JP2005010426A - 光ファイバ端面の加工装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切削刃が軸部端面の軸心より主に半径側に存在し、光ファイバ端面は該切削刃に軸部端面の回転中心より半径側にずれて当接し切削加工されることを特徴とする。切削刃は回転方向に傾斜している。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバ端面を、例えば平面および半球面(凸面または凹面)に切削加工する光ファイバ端面の加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、本出願人は図18に示す光ファイバ端面の加工装置10を提案した(特許文献1参照)。この光ファイバ端面の加工装置10は、筺体11内に設けられたモータ13と、このモータ13の駆動軸14に連結された被連結部材としてのカップリング15と、このカップリング15に着脱自在に装着される切削刃1と、導入孔6を有し、この導入孔6に、一端側から前記切削刃1が刃先2側から挿入され、他端側から光ファイバ21が挿入されるガイド部材4とから構成されている。切削刃1は、カップリング15にその軸部3が着脱自在に取付けられ、モータ13により回転される。
【0003】
しかして、ガイド部材4の導入孔5に、他端側より光ファイバ21を挿入し、その端面を回転する切削刃1に少しの力で当接させることによりガイド部材4の導入孔5内において、光ファイバ21端面の切削加工をする。
このガイド部材4の導入孔5内において光ファイバ21端面の切削加工することにより、光ファイバ21の位置ずれがなく、光ファイバ21と切削刃1との軸心が一致することになり、好ましい端面加工ができる。
【0004】
【特許文献1】特願2001−400897(明細書第6頁段落番号0018、第7頁段落番号0019)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のような光ファイバ端面の加工装置においては、光ファイバの軸心と切削刃の軸心とを一致させて光ファイバ端面の切削加工を行うようになっており、切削刃もそのようになっている。そして、切削刃は回転させて光ファイバ端面の切削加工を行うので、光ファイバの軸心と切削刃の軸心(回転中心)が一致していると、光ファイバ端面の軸心に切削刃の回転中心が切削跡として芯状(へそ状)に残り、光の伝送特性に悪影響を与える課題がある。
この発明は、このような課題に鑑み光ファイバの端面に切削刃の回転中心の切削跡が芯状(へそ状)に残ることがない光ファイバ端面の加工装置の提供を第1の目的とする。
【0006】
また、従来の光ファイバ端面加工用の切削刃においても、光ファイバの端面が粗面とならず平滑に精度よく切削できるものは提供されていない。
この発明は、このような課題に鑑み光ファイバの端面が粗面とならず平滑に精度よく切削できる切削刃を具備する光ファイバ端面の加工装置の提供を第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、切削刃が軸部端面の軸心より主に半径側に存在し、光ファイバ端面は該切削刃に軸部端面の回転中心より半径側にずれて当接し切削加工されることを特徴とする。
これにより光ファイバ端面は、切削刃の回転中心より半径側にずれて当接して切削加工されるため、光ファイバ端面の中心に芯部(へそ部)が切削跡として残ることがなく、光の伝送特性が良好な端面加工できる。また、この発明によれば光ファイバ端面は、切削刃の回転中心より半径側にずれて当接して切削加工するので、単心の光ファイバばかりでなく複心(多心)の光ファイバも同時に切削加工することができる。
この発明で光ファイバとは、プラスチック光ファイバも含む。また、この発明での光ファイバ端面の加工は、平面および半球面(凹面、凸面)や任意の形状を含む。
【0008】
また、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、光ファイバ端面を切削刃で切削加工する加工装置であって、駆動源で回転可能な切削刃と、貫通する導入孔が設けられたガイド部材とを具備し、前記切削刃は、ガイド部材の一端側の導入孔開口の近傍に位置して設けられ、ガイド部材の導入孔に他端側より光ファイバを挿入することによって前記切削刃に向けて光ファイバがガイドされて当接され、回転する切削刃において光ファイバ端面が切削加工される光ファイバ端面の加工装置において、
切削刃とガイド部材の導入孔とが同一軸線上の位置からずれて配置されていることを特徴とする。
これにより光ファイバはガイド部材の導入孔に挿入するだけで切削刃の回転中心より半径側にずれて当接されるので、光ファイバはガイド部材の導入孔に挿入するだけで良好に端面加工される。
【0009】
また、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、前記切削刃が、軸部端面の軸心より主に半径側に複数が放射状に存在することを特徴とする。
