JP3904922B2 - トラヒックシェーパーおよび集線装置 - Google Patents

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    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/22Traffic shaping

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信した可変長パケットを帯域制御して送出するトラヒックシェーパーおよび帯域制御装置に関し、更に詳しくは、バッファメモリに一時的に蓄積された受信パケットを、リーキーバケットによる帯域制御によって予め指定された最低保証帯域を遵守して、出力回線に送出する可変長パケット用のトラヒックシェーパーおよび帯域制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネットユーザーの増加に伴い、通信ネットワークにおけるトラヒック量が急増している。現在のインターネット通信は、回線の空き状態に応じてユーザ毎の情報転送量が決まるベストエフォート形式で行われている。しかしながら、FTTH(Fiber To The Home)等のブロードバンド回線が各家庭に行き渡り、例えば、動画のストリーミング配信など、転送情報量の多い通信サービスが増加すると、各ユーザに最低帯域を保証した通信サービスが必要となる。
【0003】
インターネット上のトラヒックは、公衆網における従来の電話トラヒックと異なって、ユーザ端末からの送信データがバースト的に発生し、パケットフロー(トラヒック)が不連続的になる。そのため、通信に先立って、ユーザ毎に固定の回線帯域を常時確保する必要はなく、通信回線帯域を有効に利用するために複数ユーザのトラヒックを1つの通信回線に多重化し、実際に発生したトラヒックを制御対象として、ユーザ毎に予め契約した最大許容帯域の範囲内で最低保証帯域を保証した通信制御を行うことが望まれる。上記最低保証帯域と最大許容帯域は、非同期転送転送モード(Asynchronous Transfer Mode:ATM)における最小セルレート(Minimum Cell Rate:MCR)と最大セルレート(Peak Cell Rate:PCR)に相当する。
【0004】
この場合、最低保証帯域は、例えば、通信回線の全帯域を該通信回線に多重化された複数のユーザトラヒックでシェアするように割り当てることができる。基本的にベストエフォートで通信が行われるインターネットでは、ユーザ毎の最大許容帯域の設定は必ずしも必要ではないが、何れかのユーザのトラヒック量が最低保証帯域よりも少なくなった時、通信回線に発生した空き帯域を最低保証帯域以上のトラヒック量を持つユーザが公平にシェアできるような帯域制御が望まれる。
【0005】
上述した帯域制御を行うトラヒックシェーパー機能に関する従来技術として、例えば、特開2001−168869号公報(従来技術1)には、重み付けラウンドロビン(Weighted Round Robin:WRR)方式を応用してMCRとPCRを制御するATM網用の帯域制御方法が開示されている。
【0006】
特開平2−239748号公報(従来技術2)には、リーキーバケットを用いたATMセル用の帯域制御技術が開示されている。上記従来技術2では、伝送チャネル毎にカウンタを設けておき、セルがキューに到達した時、到着セル長に相当する値をカウンタに加算すると共に、前回のセル到達時刻からの経過時間に比例する値を上記カウンタのカウント値から減算する。各カウンタには1つの閾値が設定してあり、カウント値が閾値未満となった伝送チャネルのセルキューに対して、セルの送出権が与えられる。
【0007】
可変長パケット用のトラヒックシェーピング技術としては、例えば、特開2000−332787号公報(従来技術3)に、公衆網に接続された回線対応部に、各出力回線と対応して、帯域保証すべきパケットを蓄積する優先キューと、空き帯域で送信すべきパケットを蓄積する非優先キューとを設け、保証すべき帯域に応じて各キューの先頭パケットの送信予定時刻を計算しておき、先頭パケットが送信予定時刻に達したキューからパケットを読み出すパケット中継装置が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術は、インターネット上で通信される可変長パケットについて、予め契約された最低保証帯域を遵守し、空き帯域を有効に利用して最低保証帯域以上のパケット転送を可能とする実用的なトラヒックシェーピング技術を開示していない。例えば、従来技術1と従来技術2は、固定長のATMセルを制御対象としているため、そのままでは可変長パケットのトラヒックには適用できない。
【0009】
従来技術3では、パケット送信予定時刻に達した優先キューから先頭パケットを読み出して出力回線に送信し、同一優先キュー内の次のパケットに対して、最低保証帯域を超えない新たな送信予定時刻を割り当てることによって、優先パケットの最低帯域を保証している。また、優先キューに一定量以上のパケットが蓄積された場合は、最低保証帯域には関係なく直ちにパケット送信時刻となる送信予定時刻を与えることによって、キューが溢れるのを防止している。非優先キューの蓄積パケットは、送信予定時刻に達した優先キューに送信すべきパケットがなかった場合に送信権が与えられ、最低帯域の空き時間を利用して出力回線に送信される。
【0010】
然るに、上記従来技術3では、先頭パケットに割り当てた送信予定時刻に達した優先キュー、または送信予定時刻を経過した優先キューからパケットを読み出すことを原則としているため、送信予定時刻に到達する前に発生した空き帯域を利用することは原理的に困難となる。上記従来技術3には、パケット送信ユーザが減少したとき、送信帯域を最大契約帯域まで増加できる旨の記述があるが、具体的な制御技術は開示されていない。
【0011】
本発明の目的は、各トラヒックの最低保証帯域を保証し、且つ、通信回線の空き帯域を有効に利用して可変長パケットを転送できるトラヒックシェーパーを提供することにある。
本発明の他の目的は、複数のトラヒックが通信回線の空き帯域を公平にシェアできるトラヒックシェーパーを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、各トラヒックに最低帯域を保証し、最大許容帯域の範囲内で通信回線の空き帯域を利用した可変長パケット転送を可能とするトラヒックシェーパーを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、予め指定された最低帯域を保証するためのパケット送信タイミングを的確に検出できるリーキーバケット型の帯域制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、複数の入力ポートから受信した可変長パケットを予め指定された最低帯域を保証して1つの出力ポートに転送するトラヒックシェーパーにおいて、
上記各入力ポートから受信した可変長パケットを一時的に蓄積するための複数のバッファメモリと、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための帯域制御部と、上記帯域制御部で特定されたバッファメモリから1つの可変長パケットを読み出し、上記出力ポートに送出する読み出し制御部とからなり、
上記帯域制御部が、上記バッファメモリと対応して用意された複数のリーキーバケット部と、上記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と予め指定された最低保証帯域に対応する閾値との差分値に基づいて、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための出力キュー決定部とからなり、
