JP3906337B2 - 食品成形装置 - Google Patents

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Description

多層包被食品の食品成形装置に関し、より詳しくは、パン生地等の発酵生地を吐出すると同時に、その外側から発酵生地と性質の異なる生地を吐出、包被する多層包被食品の食品成形装置に関する。
従来より、性質の異なる複数種類の生地を層状に組み合わせた食品が製造されている。例えば、メロンパンは、パン生地の表面にクッキー生地を層状に載置して成形される。こうした食品の成形方法としては、丸く成形されたパン生地に人手によりクッキー生地を載せて成形しているのが現状である。
機械を用いて行う方法としては、例えば、特許文献1には、ベルトコンベヤで連続して移送される複数の芯生地をカップにより丸め成形したのち、芯生地上にシャッタの開閉により偏平メロン側生地を被せ、被せた偏平メロン側生地をカップにより芯生地の外周に包成する点が記載されている。また、特許文献2には、延展装置によりパン生地をシート状に延展した後、巻き上げ装置によりフィリングを巻き上げて包んだ棒状生地とし、包被切断装置により分割、載置してデポジタにより上掛け生地で覆う点が記載されている。また、特許文献3では、同心円状に配置した内筒及び外筒からなるノズルを設け、ビスケット生地及びパン生地を断面同心円状に棒状に成形して押し出し、分割用ブロック片により切断して成形する点が記載されている。
特開平8−126464号公報 特開平8−9873号公報 特開平5−317019号公報
上述の特許文献1では、メロンパンの製造工程が、芯生地を丸める工程、側生地を成形する工程、芯生地に側生地を配置する工程、芯生地に側生地を包被する工程等複数に及ぶので、それぞれの工程に大掛かりな装備が必要となり、装備にかかる費用や設置スペースが増大する。また、側生地は別途成形することから、厚さが厚くないと成形できず、薄くすることができない。また、特許文献2では、フィリングを内包したメロンパンを製造できるものの、デポジタにより上掛け生地で覆う工程が必要となるので、同様に装備に係る費用や設置スペースが増大してしまう。特許文献3では、内筒からパン生地を吐出し、外筒からパン生地を囲むようにビスケット生地を吐出しているが、一般にパン生地は30℃前後で供給され、ビスケット生地は20℃以下で供給されるため、パン生地の周囲にビスケット生地が供給されていくとビスケット生地が温められて生地が軟化してしまい、うまく成形できなくなる欠点がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、性質の異なる複数種類の食材を互いに影響を及ぼし合うことを抑えて層状に成形することが可能な食品成形装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る食品成形装置は、第一食材を供給管路に供給する第一食材供給手段と、供給管路に接続されて前記第一食材を棒状に連続吐出するノズルと、該ノズルの出口を囲むように環状に形成された流通管路と、前記第一食材と性質の異なる第二食材を前記流通管路に供給する第二食材供給手段と、前記流通管路の内側に環状に形成されたバッファ部と、前記バッファ部と前記流通管路との間に形成された隔壁部に穿設された複数の連通孔と、前記バッファ部の内側に環状に形成されとともに前記ノズルの吐出方向に所定の幅で開口する食材吐出口とを備え、前記食材吐出口は、前記流通管路から前記連通孔及び前記バッファ部を介して連通しており、棒状に連続成形される第一食材の周囲を被覆するように前記食材吐出口から前記第二食材を所定の層厚で吐出することを特徴とする。さらに、前記流通管路の流通断面積は、前記第二食材供給手段に連通する供給口から離れるに従い小さくなるように設定されていることを特徴とする。さらに、前記ノズルの内部に設けられると共に前記ノズルと同一の方向に吐出する内ノズルと、前記供給管路の内部に設けられると共に前記内ノズルと接続される供給内管路と、第三食材を供給内管路に供給する第三食材供給手段とを備えていることを特徴とする。さらに、前記供給管路と前記供給内管路との間に撹拌手段が配設されており、前記第一食材供給手段は第一食材として発酵生地を供給することを特徴とする。
