JP3904910B2 - 被捜索人追跡補助システム、被捜索人追跡補助方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

被捜索人追跡補助システム、被捜索人追跡補助方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、GPS衛星から位置情報を取得する追跡補助装置と当該追跡補助装置の所持者である被捜索人を監視する監視センタとをネットワークを介して接続し、被捜索人を追跡する被捜索人追跡補助システム、被捜索人追跡補助方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関し、特に、迅速かつ容易に被捜索人を発見することができる被捜索人追跡補助システム、被捜索人追跡補助方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ストーカー、変質者、痴漢、誘拐、路上強盗といった犯罪が増加し、それらの犯罪に遭遇する可能性が高くなっている。特に、夜道を歩く女性を狙った犯行や、子供の誘拐事件は非常に深刻な問題である。
【0003】
このような犯罪に対して、GPS(Global Positioning System:全地球無線測位システム)の位置情報を用いた被捜索人追跡システムが提案されている。かかる被捜索人追跡システムは、被捜索人(子供や女性など)にGPS衛星から位置情報を取得することが可能な携帯端末を所持してもらい、被捜索人の写真などがあらかじめ登録された監視センタに携帯端末から位置情報を送信するというものである。
【0004】
そして、監視センタは、捜索人から被捜索人の追跡を依頼された場合に、携帯端末から受信した位置情報およびあらかじめ登録された被捜索人の写真を参照することによって、被捜索人の追跡をおこなう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術は、監視センタにあらかじめ登録された被捜索人の写真を用いて追跡をおこなうものであるが、この写真に現された被捜索人の様子(服装、髪型など)が追跡時の被捜索人の様子と同一であるとは限らない。
【0006】
このため、たとえ位置情報によって被捜索人の所在を特定したとしても、被捜索人が人混みに紛れているような場合には、被捜索人の顔だけを頼りに被捜索人を発見することは容易でなく、あらかじめ登録された写真に現された被捜索人の様子(服装、髪型など)が発見に役立たないのでは、被捜索人を迅速に発見することが困難であるという問題点があった。
【0007】
この問題点を解決するために、監視センタに登録される被捜索人の写真を頻繁に更新することも考えられるが、被捜索人の追跡の必要性が頻繁に生じないことを考慮すると、現実的な解決とはいえず、監視センタに過度な負担が生ずるという問題が新たに発生してしまう。
【0008】
そこで、この発明は、上述した従来技術による問題を解決するためになされたものであり、迅速かつ容易に被捜索人を発見することができる被捜索人追跡補助システム、被捜索人追跡補助方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明にかかる被捜索人追跡補助システムは、GPS衛星から位置情報を取得する追跡補助装置と当該追跡補助装置の所持者である被捜索人を監視する監視センタとをネットワークを介して接続し、前記被捜索人を追跡する被捜索人追跡補助システムにおいて、前記追跡補助装置は、前記被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって記憶された画像データを前記GPS衛星から取得した位置情報とともに前記監視センタに送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1に記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記画像データおよび位置情報の送信を指示する指示手段をさらに備え、前記送信手段は、前記指示手段による指示がおこなわれた場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1に記載の発明において、前記追跡補助装置は、所定の時間を計測する計時手段をさらに備え、前記送信手段は、前記計時手段によって前記所定の時間が計時された場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1に記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記GPS衛星から取得される位置情報に対応する所定のエリアを記憶するエリア記憶手段をさらに備え、前記送信手段は、前記GPS衛星から取得される位置情報が前記エリア記憶手段に記憶された所定のエリアを外れた場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1に記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記画像データおよび位置情報の送信に係る送信要求を前記監視センタから受信する受信手段をさらに備え、前記送信手段は、前記受信手段によって前記監視センタから前記送信要求を受信した場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする。
【0014】
また、請求項6の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記被捜索人を撮像して画像データを得る撮像手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記撮像手段によって得られた画像データを更新可能に記憶することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記被捜索人を撮像して得られた画像データを外部から入力する入力手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された画像データを更新可能に記憶することを特徴とする。
【0016】
また、請求項8の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記画像データは、前記被捜索人を撮像した日時を示す撮像日時を付加して形成されることを特徴とする。
【0017】
