JP3904708B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼装置に関し、詳しくは燃料ガス量を調整するガス量調節部を備えた燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃焼装置の一例として、図7にガス湯沸器を示す。
尚、ガス湯沸器の主な構成については、図1の本願の実施例を参照されたい。
燃焼機器が長時間未使用状態となっていた場合には、機器の最下流の開閉弁である器具栓20からバーナ11に至るガス流路内は、空気に置換されている。この場合に燃焼機器に点火操作を行っても、バーナ11に燃料ガスが達するまでの間は、不着火状態が続く。
このため、点火時には、予め必要なパージ時間(開閉弁からバーナへ燃料ガスが到達するのに要する時間)を見込んで、ガス流路に設けた各弁を強制的に開弁し続けると共に、点火用電極16からバーナ11へ放電を続けるといった強制開弁点火制御機構を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような燃焼装置では、予想されるパージ時間を基にして、一律に放電時間および強制開弁時間が設定されているため、本来ならこのパージ期間中に着火するはずであるが、何等かの要因により不着火となってしまうと、そのパージ期間中に、生ガスが流出してしまう問題があった。
つまり、燃焼停止から次の再点火操作までの期間が短かった場合には、ガス流路が燃料ガスで満たされているため、不着火による生ガスの流出が生じてしまい、特に、ガス量調節部によって燃料ガスを最大にした状態で不着火となると、放出する生ガス量が多くなってしまうことになる。
この生ガスの放出量を少なくするためには、パージ時間を短縮する必要がある。
そこで、本発明の燃焼装置は上記課題を解決し、パージ時間を短かくして強制的な開弁時間を短縮し、不着火となった場合に生ガス放出量を少なくすることを目的とする。
【0004】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載の燃焼装置は、
手動操作によってバーナへのガス流路の開度を変えて、燃料ガス量を調整するガス量調節部と、
上記バーナに点火する点火手段と、
上記バーナへのガス流路に設けられ、電磁力により開弁保持される開閉弁と、
上記バーナの燃焼状態を検知する燃焼状態検知手段と、
点火操作から所定期間が経過するまでは、上記燃焼状態検知手段の検出結果の如何に関わらず強制的に上記開閉弁を開弁保持する一方、所定期間の経過の後は、上記燃焼状態検知手段によって燃焼異常が検知されない限り上記開閉弁を開弁保持する強制開弁手段と、
上記ガス流路の、上記開閉弁の下流側に設けられ、上記ガス量調節部により燃料ガス量が絞られている状態で上記点火手段の点火操作がなされた場合には、上記バーナへの燃料ガス量を一時的に増して、パージ時間を短縮するガス量増大手段
を備えた燃焼装置において、
上記ガス量増大手段は、ダイアフラムと、このダイアフラムに固定され、燃料ガスの供給ガス圧により開弁位置に可動されて上記ガス流路を開く可動弁体を有するとともに、
該可動弁体が、開弁位置から、点火操作前において上記ガス量調節部により調整された燃料ガス量に対応する位置に回帰するまでの時間を、上記ダイアフラムの応答遅れ時間により設定した
ことを要旨とする。
【0006】
上記構成を有する本発明の請求項1記載の燃焼装置は、ガス量調節部によって、燃料ガス量が絞られている状態において、点火手段により点火操作がなされた時には、ガス流路に設けたガス量増大手段の可動弁体がガス流路路の開度を開く方向に動き、一時的にバーナへの燃料ガス量が増す。
そのため、点火時に必要なパージ時間が短くなる。
従って、点火操作から所定期間にわたり、強制開弁手段によってバーナの燃焼状態に関係なく強制的に開閉弁が開弁保持される期間(言い換えると、バーナが非燃焼状態にあるにもかかわらず、当該バーナに燃焼ガスが供給される可能性のある期間)を短くすることができる。
その結果、ガス流路が燃料ガスで満たされている場合に、何等かの要因で不着火となっても、生ガスの放出量が少なくなり、安全性を向上することができる。
また、点火時に、十分な燃料ガス量を確保できるので、空気過剰となり易い朝一番の点火であっても、確実に燃料ガスに着火させることができる。
しかも、点火時に一時的に燃料ガス量を増し、その後は、ガス量調節部で調整された燃料ガス量に復帰するので、ガス量調節部を再調整する必要がない。
【0007】
