JP3908156B2 - 連動要素構成データ作成方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄道の運行管理にかかわる鉄道システムに関わり、連動装置の伝送情報の圧縮と復元に用いられる連動要素構成データの作成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の運行管理装置では、連動装置の把握する軌道回路の落下扛上状態、進路の設定状態、転てつ器の定位反位方向などを受けて制御を行っている。また連動装置間でも、連動装置それぞれが制御する範囲の間を列車が走る際の進路を制御するのに必要な情報として、同様の伝送を行っている。しかしこれら全ての情報を伝送することがコスト面などで困難な場合には、情報を圧縮して伝送し、本来の情報は受信した装置において伝送された情報から復元する処理を行っている。
【0003】
例えば連動装置と運行管理装置の間で伝送を行う構成において、連動装置が内部に持つ進路の情報を運行管理装置に対して伝送する場合、まず連動装置は自身が持つ複数の進路の情報を、運行管理装置が認識する一つの進路情報に圧縮して送信する。運行管理装置では、圧縮された情報の他に、例えば進路に対応する転てつ器の開通方向の対応付け情報を予め運行管理装置に保持し、圧縮された情報と併せて用いることで、連動装置が圧縮する前の進路情報を運行管理装置の内部で復元できるようにしている。
【0004】
このため対応付け情報は、実際の装置構成及び制御対象の線路配線に対応した内容とする必要がある。線路配線の情報を作成する方法は、例えば特開平6−321105号公報に記載がある。ここでは、軌道回路及び信号機、転てつ器などの配置を示した配線図のデータとして、信号機や転てつ器などの機器それぞれについて相互の接続関係を個別に手動で入力してデータを作成する。例えば転てつ器の情報を入力する際には、当該転てつ器が存在する軌道回路の名称、当該転てつ器が定位/反位方向の際に接続する他の要素の名称を指定する。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−321105号公報(段落0016−0020、0037、図1、図7)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に示された方法は、機器個別に接続関係を入力する方法を示している。この方法では、例えば隣接する軌道回路それぞれに転てつ器がある場合、各転てつ器の定位/反位方向毎に接続する軌道回路名称を入力する必要があり、軌道回路名称を繰り返し入力することが必要になる。このため作成に要する時間及びコストの面ばかりでなく、繰り返し行う入力での間違いなどによる誤りが混入する可能性があり、生成された対応付け情報に対するチェックにも時間及びコストを要する等の問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上記した対応付け情報の作成において、入力間違いの発生し難い連動要素構成データ作成方法及び装置を提供することにある。なお、以下では上記の対応付け情報を連動要素構成データと呼ぶ。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明は、鉄道システムにおける連動装置が送信する圧縮データを受信側で復元する場合の対応情報である連動要素構成データの作成方法において、前記連動装置に対応する配線略図より設備機器の一覧データ、軌道回路相互の接続関係データ、進路に関係する軌道回路データを抽出し、前記進路に関係する圧縮データとその復元データとの対応情報を作成することを特徴とする。
【0009】
前記設備機器の一覧データは、前記配線略図に記載されている全ての設備を種別毎にまとめたデータであり、前記種別は進路、軌道回路、転てつ器である。前記設備機器の一覧データから一つ以上の設備機器を選択して連動要素構成データを作成する。これによれば、前記設備機器の一覧データにある設備の名称を個別に入力する従来の方法と比較して入力間違いの可能性を低減する。
【0010】
