明による記録媒体は、インク吸収層が同じ種の複数の被覆層または異なる層からなる媒体も包含する。本発明による塗料は僅かに1つまたは複数の層中に存在していてよい。こうして例えば更に異なるインク吸収被覆、例えば沈降ケイ酸を含有する層を本発明による塗料の下に塗布することもできる。更に、1層または複数層のポリマー層(例えばポリエチレン)を基材上におよび/または本発明による被覆上に塗布し、機械的安定性および/または光沢を被覆において上昇させることもできる。
【0052】
支持体は透明または不透明であってよい。支持体の厚さは制限されず、有利には50〜250μmの厚さを使用する。
【0053】
本発明の更なる対象は記録媒体の製造であり、支持体上に塗料を塗布し、乾燥することを特徴とする。塗料の塗布は全ての常用の塗布法、例えばロール塗布、ナイフ塗布(ブレード塗布)、エアブラシ、ドクターナイフ(プロファイルド、平坦、溝付き)、キャストコーチング、フィルムプレス、サイズプレス、フローコーチング(カーテンコーチング)およびスリットノズル塗布(例えばキャスティングナイフ、スロットダイ塗布法)およびこれらの組合せを適用することができる。非常に均質な塗布を可能にする方法、例えばキャストコーチング、フローコーチングおよびスロットダイ塗布法が有利に使用される。
【0054】
塗布された基材は全ての常用の方法、例えば空気乾燥または熱風乾燥方式(例えば、熱空気通路)、接触または伝導乾燥、エネルギー放射乾燥(例えば、赤外線およびマイクロ波)により乾燥することができる。
【0055】
本発明による分散液が低い粘度で高い充填度を有し、これで製造した塗料は高い光沢を有するということは意外なことであった。US6284819によれば、水性分散液からなる塗料が得られ、これは2つの凝集体の粉末タイプを含有し、この際第2の粉末タイプの凝集体直径は第1の粉末タイプの凝集体直径より少なくとも50%小さい。第2の粉末タイプの凝集体直径は更に著しく小さい、例えば20nmより小さいのが有利である。その際大きい凝集体直径を有する粉末タイプは液体の吸収に関与し、第2の粉末タイプのより小さい凝集体直径を有する粉末タイプは空間を満たす。全体としては被覆のパッキング密度が上昇する。
【0056】
これに対して、本発明による分散液および塗料はUS6284819とは異なり、個々の粉末タイプの凝集体直径は大きい凝集体の60%より小さくない。特に有利であるのは凝集体の直径が同じである。
【0057】
本発明による分散液および塗料の非常に良好な特性の説明は現在判明していない。可能な解釈を図1および2に記載する。
【0058】
図1は分散液中の2つの異なる大きさの一次粒子の凝集体の配置を示す。その際低いBET−表面積を有する凝集体は小さいBET−表面積を有する凝集体の半分の直径を有する。図1はUS6284819に記載された事実に相当する。図1は分散液の高い充填度を明らかにするがこれは孔容積にマイナスに作用し、劣悪な画像特性に導く。
【0059】
図2は2つの種類の凝集体を有する本発明による分散液における状態を示す。その際2つの種類は同じ凝集体の大きさを有するが、異なる1次粒子の大きさを有する。ここでは高い充填度において大きな孔が形成される。
【0060】
【実施例】
適用例
分析法:分散液の粘度は測定システムCC27を有する装置MCR300、Parr-Physica社を用いて測定する。その際、0.01〜100s- 1の剪断速度で測定する。12s - 1および23℃における粘度を記載する。塗料の粘度はブルークフィールドRVT回転粘度測定器を用いて100s- 1および23℃で測定する。
【0061】
ゼータ電位はDispersion Technology Inc.社のDT−1200型の装置を用いてCVI法により測定する。
【0062】
凝集体の大きさは動的光散乱法により測定する。装置Zetasizer 3000HSa(Malvern Instruments, UK)を使用した。ピーク分析からの体積基準のメジアン値を示した。
【0063】
使用した粉末の平均1次粒子径は透過型電子顕微鏡(TEM)により測定した。
【0064】
粉末:粉末としてはDegussa AG社の熱分解法で製造した二酸化ケイ素(エーロジル(Aerosil)(R))および熱分解法で製造した酸化アルミニウム(VP Alu)、DuPont社のコロイド製造した二酸化ケイ素(Ludox(R))、Degussa AG社のケイ素・アルミニウム混合酸化物(MOX、DOX)を使用した。(第1表)。
【0065】
分散液:分散液の分析データは第2表中に記載されている。
【0066】
