JP3904754B2 - 符号分割多重通信における送信装置、受信装置及びその方法 - Google Patents

符号分割多重通信における送信装置、受信装置及びその方法 Download PDF

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    • H04B2201/70701Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation featuring pilot assisted reception

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号分割多重通信に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の符号分割多重方式における拡散処理部の構成を示すブロック図である。
【0003】
データ系列DataI1、DataI2、・・・DataQ1、DataQ2、・・・(同図の場合には、データ系列I1〜データ系列Q2までの4つのデータ系列が示されているが、必ずしも4つのデータ系列には限定されない)は、それぞれのSpreading Code (拡散コード)で拡散され、更にScrambling Code(スクランブリングコード)でIQスクランブル(I信号とQ信号をスクランブリングコードで拡散)されてから変調・送信される。
【0004】
すなわち、データ系列I1(DataI1)は、拡散コードI1と乗算器900−1において乗算されることにより、拡散される。同様に、データ系列I2(DataI2)は拡散コードI2により乗算器900−2で拡散される。これら、それぞれ異なった拡散コードで拡散されたデータ系列I1とデータ系列I2は、加算器901−1で加算され、乗算器902−1、902−2に入力される。
【0005】
また、データQ1とQ2(DataQ1、DataQ2)は、それぞれ、拡散コードQ1、Q2と乗算器900−3、900−4で乗算され、加算器901−2で加算される。そして、加算器901−2の出力は、乗算器902−3,902−4に入力される。そして、乗算器902−1と902−2において、加算器901−1の出力信号がスクランブリングコードcI 、cQ と乗算される。同様にして、乗算器903−3と乗算器903−4において、加算器901−2の出力信号がスクランブリングコードcI 、cQ と乗算される。乗算器902−1と902−3の出力は加算器903−1に入力され、互いに加算される。また、乗算器902−2と乗算器902−4の出力は加算器903−2に入力され、互いに加算される。そして、加算器903−1の出力はI信号として、QPSK変調器904に入力され、加算器903−2の出力はQ信号として、QPSK変調器904に入力される。
【0006】
拡散コードは、各チャネルを識別するものであって、データI1〜Q2はそれぞれ異なるチャネルにのせられて送信される。これに対し、スクランブリングコードは、ユーザに固有に割り当てられるコードであり、1つのユーザ端末からは同じスクランブリングコードによって拡散された信号が出力される。
【0007】
データ系列I1〜Q2は、異なるチャネルにのせられることになるので、それぞれに異なる拡散コードI1〜Q2が乗算されているが、これらがまとめられて、1つのユーザからの発信信号となる場合には、例えば、I1、Q1及びI2、Q2が該ユーザの異なる2つのデータのI信号とQ信号というように区別されると共に、スクランブリングコードもcIとcQとが用意される。スクランブリングコードと拡散コードによって拡散された信号の乗算は、それぞれを複素信号と見たときに、複素数の乗算と同じような演算を行う回路によって実施される。
【0008】
すなわち、該回路はデータ系列I1(DI1)とデータ系列Q1(DQ1)、及びデータ系列I2(DI2)とデータ系列Q2(DQ2)とを、それぞれ、1組の複素数データとみなして、以下の式(1)の演算を実施するように構成される。
(DI1I1+jDQ1Q1)(cI +jcQ )+(DI2I2+jDQ2Q2)(cI +jcQ
=(DI1I1+DI2I2)(cI +jcQ )+j(DQ1Q1+DQ2Q2)(cI +jcQ
=((DI1I1+DI2I2)cI −(DQ1Q1+DQ2Q2)cQ )+j((DI1I1+DI2I2)cQ +(DQ1Q1+DQ2Q2)cI )・・・(1)
ここで、jは虚数単位である。また、SI1、SI2、SQ1、SQ2は、それぞれ、拡散コードI1、I2、Q1、Q2である。式(1)で表される複素数の実数成分をI信号、虚数成分をQ信号として、QPSK変調器904で変調する。ここで、式(1)に示すように、I信号の第2項の符号がマイナスとなっているので、図9に示すように、乗算器902−3から出力される信号の符号を反転して加算器903−1に入力している。
【0009】
なお、同図においては、1つのユーザが使用するチャネル数を4としているが、必ずしもこの数に限定されるものではなく、任意のチャネル数を1ユーザに割り当てても良い。この場合も、各チャネルのデータ系列信号を2つずつ組にして複素数として扱い、同じく複素数として扱うスクランブリングコードとの乗算結果が、上記式(1)と同様に複素数同士の乗算結果に一致するように回路を構成する。
【0010】
図10は、図9に示す従来の符号分割多重通信方式で送信されてくる信号を受信する従来の受信器構成の例を示すブロック図である。
