JP2000138721A - 通信装置及びピーク電力抑圧方法 - Google Patents

通信装置及びピーク電力抑圧方法

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JP2000138721A
JP2000138721A JP10324112A JP32411298A JP2000138721A JP 2000138721 A JP2000138721 A JP 2000138721A JP 10324112 A JP10324112 A JP 10324112A JP 32411298 A JP32411298 A JP 32411298A JP 2000138721 A JP2000138721 A JP 2000138721A
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phase
phase rotation
rotation angle
channel signal
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勝彦 平松
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/06Channels characterised by the type of signal the signals being represented by different frequencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のユーザに対して同時に送信される
信号の加算値におけるピーク電力を抑圧すること。 【解決手段】 変調回路101から変調回路104は、
4つのユーザの送信信号(送信データに周期的にパイロ
ットシンボルが挿入された基本スロットを用いた)、又
はパイロット信号を含む制御信号と3つのユーザの送信
信号(送信データにパイロットシンボルが挿入されない
基本スロットを用いた)を変調する。位相回転回路10
5から位相回転回路108は、ユーザ総数に応じて、変
調回路101から変調回路104の出力信号を位相回転
させる。加算回路I109は、位相回転回路105から
位相回転回路108の出力信号の同相成分を加算し、加
算回路Q110は、位相回転回路105から位相回転回
路108の出力信号の直交成分を加算する。無線部11
5は、加算回路I109及び加算回路Q110の出力信
号を、無線周波数に変調し、さらに増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のユーザに対
して各ユーザの信号を同時に送信する通信装置及びその
ピーク電力抑圧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、急速に普及してきている自動車電
話、携帯電話等の無線通信システムは、同一の周波数帯
域で複数局が同時に通信を行う多元アクセス方式を採用
している。
【0003】以下、無線通信システムに使用される従来
の通信装置から送信される信号の流れについて、図面を
参照して詳細に説明する。
【0004】図9は、従来の通信装置の構成を示すブロ
ック図である。図9において、ユーザ1からユーザ4の
各送信信号は、それぞれ変調回路901から変調回路9
04に送られ、1次変調及び2次変調され、さらに同相
成分(I-ch:In-phase channel)と直交成分(Q-ch:Quad
rature-phase channel)とに分離される。
【0005】そして、各信号の同相成分及び直交成分
は、それぞれ加算回路I905及び加算回路Q906に
送られ、各成分ごとに加算される。加算回路I905及
び加算回路Q906が出力した信号はそれぞれ帯域制限
フィルタ907及び帯域制限フィルタ908に送られ、
帯域制限がなされる。
【0006】帯域制限フィルタ907及び帯域制限フィ
ルタ908が出力した信号は、それぞれD/A変換器9
09及びD/A変換器910に送られ、アナログ信号に
変換される。D/A変換器909及びD/A変換器91
0が出力した信号は、それぞれ無線部911に送られ、
無線周波数に変調される。
【0007】このように、従来の通信装置は、複数の各
ユーザに対する信号を変調した後に加算し、加算した信
号をアナログに変換した後に送信電力を増幅している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の通
信装置は、同じ位相を持つ複数の信号を加算するので、
ピーク電力が平均電力に比べて非常に高くなってしま
い、ピーク時のひずみを抑えるために大型で発熱量が大
きい増幅器を使用しなければならないという問題を有す
る。
【0009】また、「ディジタル方式MCAシステム標
準規格RCR STD−32」において、固定シンボル
を位相回転して通常のデータと異なる位置に配置するこ
とにより、固定シンボルにおけるピーク電力を抑圧する
方法が開示されているが、この方法でもデータ区間のピ
ーク電力を抑圧できない。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、複数の通信相手に対して同時に送信される信号
の加算値におけるピーク電力を抑圧する通信装置及びピ
ーク電力抑圧方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、複数の通信相手に対して各通信相手の信
号をそれぞれ位相変調した後、各信号の位相を通信相手
毎に互いに異なる回転量で回転させて加算し、加算した
信号を増幅する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、複数の通
信相手に送信する信号をそれぞれ位相変調する変調手段
と、位相変調された各信号の位相を前記複数の通信相手
毎に相互に異なる回転量で回転させる位相回転手段と、
位相を回転した各信号を合成する合成手段と、を具備す
る構成を採る。
【0013】この構成によれば、位相変調された複数の
前記信号は、相互に異なる回転量で回転されることによ
り、これらの複数の信号を同時に送信するときのピーク
電力を抑圧することができる。これにより、平均電力に
対するピーク電力の比を抑圧できるとともに、増幅動作
時におけるダイナミックレンジが抑えられるので、無線
部内に備えられた送信増幅器に発生する熱も抑えられ
る。したがって、安価かつ小型な送信増幅器を用いるこ
とができる。
【0014】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記複数の通信相手に送信する信号は、データに既
知参照信号が挿入された複数の個別チャネル信号を含む
構成を採る。
【0015】この構成によれば、送信データにパイロッ
トシンボルが周期的に挿入された基本スロットを用い
て、複数の通信相手に対する信号を同時に送信する場合
においても、送信時のピーク電力を抑圧することができ
るので、安価かつ小型な送信増幅器を用いることができ
る。
【0016】本発明の第3の態様は、第1の態様におい
て、前記複数の通信相手に送信する信号は、既知参照信
号を含む共通制御チャネル信号と、複数の前記個別チャ
ネル信号と、を含む構成を採る。
【0017】この構成によれば、複数の通信相手に対す
る信号が、パイロットシンボルを含まない基本スロット
を用いて個別チャネルで送信され、また、パイロット信
号を含む信号は、ユーザ信号とは別の専用のチャネルで
送信される場合においても、パイロット信号を含む信号
は、1つの通信相手とみなされて送信されるので、これ
らの信号を同時に送信するときのピーク電力を抑圧する