分散媒体として記載した実施例のためには完全脱塩水を使用した。ケイ酸分散液のためのカチオン化剤としてはポリ−DADMAC−作用物質含量40質量%を有する、Katpol GmbH社のPolyquat 40U05NVを使用する。大規模での分散のためにはYstral社のインライン分散装置Conti-TDS 3を使用する。このローター・ステーター装置は標準的には3000r.p.mで作動される。実験室分散液はIKA社のウルトラ・チュラックスXYにより7000r.p.mで製造される(“UT”)。明らかに高い剪断エネルギーは個々の場合に(分散液2および10)スギノ社、日本の湿式ジェット・ミルのUltimaizer HJP-25050を用いて達せられる。2500バールまでの圧力を用いて0.3mmのダイアモンドノズルを使用した。この装置のためには必要な前分散をConti-TDSを用いて生成する。
【0067】
分散液1(D1)(比較例):エーロジル(R)200およびカチオン性ポリマー、低い剪断エネルギー
水31.7kg中にPolyquat2.4kgを溶かし、エーロジル(R)200の7.7kgを25分かけてConti-TDSの吸引ノズルを介して分散した。この分散液を更に5分間、後分散した。この分散液は固体含量が18.4質量%に達した際に粘性の液体である。更なる粉末はもはや添加することができない。この分散液はその高い粘度により塗料の製造には適当ではない。
【0068】
分散液2(D2)(比較例):エーロジル(R)200およびカチオン性ポリマー、高い剪断エネルギー
分散液D1を湿式ジェット・ミルを用いて1000バールで更に剪断する。その際、粘度は低下し、Conti-TDSを用いて更にエーロジル(R)200 2.3kgを添加することができ、固体含量22.6質量%が達せられた。この分散液を最後に1回Ultimaizer中で2000バールで剪断した。固体含量のこれ以上の上昇は可能ではない。
【0069】
分散液3(D3)(比較例):エーロジル(R)130およびカチオン性ポリマー、低い剪断エネルギー
水1085g中にPolyquat25.4gを溶かし、エーロジル(R)130の390gを剪断条件(UT)下に添加した。30分間、後分散した。26質量%の固体含量が得られる。固体含量の更なる上昇は不可能である。この分散液はその高い粘度により塗料の製造には適当ではない。
【0070】
分散液4(D4)(比較例):エーロジル(R)130、エーロジル(R)200およびカチオン性ポリマー
水1110g中にPolyquat30.0gを溶かし、エーロジル(R)130の180gおよびエーロジル(R)200 180gを剪断条件(UT)下に少量宛、交互に、添加した。30分間、後分散した。24質量%の固体含量が得られる。固体含量の更なる上昇は不可能である。この分散液はその高い粘度により塗料の製造には適当ではない。
【0071】
分散液5(D5)(比較例):エーロジル(R)90およびコロイドシリカ(Ludox(R))
水525g中に僅かにKOHを溶かし、pH値を11.0にした。その中に、剪断条件(UT)下にエーロジル(R)90 225gを添加し、30分間、後分散する。固体含量30質量%およびpH値9.5およびゼータ電位−41mVを有する分散液が得られる。凝集体の大きさは170nmとして測定される。
【0072】
コロイドケイ酸(Silica Ludox(R)、DuPont社)がpH9.5で50%水性分散液の形で得られる。ゼータ電位は−38mVとして測定される。粒度は25nmとして測定される。
【0073】
両方の分散液の1:1混合物を製造し、これは固体物質含量40質量%およびpH値9.5を有する。粒度分析は29nmおよび168nmにピークを有するビモード分布を示す。
【0074】
分散液6(D6):エーロジル(R)OX50、エーロジル(R)200およびカチオン性ポリマー
D4と同様に実施するが、但し水1025g、Polyquat 25.0g、エーロジル(R)300 112.5gおよびエーロジル(R)OX50 337.5gを使用する点が異なる。30質量%の固体含量が達せられる。
【0075】
分散液7(D7):エーロジル(R)130、エーロジル(R) OX50およびカチオン性ポリマー
D4と同様に実施するが、但し水1033g、Polyquat 17.3g、エーロジル(R)300 150gおよびエーロジル(R)OX50 300gを使用する点が異なる。30質量%の固体含量が達せられる。
【0076】
分散液8(D8):エーロジル(R)200およびエーロジル(R) OX50およびカチオン性ポリマー
