JP3905431B2 - カス取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カス取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、物品の包装収納に紙器パッケージが広く使用されている。この紙器パッケージは、その形態・素材が多種に渡り、その材質は、ダンボールなどの紙質に限らずプラスチックも使用されている。そして、近年、益々、包装形態の高級化が求められると共に低コストが求められ、(パッケージを組成する)シート面に、多数のパッケージが印刷されて切り込みされるようになった。
【0003】
そして、この切り込みされたシートを人力により製品部(パッケージとなる部分)と余端部(以下、カス部という)を分離する工程を行なってきたが、多大な労力を必要とし、過酷である上に、能率が上がらなかった。
【0004】
そこで、シートを多数枚集積して一挙にカス部を分離するピンボード式カス取り装置が使用されるようになった。即ち、従来のピンボード式カス取り装置は、複数の打ち抜き用上型ピンを有する上型と、複数の打ち抜き用下型ピンを有する下型と、を備え、上型と下型の相対的移動により、下型ピンがシートの製品部を支持すると共に上型ピンがシートのカス部を押圧して、カス部を製品部から分離状に打ち抜くように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカス取り装置では、上型ピンがシートのカス部を(過大な力で)押圧する際、この(過大な)押圧力が、カス部に隣接する製品部に(せん断荷重として)かかり、その製品部は、せん断荷重により、下型ピンに押し付けられて、下型ピンの形状が、製品部に押圧痕として痕跡(ピンマーク)を残す結果となり、ピンマークのある製品部は、廃棄せざるを得ず、しかも、ピンマークの有無のチェック及び廃棄経費が大きな負担となり、無駄の多いものとなっていた。
【0006】
そこで、本発明は、カス部を製品部から分離状に打ち抜く際に、製品部へのピンマークを防止して無駄を少なくしたピンボード式のカス取り装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係るカス取り装置は、複数の打ち抜き用上型ピンを有する上型と、複数の打ち抜き用下型ピンを有する下型と、を備え、該上型と該下型の相対的移動により、上記下型ピンがシートの製品部を支持すると共に上記上型ピンが上記シートのカス部を押圧して、カス部を製品部から分離状に打ち抜くピンボード式カス取り装置に於て、上記上型ピンのピン本体、及び、上記下型ピンのピン本体が、パイプから成り、上記上型ピンが、パイプから成る上記ピン本体の上端・下端に栓部材を挿入固着して成り、上記下型ピンが、パイプから成る上記ピン本体の上端にキャップ接続用部材を挿入固着するとともに、該キャップ接続用部材の上方開口状の孔に、上記シートに接するキャップ部材の軸部を挿入固着して成り、かつ、上記キャップ部材は、上記シートの硬度より硬度が低い材質のゴム又はプラスチックの低発泡体から成るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
【0009】
図1乃至図3は、カス取り装置の基本的な構成とその動作を説明するための簡略図で、本装置は、複数の打ち抜き用上型ピン3…を有する上型1と、複数の打ち抜き用下型ピン4…を有する下型2と、を備え、上型1と下型2の相対的移動により、下型ピン4…がシート11の製品部12を支持すると共に上型ピン3…がシート11のカス部13を押圧して、カス部13を製品部12から分離状に打ち抜くように構成される。
なお、シート11は、(図6に示すように)パッケージ(製品部)となる部分が切り込まれ、製品部12とカス部13(余端部)が分離可能となるように形成されている。
【0010】
即ち、(打ち抜き用)上型ピン3は、上型1に上下動・固定可能に保持され、(打ち抜き用)下型ピン4は、下型2に上下動・固定可能に保持され、その上型1及び下型2は、ガイドロッド5,6に案内されて、図示しない駆動装置によって、昇降駆動される。また、7は製品部用テンプレート、8はカス部用テンプレートで、その両テンプレート7,8は、ガイドロッド9,10に案内されて、図示しない駆動装置によって、上型1と下型2に対して、同時に昇降駆動される。そして、上型ピン3のピン本体50、及び、下型ピン4のピン本体51は、パイプから成る。上型ピン3については、図5(B) のように、パイプから成るピン本体50と、その上端・下端の(短柱状の)栓部材とから成る。