受信側では、送信側で使用されたスクランブリングコードの複素共役を受信信号に乗算してから、拡散コードで逆拡散してもとのデータを得る。この図の例ではデータ系列DI1を伝送されるべき情報系列とし、データ系列DQ1を伝搬路のパラメータを推定するためのパイロットシンボルとして扱っている。DQ1は受信側であらかじめ既知であるものを使用し、これでパイロットシンボルの受信信号(拡散符号SQ1を用いて逆拡散した信号)を除算することによって伝搬路のパラメータの推定値αを得る。
【0011】
すなわち、アンテナ1000において、受信された信号は、乗算器1004において、送信側で使用されたスクランブリングコードの複素共役と乗算される。ここで、スクランブリングコードの複素共役を乗算するとは、受信した信号がI信号とQ信号とからなる複素信号であると見なしたときに、スクランブリングコードの2つの成分cI とcQ を、1つの複素信号の実数成分と虚数成分とみなして乗算するということを意味している。同図では、該乗算を実施する回路の詳細は示していないが、デジタル信号処理回路の既知の構成を利用できることは当業者であれば容易に理解されるであろう。なお、同図で、スクランブリングコードの複素共役cI −jcQ に付された(t−τ)という記号は、受信信号に対して、適切な同期捕捉及び同期保持がなされ、受信信号とスクランブリングコードの複素共役を同期させながら乗算させることを示しており、τは位相の遅延を示す。以降、このように、スクランブリングコードあるいは拡散コードの記号等に(t−τ)が付記されている場合には、コードの乗算に当たって、適切なタイミング調整により同期がとられていることを意味するものとする。
【0012】
乗算器1004でスクランブリングコードの複素共役が乗算され、受信信号のスクランブルが解除された後に、該解除後の信号は分岐され、乗算器1005−1では、拡散コードI1が乗算される。これにより、データI1が復調される。一方、乗算器1005−2では、拡散コードQ1が乗算される。これによって、データQ1が復調されるが、ここでは、データQ1をパイロット信号(パイロットシンボル)としている。パイロット信号は、システムにおいて予め決められている受信側で既知の信号である。復調されたパイロット信号は、除算器1007に入力され、予め分かっている伝送前のパイロット信号のシンボルDQ1で除算が行われる。このような処理により、伝送されてきたパイロット信号がフェージングにより本来の信号に対しどの程度変動しているか、すなわち、振幅がどの程度変動しているか及びどの程度位相が回転しているかを示す値が演算される。該演算結果はチャネル推定の推定値αとみなされ、その複素共役が乗算器1006に入力される。乗算器1006には、復調されたデータ信号DI1も入力されており、推定値αの複素共役と乗算されることによって、伝送路で受けた位相回転が補償される。このようにして位相回転が補償されると共に、振幅値がパイロット信号の振幅変動比に応じて変化されたデータ信号DI1は、RAKE合成部1002に入力され、逆拡散部1001−1と同様の構成を持つ、逆拡散部1001−2からの他のパスの信号と合成される。このようにしてRAKE合成された信号は、信号判定部1003に入力され、ノイズ等が除去された形で信号値が決定される。
【0013】
なお、同図では、RAKE受信するためのマルチパス受信用の逆拡散部が2つのみ記載されているが、より多くの逆拡散部を設けてより多くのマルチパスを受信するような構成もある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す従来の符号分割多重方式で送信される信号の振幅−位相ダイヤグラム(コンステレーション)を図11に示す。この例は、データ系列DataI1、DataI2、DataQ1、DataQ2が等しく±1の振幅を持つ場合を示す。この場合の送信信号は上記4個のデータ系列が多重されたものであるため、ある瞬間には2√2の振幅を持ち、また、ある瞬間では2の振幅を持ち、振幅が0である場合も存在する。振幅の最大と最小の比が大きい信号や平均電力に比べて信号の振幅の最大が大きい信号を増幅器で増幅する場合、増幅器には入出力特性として高い線形性が必要とされる。一般に入出力特性の線形性が高い増幅器は効率が低いため電源利用効率や発熱の観点から、振幅の変動が少なく最大振幅と平均電力の比が小さい信号方式が望まれる。
【0015】
本発明の課題は、符号分割多重通信において、送信信号の振幅変化を小さくすることのできる信号生成装置及び方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面における送信装置は、複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における送信装置において、複数のデータ系列をそれぞれ異なった拡散コードで拡散する拡散手段と、該拡散手段で得られた複数の拡散信号を、ユーザに固有に割り当てられるスクランブリングコードでスクランブルするスクランブリング手段と、該スクランブリング手段の出力を各データ系列毎に異なった位相で変調する変調手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の側面における送信装置は、複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における送信装置において、複数のデータ系列をそれぞれ異なった拡散コードで拡散する拡散手段と、該拡散手段で得られた複数の拡散信号を各データ系列毎に個別に位相が割り当てられる搬送波で変調する変調手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明の第3の側面における送信装置は、複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における送信装置において、複