また、上記燃焼装置は、ガス量調節部によって燃料ガス量が絞られている場合に、燃料ガス圧を検出するダイアフラムの応答遅れ時間により、該可動弁体が、開弁位置から、点火操作前において上記ガス量調節部により調整された燃料ガス量に対応する位置に回帰するまでの時間、すなわち、点火操作後のガス量が一次的に増大するガス量増大期間が設定される。
従って、ガス量増大期間の設定を簡単にすることができる。
【0008】
【発明の実施形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の燃焼装置の好適な実施例について説明する。
燃焼装置の一つであるガス湯沸器は、図1に示すように、燃料ガスと一次空気との混合気を燃焼するバーナ11と、燃焼熱を熱交換する熱交換器12とを備える。
【0009】
バーナ11には、酸欠雰囲気となると燃焼炎がリフティング(飛火)を起こすセンシングバーナ13と、このセンシングバーナ13に対峙して酸欠雰囲気となると熱起電力を低下する熱電対14と、燃焼炎を検出するフレームロッド15と、点火操作時に燃料ガスに放電して着火する電極16とが設けられる。
これらの熱電対14、フレームロッド15、電極16は、コントローラ17へ電気的に接続される。
【0010】
水入口からの給水経路には、押ボタン19による手動操作によって流路を開閉する水栓25が設けられ、その下流には通水にて生ずる差圧により押動力を発生する水圧応動装置31が設けられる。そして、水圧応動装置31から熱交換器12へ通じて出湯口に至る。
また、水圧応動装置31には、応動力を伝えるスピンドル37が同一軸線上に設けられ、このスピンドル37の他端に給水自動ガス弁26が設けられる。給水自動ガス弁26は、ガス流路の下流方向に閉止するように付勢され、通水されることによって水圧応動装置31の応動力がこの付勢力に打ち勝ってガス流路を開く。
【0011】
ガス入口よりバーナ11へのガス供給経路には、コントローラ17と電気的に接続され、点火操作から所定時間にわたって乾電池電力により電磁力を発生させてガス流路を強制的に開弁保持する開閉弁18が設けられる。
【0012】
また、開閉弁18の下流に、上述した給水自動ガス弁26が設けられ、その下流に、押ボタン19による手動操作によって、ガス通路を開閉する器具栓20が設けられる。
そして、器具栓20の下流には、回転またはスライド操作によって流路の開度を変えるガス量調節部2が設けられ、バーナ11へ通じるメイン流路21a〜21b(以下、メイン流路全体を指すときは「メイン流路21」と呼ぶ)を形成する。
また、ガス量調節部2を迂回するバイパス流路22a〜22b(以下、バイパス流路全体を指すときは「バイパス流路22」と呼ぶ)が設けられ、バイパス流路22の途中には、ガスガバナ1が設けられる。
更に、ガスガバナ1上流から分岐して、センシングバーナ13へ通じる小流路23bが設けられる。
【0013】
ガス量調節部2は、図3に示すように、可動自在に回転操作ができる円筒状の閉止2aを形成する。
この閉止2aには、ガス入口から開閉弁18、給水自動ガス弁26、器具栓20を経たメイン流路21aと、バーナ11へ通じるメイン流路21bと、ガスガバナ1下流からのバイパス流路22bと、ガスガバナ1上流からの小流路23aと、センシングバーナ13へ通じる小流路23bの開口部が当接する。
そして、閉止2aの端部2bがガスガバナ1下流方向に開口し、閉止2aの外周面に貫通孔2cが形成される。
この貫通孔2cは、ガス量調節部2の調整位置にかかわらず全開に開口し、バーナ11へ通じるメイン流路21bを形成する。
また、この貫通孔2cに対して、中心軸を挟んで反対側の外周面にはメイン流路21aの開度を変えるもう一方の貫通孔2eが形成される。
そして、ガス量調節部2が回動されることによって、当接するメイン流路21aの開度が変えられる。
また、メイン流路21aとバイパス流路22とは、閉止2a内で合流する。
この貫通孔2eの開度は、最大の燃料ガス量に調整された場合に大きく、最小に調整された場合に閉じるように設定されると共に、最大から最小まで無段階で開度を可変できるように設けられる。
また、閉止2aの端部2b近傍の外周面には溝2dが設けられ、この溝2d位置にガスガバナ1上流22aからの小流路23aが当接し、小流路23aから溝2dを経由し、小流路23bを経てセンシングバーナ13へ通じる。
尚、このガス湯沸器は、燃料ガスとして、主成分がメタンやプロパン等の天然ガス(ウォッベ指数WI=発熱量H/√比重d>10000)(以下、高発熱量の燃料ガスと呼ぶ)を使用し、燃料ガス量の上限がバーナ11およびセンシングバーナ13に設けられるノズル径(図略)によって規制される。(低発熱量用については後述する)。
