JP3907902B2 - 炉体内部に排気ダクトを有する乾燥炉 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル用ガラス基板のような、有機溶剤を含有するペースト、フリット等の材料が塗布された基板を乾燥するために使用される乾燥炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレイパネルの製造は、例えば図3に示すように、前面ガラス、背面ガラスと称する大型ガラス基板の表面に、印刷、乾燥、焼成の工程を複数回繰り返す厚膜法により、電極、誘導体、蛍光体等の種々の部材を逐次形成して行き、最終的に前面ガラスと背面ガラスとを封着することにより行われる。
【0003】
印刷工程では、ガラス基板に所定のパターンでペースト、フリット等を塗布(印刷)することにより、電極や誘電体となる部分の形成を行うが、続く乾燥工程において乾燥炉内で加熱を行うと、ガラス基板に塗布されたペースト、フリット等に含有される有機溶剤が揮発して炉内に当該有機溶剤を含むガスが発生する。
【0004】
そこで、このような有機溶剤を含有するペースト等の材料が塗布された基板の乾燥は、揮発した有機溶剤を含むガスを炉外に排出するための排気ダクトを備えた乾燥炉を用いて行なわれる。従来、この種の乾燥炉において、排気ダクトは、炉体の外側を通るように配設されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のように排気ダクトが炉体の外側を通るように配設された従来の乾燥炉においては、炉内温度に比べて排気ダクトの温度がかなり低くなるため、揮発した有機溶剤を含むガスが炉内から排気ダクトに移行する際に、ガスの急激な温度低下が起こり、結露が生じる。そして、この有機溶剤を含んだ結露が、炉体やダクトに付着してこれらを腐食させたり、乾燥中の基板に付着して基板を汚染し、製品の不良を招くという問題があった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、有機溶剤を含有する材料が塗布された基板を乾燥するにあたり、前記材料から揮発した有機溶剤を含むガスの結露と、それに起因する炉体、ダクト等の腐食や基板の汚染が生じないような乾燥炉を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、有機溶剤を含有する材料が塗布された基板を乾燥するために使用される乾燥炉であって、前記材料から揮発した有機溶剤を含むガスを炉外に排出するための排気ダクトが、炉体内部を通るように配設され、前記排気ダクトが前記炉体と一体構造となっているとともに、前記炉体が複数の分割されたユニットから構成されていることを特徴とする乾燥炉、が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。図1は、本発明に係る乾燥炉の実施形態の一例を示すフローシートである。本発明の乾燥炉は、プラズマディスプレイパネル用ガラス基板のような有機溶剤を含有する材料が塗布された基板を乾燥するために使用されるものである。
【0009】
本例において、乾燥炉の炉体は複数の分割されたユニット3から構成されている。各ユニット3には、それぞれ上部と下部とに加熱手段として上面ヒーター5と下面ヒーター7が備えられており、基板1の両面を同時に加熱できるようになっている。これらのユニット3は、各々独立した制御系によって個別に温度制御しうるようになっており、入口側の待機部9に搬入された基板1が、ローラー、コンベア等の搬送手段に搬送されて各ユニットを順次通過することにより、所望の温度曲線に従って、基板の昇温、保温及び降温を連続的に行うことができる。
【0010】
乾燥された基板1は、炉の出口側に設けられた空冷部11において、空冷給気ファン13に取り込まれフィルター15を通過して噴射される清浄空気により所定の温度まで空冷される。この空冷部11で基板1に対して噴射された清浄空気は、炉内給気ファン17に取り込まれて電気ヒーター式の空気加熱器19にて加熱された後、フィルター21を通過して給気ダクト23に送られ、各ユニット3内において給気ダンパー25を介して炉内に供給され、基板1の乾燥に供される。
【0011】
前述のとおり、この乾燥工程においては、基板1に塗布されたペーストやフリットなどの材料から有機溶剤が揮発する。そして、揮発した有機溶剤を含むガスは、各ユニットから排気ダンパー29を介して排気ダクト27に取り込まれ、炉の入口側に設けられた待機部9からの局所排気とともに、炉体の外側に配設された冷却ダクト31に送られ、ミストセパレーター33により液体粒子が除かれた後、排気ファン35にて炉外に排気される。
【0012】