数のデータ系列をそれぞれ異なった拡散コードで拡散する拡散手段と、該拡散手段で得られた複数の拡散信号の位相を各データ系列毎に個別に変調する位相変調手段と、該位相変調手段から出力される各データ系列の信号を合成する信号合成手段と、該信号合成手段から出力される合成信号を、ユーザに固有に割り当てられるスクランブリングコードでスクランブルするスクランブリング手段と、該スクランブリング手段から出力される信号を所定の周波数の搬送波で変調する変調手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明の第4の側面における送信装置は、複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における送信装置において、複数のデータ系列をそれぞれ異なった拡散コードで拡散する拡散手段と、該拡散手段で得られた複数の拡散信号の位相を各データ系列毎に個別に変調する位相変調手段と、該位相変調手段から出力される各データ系列の信号を合成する信号合成手段と、該信号合成手段から出力される合成信号を所定の周波数の搬送波で変調する変調手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
本発明の第1の側面における受信装置は、複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における受信装置において、受信した信号のスクランブリングコードによるスクランブルを逆スクランブルする逆スクランブリング手段と、該スクランブリング手段により得られた信号を逆拡散する逆拡散手段と、該逆拡散手段の出力信号の中からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出手段と、該パイロット信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、該チャネル推定値に、該パイロット信号に関する情報の搬送波と、上記逆拡散手段から出力されるデータ信号の搬送波の位相差に関する情報を記憶する位相差情報記憶手段と、該チャネル推定値の位相を、該位相差情報に基づて補正するチャネル推定値補正手段と、該データ信号の位相を、該チャネル推定値補正手段によって補正されたチャネル推定値に基づいて補償する補償手段と、該補償手段によって生成された信号に基づいて、受信データ信号の信号値を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
本発明の第2の側面における受信装置は、複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における受信装置において、受信した信号を逆拡散する逆拡散手段と、該逆拡散手段の出力信号の中からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出手段と、該パイロット信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、該チャネル推定値に、該パイロット信号の搬送波と、上記逆拡散手段から出力されるデータ信号のチャネルの位相差に関する情報を記憶する位相差情報記憶手段と、該データ信号を該チャネル推定値と該位相差情報を用いて処理した結果に基づいて、該データ信号の信号値を判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、上記符号分割多重通信において、各データ系列を変調する搬送波の位相を各データ系列毎に、個別に設定して送信するので、各データ系列の合成変調信号は、I−Q平面上に表すと、従来よりも狭い領域に分布して配置されることになる。したがって、上記位相を適切に調整することによって、この配置を最適化すれば、I−Q平面上に配置される信号間において、最大の振幅を示すものと最小の振幅を示すものとの振幅の差を縮小することができると共に、最大振幅も従来より小さくできる。従って、通常、送信機に設けられる、送信信号出力電力を増幅するために使用される電力増幅器に要求される増幅特性の線形性を緩和することができる。このため、小型で、出力電力の小さい増幅器を使用することができるので、低電力化、装置の小型化に多大に寄与することができる。
【0023】
また、受信側では、各チャネルの搬送波の位相をシステム内で予め決めて、パイロットシンボルが送信されるチャネルと各データ系列が送信されるチャネル間での搬送波の位相差に関する情報を記憶しておくことにより、データ再生途中で行われる、チャネル推定値による受信データ信号のフェージングによる位相の回転の補償を正常に行うことができる。従って、各チャネルの搬送波の位相を個別に設定しても、正常にデータを受信することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の送信器の一実施形態を示す図である。
それぞれのデータ系列が拡散変調およびIQスクランブルされた後、搬送波位相がθI1、θI2、・・・、θQ1、θQ2、・・・である直交変調器で変調される。搬送波位相θI1、θI2、・・・、θQ1、θQ2、・・・は、任意に決定できるが、同図の実施形態では、特に、θI1、θI2、・・・、θQ1、θQ2、・・・を、それぞれ、拡散符号SI1、SI2、・・・、SQ1、SQ2、・・・と対応づけている。
【0025】