ことができる。
【0018】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、前記複数の通信相手に対して、それぞれの位相回転
量を報知する位相回転量報知手段を具備する構成を採
る。
【0019】この構成によれば、前記複数の通信相手
は、共通制御チャネル信号と個別チャネル信号との位相
回転量を認知できるので、送信された信号を正確に受信
することができる。
【0020】本発明の第5の態様は、第2の態様から第
4の態様のいずれかにおいて、前記位相回転手段は、チ
ャネル信号総数に基づいて位相回転角を算出し、算出し
た位相回転角だけそれぞれのチャネル信号について位相
を回転する構成を採る。
【0021】本発明の第6の態様は、第5の態様におい
て、前記位相回転手段は、変調信号の信号点配置におけ
る位相差をチャネル信号総数で除して基本角度を算出
し、基本角度にチャネル信号番号を乗算した値を位相回
転角とする構成を採る。
【0022】この構成によれば、各チャネル信号をバラ
ンス良く配置できるので、平均電力に対するピーク電力
の比を最小にすることができる。
【0023】本発明の第7の態様は、第2の態様から第
4の態様のいずれかにおいて、前記位相回転手段は、予
め算出された位相回転角を記憶し、算出した位相回転角
だけ信号を回転させる構成を採る。
【0024】この構成によれば、位相回転候補数を設定
して位相回転角を予め算出することができるので、位相
回転角をROM化することができ、位相回転回路におけ
る位相回転角を算出するための演算量を削減でき、回路
規模を小さくできる。
【0025】本発明の第8の態様は、第7の態様におい
て、前記位相回転手段は、変調信号の信号点配置におけ
る位相差を定数で除して基本角度を算出し、チャネル信
号番号を前記定数でモジューロ演算して基本角度に乗算
した値を位相回転角とする構成を採る。
【0026】この構成によれば、モジューロ演算を用い
て位相回転角を算出できるので、各チャネル信号をバラ
ンス良く配置できる。
【0027】本発明の第9の態様は、第7の態様におい
て、前記位相回転手段は、変調信号の信号点配置におけ
る位相差を定数で除して基本角度を算出し、チャネル信
号番号をキーとして乱数を発生させ、前記乱数を前記定
数でモジューロ演算して基本角度を乗算した値を位相回
転角とする構成を採る。
【0028】この構成によれば、位相回転角をランダマ
イズして算出できるので、本発明の第8の態様に比べて
さらに各チャネル信号をバランス良く配置できる。
【0029】本発明の第10の態様は、第7の態様にお
いて、チャネル信号が新規に発生した場合、前回のスロ
ットの合成信号に基づいて新規チャネル信号の位相回転
角を算出し、算出結果を位相回転手段に出力する回転角
割当手段を具備する構成を採る。
【0030】本発明の第11の態様は、第10の態様に
おいて、前記回転角割当手段は、定数を整数倍した値を
候補位相回転角と設定し、前回のスロットの合成信号に
各候補位相回転角における変調信号を加算して最大電力
を逐次算出し、算出した最大電力が最小となる候補位相
回転角を新規ユーザの位相回転角とする構成を採る。
【0031】この構成によれば、チャネル信号が新規に
発生した場合、平均電力に対するピーク電力の比を抑圧
するように新規のチャネル信号の位相回転角を算出する
ことができる。
【0032】本発明の第12の態様は、それぞれ位相変
調され、それぞれ所定の位相回転量だけ位相回転された
共通制御チャネル信号及び個別チャネル信号を受信する
受信手段と、前記チャネル信号を送信した通信相手から
報知された前記共通制御チャネル信号についての位相回
転量に基づいて前記共通制御チャネル信号の位相を回転
させる位相回転手段と、を具備する構成を採る。
【0033】この構成によれば、位相変調された後、位
相回転された前記共通制御チャネル信号及び前記個別チ
ャネル信号を受信するときに、前記チャネル信号を送信
した通話相手から、前記共通制御チャネル信号及び前記
個別チャネル信号の位相回転量を報知される場合におい
ては、前記共通チャネル信号の位相回転量に基づいて前
記共通チャネル信号の位相を回転させるので、前記個別
チャネル信号を正確に同期検波することができる。
【0034】本発明の第13の態様は、第12の態様に
おいて、前記位相回転手段は、前記共通制御チャネル信
号と前記個別チャネル信号間の位相差から位相回転量を
推定する位相回転量推定手段を具備し、推定された位相
回転量に基づいて前記共通制御チャネル信号の位相を回
転させる構成を採る。
【0035】この構成によれば、位相変調された後、位
相回転された前記共通制御チャネル信号及び前記個別チ
ャネル信号を受信するときに、前記チャネル信号を送信
した通話相手から、前記共通制御チャネル信号及び前記
個別チャネル信号の位相回転量が報知されない場合にお
いても、前記個別チャネル信号と前記共通制御チャネル
信号との位相差を位相回転量として推定できるので、前
記個別チャネル信号を正確に同期検波することができ
る。
【0036】本発明の第14の態様は、第13の態様に
おいて、前記位相回転量推定手段は、複数スロット分の
前記位相差の平均値から位相回転量を推定する構成を採
る。
【0037】この構成によれば、前記個別チャネルと前
記共通制御チャネルとの前記位相差を推定した後、複数
スロットについての前期位相差の平均値を算出するの
で、さらに正確な位相回転量を推定することができる。
したがって、前記個別チャネル信号をより正確に同期検
波することができる。
【0038】本発明の第15の態様の基地局装置は、第
1の態様から第11の態様のいずれかの通信装置を具備
し、複数の通信相手に対して、複数のチャネル信号を同
時に送信する構成を採る。
【0039】本発明の第16の態様の無線通信端末装置
は、第15の態様の基地局装置と無線通信を行う第12
の態様から第14の態様のいずれかの通信装置を備えた
構成を採る。
【0040】本発明の第17の態様の無線通信システム
は、第15の態様の基地局装置と第16の態様の無線通
信端末装置とにより無線通信を行う構成を採る。
【0041】本発明の第18の態様は、複数の通信相手
に送信する信号をそれぞれ位相変調し、位相変調された
各信号の位相を前記複数の通信相手毎に相互に異なる回
転量で回転させ、位相を回転した各信号を合成する方法
を採る。
【0042】この方法によれば、位相変調された複数の
前記信号は、相互に異なる回転量で回転されることによ
り、これらの複数の信号を同時に送信するときのピーク
電力を抑圧することができる。これにより、平均電力に
対するピーク電力の比を抑圧できるとともに、増幅動作
時におけるダイナミックレンジが抑えられるので、無線
部内に備えられた送信増幅器に発生する熱も抑えられ
る。したがって、安価かつ小型な送信増幅器を用いるこ
とができる。
【0043】本発明の第19の態様は、第18の態様に
おいて、前記複数の通信相手に送信する信号は、データ
に既知参照信号が挿入された複数の個別チャネル信号を
含む方法を採る。
【0044】この方法によれば、送信データにパイロッ
トシンボルが周期的に挿入された基本スロットを用い
て、複数の通信相手に対する信号を同時に送信する場合
においても、送信時のピーク電力を抑圧することができ
るので、安価かつ小型な送信増幅器を用いることができ
る。
【0045】本発明の第20の態様は、第18の態様に
おいて、前記複数の通信相手に送信する信号は、既知参
照信号を含む共通制御チャネル信号と、複数の前記個別
チャネル信号と、を含む方法を採る。
【0046】この方法によれば、複数の通信相手に対す
る信号が、パイロットシンボルを含まない基本スロット