ここで、本発明においては、前記の排気ダクト27が炉体内部を通るように配設されている。このように排気ダクト27を炉体内部に設けると、排気ダクト27の温度と炉内温度とが同一となるので、基板1に塗布された材料から揮発した有機溶剤を含むガスが排気ダクト27内に移行する際に、ガスの温度低下が起こらず、結露が発生しない。この結果、従来生じていた、結露の付着による炉体、ダクト等の腐食や、基板の汚染が防止される。
【0013】
図2は、炉体を構成するユニット3の一例を示す斜視図である。本例においては、ユニット3内の上部と下部とに、排気ダクト27と給気ダクト23がそれぞれ炉体と一体的に設けられている。製造した設備の輸送、及び納入先での据え付け工事を行う場合、従来のように炉体の外にダクトが設置されていると、炉体とダクトとをそれぞれ個別に解体、輸送するとともに、現地にて再度組み立てる必要があり、輸送養生に手間が掛かった。特に現地でのダクトの組み立てにおいてはダクト廻しに合わせて炉体や建屋構造体からサポートを取ったり、現地の出来上がりダクト形状に合わせて保温材施工を行う必要があり、現地工事が煩雑であった。一方、本例のように、排気ダクト27が炉体と一体構造となっていると、全ての保温材施工を工場内で完了することができるとともに、ダクトが炉体構造物の一部となっているために輸送時に変形する危険が少なく、輸送養生が簡素化できるなどの利点があり好ましい。
【0014】
給気ダクト23には、給気ダンパー25が設けられており、このダンパーによって炉内に供給する乾燥用空気の給気量が調節される。同様に排気ダクト27にも排気ダンパーが設けられており、当該ダンパーにてガス排気量の調節が行われる。また、ユニット3の内部には、加熱手段としての上面ヒーターと下面ヒーターとが組み込まれる(図示せず)。これらのヒーターは、それぞれユニット3の側面に設けられた上側開口部37及び下側開口部39よりレール41に案内されてユニット3の内部に挿入される。
【0015】
このような構造のユニット3を複数連設することにより、図1に示すような連続乾燥炉の炉体を構成することができる。炉体が複数の分割されたユニットから構成されていると、乾燥時間などの条件が異なる乾燥炉を設計する際には、使用するユニットの数を変更するだけで設計可能であり、設計に要する工数を大幅に削減できる。また、本乾燥炉の使用者が、乾燥条件の異なる製品に生産品目を変更する場合でも、乾燥炉全体の更新をする必要はなく、不足するユニットの追加だけで対応可能であり、設備費の削減が可能である。
【0016】
なお、本例では、炉内に乾燥用空気を供給する給気ダクト23を下側に設け、有機溶剤を含むガスを排出する排気ダクト27を上側に設けたアッパーブローの構成としているが、これらの配置を逆にしたダウンブローの構成としてもよい。また、図1の例では、排気ダクト27を1系列にまとめているが、これを2系列以上としてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、排気ダクトが炉体内部を通るように配設されていることによって、排気ダクトの温度と炉内温度とが同一となるので、基板に塗布された材料から揮発した有機溶剤を含むガスが排気ダクト内に移行する際に、結露が発生することがない。このため、排気ダクトを炉体の外側に配設していた従来の乾燥炉において生じていた、結露の付着による炉体、ダクト等の腐食や、基板の汚染が防止される。本発明の乾燥炉は、プラズマディスプレイパネル用ガラス基板のような、クリーンな環境下での乾燥が必要とされる基板の乾燥に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る乾燥炉の実施形態の一例を示すフローシートである。
【図2】 炉体を構成するユニットの一例を示す斜視図である。
【図3】 プラズマディスプレイパネルの製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1…基板、3…ユニット、5…上面ヒーター、7…下面ヒーター、9…待機部、11…空冷部、13…空冷給気ファン、15…フィルター、17…炉内給気ファン、19…空気加熱器、21…フィルター、23…給気ダクト、25…給気ダンパー、27…排気ダクト、29…排気ダンパー、31…冷却ダクト、33…ミストセパレーター、35…排気ファン、37…上側開口部、39…下側開口部、41…レール。

Claims (1)

  1. 有機溶剤を含有する材料が塗布された基板を乾燥するために使用される乾燥炉であって、
    前記材料から揮発した有機溶剤を含むガスを炉外に排出するための排気ダクトが、炉体内部を通るように配設され、前記排気ダクトが前記炉体と一体構造となっているとともに、前記炉体が複数の分割されたユニットから構成されていることを特徴とする乾燥炉。
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