上記のような構成を有することで、第一食材と性質の異なる第二食材を、ノズルの出口を囲むように環状に形成された流通管路から供給し、第一食材が吐出するノズルの出口付近で第一食材の周囲に被覆するようにしているので、第一食材及び第二食材が互いに影響を及ぼし合うことを避けることができる。
すなわち、第一食材を供給する供給管路と第二食材が供給される流通管路とは、離間した状態で配置することが可能となり、特許文献3のように密接した状態で供給することがなくなるため、例えば、クッキー生地がパン生地の熱により温められて軟化してしまうといった問題を解消することができる。
また、流通管路がノズルの出口を囲むように環状に形成され、食材吐出口が流通管路と連通しその内側に環状に形成されると共に前記ノズルの吐出方向に所定の幅で開口するようになっているので、食材吐出口から吐出される第二食材をほぼ同じ層厚で第一食材の周囲に被覆するようにできる。そして、食材吐出口の形状を調整することで、層厚を薄く形成するように容易に設定できる。
以上のように、第一食材が吐出されるノズルの出口付近で第二食材を層状に被覆して棒状に連続成形し、従来公知の切断手段により切断すれば多層包被食品を成形することができるので、装置のコンパクト化が容易で、装備にかかる費用や設置スペースが少なくて済み、格段にコストダウンを図ることができる。
また、ノズルの内部に内ノズルを設けて第一食材の内部に第三食材を供給するようにすれば、さらに層数を増やした多層包被食品を成形することができる。
なお、本発明において、バッファ部とは、流入した食材が一時的に滞留するか流動速度が遅くなるようにされる部位を意味している。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、食品成形装置全体の概略正面図である。本実施例では、多層包被食品として、中心部に餡を内包したパン生地の表面にクッキー生地が層状に成形されたメロンパンを例にとり説明する。
まず、装置に食材として餡Gがホッパ1に供給されてベーンポンプ4により押出成形部7に圧送される。同様に、食材としてパン生地Fがホッパ2に供給されてベーンポンプ5により押出成形部7に圧送される。更に、食材としてクッキー生地Eがホッパ3に供給されてベーンポンプ6により供給パイプ8を通り、生地案内部9に圧送される。そして、後述するようにノズルから餡Gが連続して吐出されて棒状に押出成形され、同時に餡Gの周囲を被覆するようにパン生地Fが連続して吐出され、更に、ノズルの出口付近で後述する生地吐出口からパン生地Fの周囲を被覆するようにクッキー生地Eが吐出されて、断面がほぼ同心円状の3層構造で棒状に連続成形される。こうして成形される連続成形体は、垂下していき、所定の長さでシャッタ10により切断される。シャッタ10は4枚のシャッタ片からなり、各シャッタ片は駆動装置11により往復揺動させることで開閉動作が行われて連続成形体が切断される。連続成形体が切断される際、後述するように、各シャッタ片により生地が寄せ集められて包被されるようになる。切断する際に支持体12が上昇して、切断される連続成形体を支持する。支持体12の下面には上下に延びるシャフト13の一端が固定されており、シャフト13の他端は図示しない駆動装置により揺動する駆動バー14に回転可能に取り付けられている。支持体12の上面にはベルトコンベア15のベルトが配置されており、所定の長さに切断された成形品Hは、支持体12上のベルトに載置され、ベルトコンベア駆動装置16が動作して図1の右方向に搬送されて、次の工程に入る。
図2は、図1の押出成形部7及び生地案内部9の拡大断面図である。餡Gは、ベーンポンプ1により圧送されて供給管路20を通り、供給管路20に下向きに固定された内ノズル22から吐出される。一方、パン生地Fは、ベーンポンプ2により圧送されて供給管路21を通る。供給管路21は、供給管路20を同心円状に囲むように下向きに形成されており、その端部に外ノズル23が配設されている。従って、内ノズル22から棒状に吐出される餡Gの周囲には、外ノズル23から吐出されるパン生地Fが被覆するようになる。さらに、クッキー生地Eは、ベーンポンプ3により圧送されて供給パイプ8を通り、外ハウジング24及び内ハウジング25の間に形成された環状の流通管路40に供給された後、外ノズル23と内ハウジング25との間にノズルの吐出方向に環状に開口した生地吐出口26より吐出されて所定の層厚でパン生地Fの周囲に被覆するようになる。