を用いて個別チャネルで送信され、また、パイロット信
号を含む信号は、ユーザ信号とは別の専用のチャネルで
送信される場合においても、パイロット信号を含む信号
は、1つの通信相手とみなされて送信されるので、これ
らの信号を同時に送信するときのピーク電力を抑圧する
ことができる。
【0047】本発明の第21の態様は、第20の態様に
おいて、前記複数の通信相手に対して、それぞれの位相
回転量を報知する方法を採る。
【0048】この方法によれば、前記複数の通信相手
は、共通制御チャネル信号と個別チャネル信号との位相
回転量を認知できるので、送信された信号を正確に受信
することができる。
【0049】本発明の第22の態様は、第19の態様か
ら第21の態様のいずれかにおいて、チャネル信号総数
に基づいて位相回転角を算出し、算出した位相回転角だ
けそれぞれのチャネル信号について位相を回転する方法
を採る。
【0050】本発明の第23の態様は、第22の態様に
おいて、変調信号の信号点配置における位相差をチャネ
ル信号総数で除して基本角度を算出し、基本角度にチャ
ネル信号番号を乗算した値を位相回転角とする方法を採
る。
【0051】この方法によれば、各チャネル信号をバラ
ンス良く配置できるので、平均電力に対するピーク電力
の比を最小にすることができる。
【0052】本発明の第24の態様は、第19の態様か
ら第21の態様のいずれかにおいて、予め算出された位
相回転角を記憶し、算出した位相回転角だけ信号を回転
させる方法を採る。
【0053】この方法によれば、位相回転候補数を設定
して位相回転角を予め算出することができるので、位相
回転角をROM化することができ、位相回転回路におけ
る位相回転角を算出するための演算量を削減でき、回路
規模を小さくできる。
【0054】本発明の第25の態様は、第24の態様に
おいて、変調信号の信号点配置における位相差を定数で
除して基本角度を算出し、チャネル信号番号を前記定数
でモジューロ演算して基本角度に乗算した値を位相回転
角とする方法を採る。
【0055】この方法によれば、モジューロ演算を用い
て位相回転角を算出できるので、各チャネル信号をバラ
ンス良く配置できる。
【0056】本発明の第26の態様は、第24の態様に
おいて、変調信号の信号点配置における位相差を定数で
除して基本角度を算出し、チャネル信号番号をキーとし
て乱数を発生させ、前記乱数を前記定数でモジューロ演
算して基本角度を乗算した値を位相回転角とする方法を
採る。
【0057】この方法によれば、位相回転角をランダマ
イズして算出できるので、本発明の第25の態様に比べ
てさらに各チャネル信号をバランス良く配置できる。
【0058】本発明の第27の態様は、第24の態様に
おいて、チャネル信号が新規に発生した場合、前回のス
ロットの合成信号に基づいて新規チャネル信号の位相回
転角をする方法を採る。
【0059】本発明の第28の態様は、第27の態様に
おいて、定数を整数倍した値を候補位相回転角と設定
し、前回のスロットの合成信号に各候補位相回転角にお
ける変調信号を加算して最大電力を逐次算出し、算出し
た最大電力が最小となる候補位相回転角を新規ユーザの
位相回転角とする方法を採る。
【0060】この方法によれば、チャネル信号が新規に
発生した場合、平均電力に対するピーク電力の比を抑圧
するように新規のチャネル信号の位相回転角を算出する
ことができる。
【0061】本発明の第29の態様は、それぞれ位相変
調され、それぞれ所定の位相回転量だけ位相回転された
共通制御チャネル信号及び個別チャネル信号を受信し、
前記チャネル信号を送信した通信相手から報知された前
記共通制御チャネル信号についての位相回転量に基づい
て前記共通制御チャネル信号の位相を回転させる方法を
採る。
【0062】この方法によれば、位相変調された後、位
相回転された前記共通制御チャネル信号及び前記個別チ
ャネル信号を受信するときに、前記チャネル信号を送信
した通話相手から、前記共通制御チャネル信号及び前記
個別チャネル信号の位相回転量を報知される場合におい
ては、前記共通チャネル信号の位相回転量に基づいて前
記共通チャネル信号の位相を回転させるので、前記個別
チャネル信号を正確に同期検波することができる。
【0063】本発明の第30の態様は、第29の態様に
おいて、前記共通制御チャネル信号と前記個別チャネル
信号間の位相差から位相回転量を推定し、推定された位
相回転量に基づいて前記共通制御チャネル信号の位相を
回転させる方法を採る。
【0064】この方法によれば、位相変調された後、位
相回転された前記共通制御チャネル信号及び前記個別チ
ャネル信号を受信するときに、前記チャネル信号を送信
した通話相手から、前記共通制御チャネル信号及び前記
個別チャネル信号の位相回転量が報知されない場合にお
いても、前記個別チャネル信号と前記共通制御チャネル
信号との位相差を位相回転量として推定できるので、前
記個別チャネル信号を正確に同期検波することができ
る。
【0065】本発明の第31の態様は、第30の態様に
おいて、複数スロット分の前記位相差の平均値から位相
回転量を推定する方法を採る。
【0066】この方法によれば、前記個別チャネルと前
記共通制御チャネルとの前記位相差を推定した後、複数
スロットについての前期位相差の平均値を算出するの
で、さらに正確な位相回転量を推定することができる。
したがって、前記個別チャネル信号をより正確に同期検
波することができる。
【0067】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、変
調方式として、位相変調方式、具体的には、QPSK変
調方式を用いる。
【0068】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る通信装置(基地局)の構成を示すブロック
図である。図2は、実施の形態1に係る通信装置(移動
局)の構成を示すブロック図である。また、本実施の形
態においては、送信データシンボルに一定周期ごとに既
知シンボル(パイロットシンボル)を挿入した基本スロ
ットを用いて、各ユーザ信号の通信を行う。
【0069】図1において、ユーザ1からユーザ4の各
送信信号は、それぞれ変調回路101から変調回路10
4に送られる。各送信信号は、変調回路101から変調
回路104により、1次変調及び2次変調され、さらに
同相成分(I-ch:In-phase channel)と直交成分(Q-ch:
Quadrature-phase channel)とに分離される。
【0070】変調回路101から変調回路104が出力
した各信号は、それぞれ位相回転回路105から位相回
転回路108により位相を回転させられる。位相回転回
路105から位相回転回路108が出力した各信号の同
相成分及び直交成分は、それぞれ加算回路I109及び
加算回路Q110に送られ、各成分ごとに加算される。
【0071】加算回路I109及び加算回路Q110が
出力した信号は、それぞれ帯域制限フィルタ111及び
帯域制限フィルタ112に出力され、帯域制限がなされ
る。
【0072】帯域制限フィルタ111及び帯域制限フィ
ルタ112が出力した信号は、それぞれD/A変換器1
13及びD/A変換器114に出力され、アナログ信号
に変換される。
【0073】D/A変換器113及びD/A変換器11
4が出力した信号は、それぞれ無線部115に出力さ
れ、無線周波数に変調される。無線部115が変調した
信号は、図示しないアンテナを介して移動局に送信され
る。
【0074】一方、図1に示す実施の形態1に係る通信
装置(基地局)が送信した信号は、図2に示す実施の形
態1に係る通信装置(移動局)により受信される。すな
わち、図1に示す通信装置(基地局)が送信した信号
