JP3905480B2 - 液状試料自動分析装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、液状試料自動分析装置、特に試験管あるいはマイクロプレートに保持された液状の試料を分析する際に適用して好適な液状試料自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液状試料自動分析装置は、試験管やマイクロプレートに保持された液状の試料を分析して濃度等の各種の測定値を自動的に求める分析を行なうものである。このマイクロプレートには、検体や薬剤(試薬)等の液状試料を保持する液溜め用の複数の凹部が形成されている。
【0003】
以下、マイクロプレートを使用する場合を例に説明する。なお、ここでは、マイクロプレートの凹部に検体試薬が固定されたプレートを試薬プレートと呼ぶ。また、検体が予めマイクロプレートの凹部に分注されたプレートを検体プレートと呼ぶ。
【0004】
この自動分析装置では、最終的に分析測定を行なうまでの間の分析準備操作として、分析対象の検体を試薬プレートに分注する検体分注、試薬を試薬プレートに分注する試薬分注、反応促進のための加振及び温調、それに、次の試薬の分注工程に入るための洗浄等が行なわれる。
【0005】
このような自動分析装置では、複数の検体に異なる測定項目が設定されるため、測定項目に対応した検体試薬が凹部に固定されている試薬プレートと、分析準備操作の工程で添加する複数の試薬が用意されている。そのため、通常、予め分注された検体を保持しておくための複数の検体プレートを置くセット位置が設けられている検体供給ステージと、複数個の試薬プレートを置くセット位置が設けられている格納手段と、複数個の試薬容器を収納するセット位置が設けられている試薬供給ステージが備えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
この検体供給ステージにセットされる検体プレートと、格納手段にセットされる試薬プレートと、試薬供給ステージにセットされる試薬容器の各々が、各セット位置に対応した識別番号が付けられ、それぞれの識別番号に基づいて各種分析動作が実行される。そこで、従来は識別番号を対応付ける必要があることから、これらの各プレートや試薬容器にはバーコード等の識別票を貼付し、オペレータが各プレートや試薬容器をセット位置にセットする際にその識別票を読み込ませると同時に、キーボード等の入力装置を使ってそのセット位置の識別番号を入力することにより対応付けることが行なわれていた。但し、試薬容器に関しては、分析動作の開始時に自動的に識別票を読み込ませることも行なわれていた。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−142230号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液状試料自動分析装置は、自動分析の動作を開始する前の開始前準備の段階で、識別票の自動的な読取を行なわない場合には、測定項目に対して検体プレート、試薬プレート及び試薬容器のそれぞれにセット位置が定められているため、オペレータはセットする位置を間違えないように細心の注意を払う必要があり、その作業が大変であると共に、万一セット位置を間違えると正しい分析ができないことから致命的なエラーとなってしまうという問題があった。
【0009】
なお、セットする際に各プレートや試薬容器に貼られたバーコード等の識別票を読み取ったとしても、識別票の内容とセット位置とが無関係であったため、セットする位置に注意が必要であることでは同様であった。
【0010】
一方、識別票の自動的な読取を行なう場合には、検体プレートや試薬プレートでは並べて載置されるプレートの側面にそれぞれの識別票が貼付されるため、読取り機の移動機構が複雑で且つ高価であると共に、プレートとプレートの間を離さなければならず、プレートの置くスペースを確保するために分析装置が大型になってしまうという問題点があった。又、試薬容器の場合は、例えば回転テーブル等の試薬容器を移動させる機構が必要になるが、その機能が複雑で高価であると共に、回転テーブル自体が大きいために分析装置が大型にならざるを得ないという問題もあった。
【0011】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、装置自体を大型化することなく、検体を保持する検体プレート、試薬プレート及び検体に応じて使用する分析用試薬が収容されている試薬容器の少なくとも一つを、該当するセット位置に確実に対応付けることができ、その結果、容易且つ確実に自動分析の開始前準備をすることができる液状試料自動分析装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液状試料を保持する複数の凹部が形成されたマイクロプレートを載置して分注操作を行なう分注ステージと、該分注ステージに載置された前記マイクロプレートに検体及び薬剤等の液状の試料を分注する分注手段と、分注された試料を反応させて得られる生成物を分析測定する測定手段と、前記マイクロプレートの前記凹部に検体試薬が固定された試薬プレートをセットする複数のセット位置が形成されている格納手段と、前記分注ステージに載置された前記マイクロプレートに分注する液状の検体が、複数の凹部に保持された検体プレートをセットする複数のセット位置が形成されている検体供給ステージと、前記分注ステージに載置された前記マイクロプレートに分注する薬剤が収容されている試薬容器をセットする複数のセット位置が形成されている試薬供給ステージと、前記格納手段、検体供給ステージ及び試薬供給ステージの少なくとも一つの前記複数のセット位置において、前記試薬プレート、検体プレート及び試薬容器の中の該当する対象物がセットされているか否かをそれぞれ検出する検出手段と、前記対象物に付された識別票を読み取る読取手段とを備えていると共に、前記対象物がセットされたセット位置を判定するセット位置判定手段と、分析準備作業の一つとして前記対象物に付された識別票を前記読取手段により読み取る作業を実行した後、それを前記検出手段が設置されている任意のセット位置にセットすると、読み取った識別票の情報と、前記判定手段により判定された対象物を新しくセットしたセット位置とを対応付ける位置識別対応付手段とを備えたことにより、前記課題を解決したものである。
【0013】
即ち、本発明においては、分析開始前に、試薬プレート、検体プレート及び試薬容器の中の少なくとも1種類の対象物を、それぞれ個別にオペレータが読取手段を使って識別票を読み取った後に、種類毎に設定されている複数の前記セット位置のいずれかにセットするだけで、各対象物とセット位置とを正確に対応付けることができるようにしたので、オペレータはセット位置に必要以上の注意を払うことなく、しかもセット後の入力操作を行なうことなく、開始前準備を完了することができる。