また、請求項9の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項3に記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記計時手段によって計時される前記所定の時間を任意に設定変更する設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項10の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項3または9に記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記計時手段による計時を一時的に停止させる一時停止手段と、前記一時停止手段によって一時停止された計時を再開させる再開手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0019】
また、請求項11の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項4に記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記エリア記憶手段に記憶される前記所定のエリアを任意に設定変更する設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0020】
また、請求項12の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項11に記載の発明において、前記設定手段は、あらかじめ指定された目的位置を記憶し、当該目的位置と前記GPS衛星から取得される位置情報に対応する現在位置とを含んだ所定のエリアに設定変更することを特徴とする。
【0021】
また、請求項13の発明に係る被捜索人追跡補助システムは、請求項1〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記追跡補助装置は、前記GPS衛星から取得した位置情報を前記監視センタに定期的に送信する定期送信手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0022】
また、請求項14の発明に係る被捜索人追跡補助方法は、GPS衛星から位置情報を取得する追跡補助装置と当該追跡補助装置の所持者である被捜索人を監視する監視センタとをネットワークを介して接続し、前記被捜索人を追跡する被捜索人追跡補助方法において、前記追跡補助装置は、前記被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶する記憶工程と、前記記憶工程によって記憶された画像データを前記GPS衛星から取得した位置情報とともに前記監視センタに送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。
【0023】
また、請求項15の発明に係るプログラムは、請求項14に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムであり、これによって、請求項14の動作をコンピュータによって実行することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る被捜索人追跡補助システム、被捜索人追跡補助方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0025】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、母親(捜索人)が監視センタに子供(被捜索人)の捜索を依頼し、監視センタが追跡補助装置に被捜索人の画像データの送信を要求して捜索をおこなう場合について説明する。
【0026】
(1)システムの全体構成
まず最初に、本実施の形態1に係る被捜索人追跡補助システムの全体構成について説明する。図1は、本実施の形態1に係る被捜索人追跡補助システムの全体構成を示す図である。同図に示すように、本実施の形態1に係る被捜索人追跡補助システムは、被捜索人の位置情報を取得するための電波を発するGPS衛星3と、被捜索人が所持する追跡補助装置2と、被捜索人の位置を確認し捜索をおこなう監視センタ5とを、ネットワークとしての通信回線4を介して相互に通信可能に接続して構成される。
【0027】
概略的に、この被捜索人追跡補助システムにおいては、追跡補助装置2は、GPS衛星3からの位置情報を取得して、この位置情報を監視センタ5に送信し、監視センタ5は、追跡補助装置2から取得した位置情報をもとに被捜索人の捜索をおこなう。
【0028】
ここで、本実施の形態1にかかる被捜索人追跡補助システムは、追跡補助装置2による処理に特徴があり、具体的には、被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶し、監視センタ5から要求があった場合に、この画像データをGPS衛星3から取得した位置情報とともに監視センタ5に送信することとし、監視センタ5は、被捜索人において更新された画像データに現された被捜索人の服装や髪型などの特徴を捜索の手がかりとして、迅速かつ容易に被捜索人を発見できるように構成している。
【0029】
(2)追跡補助装置の構成
次に、図1に示した追跡補助装置2の構成について説明する。図2は、図1に示した追跡補助装置2の構成を示すブロック図である。同図で示すように、この追跡補助装置2は、撮像部101と、記憶部102と、GPS受信部103と、送信部104と、受信部105と、インターバルタイマ106と、制御部107とから構成される。
【0030】
このうち、撮像部101は、CCD(Charge Coupled Diode)カメラ等で構成され、追跡補助装置2の所持者である被捜索人を撮像して画像データを得る撮像手段である。なお、被捜索人の撮像は、毎日あるいは外出日など、被捜索人を捜索する必要性が生じる可能性がある状況で、被捜索人の様子(髪型や服装など)を把握できるような構図によっておこなわれることが望ましい。
【0031】
記憶部102は、撮像部101で撮像された画像データを記憶し、必要に応じてかかる画像データを読み出す記憶手段である。なお、この記憶部102に記憶される画像データには、被捜索人を撮像した日時を示す撮像日時が付加されており、画像データの読みだしとともに、かかる撮影日時も読み出される。
【0032】
