JP3908596B2 - コールサーバおよびそのポート切替え方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はイーサネット(注:米国XEROX社の登録商標)を介して対向機と通信を行なう運用ポートと待機ポートの2重化ポート構造を備えたコールサーバに係り、特に、PCI(Peripheral Components Interconnect)バスマスタを用いて待機ポートを運用ポートに切り替えるとともに、パケットを送信して対向機のポートを切り替えさせてパケット通信を継続するコールサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は、特許第2999089号公報に開示されているように、上位装置間の通信を実行する場合、通信回線と上位装置との間に2台の通信制御装置を設けて2重化構成とし、一方の通信制御装置を現用系とし、他方の通信制御装置を待機系とすることにより、通常時には現用系の通信制御装置を用いて上位装置の送受信を可能とし、現用系の通信制御装置に異常が発生した場合には、待機系の通信制御装置を現用系に切り替えて上位装置の通信を継続するものが知られている。
【0003】
なお、特許第2999089号公報に開示された通信制御装置には、現用系および待機系に共通な1つの固有アドレスが設定される構成で、異常が発生して待機系が現用系に切り替わっても、上位装置の固有アドレスとして通信に用いられている。
【0004】
このような構成により、現用系の通信制御装置が故障して待機系の通信制御装置が現用系となっても、上位装置の固有アドレスで通信を継続するため、通信相手となる上位装置は、現用系の通信制御装置の故障ならびに待機系の通信制御装置の現用系への切替えを意識することなく、切替え前の上位装置の固有アドレスを用いて通信を継続することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許第2999089号公報に開示された現用系ならびに待機系の2重化構成の通信制御手段は、2台のハードウェアで構成されており、故障が発生して待機系が現用系になる場合に、上位装置の固有アドレスを外部からそれぞれ現用系の装置に設定(書込み)する構成のため、複数の上位装置と通信制御装置とから構成されるシステムに修理した通信制御装置を流用するような場合の固有アドレスの重複を防止するために、機構的な処理や工夫を施さなければならない課題がある。
【0006】
また、特許第2999089号公報に開示された通信制御装置は、現用系に故障が発生し、待機系から現用系に切替える場合、切替えた通信制御装置に初期化処理を実行するとともに、外部から固有アドレスを設定しなければならず、初期化処理に時間を費やし、費やした時間の通信のロスを招く課題がある。
【0007】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は運用ポートの障害(異常)時に、待機ポートから運用ポートへの切替えが迅速で、単純な構成のパケットロスが少ないコールサーバを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係るコールサーバは、イーサネットの運用ポートおよび待機ポートを有し、前記運用ポートに障害が発生した場合に前記待機ポートを運用ポートに切り替えて通信を継続するコールサーバであって、障害が発生した運用ポートのPCIバスのバスマスタ制御手段のバスマスタを取り消し、待機ポートのバスマスタ制御手段をバスマスタに設定することにより前記運用ポートと前記待機ポートを切り替えるとともに、記憶手段に予め記憶されている対向機のIPアドレス及びコールサーバのMACアドレスを基にARPパケットを作成して前記対向機に送信し、前記ARPパケットの送信に応答して前記対向機より返信される前記対向機のMACアドレスを受信し、前記受信したMACアドレスに基づいて前記対向機にMACアドレスを変更させる指令を含むパケットを送信して前記対向機のルーティングテーブルを変更させて前記対向機のポートを障害が発生した前記運用ポートと接続するポートから前記待機ポートと接続するポートへとポート切替えを実行させるポート切替手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
これにより、リンクが確立されている待機ポートを運用ポートに設定し、ハブ、ルータまたは通信装置等の対向機のみ固有アドレス(例えば、MACアドレス)を更新するだけでパケットの送受信可能となり、単純な構成で、待機ポートから運用ポートへの切替えが迅速で、通信のパケットロスを大幅に改善することができる。
【0012】
さらに、この発明に係る待機ポートは、複数の運用ポートのそれぞれに対して専用または共通のポートを一つ以上備えたことを特徴とする。
【0013】