D4と同様に実施するが、但し水1027.5g、Polyquat 22.5g、エーロジル(R)200 150gおよびエーロジル(R)OX50 300gを使用する点が異なる。30質量%の固体含量が達せられる。
【0077】
分散液9(D9):エーロジル(R)380、エーロジル(R)200およびエーロジル(R) OX50およびカチオン性ポリマー
D4と同様に実施するが、但し水1021g、Polyquat 28.8g、エーロジル(R)380 46g、エーロジル(R)200 104gおよびエーロジル(R)OX50 300gを使用する点が異なる。30質量%の固体含量が達せられる。
【0078】
分散液10(D10):VP Alu1およびVP Alu130
水23.9kg中にVP Alu1 8kgをConti-TDSの吸引管を介して装入し、その際半濃縮酢酸の添加によりpH値をpH4.5に調節する。引き続き、VP Alu130 8kgを同様に装入する。固体含量40質量%が得られる。
【0079】
分散液11(D11):エーロジル(R)OX50、エーロジル(R)300、カチオン性ポリマー
水34kg中にPolyquat1.8kgを溶かし、引き続きConti-TDSの吸引管を介してまずエーロジル(R)OX50 8.8kgを配量する。引き続き、同様にしてエーロジル(R)300を全部で10.45kg配量し、その際そのうちの4kgの配量後、湿式ジェット・ミルを1000バールで付加的な剪断装置として平行に接続し、上昇する粘度を更に押さえる。引き続き同様にして更に15分間、後剪断する。全体ではこのようにして35質量%の固体含量が達せられる。
【0080】
分散液12(D12):VP Alu1、エーロジル(R)300およびカチオン性ポリマー
D4と同様に実施するが、但し水951.5g、Polyquat 23.5g、VP Alu1 300gおよびエーロジル(R)300 225gを使用する点が異なる。35質量%の固体含量が達せられる。
【0081】
本発明による分散液D5〜D11は高い固体含量において低い粘度を有するということを実施例は示す。比較例D1〜D4は低い固体含量において、明らかに高い粘度を有する。D1、D3およびD4は塗料の製造に好適ではなく、D2は限られた範囲で適している。
【0082】
分散液D13〜D20は混合酸化物粉末を含有する。分散液の分析データは第3表中に記載されている。
【0083】
分散液13(D13):DOX 110、AE 380、カチオン性ポリマー
分散液13A(D13A):水35kg中にPolyquat1.38kgを溶かし、45分以内にConti-TDSの吸引管を介してDOX 110を総量で36.5kg添加する。pH2.96、固体含量50%の安定な分散液が得られる。凝集体の大きさは113nmである。
【0084】
分散液13B(D13B):水1143g中にPolyquat57.0gを溶かし、剪断条件下(UT)にエーロジル(R)380を総量で300g添加する。30分間、後分散し、pH2.94、20%濃度の安定な分散液が得られる。凝集体の大きさは163nmである。
【0085】
分散液13(D13):分散液D13AおよびD13Bをそれぞれ異なる比で試料瓶中に総量100gの混合分散液が生じるように混合する。1分間強力に振盪し、1時間静置し粘度を測定する。
【0086】
この分散液の分析値を第4表および第3図に記載する。図3はDOX 110およびAE 380の総量に対する混合酸化物の割合に対して、□で表した分散液中の固体含量(質量%)、および●で表した粘度(mPa・s)の依存性を示す。ここで1は分散液中にDOX 110のみが固体物質として存在することに相当し、0はAE 380のみが存在することを表す。
【0087】
全ての混合物が両方の出発分散液より低い粘度を有し、固体含量約30質量%および約200m2/gの平均BET−表面積で最少の粘度を有する。
【0088】
分散液14(D14):DOX 110、AE 300、カチオン性ポリマー
D4と同様に実施するが、水1022g、Polyquat 28.0g、エーロジル(R)300 112.5gおよびDOX 110 337.5gを使用した点が異なる。30質量%の固体含量が達せられる。
【0089】
分散液15(D15):DOX 110、MOX 300、カチオン性ポリマーD14と同様に実施するが、エーロジル(R)300の代わりにMOX 300 を使用した点が異なる。30質量%の固体含量が達せられる。
【0090】
分散液16(D16):MOX 170、DOX 110、カチオン性ポリマーD4と同様に実施するが、水942g、Polyquat 33.0g、MOX 170300gおよびDOX 110 225gを使用した点が異なる。35質量%の固体含量が達せられる。