【0011】
このような構成により、図2に示すように、製品部用テンプレート7を上昇させることにより、上記上型ピン3の中、(被打ち抜き用)シート11(図6参照)の製品部12に対応するテンプレート本体71(図7参照)に当接する製品部対応ピン31を、シート11のカス部13と干渉する干渉ピン151 と共に、上方退避位置18に移動させ、製品部12と干渉しないカス用ピン17のみを、上型1の作業位置28に残すことができる。
【0012】
一方、カス部用テンプレート8を下降させることにより、上記シート11のカス部13に対応するテンプレート本体81(図8参照)に当接するカス部対応ピン41を、上記シート11の製品部12と干渉する干渉ピン152 と共に、下方退避位置19に移動させ、カス部13と干渉しない製品用ピン16のみを、下型2の作業位置29に残すことができる。
【0013】
このように、シート11の製品部12とカス部13の双方に干渉する干渉ピン15(151,152)を、それぞれ、(上型1の)上方退避位置18と、(下型2の)下方退避位置19とに、分離した状態に退避させた後、図3に示すように、複数枚のシート11を、製品用ピン16の上に積層状態に載置して、上型1を下降させれば、製品部12と干渉しないカス用ピン17のみで、シート11のカス部13を、製品部12から分離除去することができ、傷のない製品部12を、少ない作業工程で、能率よく得ることができる。
【0014】
なお、両ガイドロッド9,10には、上半部と下半部にそれぞれ逆向きのネジ(図示省略)が形成されており、同一回転方向の駆動により、製品部用テンプレート7とカス部用テンプレート8とを、同時に上昇及び下降させることができるようになっている。また、図3中、26,26は、シート11の端部が垂れ下がらないように、受け止めるための端受部材で、シート11が、カス用ピン17から衝撃を受けると、その下部が外方に転回して、シート11の端部から外れるようになっている。
【0015】
全体について、より詳しく説明すると、上型1は、例えば、図4及び図4のX−X線矢視相当の断面図である図5に示すように、多数のピン孔H1 …が形成された2枚のピンボードB1 ,B1 を、互いに相対的にスライド可能となるように重ね合わせて成る。そのピン孔H1 は、大小異なる内径のものが交互に配列され、その平均径は、比較的小さく設定され、かつ、その各ピン孔H1 の間隔が比較的に細かく設定されている。なお、図5にて、42は、上型ピン3の上昇限度を設定するための停止リングである。
【0016】
このように、各ピン孔H1 ,H1 …に嵌合する上型ピン3の平均径を、比較的小さく設定することにより、製品部12(及びカス部13) の微小な隙間や小孔等々の複雑な形状に柔軟に対応することができ、打ち抜き精度が顕著に向上する。なお、図示は省略するが、ピンボードB1 に形成されるピン孔H1 は、例えば、千鳥と並列を組み合わせたようなパターンに配列されてもよく、また、ランダムに配列されてもよい。
【0017】
上型1の各ピン孔H1 ,H1 ……に嵌合する上型ピン3は、その上部と下部に、それぞれ、各ピン孔H1 ,H1 に係止させるための切欠溝21,22が形成されており、両ピンボードB1 ,B1 をスライドさせることにより、上部の切欠溝21又は下部の切欠溝22を、それぞれ段違いになったピン孔H1 ,H1 …に一度に係止させ、各上型ピン3を、上方退避位置18又は作業位置28(図2又は図3参照)に確実に保持することができる。なお、上側に配置されるピンボードB1 のピン孔H1 には、大きいピン孔H1 と小さいピン孔H1 に、上型ピン3の切欠溝21,22を、一度に隙間なく係止させることができるように、外方(スライド方向)に突出する逃げ孔部sを設けている(図4参照)。
【0018】
初期状態では、上型ピン3は、図1に示すように、上部の切欠溝21が、両ピンボードB1 ,B1 のピン孔H1 ,H1 に係止されて吊り下げられた状態となっており、その上型ピン3の各下端が、水平に揃うように、上型ピン3の上部に対応する位置決め部材(図示省略)が設けられている。そして、前述したように、図5に示すように、製品部用テンプレート7を上昇させると、製品部対応ピン31が干渉ピン151 と共に、上方退避位置18に移動し、下部の切欠溝22が、両ピンボードB1 ,B1 のピン孔H1 ,H1 に係止される。
【0019】