前記軌道回路相互の接続関係データは、前記配線略図より軌道回路相互のつながり関係と転てつ器の定位/反位方向を抽出し、隣接する任意の3個の軌道回路の名称と、前記3個の軌道回路のうち中央に位置する軌道回路に含まれる転てつ器のうち、前記中央の軌道回路の左右に位置する軌道回路をつなぐ道筋に含まれる転てつ器の定位/反位を3個の軌道回路の接続条件として抽出する。
【0011】
前記進路に関係する軌道回路データは、前記配線略図に記録されている進路及び軌道回路より、前記進路を制御した際に前記進路に割り当てられる軌道回路及び進路の発点となる軌道回路とする。進路に割り当てられる軌道回路は、特願2001−289416号に記載したように、軌道回路の接続関係から進路に対応する軌道回路を検索する方法を用いて実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図10に鉄道システムの概略構成を示す。鉄道システムは運行管理装置1、連動装置2A、2B、…、現場機器3A、3B、…、これらを結合する運行管理情報伝送路4、現場機器制御伝送路5A、5B、…、連動装置間伝送路6AB、…で構成される。図10では連動装置、現場機器及び現場機器制御伝送路がA及びBの場合を示すが、この組は複数でもよい。
【0013】
運行管理装置1は例えば路線毎に設置され、時刻及び各列車の位置情報に従って現場機器3Aあるいは3Bに所属する信号機の制御指令を、運行管理情報伝送路4を介して連動装置2Aあるいは2Bに伝送する。また列車の位置情報、信号機及び転てつ器の状態情報を、連動装置2Aあるいは2Bから運行管理情報伝送路4を介して受け取る。
【0014】
連動装置2A及び2Bは例えば各駅毎に設置され、運行管理情報伝送路4を経由して伝送される運行管理装置1からの制御指令を受け取る。また連動装置2Aあるいは2Bは現場機器制御伝送路5Aあるいは5Bを介して接続する現場機器3Aあるいは3Bの列車の位置情報、信号機及び転てつ器の状態情報を受け取る。この現場機器の情報に基づいて、運行管理装置1からの制御指令である信号機の制御の可否を判定し、可能である場合には現場機器制御伝送路5Aあるいは5Bを介して現場機器3Aあるいは3Bに信号機及び転てつ器の制御指令を出力する。また列車の位置情報、信号機及び転てつ器の状態情報を、運行管理情報伝送路4及び連動装置間伝送路6ABに出力する。連動装置間伝送路6ABは現場機器3Aあるいは3Bの列車の位置情報、信号機及び転てつ器の状態情報を、連動装置2A、2B間でやり取りする。
【0015】
現場機器3Aあるいは3Bは、連動装置2Aあるいは2Bと現場機器制御伝送路5Aあるいは5Bを介して組み合わされ、列車の位置を検知する軌道回路、信号機及び標識(本例では以下まとめて進路と呼ぶ)、転てつ器で構成される。現場機器3Aあるいは3Bは現場機器制御伝送路5Aあるいは5Bを介して連動装置2Aあるいは2Bからの制御指令に従って信号機あるいは転てつ器を制御する。また軌道回路及び信号機及び転てつ器の状態を、現場機器制御伝送路5Aあるいは5Bに出力する。
【0016】
まず本発明により作成された連動要素構成データを、運行管理装置1に適用した場合について説明する。図2は本発明を適用した鉄道システムの構成図である。ここでは連動装置として連動装置2Aを一つだけ示すが、連動装置2Bなど多数の連動装置がある場合も同様である。
【0017】
運行管理装置1は連動装置2Aに対して、列車を進めるために進路を制御する指令を進路制御処理101で作成し、運行管理情報伝送路4を介して進路制御要求1001Aとして伝送する。連動装置2Aは運行管理情報伝送路4を介して進路制御要求1001Aを受け、現場機器制御伝送路5Aを介して得られる現場機器3Aの軌道回路、信号機及び転てつ器の状態である現場機器情報1003Aを考慮して進路制御要求1001Aの制御可否を判定する。制御可能な場合には現場機器制御情報1002Aとして現場機器制御伝送路5Aに出力する。また連動装置2Aは運行管理装置1に対して、現場機器3Aの軌道回路、信号機及び転てつ器の状態を連動装置状態情報1004Aとして、運行管理情報伝送路4を介して伝送する。運行管理装置1は連動装置状態情報1004Aを受けて進路制御処理101に反映する。