【0091】
分散液17(D17):DOX 110、AE 200、カチオン性ポリマー
D4と同様に実施するが、水1021g、Polyquat 28.8g、エーロジル(R)380 46gおよび、エーロジル(R)200 104gおよびDOX 110 300gを使用した点が異なる。30質量%の固体含量が達せられる。
【0092】
分散液18(D18):DOX 110、AE 380、カチオン性ポリマー
分散液18A(D18A):水42kg中にPolyquat2kgを溶かし、引き続きConti-TDSの吸引管を介してDOX 110 9kgおよびエーロジル(R)380 9kgを添加する。固体含量30質量%の分散液が得られる。
【0093】
分散液18B(D18B):分散液D18A 50kgを湿式ジェットミルを用いて全部で5通路中で2500バールで剪断した。その際開始粘度180mPa・sが9mPa・sに低下した。
【0094】
分散液18C(D18C):分散液D18B40kg中に更にPolyquat2kgを溶かす。引き続き更にDOX 110 7kgおよびエーロジル(R)380 7kgを循環法によりConti-TDSおよび2500バールでの湿式ジェットミルでの恒常的な剪断下に添加する。固体含量46.5質量%の分散液が得られる。
【0095】
分散液19(D19):DOX 110、AE 300、カチオン性ポリマー
D18Aと同様に実施するが、DOX 110 6kgおよびエーロジル(R)300 12kgを使用し、こうして固体含量30質量%が得られる。
【0096】
分散液20(D20):DOX 110、AE 200、カチオン性ポリマー
D19と同様に実施するが、エーロジル(R)300の代わりにエーロジル(R)200を使用し、かつPolyquatを1.4kgのみ使用し、こうして固体含量30質量%が得られる。
【0097】
塗料
処方:固体含量12.33%の水性ポリビニルアルコール溶液(PVA Mowiol 40-88、Clariant社)をビーカー中に装入し、分散液D(n)の添加の後に、所望の固体物質含量を有する塗料が得られるのような量の水と混合する。その際水と混合したポリビニルアルコール溶液にそれぞれの分散液を高速ミキサーディスクを用いて500r.p.mで撹拌下に添加する。添加が終了した後、更に30分間500r.p.mで後攪拌する。その後、塗料をデシケータおよび水流ポンプを用いて脱気する。
【0098】
分散液D2、D6、D10、D11、D18、D19およびD20から出発して、塗料を製造する。塗料S(n)は分散液中の固体物質に関して分散液D(n)100部およびPVA Mowiol 40-88 x部を含有する。この塗料の組成および分析データを第5表に記載する。記号Aは後に記載するフィルムの塗布に関し、記号Bは紙への塗布に関する。
【0099】
粘度の値からは分散液D6、D10およびD11から得られる塗料、S6−A、B、S10−A、BおよびS11−A、Bは公知技術により得られたS2−A、Bより、高い固体含量において低い粘度を有するということが明らかになる。S6−BはS2−Aより僅かに高い粘度を有するが明らかに高い固体含量においてである。
【0100】
インク吸収媒体
記号Aを有する塗料で湿潤フィルムスパイラルブレード(Nassfilmspiralrakeln)を用いて厚さ100μmの未処理のポリエステルフィルム(Benn社)上に塗布する。乾燥はヘヤードライヤーを用いて実施した。得られた記号Aを有する塗料の塗布量は25g/m2である。
【0101】
コートフィルムを写真用光沢フィルムに調整したEpson Stylus Color 980を用いて、1440dpiで、エプソン標準、ガンマ(D):1.8で内部テスト画像を用いて印刷する。
【0102】
記号Bを有する塗料をつや消しインクジェット紙(Zweckform社、No2576)上に湿潤フィルムスパイラルブレードを用いて塗布する。乾燥はヘヤードライヤーを用いて実施した。コート紙を圧力10バールおよび50℃で実験室用カレンダーを用いてつや出しをした。得られた記号Bを有する塗料の塗布量は13g/m2である。
【0103】
コート紙を写真用光沢フィルムに調整したEpson Stylus Color 980を用いて、1440dpiで、二方向性で、エプソン標準、ガンマ(D):1.8で内部テスト画像を用いて印刷する。
【0104】
