JP3904625B2 - 鉄道車両の戸開閉回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両の戸開閉回路に関し、詳しくは完全に閉まっていない戸のみを開閉することのできる鉄道車両の戸開閉回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両における基本的な戸開閉回路は、図2に示されるように、1本の電気指令引き通し線1に各戸毎の戸開閉用電磁弁2を接続し、車掌スイッチ3の操作により電気指令引き通し線1を介して各戸開閉用電磁弁2を作動させて各戸の開閉操作を同時に行うように構成されており、通常は戸閉保安装置4の接点が電気指令引き通し線1に挿入されていて、走行中に戸開回路が構成されないように考慮されている。
【0003】
また、いずれかの戸に何か挟まったなどしてその戸が完全に閉まらなかった場合、完全に閉まっていない戸のみを開閉する戸再開閉回路を追加したものとして、例えば図3に示される回路がある。この回路は、上記の基本回路に、再開閉用操作スイッチ5、再開閉用電気指令引き通し線6、戸開閉と再開閉の両信号をつきあわせるためのダイオード7,7、戸閉スイッチ8を追加したもので、この構成では、戸が完全に閉まらなかった場合、戸閉スイッチ8はON状態になるから、再開閉用操作スイッチ5を操作し再開閉用電気指令引き通し線6を加圧すれば、完全に閉まっていない戸の戸開閉用電磁弁2のみを選択的に作動して、完全に閉まっていない戸を開閉することができる。
【0004】
さらに、開閉する戸を選択する戸個別切り放し回路を追加したものとして、図4に示されるように、複数の戸をいくつかのグループに分け、それぞれのグループ毎に電気指令引き通し線1、再開閉用電気指令引き通し線6を設け、選択スイッチ9で開閉する戸が属するグループの引き通し線を選択するようにした回路がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の戸開閉回路では、制御スイッチと制御対象がダイレクトに接続されているので、再開閉機能、開閉する戸の選択などの機能の追加導入を図ると、電気指令引き通し線が増加するばかりか回路全体が複雑になる。また、信号伝送装置などを導入して、戸の制御を信号伝送装置を経由して制御するなどの対策も考えられるが、安全面を考慮すると伝送系を二重系とする必要があるとの別の問題が発生し、実用面、コスト面で難点があった。
【0006】
そこで本発明は、単純な構成で実用的かつ安全に高機能化を図った鉄道車両の戸開閉回路を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明は、1本の電気指令引き通し線に各戸毎の戸開閉用電磁弁を接続して、車掌スイッチの操作により該電気指令引き通し線を介して各戸毎の戸開閉用電磁弁を作動させて各戸の開閉操作を同時に行うように構成された鉄道車両の戸開閉回路において、各戸毎の開閉用電磁弁のコイルには、戸再開閉継電器及び戸個別切り放し継電器のb接点が直列に挿入され、前記戸再開閉継電器のa接点には、電源に接続された戸閉スイッチが接続され、前記戸再開閉継電器は、再開閉スイッチの操作により信号伝送装置を介して制御され、前記戸個別切り放し継電器は、複数の戸選択スイッチの操作により前記信号伝送装置を介して制御され、完全に閉まっていない戸のみを開閉する場合は、前記再開閉スイッチの操作により前記信号伝送装置を介して前記戸再開閉継電器に伝達された指令により、前記戸再開閉継電器が励磁されてa接点に切り換わり、a接点に接続された前記戸閉スイッチは、戸が完全に閉じていない状態では、戸開回路が構成されて前記戸開閉用電磁弁が作動して完全に閉まっていない戸が開き、開閉する戸を選択する場合は、前記複数の戸選択スイッチのうち、閉じておきたい戸の戸選択スイッチを投入することにより、前記信号伝送装置を介して選択された戸の戸個別切り放し継電器が励磁され、閉じておきたい戸の戸開閉用電磁弁と電気指令引き通し線との回路が構成されず、閉じておきたい戸が開かず、残りの戸を車掌スイッチの操作により開閉することができることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態例に基づいて、さらに詳細に説明する。
戸開閉回路10は、戸再開閉制御、戸個別切り放し制御の機能を有するもので、従来の基本的な戸開閉回路と同様に、電気指令引き通し線11は1本で、この電気指令引き通し線11に各戸毎の戸開閉用電磁弁12を接続し、車掌スイッチ13の操作により電気指令引き通し線11を介して各戸開閉用電磁弁12を作動させて各戸の開閉操作を同時に行うように構成されている。
【0009】
戸開閉用電磁弁12のコイルには、戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15のb接点が直列に挿入されている。このb接点は、該戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15の励磁用電源が断している時に導通する接点である。
【0010】
また、戸再開閉継電器14のa接点には、戸閉スイッチ16が接続され、該戸閉スイッチ16は電源に接続されている。さらに、戸再開閉継電器14は、再開閉スイッチ17の操作により信号伝送装置等の他の手段18を介して制御され、戸個別切り放し継電器15は、戸選択スイッチ19の操作により信号伝送装置18を介して制御される。
【0011】
このように構成された戸開閉回路10は、戸開閉用電磁弁12に直列に挿入された戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15の接点がb接点であるから、戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15が励磁されていない状態、または戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15の回路電源が切れている状態では、戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15は挿入されていないことになる。
【0012】
したがって、戸開閉回路10は従来の基本的な戸開閉回路構成と同一になり、その操作及び回路動作も同じことになるので、当然のことながら、二重系などの特殊な手段を導入しなくても、安全線、実用性ともに従来の回路と同じレベルを確保することができる。
【0013】