【0018】
ここで連動装置状態情報1004Aを伝送する際に、運行管理情報伝送路4における伝送情報量を低減するために、連動装置2Aが連動装置状態情報1004Aとして本来伝送する情報を圧縮して伝送する。例えば現場機器3Aには、少なくとも軌道回路1Tから軌道回路ATまでの進路1RA、軌道回路1Tから軌道回路BTまでの進路1RB、軌道回路1Tから軌道回路CTまでの進路1RCの3通りの進路が存在する。連動装置2Aは3通りの進路を個別に制御するが、連動装置状態情報1004Aとして運行管理装置1に伝送する際には、連動要素構成データ13Aを用いる連動内部情報圧縮処理103で、3通りの連動装置の進路状態を一つの運行管理装置の進路状態にまとめる。たとえば、3通りの進路のどれかを制御した場合に「運行管理装置の進路1Rを制御した」と伝送することで、運行管理情報伝送路4の伝送量を低減する。
【0019】
運行管理装置1は受け取った連動装置状態情報1004A「運行管理装置の進路1Rを制御した」を、連動要素構成データ13Aを用いる連動内部情報復元処理102を用いて復元する。すなわち連動装置2Aが本来伝送すべき情報を復元する際に、連動要素構成データ13Aを用いて、3通りの進路のどれを連動装置2Aが制御したのかを判断する。以下、本発明による連動要素構成データの作成装置の実施例について説明する。
【0020】
図1は連動要素構成データ作成装置の構成図を示す。連動要素構成データ作成装置11は配線略図データ12を用いて処理を行い、連動要素構成データ13を作成する。配線略図データ12は、連動内部情報復元処理102の対象となる連動装置が制御対象としている現場機器の情報を記録した図データである。例えば図2の場合では、配線略図データ12として現場機器3Aについて記載したデータを用いて、連動要素構成データ13Aを作成する。
【0021】
連動要素構成データ作成装置11は鉄道設備情報の作成処理16、機器一覧データ作成処理14、軌道回路接続データ作成処理15、機器一覧データ17、軌道回路接続データ18、進路関係軌道回路データ19、データ合成処理20を備える。
【0022】
このうち鉄道設備情報の作成処理16は、配線略図データ12から進路に関係する軌道回路及び転てつ器の条件を生成する処理で、例えば特願2001−265201号や特願2001−289416号に記載した方法により実現できる。特願2001−265201号には、配線略図に記載されている信号機及び転てつ器などの機器の全てを抽出し、更に軌道回路の接続関係及び接続の条件となる転てつ器の名称及び定位/反位方向を抽出する方法が示されている。また、特願2001−289416号には、軌道回路の接続関係から進路に対応する軌道回路を検索する方法が示されている。
【0023】
これらの方法を用いることで、配線略図より機器の一覧情報、進路に関係する軌道回路の名称と転てつ器の名称の情報、及び軌道回路相互の接続と接続の条件となる転てつ器の名称と定位/反位方向の情報を作成することができる。このうち進路に関係する軌道回路の情報は、図3に示すように進路の名称と、進路の発点となる軌道回路及び進路に関係する軌道回路の名称が組となった情報である。連動要素構成データ作成装置11では、進路に関係する軌道回路の情報を進路関係軌道回路データ19として保持する。
【0024】
機器一覧データ作成処理14は、配線略図データ12より鉄道設備情報の作成処理16が作成する機器の一覧情報を受け、種類毎にまとめて機器一覧データ17を作成する。配線略図データ12には進路、軌道回路、転てつ器が記載されているので、機器一覧データ作成処理14は進路の一覧、軌道回路の一覧、転てつ器の一覧を作成し、機器一覧データ17に出力する。
【0025】
図4は配線略図による機器一覧データを示す。配線略図データ12には6個の進路1RA,1RB,1RC,2LE,3LE,4LEが存在するので、機器一覧データ17にもこの6個の進路が記録される。同様に5個の軌道回路1T,101T,AT,BT,CTが存在するので、機器一覧データ17にも5個の軌道回路が記録される。転てつ器は101,102の2個が機器一覧データ17に記録される。