これにより、運用ポートのあらゆる障害に対して待機ポートでバックアップすることができ、通信の信頼性を向上させることができる。
【0014】
また、この発明に係るコールサーバのポート切替え方法は、イーサネットの運用ポートおよび待機ポートを有し、前記運用ポートに障害が発生した場合に前記待機ポートを運用ポートに切り替えて通信を継続するコールサーバのポート切替え方法であって、障害が発生した運用ポートのPCIバスのバスマスタ制御手段のバスマスタを取り消し、待機ポートのバスマスタ制御手段をバスマスタに設定することにより前記運用ポートと前記待機ポートを切り替えるとともに、記憶手段に予め記憶されている対向機のIPアドレス及びコールサーバのMACアドレスを基にARPパケットを作成して前記対向機に送信し、前記ARPパケットの送信に応答して前記対向機より返信される前記対向機のMACアドレスを受信し、前記受信したMACアドレスに基づいて前記対向機にMACアドレスを変更させる指令を含むパケットを送信して前記対向機のルーティングテーブルを変更させ、前記対向機のポートを障害が発生した前記運用ポートと接続するポートから前記待機ポートと接続するポートへと切り替えさせてパケット通信を継続することを特徴とする。
【0015】
これにより、待機ポートをバスマスタにして運用ポートに切替え、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットで対向機のポートを変更させることができ、待機ポートから運用ポートへの切替えが迅速で、通信のパケットロスを大幅に改善することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るコールサーバを適用した通信システムの接続系統図である。図1において、通信システムは、コールサーバ1と、コールサーバ1の対向機を構成するルータ3と、通信装置4とを備え、コールサーバ1とルータ3との間をイーサネットI1,I2で接続し、ルータ3と通信装置4との間をイーサネットI3で接続してシステムを構築する。
【0017】
コールサーバ1は、通常時には、ポートAを運用ポートに設定し、ポートBを待機ポートに設定するとともに、運用ポート(ポートA)の障害時には、ポートAを待機ポートとし、ポートB(待機ポート)を運用ポートに切替えるポート切替手段2を備える。
【0018】
ポート切替手段2は、PCI(Peripheral Components Interconnect)バスのバスマスタ制御により運用ポート(ポートA)と待機ポート(ポートB)を切り替えるとともに、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットをルータ3(対向機)に送信し、ルータ3(対向機)のルーティングテーブル(MACアドレステーブル)を変更させ、ルータ3のポートCからポートDへのポート切替えを実行させる。
【0019】
ルータ3は、コールサーバ1とパケットを通信するためのポートCおよびポートD、通信装置4とパケット通信するためのポートE、ポート切替手段2の制御によりコールサーバ1のポートAからポートBに切替えられた場合に、ポートCとポートDを切替えるためのスイッチング機能を備える。
【0020】
通信装置4は、イーサネットに接続するためのポートFを備え、イーサネットI3を介してルータ3のポートEと接続し、ルータ3を介してコールサーバ1とパケット通信を実行する。
【0021】
コールサーバ1のポートA(運用ポート)とルータ3のポートCとは、イーサネットI1を介して接続し、コールサーバ1とルータ3との間のパケット通信は、ポートA(運用ポート)→イーサネットI1→ポートCの経路でコールサーバ1からルータ3へのパケット送信、ポートC→イーサネットI1→ポートAの経路でルータ3からコールサーバ1へのパケット送信を実行する。
【0022】
また、コールサーバ1のポートB(待機ポート)とルータ3のポートDとは、イーサネットI2を介して接続し、コールサーバ1のポートA(運用ポート)が正常時には、ポートB(待機ポート)とポートDとの間のパケット通信は、実行しないがリンクを確立しておく。
【0023】
コールサーバ1のポート切替手段2は、ポートA(運用ポート)を用いたパケット通信中に、ポートA(運用ポート)に障害が発生すると、ポートAを運用ポートから待機ポートに設定するとともに、ポートBを待機ポートから運用ポートに設定する。
【0024】
続いて、ポート切替手段2は、ポートBからARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットをルータ3に送信し、ルータ3のルーティングテーブルに設定されている固有アドレス(MACアドレス)を変更させることにより、ポートCをポートDに変更させ、コールサーバ1とルータ3との間のパケット通信は、ポートB(運用ポート)→イーサネットI2→ポートDの経路で実行する。
【0025】