なお、上型ピン3の中、径の太いものと、径の細いものとの間に、作業位置28での下端のレベル差を設定し、太い上型ピン3(カス用ピン17) の下端を、細い上型ピン3(カス用ピン17) の下端よりも若干下方に突出させ、若干の時間差で、シート11のカス部13に当接させるようにして、ピンの破損を防ぐようにすることもできる。
【0020】
一方、下型2は、図13に示すように、上型1と同様に、多数のピン孔H2 …が形成された2枚のピンボードB2 ,B2 を、互いに相対的にスライド可能となるように重ね合わせて成り、そのピン孔H2 は、大小異なる内径のものが交互に配列され、その平均径は、比較的大きく設定され、かつ、その各ピン孔H2 の間隔が比較的に粗く設定されている。
【0021】
このように、各ピン孔H2 の間隔を比較的に粗く設定することにより、ピンボードB2 ,B2 の剛性と強度の向上を図るのが容易となる。この下型2に形成されるピン孔H2 は、その一部乃至全体が、上記上型1に形成されるピン孔H1 の一部乃至全体と、平面視にて非対応位置に配設されている。なお、図示は省略するが、上側に配置されるピンボードB2 のピン孔H2 には、上型1のピンボードB1 と同様の逃げ孔部を設けている(図4参照)。
【0022】
また、各ピン孔H2 …に嵌合する下型ピン4の平均径を、比較的大きく設定することにより、製品部12を広い表面積で支持することができるため、製品部12への傷付きを防止することができる。なお、図示は省略するが、ピンボードB2 に形成されるピン孔H2 は、例えば、千鳥と並列を組み合わせたようなパターンに配列されてもよく、また、ランダムに配列されてもよい。
【0023】
その下型2の各ピン孔H2 …に嵌合する下型ピン4も、上型ピン3と同様に、その上部と下部に、それぞれ、切欠溝23,24が形成され、各下型ピン4の下部が、弾発付勢手段であるコイルスプリング32…(又は、図示省略のガススプリングやエアシリンダ等)によって上方に付勢支持されており、かつ、その各下型ピン4の上面が、水平状態に揃うように、下型ピン4の下部に対応する位置決め部材(図示省略)が設けられている。また、弾発付勢手段の他に、下型ピン4の下端部に(エアシリンダにて上下動可能な)受板を設けたり、クランクアームを用いることもできる。
【0024】
そして、前述したように、カス部用テンプレート8によって押し下げられると、図2に示すように、カス部対応ピン41が干渉ピン152 と共に、下方退避位置19に移動し、上部の切欠溝23が、両ピンボードB2 ,B2 の段違いになったピン孔H2 ,H2 …に係止されるようになっている。
【0025】
図6は、打ち抜き加工の対象となるシート11の一例を示し、このシート11は、別途、設けられている切断工程で、製品部12とカス部13の境界線(実線で示す)に、既に、打ち抜き用の切断加工が施されたものである。なお、破線14は折り曲げ箇所を示す。なお、シート11の形状は、図6に限定されるものではない。
【0026】
製品部用テンプレート7は、例えば、図7に示され、シート11の製品部12に対応するテンプレート本体71を、蝶番33等で開閉自在に接続された一対のピンボードb1 ,b1 間に挾持させるように構成され、その両ピンボードb1 ,b1 には、上型1のピンボードB1 のピン孔H1 …と同一の配列パターンのピン孔h1 …が形成され、両ピンボードb1 ,b1 を閉じて、その間に、テンプレート本体71を挟んだ状態として、ガイドロッド9,10のネジに螺合している支持枠35(図1参照)に保持させて使用する。なお、図示を省略したが、テンプレート本体71を位置決めするための突出ピン等の位置決め手段が設けられている。
【0027】
カス部用テンプレート8は、例えば、図8に示され、シート11のカス部13に対応するテンプレート本体81を、蝶番33等で開閉自在に接続された一対のピンボードb2 ,b2 間に挾持させるように構成し、その両ピンボードb2 ,b2 には、上型1のピンボードB2 のピン孔H2 …と同一の配列パターンのピン孔h2 …が形成され、両ピンボードb2 ,b2 を閉じて、その間に、テンプレート本体81を挟んだ状態として、ガイドロッド9,10のネジに螺合している支持枠36(図1参照)に保持させて使用する。なお、図示を省略したが、テンプレート本体81を位置決めするための突出ピン等の位置決め手段が設けられている。
【0028】
図9は、シート11のカス部13に干渉する干渉ピン151 を説明するための製品部用テンプレート7の拡大図で、製品部12に対応するテンプレート本体71から一部がはみ出しているピン孔(h1 )には、製品部用テンプレート7を上昇させた時に、カス部13に干渉する干渉ピン151 (図示省略)が嵌合し、製品部対応ピン31と共に、その干渉ピン151 は、上方退避位置18に移動させられる(図2参照)。
