JP3906348B2 - 多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、多連式プラスチック光ファイバ端面を、例えば凸型または凹型の半球面に各プラスチック光ファイバ同時に加工する多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチック光ファイバ(以下、単に光ファイバと称す)の端面を、半球面に加工する方法は、熱を加えて端面加工する方法が通常である。このように熱を加えて端面加工する装置として、特開平8−75935号公報に示されている。
【0003】
この光ファイバ端面の加工装置は、図10(a)(b)(c)(d)に示すように所定長さの端部が露出した光ファイバ21を固定する固定具(図示せず)と、少なくとも、光ファイバ21端部の先端に押し付けられたとき、加熱されるレンズ形成用型33と、レンズ形成用型33と一体化され該型と共に移動し、光ファイバ端部の先端にレンズ形成用型33が押し付けられた状態で、若しくは光ファイバの端部からレンズ形成用型33を引き離した後で、光ファイバ21の端部を強制冷却する急冷却手段34と、レンズ形成用型33と急冷却手段34とを、相対的に光ファイバ端部の先端に押し付け、引き離す搬送手段(図示せず)と、から成るものである。
【0004】
そして、端部が露出したジャケット24付き光ファイバ21を固定具(図示せず)で固定し(図10(a))、レンズ形成用型33と、急冷却手段34とを搬送手段(図示せず)によって光ファイバ21の先端に押し付け・加熱し、端部の一部を軟化・溶融させてレンズ形状に形成し(図10(b))、光ファイバ21端部を急冷却手段34で強制冷却し(図10(c))、型33と急冷却手段34とを光ファイバ21先端から引き離して(図10(d))、レンズ25付き光ファイバを得るものである。
【0005】
この装置によれば、簡易に、効率的にかつ低コストで光ファイバ端部の先端にレンズ(半球面)を形成することができ、再現性よく凸型を形成でき、キズの発生、汚れの付着などが少なく好ましいものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のような光ファイバ端面の加工装置は、単芯用のものであって多連式プラスチック光ファイバの各プラスチック光ファイバを同時に加工処理するものではない。
この発明は、このような点に鑑み多連式プラスチック光ファイバの各プラスチック光ファイバ端面を同時に切削加工できる多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置の提供を第1の目的とする。
【0007】
また、前記従来のような加熱しての光ファイバ端面の加工装置においては、凸型の半球面の形成には適しているが、凹型の半球面を含む他の形状の形成には対応できない課題を有する。
この発明は、このような点に鑑み凸型の半球面ばかりでなく、凹型の半球面をはじめ任意の形状に形成できる光ファイバ端面の加工装置の提供を第2の目的とする。
【0008】
また、光ファイバは、中心のコア部とその外周のクラッド部とからなり、それにジャケットが被覆されて構成されており、コア部が光学繊維としてプラスチックで形成されている。従って、前記従来の熱による光ファイバ端面の加工装置においては、コア部の端面を半球面(レンズ)形状に形成することは可能であるが、クラッド部やジャケットの端面までも加工することはできない。しかし、光ファイバの使用態様によっては、クラッド部やジャケットの端面までも加工したい場合も生ずる。
この発明は、このような点に鑑み光ファイバのコア部だけでなく、クラッド部やジャケットも含め選択的に端面加工できる光ファイバ端面の加工装置を提供することを第3の目的とする。
【0009】
また、従来の光ファイバ端面の加工装置は、加熱によるものであるが、この発明は、このような加熱による装置ではなく、光ファイバ端面の加工に切削刃(刃物)を使用し切削加工する従来にない斬新な光ファイバ端面の加工装置の提供を第4の目的とする。
【0010】
さらに、光ファイバ端面の形状を任意の形状とすることができることに鑑み、使用態様に応じて最適の光ファイバ端面の形状を選択できるようにすることを第5の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、この発明の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置は、モータの駆動軸に連結された被連結部材に連結されて回転する第1回転軸と、前記モータ又は第1回転軸と伝動機構を介して連結されて回転し、互いに並列して設けられる1又は複数の第2回転軸と、貫通孔を有し切削屑を排出する窓が開口され、前記第1回転軸及び第2回転軸に並列して着脱自在に取付けられるホルダーと、前記ホルダーの貫通孔内に着脱自在に装着され、一端側よりホルダー内に挿入されたプラスチック光ファイバの端面に対峙して回転し該光ファイバ端面のコア部だけの端面又はコア部とクラッド部の端面あるいはコア部とクラッド部とジャケット部とを含む端面を切削加工する切削刃とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、この発明の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置は、モータの駆動軸に連結された被連結部材に連結されて回転する第1回転軸と、前記モータ又は第1回転軸と伝動機構を介して連結されて回転し、互いに並列して設けられる1又は複数の第2回転軸と、貫通孔を有し切削屑を排出する窓が開口され、前記第1回転軸及び第2回転軸に並列して着脱自在に取付けられるホルダーと、前記ホルダーの貫通孔内に位置して前記第1及び第2回転軸の先端に着脱自在に設けられ、一端側よりホルダー内に挿入されたプラスチック光ファイバの端面に対峙して回転し該光ファイバ端面のコア部だけの端面又はコア部とクラッド部の端面あるいはコア部とクラッド部とジャケット部とを含む端面を切削加工する切削刃とを具備することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、切削刃を収納したホルダーが、並列して回転軸に取付けられているので、各々の光ファイバをこの並列する各ホルダーの貫通孔に一端側より挿入し、回転する切削刃において全てのプラスチック光ファイバ端面を同時に切削加工することができる。従って、並列するホルダーは、左右であっても上下であってもよいが、その間隔は、多連式プラスチック光ファイバの各々の光ファイバ間隔を考慮すると、なるべくこの間隔に近いことが望ましい。
【0014】
また、ホルダーには、切削屑を排出する窓が開口されているので、ホルダーの貫通孔内において光ファイバ端面を切削加工した際に発生する切削屑は、窓より外部に排出することができる。これにより切削屑が切削刃での光ファイバ端面の切削加工の支障となることなく、切削加工の精度に影響も与えない。
【0015】
また、この発明の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置は、前記被連結部材が、モータの駆動軸に連結されるカップリングであることを特徴とする。
【0016】
また、この発明の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置の前記切削刃は、少なくともコア部に対応する部分が凹型または凸型の半円状であり、プラスチック光ファイバ端面の少なくともコア部を、凸型または凹型の半球面に切削加工することを特徴とする。
【0017】
さらに、この発明の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置は、前記半円状の切削刃が、1または複数の切削刃において半円状に形成されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面と共に詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態を示す平面説明図、図2はこの発明の実施の形態を示す正面説明図、図3はこの発明の実施の形態を示す要部拡大断面部分説明図、図4はホルダーを取外した状態の要部拡大断面部分説明図、図5はホルダーの分解断面説明図である。
【0019】
同図において、多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置は、モータ10の駆動軸11に連結された被連結部材、例えばカップリング12に連結されて回転する第1回転軸13と、前記モータ10又は第1回転軸13と伝動機構14を介して連結されて回転する第2回転軸15とが並列して設けられ、この第1及び第2回転軸13、15には、貫通孔5を有し、この貫通孔5に切削刃1が着脱自在に装着され、この貫通孔5にプラスチック光ファイバを挿入して切削刃1で端面を切削加工するホルダー4が並列して着脱自在に取付けられている。
【0020】
基板7には、取付板8と軸受板9が所定の間隔をおいて平行に立設されており、前記モータ10は、取付板8に固定されて取付けられている。このモータ10の駆動軸11は、取付板8を貫通して軸受板9側に突出しており、この駆動軸11の突出部に被連結部材としてのカップリング12が設けられている。
【0021】
前記第1回転軸13は、軸受板9の軸受18に回転自在に支承され、軸受板9を貫通して設けられており、一端側は前記カップリング12に連結され、他端側には前記ホルダー4が連結される。