は、アンテナ201を介して、図2に示す通信装置(移
動局)により受信される。
【0075】アンテナ201により受信された信号は、
無線部202に出力され、増幅、周波数変換、及び直交
検波されて、ベースバンド信号となる。このベースバン
ド信号は、A/D変換器203に送られる。
【0076】A/D変換器203では、無線部202か
ら送られたベースバンド信号は、ディジタルベースバン
ド信号に変換された後、個別チャネル用逆拡散回路20
4に送られる。
【0077】個別チャネル用逆拡散回路204では、A
/D変換器203から送られたディジタルベースバンド
信号は、逆拡散処理がなされた後、チャネル推定回路2
05と同期検波回路206とに出力される。
【0078】チャネル推定回路205では、個別チャネ
ル用逆拡散回路204から送られた信号は、この信号に
挿入されたパイロットシンボルが用いられて、チャネル
推定が行われる。このチャネル推定による結果(チャネ
ル推定値)は、同期検波回路206に送られる。
【0079】同期検波回路206では、個別チャネル用
逆拡散回路204から送られた信号は、チャネル推定回
路205から送られたチャネル推定値で補正された後、
同期検波が行われて受信信号とされる。
【0080】次に、図1に示す通信装置(基地局)及び
図2に示す通信装置(移動局)における各構成要素が行
う動作について説明する。
【0081】まず、図1に示す通信装置(基地局)にお
いて、変調回路101は、ユーザ1に送信する信号を1
次変調することによりマッピングを行う。また、変調回
路101は、1次変調を行った信号に2次変調を施し、
さらに、同相成分と直交成分とに分離して、位相回転回
路105に出力する。変調回路102から変調回路10
4は、ユーザ2からユーザ4の送信信号に対して上記と
同様な処理を行う。
【0082】位相回転回路105から位相回転回路10
8は、それぞれ変調されたユーザ1からユーザ4の送信
信号を位相回転させる。このとき、回転させる位相角θ
nは、ユーザの総数N、どのユーザの送信信号であるか
を示すユーザ番号n、及び、上記の変調時の信号マッピ
ングにおける隣り合わせの信号点間の位相(以下「隣り
合わせ位相」という。)に応じて、決定される。
【0083】具体的には、隣り合わせ位相をユーザの総
数Nで割った値(以下「位相変化量の刻み値」とい
う。)を算出し、ユーザ番号nから1を減算した値に位
相変化量の刻み値を掛けて、変調されたn番目のユーザ
の信号の位相回転角θnを算出する。
【0084】位相回転回路105から位相回転回路10
8は、すべての信号に対して上記の計算を行った後、変
調されたn番目のユーザの信号についてθnだけ位相回
転させる。
【0085】例えば、QPSK変調方式の場合、隣り合
わせ位相は、π/2(rad)であるので、θnは以下
に示す式(1)で表現される。
【0086】
【数1】 ここで、ユーザの総数Nに4を代入すると、θ1=0
(rad)、θ2=π/8(rad)、θ3=π/4(r
ad)、θ4=3π/8(rad)となる。すなわち、
位相回転回路105はユーザ1の信号を0度だけ位相回
転させ、位相回転回路106はユーザ2の信号を22.
5度だけ位相回転させ、位相回転回路107はユーザ3
の信号を45度だけ位相回転させ、位相回転回路108
はユーザ4の信号を67.5度だけ位相回転させる。
【0087】上記のように位相回転されたユーザ1から
ユーザ4の信号点をIQ軸平面に配置した様子を図3に
示す。図3(a)は、ユーザ1の信号点の配置を示し、
位相回転していない状態である。そして、ユーザ2から
ユーザ4の信号点は、それぞれ、ユーザ1の信号点の配
置位置に対し、原点を中心にして時計周り方向に、2
2.5度、45度、67.5度だけ位相回転させた位置
に配置される。図3(b)、図3(c)及び図3(d)
は、それぞれユーザ2、ユーザ3及びユーザ4の信号点
の配置を示す。
【0088】そして、全てのユーザの信号点をIQ軸平
面に配置した様子を図4に示す。図4に示すように、I
Q軸平面において、信号点は等間隔に配置される。
【0089】位相回転回路105から位相回転回路10
8は、以上のような位相回転処理を行った後、ユーザ1
からユーザ4の信号の同相成分と直交成分とをそれぞれ
加算回路I109及び加算回路Q110に出力する。
【0090】加算回路I109及び加算回路Q110
は、位相回転後のユーザ1からユーザ4の信号を、それ
ぞれ、同相成分及び直交成分ごとに加算し、加算後の同
相成分及び直交成分を、それぞれ帯域制限フィルタ11
1及び帯域制限フィルタ112に出力する。
【0091】帯域制限フィルタ111及び帯域制限フィ
ルタ112は、加算回路I109及び加算回路Q110
が出力した信号に帯域制限を施し、これをD/A変換器
113及びD/A変換器114に出力する。
【0092】D/A変換器113及びD/A変換器11
4は、帯域制限フィルタ111及び帯域制限フィルタ1
12が出力した信号をアナログ信号に変換し、これを無
線部115に出力する。
【0093】無線部115は、D/A変換器113及び
D/A変換器114が出力した信号を無線周波数に変調
し、さらに、これを内部に備えられた送信増幅器により
増幅した後、図示しないアンテナを介して移動局に送信
する。
【0094】一方、図2に示す通信装置(移動局)にお
いて、無線部202は、アンテナ201を介して受信さ
れた信号を、増幅、周波数変換、及び直交検波して、A
/D変換器203に送る。
【0095】A/D変換器203は、無線部202から
送られた信号を、ディジタルベースバンド信号に変換し
て、個別チャネル用逆拡散回路204に送る。
【0096】個別チャネル用逆拡散回路204は、A/
D変換器203から送られたディジタルベースバンド信
号に逆拡散処理を施して、チャネル推定回路205と同
期検波回路206に送る。
【0097】チャネル推定回路205は、個別チャネル
用逆拡散回路204から送られた信号におけるパイロッ
トシンボルを参照してチャネル推定を行い、チャネル推
定値を同期検波回路206に送る。
【0098】同期検波回路206は、個別チャネル用逆
拡散回路204から送られた信号を、チャネル推定回路
205から送られたチャネル推定値で補正した後、同期
検波処理を施して、受信信号を取り出す。以上が、図1
及び図2に示す通信装置における各構成要素の動作であ
る。
【0099】以下、ピーク電力対平均電力について、従
来方式の通信装置と実施の形態1の通信装置とを比較す
る。なお、以下の計算において送信電力を1とする。送
信電力は、図3において原点と各信号点の配置位置との
距離で表現される。
【0100】従来方式の通信装置は、すべてのユーザの
信号点配置が、図3(a)に示すものとなり、すべての
ユーザの信号が図3(a)のa1に配置されたとき等に
ピークとなる。ピーク時において、各ユーザの同相成分
及び直交成分の電圧はすべて0.707になるので、各
同相成分電圧を加算して2乗した値と各直交成分電圧を
加算して2乗した値の和であるピーク電力は16.00
0となる。そして、同様な方法ですべての組み合わせに
ついて電力を計算し、平均電力を算出すると、4.00
0となる。したがって、従来方式の通信装置におけるピ
ーク電力対平均電力は4.000である。
【0101】一方、実施の形態1の通信装置は、ユーザ
1の信号点が図3(a)のa1に配置され、ユーザ2の
信号点が図3(b)のb1に配置され、ユーザ3の信号
点が図3(c)のc1に配置され、ユーザ4の信号点が
図3(d)のd1に配置されたとき等にピークとなる。
ピーク時において、ユーザ1の同相成分及び直交成分の
電圧はそれぞれ0.707、0.707、ユーザ2の同
相成分及び直交成分の電圧はそれぞれ0.924、0.