GPS受信部103は、GPS衛星3から発せられた電波を受信して、この電波に基づいて追跡補助装置2が所在する緯度、経度などの位置情報を算出する処理部である。送信部104は、通信回線4を介して、記憶部102に記憶されている画像データ(撮像日時を含む。)とGPS受信部103で算出した位置情報とを監視センタ5に送信する送信手段である。なお、監視センタ5に送信される位置情報としては、定期的に送信されるものと、画像データとともに送信されるものとがある。
【0033】
受信部105は、通信回線4を介して、画像データおよび位置情報の送信に係る送信要求信号を遠隔の監視センタ5から受信し、この送信要求信号を受信すると、画像データおよび位置情報の送信に係る起動信号を制御部107に出力する受信手段である。なお、かかる起動信号を受け取った制御部107は、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を監視センタ5に送信するよう送信部104を制御する。
【0034】
インターバルタイマ106は、外部から任意に設定された時間ごとに、位置情報の送信に係る起動信号を制御部107に出力する処理部である。なお、かかる起動信号を定期的に受け取った制御部107は、GPS受信部103で算出した位置情報を監視センタ5に定期的に送信するよう送信部104を制御する。
【0035】
制御部107は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、追跡補助装置2全体の制御をおこなう処理部であり、例えば、監視センタ5との送受信や位置情報の取得タイミングなどを制御する。
【0036】
なお、上述してきた追跡補助装置2は、携帯電話やPHS(Personal Handy Phone System)の如き移動体通信端末に、上記した各機能を搭載することよって実現することもできる。
【0037】
(3)監視センタの構成
次に、図1に示した監視センタ5の構成について説明する。図3は、図1に示した監視センタ5の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この監視センタ5は、送信部201と、受信部202と、出力部203と、記憶部204と、制御部205とから構成される。
【0038】
このうち、送信部201は、通信回線4を介して、画像データおよび位置情報の送信に係る送信要求信号を追跡補助装置2に送信する送信手段である。受信部202は、通信回線4を介して、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を追跡補助装置2から受信する受信手段である。なお、追跡補助装置2から受信する位置情報としては、定期的に受信されるものと、画像データとともに受信されるものとがある。
【0039】
出力部203は、CRT(Cathode-Ray Tube)等のモニタで構成され、追跡補助装置2から受信した位置情報をもとに地図上に追跡補助装置2の位置情報をプロットするなどの表示や、追跡補助装置2から受信した画像データの表示などをおこなう処理部である。なお、この出力部203に表示される画像データや位置情報は、被捜索人の追跡に際して、実際に追跡をおこなう作業員に提供される。
【0040】
記憶部204は、追跡補助装置2から受信した画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を記憶する記憶手段である。制御部205は、CPUで構成され、監視センタ5全体の制御をおこなう処理部であり、例えば、追跡補助装置2との送受信などを制御する。
【0041】
(4)被捜索人の捜索手順
次に、本実施の形態1に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順について説明する。図4は、本実施の形態1に係る被捜索人の追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順を示すフローチャートである。
【0042】
まず最初に、被捜索人が外出する時などに、撮像部101で被捜索人の顔および服装や髪型が把握できるような被捜索人の画像データを撮像し(ステップS111)、記憶部102は、撮像部101により撮像された画像データと撮像日時とを記憶する(ステップS112)。これによって、被捜索人は追跡補助装置2を所持して外出することとなるが、追跡補助装置2は、受信待ち状態になる(ステップS113)。
【0043】
なお、図4には示していないが、追跡補助装置2が受信待ち状態になると(ステップS113)、追跡補助装置2は、定期的に位置情報を監視センタ5に送信する処理を繰り返す。
【0044】
また、追跡補助装置2が受信待ち状態になっている状況で(ステップS113)、被捜索人の帰りが遅かった場合、捜索人は、電話で監視センタ5に被捜索人の位置情報の問い合わせをおこなうことができ、監視センタ5は、インターバルタイマ106で設定された時間ごとに追跡補助装置2から送られてきた位置情報を記憶部204に記憶しているので、係員は、問い合わせのあった被捜索人の位置を出力部203に表示された地図上で確認し、捜索人に通知することができる。
【0045】
かかる通知により、被捜索人の現在地が、たとえば学校など、被捜索人の状況がはっきりとわかっており、安全であれば問題ないが、日常の行動範囲を越えた遠方であったり、危険であると思える場所と捜索人が判断した場合は、捜索人は監視センタ5に捜索の依頼をすることができる。
【0046】
そこで、捜索の依頼を受けた監視センタ5は、送信部201から追跡補助装置2に画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報に係る送信要求信号を送信する(ステップS101)。
【0047】
かかる送信要求信号を受信した追跡補助装置2は、記憶部102に記憶されている画像データ(撮像日時を含む。)を読み出し(ステップS114)、さらに、GPS受信部103に現在位置の取得をさせ、追跡補助装置2の位置情報を算出する(ステップS115)。そして、追跡補助装置2は、送信部104を介して、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を監視センタ5に送信する(ステップS116)。
【0048】
続いて、監視センタ5の受信部202は、追跡補助装置2から画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を受信する(ステップS102)。これによって、追跡補助装置2の位置情報を地図上にプロットできる端末をもつ係員は、前記位置情報と被捜索人の顔および全体画像をもとに捜索をおこなう(ステップS103)。
【0049】