押出形成部7には、供給管路20及び供給管路21の間に、複数の叩打部材29が円周方向に沿って所定間隔を空けて配設されている。叩打部材29は、供給管路21の周囲に配設されたリング状の歯車アダプタ30に固定されており、歯車アダプタ30の内面にはライニング33が圧入されてパン生地Fの漏出を防止している。歯車アダプタ30は、リング状のベアリング33を介して取付支持部材28に装着され、取付支持部材28は、取付基体32に固定される。そして、取付基体32は、支持部材31により装置本体に取り付けられている。
歯車アダプタ30は、図示されない駆動装置により歯車アダプタ30が回転することで、複数の叩打部材29が供給管路21内をパン生地Fの流通方向と直交する方向に回動して、供給管路21内を通過するパン生地Fを撹拌しパン生地Fのグルテン組織を強化するように作用する。このようなパン生地Fのグルテンを強化するための機構は、特開2001−333689号公報に記載された機構と同様のものである。
図3は、生地案内部9に関する分解斜視図を示している。生地案内部9は、外ハウジング24の内側に内ハウジング25を嵌合し、内ハウジング25の内側に外ノズル23の先端部が挿着されて組み立てられたものを取付支持部材28の開口部に嵌め込み、下方からロックリング27を取付支持部材28に固定して全体が押出成形部7に取り付けられる。 図4は、外ハウジング24の上面図(図4(a))、A−A断面図(図4(b))及びB−B断面図(図4(c))を示している。外ハウジング24は、円環状に形成されており、外周面はロックリング27内に挿通可能な大きさとなっており、上端には外方に突出したフランジ部24gが形成されてロックリング27の上端に係合するようになっている。外周面の下部には、供給パイプ8と連通する流入口部24bと供給パイプ8を固定するためのネジ穴24cが形成されている。
内周面には、上部に外ノズル23が嵌合する部分24jが形成されており、その下部に段差部24fが形成されて内径が小さくなっている。段差部24fには、係止ピン34を挿入する取付孔24eが穿設されている。段差部24fからさらに内径が小さい挿着口部24aが形成されており、上方から内ハウジング25が挿着されるようになっている。挿着口部24aの下部には、流通凹部24dが内周面に沿って軸方向に所定の幅で形成されている。流通凹部24dの下部には、内径が小さくなって挿通する挿通口部24hが形成されている。挿通口部24hには、内ハウジング25の下端が挿通されるようになっており、その内周面には生地の漏れを防止するOリングを装着するようになっている。
嵌合部分24j、段差部24f、挿着口部24a及び挿通口部24hはすべて外ハウジング24の中心軸を中心に同心円状に形成されているが、流通凹部24dは流入口部24bの方に向かって偏心した状態に形成されている。したがって、流通凹部24dの深さは、流入口部24bが最も深く、流入口部24bから離れるに従い浅くなるようになる。
図5は、内ハウジング25の上面図(図5(a))及びC−C断面図(図5(b))を示している。内ハウジング25は、円環状に形成されており、外周面は外ハウジング24の挿着口部24a及び挿通口部24hに挿着可能な大きさとなっており、上端には外方に突出したフランジ部25aが形成されて外ハウジング24の24aに係合するようになっている。
内周面には、上端部に外ノズル23と当接する傾斜面25cが形成されており、その下部にバッファ部41の外周面25eが形成されている。バッファ外周面25eの下部には内方に向かって湾曲部25dが形成されており、その下部に成形口部25fが形成されている。バッファ外周面25eには、外方に向かって貫通した連通孔25bが5つ穿設されている。連通孔25bは、図3に示すように、内ハウジング25の円周方向に沿って長孔に形成されており、それぞれ所定角度ずらせて設けられている。連通孔25bの軸方向の幅は、流入口部24bに近い連通孔25bが狭く、遠い連通孔25bが広くなるように設定されている。また、連通孔25bの円周方向の長さは、生地の流動性に応じて設定すればよく、流動性の高い生地の場合は短くして連通孔25bからの流出を抑え、流動性が高い場合には長くして流出を促進するようにすればよい。