383、ユーザ3の同相成分及び直交成分の電圧はそれ
ぞれ1.000、0.000、ユーザ4の同相成分及び
直交成分の電圧はそれぞれ0.383、0.924とな
るので、各同相成分電圧を加算して2乗した値と各直交
成分電圧を加算して2乗した値の和であるピーク電力が
13.137となる。そして、平均電力が4.000で
あるので、実施の形態1の通信装置におけるピーク電力
対平均電力は3.284である。
【0102】よって、実施の形態1の通信装置を使用す
ることにより、従来方式の通信装置を使用した場合に比
べてピーク電力を約18%程度削減することができる。
【0103】このように、本実施の形態によれば、複数
のユーザの信号を同時に送信する際に、変調した信号の
信号点を位相回転させることにより、無線部115内に
備えられた送信増幅器は、増幅動作時におけるダイナミ
ックレンジが抑えられるので、このときに発生する熱も
抑えられる。したがって、上記送信増幅器は、従来方式
の通信装置よりも、安価かつ小型のものを用いることが
できる。
【0104】さらに、本実施の形態の通信装置によれ
ば、送信するユーザ信号の数に応じて、位相変調後の各
信号点の配置を位相回転させるので、装置本体に変更を
加えることなく、送信するユーザ数を用途に合わせて柔
軟に増減させることができる。
【0105】また、本実施の形態によれば、通信装置
(基地局)において、ユーザの送信信号の信号点を位相
回転させているが、通信装置(移動局)においては、受
信した信号に挿入されたパイロットシンボルを参照し
て、同期検波処理を行うので、何の支障もなく受信信号
を取り出すことができる。
【0106】(実施の形態2)実施の形態2は、位相回
転候補数を予め設定することにより、総ユーザ数によら
ず位相回転角を決定する形態である。実施の形態2にお
ける通信装置(基地局)の構成は、図1に示したものと
同様であるので説明を省略する。
【0107】実施の形態2では、n番目のユーザの識別
番号をIDn、位相回転候補数をM、隣のシンボルとの
位相差をδとし、以下に示す式によってn番目のユーザ
の信号の位相回転角θnを予め算出する。なお、式
(2)における「%」は、モジューロ演算である。
【0108】
【数2】 そして、算出した位相回転角θnを各位相回転回路に記
憶させる。位相回転回路は、入力した信号を記憶した位
相回転角θnだけ位相回転させる。
【0109】このように、位相回転候補数を設定して位
相回転角θnを予め算出することにより、位相回転角θn
をROM化することができるので、位相回転回路におけ
る位相回転角を算出するための演算量を削減でき、回路
規模を小さくできる。
【0110】また、位相回転角θnを十分にランダマイ
ズするために、ユーザの識別番号をIDnを乱数発生の
キーとして用いて、以下に示す式によってn番目のユー
ザの信号の位相回転角θnを予め算出することもでき
る。なお、式(3)における「rand()」は、乱数発生モ
ジュールである。
【0111】
【数3】 このように、ランダマイズすることにより、さらにピー
ク電力を抑圧することができる。 (実施の形態3)実施の形態3は、ユーザが新規に発生
した場合に、送信電力のピークを最小にするように、過
去の送信信号に基づいて、新規ユーザの信号に対して位
相回転する量を割り当てる形態である。ここでは、一例
として、ユーザ1からユーザ3の信号が送信されている
ときに、ユーザ4が追加される例を説明する。
【0112】図5は、実施の形態3における通信装置
(基地局)の構成を示すブロック図である。なお、図5
に示す通信装置において、図1に示す通信装置と共通す
る部分については、図1と同一符号を付して説明を省略
する。
【0113】図5に示す通信装置は、図1の通信装置
に、スイッチ501と、位相回転回転量割り当て回路5
02とを追加した構成を採る。
【0114】変調回路104は、新規に追加されたユー
ザ4の送信信号を変調して、これをスイッチ501に送
る。スイッチ501は、変調回路104が出力した信号
を位相回転量割り当て回路502に送る。
【0115】位相回転量割り当て回路502は、スイッ
チ501から送られた変調回路104の出力信号、及
び、前回スロットのユーザ1からユーザ3の合成結果、
すなわち加算回路I109及び加算回路Q110の出力
信号を入力する。そして、位相回転量割り当て回路50
2は、上記の信号に基づいて、無線部115内の送信増
幅器が消費する電力が最小となるように、ユーザ4に割
り当てる位相回転量θを算出する。
【0116】具体的には、位相回転量割り当て回路50
2は、以下に示すように、ユーザ4に割り当てる位相回
転量θを算出する。
【0117】まず、以下に示す式(4)により、位相回
転量の候補M(0〜M−1)のすべてについて消費され
る電力が計算され、さらに、電力が最小となる位相回転
量番号mが算出される。
【0118】
【数4】 式(4)では、スロット(k−1)の合成信号vk-1
l番目のシンボルに対して、新規に追加されたユーザの
l番目の信号s(l)に位相回転量exp(jmδ/
M)を乗じた値を加算し、次に、これをシンボルL(0
〜L−1)のすべてについて計算して総和をとった値、
すなわち電力が、位相回転量の候補M(0〜M−1)の
すべてに対応して算出される。さらに、このようにして
算出された電力のうち、最小の電力に対応する位相回転
量番号mが算出される。
【0119】この後、式(4)で算出された位相回転量
番号mを、以下示す式(5)に代入して、ユーザ4に割
り当てる位相回転量θが算出される。
【0120】
【数5】 ここで、δは、位相変調方式の隣のシンボルとの位相差
である。
【0121】位相回転量割り当て回路502は、上記の
ような計算を行った後、位相回転回路108に位相回転
量を送る。位相回転回路108は、位相回転量割り当て
回路502が出力した位相回転量だけ、スイッチ501
を通して送られた変調回路104の出力信号を位相回転
させる。この後の動作は、実施の形態1における通信装
置と同様であるので、説明を省略する。
【0122】このように、過去の送信信号に基づいて、
無線部115内の送信増幅器が消費する電力が最小とな
るように、新規ユーザの信号の位相回転角を算出するこ
とにより、ユーザが新規に発生した場合でも、平均電力
に対するピーク電力の比を抑圧することができる。
【0123】なお、実施の形態3においては、3つのユ
ーザの信号が送信されているときに、新規にユーザが追
加される場合の形態について説明したが、本発明はこれ
に限られず、新規ユーザが追加される前に、送信されて
いるユーザの数はこれに限定されない。
【0124】また、上記各実施の形態においてユーザ数
を4として説明しているが、本発明はユーザ数について
の制限はない。
【0125】また、上記各実施の形態においては、変調
方式としてQPSK変調方式を採用しているが、本発明
はこれに限られず、BPSK変調方式、π/4シフトQ
PSK変調方式、16値QAM変調方式等の位相変調方
式を用いても同様の効果を得ることができる。
【0126】(実施の形態4)前述した実施の形態1か
ら実施の形態3においては、送信側は、送信データにパ
イロットシンボルを挿入した基本スロットを用いて通信
を行う。したがって、送信データとパイロットシンボル
との間に位相差がないため、受信側は、パイロットシン
ボルのチャネル推定結果を用いて、送信データの同期検
波をすることができる。
【0127】一方、実施の形態4及び後述する実施の形
態5は、送信側は、パイロットシンボルをユーザの送信
信号に挿入する通信方法に代えて、送信データとパイロ