【0014】
本発明は、又、前記液状試料自動分析装置において、自動分析を開始するに際し、前記読取手段により検体プレートに付された識別票から読み取った測定項目と、セットされた全試薬容器に付された識別票から読み取った試薬の種類及び数とから、使用する試薬容器が全てセットされているか否かを判定する試薬判定手段と、セットされていないと判定された場合に、その試薬名称を表示する表示手段とを、更に備えたものである。この場合には、分析動作を開始する前に必要な試薬を全て確実に用意できることから、開始後に分析動作を中断させて、試薬(容器)を補充したり交換したりすることを確実に防止できる。
【0015】
本発明は、又、前記液状試料自動分析装置において、前記識別票がいずれもバーコードとしたものである。この場合には、記録されている情報を容易且つ確実に読み取ることができる。
【0016】
本発明は、更に、前記液状試料自動分析装置において、前記読取り手段が手持式であるようにしたものである。この場合には、読取手段を設置する特別なスペースが必要ない上に、プレートとプレートの間や容器と容器の間を可能な限り密にすることができ、装置自体をコンパクトにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る液状試料自動分析装置10の全体構造の概要を示す前面図、図2は、同平面図である。
【0019】
液状試料自動分析装置10は、液状の試料を保持するための複数の凹部12Aが形成された試薬プレート12と、交換可能なチップ14Aを装着してなり、試薬プレート12の凹部12Aに試料を分注するための分注手段14と、試薬プレート12の凹部12A内の試料を分析するための分析手段16と、分注のために試薬プレート12を載置するための分注ステージ18及び分析のために試薬プレート12を載置するための分析ステージ20を有してなる処理ステージ22と、を備えている。
【0020】
この液状試料自動分析装置10は、試薬プレート12を個別に格納するための複数の格納部24が形成され、且つ、複数の格納部24が共通の鉛直面に沿うように並設されて前記鉛直面に垂直な前後方向に被格納物を搬入・搬出するようにされた格納手段26と、格納手段26及び分注ステージ18の間で試薬プレート12を搬送するために試薬プレート12を保持して前記鉛直面に沿って移動可能とされた搬送手段28と、を備えたことを特徴としている。
【0021】
又、液状試料自動分析装置10は、分注手段14の交換用のチップ14Aを保持するチップラック30が用意され、チップラック30を載置するためのチップ供給ステージ32が分注ステージ18の近傍に配設されると共に、格納手段26にチップラック30を格納するための複数の格納部34が前記鉛直面に沿うように並設され、且つ、搬送手段28が格納手段26及びチップ供給ステージ32の間でチップラック30を搬送するためにチップラック30を保持して前記鉛直面に沿って移動可能とされたことを特徴としている。
【0022】
更に、液状試料自動分析装置10は、試薬プレート12を収容して所定の反応温度に保持するための複数の恒温槽36が前記鉛直面に沿うように格納手段26の近傍に並設され、且つ、搬送手段28が恒温槽36及び処理ステージ22の間で試薬プレート12を搬送するようになっている。
【0023】
他の構成については、従来の液状試料自動分析装置と同様であるので、説明を適宜省略することとする。
【0024】
試薬プレート12は透明な長方形板状体で、上面に円形の複数の凹部12Aが複数(本実施形態では8×12=96個)が形成されている。又、液状試料自動分析装置10は、検体の希釈のために凹部を深くして容量が大きな凹部13Aが形成された希釈プレート13を備えている。なお、試薬プレート12の凹部12Aには所定の試薬が予め固相化(固定)されているのに対し、希釈プレート13の凹部13Aには試薬等は固相化されていない。
【0025】
分注手段14は、チップ14Aと、該チップ14Aを下端において着脱自在に支持する8本の分注ノズル14Bと、分注ノズル14Bを等ピッチで支持する分注ヘッド14Cと、分注ヘッド14Cを水平方向に駆動するためのXY駆動機構14Dと、を有して構成されている。
【0026】
チップ14Aは細い管状体で上端部が分注ノズル14Bの下端部に押し付けられることにより分注ノズル14Bに装着可能とされている。分注ノズル14Bは、チップ14Aから試料を真空吸引し、又、試料を吐出するようにされている。分注ヘッド14Cは各分注ノズル14B間のピッチを調節可能とされ、凹部のピッチが異なる他の検体プレート、複数の試験管を保持する試験管ラックの試験管から試料を分注可能とされている。
【0027】
分注ステージ18は、第1の載置台18A及び第2の載置台18Bを備え、2枚の試薬プレート12、あるいは試薬プレート12と希釈プレート13が載置可能とされている。第1の載置台18Aは、試薬プレート12を定位置に保持すると共に、下部に設けられた加振装置18Cにより水平方向に振動して、凹部12A内の試料を撹拌可能とされている。一方、第2の載置台18Bも、試薬プレート12を定位置に保持するようにされているが加振装置は設けられていない。
【0028】
分析ステージ20には、分析手段16及び洗浄器40が備えられている。
【0029】
分析手段(分光測定器)16は、試薬プレート12の凹部12Aに所定の波長の光を投光するための図示しない投光器及び凹部12Aを透過した光を受光するための受光器を有して構成され、所定の波長の光の強度を測定することにより、試料の分析を行なうようにされている。
【0030】
洗浄器40は、等ピッチで並設された複数(本実施形態では吐出用と吸引用の、ペアーを8組、合計16本)の洗浄用ノズル40Aを備え、洗浄用のズル40Aの下端から試薬プレート12の凹部12Aに洗浄液を吐出するようにされている。洗浄用ノズル40Aは、図示しない配管を介して給水タンク40B及び40Cに連結されている。なお、給水タンク40B、40Cにはそれぞれ異なる種類の洗浄液が貯留されており、試料の種類等に応じて洗浄用ノズル40Aにいずれかの種類の洗浄液を選択的に給水するようにされている。又、洗浄用ノズル40Aの下端から、試薬プレート12の凹部12A内の洗浄液を吸引して、図示しない配管を介して排水タンク40Dに洗浄液を排出するようにされている。
【0031】
なお、分析ステージ20にはベルトコンベア41が配設され、試薬プレート12をベルトコンベア41上に載置して送りつつ、分析、洗浄を行うようにされている。