上述してきたように、本実施の形態1によれば、追跡補助装置2は、被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶し、監視センタ5から要求があった場合に、この画像データをGPS衛星3から取得した位置情報とともに監視センタ5に送信することとしたので、監視センタ5は、被捜索人において更新された画像データに現された被捜索人の服装や髪型などの特徴を捜索の手がかりとして、迅速かつ容易に被捜索人を発見できる。
【0050】
また、本実施の形態1によれば、追跡補助装置2は、画像データおよび位置情報の送信に係る送信要求を監視センタ5から受信した場合に、画像データおよび位置情報を監視センタ5に送信することとしたので、捜索人から捜索の依頼があった場合や、被捜索人が予定以外の行動をおこなった場合などに限って、監視センタ5は被捜索人の画像データを取得することができる。すなわち、被捜索人の追跡の必要性が頻繁に生じないにもかかわらず、被捜索人の画像データが監視センタ5に頻繁に送信されるような事態を回避して、監視センタ5に過度な負担が生ずることを防止することができる。なお、追跡補助装置2の操作に疎い子供にとっては、監視センタ5からの要求に応じて画像データが自動的に送信される点は、有効である。
【0051】
また、本実施の形態1によれば、追跡補助装置2は、被捜索人を撮像して画像データを得る撮像部101を備え、この撮像部101によって得られた画像データを更新可能に記憶することとしたので、追跡補助装置2を所持している被捜索人は、必要なときに簡単に画像データを更新することができる。さらに、これによって、追跡補助装置2に常に最新の画像データを更新記憶するよう促すこともできる。
【0052】
なお、本実施の形態1では、捜索の依頼の連絡を電話でおこなう例を挙げて説明したが、FAX(facsimile)、電子メールなどの通信手段でもかまわない。また、被捜索人の現在地を確認するために、捜索人がホームページにアクセスし、パスワードでセキュリティー保障したうえで、被捜索人の位置を地図上にプロットしてもよい。
【0053】
また、本実施の形態1では、迷子を例に挙げて説明したが、子供に限らず、徘徊老人の捜索などもできる。さらに、被捜索人と捜索する係員が通話をしながら捜索をおこない、被捜索人に撮像部101で現在地の風景を撮像し送信してもらうことで、捜索時間をさらに短縮することができる。
【0054】
(実施の形態2)
上記した実施の形態1では、追跡補助装置2が監視センタ5からの要求に応じて画像データを送信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、追跡補助装置2が能動的に画像データを送信する場合にも同様に適用することができる。
【0055】
そこで、本実施の形態2では、追跡補助装置が所定の時間を計時して能動的に画像データを送信する場合について説明する。なお、ここでは、追跡補助装置2を所持する女性(被捜索人)が、最寄り駅から自宅まで帰宅する場合を想定して説明するが、被捜索人追跡補助システムの構成は図1に示すものと同様となり、監視センタ5の構成は、図3に示すものと同様となるので、ここではその説明を省略する。
【0056】
図5は、本実施の形態2に係る追跡補助装置6の構成を示すブロック図である。同図で示すように、本実施の形態2における追跡補助装置6は、図2で示した実施の形態1の追跡補助装置2に、モード切り換え部301と、タイマ302とを追加して構成されている。なお、実施の形態1と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0057】
このうち、モード切り換え部301は、追跡補助装置6を操作する被捜索人の指示に応じて、タイマ302に対して、その計時の開始信号、終了信号、一時停止信号および再開信号を出力する処理部である。
【0058】
タイマ302は、任意の時間を設定し計測することができる計時手段であり、モード切り換え部301の出力信号によって、計時の開始、終了、一時停止および再開を実行するとともに、設定された時間を計時すると、制御部303にタイムアップ信号を出力する。
【0059】
なお、制御部303は、実施の形態1のもつ機能に加え、タイマ302からのタイムアップ信号を受信した場合、記憶部102で記憶されている画像データ(撮像日時を含む。)を読み出し、監視センタ5に送信をおこなう。
【0060】
次に、本実施の形態2に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の操作手順について説明する。図6は、本実施の形態2に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順を示すフローチャートである。
【0061】
まず最初に、被捜索人は、追跡補助装置6の撮像部101で自分の顔および髪型や服装が把握できるような画像データを撮像し(ステップS201)、記憶部102は、撮像部101により撮像された画像データと撮像日時とを記憶する(ステップS202)。
【0062】
そして、被捜索人は、現在地を出発して目的地に到着するまでにかかる予測時間(例えば、最寄り駅から自宅までの間を徒歩で帰宅する場合に通常要する時間)をタイマ302に設定する(ステップS203)。続いて、被捜索人は、現在地を出発する際に(例えば、最寄り駅を出発する際に)モード切り換え部301を操作し、開始信号を出力すると、送信部104は監視センタ5に監視開始を送信し(ステップS204)、タイマ302は、設定した時間の計時を開始する(ステップS205)。なお、監視開始を受信した監視センタ5は受信待ち状態となる(ステップS221)。
【0063】
なお、図6には示していないが、追跡補助装置6のタイマ302が計時を開始すると(ステップS205)、追跡補助装置6は、定期的に位置情報を監視センタ5に送信する処理を繰り返す。
【0064】
ここで、何らかのトラブルでタイマ302に設定した時間を経過した場合、タイマ302は、制御部303にタイムアップ信号を出力するが、制御部303は、タイムアップ信号を検出した場合(ステップS206、Yes)、記憶部102に記憶されている画像データ(撮像日時を含む。)を読み出し(ステップS213)、さらに、GPS受信部103に現在の位置情報を取得させ、追跡補助装置6の位置情報を算出する(ステップS214)。
【0065】
そして、追跡補助装置6は、送信部104を介して、タイムアップ信号、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を監視センタ5に送信する(ステップS215)。
【0066】