図6は、外ノズル23の断面図(図6(a))及び吐出口先端部の拡大断面図(図6(b))を示している。外ノズル23は、上部が円環状に形成されて供給管路21と接続する部分23aとなっており、下部は絞り込まれて吐出口部23bが形成されている。接続部分23aから吐出口部23bにつながる傾斜部の外周面には、外ハウジング24に係合する段差部23c及び内ハウジング25に係合する段差部23eが形成され、係止ピン34が挿入される挿入孔23dが穿設されている。吐出口部23bの外周は、バッファ部41の内周面23fが形成されている。そして、吐出口部23bの先端は、図6(b)に示すように湾曲部23gが形成されている。
図7は、図2のD−D断面図(図7(a))及びE−E断面図(図7(b))を示しており、外ノズル23、外ハウジング24及び内ハウジング25を組み立てた状態を示している。外ハウジング24の内側に内ハウジング25を嵌合して挿着口部24aにフランジ部25aを係合する。内ハウジング25を外ハウジング24に挿着することで、流通凹部24dと内ハウジング25の外周面との間に流通管路40が環状に形成される。流通管路40は、流通凹部24が上述したように偏心して形成されているので、流入口部24b側の流通断面積が大きく流入口部24dから離れるに従い小さくなるようにされている。したがって、流通管路40内を流通するクッキー生地Eの流通速度は、流入口部24bに近い側で遅く流入口部24bから離れるに従い速くなる。
また、内ハウジング25を外ハウジング24に挿着する際に、内ハウジング25に穿設された連通孔25bのうち幅の狭い連通孔を流入口24b側に来るようにし、連通孔25bが流入口24bの正面に来ないようにセットする。このようにセットすることで、流入口24bから供給されたクッキー生地Eが一旦内ハウジング25の外周面にせき止められて流通管路40内にスムーズに流れるようになり、流入口部24b側ではクッキー生地Eの流通速度が遅く連通孔25bの幅が狭いため連通孔25bから流出する生地量が抑制され、流入口部24bから離れるに従い流通速度が速くなって連通孔25bの幅が広くなるので流出する生地量が多くなるようにされる。したがって、流通管路40に流入したクッキー生地Eは、各連通孔25bからほぼ均等な量で流出するようになる。また、各連通孔25bは、流通管路40の上部に位置しているため、流入口24bから生地が流入すると、流通管路40の下部に生地が滞留してから各連通孔25bから一斉に流出するため、各連通孔25bから生地量を安定して流出するようになる。なお、挿通口部24hの内面に嵌入されたOリング35が内ハウジング25の外周面に密着してクッキー生地Eの漏出が防止される。
次に、内ハウジング25の内側に外ノズル23を嵌合し外ハウジング24の取付孔24eに挿着した係止ピン34に挿入孔23dを挿着して位置決めされる。そして、バッファ外周面25e及びバッファ内周面23fの間に環状のバッファ部41が形成される。バッファ部41の下部には、湾曲部25d及び湾曲部23gとの間に内方に向かって生地吐出口26が形成されている。生地吐出口26は、外ノズル23からの生地の吐出方向に所定の幅で開口しており、湾曲部25d及び湾曲部23gが内方に向かうに従いわずかに下向きに湾曲形成しているため、生地吐出口26からは、リング状に生地が下向きに吐出されるようになる。また、バッファ部41の底面で湾曲部25dが下向きに湾曲して滞留部41aが形成されているため、連通孔25bからバッファ部41に流入した生地は、バッファ内周面23fにより下向きに流通し滞留部41aで内方に向けて流通する。その際に滞留部41aから生地吐出口26に向けてわずかに上向きに生地が流通するように湾曲部25d及び湾曲部23gが形成されているため、生地が滞留部41aに一旦滞留して流通するようになる。滞留部41aに生地が一時滞留することで流通する生地にむらがなくなり生地吐出口26から吐出される生地量にばらつきがなくなる。
そして、成形口部25f及び湾曲部23gの最も内側は同心円状に設定されており、成形口部25fの内径は、湾曲部23gの最も内側の内径よりもわずかに大きくされているため、その内径差により所定の層厚でクッキー生地Eが外ノズル23から吐出されるパン生地Fの周囲を被覆するようになる。すなわち、湾曲部23gの最も内側でパン生地Fの吐出形状が規定され、成形口部25fによりクッキー生地Eの吐出形状が規定されて、パン生地Fの周囲に押し付けるようにクッキー生地Eが吐出されるようになる。したがって、この内径差を調整することで、パン生地Fの周囲に被覆するクッキー生地Eの層厚を容易に設定することが可能となり、1mm〜2mm程度の薄層にすることもできる。