前記第2回転軸15は、軸受板9の軸受19に回転自在に支承され、軸受板9を貫通して設けられており、一端側には歯車17が固設され、他端側にはホルダー4が取り付けられる。この第2回転軸15と前記第1回転軸13とは、並行して並列されて設けられる。この第2回転軸15の歯車17は、第1回転軸13に固設した歯車16と噛合している。これによりモータ10を駆動すると第1回転軸13が回転し、また、歯車16、17の伝動機構14を介して第2回転軸15も回転する。なお、伝動機構14は、ベルト等の他の手段であってもよいことはもちろんである。
【0022】
前記ホルダー4は、図3乃至図5に示すように貫通孔5を有する短筒状であって、一端側の貫通孔5内面は、径大の螺孔6となっている。また、ホルダー4には、図示は省略したが切削屑を排出する窓が開口されている。この窓が開口される位置は、ホルダー4内に装着された切削刃1の刃先2近傍が好ましい。
【0023】
切削刃1は、光ファイバ21の端面を切削して所定形状に形成するものであり、その刃先2の形状は、形成する光ファイバ21端面の形状に応じて決定される。例えば、光ファイバ端面を凸型の半球面(レンズ)に形成する場合には、切削刃1の刃先2の形状は凹型の半円状であり、光ファイバ端面を凹型の半球面に形成する場合には、切削刃1の刃先2の形状は凸型の半円状となる。この切削刃1の刃先2とは他端側の基端は、径大のねじ部3となっている。この切削刃1は、図4に示すようにホルダー4の貫通孔5に同心的に挿入され、図3に示すようにねじ部3をホルダー4の螺孔6に螺入することによって取付けられる。この時、径大のねじ部3が、ホルダー4の貫通孔5の段部5aに係止されるまで締め付ける。
【0024】
前記第1及び第2回転軸13及び15の突出部13a、15aには、ねじ20が設けられており、前記切削刃1が装着されたホルダー4は、このネジ20に螺孔6をねじ込むことによって第1及び第2回転軸13及び15に取付けられる。
【0025】
また、切削刃1は、図6に示すように第1及び第2回転軸13及び15の先端に設けられた螺孔26に切削刃1のネジ部3aをねじ込んで取り付けるようにしてもよい。
【0026】
しかして、前記実施の形態の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置は、次のように作用する。
第1回転軸13は、モータ10の駆動軸11に連結されたカップリング12に連結されているのでモータ10の駆動で回転する。第2回転軸15は、第1回転軸13の歯車16と第2回転軸15の歯車17とが噛合されているので、第1回転軸13が回転すると第2回転軸15も回転する。この第1及び第2回転軸13及び15には、切削刃1が装着されたホルダー4がねじ結合して取付けられているので、このホルダー4も第1及び第2回転軸13及び15と共に回転する。これにより切削刃1も回転する。
【0027】
そこで、図3に矢印で示すようにホルダー4の貫通孔5に、先端側より光ファイバ21を挿入し、その端面を回転する切削刃1に少しの力で当接させると、光ファイバ21の端面は、切削刃1において所定形状に切削加工される。この時、ホルダー4は、並列して設けられているため、多連式プラスチック光ファイバであっても、各々の光ファイバを各ホルダー4の切削刃において同時に切削加工できるものである。
従って、並列するホルダー4の数は、多連式プラスチック光ファイバの光ファイバ数に対応して設けると共に、各ホルダー4、4間の間隔も、多連式プラスチック光ファイバの光ファイバの間隔に近いことが望ましい。
【0028】
このようにホルダー4の貫通孔5内において切削加工することにより、光ファイバ21の位置ずれがなく、光ファイバ21と切削刃1との軸心が一致することになり、好ましい端面加工が可能となる。
また、ホルダー4には、装着した切削刃1の刃先2近傍に窓(図示省略)が開口されているので、光ファイバ端面の切削加工時に切削屑(切り粉)が発生しても、窓より外部に排出される。従って、切削加工により発生した切削屑が切削加工に影響を与えることなく精度のよい切削加工が可能となる。
【0029】
図7および図8は切削刃の実施の形態を示す拡大正面図および要部拡大斜視図であり、本例の切削刃1の刃先2は、中央が半円状の凹部2aであり、それに連続して傾斜2bとなり、さらに垂直2cに連続する形状となっている。
光ファイバ21は、通常、図9に示すようにコア部22、クラッド部23およびジャケット24とで構成されている。
従って、このような光ファイバ21の端面を、前記実施の形態の切削刃1において切削加工すると、切削刃1の形状に対応し、図9(a)に示す端面形状となる。即ち、中心のコア部22端面のみが半球面(レンズ)形状に切削加工され、クラッド部23は斜面(テーパ状)となり、ジャケット24は平面となる。もちろん切削刃1の凹部2aの直径がコア部22の直径に対応し、傾斜2bの幅がクラッド部23の厚さに対応し、垂直2cの幅がジャケット24の厚さに対応している。