【0032】
前記格納手段26には、試薬プレート12を格納するための複数(本実施形態では6個)の格納部24と、希釈のための希釈プレート13を格納するための複数(本実施形態では6個)の格納部42と、チップラック30を格納するための複数(本実施形態では8個)の格納部34と、が備えられている。
【0033】
前記恒温槽36は、格納手段26の下に複数(本実施形態では6個)配設され、これら恒温槽36も開口部が、格納手段26の各格納部24、34、42の開口部と共通の前記鉛直面に沿うように並設されている。
【0034】
搬送手段28は、試薬プレート12を挟持・解放自在とされた一対の棒状の挟持部材を前後方向に駆動するためのヘッド部52を有し、ヘッド部52が前記鉛直面に沿って駆動するようになっている。
【0035】
又、前記処理ステージ22には、血液、尿等の検体を載置(セット)して分注手段14に供給するための検体供給ステージ56と、複数の試薬容器62を載置(セット)して分注手段14に供給するための試薬供給ステージ58が設けられている。検体供給ステージ56のセット位置には、検体を保持するための複数(本実施形態では8×12=96)の凹部60Aが形成された検体プレート60を6枚載置可能とされている。一方、試薬供給ステージ58のセット位置には各種の試薬を保持するための複数(本実施形態では16個)の試薬容器62A〜62Pがセット可能になっている。
【0036】
又、試薬供給ステージ58の近傍(前側)には、分注ノズル14Bからチップ14Aを取り外して回収するためのチップ回収ステージ64が設けられている。チップ回収ステージ64には、チップ14Aを係止して上方への移動を規制するための係止部64Aが備えられており、係止部64Aがチップ14Aを係止した状態で分注ノズル14Bが上昇することにより、チップ14Aが分注ノズル14Bから離脱するようにされている。なお、チップ回収ステージ64の下方には離脱した使用済みのチップ14Aを回収するための回収箱66が設けられている。
【0037】
なお、図1に示す符号68は後述するコンピュータの操作パネル(入力装置)であり、タッチパネルと液晶表示器を有している。
【0038】
本実施形態の自動分析装置においては、前記格納手段26における6枚の試薬プレート12の各セット位置である格納部24には、対象物としての試薬プレート12のセットの有無を検出する光電センサ等の、後述する試薬プレートセンサ24A〜24Fがそれぞれ設置されている。同様に、前記検体供給ステージ56には、前記図2に示した6枚の対象物としての検体プレート60の各位置に対応するセット位置に対象物のセットの有無を検出する検体プレートセンサ56A〜56Fが、又、前記試薬供給ステージ58に16個の対象物としての試薬容器62の各セット位置に試薬容器センサ58A〜58Pが、それぞれ設置されている。
【0039】
更に、図3(A)、(B)に、それぞれ正面図と側面図の概略を示すような手持式読取手段であるハンドスキャナ70が付設されている。又、図4(A)、(B)及び(C)に示すように、前記試薬プレート12、検体プレート60及び試薬容器62の各側面には、識別情報がバーコードで記録された試薬プレートラベル72、検体プレートラベル74及び試薬プレートラベル76がそれぞれ貼付されており、これらバーコードの記録内容が前記ハンドスキャナ70により容易に読み取ることができるようになっている。
【0040】
又、本実施形態には、図5に示すようにコンピュータ(パソコン)からなる制御装置80が搭載され、分析動作全体を制御するようになっている。
【0041】
この制御装置80は、各種制御用の演算処理を実行するCPU(中央演算処理装置)80Aと、該CPU80Aに接続されたハードディスク80B及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)80Cが内蔵されている。又、この制御装置80には、前記検体供給ステージ56の各セット位置に設置されている前記(1)〜(6)の検体プレートセンサ56A〜56F、試薬プレート12がセットされている格納手段26の各セット位置に設置されている前記(1)〜(6)の試薬プレートセンサ24A〜24F、試薬供給ステージ58の各セット位置に設置されている前記(1)〜(16)の試薬容器センサ58A〜58Pが、それぞれ接続され、各センサ信号がI/Oポート80Dを介して上記CPU80Aにそれぞれ入力されるようになっている。又、このCPU80Aには、前記ハンドスキャナ70による読取信号がシリアルインターフェース80Eを介して入力されると共に、操作パネル68のタッチパネル68Aからの入力信号、前記分光測定器16による測定信号が入力されるようになっている。
【0042】
本実施形態においては、図6に示すように、上記CPU80Aには、前記検体プレートセンサ56A〜56F、試薬プレートセンサ24A〜24F、及び試薬容器センサ58A〜58Pから入力される各センサのオン/オフ信号に基づいて、各センサに対応するセット位置のいずれに対象物がセットされているかを判定するセット位置判定手段82と、オペレータが前記各対象物としての試薬プレート12、検体プレート60、及び試薬容器62のいずれかを、貼付されている試薬プレートラベル72、検体プレートラベル74又は試薬容器ラベル76を前記ハンドスキャナ70により読み取った後、該当する任意のセット位置にセットすると、上記判定手段82により判定された、該対象物を新しくセットしたセット位置と、読み取ったバーコードの情報とを対応付ける位置識別対応付手段84とが、それぞれソフトウェアにより実現され(備えられ)ている。又、この対応付手段84により対応付けられた各結果は、各対象物毎に検体プレート60、試薬プレート12及び試薬容器62の各対応付情報保持部(メモリ領域)としての検体プレート対応付情報保持部84A、試薬プレート対応付情報保持部84B及び試薬容器対応付情報保持部84Cのいずれかに保持されるようになっている。
【0043】
又、前記CPU80Aには、自動分析を開始するに際し、前記ハンドスキャナ70により検体プレート60に付された検体プレートラベル74から読み取った測定項目と、セットされた試薬容器62に付された試薬容器ラベル76から読み取った試薬の種類及び数とから、使用する試薬容器62が全てセットされているか否かを判定する試薬判定手段86が、同様にソフトウェアにより実現されている。そして、この試薬判定手段86により、セットされていないと判定された場合には、その試薬名称が前記操作パネル68の液晶表示器68Bに表示されるようになっている。
【0044】