これにより前記効果の他に切削効率と切削加工面の精度の向上を図ることができる。
【0010】
また、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、前記切削刃が、軸部の軸心方向に対し回転方向に傾斜して設けられることを特徴とする。
これにより光ファイバ端面が平滑に精度のよい切削加工ができる。
また、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、前記切削刃は、頂面が刃先より回転方向に対し逆方向の傾斜面となっていることを特徴とする。
これにより光ファイバ端面が平滑に精度のよい切削加工ができる。
【0011】
また、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、前記切削刃は、少なくとも刃先部分がダイヤモンドで構成されていることを特徴とする。
これにより切れ味が向上し光ファイバ端面が平滑に精度よく切削加工できるし、光ファイバ端末にコネクタを装着し、このコネクタと一緒に端面の切削加工することもできる。
【0012】
また、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、前記ガイド部材は、チャッキング機能を有することを特徴とし、また、前記ガイド部材は、本体が中心に導入孔を有する截頭円錐状であって、複数のスリットを有するチャック構造とされ、外周面には雄ねじが螺設され、加工装置に設けられた截頭円錐状の螺孔に螺入することによって導入孔に挿通された光ファイバをチャックすることを特徴し、
また、前記ガイド部材が、加工装置の切削刃に対し軸方向移動量が調整可能な移動量調整部材に取り付けられていることを特徴とする。
これにより光ファイバは、ガイド部材でチャックして切削加工できるので切削精度が向上する。また、ガイド部材の軸方向移動量を調整することによって、光ファイバ端面の切削量(進出量)を調整することができる。
【0013】
さらに、この発明の光ファイバ端面の加工装置は、前記ガイド部材の導入孔は、ガイド部材の偏心位置に単数または複数が設けられていることを特徴とする。これにより光ファイバは、ガイド部材の導入孔に挿入するだけで切削刃の回転中心より半径側にずれて当接されるので、光ファイバは単心または多心のいずれもガイド部材の導入孔に挿入するだけで良好に端面加工する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面と共に詳細に説明する。図1乃至図4は、この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する切削刃を示し、図1はその斜視図、図2はその正面図、図3はその側面図、図4はその中央縦断面図である。
【0015】
同図において、この切削刃1は、軸部3の端面3aに軸心より主に半径側に設けられている。主に半径側とは、軸心を越えて他の半径側に多少延出してもよいことを含む意味である。図3においては、他の半径側にhだけ延出している場合を示している。この切削刃1は、軸部3の軸方向に対し回転方向(矢印A方向)に傾斜して設けられている。本例においては図4に示すようにθの角度だけ傾斜している。従って、切削刃1が矢印A方向に回転すると、切削刃1の刃先2は光ファイバに向かって切り込み切削するようになるので端面の切削加工が良好に行える。
また、切削刃1は、図4に拡大して示すように頂面2aが刃先2より回転方向(矢印A方向)に対し逆方向の傾斜面となっている。これにより切削刃1が光ファイバの切削加工後に回転していても光ファイバの加工端面に接触して悪影響を与えることがなく、精度のよい端面に切削加工できる。
【0016】
この切削刃1は、少なくとも刃先2がダイヤモンドで形成されていることが好ましい。これにより光ファイバの材質に関係なく良好な切削加工が可能となる。光ファイバはコア部、クラッド部およびジャケット等で構成され、それぞれの構成材料を異にするし、コア部もガラスやプラスチックがあるが、光ファイバの構成材料がどのようになっても切削刃1の少なくとも刃先2がダイヤモンドで形成されていれば良好な切削加工ができるし、光ファイバの端末にコネクタを装着し、このコネクタと一緒に端面加工も容易に行うことができる。
【0017】
本例は切削刃1が1枚の場合であるが、これは複数であってもよい。図5は切削刃が2枚の場合を示す斜視図、図6は切削刃が3枚の場合を示す斜視図であり、前記実施の形態と同一構成要素は同一符号を付して詳細な説明は省略する。このように切削刃1が軸部3の端面3aの軸心より主に半径側に複数が放射状に存在すると、光ファイバ端面が多数の切削刃1、1によって切削加工されるので、精度のよい切削加工を効率よく行うことができる。
【0018】