データI1は、乗算器1−I1において、拡散コードI1と乗算される。同様に、データI2、・・・及びデータQ1、データQ2、・・・は、それぞれ、乗算器1−I2、・・・及び1−Q1、1−Q2、・・・において、拡散コードI2、・・・及びQ1、Q2、・・・と乗算される。データI1、I2、・・・及びQ1、Q2、・・・はそれぞれ異なるチャネルのデータを表している。そして、拡散コードで拡散されたそれぞれのデータI1、I2、・・・、Q1、Q2、・・・は、それぞれ2分岐され、乗算器2−I1I、2−I1Q、2−I2I、2−I2Q、・・・、2−Q1I、2−Q1Q、2−Q2I、2−Q2Q、・・・において、スクランブルコードcI、cQと乗算される。そして、乗算器2−I1Iと、2−I1Qの出力、乗算器2−I2Iと、2−I2Qの出力、・・・、乗算器2−Q1Iと、2−Q1Qの出力、乗算器2−Q2Iと、2−Q2Qの出力、・・・からの出力は、それぞれQPSK変調器3−I1、3−I2、・・・、3−Q1、3−Q2、・・・において位相変調される。このとき、各QPSK変調器3−I1、3−I2、・・・、3−Q1、3−Q2、・・・には、それぞれ位相が異なる搬送波が入力され、この搬送波に基づいて変調される。異なる位相の変調器で変調された信号は、加算器4で加算されて、アンテナ5から送出されていく。
【0026】
本実施形態においては、以下の複素数の演算により送信信号が生成されるように回路を構成する。
{DI1I1(cI +jcQ )exp(jθI1)+DI2I2(cI +jcQ )exp(jθI2)+・・・+DQ1Q1(cI +jcQ )exp(jθQ1)+DQ2Q2(cI +jcQ )exp(jθQ2)+・・・}exp(jωt)
ここで、exp(jωt)は、角周波数ωの搬送波を表す。
【0027】
図2は、本発明の受信器の一実施形態の構成を示すブロック図であり、図1に示す送信器から送信されてくるデータ系列DI1、DQ1の変調信号を復調する回路を示している。
【0028】
この実施形態では、伝搬路のチャネル推定値を拡散コード毎の位相差(同図の例ではθI1−θQ1)で補正する。なお、同一局に送信する複数の拡散コードチャネル間では位相差が0になるようにθI1、θI2、・・・、θQ1、θQ2、・・・の割り当てを限ればθI1−θQ1の補正は不要である。拡散コードによって補正すべき位相項の値は使用する拡散コードに対応して設定されており、受信側で既知の値として設定可能である。
【0029】
図1の送信器によって送信されてくる信号は、拡散コードによって決定されるチャネルによって搬送波の位相が一意に決定されている。受信器では、アンテナ10で信号を受信し、該受信信号が不図示のベースバンド信号復調回路で、RF帯域の信号からベースバンド信号に変化されて、同図の逆拡散部11−1、11−2に入力される。逆拡散部11−1、11−2は、RAKE受信するために複数設けられている。上記ベースバンド信号は、乗算器13に入力され、乗算器13において、ユーザ毎に決定されているスクランブリングコードの複素共役(cI −jcQ (t−τ))と同期がとられて乗算される。これにより、スクランブルが解除され、乗算器13の出力信号は、拡散コードのみによって拡散された信号となる。次に、データ系列DI1、DQ1、の信号を取り出すため、乗算器13の出力信号が、乗算器14−1、14−2において、それぞれ、拡散コードI1及びQ1と逆拡散に適切なタイミングで、乗算される。拡散コードI1にる逆拡散により得られたデータ系列信号は、データ信号として取り出され、乗算器16に入力される。一方、拡散コードQ1による逆拡散により得られたデータ系列信号は、同図の場合、パイロット信号として取り出され、除算器15に入力される。除算器15では、既知のパイロットシンボルDQ1で上記受信されたパイロット信号で除算し、その除算結果を、伝送路におけるパイロットシンボルDQ1の変動量を示す指標であるチャネル推定値αとして取得する。そして、該チャネル推定値αは乗算器17に入力され、乗算器17においてその位相に位相差記憶部20に記憶されているexp(j(θI1−θQ1))の値を用いて、拡散コードI1のチャネルの搬送波と拡散コードQ1のチャネルの搬送波の位相差θI1−θQ1が加算される操作が実施される。このようにして、送信側で与えられた拡散コードI1のチャネルの搬送波に対して拡散コードQ1のチャネルの搬送波に与えられた位相差が修正されると、この位相補正されたチャネル推定値αの複素共役が乗算器16に入力されて、乗算器16において、乗算器14−1から出力されるデータ信号と乗算される。データ信号は、送信時に与えられた位相補正されたチャネル推定値αと乗算されることにより、伝送路で受けた位相回転が補償され、RAKE合成部18に入力される。RAKE合成部18では、複数の逆拡散部11−1、11−2(2個とは限らない)から受け取った信号をRAKE合成し、信号判定部19に出力する。信号判定部19では、ノイズが抑制された入力信号を判定し、データ信号値を決定する。
【0030】
図1の実施形態に従って送信された信号は、各チャネル(拡散コード)毎に搬送波の位相が異なっている。従って、受信側では、各チャネルの信号をベースバンド信号におとした後、まず、パイロット信号と各チャネルのデータ信号間に存在する位相差を打ち消して、次に、チャネル推定値αにより、伝送路で生じたデータ信号の位相変動を補償する必要がある。ここで、各チャネル(拡散コード)とその搬送波に与えられる位相値との関係が予め決定されているので、受信側では逆拡散部11−1により得られているデータ信号と、逆拡散部11−2により得られるパイロット信号との位相差を予め知ることができる。そして、この位相差を、メモリなどからなる位相差記憶部20に記憶しておき、データ信号の位相補償を行う前に、該記憶値により、除算器15により得られたチャネル推定値αの位相を補正することにより、最終的に所望のチャネル推定値αを得ることができる。
【0031】