又、前記CPU80Aによる上記不足試薬の名称表示以外の処理結果も、同様に前記液晶表示器68Bに表示されると共に、演算処理された制御信号が、シリアルインターフェース80Fを介して装置制御部88に出力され、後述する各種自動分析動作が実行されるようになっている。
【0045】
オペレータは、まず自動分析を開始する前の開始前準備として、6枚の検体プレート60を検体供給ステージ56にセットし、試薬容器62A〜62Pを試薬供給ステージ58にセットし、更に、試薬プレート12、希釈プレート13をそれぞれ6枚ずつ格納部24、42にセットし、8個のチップラック30を格納部34に格納する。又、給水タンク40B、40Cには洗浄液を貯留しておく。
【0046】
以下、本実施形態における制御動作を、酵素抗体反応の場合を例に、主として検体プレート60、試薬プレート12、試薬容器62に対する開始前準備について詳細に説明する。
【0047】
本実施形態の液状試料自動分析装置の電源を入れると、前記パソコン80のハードディスク80BからRAM80Cにプログラムがロードされ、実行されて操作パネル68が入力待ちになる。
【0048】
予め、検体プレート60の凹部60Aには液状の試料(検体)が分注され、試薬容器62には分注して添加する試薬(希釈液、酵素標識抗体液、基質液、反応停止液等)が収容され、試薬プレート12の凹部12Aには検体試薬が固相化され、固定されている。それぞれの検体プレート60の側面には検体プレートラベル74が、試薬プレート12には試薬プレートラベル72が、試薬容器62には試薬容器ラベル76が貼られている。検体プレートラベル74には測定項目の識別データと検体自体の識別データが、試薬容器ラベル76には、収容されている試薬種類の識別データが、試薬プレートラベル72には固相化された試薬種類の識別データがバーコードで印刷されている。
【0049】
又、前記ハードディスク80Bには、測定項目と、測定項目に対応する分析手順と、使用する試薬プレートの試薬種類と、添加(分注)する試薬種類及びその添加量とに関するデータが格納されている。
【0050】
以上を前提条件として、オペレータが操作パネル68のタッチパネル68A上にある、図示しない分析準備キーをオンすると、図7に示すフローチャートに従うメインルーチンがスタートする。
【0051】
ステップ1(図中、Sで示す)では、検体プレート読取情報と試薬プレート読取情報と試薬容器読取情報の各変数をクリアする。ステップ2では、検体プレート情報と試薬プレート情報と試薬容器情報と液量確認をクリアする。このステップ1と2の処理は、前記図6に示した位置識別対応付手段84とセット位置判定手段82における対応するメモリ領域を初期化していることに相当する。
【0052】
ここで、検体プレート情報は検体供給ステージ56における検体プレート60のセット位置に対応した検体プレート情報(1)〜検体プレート情報(6)の6変数(オン/オフ)である。試薬プレート情報は格納手段26における試薬プレート12のセット位置に対応した試薬プレート情報(1)〜試薬プレート情報(6)の6変数である。試薬容器情報は試薬供給ステージ58における試薬容器62のセット位置に対応した試薬容器情報(1)〜試薬容器情報(16)の16変数である。液量確認は試薬供給ステージ58における試薬容器62のセット位置に対応した液量確認(1)〜液量確認(16)の16フラグである。
【0053】
ステップ3では、バーコード読取り準備として、ハンドスキャナ70を有効にする。これで、ハンドスキャナ70の読取り範囲内にバーコードが入ると自動的に読取り、シリアルインターフェース80Dを経由して制御装置80にバーコードデータが転送され、前記位置識別対応付手段84に入力される。なお、読取りはハンドスキャナ70を手に持って行なってもよいし、ハンドスキャナ70を分析装置の所定位置に置いたまま各プレートや容器を近づけてもよい。
【0054】
ステップ4では、バーコードの読取りが行なわれたかどうかを判断する。バーコードが読み取られていたらステップ5に進み、図8に示すサブルーチンのバーコードデータ処理が、前記位置識別対応付手段84において実行される。
【0055】
このサブルーチンのステップ21では、検体プレート読取情報と試薬プレート読取情報と試薬容器読取情報の各変数をクリアする。サブルーチンが繰り返された場合に対応するためである。
【0056】
ステップ22では、バーコードデータの種別が判別され、バーコードデータをエラーあるいは定義外と判断すると、ステップ23に進む。ステップ23では、バーコードの読取り異常として警告音を鳴らし、次にサブルーチンを抜ける。
【0057】
上記ステップ22で、バーコードデータを測定項目の識別データと検体の識別データと判断すると、検体プレート60のデータとしてステップ24に進む。
【0058】
ステップ24では、検体プレート読取情報に、バーコードデータから読み取った測定項目の識別データと検体の識別データとをセットし、ステップ27に進む。ステップ27では、バーコードを読み取ったとして受付音を鳴らし、次にサブルーチンを抜ける。
【0059】
一方、上記ステップ22で、バーコードデータを固相化された試薬種類の識別データと判断すると、試薬プレート12のデータとしてステップ25に進む。
【0060】
ステップ25では、試薬プレート読取情報にバーコードデータから読み取った固相化された試薬種類の識別データをセットし、ステップ27に進んで受付音を鳴らしサブルーチンを抜ける。
【0061】
又、上記ステップ22で、バーコードデータを収容されている試薬種類の識別データと判断すると、試薬容器62のデータとしてステップ26に進む。
【0062】
ステップ26では、試薬容器読取情報に、バーコードデータから読み取った収容されている試薬種類の識別情報(データ)をセットし、ステップ27に進んで受付音を鳴らしサブルーチンを抜ける。
【0063】
以上のステップ24、25、26における各識別データのセット処理は、それぞれのデータを前記位置識別対応付手段84の対応するメモリ領域に一時的に保存していることに相当する。
【0064】
バーコードデータ処理のサブルーチンを抜けると、ステップ4に戻る。
【0065】
ステップ4でバーコードが読み取られていない場合には、ステップ6に進む。ステップ6では、検体プレートセンサ56A〜56Fに変化が有るかどうかを判断(判定)する。前記のように検体プレートセンサ56A〜56Fは、検体供給ステージ56の6個所のセット位置に、検体プレート60が置かれるか、又は取り除かれるかを検知する。
【0066】
ステップ6で変化があれば、ステップ7に進む。ステップ7では、サブルーチンの検体プレート識別設定処理が実行され、ステップ4に戻る。なお、ここで実行される処理の内容は、後述するステップ11の試薬容器識別設定処理と略同じであるため省略する。
【0067】