【0029】
図10は、シート11の製品部12に干渉する干渉ピン152 を説明するためのカス部用テンプレート8の拡大図で、カス部13に対応するテンプレート本体81から一部がはみ出しているピン孔(h2 )には、カス部用テンプレート8を下降させた時に、製品部12に干渉する干渉ピン152 が嵌合し、カス部対応ピン41と共に、その干渉ピン152 は、下方退避位置19に移動させられる(図2参照)。
【0030】
図11に示すように、下型ピン4は、その上端52にキャップ接続用部材53を有する。具体的には、キャップ接続用部材53は、圧入又は接着により、ピン本体51に固着されている。キャップ接続用部材53は、上方開口状の孔54を有し、孔54に、シート11の硬度より硬度Zが低いゴム又はプラスチックの低発泡体から成りシート11に接するキャップ部材55が嵌合されている。
【0031】
キャップ部材55は、大径円柱状の頭部56と、頭部56の下端に連設される小径円柱状の軸部57とから成る。キャップ部材55の上面58は、平坦状に形成されている。また、キャップ接続用部材53は、(上述の)切欠溝23を有する。なお、図14(C) に示すように、キャップ部材55の上面58が、周縁部にアール部58aを有する形状としたり、図14(D) のように上面58の全体をアール面(凸曲面)とするのも好ましい。
【0032】
次に、図11と図12において、カス部13を製品部12から分離状に打ち抜く作用を詳説する。即ち、図11に示すように、上述のように構成された製品用ピン16(下型ピン4)が、複数枚のシート11の製品部12を支持している。なお、下型ピン4は、ピンボードB2 の上部に載置されたガイドプレート39の孔部39aに嵌入されて、正確に鉛直(上下)方向に誘導されている。また、下型ピン4は、孔部39aに所定の隙間部47をもって遊嵌されている。なお、シート11は、製品部12とカス部13との間に切込部38が設けられ、製品部12とカス部13が分離可能となるように構成されている。
【0033】
そして、図12に示すように、上型1(図3参照)を下降させ、上型ピン3(カス用ピン17)をカス部13に押圧させていくと、この(過大な)押圧力が、カス部13に隣接する製品部12に(せん断荷重Fとして)かかり、その製品部12は、せん断荷重Fにより、下型ピン4に押し付けられていく。即ち、製品部12の端部が、せん断荷重Fにより、撓みながら下型ピン4を押圧していく。
【0034】
このとき、キャップ部材55によって、製品部12にピンマークや擦り傷が付くのを防止することができる。すなわち、シート11の打ち抜き時に、せん断荷重Fがはたらいて、製品部12の端部が下方に変形しても、(前述のように、シート11の硬度より硬度Zが低い)キャップ部材55がその変形に応じて弾性変形し、シート11(製品部12)とキャップ部材55の間の圧力を緩和することができる。キャップ部材55の硬度Zがシート11の硬度と同一又は高い場合、製品部12にピンマークや擦り傷が付く虞れがある。このとき、図14(C) や図14(D) のように、上面58にアール部58aを形成したり、全体凸曲面であれば、一層効果的である。
【0035】
図13は、打ち抜き加工が終了した後に、製品部12を搬出するための装置の説明図で、下型ピン4の下部には、下型2の下側のピンボードB2 の下面に当接する停止リング43が付設され、その上昇限度を規制できるようになっており、カス部13と分離された製品部12は、図示のように、その上昇限度位置つまり(下型2の)作業位置29にある製品用ピン16の上に載置されている。
【0036】
そして、その製品部12が、搬出装置(詳細の図示は省略)の熊手状に形成された搬出アーム27によって、持ち上げられ、外部に搬出される。その搬出アーム27は、例えば、油圧又は空圧の駆動源と電動駆動源との組み合わせ等により、水平方向の伸縮動作と共に、上下方向の昇降動作が可能なように構成されていればよい。なお、搬出アーム27により取り出された製品部12を、コンベヤ等により、作業者の近辺まで送り出して、取り出し易くするも好ましい。
【0037】
なお、図示省略するが、上型ピン3及び下型ピン4に鉛直方向の凹溝を設け、ピンボードB1 ,B2 に鉛直方向の突条部を設け、凹溝と突条部が嵌合するように構成し、上型ピン3及び下型ピン4を正確に(こじることなく)鉛直方向に移動させることができ、シート11と当接する上型ピン3又は下型ピン4の端面の高さを全て(水平状に)一致させることができ、確実に、製品部12とカス部13を分離させることができる。