上記各リーキーバケット部が、一定の速度でカウント値を減少するレベルカウンタと、上記読み出し制御部による対応バッファメモリからのパケットの読み出しに応答して、上記レベルカウンタのカウント値を上記パケットの長さに比例した値だけ増加させるレベル上昇手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
更に詳述すると、上記出力キュー決定部は、各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と前記最低保証帯域に対応する閾値との差分を示す数値を出力する複数の偏差検出部と、上記各偏差検出部から出力される差分値に基づいて、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するためのバッファ選択部とからなる。上記各偏差検出部は、各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値が閾値以下となった時、上記差分値として零を出力する。また、上記バッファ選択部は、各バッファメモリにおけるパケットの蓄積状態を示すレジスタを有し、上記偏差検出部から出力される差分値の中から、上記レジスタが示すパケット蓄積中のバッファメモリと対応する偏差検出部からの出力値を有効にして、1つの最小値を選択する。
【0014】
本発明の1実施例によれば、上記バッファ選択部は、有効となった差分値の中に最小値となる複数の差分値が存在した時、ラウンドロビン形式で1つの最小値を選択する。これによって、パケットの送信が可能となったバッファメモリに順次に送信権を与えることが可能となる。
【0015】
本発明の1つの特徴は、上記各リーキーバケット部が、上記レベルカウンタが示すレベルカウント値によって変化する可変の単位インクリメント値を上記レベル上昇手段に供給し、上記レベル上昇手段が、上記単位インクリメント値とパケット長との乗算結果に従って、上記レベルカウンタのカウント値を増加させることにある。
【0016】
本発明の1実施例によれば、各リーキーバケット部は、上記レベルカウンタが示し得るレベルカウント値の範囲内に定義された複数のレベル区域と対応して、レベル区域毎に異なった単位インクリメント値を表すインクリメント値テーブルを有し、上記レベル上昇手段が、上記テーブルが示すレベルカウンタのレベルカウント値と対応する単位インクリメント値とパケット長との乗算結果に従って、レベルカウンタのカウント値を増加させる。
【0017】
本発明の好ましい実施例によれば、各リーキーバケット部は、バッファメモリに指定された最低保証帯域に対応する閾値が上記何れかのレベル区域の略中央部に位置するように、レベル区域の境界定義が異なったインクリメント値テーブルを使用する。上記インクリメント値テーブルには、レベルカウンタが示すレベルカウント値の減少に従って段階的に大きくなる可変の単位インクリメント値が記憶してある。
【0018】
本発明のトラヒックシェーパーでは、このように可変の単位インクリメント値を適用することによって、トラヒックが途絶えてリーキーバケットのレベルが閾値を大きく下回った場合でも、新たに到着したパケットがバッファメモリから読み出された時点で、リーキーバケットのレベルを急激に上昇させることができる。従って、本発明によれば、一時的に途絶えたトラヒックが回復した時、リーキーバケットのレベルを閾値(最低保証帯域のレベル)よりも高い位置にまで短時間で上昇させることができ、各バッファメモリに対してそれぞれの最低保証帯域に応じた送信権を付与することが可能となる。
【0019】
本発明の他の特徴は、上記帯域制御部の出力キュー決定部が、レベルカウント値が予め指定された最大許容帯域に対応する閾値以下となったリーキーバケットを選択対象として、上述した差分値に基づくバッファメモリの特定を行うようにしたことにある。
【0020】
本発明のトラヒックシェーパーでは、最低保証帯域によって決まる閾値とレベルカウント値との差分が最小となったリーキーバケットと対応関係にあるバッファメモリに対して、パケット送信権が与えられる。従って、パケット蓄積中のバッファメモリと対応する全てのリーキーバケットにおいて、レベルカウント値が上記最低保証帯域によって決まる閾値よりも高くなった場合、レベルカウント値が閾値に最も接近したバッファメモリに対してパケット送信権が与えられ、最大許容帯域の範囲内で、最低保証帯域を超えたトラヒックシェーピングを実現できる。
【0021】
パケット送信権は、各トラヒックの最低保証帯域を基準にして配分されるため、本発明によれば、全てのトラヒックに最低保証帯域を保証した状態で生まれた出力回線の空き帯域を、各トラヒックの最低保証帯域に従った比率で公平に配分することが可能となる。
【0022】
本発明による帯域制御装置は、複数のバッファメモリと対応する複数のリーキーバケット部と、上記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と予めバッファメモリ毎に指定された最低保証帯域に対応する閾値との差分値に基づいて、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための出力キュー決定部と、上記出力キュー決定部で特定されたバッファメモリから1つの可変長パケットを読み出す読み出し制御部とを有し、
上記各リーキーバケット部が、一定の速度でカウント値を減少するレベルカウンタと、対応するバッファメモリからパケットが読み出された時、上記レベルカウンタのカウント値を上記パケットの長さに比例した値だけ増加させるレベル上昇手段とを有し、
上記レベル上昇手段が、上記レベルカウンタが示すレベルカウント値の減少に従って段階的に大きくなる可変の単位インクリメント値とパケット長との乗算結果に従って、上記レベルカウンタのカウント値を増加させることを特徴とする。
本発明の更に他の目的と特徴は、以下に図面を参照して説明される実施例から明らかになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のトラヒックシェーパーが適用されるパケット交換システムの1例を示す。
パケット交換システムは、それぞれ入力回線群IN1−1〜IN1−n、INm−1〜INm−nに接続されたトラヒックシェーパー100−1〜100−mと、トラヒックシェーパー100−1〜100−mから出力された可変長パケットを各パケットに付された内部ヘッダ情報に従ってパケット振分け部310−1〜310−mに選択的に転送するスイッチ部300と、パケット振分け部310−1〜310−mに接続されたパケット送信部320−1〜320−mと、トラヒックシェーパー100−1〜100−mとスイッチ部300に接続された制御部301とからなる。
【0024】
各トラヒックシェーパー100−i(i=1〜m)は、入力回線群INi−1〜INi−nから入力される可変長パケットを、コネクション毎に予め指定された最低保証帯域、最大許容帯域に従って帯域制御しながら、スイッチ部300の入力ポートPI−iに多重化して出力する。最低保証帯域、最大許容帯域の値は、制御部301から信号線S301−1〜S301−mを介して各トラヒックシェーパーに設定される。
【0025】
各パケット振分け部310−i(i=1〜m)は、スイッチ部300の出力ポートPO−iから供給された出力パケットを内部ヘッダ情報に従って出力回線OUT1i−1〜OUT1i−nと対応した信号線Li−1〜Li−nに振り分ける。各パケット送信部320−i(i=1〜m)は、信号線Li−1〜Li−nから入力された出力パケットから不要となった内部ヘッダ情報を外して、出力パケットを出力回線OUTi−1〜OUTi−nに送出する。
【0026】
図2は、本発明によるトラヒックシェーパー100−iの1実施例を示すブロック図である。