ステップ6で検体プレートセンサ56A〜56Fに変化がなければステップ8に進む。
【0068】
ステップ8では、試薬プレートセンサ24A〜24Fのいずれかに変化が有るかどうかを判断する。前記のように試薬プレートセンサ24A〜24Fは、格納手段26の6個所の試薬プレート12のセット位置に、試薬プレート12が置かれるか、又は取り除かれるかを検知する。
【0069】
ステップ8で変化があれば、ステップ9に進む。ステップ9では、サブルーチンの試薬プレート識別設定処理が実行され、ステップ4に戻る。なお、ここで実行される処理の内容も、ステップ11の試薬容器識別設定処理と略同じであるため省略する。
【0070】
ステップ8で試薬プレートセンサ24A〜24Fに変化がなければステップ10に進む。ステップ10では、試薬容器センサ58A〜58Pのいずれかに変化が有るかどうかを判断する。前記のように試薬容器センサ58A〜58Pは、試薬供給ステージ58の16個所の試薬容器のセット位置に、試薬容器62が置かれるか、又は取り除かれるかを検知する。
【0071】
ステップ10で変化があれば、ステップ11に進み、図9に示すサブルーチンの試薬容器識別設定処理が実行される。
【0072】
このサブルーチンのステップ31では、変化した試薬容器センサ58A〜58Pの番号1〜16を、前記セット位置判定手段82における試薬容器情報のセンサ位置にセットする。
【0073】
ステップ32では、前記セット位置判定手段82により、入力されたセンサ信号に基づいて試薬容器センサ58A〜58Pの変化方向を判断(判定)する。変化がオンからオフ(N)であれば、試薬容器62が取り除かれたとしてステップ33に進む。ステップ33では、センサ位置に対応する試薬容器情報(1〜16)をクリアして次に備える。ステップ34では、1つのセンサ信号に関する操作の完了として受付音を鳴らし、次にサブルーチンを抜ける。
【0074】
一方、上記ステップ32で試薬容器センサ58A〜58Pの変化方向がオフからオン(Y)であれば、前記セット位置判定手段82により、試薬容器62が置かれたと判定してステップ35に進む。ステップ35では、前記ステップ26で試薬容器読取情報がセットされていたか否かを判断する。試薬容器読取情報に、置かれたと判定された試薬容器に収容されている試薬種類の識別情報がセットされていれば、ステップ36に進む。
【0075】
ステップ36では、センサ位置に対応する試薬容器情報(1〜16)に、試薬容器読取情報に保持されている、収容されている試薬種類の識別情報をセットする。
【0076】
このステップ36におけるセットは、前記ステップ26において、前記位置識別対応付手段84に試薬容器読取情報として一時的に保存されている前記バーコードデータ(試薬種類)と、実際にその試薬容器がセットされたセット位置、即ちオンに変化した試薬容器センサ58A〜58Pの設置位置とを対応付ける処理を行なっていることに相当し、対応付けられた情報は前記試薬容器対応付情報保持部84Cに保持される。
【0077】
ステップ37では、試薬容器読取情報をクリアし、次に備える。ステップ38では、セットされたセンサ位置に対応する試薬容器について液量確認(1〜16)の実施(後述する)をセットし、ステップ34で受付音を鳴らし、次にサブルーチンを抜ける。
【0078】
上記ステップ35で試薬容器読取情報に、収容されている試薬種類の識別情報がセットされていなければ、ステップ39に進む。ステップ39では、バーコードを読み取っていない試薬容器62が置かれたとして、警告音を鳴らし、次にサブルーチンを抜ける。試薬容器識別設定処理のサブルーチンを抜けると、ステップ4に戻る。
【0079】
前述した如く、ステップ7の検体プレートとステップ9の試薬プレート12の各識別設定処理は省略したが、ステップ38の液量確認のセットに相当する処理を除き、以上詳述したステップ11と実質的に同一の処理である。従って、検体プレート60、試薬プレート12の場合も、ステップ36に相当する処理を行なうことにより、それぞれのセット位置(センサ位置)に、検体プレートセンサ56A〜56F、試薬プレートセンサ24A〜24Fと各個別の読取情報とを対応付けて、前記検体プレート対応付情報保持部84A、試薬プレート対応付情報保持部84Bに保持することができる。
【0080】
以上のメインルーチンでステップ11までの処理が全ての対象物に対して実行されると、自動分析の開始前準備が完了したことになる。
【0081】
前記ステップ10で試薬容器センサ58A〜58Pに変化がなければ、ステップ12に進む。
【0082】
ステップ12では、操作パネル32の図示しない分析開始キーがオンされたかどうかを判断する。オンされたならば、ステップ13に進む。
【0083】
ステップ13では、前記検体プレート対応付情報保持部84A、試薬プレート対応付情報保持部84B、試薬容器対応付情報保持部84Cに保持されている情報等から、分析動作が行なえるかどうかを確認する。まず、検体プレート情報(1〜6)の検体の識別データから検体数を、測定項目の識別データから実施する測定項目と検体プレート60のセット位置を把握する。次に、ハードディスク80Bに格納されている、測定項目に対応する手順と、使用する試薬プレートの試薬種類と、添加する試薬種類とその添加量のデータを呼び出す。次に、呼び出したデータの使用する試薬プレートの試薬種類に基づいて、試薬プレート情報(1〜6)の固相化された試薬種類の識別データから試薬プレート12のセット位置を把握する。又、添加する試薬種類に基づいて、試薬容器情報(1〜16)の注入されている試薬種類の識別データから、試薬容器62のセット位置を把握する。
【0084】
ステップ14では、前記試薬判定手段86により、ステップ13で確認結果を判断する。測定項目に必要な試薬が揃っていればステップ15に進む。ステップ15では、サブルーチンの分析開始処理が実行される。この分析開始処理は、従来と同様であるので詳細については省略するが、測定項目に対応した手順のデータに基づいて、実施する測定項目の各々にスケジューリングが施され、検体分注、試薬分注(酵素標識抗体液添加、基質液添加、反応停止液添加)、温調、洗浄、測定の各実行タイミングが設定され、分析が開始される。実行が終わればステップ4に戻る。
【0085】
上記ステップ14で測定項目に必要な試薬が揃っていなければ、ステップ16に進む。ステップ16では、分析を開始できないとして、警告音を鳴らす。
【0086】
ステップ17では、ステップ13での確認結果に基づいて、不足している試薬プレート12の試薬種類又は添加する試薬種類を名称で操作パネル68の液晶表示器68Bに表示し(図示せず)、ステップ4に戻る。
【0087】