ここで特筆すべきは、本実施形態の生地案内部9から吐出される生地は、パン生地Fや餡G等の内材に左右されることなく独立して円筒状の生地を吐出することができ、生地の層厚も1〜2mmの極薄の生地が成形可能である。したがって、パン生地のように熱を持った生地の場合でもその影響を受けることなく成形が可能で、またパン生地に対しても影響を及ぼすことなく成形動作を行える。さらに、手作業では薄生地にすることが不可能な、軟らかく、まとまりの悪い生地等を円筒状の薄生地にすることが可能であり、例えば、マカロン生地、シュー皮生地、チョコクリーム、ドーナツ生地、中華生地等を容易に薄層化して成形することができ、こうした食材をメロンパンのクッキー生地の代わりに使用すれば、これまでにない新しい組合せの食品が容易に成形できる。さらに、生地案内部9を外部から取り付けるようになっているので、従来の食品成形装置に容易に装着することができる。
以上説明したように、押出成形部7及び生地案内部9により棒状に成形された多層の連続成形体は、シャッタ10により切断されて丸く整形されるが、メロンパンの場合図8の断面図に示すように、メロンパンの表面全体をクッキー生地Eで被覆するもの(図8(a))と、メロンパンの底面以外の部分をクッキー生地Eで被覆するもの(図8(b))がある。こうした2種類のメロンパンは、シャッタ10のシャッタ片の形状を変えることで容易に成形することができる。
まず、メロンパンの表面全体をクッキー生地Eで被覆する場合について説明する。図9から図11は、シャッタ10の閉動作によりメロンパンが整形される工程を示しており、各図の(a)がシャッタ10の平面図を示しており、各図の(b)がF−F断面図を示している。
シャッタ10は、4枚のシャッタ片50からなり、各シャッタ片50は回転軸51により往復揺動するように駆動制御される。各シャッタ片50には、切断長辺部50aと隣接するシャッタ片の切断長辺部を摺動する摺動短辺部50bが形成されている。図9(a)は、シャッタ10が開いた状態を示しており、各シャッタ片50の切断長辺部50aにより囲まれた領域が切断領域Pとなる。図9(b)に示すように、切断領域Pを通過するように多層の連続成形体が垂下されてくる。連続成形体の先端部は、直前の切断整形動作によりクッキー生地Eで包被されている。切断長辺部50aの断面は、上下が面取りされて斜面が形成されている。
シャッタ10の各シャッタ片50が閉じる方向(反時計回り)に回転にされると、切断領域Pが縮小される(図10(a))。そのため、各シャッタ片50の切断長辺部50aが連続成形体に摺動しながら押し込まれていく。その際に、切断長辺部50aの上下に面取りされたエッジ部50cが形成されているので、切断長辺部50aの上下においてパン生地F及びクッキー生地Eが切断されることなく中心に向かって押し込まれていく(図10(b))。
さらに、各シャッタ片50が閉じる方向に回転して切断領域Pが閉鎖されると(図11(a))、パン生地F及びクッキー生地Eが切断長辺部50aの上下において中心に引き込まれながら切断されるため、連続成形体の切断される先端部分及び切断分離される部分ではパン生地F及びクッキー生地Eがそれぞれ中心に引き込まれて包被されるようになる(図11(b))。すなわち、各シャッタ片50の切断長辺部50bが中心に集まって切断された後摺動短辺部50bの上下に突出するエッジが中心に集まってクッキー生地E及びパン生地Fが封着されて切断部分が包被されて平滑に仕上げられる。以上のようなシャッタを用いた食品成形工程は、例えば、特開平7−111884号公報等により公知のものである。
次に、メロンパンの底面以外をクッキー生地Eで被覆する場合について説明する。図12から図14は、図9から図11と同様にメロンパンの整形工程を示している。シャッタ10は、4枚のシャッタ片52からなり、各シャッタ片52は回転軸51により往復揺動するように駆動制御される。各シャッタ片52には、切断長辺部52aと隣接するシャッタ片の切断長辺部を摺動する摺動短辺部52bが形成されている。そして、切断長辺部52aの上部はエッジ部52dが突出して形成されており、下部は面取りされている。連続成形体の先端は、直前の切断動作によりパン生地Fが露出している。