トラヒックシェーパー100−iは、それぞれ入力回線INi−jに接続された複数の入力回線インタフェース10−j(j=1〜n)と、それぞれ信号線S10−jを介して入力回線インタフェース10−jに接続された複数のパケットバッファ20−j(j=1〜n)と、入力回線インタフェース10−jから信号線S17−jを介して与えられるパケット長Lに従って、各パケットバッファ20−jにパケットを書き込む複数の書き込み制御回路21−j(j=1〜n)と、信号線S22−jを介してパケットバッファ20−j(j=1〜n)のパケットの読み出しを制御する読み出し制御回路22と、パケットバッファ20−j(j=1〜n)からの出力パケットをポートPIiに転送するためのセレクタ24と、バッファ制御部30と、帯域制御部40とからなる。
【0027】
バッファ制御部30は、信号線S17−jを介して入力回線インタフェース10−j(j=1〜n)から受信したパケット長Lを記憶しておき、帯域制御部40から信号線S40を介して与えられた出力キュー指定信号に応答して、信号線S30、S31にパケット長Lとバッファ指定番号kを出力する。
【0028】
読み出し制御回路22は、上記バッファ指定番号kと対応するパケットバッファ20−kからパケット長Lが示す1パケット分のデータを読み出す。1パケット分のデータの読み出しが完了すると、読み出し制御回路22は、信号線S22、S23にバッファ番号kと出力パケット長Lを出力する。
【0029】
上記パケットの読み出し期間中は、セレクタ24が、バッファ指定番号kで指定されたパケットバッファ20−kからの出力を選択し、ポートPIiに出力する。帯域制御部40は、信号線S22、S23を介して読み出し制御回路22から受け取ったバッファ番号kとパケット長Lに基づいて、リーキーバケットによる帯域監視を実行する。また、バッファ制御部30から信号線S33を介して受け取った出力キュー状態情報を参照して、次にパケットを読み出すべき出力キューを決定して、信号線S40に上記出力キューの番号kを示す出力キュー指定信号を出力する。
【0030】
図3は、入力回線インタフェースの1実施例を示す。
入力回線インタフェース10−1は、入力回線INi−1に接続されたフレーム終端回路11と、フレーム終端回路11から信号線S11に出力されるパケットフレームに内部ヘッダを付加し、信号線S10−1に出力する内部ヘッダ付加回路12と、信号線S11に出力されるパケットフレームのヘッダ部から宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出回路13と、宛先アドレス抽出回路13で抽出された宛先アドレスに従ってルーティングテーブル15から内部ルーティング情報を検索し、該内部ルーティング情報を含む内部ヘッダを生成して内部ヘッダ付加回路12に供給するルーティング部14と、信号線S11に出力されるパケットフレームのヘッダ部からパケット長を抽出するパケット長抽出回路16と、パケット長抽出回路16で抽出されたパケット長に内部ヘッダ長を加えたパケット長Lを生成し、信号線S17−1に出力するパケット長出力回路17とからなる。上記パケット長Lは、パケットバッファから読み出すべきパケット長をバイト単位で示している。
【0031】
尚、18は、図13、図14で説明する本発明の他の実施例で必要となる優先度情報抽出回路であり、図2に示した入力回線インタフェース10−1には不要な要素である。他の入力回線インタフェース10−2〜10−nも、上記入力回線インタフェース10−1と同様の構成となっている。
【0032】
図4は、バッファ制御部30の1実施例を示す。
バッファ制御部30は、信号線S17−1〜S17−nから受信したパケット長Lを順次に蓄積するための複数のパケット長FIFO31−1〜31−nと、帯域制御部40が信号線S40に出力した出力キュー指定信号で特定されるパケット長FIFO31−kの先頭パケット長Lを読み出し、信号線S30に出力するためのセレクタ32と、上記各パケット長FIFO31−i(i=1〜n)に有効データが格納されているか否かを示すnビットのステータスビットパターンを発生するステータスビットレジスタ33とからなる。
【0033】
レジスタ33から信号線S33に出力されるステータスビットパターンの第1ビットは、パケット長FIFO31−1における有効データの有無、すなわち、パケットバッファ20−1におけるパケットデータの有無を示し、第nビットは、パケットバッファ20−nにおけるパケットデータの有無を示している。また、信号線S40から入力された出力キュー指定信号は、信号線S31からバッファ指定番号kとして出力される。
【0034】
図5は、帯域制御部40の1実施例を示す。
帯域制御部40は、パケットバッファ20−1〜20−nと対応して用意された複数の階層化リーキーバケット部41−1〜41−nと、読み出し制御回路22から信号線S23に出力されたパケット長Lを信号線S22で通知されたバッファ番号kで特定される階層化リーキーバケット部41―kに入力するための分配回路42と、階層化リーキーバケット部41−1〜41−nの各出力線に接続された出力キュー決定部43とからなる。
【0035】
出力キュー決定部43は、後述するように、階層化リーキーバケット部41−1〜40−nから信号線S41−1〜S41−nに出力されるリーキーバケットのレベル値(カウンタ値)と、パケットバッファ(20−1〜20−n)毎に予め指定された最低保証帯域および最大許容帯域の値と、バッファ制御部30が信号線S33に出力したステータスビットパターンとに基づいて、次にパケットを読み出すべき出力キューを決定し、信号線S40に上記出力キューの番号kを示す出力キュー指定信号を出力する。
【0036】
ここで、本発明による階層化リーキーバケット部41−i(i=1〜n)の特徴の理解を容易にするために、図6(A)〜(F)を参照して、従来のリーキーバケットの問題点について説明する。
今、パケットフローに最低600Mbpsの帯域を保証する場合を想定する。この場合、パケットフローは、図6(A)に示すように、最低保証帯域と対応したレベルに閾値TH600をもつリーク速度が600Mbpsのリーキーバケットによって制御される。
【0037】
上記リーキーバケットには、パケットバッファ(出力キュー)からのパケットの読み出しの都度、パケット長に比例した量の水が注ぎ込まれる。水位が閾値TH600を越えている間は、パケットバッファからのパケットの読み出しが抑制され、図6(B)に示すように、水位が閾値TH600以下に低下した時、次のパケットの送出権が与えられる。従って、入力回線から最低保証帯域600Mbpsにほぼ等しいレートでパケットが流入している間は、図6(B)、図6(C)が示すように、リーキーバケット水位は閾値TH600の近辺を下限として上下を繰り返し、パケットバッファ内での過度の滞留を招くことなく、入力パケットが出力回線に転送される。
【0038】
入力回線から最低保証帯域600Mbpsを超えてパケットが流入した場合、パケットバッファからの出力フローが600Mbpsに制御されていれば、パケットキュー内で滞留するパケットの量が増加する。逆に、入力回線から流入するパケット量が大きく減少すると、図6(D)に示すように水位が落ち込む。この状態で、最低保証帯域600Mbpsにほぼ等しいレートでパケットが流入した場合、図6(E)、図6(F)が示すように、リーキーバケット水位が閾値TH600よりも低い水位TH280の近辺を下限として上下する。
【0039】