前記ステップ12で分析開始キーがオンされていなければ、ステップ18に進み、装置の動作状態を判断する。待機中ならばステップ4に戻る。分析中であればステップ19に進む。ステップ19では、図10に示すサブルーチンの分析処理が実行される。
【0088】
このサブルーチンのステップ41では、現在時刻と前記ステップ15で設定された実行タイミングにより、どの処理を行なうかを判別する。行なう処理がなければサブルーチンを抜ける。
【0089】
ステップ41で検体分注の処理タイミングと判別すれば、ステップ42に進む。
【0090】
ステップ42では、サブルーチンの検体分注処理(図示省略)を実行する。装置の駆動は、駆動指令を送ることで装置制御部88が行なう。検体分注処理は、搬送手段28を用いて分注ステージ10に移送した試薬プレート12の凹部に、分注ヘッド14を用いて検体プレート60の凹部60Aの液体試料を分注する。なお、検体プレート60と試薬プレート12はステップ13で把握したセット位置のものが選択される。実行を終えるとサブルーチンを抜ける。
【0091】
ステップ41で試薬分注の処理タイミングと判別すれば、ステップ43に進む。
【0092】
ステップ43では、前記ステップ38で液量確認(1〜16)がセットされていたかどうかを判断する。これから分注する試薬容器62のセット位置に対応する液量確認(1〜16)がセットされていれば、ステップ44に進む。
【0093】
ステップ44では、サブルーチンの試薬液量確認処理(図示省略)を実行する。試薬液量確認処理は、チップ14Aを装着した分注ノズル14Bを下げながら分注ノズル14B内の圧力を検出して、チップ14Aが液に浸かった時点の圧力変化と分注ノズル14Bの高さから、試薬容器62内の液量を算出するものである。実行を終えると、ステップ45に進む。
【0094】
ステップ45では、これから分注する試薬容器62のセット位置に対応する液量確認(1〜16)をクリアし、ステップ46に進む。
【0095】
ステップ43で液量確認(1〜16)がセットされていなければステップ46に進む。
【0096】
ステップ46では、サブルーチンの試薬分注処理(図示省略)を実行する。試薬分注処理は分注ヘッド14を用いて、試薬容器62の試薬液を吸引して試薬プレート12の凹部に添加するものである。又、ステップ44で算出した液量から添加量を減算し、検体数と添加量のデータに基づく試薬液消費量と合わせて、補充が必要と予測された時に表示や警告音で報知する。実行を終えるとサブルーチンを抜ける。
【0097】
ステップ41で温調の処理タイミングと判別すれば、ステップ47に進む。
【0098】
ステップ47では、サブルーチンの温調処理(図示省略)を実行する。温調処理は試薬プレート12を恒温槽36に収納し、一定の温度(例えば37℃)で一定時間(例えば23分)静置するものである。実行を終えるとサブルーチンを抜ける。
【0099】
ステップ41で洗浄の処理タイミングと判断すれば、ステップ48に進む。
【0100】
ステップ48では、サブルーチンの洗浄処理(図示省略)を実行する。洗浄処理は、分析ステージ20で試薬プレート12の各凹部に対して、給水タンク40B、40Cの洗浄液を吐出し、吸引して排水タンク40Dに排出するものである。実行を終えるとサブルーチンを抜ける。
【0101】
ステップ41で測定の処理タイミングと判断すれば、ステップ49に進む。
【0102】
ステップ49では、サブルーチンの測定処理(図示省略)を実行する。測定処理は、分析ステージ20で試薬プレート12の各凹部に対して、図示しない投光器で可視光を投射し、分光測定器16で受けて、特定波長の吸光度を測定して物質の濃度を求めるものである。実行を終えるとサブルーチンを抜ける。
【0103】
分析処理のサブルーチンを抜けると、ステップ4に戻る。
【0104】
ステップ18で分析動作を全て終えたと判断すると、メインルーチンを終了する。
【0105】
次に、前記図7のフローチャートでステップ11までの開始前準備が完了した後に実行される前記図10に示したサブルーチンの各処理について、前記図1、図2を参照して具体的に詳述する。
【0106】
オペレータが制御装置80の操作パネル68を操作し、検体の自動分析が開始されると、まず検体の分注、希釈が行われる。なお希釈が必要ない場合は検体プレートから試薬プレートに直接、分注が行われる。
【0107】
搬送手段28は、格納部24から試薬プレート12を搬出して分注ステージ18の第2の載置台18Bに搬送・載置する。又、搬送手段28は格納部42から希釈プレート13を搬出して第1の載置台18Aに搬送・載置する。更に、搬送手段28は、格納部34からチップラック30を搬出してチップ供給ステージ32に搬送・載置する。
【0108】
分注手段14のXY駆動機構14Dにより分注ヘッド14Cは、分注ノズル14Bとチップラック30のチップ14Aとが一致するようにチップ供給ステージ32に移動し、この状態で分注ノズル14Bが下降することにより8本の分注ノズル14Bの下端にそれぞれチップ14Aが装着される。
【0109】
次に、分注ヘッド14Cは検体供給ステージ56に移動し、分注ノズル14Bがチップ14Aを介して検体プレート60の凹部60Aから検体を真空吸引する。なお、検体はチップ14Aの部分まで吸引し、分注ノズル14B内には検体を真空吸引しない。更に、分注ヘッド14Cは分注ステージ18の第1の載置台18Aの上に移動し、希釈のための希釈プレート13の1列(8個)の凹部13Aに、それぞれ検体を分注する。ここで、分注ヘッド14Cはチップ回収ステージ64に移動し、係止部64Aがチップ14Aを係止した状態で分注ノズル14Bが上昇することにより分注ノズル14Bの下端から使用済みのチップ14Aが離脱し、回収箱66内に回収される。
【0110】
次に分注ヘッド14Cは、チップ供給ステージ32に移動して、分注ノズル14Bの下端にチップ14Aを再装着し、上記と同様に検体の分注が行われる。以上の工程を12回繰り返し、第1の載置台18Aの希釈プレート13の全て(96個)の凹部13A内に、検体が分注される。
【0111】
次に、搬送手段28は、空となったチップラック30をチップ供給ステージ32からピックアップし、格納部34に返却する。更に、搬送手段28は、他のチップラック30を格納部34から搬出し、チップ供給ステージ32に搬送・載置する。
【0112】
分注ヘッド14Cはチップ供給ステージ32に移動し、新たに供給されたチップラック30において交換用のチップ14Aを分注ノズル14Bの下端に装着する。次に、分注ヘッド14Cは試薬供給ステージ58に移動し、分注ノズル14Bがチップ14Aを介して試薬容器62Aから、希釈液を真空吸引する。なお、希釈液はチップ14Aの部分まで吸引し、分注ノズル14B内には希釈液を真空吸引しない。
【0113】