図3は、本実施形態による符号分割多重方式で送信される信号の振幅−位相ダイヤグラム(コンスタレーション)の一例を示す図である。
この例は、1つのユーザに4つの拡散コードSI1、SQ1、SI2、SQ2を割り当てた場合に、θI1=θQ1=0°、θI2=θQ2=45°に設定した場合を示す。この場合信号点の振幅は2種類となり一方は√(1+√2)、他方は√(√2−1)となる。平均電力は従来の技術で示した場合と同一である。同図に示すように、従来方式に比べ振幅の変動も小さく最大振幅の小さい信号となっている。このような信号は増幅器の直線性に対する要求を緩和し、電力利用効率や装置の小型化に貢献する。
【0032】
同図において、点線の線分が交わる点が、θI1=θQ1=0°の場合における、基準位相でのQPSK変調による振幅1である信号点の1つであり、この上に、θI2=θQ2=45°の場合におけるQPSK変調によるI軸上及びQ軸上に配置される振幅が1の4種類の信号点を加算結果、得られる信号点が、同図の黒丸で表されているものである。図2に示す受信器の信号判定部19は、図3に示す16個の信号を判定する。このように、各チャネルの搬送波の位相に差異を設けることにより、QPSK変調波のI−Q平面上での信号点の位置を変えることができる。従って、I−Q平面上にうまく信号点が配置されるように、各チャネルの搬送波の位相を、個々に、適切に変化させるように制御すれば、送信信号の振幅の最大瞬間値及び変動を小さく抑えることにより電力増幅器を小型のもので済ますことができ、大型でハイパワーの電力増幅器を使用することによる電力の無駄を抑えることができる。
【0033】
上記図3の例では多重するデータ系列がI1、Q1、I2、Q2の4つの場合について述べた。
多重するデータ系列が2つ以上の場合、位相θI1、θI2、・・・、θQ1、θQ2、・・・の中で等しいもの、あるいは、値の近いものがあると、それらの位相で変調した信号の合成信号の振幅は大きいものとなるので、上記位相θI1、θI2、・・・、θQ1、θQ2、・・・を等間隔で分布させると送信信号の最大振幅を低く抑えることができる。n個のデータ系列を多重する場合、θI1、θI2、・・・、θIn及びθQ1、θQ2、・・・、θQnは、0,π/2n、2π/2n、3π/2n、・・・、(n−1)π/2nとすると、送信信号の最大振幅を最も小さく抑えられる。しかし、必ずしもこの位相配置に限られるものではなく、変調器の都合によって0°と45°の2種類の位相や0°、30°、60°の3種類の位相のみを用いても送信信号の振幅は、全て同じ位相で変調する従来方式よりも最大振幅を低く抑えることができる。
【0034】
図4は、本発明の送信器の別の実施形態を示すブロック図である。
図4に示すように各データ系列I1、I2、Q1、Q2を対応する拡散コードSI1、SI2、SQ1、SQ2で拡散変調した後、該拡散変調により得られた信号の位相にθI1、θI2、・・・、θQ1、θQ2、・・・の位相を付加すれば直交変調器の数が節約される。
【0035】
なお、同図では、説明を簡易にするために、データI1〜Q2の4チャネル伝送を前提とした送信器を例示している。データI1〜データQ2は、それぞれ乗算器30−1〜30−4において、拡散コードI1〜Q2と乗算され、拡散される。この後、拡散コードで拡散変調されたデータI1〜Q2は、拡散信号となって、それぞれ2分岐され、乗算器31−1〜31−8において、それらの位相に、予め、それぞれに割り当てられた位相が付加される。そして、これら位相を付加された拡散信号は、加算器32−1、32−2で加算され、乗算器33−1〜33−4でスクランブリングコードcI 、cQ と乗算され、その後、加算器34−1、34−2で加算される。そして、加算器34−1、34−2の加算結果は、それぞれI信号とQ信号としてQPSK変調器35に入力される。QPSK変調器35は、入力っされるI信号、Q信号をQPSK変調して、不図示の電力増幅器に出力する。
【0036】
同図の回路は、以下の複素演算を実現するように構成される。なお、下記の式(2)において、jは虚数単位である。また、SI1〜SQ2は拡散コードであり、exp(jωt)は、搬送波の複素関数表現(オイラーの公式による表現)である。
【0037】
Figure 0003904754
図5は、本発明の送信器の更に別の実施形態を示すブロック図である。
【0038】
本実施形態においては、θI1=θQ1=0°、θI2=θQ2=θと限定している。
同図の構成は、データI1とデータQ1に与えられる位相が0°で、データI2とデータQ2に与えられる位相がある値θである場合である。このように、データを2つの系列に分けることにより、データ信号DI1、DQ1と拡散コードSI1、SQ1との積を取ったものを2つ組み合わせて複素数DI1I1+jDQ1Q1、DI2I2+jDQ2Q2と見なし、これらに、やはり複素数であるスクランブリングコード(cI +jcQ )を乗算して、QPSK変調器40−1、40−2において、上記2系統の搬送波の位相が互いに異なるように変えている。QPSK変調器40−1の搬送波の位相は0°であり、QPSK変調器40−2の搬送波の位相はθである。このような構成にすると、QPSK変調器を2つのみとすることができ、QPSK変調器の個数を図1の実施形態の半分にすることができる。QPSK変調器40−1、40−2から出力される変調信号は、加算器41において加算され、不図示の電力増幅器を介してアンテナ42より電波として出力される。
【0039】
図6は、図5の実施形態において、多重するデータ系列が増加した場合の構成を示すブロック図である。
同図の構成は、多重するデータ系列数が増えたときに図1の実施形態に従うより直交変調器・位相の乗算器が少なくて済む。
【0040】