【0014】
バイパス流路22に設けられるガスガバナ1は、合成ゴム製で柔軟性をもつダイアフラム3を備える。このダイアフラム3は、全外周縁が気密に挟持され、ケーシングの内部を燃料ガスが通過する弁室と大気に開放された背圧室5とに区切っている。
また、弁室の側壁に形成される段部にはダイアフラム3と同軸にシート部6が形成され、このシート部6より上流側に一次室4aが形成され、下流側に二次室4bが形成される。
ガスガバナ1のシート部6に挿通する可動弁体7は、一端に傘部が形成され、他端に細径部が形成され、傘部はシート部6の下流側に設置されてシート部6と接離する。シート部6に挿通する細径部は、ダイアフラム3の中心孔に固定される。そして、可動弁体7を開弁方向に付勢する戻しばね8が背圧室5に設けられる。
従って、このガスガバナ1は、いわゆる上部流入式のガスガバナであり、燃料ガスが一次室4aからシート部6を経由して二次室4bに流れる。
そして、このガスガバナ1には、背圧室5に外気に通じる小孔5aが設けられ、この小孔5aを除いて背圧室5が密閉される。小孔5aは、ガスガバナ1の形状によっても異なるが、例えば、約φ0.2〜φ0.3mmの大きさに開けられる。
【0015】
次に、図1〜図3に基づいて、各動作を説明する。
操作ボタン19により点火操作が行われると、操作ボタン19の移動により、操作スイッチ24がONされると共に、器具栓20および水栓25が機械的に開かれる。
そして、水栓25が開かれることによって通水が開始され、水圧応動装置31に応動力を生じ、連動するスピンドル37はバネ32力に打ち勝って水圧自動弁26を開弁する。
同時に、スピンドル37の前進(図の左方向への移動)によって水圧スイッチ49がONすると、コントローラ17は、乾電池電力により、電極16へ通電して放電を開始すると共に、開閉弁18を開弁する。そして、燃料ガスがバーナ11へのガス供給経路に流れ始める。
【0016】
ガス湯沸器が点火直前まで使用されないで長時間放置されていた場合には、最下流弁である器具栓20からバーナ11に至るガス流路内が空気に置換されている。
そして、ガス量調節部2が最大の燃料ガス量に調整されている場合には、ガス量調節部2の貫通孔2eが全開になっており、燃料ガスが器具栓20からメイン流路21、貫通孔2eを経てバーナ11に至る。
従って、燃料ガスは、空気に置換されているバイパス流路22のガスガバナ1を通らないで、バーナ11とセンシングバーナ13へ速やかに流れる。
【0017】
一方、ガス量調節部2が最小の燃料ガス量に調整されている場合には、ガス量調節部2の貫通孔2eが閉じられており、燃料ガスが器具栓20からバイパス流路22のガスガバナ1を経てバーナ11に至る。
そして、ガスガバナ1のダイアフラム3は、弁室内に流入した燃料ガス圧を感知し、戻しばね8力に打ち勝って、背圧室5側に移動しようとする。
この際に、背圧室5は小孔5aを除いて密閉されているため、背圧室5内の空気を小孔5aから押し出しながら、ゆっくりダイアフラム3が移動する。
このため、ダイアフラム3に固定される可動弁体7は、全開状態から均衡する開度に達するまでに時間を要し、点火操作からしばらくの間、全開状態が続く。
図2に示すグラフは、ガス量調節部2によって最小の燃料ガス量に調整されていた場合に、点火直後のバーナ11内の燃料ガス圧を従来の燃焼装置と比較したものである。
図のbは従来のものを、aは本実施例のものを示し、従来のものは、点火直後に瞬間的に燃料ガスが増すものの、すぐに所定の燃料ガス量に安定してしまう。
これに対して、本実施例では、しばらくの間、燃料ガスをノズルで制限される最大ガス量状態が保たれた後、所定の燃料ガス量に安定する。
従って、ガス量調節部2が最小の燃料ガス量に調整されていたとしても、点火操作直後には、燃料ガス量を最大にしてバーナ11へ供給される。
しかも、燃焼が開始された後には、ガス量調節部2で調整された燃料ガス量になる。
【0018】
そして、点火操作から所定時間経過後に、コントローラ17は、フレームロッド15により燃焼炎が検知され、熱電対14の熱起電力が所定レベル以上ある場合に、燃焼が正常に行われていると判定して開閉弁18への通電状態をそのまま維持して開弁状態を保つ。
また、燃焼中に、コントローラ17は、フレームロッド15により燃焼炎の消失有無について監視を行うと共に、熱電対14の熱起電力により燃焼状態の監視を行う。