【0030】
また、例えば、切削刃1の刃先2の形状が凹部の半円状である場合には、光ファイバ21の端面形状は図9(b)に示すように、コア部22だけでなくクラッド部23およびジャケット24を含む光ファイバ21端面の全体が凸型の半球面となる。さらに、光ファイバ21の端末には、コネクタを装着し、このコネクタと一緒に端面加工を行なってもよい。
【0031】
以上の説明から理解できる通り、切削刃1の形状を変えることによって、光ファイバ端面の切削形状を任意に変えることができる。従って、切削刃1の形状が凸型の半円状であると、光ファイバ21端面を凹型の半球面とすることもできることが理解できる。
【0032】
また、切削刃1は、1枚で所定形状としてもよいし、2枚以上(複数枚)で構成してもよい。図8においては2枚の切削刃1a、1bで形成している。即ち、中心より一方の切削刃1aと他方の切削刃1bで連続する所定形状となっている。
【0033】
なお、この発明は前記実施の形態に制限されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。例えば、切削刃1をホルダー4に装着する構成でも、ホルダー4の貫通孔5を非円形孔(例えば、断面六角形孔)とし、切削刃1の胴部の一部又は全部を、これに対応する非円形(例えば、断面六角形)としたり、又はホルダー4の貫通孔5に挿入した切削刃1を、ホルダー4の外側よりピン又はネジで固定する構成とすることができるし、また、ホルダー4を第1及び第2回転軸13及び15に取付ける構成も、軸13及び15の先端を非円形軸とし、これにホルダー4の非円形孔を嵌合したり、または軸13及び15にホルダー4を嵌合した後、ホルダー4の外側よりピン又はネジで固定する構成とすることもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳細に説明した通り、この発明の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置は、モータの駆動軸に連結された被連結部材に連結されて回転する第1回転軸と、前記モータ又は第1回転軸と伝動機構を介して連結されて回転し、互いに並列して設けられる1又は複数の第2回転軸と、貫通孔を有し切削屑を排出する窓が開口され、前記第1回転軸及び第2回転軸に並列して着脱自在に取付けられるホルダーと、前記ホルダーの貫通孔内に着脱自在に装着され、一端側よりホルダー内に挿入されたプラスチック光ファイバの端面に対峙して回転し該光ファイバ端面を切削加工する切削刃とを具備し、多連式プラスチック光ファイバの各々の光ファイバを並列する各ホルダーの貫通孔に一端側より挿入し、その光ファイバ端面に対峙して回転する切削刃においてホルダー内で各々のプラスチック光ファイバ端面の少なくともコア部を切削加工するようになっている。
また、モータの駆動軸に連結された被連結部材に連結されて回転する第1回転軸と、前記モータ又は第1回転軸と伝動機構を介して連結されて回転し、互いに並列して設けられる1又は複数の第2回転軸と、貫通孔を有し切削屑を排出する窓が開口され、前記第1回転軸及び第2回転軸に並列して着脱自在に取付けられるホルダーと、該ホルダーの貫通孔内に位置して前記第1及び第2回転軸の先端に着脱自在に設けられ、一端側よりホルダー内に挿入されたプラスチック光ファイバの端面に対峙して回転し該光ファイバ端面を切削加工する切削刃とを具備し、多連式プラスチック光ファイバの各々の光ファイバを並列する各ホルダーの貫通孔に一端側より挿入し、その光ファイバ端面に対峙して回転する切削刃においてホルダー内で各々のプラスチック光ファイバ端面の少なくともコア部を切削加工するようになっているので、次のような効果を奏する。
【0035】
(1)プラスチック光ファイバ端面を切削加工する切削刃が装着されたホルダーが並列して設けられているので、多連式プラスチック光ファイバの各々の光ファイバ端面の複数を切削加工することができる。従って、多連式プラスチック光ファイバであっても、効率のよい端面加工が可能となる。
【0036】
(2)プラスチック光ファイバ端面は、ホルダーの貫通孔内において切削加工されるので、光ファイバの位置ずれがなく、かつ光ファイバと切削刃との軸心を一致しての切削が可能となり、好ましい端面加工ができる。
また、ホルダーには切削屑を排出する窓が開口されているので、光ファイバ端面を切削加工した際に発生する切削屑は窓より外部に排出され、切削加工に影響を与えないので精度のよい光ファイバ端面の切削加工ができる。
【0037】
(3)プラスチック光ファイバ端面は、凸型の半球面ばかりでなく、切削刃の形状を変えることによって凹型の半球面をはじめ任意の形状に切削加工することができる。
【0038】