リーキーバケットを利用した帯域制御では、水位が閾値以下となった時、パケット送信権が発生する。従って、図6(D)〜(F)に示すように、水位が閾値TH600よりも大きく下がると、このリーキーバケットと対応したパケットバッファには、蓄積パケットが存在する限り、頻繁に送信権が与えられる。従って、水位が閾値よりも大きく下がった後、最低保証帯域600Mbpsを上回るレートでパケットが流入した場合、水位が閾値TH600に達する迄の期間は、最低保証帯域を超えてパケットが出力回線に送出されてしまう。つまり、リーキーバケット水位が閾値の近辺で上下しているパケットバッファからは最低保証帯域でパケットが送出され、リーキーバケット水位が閾値よりも大きく落ち込んだパケットバッファからは、相当の期間、最低保証帯域を超えてパケットが送出され続けると言う不公平が発生する。
【0040】
本発明の特徴は、パケット送信に伴う水位上昇量をリーキーバケットの現在の水位に応じて変えることにある。
すなわち、本発明は、上昇水位の計算に適用する単位インクリメントの値をリーキーバケットの現在の水位に応じて可変にすることにより、同一長さのパケットが送出された場合でも、現在水位によってリーキーバケットへの注水量が異なるようにしたことを特徴とする。
【0041】
本発明によれば、例えば、図6(D)のように水位が大きく落ち込んだ時、単位インクリメントの値を大きくすることによって、パケット送出に伴うリーキーバケットの上昇水位を増加し、リーキーバケット水位を閾値に急速に近づける。
【0042】
通信回線の空き帯域あるいは余裕帯域を利用して、最低保証帯域を越える帯域でパケット転送サービスを実行するためには、リーキーバケット水位が最低保証帯域を示す閾値TH600を超えた状態にあるバッファに対して送信権を与える必要がある。本発明では、最低保証帯域を超えてパケット送信権を与えた場合、上昇水位計算に適用する単位インクリメントの値を小さくすることによって、水位の上昇量を少なくする。
【0043】
図7は、本発明の階層化リーキーバケット41におけるリーキーバケット水位と、上昇水位計算に適用される単位インクリメントとの関係を説明するための図である。
本実施例では、リーキーバケットを深さ方向に複数のレベル区域(ゾーン)に分割し、レベル区域毎に異なる単位インクリメント値を割り当て、水位が1つのレベル区域から別のレベル区域に変化した時、上昇水位計算に適用される単位インクリメントの値を段階的に切り換える。
【0044】
テーブル60、61において、Z−1〜Z−10は、リーキーバケットの深さ方向に等間隔に分割されたレベル区域であり、水位が同一レベル区域内で変化する限り、同一の単位インクリメント値を適用して上昇水位の値が計算される。
【0045】
テーブル60は、レベル区域Z−1〜Z−10の境界が100Mbps、200Mbps、…1000Mbpsとなるように区切った第1のレベル区域定義ステーブルであり、テーブル61は、レベル区域Z−1〜Z−10の境界が50Mbps、150Mbps、250Mbps、…1050Mbpsとなるように区切った第2のレベル区域定義ステーブルを示す。
【0046】
テーブル60の左側に付したレベルカウンタ値「86526」〜「4554」は、帯域値1000Mbps〜100Mbpsに相当するレベルカウンタのカウント値を示し、テーブル61の右側に付したレベルカウンタ値「81972」〜「9108」は、帯域値950Mbps〜150Mbpsに相当するレベルカウンタのカウント値を示す。各レベル区域に割り当てられる単位インクリメントの値は、水位が高くなるに従って小さくなっている。
【0047】
本発明の特徴は、パケットが送出された時、可変の単位インクリメントを適用してリーキーバケットの水位を閾値の近傍まで上昇させ、水位が閾値以下となったパケットバッファの中からパケットを送出すべきパケットバッファを選択することにある。各リーキーバケットには、最低保証帯域と対応した第1の閾値と、最大許容帯域に対応した第2の閾値が設定される。このうち、帯域制御で重要となる閾値は、最低保証帯域と対応した第1の閾値であり、リーキーバケット水位が上記第1の閾値よりも低下したパケットバッファ、またはリーキーバケット水位が上記第1の閾値に最も接近したパケットバッファに対して、パケットの送信権が与えられる。
【0048】
本実施例で、レベル区域の境界値が異なる第1、第2のレベル区域定義ステーブル60、61を用意した理由は、1つのパケットバッファに対してパケットの送信権を与えた時、最低保証帯域において、リーキーバケット水位が最低保証帯域を超えていたか否かで異なった単位インクリメント値が適用されるのを回避するためである。
【0049】
例えば、最低保証帯域(第1の閾値)が600Mbpsに設定されたトラヒックに対して、第1のレベル区域定義ステーブル60に従ってリーキーバケット水位の存在区域を判定した場合、リーキーバケット水位が600Mbps相当のカウント値「50094」よりも僅かでも低ければ、レベル区域Z−5の単位インクリメントが適用され、逆に僅かでも高ければ、レベル区域Z−6の単位インクリメントが適用される。従って、同一パケットを送出した場合でも上昇水位の計算結果に差異が発生し、次のパケット送信権を得るまでの待ち時間に影響する。
【0050】
上記トラヒックに対して、600Mbpsの閾値をレベル区域Z−6の中央にもつ第2のレベル区域定義ステーブル61を適用すれば、閾値近傍でのリーキーバケット水位に多少の揺らぎがあった場合でも、同一の単位インクリメント値を適用できるため、安定した最低保証帯域制御が可能となる。
リーキーバケットのリーク量が600Mbpsの場合、レベル区域Z−6で使用する単位インクリメント値を「1」とし、この値を基準として、その他のレベル区域Z−1〜Z−5、Z−7〜Z−10に割り当てるべき単位インクリメント(α)の値を決定する。
【0051】
図8(A)と図8(B)は、本発明の実施例で使用する第1、第2の単位インクリメント(α)値テーブル411、412の1例を示す。
これらのテーブルには、図7で示した第1、第2のレベル区域定義ステーブル60、61が示すレベル区域定義(Z−1〜Z−10)に従って、レベルカウンタ値の範囲と単位インクリメント(α)の値が登録されている。各レベル区域には、レベル区域Z−6のα値「1」を基準にして、区域番号に反比例したα値が設定されている。
【0052】
図9は、図5に示した階層化リーキーバケット部41−1の1実施例を示す。
階層化リーキーバケット部41−1は、図8に示した第1、第2のα値テーブル411および412と、これらのテーブルに接続された単位インクリメント値決定部413と、信号線S42−1から入力されたパケット長Lから内部パケットヘッダ長を減算して、入力パケットの真のパケット長L0を出力する減算器414と、上記決定部413から与えられたα値と減算器414から出力されたパケット長L0とを乗算する乗算器415と、クロックCLに同期してカウンタ値をデクリメントするレベルカウンタ416と、上記乗算器415の出力値とレベルカウンタ416の出力値とを加算してレベルカウンタに設定する加算器417と、使用テーブル指定レジスタ418とからなる。上記レジスタ418には、図1に示した制御部301から信号線S301−iを介して使用テーブル指定情報が設定される。
【0053】
第1α値テーブル411と第2α値テーブル412からは、レベルカウンタ416の出力が示すリーキーバケットの現在水位に対応したインクリメント値α1、α2が読み出される。単位インクリメント値決定部413は、信号線S42−1にパケット長Lが出力されたタイミングで、使用テーブル指定レジスタ418が示すα値テーブルの出力値、α1またはα2を取り込み、上昇水位計算用の単位インクリメント値αとして乗算器415に供給する。
【0054】
乗算器415からは、上記単位インクリメント値αとパケット長L0との乗算結果、すなわち、リーキーバケットの上昇水位を示す値が出力される。加算器417は、レベルカウンタ416から出力されているリーキーバケットの現在水位を示すカウンタ値に、乗算器415から出力される上昇水位を加算して、レベルカウンタ416に設定する。
【0055】