【0026】
軌道回路接続データ作成処理15は、配線略図データ12より鉄道設備情報の作成処理16が作成する軌道回路相互の接続と接続の条件となる転てつ器の名称と定位/反位方向の情報を受けて、隣接する3個の軌道回路の名称を抽出する。また、3個の軌道回路のうち中央に位置する軌道回路に含まれる転てつ器のうち、3個の接続の際に中央の軌道回路の左右に位置する軌道回路をつなぐ道筋に含まれる転てつ器の定位/反位状態を3個の軌道回路の接続条件として抽出する。
【0027】
図5は軌道回路接続データ作成の処理手順を示す。まず配線略図データ12から連なる3個の軌道回路列を抽出する(s101)。1T−101T−AT、1T−101T−BT、1T−101T−CTの軌道回路列が抽出される。次に各軌道回路列の中央の軌道回路の左右の軌道回路を結ぶ道筋に、転てつ器があるかを判定する(s102)。ある場合は道筋にある転てつ器の定位/反位状態を抽出する(s103)。次に抽出結果を軌道回路接続データ18へ出力する(s104)。次に全ての連なりを抽出したか判定し、残っていればs101からの処理を繰り返す(s105)。
【0028】
図6に軌道回路接続データの構成を示す。軌道回路接続データ18は配線略図データ12に対応する軌道回路相互のつながり関係と転てつ器の定位/反位方向の関連情報である。鉄道設備情報の作成処理16が作成する軌道回路相互の接続と接続の条件となる転てつ器の名称と定位/反位方向の情報より抽出される。例えば軌道回路接続状態が左側1T、中間101T、右側BTの場合に、中央の軌道回路101Tに含まれる転てつ器101、102のうち、接続の左右に位置する軌道回路1T及びBTをつなぐ道筋にある転てつ器を得る。この場合の転てつ器は101及び102で、101が反位、102が定位と抽出される。
【0029】
データ合成処理20は、機器一覧データ17、軌道回路接続データ18及び進路関係軌道回路データ19を合成して連動要素構成データ13を作成する。例えば機器一覧データ17、軌道回路接続データ18及び進路関係軌道回路データ19に含まれる情報の全てを連動要素構成データ13に出力する場合は、以上述べてきた各データの内容の全てを、連動要素構成データ13に保持する。あるいは、データ合成処理20は機器一覧データ17から一つ以上の設備機器を選択して連動要素構成データ13を作成するようにしてもよい。
【0030】
図7はデータ合成処理が選択により作成する連動要素構成データの例を示す。運行管理装置1及び連動装置2Aは、運行管理情報伝送路4での情報量を削減するため、たとえば連動装置2Aの持つ進路1RA、1RB、1RCを一つの運行管理装置の「進路1R」に置き換える。運行管理装置の「進路1R」という名称は配線略図データ12には記載が無いので、データ合成部20で入力される。一方、運行管理装置の「進路1R」に対応する連動装置の進路1RA、1RB、1RCは配線略図データ12に記載があり、図4に示す機器一覧データ17にも含まれている。
【0031】
データ合成部20は運行管理装置1の「進路1R」に対応する連動装置の進路の情報として、機器一覧データ17から連動装置の進路1RA、1RB、1RCを選択して作成する。たとえば「1R」をキーにすることで、機器一覧データ17から連動装置の進路1RA、1RB、1RCを選択できる。これにより、連動装置の進路1RA、1RB、1RCを個別に入力することなく、配線略図に記載のない運行管理装置の進路1Rとの対応関係を作成することが出来る。なお、「進路1R」は、図3の進路名称から共通部分(たとえば「1R」)を選択することで、自動的に設定することも可能である。
【0032】
以上述べてきた連動要素構成データ作成装置11では、連動要素構成データ13を作成する過程で対象となる配線略図データ12に記載された信号機、転てつ器あるいは軌道回路の名称を機器一覧データ17より選択して指定する。これにより、機器の名称を個別に入力して指定する作業は不要となる。このため連動要素構成データ作成装置11が作成した連動要素構成データ13を用いれば、名称を指定する作業による入力誤りを回避することが出来る。