また、前記実施の形態の切削刃1は、軸部3と別体で構成し、軸部3の端面に固着した場合であるが、これは軸部3と一体に構成してもよい。図7は軸部3と一体に構成した場合の切削刃1を示す斜視図である。この切削刃1においても回転方向(矢印A方向)側に傾斜している。本例においても切削刃1は、軸部3の端面3aの主に半径側に存在するようにするため、他の半径側は切り欠いた傾斜面3bとしている。
【0019】
次にこの発明の光ファイバ端面の加工装置の実施の形態について説明する。図8はこの発明の光ファイバ端面の加工装置を示す一部分解斜視図、図9はさらに全体の分解斜視図、図10は完成品としての斜視図である。この加工装置は、光ファイバをモータによって駆動される切削刃1により端面加工するものである。この切削刃1は前記図1乃至図7に例示したものであり、以下では切削刃1とガイド部材4の導入孔5との軸心は、ずれて配置されている。
【0020】
前記加工装置は、全体として二つの筺体11A、11B内に主要部を収納している。筺体11A、11Bは、これらの内部に収納された図8および図9に示すような逆T字形の基材42にそれぞれ止めねじ43、44により着脱可能に取り付けられている。基材42の端面各部には止めねじ43、44がねじ込まれるねじ孔45が設けられている。この基材42の起立片42aには大径の透孔46が形成されている。さらに、筺体11Aの側板11aには前記透孔46と略同径の透孔47が形成されている。筺体11Bには、この筺体11B内の換気を行うための複数の換気孔48が形成されている。
【0021】
また、起立片42aの透孔46には略円筒形のモータ取付部材49が挿通されている。このモータ取付部材49端のフランジ部49aを介して、モータ13が4本のねじ50(図9参照)により基材42の起立片42aに固定されている。このため起立片42aおよびフランジ部49aにねじ挿通孔42b、49bが設けられ、モータ13のブラケット13aにねじ孔13bが設けられている。この固定状態のときモータ取付部材49の先端が筺体11Aの透孔46に臨む。前記モータ取付部材49には径方向に貫通する一対の切削屑排出孔51が設けられている。また、モータ取付部材49先端の中心部に後述のガイド部材調整ねじ取付用のねじ孔52が形成されている。
【0022】
また、モータ13の駆動軸60には、パイプ形のカップリング61の一端が、図8に示すようにねじ62より固定されている。このカップリング61の他端には切削刃1の胴部が挿入され、ねじ63により交換可能に固定されている。ここで用いられる切削刃1として、図1乃至図7に例示した平面加工用だけでなく、必要とする光ファイバの端面形状とするために、凸形、凹形、三角形、山形、円弧形などの刃先のものが任意に選択される。
【0023】
このような光ファイバ端面の加工装置では、切削刃1をカップリング61にねじ62を用いて固定し、モータ13を駆動することにより、切削刃1は回転する。一方、切削対象の光ファイバ21を端面加工する場合には、ガイド部材調整ねじ53に対して浅くねじ込まれたガイド部材4の導入孔5内へ、光ファイバ21の端部を、図11の矢印A方向に挿入する。
【0024】
この光ファイバ21の挿入量が目測した所定量となったとき、治具(図示省略)を切欠59に係合させて、ガイド部材4をガイド部材調整ねじ53のねじ孔56に対し、図13に示すように深くねじ込んでいく。ガイド部材4は3本のスリット58を持つチャック構造とされているため、テーパ状の外周面が内径方向に抑圧される。このため、光ファイバ21は導入孔5内において適当な挟圧力を受けて保持される。つまり、光ファイバ21はガイド部材4に安定保持される。これによりどのような線径の光ファイバ21でも対応できる。
【0025】
この場合において、光ファイバ21が切削刃1との対応で突出部4aの先端から過剰に突出したり、またはその先端より突出していない場合には、前記のチャッキングを緩めて、光ファイバ21の突出量調整を行う。調整を行った後は、再びチャッキングする。そして、この調整(微調整)後、切削刃1による切削位置および切削量を高精度に決めるために、光ファイバ21の突出量を再設定する。この設定作業は、ガイド部材調整ねじ53をモータ取付部材49のねじ孔52に対してねじ込み量を調整することにより、可能となる。
【0026】
図14および図15は他のガイド部材4Aおよびその使用形態を示す。この実施の形態および使用形態では、ガイド部材調整ねじが無く、ガイド部材4Aはモータ取付部材49に直接螺入されており、かつガイド部材4Aの一部に4本のスリット58Aが入れられている。この他の構成は、図12および図13に示したものと同一である。本例によればガイド部材調整ねじが不要となる。このガイド部材4Aは4本のスリット58Aを持つため、これらのスリット58Aで分割された部位の変形が容易となる。従って、光ファイバ21をチャッキングするときのガイド部材4Aの自動操作が軽快となる。
【0027】
また、ガイド部材4はガイド部材調整ねじ53に対して、またはガイド部材調整ねじ53はモータ取付部材49に対して、それぞれ螺合解除して取り外すことができる。このため、ガイド部材4の取付孔であるねじ孔56、またはガイド部材調整ねじ53の取付孔であるねじ孔52から切削刃用の刃交換治具を(図示しない)を挿入して、カップリング61に支持された切削刃1の交換を行うことができる。この時、工具65の先を筺体11Aに設けられた透孔46に挿入し(図10参照)、カップリング61にねじ込まれたねじ63を緩めることで、切削刃1をカップリング61においてフリーにする。
【0028】
ガイド部材調整ねじ53は図11に示すようにリング状の移動量調整部材であり、外周にねじ54が設けられている。このねじ54のねじ孔52に対するねじ込み量を変えることで、ガイド部材調整ねじ53の軸方向移動量が調整可能となっている。なお、ガイド部材調整ねじ53のねじ込み操作には、これに設けた一対の切欠55に治具を係止して回転することにより行われる。
【0029】
また、ガイド部材調整ねじ53は内周にテーパ状のねじ孔56が設けられており、このねじ孔56に外周にねじ57を持つガイド部材4が脱着可能にねじ込まれている。このガイド部材4の外周(ねじ)面はテーパ状をなし、一端に突出部4aが連設されている。そして、このガイド部材4の突出部4aを含む一部に、図12に示すように3本のスリット58が入れられている。
【0030】
ガイド部材4の側面には、ねじ込み操作用の治具を係止して回転可能にする一対の切欠59が設けられている。これらの切欠59を図13に示す。また、ガイド部材4の中心線上に光ファイバ21を導入するとともにチャッキングするために導入孔5が設けられている。
【0031】
要するに、ガイド部材4は、本体が中心に導入孔5を有する截頭円錐状であって、複数のスリット58、58Aを有するチャック構造とされ、外周面には雄ねじ57が螺設され、モータ取付部材49に設けられた截頭円錐状のねじ孔56にねじ込むことによって導入孔5に挿通された光ファイバ21をチャック(保持)することができる。
これにより光ファイバ21の線径の太いものから細いものまで全て対応できる。特に、従来は経径が細いものは加工部分が細く柔軟なために、正確な加工ができなかったが、このガイド部材4によれば、しっかりと保持して加工できるので正確な端面加工が可能となる。しかも光ファイバを保持したまま加工長の調整ができるのでさらに正確な端面加工が可能となる。
【0032】
しかして、この光ファイバ端面の加工装置によれば、切削刃1とガイド部材4の導入孔5とが同一軸線上の位置からずれて配置され、切削刃1は軸部3の端面3aの軸心より主に半径側に存在するので、光ファイバ21をガイド部材4の導入孔5に挿入すると、光ファイバ21の端面は、該切削刃1に回転中心よりずれて当接し切削加工される。従って、光ファイバ端面の中心に芯部(へそ部)が切削跡として残ることなく、良好な端面加工ができる。
【0033】
図16および図17は、ガイド部材の変形例を示す斜視図および一部切欠正面図である。本例のガイド部材4は、導入孔5が軸心より偏心して設けられている場合である。このガイド部材4によれば、切削刃1とガイド部材4の導入孔5の軸心が一致する加工装置においても、このガイド部材5に交換することで実施可能となる。
また、本例のガイド部材5において導入孔5を複数とすれば、多心の光ファイバ端面の加工が同時に可能となる。
【0034】
なお、前記実施の形態は、この発明を制限するものではない。この発明は要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が許容される。例えば、ガイド部材は、モータ取付部材ではなく加工装置の筺体に設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上詳細に説明した通り、この発明の光ファイバ端面の加工装置によれば次のような効果を奏する。
(1)光ファイバ端面に切削刃の回転中心の切削跡が芯状(へそ状)に残ることがなく、光伝送特性の良好な端面加工ができる。
(2)光ファイバの端面が粗面とならず平滑に精度よく切削加工できる。
(3)光ファイバの材質に関係なく良好な切削加工ができるし、コネクタを装着したままでも切削加工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する切削刃を示す斜視図である。
【図2】この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する切削刃を示す正面図である。
【図3】この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する切削刃を示す側面図である。
【図4】この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する切削刃を示す中央縦断面図である。
【図5】この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する切削刃が2枚の場合の斜視図である。
【図6】この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する切削刃が3枚の場合の斜視図である。