そして、異常と判定した場合には、直ちに開閉弁18への通電を停止して閉弁し、バーナ11への燃料ガスの供給を停止し、燃焼を停止する。
【0019】
また、燃焼中に消火操作が行われると、器具栓20が閉じられてガスガバナ1の弁室内の燃料ガス圧が低下し、小孔5aから背圧室5内へ外気が吸入されながら、ゆっくりダイアフラム3が後退する。
尚、後退途中で再点火操作が行われると、後退途中の開度から、ダイアフラム3が所定位置に前進する。この場合には、ガス流路が燃料ガスによって満たされているため、パージそのものが不必要となり、燃料ガス量を最大に保つ時間が短縮されて都合が良い。
【0020】
以上により、ガス量調節部2をどのような開度に設定していても、点火時に燃料ガス量が最大になるため、パージ時間が短くなる。
従って、長時間放置された後の点火操作であっても早く確実に着火することができる。
また、パージ時間が短くなるため、不着火判定の開始時期を早めることができる。
その結果、不着火となった場合に、生ガスの放出量が少なくなって、安全性を向上することができる。
更に、ガス量調節部によって燃料ガス量が絞られている場合に、点火直後の加熱速度を速めて、速やかに所定温度の湯が得られる。
【0021】
尚、上述した燃焼装置は、高発熱量の燃料ガスを使用するものである。
これに対して、低発熱量用の燃焼装置では、図4および図6に示すように、ガス量調節部9と、メイン流路21と、センシングバーナ13への流路23bとが異なる。
高発熱量の燃焼装置に比べて低発熱量用の燃焼装置は、燃料ガスの発熱量が小さくバーナ11への供給流量が多くなってパージ時間が短くなるため、点火時に燃料ガス量を最大にする必要はない。
むしろ、燃料ガスが過大とならないように、ガスガバナ1によって、速やかに所定の燃料ガス量に制御しなければならない。
そのため、低発熱量用のガス量調節部9では、常に、バイパス流路22のガスガバナ1を経由してバーナ11へ燃料ガスを流す。
また、ガス量調節部9に、回動されることによって、メイン流路21bへの開度を変える貫通孔9cが形成される。
更に、ガス量調節部9には、外周面に溝2dが設けられず、センシングバーナ13へ通じる小流路23b側の外周面に通路孔9dが設けられる。
そして、ガス量調節部9が組み込まれると、小流路23aが円筒面で閉じられ、ガスガバナ1下流のバイパス流路22bから分岐して、小流路23bを経てセンシングバーナ13へ燃料ガスが流れる。
従って、バーナ11およびセンシングバーナ13への燃料ガスは、ガスガバナ1によって、所定の燃料ガス量に制御されて供給される。
【0022】
更に、ガスガバナ1の背圧室5に設けられる小孔5aは、ダイアフラム3がガス圧を検出して速やかに移動するように、大きく開口される。
このため、低発熱量用のガスガバナ1は、ダイアフラム3が素速く移動し、点火操作直後から燃料ガスを制御できる。
【0023】
また、低発熱量用と高発熱量用との互換性について、図3および図4との比較から明らかなように、主要部品はそのまま共用することができ、相互の改造が容易になる。
即ち、ガス量調節部9と、背圧室5と、燃料ガスが噴出するバーナ11およびセンシングバーナ13のノズルとを交換するだけで、容易に機器を改造できる。
【0024】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、本実施例では、ガス湯沸器の構成としたが、他の燃焼機器の構成であっても良い。
また、燃焼状態の監視は、所定時間経過した後に、待機状態を解消して監視を開始したが、燃焼炎を検出したら直ちに待機状態を解消しても良い。
【0025】
また、本発明は、図5に示す第2実施例のように、ガスガバナ1およびガス量調節部2を一体にしたガス量調節付ガスガバナ10であっても良い。
このガス量調節付ガスガバナ10に、回転またはスライド操作をする操作つまみ10aが設けられ、この操作つまみ10aを操作することによって、戻しばね8力を変えて燃料ガス量が調整される。
そして、高発熱量の燃料ガス用として用いる場合には、背圧室5に外気へ通じる小孔5aが設けられ、この小孔5aによってダイアフラム3の動作を緩慢にする。
従って、ガス量調節付ガスガバナ10が最小の燃料ガス量に調整されていたとしても、点火操作直後には、燃料ガス量を最大にして燃焼が開始される。
また、低発熱量の燃料ガス用として用いる場合には、小孔5aを大きくし、燃料ガスが過大となるのを防止する。
【0026】