【0033】
このように作成した連動要素構成データ13の用法について述べる。図2に示す連動内部情報圧縮処理101では、連動装置2Aが本来伝送すべき情報を圧縮して連動装置状態情報1004Aを作成する。例えば連動装置2Aが進路1RBを制御した場合について考える。
【0034】
連動内部情報圧縮処理101は、連動要素構成データ13に含まれ、図7に示す運行管理装置の進路と連動装置の進路の対応データより、進路1RBに対応する運行管理装置の進路は1Rであることを得る。連動装置2Aは連動装置状態情報1004Aとして進路1RA、1RB、1RCそれぞれの状態を伝送する代わりに「進路1Rを制御した」ことを伝送する。
【0035】
一方、連動内部情報復元処理102では連動装置状態情報1004Aより連動装置2Aが本来伝送すべき情報を復元する。例えば連動装置状態情報1004Aとして「進路1Rを制御した」情報を受けた場合、連動要素構成データ13に含まれ、図7に示す運行管理装置と連動装置の進路の対応より、連動装置2Aの進路1Rのうち、1RA、1RBあるいは1RCが制御されたと認識する。
【0036】
次に連動装置状態情報1004Aから、現場機器3Aの転てつ器101及び102が定位あるいは反位のどちらかを示す情報を用いて、軌道回路の接続関係を得る。例えば転てつ器の定位/反位状態が101は反位、102は定位なら、連動要素構成データ13に含まれる軌道回路接続データ18を用い、その対応関係から軌道回路の接続関係を得る。図6の例では、成立している軌道回路の接続状態は1T、101T、BTであることが分かる。さらに連動要素構成データ13に含まれる進路関係軌道回路データ19を用いることで、軌道回路の接続状態に対応する進路が1RBであることが分かる。この結果、運行管理装置1は連動装置2Aが進路1RBを制御したことを認識できる。
【0037】
このように、本発明による方法で作成された連動要素構成データ13を用いれば、連動装置2Aが本来伝送する情報より圧縮された連動装置状態情報1004Aであっても、運行管理装置1は本来伝送される情報を復元することが出来る。
【0038】
本発明による連動要素構成データ作成装置11を用いた連動要素構成データ13では、名称を指定する作業により発生する入力誤りを回避出来るので、その有効性は明らかである。
【0039】
次に、複数の連動装置の間で相互に情報を伝送して制御する場合の説明をする。図8は連動装置間のシステム構成を示す。連動装置2Aと連動装置2Bは連動装置間伝送路6ABで接続し、連動装置間伝送情報1005ABによって相互の情報を交換する。また連動装置2Aは現場機器3Aについて、現場機器3Aの信号機及び転てつ器の状態である現場機器情報1003Aを考慮して制御を行い、現場機器情報1002Aとして信号機及び転てつ器の制御を出力する。同様に、連動装置2Bは現場機器3Bに対して現場機器情報1003Bを考慮して制御を行い、現場機器情報1002Bとして出力する。
【0040】
連動装置間伝送情報1005ABの伝送量を圧縮するために、例えば連動装置2Aの「進路3LEを制御した」情報を連動装置間伝送情報1005ABの「進路2L/3L/4Lを制御した」情報に代えて連動装置2Bに伝送する場合を考える。連動装置2Aは連動内部情報圧縮処理101にて連動要素構成データ13Aを用いて情報を圧縮する。
【0041】
連動要素構成データ13Aは現場機器3Aの配線略図について、連動要素構成データ作成処理装置11を用いて先に述べた手順に従って作成する。ここで連動装置間伝送情報1005ABの進路2L/3L/4Lは配線略図データ12に記載が無いので、データ合成部20で入力する。入力手順は先に述べた通りで、手動または自動にて可能である。図9に作成した連動要素構成データを示す。
【0042】
連動内部情報圧縮処理101は作成した連動装置間伝送情報1005ABの進路情報により、連動装置2Aの進路3LEを連動装置間伝送情報1005ABの進路2L/3L/4Lに圧縮する。連動装置2Aは連動装置間伝送情報1005ABを連動装置間伝送路6ABに送信する。
【0043】