図12に示すシャッタ10が開いた状態から、各シャッタ片52を閉じる方向に回転して切断領域Pを縮小すると、各シャッタ片52の切断長辺部52aが連続成形体に摺動しながら押し込まれていく(図13(a))。その際に、切断長辺部52aの上部のエッジ部52dは、連続成形体を切断するように押し込まれていき、下部の面取りしたエッジ部52cはパン生地F及びクッキー生地Eを引き込みながら押し込んでいく(図13(b))。さらに、各シャッタ片52が閉じる方向に回転して切断領域Pが閉鎖されると(図14(a))、パン生地F及びクッキー生地Eは、エッジ部52dにより上部で切断されて連続成形体の先端はパン生地Fが露出した状態となるが、切断分離された切断部分はエッジ部52cにより引き寄せられて中心に集められ、集められたクッキー生地E及びパン生地Fが摺動短辺部52bの下部に突出するエッジ部により封着されて切断部分が包被されて平滑に仕上げられる。
以上のようにシャッタ片の形状を必要に応じて変更することで、様々な層構造を備えた食品を成形することができる。また、食材の押出成形工程から切断成形工程までを1ヶ所で行うことができるため、装置をコンパクト化することが可能で、装備にかかる費用や設置スペースが少なくて済む。
本発明に係る実施形態に関する正面図である。 図1の押出成形部に関する断面図である。 生地案内部に関する分解斜視図である。 生地案内部を構成する部品の平面図及び断面図である。 生地案内部を構成する部品の平面図及び断面図である。 外ノズルに関する断面図である。 生地案内部に関する断面図である。 成形された食品の断面図である。 食品成形工程を説明するシャッタ動作及び概略断面図である。 食品成形工程を説明するシャッタ動作及び概略断面図である。 食品成形工程を説明するシャッタ動作及び概略断面図である。 別の食品成形工程を説明するシャッタ動作及び概略断面図である。 別の食品成形工程を説明するシャッタ動作及び概略断面図である。 別の食品成形工程を説明するシャッタ動作及び概略断面図である。
符号の説明
E クッキー生地
F パン生地
G 餡
H 成形体
I 切断ゲート
1 ホッパ
2 ホッパ
3 ホッパ
4 ベーンポンプ
5 ベーンポンプ
6 ベーンポンプ
7 押出成形部
8 供給パイプ
9 生地案内部
10 シャッタ
11 駆動装置
12 支持体
13 シャフト
14 駆動バー
15 ベルトコンベア
16 ベルトコンベア駆動装置
20 供給管路
21 供給管路
22 内ノズル
23 外ノズル
24 外ハウジング
25 内ハウジング
26 生地吐出口
40 流通管路
41 バッファ部
50 シャッタ片
51 回転軸
52 シャッタ片

Claims (4)

  1. 第一食材を供給管路に供給する第一食材供給手段と、供給管路に接続されて前記第一食材を棒状に連続吐出するノズルと、該ノズルの出口を囲むように環状に形成された流通管路と、前記第一食材と性質の異なる第二食材を前記流通管路に供給する第二食材供給手段と、前記流通管路の内側に環状に形成されたバッファ部と、前記バッファ部と前記流通管路との間に形成された隔壁部に穿設された複数の連通孔と、前記バッファ部の内側に環状に形成されとともに前記ノズルの吐出方向に所定の幅で開口する食材吐出口とを備え、前記食材吐出口は、前記流通管路から前記連通孔及び前記バッファ部を介して連通しており、棒状に連続成形される第一食材の周囲を被覆するように前記食材吐出口から前記第二食材を所定の層厚で吐出することを特徴とする食品成形装置。
  2. 前記流通管路の流通断面積は、前記第二食材供給手段に連通する供給口から離れるに従い小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の食品成形装置。
  3. 前記ノズルの内部に設けられると共に前記ノズルと同一の方向に吐出する内ノズルと、前記供給管路の内部に設けられると共に前記内ノズルと接続される供給内管路と、第三食材を供給内管路に供給する第三食材供給手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の食品成形装置。
  4. 前記供給管路と前記供給内管路との間に撹拌手段が配設されており、前記第一食材供給手段は第一食材として発酵生地を供給することを特徴とする請求項3に記載の食品成形装置。
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