次に分注ヘッド14Cは、分注ステージ18の第1の載置台18Aの上に移動し、検体が分注されている各凹部13Aに希釈液を分注する。なお、希釈液の分注は、12回連続して実行し、この間チップ14Aは交換しない。これにより、第1の載置台18Aに載置された希釈プレート13の全ての凹部13Aに検体及び希釈液が分注される。分注後、加振器18Cが第1の載置台18Aと共に希釈プレート13を振動させ、凹部13A内の検体と希釈液を攪拌することにより、各凹部13A内の検体は、所定の濃度に希釈される。
【0114】
次に、チップ14Aを交換してから分注ノズル14Bが希釈された検体を希釈プレート13の1列(8個)の凹部13Aから真空吸引し、第2の載置台18Bの試薬プレート12の8個の凹部12Aに、希釈された検体を咄出する。なお、希釈された検体はチップ14Aの部分まで真空吸引し、分注ノズル14B内には真空吸引しない。チップ14Aを交換しながら、この工程を12回繰り返し、試薬プレート12の全ての凹部12A内に希釈された検体を分注する。
【0115】
次に、恒温槽36においてインキュベーションが行われる。
【0116】
搬送手段28は、希釈された検体が分注された試薬プレート12を恒温槽36に搬送し、試薬プレート12を恒温槽36の伝熱板(明示せず)上に載置する。図示しないべルチェ素子に通電することにより、恒温槽36は試薬プレート12を加熱し、所定の反応温度に保持する。これにより、各凹部12A内の検体と試薬との反応が促進される。なお、搬送手段28は第1の載置台18Aの希釈プレート13を格納部42に返却する。
【0117】
次に、洗浄が行われる。
【0118】
搬送手段28は、恒温槽36から試薬プレート12を搬出し、分析ステージ20のベルトコンベア41上に搬送・載置する。ベルトコンベア41が試薬プレート12を送りながら、洗浄器40が洗浄用ノズル40Aの吐出用ノズルから洗浄液を各凹部12Aに吐出する。次に吸引用ノズルは各凹部12A内の洗浄液を吸引する。洗浄液の吐出と吸引をくり返すことにより各凹部12A内を洗浄する。
【0119】
次に、試薬分注(酵素標識抗体液添加)が行われる。
【0120】
まず、搬送手段28が、分析ステージ20から洗浄済みの試薬プレート12を分注ステージ18の第1の載置台18A上に搬送・載置する。次に、分注ヘッド14Cは試薬供給ステージ58に移動して分注ノズル14Bが試薬容器62Bから酵素標識抗体液を真空吸引する。更に、分注ヘッド14Cは第1の載置台18A上に移動し、上記希釈液の分注と同様の要領で試薬プレート12の各凹部12Aに酵素標識抗体液を分注する。分注後、加振器18Cが第1の載置台18Aと共に試薬プレート12を振動させ、凹部12A内の酵素標識抗体液を撹拌する。
【0121】
次に、上記と同様の要領で2回目のインキュベーション及び洗浄が行われる。
【0122】
又、上記酵素標識抗体液の分注と同様の要領で、試薬容器62Cの基質液を試薬プレート12の凹部12Aに分注し、3回目のインキュベーション及び洗浄が行われる。
【0123】
更に、上記酵素標識抗体液の分注と同様の要領で、試薬容器62Dの反応停止液を試薬プレート12の凹部12Aに分注する。
【0124】
次に、検体の分析が行われる。
【0125】
まず、搬送手段28が試薬プレート12を第1の載置台18Aから分析ステージ20のベルトコンベア41上に搬送・載置する。ベルトコンベア41が試薬プレート12を送りつつ、分析手段16の投光器から各凹部12Aに特定の波長の光を投光し、受光器が特定の波長の吸光度を測定する。吸光度の測定結果に基づいて各凹部12A内の検体の特性を連続して分析することができる。試薬プレート12の全ての凹部12Aに関する分析が完了すると、搬送手段28は、試薬プレート12を格納部24に返却する。
【0126】
なお、ここでは1枚の試薬プレート12に関する一連の分析工程を示したが、恒温槽36における反応時間を利用し、分注、洗浄等の作業時間をずらして、複数の試薬プレート12に対して同様に分析を実行することができる。即ち、一般的に、分注、洗浄、分析の時間よりも恒温槽における反応時間が長いことが多いが、複数の恒温槽36を利用することで、分注手段14、分析手段16、洗浄器40を効率良く使用することができる。又、複数の恒温槽36を利用することで反応温度が異なる複数の種類の分析を連続して効率良く行うことも可能である。
【0127】
このように、オペレータが格納部28、42、34を操作することなく試薬プレート12、希釈プレート13、チップラック30を自動的に順次供給して複数の試薬プレート12に関する分析を連続して実行することができ、液状試料自動分析装置10は、オペレータの作業負担が小さく、取扱いが容易で分析作業の効率がよい。
【0128】
又、分注ステージ18の下方のスペースを利用して、格納手段26を配設しているので、(水平方向の)小さな設置スペースに多くの試薬プレート12、希釈プレート13、チップラック30を格納することができ、液状試料自動分析装置10は連続して分析可能である試料の数量が多く、且つ、コンパクトである。
【0129】
又、各格納部24、42、34は、共通の鉛直面に沿うように並設され、搬送手段のヘッド部が該鉛直面に沿って移動するように構成されているので、試薬プレート12、希釈プレート13、チップラック30の搬送時間の短縮が図られ、この点でも液状試料自動分析装置10は作業効率が良い。特に、試薬プレート12、希釈プレート13の格納部24、42が分注ステージ18の下方に配設され、チップラック30の格納部34がチップ供給ステージ32の下方に配設されているためそれだけ搬送経路が短く、これにより搬送時間の一層の短縮が図られている。
【0130】
又、搬送手段28が試薬プレート12、希釈プレート13の搬送及びチップラック30の搬送を兼ねているので、液状試料自動分析装置10はこの点でもコンパクトで低コストである。
【0131】
又、液状試料自動分析装置10は、コンパクトであるので、大きな設置スペースが必要とされず、設備全体のコストも大幅に低減することができる。
【0132】
又、処理ステージ22、格納手段26、搬送手段28が一台の液状試料自動分析装置に装備されているので、処理ステージと格納部とを連結するための搬送装置を施設の形状等に応じて設計、製造する必要がなく、設置作業が容易であると共に、この点でも設備全体としての低コスト化を図ることができる。
【0133】
又、分注ステージ18は2枚の試料保持プレートが載置可能とされているので、検体の希釈を要する分析を自動的に行うことができる。
【0134】
以上詳述したように、本実施形態によれば以下の効果が得られる。
【0135】