連動装置2Bは連動装置間伝送路6ABより連動装置間伝送情報1005ABの進路2L/3L/4Lを制御したことを受ける。連動装置2Bは連動内部情報復元処理202Bで連動装置間伝送情報1005ABより、連動装置2Aが本来伝送すべき情報を復元する。例えば連動装置間伝送情報1005ABとして「進路2L/3L/4Lを制御した」情報を受けた場合、まず連動要素構成データ13Aに含まれる図9に示す連動装置間伝送情報1005ABの進路と連動装置2Aの進路の対応データを調べる。そして、連動装置2Aの進路のうち、2LEあるいは3LEあるいは4LEの何れかが制御されたことを判定する。次に連動装置状態情報1004Aの中に現場機器3Aの転てつ器101及び102が定位あるいは反位のどちらかを示す情報を用いる。そして、連動要素構成データ13に含まれる軌道回路接続データ18に対応する転てつ器の定位あるいは反位の情報より、軌道回路の接続関係を得ることが出来る。
【0044】
例えば転てつ器の定位反位状態が101が反位、かつ102が定位なら、図6より成立している軌道回路の接続状態は1T、101T、BTであることが分かる。更に連動要素構成データ13Aに含まれる進路関係軌道回路データ19を用いることで、軌道回路の接続状態に対応する進路が3LEであることを得ることが出来る。
【0045】
これにより、連動装置2Bは情報量を低減された連動装置間伝送情報1005ABを用いて連動装置2Aの情報を得ることが出来る。そして、上記手順のように連動要素構成データ13の作成として本発明の方法を用いることで、全て直接入力して作成する場合と比べて入力間違いの可能性を低減することができる。
【0046】
ここでは連動装置2Aから連動装置2Bに伝送する場合を述べたが、逆に連動装置2Bから連動装置2Aに伝送する場合には、図8に示す連動装置2Aで連動情報復元処理202を、連動装置2Bで連動内部情報圧縮処理203を行なえばよい。ここで用いる連動要素構成データ13は、連動装置2Bに対応する現場機器3Bの配線略図からそれぞれ連動要素構成データ作成装置11を用いて作成する連動要素構成データ13Bを与えればよい。この場合の手順は、上記した連動装置2Aと2Bを入れ替えることで実現できる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、連動装置と運行管理装置または連動装置間で圧縮データを送信し、受信側で復元する場合の対応付け情報(連動要素構成データ)の作成において、入力間違いの発生し難い方法及び装置を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による連動要素構成データ作成装置の構成図。
【図2】本発明の適用例で、連動要素構成データを運行管理装置で用いる構成図。
【図3】連動要素構成データのうち、進路に関係する軌道回路の情報を示す説明図。
【図4】連動要素構成データのうち、機器一覧データを示す説明図。
【図5】連動要素構成データのうち、軌道回路の接続情報の作成手順を示すフロー図。
【図6】連動要素構成データのうち、軌道回路の接続情報を示す説明図。
【図7】連動要素構成データのうち、機器一覧データから選択して作成する対応データの説明図。
【図8】本発明の他の適用例で、連動要素構成データを連動装置間で用いる構成図。
【図9】図8に適用される連動要素構成データのうち、機器一覧データから選択して作成する対応データの説明図。
【図10】本発明が適用される鉄道システムの概略の構成図。
【符号の説明】
1…運行管理装置、2…連動装置、3…現場機器、4…運行管理情報伝送路、5…現場機器制御伝送路、6…連動装置間伝送路、11…連動要素構成データ作成処理、12…配線略図、13…連動要素構成データ、14…機器一覧データ作成処理、15…軌道回路接続データ作成処理、16…鉄道設備情報の作成処理、17…機器一覧データ、18…軌道回路接続データ、19…進路関係軌道回路データ、20…データ合成処理、101…進路制御処理、102…連動内部情報復元処理、103…連動内部情報圧縮処理、201…連動処理、202…連動内部情報復元処理、1001…進路制御要求、1002…現場機器制御、1003…現場機器情報、1004…連動装置状態情報、1005…連動装置間伝送情報。