ット信号とをそれぞれ別のチャネルで通信を行う方法を
用いる。この場合には、送信データとパイロット信号と
の間には、位相差が生ずるため、受信側は、この位相差
を補正して、送信データの同期検波を行う必要がある。
この位相差の補正方法について、実施の形態4及び後述
する実施の形態5で説明する。
【0128】実施の形態4は、送信側が、受信側に対し
て、位相回転量(送信データとパイロット信号との位相
差)を報知する場合の形態である。図6は、実施の形態
4に係る通信装置(基地局)の構成を示すブロック図で
ある。ここでは、通信を行うユーザの総数を3とした場
合について以下の説明を行うが、ユーザの総数に限定は
ない。
【0129】まず、本実施の形態における通信装置(基
地局)において、ユーザ1からユーザ3の各送信信号
は、それぞれ変調回路101から変調回路103に送ら
れる。また、パイロット信号を含む制御信号は、変調回
路104に送られる。
【0130】ユーザ1からユーザ3の各送信信号及び制
御信号は、それぞれ変調回路101から変調回路104
により1次変調及び2次変調された後、同相成分と直交
成分とに分離される。変調回路101から変調回路10
4により変調された各信号の同相成分及び直交成分は、
位相回転回路105から位相回転回路108により、位
相回転される。ここで、位相回転回路105から位相回
転回路108による各位相回転量は、制御信号を1つの
ユーザとみなし、総ユーザが4である条件のもとで、上
記式(1)により算出される。
【0131】上記のように位相回転回路105から位相
回転回路108により位相回転された各信号の同相成分
は、加算回路I109に送られて加算され、また、各信
号の直交成分は、加算回路Q110に送られて加算され
る。
【0132】加算回路I109及び加算回路Q110に
より加算された信号は、それぞれ帯域制限フィルタ11
1及び帯域制限フィルタ112により帯域制限がなさ
れ、また、それぞれD/A変換器113及びD/A変換
器114によりアナログ信号に変換された後、無線部1
15により無線周波数に変調される。
【0133】無線部115により無線周波数に変調され
た信号は、無線部115に設けられた図示しない送信増
幅器により増幅された後、図示しないアンテナを介し
て、実施の形態における通信装置(移動局)に送信され
る。
【0134】次いで、実施の形態4に係る通信装置(移
動局)の構成について、図7を用いて説明する。図7
は、実施の形態4に係る通信装置(移動局)の構成を示
すブロック図である。
【0135】実施の形態4に係る通信装置(基地局)が
送信した信号は、アンテナ701により受信されて、無
線部702に送られる。
【0136】無線部702では、アンテナ701により
受信された信号は、増幅、周波数変換、及び直交検波さ
れた後、A/D変換器703に送られる。
【0137】A/D変換器703では、無線部702か
ら送られた信号は、ディジタル信号に変換された後、共
通チャネル用逆拡散回路704と個別チャネル用逆拡散
回路705に送られる。
【0138】共通チャネル用逆拡散回路704では、A
/D変換器703から送られた信号が、共通チャネル用
の拡散符号で逆拡散されることにより、パイロット信号
が含まれた制御信号が取り出され、この制御信号はチャ
ネル推定回路706に送られる。また、この制御信号か
らユーザの位相回転量を示す情報が抽出されて、図示し
ない別の経路で位相回転回路707に送られる。
【0139】チャネル推定回路706では、共通チャネ
ル用逆拡散回路704から送られた制御信号は、この制
御信号に含まれたパイロット信号が参照されて、チャネ
ル推定が行われる。このチャネル推定値は、位相回転回
路707に送られる。
【0140】位相回転回路707では、チャネル推定回
路706から送られたチャネル推定値は、通信装置(基
地局)により報知された位相回転量だけ回転される。こ
の位相回転されたチャネル推定値は、同期検波回路70
8に送られる。
【0141】一方、個別チャネル用逆拡散回路705で
は、A/D変換器703から送られた信号が、個別チャ
ネル用の拡散符号で逆拡散されることにより、ユーザ信
号が取り出され、このユーザ信号は同期検波回路708
に送られる。
【0142】同期検波回路708では、個別チャネル用
逆拡散回路705から送られたユーザ信号は、位相回転
回路707から送られた位相回転後のチャネル推定値で
補正された後、同期検波される。この後は、前述したと
おりの処理がなされる。
【0143】さらに、図7に示す通信装置(移動局)に
おける各構成要素が行う動作について説明する。
【0144】本実施の形態に係る通信装置(移動局)
は、アンテナ701を介して、本実施の形態に係る通信
装置(基地局)が送信した信号を受信する。
【0145】無線部702は、アンテナ101により受
信された信号を、増幅、周波数変換、及び直交検波し
て、A/D変換器703に送る。
【0146】A/D変換器703は、無線部702から
送られた信号をディジタル信号に変換して、共通チャネ
ル用逆拡散回路704と個別チャネル用逆拡散回路70
5とに送る。
【0147】共通チャネル用逆拡散回路704は、A/
D変換器703から送られた信号を共通チャネル用の拡
散符号で逆拡散することにより制御信号を取り出し、こ
の制御信号をチャネル推定回路706に送るとともに、
この制御信号に含まれた位相回転量情報を抽出して、図
示しない別の経路で位相回転回路706に送る。
【0148】チャネル推定回路706は、共通チャネル
用逆拡散回路704から送られた制御信号に含まれたパ
イロット信号を参照してチャネル推定を行った後、チャ
ネル推定値を位相回転回路707に送る。
【0149】位相回転回路707は、チャネル推定回路
706から送られたチャネル推定値を、共通チャネル用
逆拡散回路704から送られた位相回転量だけ位相回転
させた後、同期検波回路708に送る。
【0150】個別チャネル用逆拡散回路705は、無線
部702から送られた信号を個別チャネル用の拡散符号
で逆拡散することによりユーザ信号を取り出し、このユ
ーザ信号を同期検波回路708に送る。
【0151】同期検波回路708は、個別チャネル用逆
拡散回路705から送られたユーザ信号に対して、位相
回転回路707から送られた位相回転後のチャネル推定
値で位相補正を行った後、同期検波処理を施す。
【0152】このように、本実施の形態によれば、送信
データとパイロット信号とを別のチャネルで送信する場
合においても、複数のユーザの送信データ及びパイロッ
ト信号を送信する制御信号の位相変調後の各信号点の配
置を位相回転させることにより、無線部115内に備え
られた送信増幅器は、増幅動作時におけるダイナミック
レンジが抑えられるので、このときに発生する熱も抑え
られる。したがって、上記送信増幅器は、従来方式の通
信装置よりも安価かつ小型のものを用いることができ
る。
【0153】さらに、本実施の形態によれば、送信側
は、各ユーザに対して位相回転量を報知するので、受信
側は、信号点配置に関するユーザ信号とパイロット信号
との位相差を知ることができる。したがって、受信側
は、送信側により送信されたユーザ信号を正確に同期検
波することができる。
【0154】なお、上記実施の形態においては、個別チ
ャネルにより送信されたユーザ信号の同期検波として、
個別チャネルにより送信されたユーザ信号が、送信側か
ら報知された位相回転量だけ位相回転させたチャネル推
定値で補正された後、同期検波される場合について説明