本実施例では、階層化リーキーバケット部41−1が、使用テーブル指定情報に従って、第1、第2のα値テーブル411、412の出力値を選択的に使用して上昇水位をカウントしたが、3種類以上のα値テーブルを選択的に使用するようにしてもよい。このようにすれば、最低保証帯域が、例えば、70Mbpsや680Mbpsのように半端な値の場合でも、最低保証帯域を示す閾値をレベル区域の略中央にもつα値テーブルを選択することが可能となる。また、各階層化リーキーバケット部には1つのα値テーブルを用意し、指定された最低保証帯域の値に合わせて、α値テーブルの内容を書き換えるようにしてもよい。
【0056】
図10は、図5に示した出力キュー決定部43の1実施例を示す。
出力キュー決定部43は、上述した階層化リーキーパケット部41−1〜41−nに接続された複数の偏差検出部44−1〜44−nと、これらの偏差検出部の出力値に基づいて、パケット出力の候補となる1つまたは複数のパケットバッファ番号を選択する候補バッファ選択回路45と、候補バッファ選択回路45から出力された候補バッファ番号の中からラウンドロビン方式で1つのバッファ番号kを選択し、信号線S40に出力キュー指定信号として出力するラウンドロビンセレクタ46と、バッファ制御部30から信号線S33を介して供給されたステータスビットパターンを記憶するためのステータスビットレジスタ47からなる。
【0057】
第1の偏差検出部44−1は、図2に示した第1のパケットバッファ20−1と対応しており、第i番目の偏差検出部44−iは、パケットバッファ20−iと対応している。偏差検出部44−1は、最大許容帯域レジスタ441と、信号線S41−1を介して入力されるリーキーバケットの現在のレベル値(レベルカウンタ416の出力値)LBを保持するためのレジスタ442と、固定値レジスタ443と、最低保証帯域レジスタ444とを備えている。
【0058】
上記最大許容帯域レジスタ441には、パケットバッファ20−1の蓄積パケットに対して許容できる最大許容帯域の値が、図7に示したレベルカウンタ値に換算した値Lmaxで設定されている。同様に、レジスタ444には、パケットバッファ20−1の蓄積パケットに対して保証すべき最低保証帯域を示すレベル値Lminが設定される。これらの値は、図1に示した制御部301から信号線S301−iを介して供給される。レジスタ443には、リーキーバケットにおける最大のカウント値MAXが固定値として設定されている。
【0059】
偏差検出部44−1は、レジスタ441の値Lmaxとレジスタ442の値LBを比較器445で比較し、LBがLmaxを超えていた場合は、セレクタ446でレジスタ443の値MAXを選択し、LBがLmaxよりも小さい場合は、セレクタ446でレジスタ442の値LBを選択して、差分検出器447に入力する。差分検出器447は、セレクタ446の出力値LBまたはMAXから、レジスタ444が示す最低保証帯域値Lminを差し引いて得られる差分値を出力する。LBからLminを差し引いた値が負数となった場合、差分検出器447は零値を出力する。
【0060】
候補バッファ選択回路45は、偏差検出部44−1〜44−nから出力される差分値のうち、ステータスビットレジスタ47が“0”のビット位置、すなわち、送信すべきパケットを蓄積していないパケットバッファに対応した差分値を無効にし、残りの差分値の中から最小値を選択する。
【0061】
上述したように、各偏差検出部44は、リーキーバケットの現在のレベルLBが最低保証帯域の値Lminより低い(“LB”−“Lmin”<0)場合、差分値として「0」を出力しているため、候補バッファ選択回路45には、最小値「0」となる差分値が複数の偏差検出部から同時に入力される可能性がある。候補バッファ選択回路45は、第iビットを第i偏差検出部44−iと対応させたnビットのビットパターンにおいて、最小値を出力した偏差検出部と対応するビットに“1”、その他のビット位置に“0”を設定した形式で、選択結果を示すビットパターンをラウンドロビンセレクタ46に出力する。
【0062】
ラウンドロビンセレクタ46は、送信すべきパケットを蓄積中のパケットバッファ20に対して公平に送信権を与えるため、選択回路45から出力されたビットパターンの“1”ビットが示す候補バッファのうち、前回送信権を得たパケットバッファの選択順位が最後となるラウンドロビン形式で“1”ビットのビット位置kを選択し、バッファ番号kを出力バッファ指示信号として出力する。この動作は、読み出し制御回路22から信号線S23へのパケット長Lの出力に応答するタイミングで、トラヒックシェーパーからパケットが送出される度に実行される。
【0063】
次に、本発明のトラヒックシェーパーの機能について、図11に示す簡単な使用モデルで説明する。
図11に示したトラヒックシェーパー100は、例えば、ギガビットイーサーのように最大1Gbpsまでのトラヒックを流せる4本の入力回線IN−1〜IN−4を有し、これらの入力回線から流入するトラヒックを、それぞれの最低保証帯域を保証して、2.4Gbps帯域をもつ出力線に多重化して出力する。
【0064】
ここでは、説明を簡単にするために、各入力回線をそれぞれ1人のユーザが使用し、出力線の帯域2.4Gbpsを入力回線IN−1〜IN−4のトラヒックで公平にシェアした場合を仮定する。1トラヒック当たりの平均帯域である600Mbps(75MBytes)を基本帯域とし、リーキーバケットのリーク速度とする。600Mbpsは、各階層化リーキーバケットにおけるレベルカウンタ416のカウント値が、時間経過に従って75MHzで減少すること意味している。また、上記基本帯域600Mbpsに対応するレベル区域で使用される1バイト当たりの単位インクリメント値を「1」とし、図7に示した第1、第2のα値テーブル411、412に従って、リーキーバケットの各レベル区域での単位インクリメント値を切り換えるものとする。
【0065】
各ユーザに割り当てる最低保証帯域は、各入力回線がもつ帯域の範囲内(0Mbps〜1000Mbps)で自由に選択できるが、全ユーザの帯域合計が出力線の帯域2.4Gbpsを超えてはならない。最大許容帯域も、各入力回線の帯域の範囲内でユーザに自由に割り当てることができるが、同一ユーザに対して最低保証帯域以下の最大許容帯域を設定することはできない。最大許容帯域は、出力線に空き帯域が発生した場合に各ユーザが利用可能な帯域の上限値を示しているため、全ユーザの最大許容帯域の合計値は、出力線の帯域(2.4Gbps)を超えてもよい。ユーザが最大許容帯域を指定しなかった場合、デフォルト値として、例えば、入力回線の帯域値を設定すればよい。
【0066】
ここでは、Lminで表される最低保証帯域の値として、入力回線IN−1〜IN−4の各トラヒックに、それぞれ800Mbps、350Mbps、400Mbps、800Mbpsを割り当て、Lmaxで表される最大許容帯域の値として、入力回線IN−1〜IN−4にそれぞれ900Mbps、600Mbps、800Mbps、1000Mbpsを割り当てた場合を仮定する。
【0067】
この場合の入力回線IN−1〜IN−4に対応するリーキーバケット600−1〜600−4の状態は、図12(A)〜図12(D)のようになる。ここで、リーキーバケット600−2のレベル区分Z−1〜Z−10は、図7に示した第1のレベル区分定義テーブル60に従って定義されており、第1のα値テーブル411によって単位インクリメントの値が決定される。他のリーキーバケット600−1、600−3、600−4のレベル区分Z−1〜Z−10は、第2のレベル区分定義テーブル61に従って定義されており、第2のα値テーブル412によって単位インクリメントの値が決定される。
【0068】
各リーキーバケットの水位は、初期状態において、斜線を付して示すように、それぞれの最低保証帯域Lminのレベルにある。リーキーバケットの水位は、リーク速度600Mbpsで下降するが、各入力回線から最低保証帯域でパケットの流入する限り、注水による水位の上昇とリークによる水位の低下とが釣り合うため、最低水位はレベルLminに保たれる。