なお、ポートBが待機ポートに設定されていても、ポートB(待機ポート)とポートDとの間のリンクは確立されているので、ポートBを待機ポートから運用ポートに切替えてパケット通信を再開する場合にも、ポート切替えに伴うパワーアップ初期化シーケンスなどの処理が不要となり、パケット通信を継続することができ、パケットのロスを抑制することができる。
【0026】
コールサーバ1の運用ポート(ポートA)に障害が発生すると、運用ポート(ポートA)を停止し、ポートBを待機ポートから運用ポートに切替え、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットをルータ3に送信し、ルータ3内のルーティングテーブルの固有アドレス(MACアドレス)を変更させてポートCからポートDに切替えさせることにより、ルータ3内のパケット伝送経路ポートC→ポートEをポートD→ポートEに設定することができる。
【0027】
通信装置4は、ポートFからイーサネットI3を介してルータ3のポートEに接続されるので、コールサーバ1の運用ポート(ポートA)に障害が発生し、待機ポート(ポートB)が運用ポートに切替り、ルータ3のポートCからポートDに切替えられてもパケット通信に関して何ら接続の変更等が必要とされない。
【0028】
したがって、コールサーバ1の運用ポートの2重化を構築する場合、コールサーバ1の内部処理だけで、ルータ3等の対向機に特別な処理を用意することなく運用ポートの障害時に対応することができる。
【0029】
なお、本実施の形態では、コールサーバ1の対向機にルータ3を用いたが、複数のポート、ルーティングテーブルならびスイッチング機能を備えた汎用のハブ、スイッチまたは通信装置4を対向機として適用することができる。また、コールサーバは、ゲートキーパと言い換えてもよい。
【0030】
このように、この発明に係るコールサーバ1は、PCI(Peripheral Components Interconnect)バスのバスマスタ制御により、運用ポート(ポートA)と待機ポート(ポートB)を切り替えるとともに、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットを対向機(ルータ3)に送信し、対向機(ルータ3)のルーティングテーブル(MACアドレステーブル)を変更させてポート切替えを実行させるポート切替手段2を備えたので、リンクが確立されている待機ポート(ポートB)を運用ポートに設定し、ハブ、ルータまたは通信装置等の対向機のみ固有アドレス(例えば、MACアドレス)を更新するだけでパケットの送受信可能となり、単純な構成で、待機ポートから運用ポートへの切替えが迅速で、通信のパケットロスを大幅に改善することができる。
【0031】
図2はこの発明に係るポート切替手段の一実施の形態要部ブロック構成図である。図2において、ポート切替手段2は、通信処理手段5、記憶手段6、PCIバス7、ポートA、ポートBを備える。
【0032】
通信処理手段5は、CPU(中央処理装置)で構成し、記憶手段6の制御、ポートAおよびポートBの管理を実行する。また、通信処理手段5は、PCI(Peripheral Components Interconnect)バスのバスマスタ割当て制御を行なう。通信処理手段5がバスマスタ割当て制御を実行することにより、ポートAまたはポートBがバスマスタになれないように制御することができ、ポートAを運用ポート、ポートBを待機ポートに設定する。また、通信処理手段5がバスマスタ割当て制御を実行することにより、ポートAを待機ポート、ポートBを運用ポートに設定する。
【0033】
記憶手段6は、ROMやRAM等のメモリで構成し、コールサーバ1のMAC(Media Access Control)アドレスおよびIP(Internet Protocol)アドレス、対向機であるルータ3の固定アドレスを記憶する。
【0034】
PCI(Peripheral Components Interconnect)バス7は、アドレスとデータで共用するバスと制御信号のバスで形成し、通信処理手段5とポートA間、または通信処理手段5とポートB間で遣り取りする各種アドレス、データ、制御信号を伝送する。
【0035】
ポートAおよびポートBは、それぞれPCIバスインタフェース、バスマスタ制御手段8a,8b、パケットを送信するパケット送信手段9a,9b、パケットを受信する受信手段10a,10b、イーサネットI1,I2に接続するコネクタ11a,11bおよびリンク状態を監視するリンク監視手段12a,12bを備える。
【0036】
バスマスタ制御手段8a,8bは、通信処理手段5からPCIバス7を介してバスマスタに制御されると、それぞれ通信処理手段5から供給されるパケットをパケット送信手段9a,9b、コネクタ11a,11bを介してイーサネットI1,I2に出力する。
【0037】