同図においては、データ系列を搬送波の位相が0°のものと、θのものとに分類し、搬送波の位相が0°のデータ系列群については、予め加算器43−1で累算した後、乗算器44−1、QPSK変調器45−1で、それぞれ、スクランブル変調、QPSK変調を図5の実施形態と同様に施して、加算器44に入力させる。また、搬送波の位相がθのもデータ系列群についても予め加算器43ー2で累算してから図5の実施形態と同様に、乗算器44−2、QPSK変調器45−2で、それぞれ、スクランブル変調、QPSK変調を施して、加算器46に入力させる。加算器46は、QPSK変調器45−1、45−2からそれぞれ入力される変調信号を加算して、その加算結果を、不図示の電力増幅器に出力する。
【0041】
図7は、時間多重パイロットシンボルを用いるシステムの受信器の実施形態を示すブロック図である。
パイロット信号(パイロットシンボル)をデータ系列信号と同じ拡散コードを用いて拡散し、データ信号と時分割に多重して送信する方式においては、受信信号とフレーム同期を取って、該受信信号からパイロット信号部分を抽出するようにしなければならない。
【0042】
同図において、アンテナ50で受信された信号は、RF帯域からIF帯域へ変換された後(不図示)乗算器51に入力される。乗算器51において、スクランブリングコード(cI −jcQ (t−τ))が、検出タイミングで、該受信パイロット信号と乗算される(スクランブル解除)。次に、乗算器52において、拡散コードSI1(t−τ)が乗算器51の乗算結果に乗算され(逆拡散)、パイロット信号が復元される。該復元されたパイロット信号は、データメモリ53に一旦記憶された後、パイロット抽出部54により読み出される。以後、同様にして、乗算器51及び乗算器52にいおいて、受信データ系列信号のスクランブル解除、逆拡散が行われ、復元されたデータ系列信号がデータメモリ53に格納される。パイロット抽出部54は、パイロットタイミング同期部58から入力される同期信号に基づいて、時間多重されているパイロット信号をデータメモリ53から抽出する。パイロット抽出部54は、その後、データメモリ53からパイロット信号以外のデータ信号を読み出し、該データ信号は、そのまま乗算器57に出力する。パイロット抽出部54は、抽出したパイロット信号を、除算器55に出力する。除算器55は、該パイロット信号を予め分かっているパイロットシンボルDI1で除算し、チャネル推定値αを求める。そして、チャネル推定値αは複素共役部56に入力され、複素共役部56によりαの複素共役が求められる。αの複素共役は乗算器57に入力される。乗算器57において、αの複素共役とデータ系列信号とが乗算されることにより、フェージングによるデータ系列信号の位相回転が補償され、該位相補償が施されたデータ系列信号はRAKE合成部59に入力される。RAKE合成部59においてRAKE合成された信号は、信号判定部60に入力され、信号判定部60から判定された信号値が出力される。パイロットタイミング同期部58は、信号判定部60から信号値が入力される毎に、内蔵のカウンタを計数することによってパイロット信号の入力タイミングを検出する。そして、パイロット信号の入力タイミングを検出すると、同期信号をパイロット抽出部54に出力して、パイロット抽出部54にパイロット信号を抽出させる。なお、時分割多重パイロットシンボル方式の場合、パイロットシンボル(パイロット信号)は、送信側から周期的に送られてくる。従って、パイロットシンボル間のデータ系列信号の個数はシステムで定められた固定値となる。
【0043】
なお、同図の場合、データ系列信号とパイロット信号が同じ搬送波にのせられて送られてくるので、データ系列信号とパイロット信号との間で搬送波の位相差は無いので、チャネル推定値αの位相を修正する必要はない。
【0044】
図8は、パイロット信号をデータ系列信号とは異なるチャネルで送信する符号多重パイロットシンボル方式の場合の受信器の実施形態を示すブロック図である。
【0045】
パイロット信号(パイロットシンボル)をデータ系列とは別の拡散コードで拡散して送信する符号多重パイロットシンボルを用いる方式の場合、同一受信局に対してパイロットシンボルを変調する搬送波の位相と情報データ系列を変調する搬送波の位相を同一にするなら従来と同様の構成の受信器(図7)が使用できる。
【0046】
本実施形態の構成例では、搬送波の位相と拡散コードを対応づける。例えば、情報データ系列DI1が変調される搬送波の位相を0°、情報データ系列DI2が変調される搬送波の位相を45°とする。また、データ系列DQ1をパイロットシンボルとして用いることとし、このデータ系列DQ1が変調される搬送波の位相も45°とする。
【0047】
このような方式により送信された信号では、それぞれの拡散コードが既知であれば、該拡散コードに対応づけられたそれぞれの搬送波間の位相差も既知のものとなる。上述したように、情報データ系列DI1の変調用の搬送波とデータ系列DQ1の変調用の搬送波との位相差は−45°、情報データ系列DI2の変調用の搬送波とデータ系列DQ1の変調波の搬送波との位相差は0°なので、図8に示すように、受信側が伝送路の変動パラメータの推定結果である推定値αについて、情報データ系列DI1の復調に関してはその位相を−45°回転させたαを、情報データ系列DI2の復調に関してはその位相の回転させずにαをそのまま用いて、位相補償を行うことで情報データ系列DI1、DI2の復調が可能となる。
【0048】