(1)検体プレート60と試薬プレート12と添加する試薬が収容された試薬容器62を、バーコードを読み取らせて分析装置に置くだけで、セット位置を入力できるようにしたので、セット位置に注意する必要がなく、作業が容易になると共に信頼性を大幅に向上できる。
【0136】
(2)ハンドスキャナ70でバーコードを読み取るようにしたので、読取器の移動機構や試薬容器の移動機構が必要なく、簡単な構造で分析装置を安価に構成できる。
【0137】
(3)ハンドスキャナ70でバーコードを読み取るようにしたので、検体プレート60や試薬プレート12や試薬容器62を離して置く必要がなく、分析装置を小型化できる。
【0138】
(4)ハンドスキャナ70でバーコードを読み取るようにしたので、検体プレート60と試薬プレート12と試薬容器62に個別に読取器を設ける必要がなく、分析装置をコンパクトに、しかも安価に構成できる。
【0139】
(5)バーコードを読み取らせて分析装置に置くだけで、添加する試薬を更新(追加・変更)したことが判るようにしたので、パネル68を操作してデータを設定する必要がなく、準備中や分析動作中に拘りなく容易に取り扱うことができる。
【0140】
以上、本発明について具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0141】
例えば、前記実施形態では、開始前準備として、検体プレート、試薬プレート及び試薬容器の全てを、各複数のセット位置にそれぞれセットする場合を説明したが、これに限定されるものでなく、少なくとも1つをセットする場合であってもよいことはいうまでもない。
【0142】
又、本実施形態において、格納手段26は試薬プレート12を格納するための6個の格納部24、希釈プレート13を格納するための6個の格納部42及びチップラック30を格納するための8個の格納部34を備えているが、各格納部の個数は特に限定されない。
【0143】
又、本実施形態は酵素抗体反応の自動分析について説明しているが、本発明の分析の対象はこれに限定されず、血液、尿等の液状の試料の他の分析についても本発明を適用可能である。
【0144】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、装置自体を大型化することなく、検体を保持する対象物としての検体プレート、検体試薬が固定された対象物としての試薬プレート及び検体に応じて使用する分析用試薬が収容されている対象物としての試薬容器に付された識別票を読み取り、該当するセット位置に確実に対応付けることができる。、その結果、検体プレートの情報と試薬プレートの情報と試薬容器の情報と検体プレートのセット位置と試薬プレートのセット位置と試薬容器のセット位置とにくい違いが生ずることなく、容易且つ確実に自動分析の開始前準備をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の液状試料自動分析装置の全体構造の概要を示す正面図
【図2】本実施形態の液状試料自動分析装置の全体構造の概要を示す平面図
【図3】ハンドスキャナの概略を示す正面図と側面図
【図4】検体プレート、試薬プレート及び試薬容器に貼付されたバーコードを示す説明図
【図5】本実施形態の液状試料自動分析装置に搭載された制御装置の概要を示すブロック図
【図6】上記制御装置に実現されている主要機能の概要を示すブロック図
【図7】本実施形態の作用を示すメインルーチンのフローチャート
【図8】本実施形態の作用のバーコードデータ処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図9】本実施形態の作用の試薬容器識別設定処理のサブルーチンを示すフローチャート
【図10】本実施形態の作用の分析処理のサブルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
12…試薬プレート
14…分注手段
16…分析手段
18…分注ステージ
24…格納部
24A〜24F…試薬プレートセンサ(1〜6)
56…検体供給ステージ
56A〜56F…検体プレートセンサ(1〜6)
58…試薬供給ステージ
58A〜58P…試薬容器センサ(1〜16)
60…検体プレート
62…試薬容器
70…ハンドスキャナ
80…制御装置
82…セット位置判定手段
84…位置識別対応付手段
86…試薬判定手段
Claims (4)
- 液状試料を保持する複数の凹部が形成されたマイクロプレートを載置して分注操作を行なう分注ステージと、該分注ステージに載置された前記マイクロプレートに検体及び薬剤等の液状の試料を分注する分注手段と、分注された試料を反応させて得られる生成物を分析測定する測定手段と、
前記マイクロプレートの前記凹部に検体試薬が固定された試薬プレートをセットする複数のセット位置が形成されている格納手段と、
前記分注ステージに載置された前記マイクロプレートに分注する液状の検体が、複数の凹部に保持された検体プレートをセットする複数のセット位置が形成されている検体供給ステージと、
前記分注ステージに載置された前記マイクロプレートに分注する薬剤が収容されている試薬容器をセットする複数のセット位置が形成されている試薬供給ステージと、
前記格納手段、検体供給ステージ及び試薬供給ステージの少なくとも一つの前記複数のセット位置において、前記試薬プレート、検体プレート及び試薬容器の中の該当する対象物がセットされているか否かをそれぞれ検出する検出手段と、前記対象物に付された識別票を読み取る読取手段とを備えていると共に、
前記対象物がセットされたセット位置を判定するセット位置判定手段と、分析準備作業の一つとして前記対象物に付された識別票を前記読取手段により読み取る作業を実行した後、それを前記検出手段が設置されている任意のセット位置にセットすると、読み取った識別票の情報と、前記判定手段により判定された対象物を新しくセットしたセット位置とを対応付ける位置識別対応付手段とを備えたことを特徴とする液状試料自動分析装置。 - 請求項1において、
自動分析を開始するに際し、前記読取手段により検体プレートに付された識別票から読み取った測定項目と、セットされた全試薬容器に付された識別票から読み取った試薬の種類及び数とから、使用する試薬容器が全てセットされているか否かを判定する試薬判定手段と、セットされていないと判定された場合に、その試薬名称を表示する表示手段とを、更に備えたことを特徴とする液状試料自動分析装置。 - 請求項1又は2において、
前記識別票がいずれもバーコードであることを特徴とする液状試料自動分析装置。 - 請求項1、2又は3において、
前記読取り手段が手持式であることを特徴とする液状試料自動分析装置。
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