【0069】
例えば、リーキーバケット600−3と600−4を比較すると、リーキーバケット600−4の最低水位(閾値Lmin)は、リーキーバケット600−3の2倍の高さにあり、上昇水位の計算に適用される単位インクリメントαの値が1対2の関係にある。従って、同一長さのパケットが出力された時、水位Lminからのリーキーバケット600−3の上昇水位は、リーキーバケット600−4の上昇水位の2倍となる。リーキーバケットからのリーク速度は同一となっているため、水位が減少してLminに到達するまでの所要時間は、リーキーバケット600−3の方が600−4の2倍となり、結果的に、パケットの送出レートがそれぞれの最低保証帯域に比例する。
【0070】
本発明では、上述したように、上昇水位計算に適用される単位インクリメントの値を現在の水位に応じて切り換える階層化リーキーバケットを採用している。従って、一時的にパケットフローが途絶えて、水位が最低保証帯域のレベルLminから著しく低下した場合でも、次のパケットを送出した時、大きな値をもつ単位インクリメントを適用して水位を大幅に上昇させることにより、水位を閾値Lminの位置まで急速に復帰させることができ、その後に流入するパケットフローに対して、最低保証帯域を保証した適正な帯域制御を施すことが可能となる。
【0071】
また、本発明では、図10に示した出力キュー決定部43によって、送出すべきパケットを保有する複数のパケットバッファのうち、現在の水位と最低保証帯域Lminとの差分値が最小となったパケットバッファにパケット送信権を与えている。また、対応するリーキーバケットの水位が最低保証帯Lminよりも下がった場合は、現在水位と最低保証帯域のレベルLminとの差分値を零とし、複数の出力バッファ候補が存在した場合は、ラウンドロビン形式で各パケットバッファに平等に送信権を与えるようにしている。
【0072】
上記キュー決定部43によれば、パケット蓄積中のパケットバッファと対応した全てのリーキーバケットにおいて現在水位が最低保証帯域のレベルLminを超えた場合は、現在水位が閾値レベルLminに最も近い状態にあるパケットバッファにパケット送信権が与えられる。従って、本発明によれば、出力線の空き帯域を利用して、最低保証帯域を越えた帯域制御も可能となる。最低保証帯域を超えるパケットの送信は、予め設定された最大許容帯域(レベルMmax)の範囲内で行われる。この場合、前述した図12のリーキーバケット600−3と600−4の動作説明から明らかなように、各トラヒックへのパケット送信権の割り当ては、最低保証帯域に比例して行われる。従って、本発明において、出力線の空き帯域は、出力線に多重化される各トラヒックの最低保証帯域に比例して公平に配分されることになる。
【0073】
図13は、本発明によるトラヒックシェーパー100−iの第2の実施例を示す。
ここに示したトラヒックシェーパー100−iは、入力回線INi−j(i=1〜m、j=1〜n)毎に、入力パケットを優先度別にバッファリングしておき、優先度順に、高優先度のパケットがなくなったら次優先度のパケットを送出する完全優先制御型となっている。
【0074】
本実施例では、入力回線インタフェース10−i(i=1〜n)として、図3に示した優先度情報抽出回路18−iを備えた構造のものを使用する。優先度情報抽出回路18−iは、入力パケットのヘッダ部から優先度情報、例えば、サービスタイプを抽出し、信号線S18−iに優先クラス識別子として出力する。また、本実施例では、図2に示したパケットバッファ20−iの代わりに、優先クラス別に用意された複数のバッファ201−1〜201−mと、優先バッファセレクタ202とを有するパケットバッファ部200−iを適用し、各パケットバッファ部200−iの出力線にパケット長検出回路25−iを設けている。
【0075】
各書き込み制御回路21−iは、信号線S17−i、S18−iを介して、対応する入力回線インタフェース10−iからパケット長Lと優先クラス識別子pを受信し、信号線S10−iに出力された入力パケットを上記優先クラス識別子pで特定されるバッファ201−pに書き込む。本実施例の場合、各パケットバッファ部200−iからのパケットの読み出しが優先クラス順の行われるため、パケットバッファ部200−iにおけるパケットの入力順序と出力順序とが異なる。このため、入力回線インタフェース10−iからバッファ制御部30に供給されたパケット長を利用してパケットの読み出し制御を行おうとすると、バッファ制御部30内でパケット長を優先クラス別に保持する必要があり、構成が複雑になる。
【0076】
そこで、本実施例では、読み出し制御回路22が、バッファ制御部30から与えられたバッファ指定信号kに従って、パケットバッファ部200−kにパケットデータの読み出し制御信号を与え、読み出されたパケットの長さLをパケット長検出回路25−kで検出する。読み出し制御回路22は、上記パケット長検出回路25−kから信号線S25−kを介して与えられるパケット長Lに従って、パケットバッファ部200−kに1パケット分のデータ読み出し制御信号を与える。
【0077】
パケットバッファ部200−kの優先バッファセレクタ202は、パケット送信権が与えられた時、優先度の最も高いバッファからパケットを読み出す。すなわち、最優先クラスのバッファ201−1にパケットが蓄積されている限り、上記バッファ201−1からパケットを読み出し、最優先クラスのパケットが無くなった時、次の優先クラスのバッファ201−2からパケットを読み出す完全優先制御形式で、パケットを読み出すべきバッファを選択する。これによって、信号線S22−kにパケットデータ読み出し制御信号が出力された時、パケットバッファ部200−kからは、優先度の最も高いパケットが読み出される。
【0078】
パケットバッファ部200−kから1パケット分のデータの読み出しが完了すると、読み出し制御回路22は、信号線S22にバッファ番号kを出力し、信号線S23にパケット長検出回路25−kから受信したパケット長Lを出力する。帯域制御部40は、第1の実施例と同様、パケットバッファ部200−i(i=1〜n)毎に予め設定された最大許容帯域の範囲内で、それぞれの最低保証帯域に従ったパケットの送出制御を行う。
【0079】
図14は、本発明によるトラヒックシェーパーの更に他の実施例を示す。
本実施例では、優先クラス毎に最低保証帯域と最大許容帯域を指定しておき、図2に示したパケットバッファ20−1〜20−nを優先クラス別のバッファとして使用する。
【0080】
各入力回線インタフェース10−i(i=1〜n)から信号線S10−i、S17−i、S18−iに出力されたパケット、パケット長および優先クラス識別子は、多重化回路26を介して、優先クラス振分け回路27に供給される。優先クラス振分け回路27は、多重化回路26から受信したパケットを優先クラス識別子pが示すパケットバッファ20−pに供給し、パケット長を優先クラス識別子pが示す書き込み制御回路21−pに供給する。
【0081】
書き込み制御回路21−pによるパケットバッファ20−pへのパケットの書き込み動作は、図2に示した第1の実施例と同様に行われる。これによって、パケットバッファ20−pは、複数の入力回線から入力された同一優先クラスpのパケットが順次に蓄積される。
【0082】
帯域制御部40は、優先クラス毎に予め設定された最大許容帯域の範囲内で、それぞれの最低保証帯域に従ったパケットの送出制御を行う。この場合、図5に示した階層化リーキーバケット41−1〜41−nは、第1実施例と同様、パケットバッファ20−1〜21−nからのパケット送信と対応したリーキーバケット水位を算出する。また、出力キュー決定部43は、偏差検出部44−1〜44−nに優先クラス毎に設定された最低保証帯域を閾値として、第1実施例と同様に候補バッファを選択し、信号線S40に出力バッファ指示信号を発生する。