【0038】
図14(A) は、第2の実施の形態を示す。すなわち、下型ピン4の上端部外面60は、(切欠溝のない)なめらかな曲面状に形成されている。そして、この下型ピン4は、ピンボードB2 を使用しない(図示省略の)別の構造の下金型に用いられる。
【0039】
図14(B) は、参考例を示す。すなわち、シート11(図3参照)の硬度より硬度Zが低い材質のゴム又はプラスチックの低発泡体から成るキャップ部材55が、下型ピン4の上端52に、付設されている。具体的には、下型ピン4のピン本体51は、中実棒から成る。ピン本体51は、上方開口状の孔61を有し、孔61に、キャップ部材55が嵌合されている。
【0040】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されることなく、製品部用テンプレート7及びカス部用テンプレート8は、別誂えすることなく打ち抜きされた分離作業用シートを利用するも好ましい。
【0041】
また、キャップ部材55の上面58は、図14(C) や(D) のように山型状に形成されるも良い。このとき、より確実に、シート11の製品部12に、ピンマークや擦り傷が付くのを防止することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0043】
カス部13を製品部12から分離状に打ち抜く際に、製品部12へのピンマークを防止して無駄を少なくすることができる。また、下型ピン4のピン本体51に、キャップ部材55を確実に固着することができる。さらに、上型ピン3及び下型ピン4を軽量化することができ、特に、上型1,下型2の各々に数10本〜数100 本ものピン3…,4…を用いる装置全体として、軽量化の効果は著大であり、装置の製作時に取扱い易く、装置の駆動時に省エネを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】 製品部用テンプレート及びカス部用テンプレートを上下に移動させた状態の正面図であ
る。
【図3】 シートを製品用ピンに載せた状態の正面図である。
【図4】 上型のピンボードに上型ピンを係止させた状態の平面図である。
【図5】 上型ピンの係止状態を示す上型の断面図である。
【図6】 シートの平面図である。
【図7】 製品部用テンプレートの展開図である。
【図8】 カス部用テンプレートの展開図である。
【図9】 製品部用テンプレートの一部拡大図である。
【図10】 カス部用テンプレートの一部拡大図である。
【図11】 シートを製品用ピンに載せた状態の拡大正面図である。
【図12】 シートのカス部を打ち抜く状態の拡大正面図である。
【図13】 搬出装置の説明図である。
【図14】 第2の実施の形態及び参考例及び変形例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 上型
2 下型
3 (打ち抜き用)上型ピン
4 (打ち抜き用)下型ピン
11 (被打ち抜き用)シート
12 製品部
13 カス部
52 上端
53 キャップ接続用部材
54 孔
55 キャップ部材
Z 硬度
Claims (1)
- 複数の打ち抜き用上型ピン3…を有する上型1と、複数の打ち抜き用下型ピン4…を有する下型2と、を備え、該上型1と該下型2の相対的移動により、上記下型ピン4がシート11の製品部12を支持すると共に上記上型ピン3が上記シート11のカス部13を押圧して、カス部13を製品部12から分離状に打ち抜くピンボード式カス取り装置に於て、
上記上型ピン3のピン本体 50 、及び、上記下型ピン4のピン本体 51 が、パイプから成り、
上記上型ピン3が、パイプから成る上記ピン本体 50 の上端・下端に栓部材を挿入固着して成り、
上記下型ピン4が、パイプから成る上記ピン本体 51 の上端 52 にキャップ接続用部材 53 を挿入固着するとともに、該キャップ接続用部材 53 の上方開口状の孔 54 に、上記シート 11 に接するキャップ部材 55 の軸部 57 を挿入固着して成り、
かつ、上記キャップ部材 55 は、上記シート11の硬度より硬度Zが低い材質のゴム又はプラスチックの低発泡体から成ることを特徴とするカス取り装置。
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