また、第3実施例では、第1実施例で説明した図1および図3に示すガスガバナ1の構成を、点火直後にバイパス流路22を一時的に開き、その後、バイパス流路22を閉じるバイパス開閉弁にする構成とする。
第1実施例では、燃料ガス量を最小にした場合に、ガス量調節部2の貫通孔2eが閉じられることにより、バイパス流路22のガスガバナ1により燃料ガスが制御されるのに対して、第3実施例では、燃料ガス量を最小にした場合であってもガス量調節部2の貫通孔2eが開かれる設定をすることにより、点火初期だけバイパス流路22が開かれ、その後、バイパス流路22が閉じられるのが異なる。
第3実施例では、点火操作が行われると、バイパス開閉弁30のダイアフラム3が弁室内に流入した燃料ガス圧を感知して、背圧室5内の空気を小孔5aから押し出しながらゆっくり移動する。
このため、ダイアフラム3に固定される可動弁体7は、全開状態から閉弁状態に達するまでに時間を要し、点火操作からしばらくの間、バイパス流路22が開かれる。
そして、バイパス流路22bとガス量調節部2の貫通孔2eとから、バーナ11へ燃料ガスが供給され、その後、バイパス流路22bがバイパス開閉弁によって閉じられる。
従って、ガス量調節部2がどのような開度に設定されていても、点火時に燃料ガス量が最大になり、パージ時間が短くなる。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の燃焼装置によれば、燃料ガスを絞って使用している場合に、点火時の燃料ガス量が増えてパージ時間を短くすることができる。よって、燃焼状態に関わらず強制的に開閉弁が開弁保持される期間、すなわち、火炎がないにも関わらず生ガスが放出される可能性がある期間を短くすることができる。
従って、確実な着火を確保することができると共に、燃焼状態の監視開始を早めて不着火時の生ガスの放出量を少なくできる。
その結果、安全性を向上することができるという優れた効果を奏する。また、ガス量増大期間の設定が簡単にできる。
【0028】
なお、メイン流路21およびバイパス路22を有する第1、第3実施例においては、それらメイン流路21およびバイパス路22の双方が、本発明のガス流路に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る燃焼装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施例と従前品とを比較する実験上得られたグラフである。
【図3】組込まれた高発熱量用のガス量調節部を示す図である。
【図4】組込まれた低発熱量用のガス量調節部を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る燃焼装置の概略構成図である。
【図6】低発熱量用の燃焼装置の概略構成図である。
【図7】従来の燃焼装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ガスガバナ
2 ス量調節部
3 ダイアフラム
5 背圧室
5a 小孔
7 可動弁体
8 戻しばね
11 バーナ
13 センシグバーナ
14 熱電対
15 フレームロッド
16 電極
21 メイン流路
22 バイパス流路
Claims (1)
- 手動操作によってバーナへのガス流路の開度を変えて、燃料ガス量を調整するガス量調節部と、
上記バーナに点火する点火手段と、
上記バーナへのガス流路に設けられ、電磁力により開弁保持される開閉弁と、
上記バーナの燃焼状態を検知する燃焼状態検知手段と、
点火操作から所定期間が経過するまでは、上記燃焼状態検知手段の検出結果の如何に関わらず強制的に上記開閉弁を開弁保持する一方、所定期間の経過の後は、上記燃焼状態検知手段によって燃焼異常が検知されない限り上記開閉弁を開弁保持する強制開弁手段と、
上記ガス流路の、上記開閉弁の下流側に設けられ、上記ガス量調節部により燃料ガス量が絞られている状態で上記点火手段の点火操作がなされた場合には、上記バーナへの燃料ガス量を一時的に増して、パージ時間を短縮するガス量増大手段
を備えた燃焼装置において、
上記ガス量増大手段は、ダイアフラムと、このダイアフラムに固定され、燃料ガスの供給ガス圧により開弁位置に可動されて上記ガス流路を開く可動弁体を有するとともに、
該可動弁体が、開弁位置から、点火操作前において上記ガス量調節部により調整された燃料ガス量に対応する位置に回帰するまでの時間を、上記ダイアフラムの応答遅れ時間により設定した
ことを特徴とする燃焼装置。
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