Claims (10)

  1. 鉄道システムにおける連動装置が送信する圧縮データを受信側で復元する場合の対応情報である連動要素構成データの作成方法において、
    前記連動装置に対応する配線略図より設備機器の一覧データ、軌道回路相互の接続関係データ、進路に関係する軌道回路データを抽出し、抽出した設備機器の一覧データ、軌道回路相互の接続関係データ及び進路に関係する軌道回路データを合成し、前記進路に関係する圧縮データとその復元データとの対応情報を作成することを特徴とする連動要素構成データ作成方法。
  2. 請求項1において、
    前記設備機器の一覧データから1つの機器または機器群を選択し、選択した機器または機器群の連動装置側での進路と前記受信側での進路とを対応付けることを特徴とする連動要素構成データ作成方法。
  3. 請求項1において、
    前記軌道回路相互の接続関係データは、前記配線略図より軌道回路相互のつながり関係と転てつ器の定位/反位方向を抽出し、更に隣接する任意の3個の軌道回路の接続条件として、前記3個の軌道回路のうち中央に位置する軌道回路に含まれる転てつ器のうち、前記中央の軌道回路の左右に位置する軌道回路をつなぐ道筋に含まれる転てつ器の定位/反位方向を抽出することを特徴とする連動要素構成データ作成方法。
  4. 請求項1において、
    前記進路に関係する軌道回路データは、前記配線略図に記録されている進路に対してその発点となる軌道回路から着点となる軌道回路の間にある軌道回路を抽出することを特徴とする連動要素構成データ作成方法。
  5. 鉄道システムにおける連動装置が送信する圧縮データを受信側で復元する場合の対応情報である連動要素構成データの作成装置において、
    前記連動装置に対応する配線略図データと、前記配線略図に記載されている機器の一覧情報を作成する機器一覧データ作成部、前記配線略図に記載されている軌道回路の接続関係情報を作成する軌道回路接続関係データ作成部、前記配線略図に記載されている進路に関係する軌道回路情報を作成する進路関係軌道回路データ作成部、及び前記機器の一覧情報、前記軌道回路の接続関係情報及び前記進路に関係する軌道回路情報を合成して前記対応情報を作成するデータ合成部を有することを特徴とする連動要素構成データ作成装置。
  6. 請求項5において、
    前記データ合成部は前記機器の一覧データから1以上の機器を選択して前記連動要素構成データを作成することを特徴とする連動要素構成データ作成装置。
  7. 請求項5において、
    前記軌道回路接続関係データ作成部は、前記配線略図より軌道回路相互のつながり関係と転てつ器の定位/反位方向を抽出し、更に隣接する任意の3個の軌道回路の接続条件として、前記3個の軌道回路のうち中央に位置する軌道回路に含まれる転てつ器のうち、前記中央の軌道回路の左右に位置する軌道回路をつなぐ道筋に含まれる転てつ器の定位/反位方向を抽出することを特徴とする連動要素構成データ作成装置。
  8. 請求項5において、
    前記進路関係軌道回路データ作成部は、前記配線略図に記録されている進路について、前記進路の発点となる軌道回路から着点となる軌道回路の間にある軌道回路を抽出することを特徴とする連動要素構成データ作成装置。
  9. 連動装置から圧縮情報を伝送し、受信側において前記圧縮情報を復元して用いる鉄道システムにおいて、
    前記連動装置に連動要素構成データと、このデータの対応関係を用いて前記圧縮情報を生成する連動内部情報圧縮処理手段と、
    前記受信側に前記連動要素構成データと、このデータの対応関係を用いて前記圧縮情報から本来の情報を復元する連動内部情報復元処理手段を有し、
    前記連動要素構成データは請求項1−4のいずれかに記載の連動要素構成データ作成方法によって作成されたものであることを特徴とする鉄道システム。
  10. 請求項9において、
    前記受信側は運行管理装置、または他の連動装置であることを特徴とする鉄道システム。
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