(4)従って、使用態様に応じて最適の光ファイバ端面の形状を選択して形成することができる。例えば、光の光量を一点に集光したり、拡散することが自由に選択でき、また、光ファイバ同士の接続においても光量の減少(損失)を少なくすることが可能となる。また、光ファイバの一方の端面を凹型に切削加工し、この凹型の部分に他の材料で形成した球状体を嵌着することにより、端面の屈折率を変えることもできる。
【0039】
(5)プラスチック光ファイバ端面は、コア部だけでなく、クラッド部やジャケットも含め選択的に端面加工することができる。
【0040】
(6)切削刃(刃物)を使用し切削加工するので、従来のように加熱手段や急冷却手段等が不要となり、構造が簡単で安価となるし、操作も容易であり誰でもが簡単に端面加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す平面説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態を示す正面説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態を示す要部拡大断面部分説明図である。
【図4】 ホルダーを取外した状態の要部拡大断面部分説明図である。
【図5】 ホルダーの分解断面説明図である。
【図6】 切削刃の他の取付構造を示す分解説明図である。
【図7】 切削刃の実施の形態を示す拡大正面説明図である。
【図8】 切削刃の実施の形態を示す要部拡大斜視図である。
【図9】 プラスチック光ファイバ端面の加工形状を示す拡大断面図(a)(b)である。
【図10】 従来例を工程順(a)(b)(c)(d)に示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 切削刃
1a、1b 切削刃
2 刃先
2a 刃先の半円状の部分
2b 刃先の傾斜の部分
2c 刃先の垂直の部分
3 切削刃の径大のねじ部
3a 切削刃のねじ部
4 ホルダー
5 ホルダーの貫通孔
6 ホルダーの螺孔
7 基板
8 取付板
9 軸受板
10 モータ
11 駆動軸
12 被連結部材(カップリング)
13 第1回転軸
15 第2回転軸
16、17 歯車
18、19 軸受
21 プラスチック光ファイバ
22 コア部
23 クラッド部
24 ジャケット
26 螺孔
Claims (5)
- モータの駆動軸に連結された被連結部材に連結されて回転する第1回転軸と、前記モータ又は第1回転軸と伝動機構を介して連結されて回転し、互いに並列して設けられる1又は複数の第2回転軸と、貫通孔を有し切削屑を排出する窓が開口され、前記第1回転軸及び第2回転軸に並列して着脱自在に取付けられるホルダーと、前記ホルダーの貫通孔内に着脱自在に装着され、一端側よりホルダー内に挿入されたプラスチック光ファイバの端面に対峙して回転し該光ファイバ端面のコア部だけの端面又はコア部とクラッド部の端面あるいはコア部とクラッド部とジャケット部とを含む端面を切削加工する切削刃とを具備することを特徴とする多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置。
- モータの駆動軸に連結された被連結部材に連結されて回転する第1回転軸と、前記モータ又は第1回転軸と伝動機構を介して連結されて回転し、互いに並列して設けられる1又は複数の第2回転軸と、貫通孔を有し切削屑を排出する窓が開口され、前記第1回転軸及び第2回転軸に並列して着脱自在に取付けられるホルダーと、前記ホルダーの貫通孔内に位置して前記第1及び第2回転軸の先端に着脱自在に設けられ、一端側よりホルダー内に挿入されたプラスチック光ファイバの端面に対峙して回転し該光ファイバ端面のコア部だけの端面又はコア部とクラッド部の端面あるいはコア部とクラッド部とジャケット部とを含む端面を切削加工する切削刃とを具備することを特徴とする多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置。
- 前記被連結部材は、モータの駆動軸に連結されるカップリングであることを特徴とする請求項1または2に記載の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置。
- 前記切削刃は、少なくともコア部に対応する部分が凹型または凸型の半円状であり、プラスチック光ファイバ端面の少なくともコア部を、凸型または凹型の半球面に切削加工することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置。
- 前記半円状の切削刃は、1または複数の切削刃において半円状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の多連式プラスチック光ファイバ端面の加工装置。
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