続いて、監視センタ5の受信部202は、追跡補助装置6からタイムアップ信号、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を受信し、これによって、追跡補助装置6の位置情報を地図上にプロットできる端末をもつ係員は、位置情報と被捜索人の顔および全体画像をもとに捜索する(ステップS222)。
【0067】
一方、目的地の途中で買い物など寄り道をする場合は、被捜索人は、モード切り換え部301を操作して一時停止信号を制御部303に出力するが、制御部303は、一時停止信号を検出した場合(ステップS207、Yes)、タイマ302の時間の計時を一時停止さる(ステップS211)。
【0068】
そして、用事が終わったら、被捜索人は、モード切り換え部301を操作して再開信号を制御部303に出力するが、制御部303は、再開信号を検出した場合(ステップS208、No)、タイマ302の時間の計時を再開する(ステップS212)。
【0069】
一方、被捜索人は、現在地を出発して目的地に到着したら(例えば、自宅に到着したら)、モード切り換え部301を操作して終了信号を制御部303に出力するが、制御部303は、終了信号を検出した場合(ステップS208、Yes)、タイマ302のリセットをおこない(ステップS209)、送信部104を介して、監視センタ5に監視終了を送信する(ステップS210)。
【0070】
上述してきたように、本実施の形態2によれば、追跡補助装置6がタイマ302によって所定の時間を計時し、このタイマ302が所定の時間を計時した場合に、記憶部102に記憶された画像データおよび位置情報を監視センタ5に送信することとしたので、所定の時間内に目的地に到着することができず、タイマ302がリセットされなかった場合は、何らかのトラブルがあったものとして画像データおよび位置情報が監視センタ5に送信され、被捜索人を迅速に捜索することができる。
【0071】
なお、本実施の形態2では、追跡補助装置6は監視の開始と終了を監視センタ5に送信するようにしたが、必ずしも送信する必要はない。この場合、監視センタ5は監視の開始と終了を認識することができないが、追跡補助装置6のタイマ302がタイムアップしたときにはタイムアップ信号、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を受信できるので、被捜索人が何らかのトラブルにあっていることを認識できる。
【0072】
(実施の形態3)
上記した実施の形態2では、追跡補助装置が所定の時間を計時して能動的に画像データを送信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、追跡補助装置の位置が所定のエリアを外れたか否かを判定して能動的に画像データ送信する場合にも同様に適用することができる。
【0073】
そこで、本実施の形態3では、追跡補助装置の位置が所定のエリアを外れたか否かを判定し、この位置が所定のエリアを外れると能動的に画像データ送信する場合について説明する。なお、被捜索人追跡補助システムの構成は図1に示すものと同様となり、監視センタ5の構成は、図3に示すものと同様となるので、ここではその説明を省略する。
【0074】
図7は、本実施の形態3に係る追跡補助装置7の構成を示すブロック図である。同図で示すように、本実施の形態3における追跡補助装置7は、図2で示した実施の形態1の追跡補助装置2に、エリア指定部401と、エリア記憶部402とを追加して構成されている。なお、実施の形態1と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0075】
このうち、エリア指定部401は、追跡補助装置7に地図を表示し、電子ペンなどで所定の領域(エリア)を指定する指定手段である。エリア記憶部402は、エリア指定部401で指定されたエリアに対応付けて位置情報を記憶する記憶手段である。
【0076】
制御部403は、実施の形態1のもつ機能に加え、一定時刻ごとにGPS受信部103で取得した位置情報とエリア記憶部402に記憶されているエリアの位置情報とを比較し、位置情報がエリアを外れた場合に、記憶部102に記憶されている画像データ(撮像日時を含む。)を読み出し、監視センタ5に送信をおこうなう。
【0077】
次に、本実施の形態3に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順について説明する。図8は、本実施の形態3に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順を示すフローチャートである。
【0078】
まず最初に、被捜索人は、追跡補助装置7の撮像部101で自分の顔および髪型や服装が把握できるような画像データを撮像し(ステップS301)、記憶部102は、撮像部101により撮像された画像データと撮像日時とを記憶する(ステップS302)。
【0079】
そして、被捜索人は、エリア指定部401を使って現在地と目的地(例えば、最寄り駅と自宅)を含む任意の広さのエリアを指定し(ステップS303)、指定されたエリアは、エリア記憶部402に記憶される(ステップS304)。続いて、追跡補助装置7は、送信部104を介して監視センタ5に監視開始を送信する(ステップS305)。なお、監視開始を受信した監視センタ5は、受信待ち状態となる(ステップS321)。
【0080】
なお、図8には示していないが、追跡補助装置7から監視開始が監視センタ5に送信されると(ステップS305)、追跡補助装置7は、定期的に位置情報を監視センタ5に送信する処理を繰り返す。
【0081】
そして、制御部403は、一定時刻ごとにGPS受信部103によって現在の位置情報を取得して、取得した位置情報がエリア記憶部402に記憶されているエリア内であるかの比較をおこなう(ステップS306)。
【0082】
ここで、何らかのトラブルで現在位置が指定されたエリアから外れてしまった場合(ステップS306、No)、制御部403は、記憶部102に記憶されている画像データ(撮像日時を含む。)を読み出し(ステップS309)、さらに、GPS受信部103に現在の位置情報を取得させ、追跡補助装置7の位置情報を算出する(ステップS310)。
【0083】
そして、追跡補助装置7は、送信部104を介して、エリア外信号、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を監視センタ5に送信する(ステップS311)。
【0084】
続いて、監視センタ5の受信部202は、追跡補助装置7からエリア外信号、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を受信し、これによって、追跡補助装置7の位置情報を地図上にプロットできる端末をもつ係員は、位置情報と被捜索人の顔および全体画像をもとに捜索する(ステップS322)。