【図7】この発明の光ファイバ端面の加工装置に使用する一体型の切削刃を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態による光ファイバ端面の加工装置を一部分解して示す斜視図である。
【図9】この発明の実施の形態による光ファイバ端面の加工装置の全体を分解して示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態による光ファイバ端面の加工装置の完成品を示す斜視図である。
【図11】図8におけるガイド部材とガイド部材調整ねじとの関係を示す拡大斜視図である。
【図12】図11に示すガイド部材の側面図である。
【図13】図11におけるガイド部材による光ファイバのチャッキング構造を示す断面図である。
【図14】図8におけるガイド部材の他の実施形態を示す側面図である。
【図15】図14におけるガイド部材による光ファイバのチャッキング構造を示す断面図である。
【図16】ガイド部材の変形例を示す斜視図である。
【図17】ガイド部材の変形例を示す一部切欠正面図である。
【図18】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 切削刃
2 刃先
3 軸部
4、4a ガイド部材
5 導入孔
13 モータ(駆動源)
21 光ファイバ
49 モータ取付部材
52 ねじ孔(取付孔)
53 ガイド部材調整ねじ(移動量調整部材)
56 ねじ孔(取付孔)
60 駆動軸
61 カップリング
Claims (10)
- 切削刃が軸部端面の軸心より主に半径側に存在し、光ファイバ端面は該切削刃に軸部端面の回転中心より半径側にずれて当接し切削加工されることを特徴とする光ファイバ端面の加工装置。
- 光ファイバ端面を切削刃で切削加工する加工装置であって、駆動源で回転可能な切削刃と、貫通する導入孔が設けられたガイド部材とを具備し、前記切削刃は、ガイド部材の一端側の導入孔開口の近傍に位置して設けられ、ガイド部材の導入孔に他端側より光ファイバを挿入することによって前記切削刃に向けて光ファイバがガイドされて当接され、回転する切削刃において光ファイバ端面が切削加工される光ファイバ端面の加工装置において、
切削刃とガイド部材の導入孔とが同一軸線上の位置からずれて配置されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ端面の加工装置。 - 前記切削刃は、軸部端面の軸心より主に半径側に複数が放射状に存在することを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバ端面の加工装置。
- 前記切削刃は、軸部の軸心方向に対し回転方向に傾斜して設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ファイバ端面の加工装置。
- 前記切削刃は、頂面が刃先より回転方向に対し逆方向の傾斜面となっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光ファイバ端面の加工装置。
- 前記切削刃は、少なくとも刃先部分がダイヤモンドで構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光ファイバ端面の加工装置。
- 前記ガイド部材は、チャッキング機能を有することを特徴とする請求項2記載の光ファイバ端面の加工装置。
- 前記ガイド部材は、本体が中心に導入孔を有する截頭円錐状であって、複数のスリットを有するチャック構造とされ、外周面には雄ねじが螺設され、加工装置に設けられた截頭円錐状の螺孔に螺入することによって導入孔に挿通された光ファイバをチャックすることを特徴とする請求項7記載の光ファイバ端面の加工装置。
- 前記ガイド部材が、加工装置の切削刃に対し軸方向移動量が調整可能な移動量調整部材に取り付けられていることを特徴とする請求項2、7または8に記載の光ファイバ端面の加工装置。
- 前記ガイド部材の導入孔は、ガイド部材の偏心位置に単数または複数が設けられていることを特徴とする請求項2、7、8または9に記載の光ファイバ端面の加工装置。
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WO2024143160A1 (ja) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 古河電気工業株式会社 | 刃部材の取り付け方法、刃部材取付け用治具 |
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WO2024143160A1 (ja) * | 2022-12-27 | 2024-07-04 | 古河電気工業株式会社 | 刃部材の取り付け方法、刃部材取付け用治具 |
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