また、バスマスタ制御手段8a,8bは、イーサネットI1,I2からコネクタ11a,11b、パケット受信手段10a,10bを介して供給されるパケットを受信し、PCIバス7を介して通信処理手段5に供給する。
【0038】
さらに、バスマスタ制御手段8a,8bは、ポートA,ポートBの異常(障害)を検出し、ポートの異常をPCIバス7を介して通信処理手段5に通知する。
【0039】
また、リンク監視手段12a,12bは、それぞれイーサネットI1,I2と接続されるルータ3のポートC,Dとのリンクを確立する。
【0040】
なお、バスマスタ制御手段8aまたはバスマスタ制御手段8bは、通信処理手段5の制御によってバスマスタに設定されない場合、イーサネットI1,I2に送信するパケット、イーサネットI1,I2から受信するパケットを遮断する。
【0041】
したがって、バスマスタ制御手段8aをバスマスタに設定し、バスマスタ制御手段8bをバスマスタに設定しないことにより、ポートAを運用ポート、ポートBを待機ポートにすることができる。
【0042】
また、バスマスタ制御手段8aがポートAの異常(障害)を検出して通信処理手段5に通知すると、通信処理手段5がバスマスタ制御手段8aのバスマスタを取り消し、バスマスタ制御手段8bをバスマスタに設定することにより、ポートAを運用ポートから待機ポートに、ポートBを待機ポートから運用ポートに切替えることができる。
【0043】
次に、ポートAが運用ポートに設定されており、ポートAからイーサネットI1を介して図1に示すルータ3とパケット通信中に、ポートAに異常が発生し、ポートBを待機ポートから運用ポートに切替えてルータ3とパケット通信を継続する動作について説明する。
【0044】
ポートAに障害が発生して通信処理手段5に通知されると、通信処理手段5からPCIバス7を介してバスマスタ制御手段8aにバスマスタ禁止指令を供給し、ポートAを運用ポートから待機ポートに切替える。
【0045】
続いて、通信処理手段5からPCIバス7を介してバスマスタ制御手段8bにバスマスタ設定指令を供給し、ポートBを待機ポートから運用ポートに切替える。
【0046】
さらに、通信処理手段5は、記憶手段6からルータ3のIPアドレス、コールサーバ1のMACアドレスを読み出し、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットを作成し、このパケットをPCIバス7→ポートB(バスマスタ制御手段8b→パケット送信手段9b→コネクタ11b)→イーサネットI2→ルータ3のポートDの経由でルータ3に送信する。
【0047】
ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルとは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルの1種であり、コールサーバ1がルータ3のMAC(Media Access Control)アドレスを知るために利用する。イーサネットでは、TCP/IPプロトコルを使うことが一般的であり、TCP/IPプロトコルでは、MACアドレスとIPアドレスが用いられる。
【0048】
ポートBからルータ3のIPアドレスとコールサーバ1のMACアドレスを含むパケットをイーサネットI2を介して送信する。イーサネットI2には、他のルータ、ハブ等が接続されており、ボートBからのパケットが供給される。
【0049】
ルータ3のポートDがパケットのIPアドレスに反応し、パケットを受信した後、コールサーバ1のIPパケットにルータ3のMACアドレス(固有アドレス)を付加したパケットをイーサネットI2を介してコールサーバ1に送信する。
【0050】
コールサーバ1は、ルータ3から送信されてきたパケットからルータ3のMACアドレス(固有アドレス)を知ることができ、ルータ3のMACアドレス(固有アドレス)を変更させる指令を含むパケットをルータ3に送信する。
【0051】
ルータ3は、コールサーバ1からMACアドレス(固有アドレス)変更指令のパケットを受信すると、変更指示に従って図4に示すルーティングテーブルの固有アドレスを変更する。
【0052】
図4のルーティングテーブルには、アドレスと、アドレスに対応したポートが記載されており、例えば、固有アドレス0に対応してポートCをポートDに変更する。また、固有アドレス5に対応してポートEに設定する。
【0053】
したがって、コールサーバ1から固有アドレス0の変更指令を含むパケットをルータ3に送信することにより、ルータ3のポートCをポートDに切替えることができ、コールサーバ1のポートBとルータ3のポートD間でパケット通信を実行することができる。
【0054】