【0085】
一方、追跡補助装置7の制御部403は、現在位置がエリア内の場合(ステップS306、Yes)、目的地へ到着するまで、一定時刻ごとに現在地がエリア内かどうかの比較を繰り返す(ステップS306およびS307)。そして、目的地に到着した場合(ステップS307、Yes)、追跡補助装置7は、送信部104を介して、監視センタ5に監視終了を送信する(ステップS308)。
【0086】
上述してきたように、本実施の形態3によれば、追跡補助装置7が現在の位置が所定のエリアを外れたか否かを判定し、この現在の位置が所定のエリアを外れた場合に、記憶部102に記憶された画像データおよび位置情報を監視センタ5に送信することとしたので、被捜索人が指定したエリアから外れた場合は、何らかのトラブルがあったものとして画像データおよび位置情報が監視センタ5に送信され、被捜索人を迅速に捜索することができる。
【0087】
なお、本実施の形態3では、追跡補助装置7を所持する女性(被捜索人)が最寄り駅から自宅まで帰宅する場合を例に挙げて説明したが、毎朝家族(捜索人)が徘徊老人(被捜索人)の顔と全体の姿を撮像し、自宅を中心にごく狭いエリアを指定した追跡補助装置7を所持させる場合にも、本発明を同様に適用することができる。
【0088】
また、本実施の形態3では、追跡補助装置7は監視の開始と終了を監視センタに送信するようにしたが、必ずしも送信する必要はない。この場合、監視センタ5は監視の開始と終了を認識することができないが、追跡補助装置7が予め指定したエリアから外れた場合、タイムアップ信号、画像データ(撮像日時を含む。)および位置情報を受信できるので、被捜索人が何らかのトラブルにあっていることが認識できる。
【0089】
また、本実施の形態3では、監視開始時にエリア指定部401で所定の領域(エリア)を指定したが、予め所定の領域を設定しておいても良い。さらに、本実施の形態3では、エリア指定部401によって現在地と目的地とを含む所定のエリアを指定することとしたが、例えば、予め目的地を設定しておき、監視を開始すると、監視開始時の現在地と予め設定された目的地とを含む所定エリアがエリア指定部401によって自動的に設定されるなど、あらゆる手法でエリアを指定しても良い。なお、この設定方法は、通常とは異なる駅などから帰宅する場合など、目的地は同様であるが出発点(現在地)が時々によって相違するような場合に、簡便にエリアを設定することが出来る点で、効果的である。
【0090】
(他の実施の形態)
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【0091】
例えば、上記した実施の形態1では、追跡補助装置2が監視センタ5からの要求に応じて画像データを送信する態様として、監視センタ5が捜索の依頼の連絡を受けたことを契機として、追跡補助装置2に画像データの送信を要求する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、監視センタ5がタイマ302を備え、監視センタ5は追跡補助装置2からの要求によって上記した実施の形態2の如くタイマ302を制御して、タイマ302がタイムアップしたことを契機として、追跡補助装置2に画像データの送信を要求する場合や、監視センタ5が追跡補助装置2からの要求によって上記した実施の形態3の如くエリアの設定およびエリアを外れたか否かの判定をおこない、エリアを外れたことを契機として、追跡補助装置2に画像データの送信を要求する場合にも同様に適用することができる。
【0092】
すなわち、前者の場合には、監視センタ5は、タイマ302を備え、追跡補助装置2は、現在地から目的地までの予測時間、モード切り換え部301で出力される開始信号、一時停止信号、再開信号および終了信号を送信部104を介して監視センタ5に送信することによって、監視センタ5のタイマ302を動作させ、監視センタ5は、タイマ302がタイムアップした場合に、追跡補助装置2に要求信号の送信をおこなうこととなる。
【0093】
また、後者の場合には、監視センタ5は、エリア記憶部402を備え、追跡補助装置2は、エリア指定部401で指定されたエリアを送信部104を介して監視センタ5に送信することによって、エリア記憶部402に所定のエリアを記憶させ、監視センタ5は、一定時間ごとに追跡補助装置2から受信する位置情報に基づいてエリアの比較をおこない、位置情報がエリアを外れた場合に、追跡補助装置2に要求信号の送信をおこなうこととなる。
【0094】
また、上記した実施の形態2および3では、追跡補助装置6または7が能動的に監視センタ5へ画像データを送信する態様として、タイマ302がタイムアップしたことや現在位置がエリアを外れたことを契機として、監視センタ5へ画像データを送信する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、追跡補助装置6または7に押しボタンなどの指示手段を配設し、この押しボタンが押下されたことを契機として、監視センタ5へ画像データを送信する場合にも同様に適用することができる。これによって、被捜索人が危険を察知した場合に、早急に助けを求めることができる。
【0095】
また、上記した実施の形態1〜3では、追跡補助装置2,6および7は、撮像部101により撮像された画像データを記憶する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、外付けの撮像部で撮像した画像データを有線または無線で記憶部102に入力して記憶する場合にも同様に適用することができる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、追跡補助装置は、被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶し、この記憶された画像データをGPS衛星から取得した位置情報とともに監視センタに送信することとしたので、監視センタは、被捜索人において更新された画像データに現された被捜索人の服装や髪型などの特徴を捜索の手がかりとして、迅速かつ容易に被捜索人を発見することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0097】
また、請求項2の発明によれば、追跡補助装置は、画像データおよび位置情報の送信を指示する指示手段によって指示がおこなわれた場合に、画像データおよび位置情報を監視センタに送信することとしたので、被捜索人が危険を察知した場合に、早急に助けを求めることが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0098】