アンテナ70で受信された信号は、ベースバンドに変換された後、乗算器71で、スクランブリングコード(cI +jcQ )と適切なタイミングで乗算される。次に、該乗算によりスクランブルが解除された信号(スクランブル解除信号)は、分岐されて乗算器72、73に入力する。該スクランブル解除信号は、乗算器72で、拡散コードI1と乗算され、その結果、データI1が抽出される。一方、乗算器73では、該スクランブル解除信号は拡散コードI2と乗算され、その結果データI2が抽出される。また、乗算器74では、該スクランブル解除信号は拡散コードQ1と乗算され、その結果、パイロット信号が抽出される。該パイロット信号は、除算器75に入力され、除算器75において既知のパイロットシンボルDQ1で除算され、その除算値であるチャネル推定値αが求められる。
【0049】
不図示の複素共役部75で生成された該チャネル推定値αの複素共役は乗算器78、79にそれぞれ入力される。乗算器78、79は、該複素共役を、それぞれ、位相差記憶部82−1、82−2に記憶されている、パイロット信号(パイロットシンボル)の搬送波と情報データと情報データ系列DI1の搬送波の位相差補正値exp(j(θI2−θQ1))、パイロット信号(パイロットシンボル)の搬送波と情報データ系列DI2の搬送波の位相差補正値exp(j(θI1−θQ1))と乗算する。この結果、上記チャネル推定値αの複素共役は、乗算器78、79において、それぞれ、その位相が(θI2−θQ1)、(θI1−θQ1)だけ回転される。
【0050】
このようにして、送信側で付与された情報データ系列DI1、DI2の搬送波とパイロット信号(パイロットシンボル)の搬送波間の位相差が補正された上記チャネル推定値αの複素共役は、乗算器79、78から出力され、それぞれ乗算器76、77に入力される。上記データI1と上記データI2は、それぞれ乗算器76、77で、上記位相補正を施されたチャネル推定値αの複素共役と乗算され、フェージングによる位相回転が補償されて、RAKE合成部80−1、80−2に入力される。RAKE合成部80−1、80−2において、RAKE合成されたデータI1とデータI2は、それぞれ信号判定部81−1、81−2に入力され、信号判定部81−1、81−2において信号判定された後、確定した信号値DI1、DI2として出力される。
【0051】
このように、各データ系列毎に搬送波の位相を個別に予め決定しておき、これらの位相情報を基に、各情報データ系列DI1、DI2の搬送波の位相と受信側で既知のデータであるパイロット信号(パイロットシンボル)の搬送波の位相との位相差を補正するためのデータを位相差記憶部82−1、82−2に記憶しておき、各情報データ系列DI1、DI2の受信信号のフェージングによる位相の回転を補償する。必要が生じたときに、該位相差補正データを用いて、受信パイロット信号から得られるチャネル推定値αの複素共役の位相を補正することで、該補正されたチャネル推定値αの複素共役を用いて、情報データ系列信号DI1、DI2を正しく受信することができる。
【0052】
なお、上述した実施形態は、いずれも、スクランブリングコードによりスクランブルして送信する方式であるが、本発明はこれに限定されることなく、該スクランブリングコードによるスクランブルが省略された符号分割多重通信方式にも適用可能である。
【0053】
また、上記実施例では、実際の回路に設けられるアンプ等の構成要素の図示を省略しているが、実際の回路においては、どのような構成要素が必要であるかは当業者によれば容易に理解されるであろう。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、送信信号の振幅変動及び最大振幅の値を抑制できるので、増幅器の効率的な動作に寄与でき、また、送信信号出力用の増幅器として、低パワーで小型の増幅器を使用できるので、装置の小型化をも可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の送信器の一実施形態を示す図である。
【図2】本発明の受信器の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による符号分割多重方式で送信される信号の振幅−位相ダイヤグラム(コンスタレーション)を示す図である。
【図4】本発明の送信器の別の実施形態を示すブロック図である。
【図5】本発明の送信器の更に別の実施形態を示すブロック図である。
【図6】図5の実施形態において、多重するデータ系列が増加した場合の構成を示すブロック図である。
【図7】時間多重パイロットシンボルを用いる場合の受信器の実施形態を示すブロック図である。
【図8】パイロット信号をデータ信号とは異なるチャネルで送信する場合の受信器の実施形態を示すブロック図である。
【図9】従来の符号分割多重方式における拡散処理部の構成を示すブロック図である。
【図10】従来の受信側構成の例を示すブロック図である。
【図11】従来の符号分割多重方式で送信される信号の振幅−位相ダイヤグラム(コンステレーション)を示す図である。
【符号の説明】
1−I1・・・、1−Q1・・・、2−I1I・・・、2−Q1Q・・・、13、14−1、14−2、16、30−1〜30−4、31−1〜31−8、33−1〜33−4、51、52、57、71,72,73,74、76、77
乗算器
3−I1、・・・、3−Q1、・・・、35、40−1、40−2、45−1、45−2 QPSK変調器
4、17、32−1、32−2、34−1、34−2、41、43−1、43−2、44−1、44−2、46、78、79 加算器
5、10、42、50、70 アンテナ
11−1、11−2 逆拡散部
15、55、75 除算器
18、59、80−1、80−2 RAKE合成部
19、60、81−1、81−2 信号判定部
20、82−1、82−2 位相差記憶部
53 データメモリ
54 パイロット抽出部
56 複素共役部
58 パイロットタイミング同期部