したが、本発明は、これに限定されず、まず、個別チャ
ネルにより送信されたユーザ信号が、送信側から報知さ
れた位相回転量だけ位相回転され、さらに、チャネル推
定値で補正された後、同期検波されるようにしてもよ
い。
【0155】(実施の形態5)実施の形態5は、実施の
形態4において、送信側は、各ユーザに対して位相回転
量を報知せず、受信側が、位相回転量を推定する形態で
ある。図8は、実施の形態4に係る通信装置(移動局)
の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態5に
おける構成において、図7と同様なものについては、同
じ符号を付して詳しい説明を省略する。
【0156】共通チャネル用逆拡散回路704から送ら
れた制御信号は、スロット毎に、チャネル推定回路80
1により、この制御信号に含まれたパイロット信号が参
照されて、チャネル推定が行われる。このスロット毎の
チャネル推定値は、位相回転回路804と位相差平均値
算出部803とに送られる。また、上記パイロットシン
ボルに関する情報は、図示しない経路でチャネル推定回
路802に送られる。
【0157】一方、個別チャネル用逆拡散回路705か
ら送られたユーザ信号は、同期検波回路708とチャネ
ル推定回路802とに送られる。
【0158】また、チャネル推定回路802では、個別
チャネル用逆拡散回路705から送られたユーザ信号
は、スロット毎に、チャネル推定回路801から送られ
たパイロット信号に関する情報が参照されて、チャネル
推定が行われる。このスロット毎のチャネル推定値は、
位相差平均値算出部803に送られる。
【0159】位相差平均値算出部803では、まず、現
スロットにおける、チャネル推定回路801から送られ
た制御信号のチャネル推定値と、チャネル推定回路80
2から送られたユーザ信号のチャネル推定値との位相差
が算出される。次に、全スロット、すなわち通信開始時
から現スロットまでのスロット、における位相差の平均
値が算出される。これにより、正確な位相差が算出され
る。この位相差の平均値は、位相回転回路804に送ら
れる。
【0160】位相回転回路804では、チャネル推定回
路801から送られた制御信号のチャネル推定値は、位
相差平均値算出部803から送られた位相差の平均値だ
け、位相回転される。この位相回転後の制御信号のチャ
ネル推定値は、同期検波回路708に送られる。
【0161】同期検波回路708では、個別チャネル用
逆拡散回路705から送られたユーザ信号は、位相回転
回路804から送られた位相回転後の制御信号のチャネ
ル推定値で補正された後、同期検波される。
【0162】このように、本実施の形態によれば、受信
側では、位相差平均値算出回路803は、パイロット信
号を含む制御信号のチャネル推定値と、ユーザ信号のチ
ャネル推定値との位相差をスロット毎に算出した後、全
スロットにおけるこの位相差の平均値を算出し、さら
に、位相回転回路804は、算出された位相差の平均値
に応じて、制御信号のチャネル推定値を位相回転させる
ので、同期検波回路708は、ユーザ信号を正確に同期
検波することができる。したがって、受信側は、送信側
から位相回転量が報知されない場合においても、位相回
転量を推定することにより、正確にユーザ信号を同期検
波することができる。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の通信相手に対して同時に送信される各信号を信号
毎に回転させ、互いに異なる位相にすることができるの
で、これらの加算値におけるピーク電力を抑圧すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信装置(基地
局)の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係る通信装置(移動局)の構成
を示すブロック図
【図3】実施の形態1に係る通信装置(基地局)の各ユ
ーザの信号点をIQ軸平面に配置した配置図
【図4】実施の形態1に係る通信装置(基地局)の全ユ
ーザの信号点をIQ軸平面に配置した配置図
【図5】実施の形態3に係る通信装置(基地局)の構成
を示すブロック図
【図6】実施の形態4に係る通信装置(基地局)の構成
を示すブロック図
【図7】実施の形態4に係る通信装置(移動局)の構成
を示すブロック図
【図8】実施の形態5に係る通信装置(移動局)の構成
を示すブロック図
【図9】従来の通信装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101、102、103、104 変調回路 105、106、107、108 位相回転回路 109 加算回路I 110 加算回路Q 111、112 帯域制限フィルタ 113、114 D/A変換器 704 共通チャネル用逆拡散回路 705 個別チャネル用逆拡散回路 706、801、802 チャネル推定回路 803 位相差平均値算出部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA05 FA05 FC02 FF01 FF02 5K022 DD01 DD22 5K060 CC04 CC16 DD04 HH02 HH11 HH31 HH37 KK03 LL01

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信相手に送信する信号をそれぞ
    れ位相変調する変調手段と、位相変調された各信号の位
    相を前記複数の通信相手毎に相互に異なる回転量で回転
    させる位相回転手段と、位相を回転した各信号を合成す
    る合成手段と、を具備することを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の通信相手に送信する信号は、
    データに既知参照信号が挿入された複数の個別チャネル
    信号を含むことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の通信相手に送信する信号は、
    既知参照信号を含む共通制御チャネル信号と、複数の前
    記個別チャネル信号と、を含むことを特徴とする請求項
    1記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の通信相手に対して、それぞれ
    の位相回転量を報知する位相回転量報知手段を具備する
    ことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記位相回転手段は、チャネル信号総数
    に基づいて位相回転角を算出し、算出した位相回転角だ
    けそれぞれのチャネル信号について位相を回転すること
    を特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の
    通信装置。
  6. 【請求項6】 前記位相回転手段は、変調信号の信号点
    配置における位相差をチャネル信号総数で除して基本角
    度を算出し、基本角度にチャネル信号番号を乗算した値
    を位相回転角とすることを特徴とする請求項5記載の通
    信装置。
  7. 【請求項7】 前記位相回転手段は、予め算出された位
    相回転角を記憶し、算出した位相回転角だけ信号を回転
    させることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれ
    かに記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 前記位相回転手段は、変調信号の信号点
    配置における位相差を定数で除して基本角度を算出し、
    チャネル信号番号を前記定数でモジューロ演算して基本
    角度に乗算した値を位相回転角とすることを特徴とする
    請求項7記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 前記位相回転手段は、変調信号の信号点
    配置における位相差を定数で除して基本角度を算出し、
    チャネル信号番号をキーとして乱数を発生させ、前記乱
    数を前記定数でモジューロ演算して基本角度を乗算した
    値を位相回転角とすることを特徴とする請求項7記載の
    通信装置。
  10. 【請求項10】 チャネル信号が新規に発生した場合、
    前回のスロットの合成信号に基づいて新規チャネル信号
    の位相回転角を算出し、算出結果を位相回転手段に出力
    する回転角割当手段を具備することを特徴とする請求項
    7記載の通信装置。
  11. 【請求項11】 前記回転角割当手段は、定数を整数倍
    した値を候補位相回転角と設定し、前回のスロットの合
    成信号に各候補位相回転角における変調信号を加算して
    最大電力を逐次算出し、算出した最大電力が最小となる
    候補位相回転角を新規ユーザの位相回転角とすることを
    特徴とする請求項10記載の通信装置。
  12. 【請求項12】 それぞれ位相変調され、それぞれ所定
    の位相回転量だけ位相回転された共通制御チャネル信号
    及び個別チャネル信号を受信する受信手段と、前記チャ
    ネル信号を送信した通信相手から報知された前記共通制
    御チャネル信号についての位相回転量に基づいて前記共
    通制御チャネル信号の位相を回転させる位相回転手段
    と、を具備することを特徴とする通信装置。
  13. 【請求項13】 前記位相回転手段は、前記共通制御チ
    ャネル信号と前記個別チャネル信号間の位相差から位相
    回転量を推定する位相回転量推定手段を具備し、推定さ
    れた位相回転量に基づいて前記共通制御チャネル信号の
    位相を回転させることを特徴とする請求項12記載の通
    信装置。
  14. 【請求項14】 前記位相回転量推定手段は、複数スロ
    ット分の前記位相差の平均値から位相回転量を推定する
    ことを特徴とする請求項13記載の通信装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項11のいずれかに
    記載の通信装置を具備し、複数の通信相手に対して複数
    のチャネル信号を同時に送信することを特徴とする基地
    局装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の基地局装置と無線通
    信を行う請求項12から請求項14のいずれかに記載の
    通信装置を備えたことを特徴とする無線通信端末装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の基地局装置と請求項
    16記載の無線通信端末装置とにより無線通信を行うこ
    とを特徴とする無線通信システム。
  18. 【請求項18】 複数の通信相手に送信する信号をそれ
    ぞれ位相変調し、位相変調された各信号の位相を前記複
    数の通信相手毎に相互に異なる回転量で回転させ、位相
    を回転した各信号を合成することを特徴とするピーク電
    力抑圧方法。
  19. 【請求項19】 前記複数の通信相手に送信する信号
    は、データに既知参照信号が挿入された複数の個別チャ
    ネル信号を含むことを特徴とする請求項18記載のピー
    ク電力抑圧方法。
  20. 【請求項20】 前記複数の通信相手に送信する信号
    は、既知参照信号を含む共通制御チャネル信号と、複数
    の前記個別チャネル信号と、を含むことを特徴とする請
    求項18記載のピーク電力抑圧方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の通信相手に対して、それぞ
    れの位相回転量を報知することを特徴とする請求項20
    記載のピーク電力抑圧方法。
  22. 【請求項22】 チャネル信号総数に基づいて位相回転
    角を算出し、算出した位相回転角だけそれぞれのチャネ
    ル信号について位相を回転することを特徴とする請求項
    19から請求項21のいずれかに記載のピーク電力抑圧
    方法。
  23. 【請求項23】 変調信号の信号点配置における位相差
    をチャネル信号総数で除して基本角度を算出し、基本角
    度にチャネル信号番号を乗算した値を位相回転角とする
    ことを特徴とする請求項22に記載のピーク電力抑圧方
    法。
  24. 【請求項24】 予め算出された位相回転角を記憶し、
    算出した位相回転角だけ信号を回転させることを特徴と
    する請求項19から請求項21のいずれかに記載のピー
    ク電力抑圧方法。
  25. 【請求項25】 変調信号の信号点配置における位相差
    を定数で除して基本角度を算出し、チャネル信号番号を
    前記定数でモジューロ演算して基本角度に乗算した値を
    位相回転角とすることを特徴とする請求項24に記載の
    ピーク電力抑圧方法。
  26. 【請求項26】 変調信号の信号点配置における位相差
    を定数で除して基本角度を算出し、チャネル信号番号を
    キーとして乱数を発生させ、前記乱数を前記定数でモジ
    ューロ演算して基本角度を乗算した値を位相回転角とす
    ることを特徴とする請求項24に記載のピーク電力抑圧
    方法。
  27. 【請求項27】 チャネル信号が新規に発生した場合、
    前回のスロットの合成信号に基づいて新規チャネル信号
    の位相回転角を算出することを特徴とする請求項24記
    載のピーク電力抑圧方法。
  28. 【請求項28】 定数を整数倍した値を候補位相回転角
    と設定し、前回のスロットの合成信号に各候補位相回転
    角における変調信号を加算して最大電力を逐次算出し、
    算出した最大電力が最小となる候補位相回転角を新規ユ
    ーザの位相回転角とすることを特徴とする請求項27記
    載のピーク電力抑圧方法。
  29. 【請求項29】 それぞれ位相変調され、それぞれ所定
    の位相回転量だけ位相回転された共通制御チャネル信号
    及び個別チャネル信号を受信し、前記チャネル信号を送
    信した通信相手から報知された前記共通制御チャネル信
    号についての位相回転量に基づいて前記共通制御チャネ
    ル信号の位相を回転させることを特徴とする通信方法。
  30. 【請求項30】 前記共通制御チャネル信号と前記個別
    チャネル信号間の位相差から位相回転量を推定し、推定
    された位相回転量に基づいて前記共通制御チャネル信号
    の位相を回転させることを特徴とする請求項29記載の
    通信方法。
  31. 【請求項31】 複数スロット分の前記位相差の平均値
    から位相回転量を推定することを特徴とする請求項30
    記載の通信方法。
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