製造されたインク吸収媒体の光沢、付着およびテスト画像の視覚による印象を第6表に記載する。従来技術による吸収媒体(M2−A、B)は光沢および付着において良好〜可であり、テスト画像の印象は非常に良好な値であったが乾燥挙動が不可である。本発明による媒体は光沢、付着、テスト画像に関して良好〜非常に良好を示す。乾燥挙動は本発明による吸収媒体は、従来技術の挙動に対して明らかに優れている。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】
【表5】
【0110】
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】US6284819に記載された分散液の状態を示す図である。
【図2】本発明による分散液の状態を示す図である。
【図3】DOX 110およびAE 380の総量に対する混合酸化物の割合に対して、□で表した分散液中の固体含量(質量%)、および●で表した粘度(mPa・s)の依存性を示す表の図である。
Claims (18)
- 金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末を分散液の総量に対して20〜80質量%の量で含有し、
−金属酸化物粉末および/またはメタロイド酸化物粉末が分散液中に平均直径が異なる1次粒子の凝集体の形で存在し、
−その際凝集体の平均直径が10nm〜300nmであり、かつ
−1次粒子の平均直径が5〜50nmである、
安定な水性分散液において、
−粉末が少なくとも2種類の粉末タイプを包含し、
−その際、この粉末タイプが分散液の所定のpH−値において同じ符号の表面荷電を有し、
−粉末間のファンデルワールス引力より大きい粒子間の静電反発力に作用するゼータ電位を有し、
−2つの粉末タイプの1次粒子の平均直径が少なくとも1.5倍異なっており、かつ
−分散液中で第2およびその他の粉末タイプの平均凝集体直径が第1の粉末タイプの凝集体直径の60〜150%であり、その際2つの粉末タイプの1次粒子の平均直径が少なくとも1.5倍異なっており、かつ
−それぞれの粉末タイプが分散液中に少なくとも1質量%まで存在する、
ことを特徴とする安定な水性分散液。 - 粉末タイプが2種類存在する、請求項1記載の分散液。
- 粉末タイプ1対粉末タイプ2の質量に関する比が10:90〜90:10である、請求項1または2記載の分散液。
- 粉末タイプの平均1次粒子直径が少なくとも2倍異なる、請求項1から3までのいずれか1項記載の分散液。
- 第2およびその他の粉末タイプの平均凝集体直径は第1の粉末タイプの大きさの80〜120%である、請求項1から4までのいずれか1項記載の分散液。
- 粉末タイプは火炎加水分解により製造した金属酸化物粉末またはメタロイド酸化物粉末である、請求項1から5までのいずれか1項記載の分散液。
- 粉末タイプが火炎加水分解により製造したカチオン化型の二酸化ケイ素である、請求項1から6までのいずれか1項記載の分散液。
- 少なくとも1種の粉末タイプが混合酸化物粉末である、請求項1から7までのいずれか1項記載の分散液。
- 混合酸化物粉末が火炎加水分解により製造された粉末である、請求項8記載の分散液。
- その粘度が剪断速度12s- 1および温度23℃で1500mPa・sの値を越えない、請求項1から9までのいずれか1項記載の分散液。
- pH値を調節するための物質、例えば酸、塩基または緩衝剤系、分散液の安定化のための添加物、例えば塩、表面活性物質、有機溶剤、殺菌剤および/または殺真菌剤を含有する、請求項1から10までのいずれか1項記載の分散液。
- 分散装置を用いて粉末を水性分散液に相互に別々に分散し、次いで合するか、または粉末タイプの粉末を最初に物理的に混合し、次いで一緒に分散するか、または粉末タイプの粉末を少量宛分散装置中に添加し、次いで一緒に分散する、請求項1から11までのいずれか1項記載の分散液の製法。
- 請求項1から11までのいずれか1項記載の分散液および少なくとも1種の親水性バインダーを使用する、インク吸収層を形成するための塗料。
- 粉末の含量が10〜60質量%である、請求項13記載の塗料。
- 粉末に対するバインダーの割合は3〜150質量%である、請求項13または14記載の塗料。
- 場合によりその他の添加物が添加されていてよい、親水性バインダーの水溶液に撹拌下に本発明による分散液を添加し、場合により混合酸化物粒子およびバインダーの所望の比および所望の総固体含量が達せられるまで希釈する、請求項13から15までのいずれか1項記載の塗料の製法。
- 請求項13から15までのいずれか1項記載の塗料および支持体を使用する、記録媒体。
- 支持体上に塗料を塗布し、乾燥することを特徴とする、請求項17記載の記録媒体の製法。
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