Claims (10)

  1. 複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における受信装置において、
    受信した信号のスクランブリングコードによるスクランブルを逆スクランブルする逆スクランブリング手段と、
    該スクランブリング手段により得られた信号を逆拡散する逆拡散手段と、
    該逆拡散手段の出力信号の中からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出手段と、
    該パイロット信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、
    該パイロット信号に関する搬送波と上記逆拡散手段から出力されるデータ信号の搬送波との位相差に関する情報を記憶する位相差情報記憶手段と、
    該チャネル推定値の位相を、該位相差情報に基づて補正するチャネル推定値補正手段と、
    該データ信号の位相を、該チャネル推定値補正手段によって補正されたチャネル推定値に基づいて補償する補償手段と、
    該補償手段によって生成された信号に基づいて、受信データ信号の信号値を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における受信装置において、
    受信した信号を逆拡散する逆拡散手段と、
    該逆拡散手段の出力信号の中からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出手段と、
    該パイロット信号からチャネル推定値を算出するチャネル推定手段と、
    該パイロット信号に関する搬送波と上記逆拡散手段から出力されるデータ信号の搬送波との位相差に関する情報を記憶する位相差情報記憶手段と、
    該チャネル推定値の位相を、該位相差情報に基づいて補正するチャネル推定値補正手段と、
    該データ信号の位相を、該チャネル推定値補正手段によって補正されたチャネル推定値に基づいて補償する補償手段と、
    該補償手段によって生成された信号に基づいて、受信データ信号の信号値を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  3. 前記判定手段は、上記位相補償後の信号をRAKE合成した結果、得られる信号について信号判定を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記パイロット信号は、前記データ信号と時分割で多重されていることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  5. 前記パイロット信号は、前記データ信号と符号多重されていることを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  6. 複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における受信方法において、
    (a)受信した信号のスクランブリングコードによるスクランブルを逆スクランブルするステップと、
    (b)該ステップ(a)により得られた信号を逆拡散するステップと、
    (c)該ステップ(b)の出力信号の中からパイロット信号を抽出するステップと、
    (d)該ステップ(c)からチャネル推定値を算出するステップと、
    (e)該パイロット信号に関する搬送波と上記ステップ(b)から出力されるデータ信号の搬送波との位相差に関する情報を記憶するステップと、
    (f)該チャネル推定値の位相を、該位相差情報に基づて補正するステップと、
    (g)該データ信号の位相を、該ステップ(f)によって補正されたチャネル推定値に基づいて補償するステップと、
    (h)該ステップ(g)によって生成された信号に基づいて、受信データ信号の信号値を判定するステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  7. 複数のデータ系列を複数の拡散符号コードで拡散・逆拡散して送受信する符号分割多重通信における受信方法において、
    (i)受信した信号を逆拡散するステップと、
    (j)該ステップ(i)の出力信号の中からパイロット信号を抽出するステップと、
    (k)該パイロット信号からチャネル推定値を算出するステップと、
    (l)該パイロット信号に関する搬送波と上記ステップ(b)から出力されるデータ信号の搬送波との位相差に関する情報を記憶するステップと、
    (m)該チャネル推定値の位相を、該位相差情報に基づいて補正するステップと、
    (n)該データ信号の位相を、該ステップ(m)によって補正されたチャネル推定値に基づいて補正するステップと、
    (o)該ステップ(n)によって生成された信号に基づいて、受信データ信号の信号値を判定するステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  8. 前記ステップ(h)及びステップ(o)は、上記位相補償後の信号をRAKE合成した結果、得られる信号について信号判定を行うことを特徴とする請求項6または7に記載の受信方法。
  9. 前記パイロット信号は、前記データ信号と時分割で多重されていることを特徴とする請求項6または7に記載の受信方法。
  10. 前記パイロット信号は、前記データ信号と符号多重されていることを特徴とする請求項6または7に記載の受信方法。
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