また、請求項3の発明によれば、追跡補助装置は、所定の時間を計測する計時手段によって所定の時間が計時された場合に、画像データおよび位置情報を監視センタに送信することとしたので、一定時間内に目的地に到着することができず、前記タイマがリセットされなかった場合には、何らかのトラブルがあったものとして、被捜索人を迅速に捜索することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0099】
また、請求項4の発明によれば、追跡補助装置は、GPS衛星から取得される位置情報に対応する所定のエリアを記憶し、GPS衛星から取得される位置情報が所定のエリアを外れた場合に、画像データおよび位置情報を監視センタに送信することとしたので、あらかじめ設定されたエリアから外れた場合に、何らかのトラブルがあったものとして、被捜索人を迅速に捜索することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0100】
また、請求項5の発明によれば、追跡補助装置は、画像データおよび位置情報の送信に係る送信要求を監視センタから受信した場合に、画像データおよび位置情報を監視センタに送信することとしたので、監視センタは、捜索人から捜索の依頼があった場合や、被捜索人が予定以外の行動をおこなった場合などに限って、監視センタ5は被捜索人の画像データを取得することができ、もって監視センタに過度な負担が生ずることを防止することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0101】
また、請求項6の発明によれば、追跡補助装置は、被捜索人を撮像して画像データを得る撮像手段を備え、この撮像手段によって得られた画像データを更新可能に記憶することとしたので、追跡補助装置を所持している被捜索人は、必要なときにいつでも撮像をおこなって画像データを更新することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0102】
また、請求項7の発明によれば、追跡補助装置は、被捜索人を撮像して得られた画像データを外部から入力する入力手段を備え、この入力手段によって入力された画像データを更新可能に記憶することとしたので、追跡補助装置の構成を簡素化することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0103】
また、請求項8の発明によれば、画像データは、被捜索人を撮像した日時を示す撮像日時を付加して形成されることとしたので、監視センタにおいて、画像データが撮像された日時を確認して、その画像データが捜索の手がかりとなるかを判断することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0104】
また、請求項9の発明によれば、追跡補助装置は、計時手段によって計時される所定の時間を任意に設定変更することとしたので、例えば、出発地点から目的地までの時間を任意に設定することができ、被捜索人の利便性を高めることが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0105】
また、請求項10の発明によれば、追跡補助装置は、計時手段による計時を一時的に停止させる一時停止手段と、一時停止手段によって一時停止された計時を再開させる再開手段と備えることとしたので、例えば、目的地までの間に寄り道をするような場合でも、タイマをリセットして改めて計測時間を設定するという煩わしさを解消することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0106】
また、請求項11の発明によれば、追跡補助装置は、エリア記憶手段に記憶される所定のエリアを任意に設定変更することとしたので、例えば、任意の行動範囲を指定することができ、被捜索人の利便性を高めることが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0107】
また、請求項12の発明によれば、追跡補助装置は、あらかじめ指定された目的位置を記憶し、当該目的位置とGPS衛星から取得される位置情報に対応する現在位置とを含んだ所定のエリアに設定変更することとしたので、例えば、任意の行動範囲を簡便に指定することができ、被捜索人の利便性を一層高めることが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0108】
また、請求項13の発明によれば、追跡補助装置は、GPS衛星から取得した位置情報を監視センタに定期的に送信することとしたので、被捜索人の捜索に際して、被捜索人の行動の軌跡を把握することが可能な被捜索人追跡補助システムが得られるという効果を奏する。
【0109】
また、請求項14の発明によれば、追跡補助装置は、被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶し、この記憶された画像データをGPS衛星から取得した位置情報とともに監視センタに送信することとしたので、監視センタは、被捜索人において更新された画像データに現された被捜索人の服装や髪型などの特徴を捜索の手がかりとして、迅速かつ容易に被捜索人を発見することが可能な被捜索人追跡補助方法が得られるという効果を奏する。
【0110】
また、請求項15の発明によれば、請求項14の動作をコンピュータによって実現することが可能なプログラムが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1に係る被捜索人追跡補助システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示した追跡補助装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した監視センタの構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態1に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態2に係る追跡補助装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態2に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態3に係る追跡補助装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施の形態3に係る被捜索人追跡補助システムによる被捜索人の捜索手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2、6、7 追跡補助装置