このように、この発明に係るポート切替手段2は、バスマスタ制御を行なう通信処理手段5と、固有アドレスを記憶する記憶手段6と、PCI(Peripheral Components Interconnect)バス上のバスマスタとなるバスマスタ制御手段8a,8b、パケットを受信するパケット送信手段9a,9b、パケットを受信するパケット受信手段10a,10b、イーサネットと接続するコネクタ11a,11bを有する運用ポートAならびに待機ポートBとを備えたので、運用ポートAに異常が発生した場合には、運用ポートAのバスマスタ制御手段8aをキャンセルし、待機ポートBのバスマスタ制御手段8bを動作させることによって待機ポートから運用ポートに切替え、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットを対向機(ルータ3)に送信し、対向機(ルータ3)のルーティングテーブル(MACアドレステーブル)を変更させて対向機のポート切替えも実行することができ、迅速にポートを切り替えることにより、切り替えたポート(ポートB、ポートD)間でパケットロスの少ない通信を実現することができる。
【0055】
図3はこの発明に係るコールサーバのポートの実施の形態配置図である。(a)図に運用ポート2個、専用の待機ポート2個の配置図、(b)図に運用ポート2個、それぞれの運用ポートに対応する待機ポート2個の配置図、(c)図に運用ポート2個、それぞれの運用ポートに共通の待機ポート2個の配置図、(d)図に運用ポート2個、共通の待機ポート1個の配置図示す。
【0056】
(a)図では、運用ポートXと運用ポートYに、運用ポートXに対応した専用の待機ポートZを配置し、運用ポートYに対応した専用の待機ポートWを配置する。(b)図では、運用ポートXと運用ポートYに、運用ポートXに対応した待機ポートZ1,Z2を配置し、運用ポートYに対応した待機ポートW1,W2を配置する。
【0057】
(c)図では、運用ポートXと運用ポートYに、運用ポートXと運用ポートYに対応した共通の待機ポートK1,K2を配置する。(d)図では、運用ポートXと運用ポートYに、共通の待機ポートKを配置する。
【0058】
なお、本実施の形態では、運用ポートと待機ポートの配置を(a)図〜(d)図としたが、運用ポートは3個以上でもよく、待機ポートも必要に応じて任意数に設定してもよい。
【0059】
このように、この発明に係る待機ポートZ,W,Kは、複数の運用ポートX,Yのそれぞれに対して専用、複数または共通のポートを備えたので、運用ポートのあらゆる障害に対して待機ポートでバックアップすることができ、通信の信頼性を向上させることができる。
【0060】
次に、コールサーバのポート切替え方法について説明する。図5はこの発明に係るコールサーバのポート切替え方法の一実施の形態動作フロー図である。なお、動作フローは図1および図2を参照にして説明する。
【0061】
ステップS1で、パケット通信中に運用ポートの異常を検出する。なお、ステップS1の動作は、運用ポートAのリンク監視手段12aが実行する。続いて、ステップS2では、待機ポートをPCI(Peripheral Components Interconnect)バスのバスマスタ可能とする。なお、ステップS2の動作は、通信処理手段5が待機ポートBのバスマスタ制御手段8bに対して実行する。
【0062】
ステップS3では、待機ポートを運用ポートに切り替える。なお、ステップS3の動作は、通信処理手段5が実行する。次に、ステップS4では、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットを対向機に送信する。なお、ステップS4の動作は、通信処理手段5、バスマスタ制御手段8bがコネクタ11bを介して実行する。
【0063】
ステップS5では、対向機のルーティングテーブル(MACアドレステーブル)を変更させる。なお、ステップS5の動作は、通信処理手段5が実行する。ステップS6では、対向機のポートを切り替させてパケット通信を継続する。なお、ステップS6の動作は、対向機(ルータ3)とポート切替手段2が実行する。
【0064】
このように、この発明に係るコールサーバのポート切替え方法は、イーサネットの運用ポートおよび待機ポートを有し、運用ポートに障害が発生した場合に待機ポートを運用ポートに切り替えて通信を継続するポート切替え方法であって、運用ポートの異常を検出するステップS1と、待機ポートをPCI(Peripheral Components Interconnect)バスのバスマスタ可能とするステップS2と、待機ポートを運用ポートに切り替えるステップS3と、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットを対向機に送信するステップS4と、対向機のルーティングテーブル(MACアドレステーブル)を変更させるステップS5と、対向機のポートを切り替えさせてパケット通信を継続するステップS6とを備えたので、待機ポートをバスマスタにして運用ポートに切替え、ARP(Address Resolution