【0083】
本実施例は、ATM(Asynchronous Transfer Mode)のバーチャルチャネルにおけるMCR(Maximum Cell Rate)や、PCR(Peak Cell Rate)の帯域制御にも適用できる。
【0084】
本発明によるトラヒックシェーパーは、図15に示すように、FTTH(Fiber To The Home)用の回線集線装置にも応用できる。
現在、加入者宅に対して、光ファイバーを用いたブロードバンドサービスが提供されつつある。現在のFTTHのサービスは、回線の空き状態に応じて帯域が決まるベストエフォートで提供されているが、テレビ電話や、ビデオレター、動画ストリーミング配信等のサービスが本格化すると、一般の末端ユーザに対しても、最低保証帯域と最大許容帯域の契約した情報転送サービスの展開が予想される。
【0085】
図15において、加入者宅70−1〜70−mの接続回線L70−1〜L701−mは、集線装置80−1で多重化して集線装置81に接続され、該集線装置81を介して広域ネットワーク800に接続されている。同様に、加入者宅71−1〜70−mの接続回線L71−1〜L71−mは、集線装置80−mで多重化して集線装置81に接続されている。ここで、集線装置80−1、80−mおよび81に、本発明のトラヒックシェーパー機能を適用すれば、各加入者のパケットトラヒックに対して、各加入者が契約した最低保証帯域と最大許容帯域、あるいは優先クラスに従った帯域制御を実施できる。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、レベルカウント値が閾値に最も接近したバッファメモリに対してパケット送信権を与えることによって、各トラヒックに最低保証帯域を保証し、最大許容帯域の範囲内で、最低保証帯域を超えたトラヒックシェーピングを実現できる。また、パケット送信権が、各トラヒックの最低保証帯域を基準にして配分されるため、全てのトラヒックに最低保証帯域を保証した状態で生まれた出力回線の空き帯域を、各トラヒックの最低保証帯域に従った比率で公平に配分することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラヒックシェーパーが適用されるパケット交換システムの1例を示す図。
【図2】本発明によるトラヒックシェーパーの1実施例を示す図。
【図3】図2に示した入力回線インタフェース10−1の1実施例を示す図。
【図4】図2に示したバッファ制御部30の1実施例を示す図。
【図5】図2に示した帯域制御部40の1実施例を示す図。
【図6】従来のリーキーバケットの問題点を説明するための図。
【図7】階層化リーキーバケットにおけるリーキーバケット水位と、上昇水位計算用の単位インクリメントとの関係を説明するための図。
【図8】単位インクリメント(α)値テーブルの1実施例を示す図。
【図9】図5に示した階層化リーキーバケット41−1の1実施例を示す図。
【図10】図5に示した出力キュー決定部43の1実施例を示す図。
【図11】トラヒックシェーパーのモデルの1例を示す図。
【図12】図11に示したトラヒックシェーパーにおける各入力回線と対応した階層化リーキーバケットの状態説明図。
【図13】本発明によるトラヒックシェーパーの第2の実施例を示す図。
【図14】本発明によるトラヒックシェーパーの第3の実施例を示す図。
【図15】本発明によるトラヒックシェーパーの応用例を示す図。
【符号の説明】
100:トラヒックシェーパー、10:入力回線インタフェース、
20:パケットバッファ、21:書き込み制御部、
22:読み出し制御部、30:バッファ制御部、40:帯域制御部、
41:階層化リーキーバケット部、43:出力キュー決定部、
44:偏差検出部、45:候補バッファ選択回路、
46:ラウンドロビンセレクタ、47:ステータスビットレジスタ、
411、412:単位インクリメント(α)値テーブル、
416:レベルカウンタ。

Claims (16)

  1. 複数の入力ポートから受信した可変長パケットを予め指定された最低帯域を保証して1つの出力ポートに転送するトラヒックシェーパーであって、
    上記各入力ポートから受信した可変長パケットを一時的に蓄積するための複数のバッファメモリと、
    パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための帯域制御部と、
    上記帯域制御部で特定されたバッファメモリから1つの可変長パケットを読み出し、上記出力ポートに送出する読み出し制御部とを備え、
    上記帯域制御部が、
    上記バッファメモリと対応して用意された複数のリーキーバケット部と、
    上記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と予め指定された最低保証帯域に対応する閾値との差分を示す数値を出力する複数の偏差検出部と、
    上記各偏差検出部から出力される差分値に基づいて、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための出力キュー決定部とを有し、
    上記各リーキーバケット部が、
    一定の速度でレベルカウント値を減少するレベルカウンタと、
    上記レベルカウント値を、上記読み出し制御部によって対応バッファメモリから読み出されたパケットの長さに比例した値だけ増加させるレベル上昇手段とを有することを特徴とするトラヒックシェーパー。
  2. 前記各偏差検出部が、前記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値が前記閾値以下となった時、前記差分値として零値を出力し、
    前記出力キュー決定部が、前記各バッファメモリにおけるパケットの蓄積状態を示すレジスタを有し、上記偏差検出部から出力される差分値の中から、上記レジスタが示すパケット蓄積中のバッファメモリと対応する偏差検出部からの出力値を有効にして、1つの最小値を選択することを特徴とする請求項1に記載のトラヒックシェーパー。
  3. 前記出力キュー決定部が、前記有効となった差分値の中に最小値となる複数の差分値が存在した時、ラウンドロビン形式で1つの最小値を選択するための手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のトラヒックシェーパー。
  4. 複数の入力ポートから入力される可変長パケットを各入力ポートと対応したバッファメモリに一時的に蓄積し、バッファメモリ毎に予め指定された最大許容帯域の範囲内で最低帯域を保証して、各バッファメモリから蓄積パケットを読み出し、1つの出力ポートに転送するトラヒックシェーパーであって、
    パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための帯域制御部を備え、該帯域制御部が、
    上記バッファメモリと対応して用意された複数のリーキーバケット部と、
    上記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と予め指定された最低保証帯域に対応する第2の閾値との差分値に基づいて、レベルカウント値が予め指定された最大許容帯域に対応する第1の閾値以下となるリーキーバケット部に対応するバッファメモリのうちから、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための出力キュー決定部とを有し、
    上記各リーキーバケット部が、
    一定の速度でレベルカウント値を減少するレベルカウンタと、
    対応するバッファメモリからパケットが読み出された時、上記レベルカウント値を上記パケットの長さに比例した値だけ増加させるレベル上昇手段とを備えたことを特徴とするトラヒックシェーパー。