3 GPS衛星
4 通信回線
5 監視センタ
101 撮像部
102 記憶部
103 GPS受信部
104 送信部
105 受信部
106 インターバルタイマ
107 制御部
201 送信部
202 受信部
203 出力部
204 記憶部
205 制御部
301 モード切り換え部
302 タイマ
303 制御部
401 エリア指定部
402 エリア記憶部
403 制御部

Claims (15)

  1. GPS衛星から位置情報を取得する追跡補助装置と当該追跡補助装置の所持者である被捜索人を監視する監視センタとをネットワークを介して接続し、前記被捜索人を追跡する被捜索人追跡補助システムにおいて、
    前記追跡補助装置は、
    前記被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段によって記憶された画像データを前記GPS衛星から取得した位置情報とともに前記監視センタに送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする被捜索人追跡補助システム。
  2. 前記追跡補助装置は、前記画像データおよび位置情報の送信を指示する指示手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記指示手段による指示がおこなわれた場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする請求項1に記載の被捜索人追跡補助システム。
  3. 前記追跡補助装置は、所定の時間を計測する計時手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記計時手段によって前記所定の時間が計時された場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする請求項1に記載の被捜索人追跡補助システム。
  4. 前記追跡補助装置は、前記GPS衛星から取得される位置情報に対応する所定のエリアを記憶するエリア記憶手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記GPS衛星から取得される位置情報が前記エリア記憶手段に記憶された所定のエリアを外れた場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする請求項1に記載の被捜索人追跡補助システム。
  5. 前記追跡補助装置は、前記画像データおよび位置情報の送信に係る送信要求を前記監視センタから受信する受信手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記受信手段によって前記監視センタから前記送信要求を受信した場合に、前記画像データおよび位置情報を前記監視センタに送信することを特徴とする請求項1に記載の被捜索人追跡補助システム。
  6. 前記追跡補助装置は、前記被捜索人を撮像して画像データを得る撮像手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記撮像手段によって得られた画像データを更新可能に記憶することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の被捜索人追跡補助システム。
  7. 前記追跡補助装置は、前記被捜索人を撮像して得られた画像データを外部から入力する入力手段をさらに備え、
    前記記憶手段は、前記入力手段によって入力された画像データを更新可能に記憶することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の被捜索人追跡補助システム。
  8. 前記画像データは、前記被捜索人を撮像した日時を示す撮像日時を付加して形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の被捜索人追跡補助システム。
  9. 前記追跡補助装置は、前記計時手段によって計時される前記所定の時間を任意に設定変更する設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の被捜索人追跡補助システム。
  10. 前記追跡補助装置は、前記計時手段による計時を一時的に停止させる一時停止手段と、前記一時停止手段によって一時停止された計時を再開させる再開手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項3または9に記載の被捜索人追跡補助システム。
  11. 前記追跡補助装置は、前記エリア記憶手段に記憶される前記所定のエリアを任意に設定変更する設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の被捜索人追跡補助システム。
  12. 前記設定手段は、あらかじめ指定された目的位置を記憶し、当該目的位置と前記GPS衛星から取得される位置情報に対応する現在位置とを含んだ所定のエリアに設定変更することを特徴とする請求項11に記載の被捜索人追跡補助システム。
  13. 前記追跡補助装置は、前記GPS衛星から取得した位置情報を前記監視センタに定期的に送信する定期送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載された被捜索人追跡補助システム。
  14. GPS衛星から位置情報を取得する追跡補助装置と当該追跡補助装置の所持者である被捜索人を監視する監視センタとをネットワークを介して接続し、前記被捜索人を追跡する被捜索人追跡補助方法において、
    前記追跡補助装置は、
    前記被捜索人を撮像して得られた画像データを更新可能に記憶する記憶工程と、
    前記記憶工程によって記憶された画像データを前記GPS衛星から取得した位置情報とともに前記監視センタに送信する送信工程と、
    を含んだことを特徴とする被捜索人追跡補助方法。
  15. 前記請求項14に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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