そして、完全に閉まっていない戸のみを開閉する場合は、再開閉スイッチ17の操作により信号伝送装置18を介して戸再開閉継電器14に指令が伝達され、この指令により戸再開閉継電器14が励磁されて接点がa接点側となる。a接点側に接続された戸閉スイッチ16は、戸が完全に閉じていない状態では接点が「ON」になり、戸開回路が構成されて戸開閉用電磁弁12が作動して戸が開く。この場合に、完全に閉じている戸の戸閉スイッチ16は「OFF」状態であるから、戸開回路が構成されず、完全に閉じている戸が再開閉スイッチ17の操作により開くことはない。
【0014】
次に、開閉する戸を選択する場合は、複数の戸選択スイッチ19のうち閉じておきたい戸の戸選択スイッチ19を投入すると、この操作により信号伝送装置18を介して選択された戸の戸個別切り放し継電器15が励磁され、該戸の戸開閉用電磁弁12と電気指令引き通し線11との回路が「OFF」となって選択された戸が開かない方向になり、残りの戸を車掌スイッチ13の操作により開閉することができる。
【0015】
上述のように構成された戸開閉回路10は、基本となっている回路が現状で一般的に採用されている実績のある回路であり、また、機能追加のための戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15は、戸開閉用電磁弁12に直列に挿入された接点がb接点であるから、戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15が「OFF」状態にある時は、機能追加のための特殊な回路が挿入されていないのと同じ状態となるので安全である。したがって、戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15を挿入しても安全上の問題は発生しないから、安全性を保ったまま追加機能を導入することができる。しかも、戸開閉用電磁弁12に戸再開閉継電器14及び戸個別切り放し継電器15を直列に挿入するだけなので、機能追加への対応が低コストでできる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の鉄道車両の戸開閉回路は、車掌スイッチの操作により1本の電気指令引き通し線を介して作動する戸開閉用電磁弁に、戸再開閉制御、戸個別切り放し制御などの機能に対応する継電器の接点を直列に挿入し、該継電器を信号伝送等の他の手段を介して制御するので、基本となっている回路が現状で一般的に採用されている実績のある回路であり、また、機能追加への対応が低コストでできる。
【0017】
さらに、継電器の接点を、該継電器の励磁用電源が断している時に導通する接点即ちb接点とすることにより、継電器が「OFF」状態にある時は、機能追加のための特殊な回路が挿入されていないのと同じ状態となるので安全である。したがって、継電器を挿入しても安全上の問題は発生しないから、安全性を保ったまま追加機能を導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態例を示す戸開閉回路図である。
【図2】 従来の基本的な戸開閉回路図である。
【図3】 従来の戸再開閉回路を追加した図である。
【図4】 従来の戸個別切り放し回路を追加した図である。
【符号の説明】
10…戸開閉回路、11…電気指令引き通し線、12…戸開閉用電磁弁、13…車掌スイッチ、14…戸再開閉継電器、15…戸個別切り放し継電器、16…戸閉スイッチ、17…再開閉スイッチ、18…信号伝送装置、19…戸選択スイッチ
Claims (1)
- 1本の電気指令引き通し線に各戸毎の戸開閉用電磁弁を接続して、車掌スイッチの操作により該電気指令引き通し線を介して各戸毎の戸開閉用電磁弁を作動させて各戸の開閉操作を同時に行うように構成された鉄道車両の戸開閉回路において、各戸毎の開閉用電磁弁のコイルには、戸再開閉継電器及び戸個別切り放し継電器のb接点が直列に挿入され、前記戸再開閉継電器のa接点には、電源に接続された戸閉スイッチが接続され、前記戸再開閉継電器は、再開閉スイッチの操作により信号伝送装置を介して制御され、前記戸個別切り放し継電器は、複数の戸選択スイッチの操作により前記信号伝送装置を介して制御され、完全に閉まっていない戸のみを開閉する場合は、前記再開閉スイッチの操作により前記信号伝送装置を介して前記戸再開閉継電器に伝達された指令により、前記戸再開閉継電器が励磁されてa接点に切り換わり、a接点に接続された前記戸閉スイッチは、戸が完全に閉じていない状態では、戸開回路が構成されて前記戸開閉用電磁弁が作動して完全に閉まっていない戸が開き、開閉する戸を選択する場合は、前記複数の戸選択スイッチのうち、閉じておきたい戸の戸選択スイッチを投入することにより、前記信号伝送装置を介して選択された戸の戸個別切り放し継電器が励磁され、閉じておきたい戸の戸開閉用電磁弁と電気指令引き通し線との回路が構成されず、閉じておきたい戸が開かず、残りの戸を車掌スイッチの操作により開閉することができることを特徴とする鉄道車両の戸開閉回路。
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JP01557696A JP3904625B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 鉄道車両の戸開閉回路 |
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JPH09207772A JPH09207772A (ja) | 1997-08-12 |
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JP01557696A Expired - Fee Related JP3904625B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 鉄道車両の戸開閉回路 |
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1996
- 1996-01-31 JP JP01557696A patent/JP3904625B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09207772A (ja) | 1997-08-12 |
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