Protocol)プロトコルのパケットで対向機のポートを変更させることができ、待機ポートから運用ポートへの切替えが迅速で、通信のパケットロスを大幅に改善することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るコールサーバは、障害が発生した運用ポートのPCIバスのバスマスタ制御手段のバスマスタを取り消し、待機ポートのバスマスタ制御手段をバスマスタに設定することにより前記運用ポートと前記待機ポートを切り替えるとともに、記憶手段に予め記憶されている対向機のIPアドレス及びコールサーバのMACアドレスを基にARPパケットを作成して前記対向機に送信し、前記ARPパケットの送信に応答して前記対向機より返信される前記対向機のMACアドレスを受信し、前記受信したMACアドレスに基づいて前記対向機にMACアドレスを変更させる指令を含むパケットを送信して前記対向機のルーティングテーブルを変更させて前記対向機のポートを障害が発生した前記運用ポートと接続するポートから前記待機ポートと接続するポートへとポート切替えを実行させるポート切替手段を備えたので、リンクが確立されている待機ポートを運用ポートに設定し、ハブ、ルータまたは通信装置等の対向機のみ固有アドレス(例えば、MACアドレス)を更新するだけでパケットの送受信可能となり、単純な構成で、待機ポートから運用ポートへの切替えが迅速で、通信のパケットロスを大幅に改善することができる。
【0067】
さらに、この発明に係る待機ポートは、複数の運用ポートのそれぞれに対して専用または共通のポートを一つ以上備えたので、運用ポートのあらゆる障害に対して待機ポートでバックアップすることができ、通信の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコールサーバを適用した実施の形態通信システムの接続系統図
【図2】この発明に係るポート切替手段の一実施の形態要部ブロック構成図
【図3】この発明に係るコールサーバのポートの実施の形態配置図
【図4】対向機のルーティングテーブルのイメージ構成図
【図5】この発明に係るコールサーバのポート切替え方法の一実施の形態動作フロー図
【符号の説明】
1 コールサーバ
2 ポート切替手段
3 ルータ
4 通信装置
5 通信処理手段
6 記憶手段
7 PCIバス
8a,8b バスマスタ制御手段
9a,9b パケット送信手段
10a,10b パケット受信手段
11a,11b コネクタ
12a,12b リンク監視手段
Claims (3)
- イーサネットの運用ポートおよび待機ポートを有し、前記運用ポートに障害が発生した場合に前記待機ポートを運用ポートに切り替えて通信を継続するコールサーバであって、
障害が発生した運用ポートのPCIバスのバスマスタ制御手段のバスマスタを取り消し、待機ポートのバスマスタ制御手段をバスマスタに設定することにより前記運用ポートと前記待機ポートを切り替えるとともに、
記憶手段に予め記憶されている対向機のIPアドレス及びコールサーバのMACアドレスを基にARPパケットを作成して前記対向機に送信し、
前記ARPパケットの送信に応答して前記対向機より返信される前記対向機のMACアドレスを受信し、
前記受信したMACアドレスに基づいて前記対向機にMACアドレスを変更させる指令を含むパケットを送信して前記対向機のルーティングテーブルを変更させて前記対向機のポートを障害が発生した前記運用ポートと接続するポートから前記待機ポートと接続するポートへとポート切替えを実行させるポート切替手段を備えたことを特徴とするコールサーバ。 - 前記待機ポートは、複数の前記運用ポートのそれぞれに対して専用または共通のポートを一つ以上備えたことを特徴とする請求項1記載のコールサーバ。
- イーサネットの運用ポートおよび待機ポートを有し、前記運用ポートに障害が発生した場合に前記待機ポートを運用ポートに切り替えて通信を継続するコールサーバのポート切替え方法であって、
障害が発生した運用ポートのPCIバスのバスマスタ制御手段のバスマスタを取り消し、待機ポートのバスマスタ制御手段をバスマスタに設定することにより前記運用ポートと前記待機ポートを切り替えるとともに、
記憶手段に予め記憶されている対向機のIPアドレス及びコールサーバのMACアドレスを基にARPパケットを作成して前記対向機に送信し、
前記ARPパケットの送信に応答して前記対向機より返信される前記対向機のMACアドレスを受信し、
前記受信したMACアドレスに基づいて前記対向機にMACアドレスを変更させる指令を含むパケットを送信して前記対向機のルーティングテーブルを変更させ、前記対向機のポートを障害が発生した前記運用ポートと接続するポートから前記待機ポートと接続するポートへと切り替えさせてパケット通信を継続することを特徴とするコールサーバのポート切替え方法。
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