  5. 前記出力キュー決定部が、
    前記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と前記第2の閾値との差分値を出力する複数の偏差検出部と、
    上記各偏差検出部から出力される差分値に基づいて、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するためのバッファ選択部とからなり、
    上記各偏差検出部が、前記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値が前記第2の閾値以下となった時、前記差分値として零値を出力し、
    前記バッファ選択部が、上記偏差検出部から出力される差分値の中から、パケット蓄積中のバッファメモリと対応する偏差検出部からの出力値を有効にして、1つの最小値を選択することを特徴とする請求項4に記載のトラヒックシェーパー。
  6. 前記バッファ選択部が、前記有効となった差分値の中に最小値となる複数の差分値が存在した時、ラウンドロビン形式で1つの最小値を選択することを特徴とする請求項5に記載のトラヒックシェーパー。
  7. 受信した可変長パケットを予め指定された最低帯域を保証して転送する集線装置であって、
    複数の入力ポートと、出力ポートと、トラヒックシェーパーを備え、
    該トラヒックシェーパーが、
    上記各入力ポートから受信した可変長パケットを一時的に蓄積するための複数のバッファメモリと、
    パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための帯域制御部と、
    上記帯域制御部で特定されたバッファメモリから1つの可変長パケットを読み出し、上記出力ポートに送出する読み出し制御部とを備え、
    上記帯域制御部が、
    上記バッファメモリと対応して用意された複数のリーキーバケット部と、
    上記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と予め指定された最低保証帯域に対応する閾値との差分を示す数値を出力する複数の偏差検出部と、
    上記各偏差検出部から出力される差分値に基づいて、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための出力キュー決定部とを有し、
    上記各リーキーバケット部が、
    一定の速度でレベルカウント値を減少するレベルカウンタと、
    上記レベルカウント値を、上記読み出し制御部によって対応バッファメモリから読み出されたパケットの長さに比例した値だけ増加させるレベル上昇手段とを有することを特徴とする集線装置。
  8. 前記各偏差検出部が、前記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値が前記閾値以下となった時、前記差分値として零値を出力し、
    前記出力キュー決定部が、前記各バッファメモリにおけるパケットの蓄積状態を示すレジスタを有し、上記偏差検出部から出力される差分値の中から、上記レジスタが示すパケット蓄積中のバッファメモリと対応する偏差検出部からの出力値を有効にして、1つの最小値を選択することを特徴とする請求項7に記載の集線装置。
  9. 前記出力キュー決定部が、前記有効となった差分値の中に最小値となる複数の差分値が存在した時、ラウンドロビン形式で1つの最小値を選択するための手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の集線装置。
  10. 受信した可変長パケットを予め指定された最低帯域を保証して転送する集線装置であって、
    複数の入力ポートと、出力ポートと、上記複数の入力ポートから入力される可変長パケットを各入力ポートと対応したバッファメモリに一時的に蓄積し、バッファメモリ毎に予め指定された最大許容帯域の範囲内で最低帯域を保証して、各バッファメモリから蓄積パケットを読み出し、上記出力ポートに転送するトラヒックシェーパーとを備え、
    該トラヒックシェーパーが、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための帯域制御部を備え、
    該帯域制御部が、
    上記バッファメモリと対応して用意された複数のリーキーバケット部と、
    上記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と予め指定された最低保証帯域に対応する第2の閾値との差分値に基づいて、レベルカウント値が予め指定された最大許容帯域に対応する第1の閾値以下となるリーキーバケット部に対応するバッファメモリのうちから、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するための出力キュー決定部とを有し、
    上記各リーキーバケット部が、
    一定の速度でレベルカウント値を減少するレベルカウンタと、
    対応するバッファメモリからパケットが読み出された時、上記レベルカウント値を上記パケットの長さに比例した値だけ増加させるレベル上昇手段とを備えたことを特徴とする集線装置。
  11. 前記出力キュー決定部が、
    前記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値と前記第2の閾値との差分値を出力する複数の偏差検出部と、
    上記各偏差検出部から出力される差分値に基づいて、パケットを読み出すべきバッファメモリを特定するためのバッファ選択部とからなり、
    上記各偏差検出部が、前記各リーキーバケット部から出力されるレベルカウント値が前記第2の閾値以下となった時、前記差分値として零値を出力し、
    前記バッファ選択部が、上記偏差検出部から出力される差分値の中から、パケット蓄積中のバッファメモリと対応する偏差検出部からの出力値を有効にして、1つの最小値を選択することを特徴とする請求項10に記載の集線装置。
  12. 前記バッファ選択部が、前記有効となった差分値の中に最小値となる複数の差分値が存在した時、ラウンドロビン形式で1つの最小値を選択することを特徴とする請求項11に記載の集線装置。
  13. 前記各リーキーバケット部が、前記レベルカウンタが示すレベルカウント値に応じて段階的に変化する可変の単位インクリメント値を前記レベル上昇手段に供給するための手段を有し、前記レベル上昇手段が、上記可変の単位インクリメント値と前記パケット長との乗算結果に従って、前記レベルカウント値を増加させることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載のトラヒックシェーパー。
  14. 前記レベル上昇手段に供給される単位インクリメント値が、前記レベルカウンタが示すレベルカウント値の減少に従って段階的に大きくなることを特徴とする請求項13に記載のトラヒックシェーパー。
  15. 前記各リーキーバケット部が、前記レベルカウンタが示すレベルカウント値に応じて段階的に変化する可変の単位インクリメント値を前記レベル上昇手段に供給するための手段を有し、前記レベル上昇手段が、上記可変の単位インクリメント値と前記パケット長との乗算結果に従って、前記レベルカウント値を増加させることを特徴とする請求項7〜請求項12の何れかに記載の集線装置。
  16. 前記レベル上昇手段に供給される単位インクリメント値が、前記レベルカウンタが示すレベルカウント値の減少に従って段階的に大きくなることを特徴とする請求項15に記載の集線装置。
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